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*テイルズ オブ デスティニー(PS2)
【ているず おぶ ですてぃにー】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム&br()(シリーズ固有ジャンル名:運命という名のRPG)|&amazon(B000KN22OE)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ナムコ・テイルズスタジオ|~|
|発売日|2006年11月30日|~|
|定価|7,140円|~|
|プレイ人数|1人(戦闘のみ1~4人)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[テイルズオブシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/260.html]]''|
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#contents
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**概要
『[[テイルズ オブ デスティニー>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/591.html]]』のリメイク。主な略称は『リメD』。~
戦闘システムを大幅に進化させ、ストーリーやキャラクター設定にも改定が加えられている。~
プロデューサーはシリーズ第1作『ファンタジア』の頃から何度か関わっている岡本進一郎。これまでシリーズを手がけてきたプロデューサー吉積信は、本作品以降はエグゼクティププロデューサーを担当していることが多い。
**キャラクター・シナリオ
-台詞は全て書き直されており、スタッフ曰く「何気ない一言についても会議が行われた」ほど。これにより原作とは性格が異なっているキャラクターが多数存在する。~
これらは新規プレイヤーや原作との違いを気にしない者から見れば特に問題はないが、原作に強い思い入れのあるファンからすれば受け入れがたいものであり、発売から数年たつ現在でも完全に賛否が割れている。
--主人公・スタンは熱血というところはそのままに、「単純馬鹿」な面が強くなっている((しかし、アビス購入特典のDVDでもその兆候はある程度見受けられていた。))。~
原作では選択肢によってそのような発言もあるが本筋ではほぼ無く、これは続編『テイルズ オブ デスティニー2』(以下『D2』)に登場するスタンの息子・カイルに合わせたものとも考えられ、覚える術技もカイルのものが多数逆輸入されている。
--ヒロインのルーティはトゲのある発言が目立つキツイ性格だったが、やや抑えられて毒気が抜けている。
--フィリアは割とそのままだが「爆弾が大好きなマッドサイエンティスト((本筋ではなく、スキットでネタにされる程度である。また原作においてもレンブラントにノリノリで爆弾を投げつけたりと腹黒い描写は少なからずあった))」「臭いところを非常に嫌う微二重人格者((現にそういったダンジョンでは、非常に言葉遣いが厳しくなったり、戦闘中にBCゲージが自動で増加という妙な仕様まで追加されている。))」など、コミカルな面が付け加えられている。
--コングマンは傲慢な描写が大きく減らされて、フィリア一筋で情にあつい奴になった。
--ジョニーは最終加入が他のキャラに比べ非常に遅い部分もあるが、「キレモノを隠した三枚目」だったPS版に比べて「ちょっと変わってるけど普通にカッコいい二枚目」に変わってしまった。
--リオンの性格変更は人気キャラであることもあってか賛否は最も激しいとされる。元々PS版では「人気キャラ」という先入観がなかったのもあるが。~
冷徹な皮肉屋で他者に心を開かずどこか達観しており、愛した者のために命を落とすという悲劇的な人物だったが、リメイクに当たり、他者に心を開けない年相応の不器用な少年となった。
---これと同時によりスタンとの友情描写が増やされているが、それ関連の多くに露骨なツンデレじみた言い回しが見受けられ((一応原作にも、飛行竜に酔ったリオンを心配したスタンに対しお節介焼きと発言するなど、ツンデレを思わせる描写は少なからずあったのだが、原作にはイベントに声が無いため、リオンがどういった心境であったかを断言する事はできない。))、名台詞の削除など変更点は非常に多く、これらの点を受け入れられない原作リオンファンは少なくない。また、CERO:Aにするためか原作にあった多くの差別発言も削除および変更された(PSP版D2のジューダスの台詞も近い変更がある)
--また脇役でありボスの一人であるイレーヌの描写も批判されている。~
彼女はフィッツガルドで問題になっている貴族と下町の人間の貧富の差と差別をなくしたいと奮闘している女性で、終盤、理想と現実の差に絶望してしまい、~
結果としてスタンたちと敵対するキャラなのだが、なぜか彼女が子供に優しくしている場面ではコングマンやルーティがそれに幼稚なまでの拒否反応を示し、~
徹底的なまでに「彼女も貴族と同じで優しくすることで優越感に浸っているだけだ」と批判する。~
リメイク前では、コングマンはそもそも嫌味しかないキャラだがこういう描写はなく、ルーティもそうやって批判することはなかった。~
また、物語後半に敵対した際には選民思想とも取れる発言をした所為で、ディムロスやウッドロウにまで完全に悪人扱いされている。ルーティに到っては戦闘直前まで罵詈雑言を浴びせる始末である。
---一応設定的にはコングマンとルーティは貧困層の人間のためイレーヌの行為が「善行」よりも「施し((イレーヌ自身の生活は他の貴族同様裕福に暮らしている。))」の面が強く見えてしまうから、との事。更には二人だけでなく街の住民からも嫌われている。
--同じくオベロン社幹部のバルックに関しても扱いが酷い。~
元々は環境の厳しいカルバレイスにてバルック基金を設立し、貧しい人々を救おうとしていた善人であり、イレーヌと同じように結果的にスタン達と敵対してしまう。と言うキャラだったのだが、PS2版では天上人の子孫と言う設定に変わり、前述の活動も全ては先祖の悲願を果たす為、というただの悪役ポジションに変更されている。また、ご丁寧にこちらもイレーヌと同じく現地住民に疎まれている。
-シナリオは上記のスタンとリオンの友情描写の追加のほか、唐突だったり面倒だったりするところなどが改編され、原作よりも粗は少なくなっていると。~
なお、リオンの最期である場面はかなり突っ込まれている。
--PS版ではスタン達とリオンは敵対したまま終わるのだが、PS2版では最後の最後に和解し、押し寄せる洪水からスタンたちを助けるという展開となっている。感動的な場面のはずが、~
「''やけに離れた位置にあるスイッチを操作しないと動かないエレベーターにスタン達が乗り、リオンが1人残ってスイッチを操作し、水に飲まれ死亡''」というもの。とんだ欠陥エレベーターである。
--なお、原作ではリオンが避けた濁流にスタン達が飲まれ、何の描写も説明も無しに飛行竜に辿り着いていたという超展開となっているため粗そのものは少なくなっているが、なぜかこちらはあまり突っ込まれない。
-『D2』に合わせたと思われる設定・描写の変更も若干見られるが、それに合わせることが目的のリメイクではないため、リメイクによって矛盾を生じた箇所もある。
--例:マリーの夫であるダリスの死亡ルートが削除されたこと。これにより、二部でのマリー参入タイミングが固定されたが、『D2』ではダリスは死亡しているため、設定が食い違ってしまう。
---「本作の後、ゲームで描かれていないところで死亡した」と考えれば矛盾はしないが。
--また、何故かディムロスがベルセリオスのコア人格がハロルドであることを知らない。『D2』で描かれた天地戦争の時には気付いていなかったということだろうか。
---『D2』の結末から黒幕とカイル達が天地戦争に介入しなければ知らなかった可能性も十分にありえる。
**システム面
-システム面でも大幅な変更が行われ、多くの新たなシステムが導入された。~
戦闘システムの「エアーリアルリニアモーションバトルシステム」は空中戦を重視した仕様になっており、従来の術技使用のためのパワーソース「TP」を撤廃し、新たにCC(チェインキャパシティ)システムを導入。~
これまでのSPやFGと違って分かり易くコンボ自由度の飛躍的上昇も相まって、2D戦闘では歴代最高との声も。
--CCはTPと同じように術技使用やバックステップなど様々な行動により減少するがすぐに回復するため、今までのようにTP切れの心配をする必要がない。~
CCには最大値と最小値が存在し、そこからCCを消費するたび一定の法則により現在の値が算出されるため、現在CCに応じて行動する、適当な行動を取って素早く最大値にするなどの判断も必要となる。~
また、これまでのように「特技→奥義」というような連携の決まり事を無くし、どんな順番でも技を出せるようにもなり、「CCが続く限りあらゆる技が使い放題」という爽快感を生み出した。~
術も同じように連携ができ、使用するたびに次の術の詠唱時間が短くなっていく。CCは戦闘中のみのパラメータであり、HP回復技が移動中に使えず、単純で簡単なシステムという訳ではない。
--技の組み合わせによっては一人でも無限コンボができるようにもなる。もちろん技のタイミングなどをちゃんと把握しないと難しい。
--今作での術技の種類は、剣技・術剣技・晶術とあり、それぞれはステータスの算出方法によって分けられている。特に術剣技は攻撃力と術攻撃力によって算出され、これにより今まで後衛にとっての攻撃力や前衛にとっての術の攻撃力など死にステータスが今作では意味を持つ事になる。
--PS版では、TP節約のためにダンジョン内では控えに回されていたフィリアも、CCシステムにより強力な術を連発できるように。ついた渾名が「支援砲台」。
-今回の戦闘を一言で表すなら「属性ゲー」。弱点属性の攻撃は難易度次第で最大ダメージ3倍、命中率、クリティカル率は4倍、また、クリティカルのダメージも最大5倍という大きな補正がかかる。
--複数の属性を持つ術技で攻撃した場合はどれかが優先されるということはなくすべて適用されてしまう。たとえば弱点+耐性の場合は相殺して通常扱いに。
---中盤あたりから複数の耐性を持つ敵が目立ち始め、終盤では1つの弱点以外はすべて耐性という敵も珍しくない。そのため、単一属性の術技が極めて重要になってくる。リリスが強いとされる理由はこれによるところが大きい。
--属性による影響は難易度を上げる程顕著になり敵のHPやダメージがインフレするevilやchaos((最高難易度のchaosだと敵のHPは4倍、ダメージは5.76倍になる。))は敵の弱点を突き敵の攻撃の属性を防がないと話にならないと言える。一方、難易度simpleだと属性効果が殆ど現れない為実質的な最低難易度はnormalと言われている。
--他にユニークなシステムとして、一度弱点属性の攻撃がヒットすれば、コンボが継続する限り以後どの属性で攻撃しても常に弱点扱いになるというものがある。
--属性に重点を置いた意欲的な試みだが、残念ながら粗も。
---火、水、光、風は対応する各ソーディアンがあり、地は後述のなりきりアイテムを使うことでどうにかなるが、闇だけは使える術技が大きく限定される。闇弱点というだけで難敵になっている敵がいるほど。
-スタンのみ「ねぼすけで簡単には起きない」という設定から「''戦闘中睡眠状態になった時攻撃されても起きない''((他のキャラクターは攻撃を受けるとすぐ起きる。))」という全く有難みが無い仕様がある。((一応原作のPS版でも「睡眠状態の時間が他のキャラより長い」という欠点があった。それ以外は他のキャラと同じ挙動であり、そもそも長いと言っても極僅かな差なのでまず気づかない))
--本作ではスタンの寝起きの悪さについては原作よりもかなり過剰なまでに描写しているため、気づきにくいということは少なくなった。
--キャラクター一人で挑む闘技場においては、睡眠耐性のアクセサリ「晶石スリープ」がないと睡眠状態のままフルボッコにされるので、要注意。
-ソーディアンのマスター同士での交換やディスク装備システムなどは削除、そのかわりソーディアンは「デバイスシステム」というもので、好きなようにカスタムできるようになった。
--これにより各キャラの使える術が固定になったため、属性や役割などの面でキャラのアイデンティティがより際立った。
-後述のウッドロウがリメイク前ではネタにされた最たる原因であるソーディアン・イクティノスは、原作では最終盤になってやっと手に入る、どころか''イクティノスのレベルが低すぎて使い物にならない''((ソーディアンはキャラとはまた別で経験値が入るシステムであった。))という酷すぎる仕様であったが、本作ではグレバム戦後からウッドロウが装備しており、またデバイスもその前に離脱するリオンのシャルティエのものを引き継ぐようになっている。
**既存キャラについて
-PS版ではバグや噂の類に過ぎなかったスタンの妹「リリス」が正式に仲間になる。ただし度を超えたブラコンと化したのには賛否両論。容姿もやや異なり、技も「サンダーソード」以外はPS2版オリジナルのものとなっている。
--防御力、HPこそ低いものの攻撃力は前衛を張るに十分であり、固定装備も攻撃力アップ効果なのもあって、スタンやウッドロウの攻撃力を平気で上回っている。また、武器がCC固定なので安定した戦い方ができ、単体属性の技も多い。
--集めたアイテム「まんぼう」で威力が上がる「まんぼう」技、全術技中でもトップクラスの総合性能を誇る「レインボーアーチ」、ジョニー以外では唯一の音属性術技「死者の目覚め」、BC1(最初の秘奥義)では最強クラスの「サンダーソード」など、技の優秀さもピカ一。
---レインボーアーチは優秀すぎたためかDC版では修正されて弱体化した。
-パーティメンバーの一人「ウッドロウ」のレベルや術技に大幅な修正が加えられ、原作での「再加入時のレベルが低すぎる」「ストーリーの都合でメインメンバーで唯一術が使えない」といった不満点が軒並み解消された。
--ウッドロウが「空気王」と呼ばれているのはこのリメイク前の仕様が原因であったが、改善されても今度はBC3(最強の秘奥義)で「リミッターを外させてもらう!」~
と敵を切り裂くと、''同時に戦闘不能になる''((このBCの効果は「敵に大ダメージ+自分は戦闘不能+自分以外の味方キャラを全快させる」というもの。))ため、また新たなネタにされた。~
またサポートアビリティ((戦闘外の控えに添えることで効果を発揮する常時発動スキル。))の「警戒」もエンカウント率を下げるという、かなり優秀な性能で、そのせいで今回のPS版と違う意味でありながらも控えメンバーにさせられることも。
**その他
-「なりきりアイテム」の登場。これは、装備させたキャラを戦闘中別のキャラに変身させる(グラフィック・技が別のキャラのものになる)というアイテムで、~
これにより、第2部以降もパーティにリオンを加えたまま(戦闘中のみ擬似的にだが)シナリオを進めることができる。
--「なりきりアイテム」は全員に対応しており、複数個入手も可能なのでこんなこともできる。
#region(こんなこと)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=5rKajHwRWvU)
#endregion
-キャラゲーと化している本シリーズ故にほとんど語られることはないが、モンスターはほとんどがデスティニー2、リバースの流用、もしくは新規となっており、オリジナル版から登場しているモンスターは極わずかである。
--ボスモンスターも主要人物以外は軒並み新しくなっている。
-[[元>テイルズ オブ デスティニー]]の難易度がゼロに近かっただけに、戦闘でのシステムのみならず、ゲームバランスにおけるあらゆる面が見直された。
--それでも第1部においては所々強い敵が現れる程度であり、余程気を抜かない限り全滅には至らない難易度である。~
しかし、第2部のリオン戦(2回目)辺りから難易度が跳ね上がり、雑魚戦含めて耐性、ステータス異常等に気を配らないと味方がいつのまにか死ぬゲームバランスになっている。特に連携攻撃からBCまで繋げてくるリオンや晶術障壁からアンビバレンス等強力晶術を繋げてくるヒューゴが後半における難関ボスになっている。
--顕著な強化が見られるのは後半空中都市で戦うオベロン社3幹部である。
---バルックは自身も剛体を纏った蟲となって登場し、周りにステータス異常攻撃を持つ虫をバラまいてくる。~
イレーヌはファンネルのような物を多数飛ばしてのオールレンジ攻撃を仕掛けてくる。本人は無駄に固いバリアを纏いひるむことなく強力な晶術を連発するので、人によっては後半屈指の難所に感じることも~
レンブラントの乗機アーマーも陸空2通りの厄介な攻撃パターンを持ち、周りに自爆攻撃持ちのマシーンを呼び出す。~
と個性豊かななかなか歯応えのあるボスになっている。
-そして、テイルズオブシリーズ(どころか、RPG界隈)屈指の雑魚だったラスボスが抜本的に変更、強化された。というより事実上の差し替えであり、最終形態が某サイヤ人((容姿がドラゴンボールの超サイヤ人にソックリであり声優も同アニメのベジータを演じた人と同じ。))に例えられる様に完全な別物でありやはり賛否両論になった。まぁ元ネタも正直褒められた容姿ではないが。
--ちなみに原作ではどれくらい雑魚だったかというと、現在でも2chの「RPG最弱のラスボスは誰だ」スレで名前が挙げられるほど。攻略本でも大抵、''タコ殴りにして何もさせずに勝ててしまう''とまで書かれている。強力な技をいくつも持ってはいるが巨体ゆえに攻撃を当てやすく、攻撃動作中に技の発動が妨害できてしまいまず発動しない。また、テレポートで後方に回り込んで詠唱を始めることもあるが、即座にCPUキャラに攻撃されて中断。サンドバッグ扱いである。
--で、リメイクではどうなったかというと……
#region(こうなりました。)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=7Aapu-fDe1I)
&youtube(http://www.youtube.com/watch?v=W7Epju8aHRE)
-一定のコンボ数でダメージを与えると、瞬間移動をして広範囲にピヨリ効果のある攻撃をし、その間に強力な晶術を連発する。
-また''30発''の攻撃を受けきる鋼体をつけ、後半には通常技に状態異常効果がつき、火力も底上げされる。動画1/2の終盤のように一気に形勢を逆転されることも多々ある。
-とある秘奥義を使われた後、スタンの最終秘奥義によって勝利することができる。
-ちなみに後述のバルバトスを倒すと、味方の特定の晶術に対して''カウンター秘奥義''を使用してくる。強化ってレベルじゃねぇぞ!
--慣れれば単独ノーダメ撃破の的にされること請け合いだが、初見ではこのくらい苦戦して当然の強さなのは確かである。
#endregion
-『D2』の名(迷)物キャラ「バルバトス」が隠しボスとして登場する。しかも最低難易度だと「貴様らに俺と戦う資格はねえっ!!」~
と開始直後に全滅する技を使う(対策は難易度を変えるのみ・一応回避可能)とはっちゃけぶりに磨きがかかっている。
--そのために「最低難易度で勝利する」という他のゲームでは存在しないやり込みが登場する事になった。
--さらには、この近年プレイヤーがよくやっていたオートレベルアップ(コントローラーのアナログスティックを固定して、戦闘をオートでやることで放置してレベルを上げるという方法)に対して、~
「20分ほど同じ場所でオート戦闘を連続でする」という条件を満たすと、「こんなところで長々と何をしている!」と唐突に現れてくれる。~
HP無限なので絶対に倒せず、それ以外のステータスも隠しボスのときと同じ。逃げることはできるが、オート戦闘なのでCPUは何も考えず突っ込む…。
--いくらなんでも唐突でしかも強烈なインパクトを残したので、''野生のアナゴ''((バルバトスの担当声優・若本規夫氏が演じる『サザエさん』の登場人物から。))というアダ名が付けられた。
-戦闘BGMは、PS版では切り替えで「Bare its fangs」と「Surprise attack!」がかかったが、本作ではそれぞれが物語開始時、中盤で変更されるようになった。また終盤の戦闘BGMやフィールドも新規に追加された。
--ボス戦も重要ボスやディムロス戦が追加。中でもディムロス戦のBGMはとりわけ人気が高い。
--OPはPS版と同じアニメーション((デジタルエフェクトは強化されている))、かつ主題歌もPS版と同じくDEENの「''夢であるように''」である。アニメーションは屈指のクオリティであり、楽曲も原作と同じ音源を採用するなどここだけ原作準拠なのは評価された。
--ある重要なイベントでは、これのオーケストラバージョンが流れ、多くのファンは大歓喜しながら感動した。
**総評
属性や装備品周りは従来のシリーズに比べてシンプルに再構成されており、初心者にも取っ付き易い。~
そして幅広く用意された難易度や自由度の高い戦闘システム、称号・アイテムコンプ、隠しイベントやEXダンジョンをめぐっての最強装備作成、といったやりこみ派への配慮もされており、単体としてみれば十分に良作の域に達している。~
~
原作の『テイルズ オブ デスティニー』は古いソフトであり、後年の作品でテイルズの存在を知った(特に若年層の)プレイヤーが手を出すには、入手が困難・グラフィックやシステムの落差が激しいなどの問題もあり、そういったプレイヤーにとってはありがたいリメイクであった。~
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また改変箇所故に原作ファンにはあまり受け入れられていない面もある本作だが、その原作自体に見受けられたゲームバランスやシナリオの細かい粗はある程度修正されている。~
なお原作のファンの中にはレディアントマイソロジーなどのお祭りゲームに今作の性格で登場する事を受け入れてない人も多い。~
とはいえ本作はそういった部分に調整・変更が施されており、それを評価する声が存在するのも事実なのである。
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*テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット
【ているず おぶ ですてぃにー でぃれくたーずかっと】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム&br()(シリーズ固有ジャンル名:もうひとつの運命という名のRPG)|&amazon(B000XP9CRO)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|メディア|DVD-ROM 1枚|~|
|発売元|バンダイナムコゲームス|~|
|開発元|ナムコ・テイルズスタジオ|~|
|発売日|2008年1月31日|~|
|定価|通常版:6,090円 / プレミアムBOX:7,140円|~|
|プレイ人数|1人(戦闘のみ1~4人)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
**概要
-リオンを主人公とした「リオンサイド」等の追加要素がある。無印版とのコンバートが可能。
--無印版で猛威を振るった「幻影刃」や「キュアフラッシュ剛招来」の効果が弱まったため、これだけでゲームバランスに箔がついた。
--各種ステータスが1000以上まで上げられるため、無印版での最高HP5994((単純にHP計算式が体力×6なため。))から9999まで成長させることが可能になった。
--デバイスも新しい機能が追加され、引継ぎ要素も「フードストラップ」と「術技」が新たに追加されたた。
--だが肝心のリオンサイドがとても物足りない。その内容は''大半がスタンサイド(本編)とかぶっている''。リオンは途中で死亡するため当然そこまでしかプレイできない、ゆえにボリューム不足。
--追加要素の少なさも問題。リオンサイド追加、一部のキャラの技(敵含む)追加、闘技場ランク6くらいでモンスター追加、アイテムの追加はなし。ゲーム自体は悪いものではないが、ほぼフルプライスの値段でこれはない。そして有益なバグを修正し余計なバグや仕様を追加している。
---また恒例になりつつある温泉イベント(リオン編)も追加されたのだが、何故か「男だとばれないように胸までタオルを巻いて女湯に入る」というどう見ても腐女子狙いな展開となっている。
---また今作以降リオンを「男装の麗人に見える(称号:セインガルドの薔薇)」という面を強調するようになり「性格改変とかはともかくに腐女子に媚びた設定を付け加えるな」と拒否反応を示す人もいる。
--ちなみに一部の人が期待していたようなリオン生存ルートはありません。スタッフのインタビューでも「生存ルートは考えていたが、そうするとリオンらしくなくなる」「リオンはあの場所で死なないと、リオンではなくなってしまうんですよ。」等の理由で結局没になった。
---ただしリオンで隠しダンジョンに乗り込むことは可能になった。だが本編でリオンが使える第一部ではウッドロウの武器がイクティノスではなくロイヤルブレイドのために術が使用不可であり、この状態で隠しダンジョンにおいてはウッドロウはまともな戦力にならず、ここでも再び彼を控えにする事になる。
//--発売前はリオンが生き残るルートもあると期待されていたが、&bold(){そんな事は無かった。}電撃PSでの緑川氏(リオンの声優)のインタビューが妙に落ち込み気味だったのはこれが原因かと思われる。
//---というかスタッフたちは、大半のユーザーは、if展開でもいいからリオン生存ルートの追加を期待しているという事が分からなかったのだろうか。
//性格改変はダメなのにリオン生存は望まれるというのか…。
//あくまで一部のファンってだけだしね。グリリバの落ち込みようとかはよくわからん。
---また、敵の行動パターンも変わっており、特に大きく変わったのは難易度最低のバルバトスで、リメイク版では普通のバルバトスの行動パターンに一個チート級の技を組み合わせただけだったが、DC版ではバルバトスの弱い技は全て使わず、さらに通常移動が全てダッシュになっているため、もともと倒しにくかったのがさらに倒すのが難しくなった。
--無印版かどちらか選択、というのであれば一考の余地はある。
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''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3932.html]]に移転しました。''