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*レイジングストーム
【れいじんぐすとーむ】
|ジャンル|ガンシューティング|~|
|対応機種|アーケード(SYSTEM357)|~|
|販売元|バンダイナムコゲームス|~|
|稼働開始日|2009年|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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**概要
『[[タイムクライシス>タイムクライシス]]』シリーズの外伝的な位置づけのガンシューティングゲーム。&br()今現在、『タイクラ』のシステムを採用した中では最新のガンシューティングである。&br()キャッチコピーは''「大量破壊マシンガンゲーム」「撃ちまくれ!壊しつくせ!」''
***ストーリー
2030年。&br()南米の某国で、軍の一部とテロ組織「パウロ・ゲラ」が共謀しクーデターを敢行、国の首都を占拠した。彼らの要求は不明だが、事態の長期化を予想したアメリカはこの状況を打開すべく、非公式特殊部隊SCAR(=Strategic Combat And Rescue)を投入。テロ組織のアジトを衛星ビーム砲で破壊することによって指揮官を直接叩く作戦に出る。&br()SCARはこれに際し「衛星ビーム砲の照準」と「暴徒の鎮圧」という命令を受け、戦火の真っ只中にある南米へと向かった。
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**基本ルール
-基本ルールは『タイムクライシス』シリーズと同じく、銃型コントローラーとペダルを操作して、「攻撃を避けながら、敵を殲滅して進む」のがゲームの流れ。
--ただ今作の雰囲気はどちらかというと派生作品である『''クライシスゾーン''』の方が近いと言える((デフォルト武器がマシンガン、本家より大幅に増加した破壊可能オブジェクト、耐久力のある雑魚敵など))。
***『タイムクライシス』との相違点
本作は、本家シリーズから多くの点が変更されており、『クライシスゾーン』の要素も更に強化されている。ちなみに『クライシスゾーン』では出来なかった二人プレイも可能になっている。
-''武装について''
--『3』から採用されたウエポンチェンジはなく、デフォルト武器はマシンガンになり、さらに状況に応じて武器が変化する。
--例えば大型兵器との戦いでは状況に応じて、大型溜弾を発射する『クラスターショット』や、高威力かつ爆風で周囲をなぎ払う『ロケットランチャー』((ちなみにこのロケットランチャー、弾数が10発もある。))が使用可能になる。
-''敵兵について''
--シリーズおなじみの「赤兵・黒兵・黄色兵・青兵」といった、危険度ごとの敵兵の色分けは消滅。外見で命中弾を撃ってくる敵を判別することは難しくなったが、攻撃してくる敵の銃口には危険を示す『サイト』が出現。サイトが出ている敵にダメージを与えることで攻撃を阻止することができる。
---ただし、チェーンソーなど近接攻撃はサイトが表示されない。
---プレイ経験のある方なら『バーチャコップ』のアレを思い出してもらえるとわかりやすいだろう。
--その他、全ての敵兵に体力が設定され、一発の被弾で死ぬことがなくなっている。それでも一般兵士はマシンガン2~3発で倒せる程度の耐久力であり、爽快感を損なってはいない。
-''ライフ回復要素''
--本作では仲間を救助するイベントをこなすことでライフを回復することができる。
---「黄色いサイト」が銃口に出現した敵は、画面内の味方を狙っている。黄色いサイトの敵を倒して攻撃を阻止することで、ライフが0.5回復する。
---失敗すると味方が死亡するが、デメリットはない。
***ステージについて
3ステージと、隠しステージ1つ。隠しステージに進むにはステージ3ラストのEXミッションを成功させる必要がある。
#region(ステージ情報。隠しステージ情報を含むため注意。)
-STAGE1 -遭遇-
--主人公の所属するアルファ・チームは地上を鎮圧するブラヴォー・チームとは別に空中からヘリで敵を殲滅していた。しかし、敵の大型機動兵器ロングレッグの攻撃に遭い、ヘリは墜落。アルファはブラヴォーと合流すべく、テロリストや反乱兵の集結するディアマンテ・ホテルを突破する。
--手榴弾や大型兵器・救助イベントなど、本作独自の要素をひと通り並べたチュートリアル的ステージ。ホテルを利用していた民間人を避けて敵を狙撃しなければならない局面もある。
---ボスは大型兵器『ロングレッグ』。幾多もの兵器を切り替えて襲ってくる相手に対し、武器をロケットランチャーに切り替えて迎撃する。
-STAGE2 -突破-
--なんとか戦闘車両を使い市街地で戦闘中のブラヴォーとの合流に成功したアルファ。だがSCARの介入を知った敵は、大部隊をけしかけて何としても彼らを殲滅しようとする。
--民間人救出がこのステージにもある。ちなみにこのゲームでの民間人救出はこれが最後。
--H.A.C.Sやラプターも増え、ここから攻撃は苛烈になってくる。ボスは1面と同じロングレッグ×2。攻撃方法はほぼ同じだが、遠方にいるので弱点を狙いにくくなっている上、攻撃頻度が上がっている。
-STAGE3 -決戦-
--パウロ・ゲラのアジトを見下ろすビルに到着したアルファチーム。衛星ビーム砲の準備が整うまで、彼らはビル屋上に展開する狙撃兵を排除し、照準を制御する隊員オニールの護衛をしなければならない。
--衛星砲が発射され、アジトが壊滅するも、敵はまだ諦めていなかった。戦闘ヘリまで持ちだしてきた敵の猛攻を退けるも、突如出現した4脚型機動兵器に対し甚大な被害をこうむる。
--辛くも4脚型機動兵器を退けたアルファだったが、驚異的な生命力で復活した機動兵器はミサイルを発射。アルファを殲滅しようとする。
---ステージ最後のEXミッション(機動兵器のミサイル迎撃)の成否でステージ4に進めるかが決定。EXミッション中でのプレイヤーたちの足場の耐久力は、道中で取得したドックタグの数に比例して強化される。
-STAGE4(EX) -救出-
--別働隊として動いていたブラヴォーは、敵に包囲されピンチに陥っていた。ハントの通信を聴いてその状況を知ったキングは上層部の静止を振り切り、アルファはブラヴォーの援護に向かう。
--なんとか敵の大攻勢を殲滅したアルファ。しかし敵は大型爆撃機という切り札を用意していた。
--救出イベントや特殊武器の使用など、今までに登場した要素がふんだんに登場する総復習的なミッション。最終面を飾るにふさわしい難易度の高い構成になっている(後述)。これをクリアすることで、真エンディングに進む。
#endregion
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**長所
-キャッチコピーに相応しい、破壊の爽快感
--『クライシスゾーン』は、初期装備のマシンガンと本家より大幅に増加した破壊可能なオブジェクトによる爽快感がウリの作品だった。今作ではその点がさらに進歩しており、''『視界に入るだいたいのものは破壊できる』''と言っても大げさではない。
---群がる兵士を撃てば勢い良く吹き飛び、壁を撃てば剥がれて下地が露出、建物の柱を撃てば砕けて鉄筋が露出。露店の果物は果汁を飛び散らせて砕け散り、給水塔は水を吹き出しながらひしゃげ、建造物や大型兵器はロケットランチャーの一撃でスクラップに変わる…と、爽快感は抜群。
---また、シリーズ恒例の攻撃オブジェクトも健在。お約束のような『赤いドラム缶』や工事現場の足場など、撃つことで敵を一掃できるオブジェクトが要所要所に用意されている。
---マシンガンだけでなく、特性の異なる様々な武器を使うので飽きが来ない。全体的に装弾数が多く、こまめにリロードする必要が無いので長時間ぶっ放していられるのもポイント。((スナイパーライフル以外はすべてフルオートになっており、トリガーを連射する必要がない。))
-スコア稼ぎの快感
--クライシスシリーズからあった要素だが、先程の破壊の要素と合わせて更に熱く、かなりのスコアを稼げるようになった。
--敵兵を排除しつつ、壁や柱を撃ってヒット数を維持し、また敵を撃ってスコアを稼ぐ… このような稼ぎ方のできるスポットがゲームの随所に存在する。
--そしてタイムボーナスの比重も高く、1秒でも早く進めて高得点を目指す早解き要素も含まれている。ハイスコアを目指すためにはただ撃つだけではなく、いつ、誰を、どのように倒すか考えながら撃つ必要がある。
--ボス戦もかなりの稼ぎどころ。シーンによっては''500Hit以上''はザラ、上手くいけば''約1000Hit''も稼げてしまうところもある(ただし、攻撃を回避しつつ、正確に撃ち続ける必要があるので、戦略と経験が必要という緻密な面もある)。
-ゲーム全体の雰囲気
--全体的にコテコテのアクション映画のようなノリで、好きな人には受けること間違い無し。
---例をあげると「ナバロンの要塞」、「スターシップ・トゥルーパーズ」、一昔前なら「G.I.ジョー」などの作品を連想させる。
--ステージ1での例:味方の空中支援を要求する部下に対し司令が『お前たちは本来、そこにいるはずのない部隊だ』『ふざけるな!状況を考えろ!!』や、敵兵に囲まれた際『キング!俺の大事なケツを守ってくれ!』『馬鹿野郎!お前の汚ないケツは自分で守れ!』や、一人で突っ込んだ隊員が『うぜー!群がるんじゃねー!おらー!』『ミラー!あの馬鹿をカバーしろ!』など。終始こんなノリである。
--イベントシーン以外でもプレイヤーの状態に応じて味方隊員がしゃべりまくるため、本当に仲間たちと戦っているかのような感覚を得ることができる。
---特にコンボを繋げている時の褒めっぷりがすごい。コンボ数が少ないと『いいぞ、アルファ2!((ゲーム中では1プレイヤー側が「アルファ1」、2プレイヤー側が「アルファ2」と呼ばれる))そのまま当てろ!!』『いい腕だな!アルファ1!!』程度だが、コンボが増えてくると『最高だぜアルファ1!』『やばすぎる腕だぜアルファ1!!』『ぶっとんだ腕だな!アルファ2!!』『まるで精密機械だな!アルファ2!!』『もうオニールより上じゃねぇか!?アルファ1!』と、これでもかと褒めちぎってくれる。
---その他にもH.A.C.Sやラプターといった強化装甲兵の弱点を突くと『うまい!H.A.C.Sの弱点を突いたぞ!!』『アルファ2がポッドをぶっ壊した!!』『お前なかなかセンスあるな!』など、味方救出に成功した際は『お前には安心して背中を任せられそうだな』『今のはいいぞ!』『礼は言わねーぞ』など事あるごとに褒めまくってくれる。
---褒めるばかりではなく、間違えて民間人を撃ってしまうと怒鳴られたり、被弾すると『調子に乗るな!!』『これ以上やられるんじゃねーぞ!!』と怒声や悲鳴を上げたりする。ライフがなくなりコンティニュー画面になると『嘘だろ、アルファ2!?返事をしろ!!』と言うことも。
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**短所・不満点
-本作は難易度が高めで、クリアには数回のプレイを要求される。
--ノーミスだとステージ1後半から敵兵の攻撃速度がかなり上昇。ランク上昇によっては後半では''『サイトが出た瞬間に攻撃される』''ということも珍しくない。手榴弾、H.A.C.Sのチェーンソー2度斬りやロングレッグの薙ぎ払いレーザーの往復、4脚型の噛み付き攻撃など、初見のプレイヤーを容赦なく葬るガンシューティング恒例の『初見殺し』要素も多数。
--また、取得したドックタグ数で耐久力が変動するEXミッションも、ドッグタグ入手をこなしていないと厳しい戦いを強いられる。
--タイムクライシスシリーズと違ってペダルを離してから隠れるまでにラグがあり、敵の攻撃を引き付けすぎると喰らってしまう。タイムクライシスシリーズをやりなれている人ほど違和感がある。
---ドッグタグはEXミッション前の各ステージに隠されたアイテムで、特定の場所を撃つことで手に入る。『化粧品売り場の香水瓶』『ホテルの柱』『狙撃手の上の蛍光灯』など、知らなくても戦闘の余波で破壊されていそうなものも多いが、''『こちらを援護している仲間のとなりの手すり』『同じものが数十枚も並んだ、ソーラーパネルの中のある一枚』''など、知らなければ絶対に取れないものも多い(隠し要素の面もあるので仕方ないが)。 だれが仲間のすぐそばを撃つなんて考えるだろうか…。
-だが、問題はステージ4。ここで挫折した人も多いのではないだろうか?
#region(以下、理不尽な攻撃の数々。)
-まず、夕暮れ時の街に兵士のカーキ色の服装が溶けこみ、カムフラージュになってしまっている(特にステージ後半で顕著)。そのほか、撃ちにくい場所に的確に陣取る敵や、オブジェクトを倒壊させて巻き込む方法でしか倒せない高耐久の敵など、知らないと対処しづらい敵が増える。
-そして当然ながら、敵兵の攻撃速度も上がっている。ここまで来ると『サイトが出るか、音が聞こえた瞬間ペダルを離す』くらいの心持ちでないと被弾してしまう。
--中盤の味方救出イベントは鬼門。仲間が二体の敵に狙われており、敵を倒して阻止する必要があるのだが、''『最も右にいる仲間を狙う敵』『間髪おかずにこちらを狙ってくる真ん中の敵』『真ん中の敵とほぼ同時に味方に狙いをつける敵』''が同時に存在しており、悠長に敵一体一体に照準を定めている暇はない。
--知っているプレイヤーでも仲間を助けられない場合も多々ある難所である。一応、仲間を狙っている敵に一発でも当てればサイトが解除されるので、流れるように掃射すれば防ぐことができるが、ここまで来ると攻撃速度もかなり上がっているので、阻止できるかどうか…。
-そして、真の悪夢は最終ボス。
--攻撃頻度がかなり高く、かつ高速。6~7連続でサイトが出現することもザラにある。それに加えて砲台にシールドがなされており、的確に攻撃中のタイミングで狙い撃たないと破壊できない。このような砲台が''10基以上ズラリと並んでプレイヤーを圧殺しようとしてくる。''運が悪いと攻撃のチャンスすら与えてもらえないことも…。
--唯一の救いは、砲台の全てがシールド仕様でないことと、ある程度砲台を破壊したら時間経過で先に進めるということ。もし完全破壊が撃破条件であったら、クリアは半ば絶望的であっただろう。
--砲台の猛攻をくぐり抜けると巨大なビーム砲を破壊することになるが、このビーム砲は攻撃の間隔がかなり長く、ここまで来たら勝ったも同然。
-ここを余裕でクリアできるようになり、ハイスコアを目指すとなるとさらなる試練が待ち構えている。見づらい敵、激しい攻撃もあってコンボが継続しにくく、少しでもコンボが途切れてしまうと8~10万点も差が付いてしまうような場面すらある。上級者であっても、決して楽ではないステージと言える。
#endregion
-ただし、隠れることができる、ライフ回復があるなど、最近のガンシューの中では「タイムクライシス4」「ゴーストスカッド」「機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン 戦士の記憶」などと並んで難易度は低い部類に入る。
--近年では「G.H.O.S.T」「ターミネーター サルベーション」「レッツゴージャングル」「ホーンテッドミュージアム」等、明らかに1コインクリアさせる気が無いガンシューも多く、それらに比べれば今作はかなり良心的。
-物語が『終わらない』。
--どういう事かというと、実はこのゲーム、『俺達の戦いはこれからだ』といった感じのエンディングなのだ。
---ちなみに、このエンディングは''「真エンド」''である。ドッグタグをコンプリートしようが、ラスボスを全て部位破壊しようが変わらない。
-筐体の仕様。
--ガンシューティング共通の欠点ではあるが、筐体が大きいので設置場所が限られ、筐体の部品がPS3互換の基盤(SYS357)を始めとした専用品ばかりなので、値段が高く、筐体と強力な振動機能を組み込んだガンコントローラーのメンテナンスも手間がかかる。
--ガンコンは『タイクラ』よりも大きなサブマシンガン型となっており、強力な振動機能のおかげもあって重くて、持ちにくい。振動と腕の疲労は射撃精度に関わるのでプレイヤーにとっても大きな問題。
---『クライシスゾーン』のモノにはついていたフォアグリップが無くなったのも、持ちにくさに拍車をかける。もっともあちらはグリップが銃身とほぼ垂直についている(腰だめ撃ちでないと辛い)ため、一概にあちらが持ちやすいとは言えない。
--以上二つの理由から、設置店舗はやや伸び悩んでしまった感がある。
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**ツッコミどころ
また、このゲームはツッコミ所が多いのも有名。例えるならば、細かい設定は二の次にして見た目を重視したハリウッド映画のよう。例を挙げるとキリがないので、有名なものだけを抜粋する。
-まず、SCARは強すぎる。クライシスシリーズでも「ただの訓練された人間」であるはずの主人公たちが超人的な動きを見せることがあったが、このゲームのSCAR隊員はそれを超えている。
--盾の耐久力が異常なまでに高い。ヘリを撃墜したロングレッグのビームだろうが、巨大4脚歩行兵器のアームの薙ぎ払いだろうが、おまけに''ラスボスの街一つ焼き払えそうな極太ビームだろうが防ぎきる。'' 「ゲームだから」と言ってしまったらそれまでなのだが…。
--また、相手にする兵器群も個人携行型の重火器で倒せるとは思えないのがほとんど。
---大型兵器ロングレッグは[[モビルスーツ>機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン DX]]クラスの大きさで、『ビーム砲という弱点を突いたから倒せた』とするとしても、ラスボスはシリーズ最大の超弩級の爆撃機である。ロケットランチャーがあるとはいえ、どう考えても人間、しかも小隊程度の規模の人数で撃墜できる相手ではない。
---ラスボスと相対した隊員の一人が『世界最強の兵士の力を見せてやる!!』と意気込むのだが、''宇宙最強''と言ったほうがしっくりくるような…。
--ただ、死ぬ時は割とあっさり死ぬことが多い。
-また、作戦もおかしい。
--まず、衛星砲などという大掛かりな兵器を使うなら非正規軍のSCARがわざわざ出動する必要はないはず。クーデターの鎮圧という大義名分があるのだから、普通に軍隊を送ればいい話である。
--アメリカが極秘裏に事を進めたがっているとしても、''街中でドンパチ鎮圧作戦''というのは非公式の部隊としてどうなのだろうか。パウロ・ゲラに逆にSCARの存在を公にされればアメリカの立場が悪くなることは明らかである。
---これらの前提を無視したとしても、衛星砲を使うなら、何故いちいち狙撃兵を排除する必要があるのか(ビル到着の時点でアジトの警備兵はSCARに気づいていない。データ転送なり何なりその隙にやればよかったはずである)、何故人質と思しき人間をわざわざ確認したにもかかわらず平気で人質ごとぶっぱなしたのか(人質など最初からいなかったかのように話が進む)、疑問は尽きない。
//そもそも、''目標に接近しないと照準できない''衛星砲ってどうなのよ。
//ギアーズのドーンハンマーとか、そうした作品は多いぜ。現在でもレーザー誘導のデータリンク兵器は重要だ。
他にも突っ込みどころは多いが、それはプレイヤーの目で確かめてみてほしい。これを笑いどころと取るか、設定の練り込み不足と取るかはあなた次第。
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**総評
『クライシスゾーン』の10年来の再来は、『タイムクライシス』本編と比べても見劣りしない出来の名作。&br()破壊のカタルシスを求める人や、クライシスシリーズの停滞を嘆く人には是非プレイしてみてほしい。
**移植
-2010年10月21日、バンナムの人気ガンシューティングをひとまとめにした「ビッグスリー ガンシューティング」の収録作品として移植された。
--移植に際しタイトルが『タイムクライシス:レイジングストーム』と変更され、本ゲームが正式なクライシスシリーズの続編(外伝)と位置づけられていることが判明した。
--移植度はなかなか高く、本編の『これから』エンド後を描いたストーリーモードの他、オンライン対戦機能やミニゲーム「プリズンスナイパーモード」も搭載。プレイバリューのある骨太な一作となっている。
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