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*大航海時代II 【だいこうかいじだいつー】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B001HM6XLU)※win廉価版| |対応機種|PC-9801|~| |発売・開発元|光栄|~| |発売日|1993年2月10日|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[大航海時代シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1143.html]]''| **概要 『大航海時代』シリーズ2作目。今作では主人公を6人の中から選ぶ形式になり、それぞれの主人公のシナリオが名声を上げることで進んでいく。 **ストーリー -ジョアン・フェレロ --ポルトガル王国宰相レオン・フェレロの嫡子。18歳。ジョアンは勉学にいそしみつつも、リスボンから出ることを許されぬ日々を送っていた。しかしある日ジョアンは父レオンから、伝説のキリスト教国「プレステ・ジョアン」の探索を命じられる。しかも発見するまで我が家に帰ることすら認められない。父の片腕であった老航海士ロッコとジパングへの布教を望む修道士エンリコも仲間に加わり、ジョアンの冒険の旅が始まる。 --もっとも主人公的な性格。ジョアンのストーリーは本作のシナリオの中核を成しており、登場するキャラも多め。 ---コーエー側としては初心者用シナリオとして設定した節があるが、実際は初期状況の悪さと((所持金貨は全キャラ中最低レベル、貰えるアイテムも微妙、更に冒険者名声を稼ぐのに必要な地図作成技能の費用、イベント戦を勝ち抜く為の戦闘艦隊の費用までかかる。))頻発するイベント戦((イベント戦自体はオットーやカタリーナでも発生するのだがそちらは戦闘前提のシナリオかつ難易度も低い ジョアンに関しては戦闘が必要とされない冒険者でありながら碌な事前情報が無いままに戦闘を強いられる事が大半である。))等で最も難易度が高いシナリオである。 --レオン・フェレロとロッコ・アレムケル、マルコは前作に引き続いての登場である。 --ちなみに彼が今作の年齢設定に合わせようとすると、前作を2年以内にクリアしないといけない。どれだけ凄腕だよ・・・パパ -カタリーナ・エランツォ --イスパニア海軍士官。18歳。ある日彼女に告げられた凶報、それは同じく海軍に所属する兄ミカエルと恋人エルナンが戦死したというものだった。噂ではその黒幕はポルトガルのフェレロ公爵家であるという。カタリーナは敵討ちを願い出るが、戦争勃発を危惧する上官はこれを却下。諦め切れないカタリーナはついに故国を裏切り軍艦を奪ってイスパニアを出奔、自らの手で敵を追う。復讐に燃える彼女の行く手に待つものは。 --ジョアンとは様々な場面で関わり、出番も多い。 --その哀愁漂うキャラとシナリオから、今でも人気は高い。 -オットー・スピノーラ --大英帝国騎士団所属。25歳。新大陸の富を背景に欧州を席巻するイスパニアに対抗すべく、英国王ヘンリー8世は強力な海軍の編成を企図。来る日に備え、オットーに大海原に出て研鑽を詰めとの命を与える。しかしオットーを妬む監督官ギルバートの妨害((あくまで推測の範囲である。 オットー自身が無爵位であった事と国王自体のぞんざいな扱い(碌な物を渡さない、全滅した主力艦隊の変わりに無敵艦隊討伐)等の理由により元々囮や捨て駒扱いだった可能性が高い。))により、実際に与えられたのはわずかな金貨とボロ舟一隻。果たしてオットーは王の勅命を果たせるのか。 --カタリーナと同じ海賊系だが、こちらはあくまで私掠船であり国籍も持っているため威風堂々とした雰囲気。 ---カタリーナと比べイベントが少なく、難易度も低いので初心者向け。 --オットーは25歳の設定だが、そのグラフィックは''白髪に髭を蓄えたナイスミドル''というミスマッチさであり、よくネタにされる。ちなみに腹心のマシューが27歳。 -エルネスト・ロペス --オランダ出身の地理学者。23歳。アムステルダムの大学で地理学を教えるエルネスト。しかし内心では窮屈な日々に退屈し、波乱の冒険を望んでいた。そんなある時、親友の地理学者メルカトールから願い事を頼まれる。それは「資金は出すので、船の苦手な自分に代わって世界を航海して周り世界地図を作成して欲しい」と言うものだった。望外の頼みに大喜びのエルネストは、念願の航海に出る。世界地図完成という偉業を目指して……。 --冒険者系のキャラであり、海賊系のキャラとは打って変わってのびやかな雰囲気。ピエトロのシナリオで1回だけ登場するのを除いては他の主人公と唯一関わりがない。 --ストーリーが進むとパウラという孤児の女の子が同乗。後半は彼女の故郷探しがメインになる。 --「ミステリアスな異民族の少女(登場時14歳)とともに船旅をする」と言う好きな人にはたまらない夢のようなシナリオが体験できる。 ---…………が、パウラも他の登場人物と同様歳を取っていくので、シナリオ後半ではパウラの年齢を参照しないことをお勧めする。 ---ついでにエルネストやパウラのやり取りに突っ込みを入れるスタッテン(副官)もいい味を出している。エルネストのお人よしさにあきれている様に見えて実は彼もお人よしだったりする。 --イベントは上記の内容が全て、必要な物は開始時に殆ど手に入っている為にプレイしやすく初心者向けのシナリオ。 -ピエトロ・コンティー --イタリア出身の冒険家。33歳。貿易商だった父が残した負債のため、ピエトロは借金の返済に追われる毎日を送っていた。しかし友人カミーロの伝手で、借金をフェレロ公爵夫人が肩代わりしてくれる運びになる。思いもかけぬ幸運にピエトロは意気揚々とジェノヴァを旅立つ。 --エルネストと同じく冒険者系のキャラでありお気楽な雰囲気のキャラ。ただしこちらはジョアンのストーリーにある程度関わってくる。 --また後述の「大航海時代外伝」ではキーパーソンも務める。''なぜかピエトロにとって友人兼恩人であるはずのカミーロは登場すらしないが…'' -アル・ヴェザス --オスマン帝国出身。19歳。いつか億万長者になるという大望を抱いていたアル。ある日友人サリムの父が亡くなり、乗っていた船がイスタンブールに流れ着く。しかもサリムはアルの金をあてにして勝手に船を修理してしまう。造船所から高額な修理費をふっかけられてしまうが、逆にアルは船を使った交易で稼ぐことを思いつく。持ち前の弁舌で元手をかき集め、アルはいざ大海原へと乗り出す。目指すは億万長者。だがアルにはもうひとつ目的があった。それは幼い頃に生き別れた妹、サファの行方を探すことであった……。 --交易商人系。唯一交易名声で物語が進行するキャラ。 ---コーエー側は最も難易度の高いシナリオとして設定しているが、コツをつかめば意外と楽にクリアできる。 **特徴・評価点 -主人公の数が増えるに伴い名声が「交易名声」「海賊名声」「冒険名声」((一応前作でも名声はそれぞれ分けられていたが表示に関しては合計名声のみ表記されておりマスクデータ扱いであった。))の3つに分割され、各々が自分の職業に専念出来るようになった。もちろん、職業外の名声を上げてもよい。 -船の種類の追加 --「帆走船」と「橈漕船」の二種類に分類され特徴が際立つようになった。 ---風の影響を受けるが嵐に強い帆走船、風の影響を受けずに安定した速度を出せて船員を多く乗せられるが嵐に弱く燃費も悪い橈漕船とそれぞれ特徴を持つ。 --前作では大型船が有利で、小型船でのクリアはほぼ不可能だったが、今作では海戦が必ずしも必要ではない事と、各船舶ごとの特徴があるために小型船も使用価値が増えた。 -世界地図の正確さが増し、港の数がさらに増えた。副次効果として世界の地形や都市名を学習できるという点も。 --港には「商業値」と「工業値」が設定されている。それぞれ交易所と造船所に投資することで、これらの数値を上昇させることが出来る。 --商業値を上昇させると、交易品が増えることがある。寂れた港が一気に優れた貿易港になることも。投資によって特産品を生み出すようになる港も多い。 --工業値を上昇させると造船所の品揃えがよくなり、より上質の船を建造できるようになる。一部の港にはこの方法でしか建造可能にならない隠しユニット的な船も存在する。 --港にはどの国に対して友好的かを示す支持率が設定されており、投資はこの数値を上昇させる意味合いも含んでいる。支持率が90%を超えた都市は同盟港になり、免税証が通用するようになる。 -国家数も前作の3ヶ国から6ヶ国に増加。 --当時は統一国家でなかったイタリアが存在し、一方で大国フランス王国が存在しない。これはあくまで「大航海時代」という視点から見た国々のチョイスだからであろう。なおゲーム中のイタリアはジェノヴァが首都であることから、実質的にはジェノヴァ共和国に相当する。 --とはいえ、イタリアは既に斜陽で国力も低い。アフリカ周りのインド航路の発見、および拡大するオスマン帝国に脅かされている当時の情勢を反映してのものである。 --ゲーム中でも大国の艦隊がガレオンやベネツィアン・ガレアスで編成されている中、イタリアの艦隊はバスやナオ型の船で頑張っているのがほとんど。海賊プレイをする場合でも儲からないので見逃されることが多い。 ---あえてイタリア国籍を取得し、同盟港を増やしまくって母国を世界最大の海洋国家にしてみるのも一興。 --名声が上昇すると、自国の元首から直々に何らかの依頼をされるようになる。これを達成すると爵位が与えられる。物語には関わらないが、位人臣を極めてみるのも楽しみの一つ。なお最高位の公爵(オスマン帝国のみ大宰相)にまで上り詰めると各主人公ごとに固有のイベントが発生する。 -多種多様な交易品 --本シリーズを象徴するのがこの「交易」要素。その港で安価に販売されている「特産品」を購入し、他の港へ運んで高く売りさばく。この2点間貿易で金銭を増やしていくのが基本である。 --交易品の種類は極めて多く、香辛料を筆頭に、嗜好品、食品、織物、宝石、貴金属、鉱石、奢侈品、その他…と大盤振る舞い。 -前作の大きな問題点であったシステム関連も向上した。 --マップのエリア区切りが無くなり(正確には一箇所存在)、針路変更と寄港もクリック1つで可能になった。 --持てる資金の上限額も気にする必要が無くなり、同じ財宝を複数持てるようにもなった。ただしアイテムは20までしか持てないので(「私掠許可証」「免税証」含む)、アイテムの空きを確保するのも重要。 --率いることの出来る船の数も最大5隻から10隻に増えた。 -港の他に「集落」が追加。 --1つの集落にはそこの地理に絡んだ「発見物」が必ず1つ存在する。それぞれの発見物には当時の常識も反映した説明文もついている。 --これらは全部で98ヶ所あるが、一度のプレイではランダムで半数しか出現しない。 -海戦に提督同士の一騎討ちが導入された。勝てばその場で決着がつくが、負ければ即ゲームオーバー。 -沈んでいない船は拿捕出来るようになった。実はこれが海戦最大の収入源。 -航海士の数も大幅に増えた。しかも既に艦隊を率いている航海士ですら、海戦で倒して無職にしてしまうことで仲間にすることが可能。 --さすがにグラフィックこそ変わらないが、年月の経過に応じてキャラクターたちが加齢する。ただし「ジョアン・フェレロ(32歳)」といった表示を見て嬉しい人間がいるかどうかは謎。 --なんと酒場娘たちもしっかり加齢する。しかし酒場娘に年齢を尋ねて「あなただけに教えてあげるわ33歳よ」という返答が帰ってきた時のやるせなさと言ったら…熟女好きにはたまらないかもしれないが。 **BGM -「信長の野望シリーズ」も手掛ける菅野よう子が担当。広大な大海原、手に汗握る海戦、エキゾチックな異国の都市といった情景が余すところなく表現されており、いずれも評価は高い。 **問題点 -主人公が無駄に多い。冒険者系のピエトロとエルネストおよび海賊系のカタリーナとオットーでは殆どやることが同じ。違うのは国籍や技能習得の有無くらいである。この4名はメインイベントも総じて少ない((しかもオットーは(機種にもよるが)最終イベント以外は全て無視しても良かったりする。))。 --ジョアンはイベントは多く事前情報が無いとセーブのタイミングによっては最初からやり直しになる可能性が高い。 ---おまけにお使いや各地を往復する事が多々発生する。ただのRPGなら特に問題とされる事は起こりにくいのだが''移動自体も重要視されるこのゲームではこの行為そのものが苦痛である。'' -航海士の能力は7種100までおよび5つの技能となっているが、これに無駄が多い。 --実際見るべき能力は乗艦の速度を決める「航海術」くらいなものである。しかもこれは主人公が必ず船長となる以上、「主人公より高くても仕方ないが、低いと足を引っ張る」形になっている。 --技能の方も「砲術」を除けばそれぞれ所持者が1人いればいいだけ。「地図作成」に至っては''主人公以外の航海士が持っていても何の役にも立たない。'' -港内の施設は増えたが、移動はアイコン移動からマウス操作がしづらい見下ろし型のRPG移動になった。 -特殊な海賊「アイディン・レイス」と「ハイレディン・レイス」の追跡力が鬼畜。完璧にこちらの航路をトレースしてくる上、しつこく追ってくる。「ナイル河を探検しに行ったら川下から海賊が上ってきて有り金巻き上げられた」という例もしばしば。無論きっちり戦闘準備をしておけば鴨が葱を背負って来るように思えるだろう。その準備が大変だが… -「乗組員割合」が不便すぎる。 --この割合を変える作業がとにかく不便。実数ではなく割合でしか変更出来ない上に、''前作同様なぜかここだけ疑似テンキーが使えない。延々と←→アイコンを長押しする羽目になる。'' --乗組員の配置箇所は「運行」「視認」「甲板」の3つに分かれている「運行」に船を動かす最低人数を配置しておかないと速度が落ちてしまい、また「視認」に最低限の人を配置しておかないと港や集落を発見できない。「甲板」は戦闘員のことでありここに大砲の砲門数以上の人数を配置しておかないと海戦で砲撃の威力が落ちてしまう。 --海戦をしようとする度この作業が必要になる。戦闘中に変えることは出来ないので、これを忘れて海戦に突入すると攻撃力の低さに泣く。面倒くさければ最大乗員数を多めに取り変更しなくても十分な戦闘力を保持するしかない。 -海戦の際、2番艦以降がAI担当になった。大まかな指示は出せるがぶっちゃけ馬鹿な上に、''旗艦が危うくなる(最大耐久力か最大搭乗人数のどちらかが半分以下)と皆一斉に逃げ出す''(敵も同じだが)。 -海戦の仕様 --砲撃は事前に大砲を装備し、弾薬を積まなければ行えない。前述の通り旗艦以外は思うように動いてくれず艦隊を率いたり砲撃戦に持ち込むのは効率が悪い。 --最も効率の良い戦い方は''開始直後に旗艦同士を接触させて一騎打ちに持ち込む''事である((戦闘能力や装備も必要だが勝てば無傷で戦利品が手に入る))。 ---砲撃で沈めた場合、沈めた船や積んである物が手に入らない為にますます砲撃戦の立場が無い。一騎打ちを挑めなくても船員を300人ほど甲板に配置して白兵戦を行えば大抵の敵は倒せる。 --もっとも、当時の海戦は未だガレー船を使用した白兵戦が主体だった為に砲撃が弱いのは妥当と言えなくもない。 ---もっとも、大航海時代の戦闘システムは作品ごとのバランスが悪く、砲撃が発達していないはずのI((砲弾が必要なく拿捕もできない。白兵戦の消耗が激しいので砲撃が一番安全))やIII((一騎打ちが発動しにくくなり、艦隊が衝突時にダメージを受けるようになった為接触させにくい))での砲撃が異常に強かったり、今作のように一騎打ちが最も強かったりと安定しない。 -海戦で拿捕した船舶を艦隊に組み込む際に船名を空白のままにすることはできず必ず名前をつける必要があるのだが、オート命名なんて気の利いた機能はないため、毎回手作業で命名しなければならない。海賊で収益を得るプレイスタイルの場合この作業がとても面倒。なお命名画面ではキー配列の関係でカタカナの「サ」の字が最も近いため、海戦のたびに艦隊画面が大量の「サ号」で埋め尽くされるという光景がお約束となっている。(CS版ではオート命名機能がある。ただ「サ号」の方が売る時に紛らわしくないのは確か。) -詰みポイントの存在。 --3種の名声のうち交易名声と海賊名声は無限に高められるが、冒険名声は高める手段に限りがある。発見物報告の勅命に安易に応じたり地図工房との契約が遅かったりすると、クリアに必要な名声が足りなくなり詰むことがある。 -交易のバランスが甘い。 --史実通りにインドからアフリカを回って香辛料をヨーロッパへ運ぶより、近場で交易したほうがずっと速く儲かる。 --アテネで美術品を仕入れる→イスタンブールで売り、絨毯を仕入れる→アテネで売り、また美術品を仕入れる→以下エンドレス…のルートが特に有名。史実でも大航海時代''以前''はこのような地中海貿易が主流だったわけで、時代が思いっきり逆行している…。もはやタイトル詐欺である。 --交易品も種類は確かに多いが、意図的に縛りプレイでもしない限り使わない物の方が多い。 -船の種類 --前作と比べて船の種類が大幅に増えたが水増し間が強い。おまけに''シナリオ上イベント発生まで発見できない港''が存在するキャラクターもいる為に更に(いろいろな意味で)使える船が限られている。 ---前作でも重ガレオンなる時代を先取りしたハイテク船が存在したが今作でもこの時代に存在しない船舶が普通に造船所で売られている。扱いもおかしく、スループ(18~20世紀)やピンネース(17世紀前半)が一般船舶で、フリゲート(17世紀)や鉄甲船(16世紀)が隠し船舶扱いである。 --今作では橈漕船が圧倒的に有利、嵐は運を上げたり船首像を装備すれば回避可能で万一発生してもすぐに上陸したりアイテムの「聖なる香油」で防ぐ事が可能。船舶の価格が全体的に安く、風の影響を受けず速度も出る、ガレアス等は船員を400人乗せられる為に海戦で圧倒的な強さを持つ等利点が多く帆走戦の立場が無い。 ---一方この時代の主力であるはずのガレオンは速度が遅く、乗せられる人数が少ない(200人)為海戦にも向かないと悲惨。唯一の利点は''船舶価格が高いので拿捕時に高く売れる''事のみ。 -時代考証の甘さ --今作の開始年数は1522年なのだがその時代では起こりえないイベントや船(上記参照)や砲、アイテム等が存在する。問題点としてあげる事ではないかもしれない、・・・がやはり気になる人にとっては気になることである。 ---この点はコーエーも気にしていた様でIIIは史実に忠実にしており、IVは年代を無くしてパラレルワールドにしている。 **裏技 -ギルドの依頼「借金取立」で航海者から借金を回収した後、その借金分の金塊を使いこむかシャイロック銀行の支店に預けるかして、ヴェネチアのシャイロック銀行本店に行く。すると、「あなたを信用した私が馬鹿でした」と言われ各名声が下がるが、ゲーム開始直後の名声0の状況なら全く損害がないので借金をそのまま着服できる。 --それを元手にして交易で資金を稼ぐなり、また借金取立持ち逃げをして資金を稼いでも良い。後述の『外伝』でもこの裏技は使用可能。また公式ハンドブック等でも紹介され、しかも推奨されている・・・シャイロックさん涙目。 ---最も、普通に依頼をこなす場合は期間の少なさ(どこに相手がいようとも一律1ヶ月)が問題となる。一応、依頼をこなせば報酬が半分になるだけで名声にペナルティは無いので回収した借金で交易をして元手を稼ぐと言う方法も使える。特に名声が稼ぎにくい冒険者ならばこちらの方が賢明であろう。 **総評およびその後の展開 -自由度は大体そのままにボリュームを増やした本作はシリーズ中最も高い評価を受けている。 --SFC・MDおよびPS・SSに移植された際にはグラフィックや演出、操作性が強化された。 -Windows95~Me、Macintosh、携帯電話にも移植されている。 --移植版は借金取立てで冒険名声が上がるため詰む事はなくなった。 --PS以降の移植版では一部発見物が差し替えられている。先住民族系の記述は人権上の配慮から致し方ないとしても、発見物の1つ「リョコウバト」までなぜか改変。 ---本来の文章は「これだけ繁栄している動物が絶滅することは決してないだろう」といった内容であり、つまり''リョコウバトを絶滅に追いやった人類を痛烈に皮肉ったもの''。誤解を招いたのかもしれないが、これに手を加えるとは実に無粋。 -その後、一転してリアル指向となり冒険要素を主体とした『[[III>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/131.html]]』が発売された。史実に合わせた設定ではあるが本作や前作の登場人物も登場する。 -本作の登場人物の子孫が、『大航海時代IV』のPK版に登場している。また、『太閤立志伝IV』にも本作のキャラが登場している。 ---- *大航海時代外伝 【だいこうかいじだいがいでん】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B00005OUUU)| |対応機種|プレイステーション・セガサターン|~| |発売・開発元|光栄|~| |発売日|1997年10月2日|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[大航海時代シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1143.html]]''| **特徴 -『大航海時代II』のシステムをほぼそのままに、主人公を変えた外伝。『II』の主人公達も所々に登場する。 --主人公が2人に減った分、1人当たりのイベントは濃密なものになっている。 ---ただし、お使い関連のイベントが多くなったりシナリオの関連上制約が多くなったのは賛否両論。特にミランダ編の「カレー作り」イベントはあらかじめ各香辛料を買いだめしておかないと何度もインド地方を訪れる事に。 --当初の企画では3人だったのだが、シナリオに無理があってか1人は途中で没となってしまった。 ---なお、3人目の主人公候補だったキャラはイベントNPCに格下げされた。初期設定でジパング(日本)に滞在中なのでゲームにならなかったのだろう(今作の日本周辺は暴風雨多発地域)。 -スポンサーや技能講師および航海士が変わっている他、港での施設移動を楽にする「港内移動」が可能になるなどの変更点がある。 -その後光栄の歴史ゲームとしては珍しく、家庭用機からWindowsに移植された。
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