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*テトリス 【てとりす】 |ジャンル|落ちものパズル|&amazon(B000069RXU)| |対応機種|IBM-PC、Apple II、PC-8801、PC-9801&br;ファミリーコンピュータ、ゲームボーイ&br;アーケード他多数|~| |発売元|Spectrum HoloByte. 、Mircrosoft|~| |日本版発売元|BPS、任天堂他|~| |開発者|アレクセイ・パジトノフ他2名|~| |発表日|1984年6月|~| |製品版発売日|【IBM-PC版】1986年|~| |配信|3DSバーチャルコンソール&br()任天堂製GB版:2011年12月28日/400円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[テトリスシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1457.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 4つのブロックで構成された特定の形のピースを落とし、ブロックの山を消し続けていくゲームで、全ての落ちものパズルの原点にもなった。世界的に超有名なゲーム。~ 元々は旧ソビエト連邦の科学者「アレクセイ・パジトノフ」他2名が教育用として開発したものだが、やがてアメリカのSpectrum HoloByte.によって最初にゲームとして製品化された。 **特徴 -基本ルールは非常にシンプルなシステムで構成されている。 --プレイの舞台は細長い枠で囲われたエリア(標準は横10×縦20ブロック)。その上方からピースが落とされる。落とされたピースはゆっくりと下へ向かう。 --ピースは4つの正方形ブロックで構成され(通称「テトリミノ」。ゲームタイトルの由来にもなっている)、全部で7種類ある。 --操作は左右と回転。そして落下。下のブロックに接地するとピースは固定されてもう動かせない。そして新しいピースが落下してくる。 --落下後、横一行の隙間がなくなるとその行が消える。一度に複数揃った場合は同時に消え、高得点を得られる。そして空いた分だけ、上のブロックの山が下へ落ちる。 --エリア最上段まで落下済みのブロックが到達してしまうとゲームオーバー。そうならないように、ピースを隙間なく組み合わせ、ブロックを消していかなければならないが、時間が経つにつれピースの自然落下速度が上がっていくため、難易度が徐々に高くなっていく。 -本作は様々な機種で発売されたが、その間様々なシステムのマイナーチェンジが行われた。以下はその一例。ちなみにこれらの中で、アーケード版の操作系統は、以降のテトリス関連作品のスタンダードなものとなる。 --ピースの回転は左右の壁に密着していても回転できる。元々は回転できなかった。 ---これを利用してピースを「駆け上がらせる」ことが可能になっているものもある。 --ピースの落下速度を調整できるもの。元々はピースの落下は瞬時だった。 ---主なものはGB版やセガ製アーケード版の「下キーによる高速落下」。一方で、「テトリス・ザ・グランドマスター」(カプコン・アリカ)の「20G」のように、何もしなくともいきなり最下段に落ちるものある。 ---ファミコン版では''「下キーで左回りに回転」「Aボタンでいきなり地面まで設地」''という、他のゲーム機から見れば異色の操作方法になっており批判されることもある。ただし、これは元々は当時のPC版のキーボード操作に合わせたものらしい。 --下のブロックに接地後も、しばらく操作ができるもの。元々は一度接地すると操作できなかった。 --落下中のピースをキャンセルして「ホールド」という枠に保管しておけるもの。1つだけホールドしておくことができ、好きなタイミングで使うことができる。 -対戦テトリス --ただブロックの山をひたすら消していくだけのゲームだったが、ゲームボーイ版で対戦ができるようになると、また違った楽しみ方が増えた。 --その対戦システムは、「行を消すと相手の下からブロックがせり上がる」というもの。その上がる量は同時に消した行数に比例する。自分が多く消せばそれだけ相手がつらくなるわけだ。勝敗は先にゲームオーバーになってしまったほうが負けとなる。このシステムはその後の対戦型落ちものパズルのスタイルを決定づけた。 ---実は同時期、別の対戦テトリスが出ていた。フリーウェアになるが「KATALITH」というゲームだ。こちらは自分が行を消すと、相手に消した行数に見合ったペナルティが課せられるというもの。勝手に落下させられたり、回転させられたり、いびつなピースが現れたり、果ては真っ暗になったりと、様々なペナルティがあった。ゲームボーイ版テトリスとはまた違った方向性を示したゲームだが、対戦落ちものパズルでこのタイプのシステムを採用している商業作品はいまだに現れていない。 ---必殺技で直接相手を妨害できる『[[テトリス武闘外伝>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1448.html]]』(BPS)や落下ピースの変化・一時操作不能攻撃で邪魔できる『セガテトリス』(セガ)、マジカルテトリスチャレンジfeaturingミッキーが、ややこのタイプに近い。 **総評 「落ちものパズル」というジャンルを確立しただけでも十分評価に値する。~ シンプルで解り易い基本ルールだが高い中毒性を有しており、様々なメーカーが様々な機種に移植していった。また、その度にシステムのマイナーチェンジがあるのも本作の特徴である。~ 本質を維持したまま、様々な楽しみ方が増えていくという点はなかなか面白い。 **余談 -概要にある通り共産圏で作られ、しかも最初は教育用に作られたソフトであったため版権がハッキリしなかったが、現在は「ザ・テトリス・カンパニー」というアメリカの会社が版権を管理している。 --版権を巡っては、かつては様々な問題が発生していた。有名どころはセガのメガドライブ版テトリスにおける騒動(結局発売中止となってしまった)。詳細は[[こちら>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1419.html#id_e848b5bb]]。その後このMD版は、セガが正式にPS2版『テトリスコレクション』へと収録している。 --ザ・テトリス・カンパニーは版権管理の他に、開発会社によってバラバラだった細かいゲーム仕様を統一させるためテトリス制作のガイドラインを制定し管理している。 -湾岸戦争時、任天堂が米軍兵士達に休憩中の暇つぶしとしてゲームボーイを提供しており、兵士達は特に本作を好んでプレイしていた。 --その後、空爆された兵舎から焼けただれたゲームボーイが発見されたが、液晶画面を取り換えたら正常に動作したという逸話は、ゲームボーイの耐久性を物語るエピソードとして有名。現在このゲームボーイはニューヨークの任天堂直営店に展示されており、常時本作のデモ画面が動いている。 -シンプルながら濃い中毒性を持つ故「資本主義圏の国の人間を中毒に陥らせ生産性を低下させるために放たれた共産主義国の罠」だの「テトリスはその中毒性で人間の脳を思考停滞状態に陥らせて感情を麻痺させ、殺人マシンにするための道具」だの、いろいろとあらぬ噂を立てられたりした。 -高い中毒性からハマると「テトリス・ハイ」と呼ばれる状態になるとされるが、それが「[[ゲーム脳>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/950.html]]」の論拠のひとつになっていた。 --逆に「テトリス効果」として心の傷の軽減になると唱える論もある。 -シンプルながら奥深く、細かい調整もゲーム性に効いてくる、誰でも知っているゲームとして現在でも情報系学生のプログラミング課題としてテトリス制作が出題されたりする。 ----
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