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*メタルマックス 【めたるまっくす】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B000068HE1)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|データイースト|~| |開発元|クレアテック|~| |発売日|1991年5月24日|~| |価格|7,800円(税抜)|~| |配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2010年4月27日/500Wiiポイント&br()【3DS】2013年1月9日/500円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[メタルマックスシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1011.html]]''| **概要 -荒廃した未来の地球を舞台に、戦車に乗ってタイトル通り金属質あふれる旅をしていくという一風変わったRPG。 -キャッピコピーは''「竜退治はもう飽きた!」''。これはドラゴンクエストシリーズに対する一つのアンチテーゼとなっている。 **システム ***パーティーキャラ 本作ではゲームの進行に伴い、最大3人のパーティーを組める。クラスは以後のシリーズ作品でも常連。 -ハンター --主人公のクラス。運転レベルと素早さが高く、戦車の火力や防御力を最大限に引き出して速攻で敵を潰すという、本作のゲームシステムに合った能力を持つ。生身でもそれなりの戦闘力を持つが、ソルジャーには敵わない。 -メカニック --破損した戦車パーツの修理を得意とするクラス。戦闘能力は生身、戦車共に低い。 --修理には消費アイテム「しゅうりキット」が必要。上位アイテムとして無限に使える『メカニックキット』もある。本作の時点では大破は直せない。 -ソルジャー --3人の紅一点。生身での白兵戦を得意とするクラスで、戦車が入れないダンジョン内では非常に頼りとなる。反面、戦車操縦はメカニックとほぼ同じ低さ。 --装備品やレベル上げ次第では、戦車の主砲並の攻撃力や戦車以上の防御力を持つことも可能。 ***戦車(クルマ) -本作最大の特徴であり生命線。一般的なRPGの場合、人間は生身であり、馬などの騎乗ユニットになるのがせいぜいだが、メタルマックスでは''人間が戦車に乗り込んで戦う''ことが出来る。当たり前のことだが戦車は実に強く、戦車と生身が戦った場合、非戦車側は攻撃力・防御力に4分の1の修正が入る仕様があるため、余程相手との差がなければまず戦車側が勝つ。 -メタルマックスの世界では戦車を『''クルマ''』と呼ぶ((ただし、劇中では普通に「せんしゃ」と呼ばれることもある))。これは戦闘能力を持った車両全てを戦う車として扱うことを意味しており、本作では正統派の戦車だけでなく、バギーや救急車も立派な『クルマ』なのである。入手方法は様々で、ダンジョンに隠されていたり、敵から奪い取ったり、大枚をはたいて購入する…など。いずれせよ、簡単には手に入らない(一応序盤は比較的楽に入手できる)という点で共通している。世界を巡って戦車を探すのも魅力の1つ。 --命名は6文字まで可能。シャシーの守備力は後発の戦車ほど高くなりこの優位さはくつがえせないが、それ以外の装備は制限が一切ないため、守備力にさえ目を瞑ればどんな戦車でも最後まで使っていける。 ---ただ守備力の高いシャシーは総じて重く、弱いエンジンしかない序盤はもちろん、後半でも守備力が低くても軽いシャシーを使う方が装甲タイル(後述)が多く貼れるなど有利な面もある。 -人間の装備が武器、体防具、頭防具と別れているように、戦車にもそれぞれ特性の違うパーツがある。 --&bold(){主砲}:戦車の象徴である主兵装。一撃必殺の威力を持つ。ただし弾数は有限。特殊砲弾を使用できる。 --&bold(){副砲}:いわゆる機銃系の武装。主砲に比べ攻撃力は劣るがグループ攻撃が可能な例も多く、使い勝手で主砲に勝る。最大の長所は''弾数が無限''なことにあり、普段は副砲で弾を節約し、強敵に出会ったときのみ主砲で蹴散らすといったプレイが普通となる。このスタンスはシリーズ通して共通。 --&bold(){SE}:Special Equipmentの略。対戦車ミサイルや火炎放射器などがこれに該当する。概して重量がある上、弾薬代がべらぼうに高い。しかし固有の戦闘アニメーションを持つものが多く、ネーミングセンス溢れる武器が多いことからロマンを追い求める層には根強い人気がある。 --&bold(){エンジン}:戦車の最大積載量を決定する。出力が大きければ大きいほどよい。これが装備されていなければ自走不可。 --&bold(){Cユニット}:コントロールユニット。エンジンが戦車の心臓なら、こちらは頭脳に相当する。メタルマックスの世界では、このパーツのおかげで一人でも戦車の操縦が容易となっている。こちらも装備されていないと自走不可。 --&bold(){シャシー}:車体そのもの。ゆえに装備の着脱および売買は不可。 --装甲タイル(SP)という独自のシステムを採用。エンジンの最大出力から全パーツの重量を引いた差分の数値分だけ貼ることができる。これは人間キャラクターのHPに相当し、戦闘でダメージを負えば減少する。0になっても戦車を喪失することはないが、一定確率でパーツが破損し、破損したパーツが更にダメージを受けると大破する。大破したパーツは使用不能になり、Cユニット、エンジン、シャシーのいずれかが大破すると自走不能となってしまう。こうなると他の戦車にけん引させて町の修理屋まで引っ張っていくことになる。 ---なお、電撃や衝撃波と言ったSPと無関係にパーツを壊す攻撃もある。 -特殊砲弾は砲弾屋や自動販売機で購入し、シャシーの弾倉に積む。通常弾代わりに使える『よびだん』、機械系の敵のパーツを破壊して攻撃成功率を下げる『てっこうだん』、会心の一発が出やすい『ホローチャージ』などがある。 -装備とは別に戦車道具もある。装備とは別枠で一台につき8つまで搭載可能。 --主に所持欄を埋めることになるのは、消耗品の「タイルパック」各種。町で補給してもらうのよりも割高だが、移動中ならいつでも使用可能な装甲タイルの回復手段として重宝する。ただし残念ながら、戦闘中には使用できないので注意。コマンドとしては選択できるが、何も起こらずターンを無駄にしてしまう((タイルパックは消費されない。))。 --他には何度でも使え、一度行った町に移動できる「ドッグシステム」、同じく何度でも使えて人間のHPが回復できる「いりょうキット」等実用性の高い物や、「うさぎちゃん」「メタルブレード」等の趣味系、「とりのふん」「ナマリタケ」と言ったバッドアイテム等様々。 --いりょうキットは効果の割に早期から、かなり安価に購入できる。このためこれを入手後は、わざわざクルマから降りて''生身の人間が戦車を庇う''という不思議な光景も発生する。戦車の装甲タイルは有料だが、人間のHPはいつでもタダで回復できるのだから……。~ おまけにこの医療キット、''なんと戦闘中にも使えてしまう''。移動中と違い乗っている本人のみしか治療できないが、このためだけに三つ買ってもいいくらい。 -これらの品物の購入は町にある戦車パーツ、戦車道具屋で行う。 --また洗車屋も存在し戦車を洗車することで前述のバッドアイテムの除去や戦車のバッドステータスを元に戻せる。 -戦車搭乗時、戦車の上に乗って「調べる」を行うと戦車を牽引できる。自走不能になった戦車もこれで運搬することが出来る。 -戦車に乗っている状態だと、森・瓦礫・戦車止めと言った一部の地形に入れなくなる。 ***改造 -貯めたゴールドを使ってクルマを自分好みに強化できる、メタルマックスシリーズの売りの一つ。人間装備は改造できないため、戦車の大きなアドバンテージになっている。 -本作ではシャシーの守備力・弾倉上限・穴空け、エンジンの強化が可能。強化すると元には戻せない。後の作品ではより改造の幅が広がっている。  -シャシーは改造すると重量が増加し、無闇に強化するとSP上限が圧迫される。エンジンを強化して積載量を増やし、余裕を持って改造するようにしたい。 -無茶な改造も可能で、穴さえ開ければバギーや''救急車にすら''主砲を装備させられる。ただし主砲の穴開けは費用がかなりかかるので注意。 ***装備 -本作ではゲームの性質上、アイテムがそれぞれ「人間道具」「人間装備」「戦車パーツ」「戦車道具」の4つに大別されている。 -人間が持てるアイテムは一人につき8個まで。人間装備は別に装備枠が用意されており、こちらも8個まで所持できる。装備箇所は武器、頭、体、プロテクター、手、足と豊富。フル装備の場合これら6種を装備するため、実質的に空欄は二つとなる。 --空欄に予備の武器を持って範囲攻撃と単体攻撃を使い分けるか、プロテクターの予備を余分に持つか、あるいは拾って手に入れる装備に期待し空けておくか。プレイヤーによってスタイルも変わってくる。 --前述の通りダンジョン内には戦車では入れない場所もあるため、そう言った場所は戦車から降りて人間状態で進む必要がある。賞金首の一部も同様に生身で戦わなければならない場合がある。 -戦車もフル装備の場合、同様に6つが埋まり空き欄は二つとなる。なお戦車道具には重量のパラメータはない。 -アイテム類のぶっ飛んだネーミングセンスも本作の特徴の一つ。武器ひとつとっても、最初のうちは「パチンコ」や「ショットガン」といったありふれたものだが、やがて「ばくれつノコギリ」「リモコンスパナ」「ドラゴンスプレー」といったものが登場。デコゲーらしいネーミングセンスが光る。特に「はらきりソード」に至ってはぶっ飛び過ぎて命名者の正気を疑うほど。 -各地で入手できるレンズを組み合わせて攻撃力や範囲を調節できる「レーザーバズーカ」も存在する。 --各地に散らばる''使用用途不明のアイテムを組み合わせて強力なアイテムにする''と言うシステムは次回作以降もLOVEマシーンや量子ドール等形を変えて採用されている。 ***金銭 -全滅に対するペナルティが少ない。お金が半額になるということもないし、アイテムも経験値もそのまま。ただ、戦車だけは全滅した場所に置き去りにされるため回収に苦慮することになる。 --回収を容易にするための手段としてレンタルタンクという戦車貸出業者が存在する。装備は固定で積み替えは一切不可。借りている間は戦闘後の獲得Gから一台につき25%がレンタル料金として徴収される。また、パーツが一つでも破損すると強制的に乗り手を見捨てて帰還してしまう。 --仲間も行方不明になるが、何故か全滅した場所ではなく、出会った場所にいる。 ***賞金首 -一般的なRPGのボスに相当する敵キャラとは別に、賞金首という強敵が存在する。大半はストーリー上倒す必要がない敵だが、多額の賞金がかけられており、撃破すれば賞金が進呈される。本作の作風を体現する要素である。 --賞金首は名前と姿を記したポスターが町などに掲示されており、荒廃した世界の雰囲気作りに一役買っている。さらに賞金首を倒し賞金を受け取ると、ポスターに大きく「済」のハンコが押される。これにより住人の台詞が変化する場合もあり、ちょっとした優越感を味わえる。 --後述のオプションで撃破した時のレベルが記録されるため、如何に低い(高い)レベルで倒すか、という遊び方もできる。 ***オプション -自分が今まで倒した敵のカウントが表示される。分類はバイオニック、サイバネティック、タンクの3種類。さすがにモンスターの個別データまでは参照できない。 -ゴールドチャイムという所持金管理システムがある。これはあらかじめ金額を設定しておき、所持金がその金額に達すると効果音で教えてくれるというもの。普通は装備品などの購入額を知らせる目安として使うのだが、プレイヤーによってはパスワードを記憶するメモ帳代わりに使うという変則的な使用方法も。 -戦闘中でもラジオのON/OFFでBGM再生を、アニメのON/OFFで武器の攻撃モーション表示を切り替えられる。当時のRPGとしては優秀な設計。 ***インテリア -各地のインテリアショップで家具を購入し実家に贈ることができる。視覚的に豪華になるだけで実益はなく、ほとんど趣味の領域だが、ハンターとして稼げるようになったことを実感できる。またゲーム用の筐体に限り自宅でも遊べる。 ***その他 -酒場ではお金を払って酒が飲める。また町によって銘柄が違うというこだわりよう。 --ちなみに飲酒によるステータス変動やデメリットは一切ないため、安心して無駄遣いができる。ほろ酔い気分(のつもりで)戦車を転がし狩りに出るのもいい。でも現実で飲酒運転はダメ。絶対。 -町や一部のダンジョンには自動販売機が設置されており、買い物も可能。しかもルーレット方式による景品つき。電源や誰が補充しているのかなど気になる点はあるが。 //--しかし飲み物だけは売っていない。 //↑回復ドリンクに満タンドリンクがある。飲み物と呼べるかは微妙だが。 **モンスター -本作を語る上で欠かせないのがモンスターデザインを担当した山本貴嗣の存在である。ポリタンクに足が生えた「うろつきポリタン」、全身金属製のカバで口内に火砲を備えた「カバガン」、多脚型爆弾とでも言うべき「カミカゼボム」、火炎放射機を抱えサングラスをかけたサル「サルモネラ一家」、頭脳を改造されたパンツ一枚のマッチョ戦士「マッドマッスル」…など、個性的で奇天烈なモンスターを数多くデザインしメタルマックスの独自性を確立させた。 **BGM -作曲は門倉聡が担当。メタリックなイメージの通常戦闘曲「バトル」、ゴキゲンな「勝って!買って!駆って!」、哀愁漂う「流れ者の歌」など良曲揃いで現在に至るまで人気が高い。 --賞金首バトル時の「おたずね者との戦い」は名曲と評価が高く、後発のシリーズ作品でも使用されている。 ---また撃破時には''専用のBGM''で戦闘が終わる。 --フィールドBGMも、人間時は伸びやかなイメージの「未知の荒野へ((題名は『MM3』初回特典付属のサントラより。当時はサントラが発売されず、実に17年ぶりに正式な曲名が判明したことになる。))」、しかし戦車に乗るとワイルドな曲調の「戦車でバンバン」に変わるというこだわりも秀逸。 -町のBGMが2種類、ダンジョンBGMが3種類もあり、かなりの大盤振る舞い。 **シナリオ -自由度の高いシナリオも魅力。 --主人公はクルマ修理屋の息子。ハンターになりたいと願うも、人間地道に生きるのが一番と激怒した「とうちゃん」から勘当されてストーリーが始まる。ハッキリいってそれ以降ほとんど制約はない。 --ビックキャノン撃破までは行動範囲が制限されるが、その後はそこそこ自由に動き回ることが可能で、前述の賞金首も順番に倒す必要はなく強力な装備を先の街で整えたりして挑むことも可能。 --終盤の町「カナベル」で特定のイベントが発生すると、なんと最初の町「リオラド」に道がつながる。一周して故郷に戻ってくるという一風変わったマップデザインである。 **キャラクター -デコゲーだけのことはあり、登場人物はいずれも曲者ぞろい。 --主人公の父こと「とうちゃん」は勘当したと言いつつも何かと面倒を見てくれる。戦車パーツが壊れていればどれだけ破損していても''全てタダ''で直してくれる。また受け取ってはもらえないがこづかいをあげることもできる。 ---全滅してしまった場合もとうちゃんが後述のDr.ミンチの所へ運んでくれる。例えラストダンジョンの深層部で倒れたとしても。 --一方「ねえちゃん」はいつでも温かく主人公を迎え、毎回とうちゃんには内緒でタダで泊めてくれる。そんなねえちゃんのタンスからタオルを失敬して、いつでも匂いを堪能することもできる。……こう書くと主人公ってかなりアレだ。 --仲間キャラクターが死んだ場合、マッドサイエンティスト、Dr.ミンチのお世話になる。彼は死体を生き返らせる研究に没頭しており、そのやり口は電気ショックで生き返らせるというかなり乱暴なもの。ちなみにこの電気ショック、いつ成功するかはランダムである(失敗した場合は成功するまで続く)。 ---死体以外には興味がなく、生きているメンバーを選択した際の「''なんだこの死体は!'' ''まだ生きとるじゃないか!'' 」という台詞(名言?)を口にする。 --真紅の戦車を駆る凄腕ハンター「レッドウルフ」は会う度に気障な台詞を吐いてくれる。序盤では彼に助けられるイベントが発生し、その後も何度か出会うことになる。いつか越えるべきライバルキャラであるかのように振舞っておきながら、最期は悲劇的な結末を迎える。彼の愛車「レッドウルフ」は以降プレイヤーの乗車となるのだが、その生き様は多くのプレイヤーに強い印象を残した。後のシリーズでも赤い戦車レッドウルフは何らかの形で必ず登場しておりシリーズ恒例の戦車となっている。 ---そして「レッドウルフ」の恋人を助けに行くこれまた印象深いイベント。彼女に貴方がどんな対応をとるのか、そして彼女がどんな運命を辿るのかは、プレイヤーの手に委ねられている。 ---ちなみに「レッドウルフ」を得るイベントで重大なバグがあるので注意(普通にプレイしていれば大丈夫)。 --戦車パーツ屋の主人はなぜか「○○アル」とエセ中国語でしゃべる。何かを売りつけた場合「ちょっと傷んでるアル」と、元の値段の3/4の値段で買い取る。ちなみにその店で買ったばかりの新品を売っても「ちょっと傷んでる」などと言ってくれる。どういうことなの……。 --シャシー改造屋のメカニックは戦車を愛しており''「女の子」''扱いする、いわゆるメカフェチである。表現が「いじらせてくれ」とか「穴を開ける」とか……ちょっとアブない。あげく、限界まで改造した戦車をさらに改造させようとすると「この子が壊れちまう。やめようぜ」と制止してくれる。 --トランクルーム(預かり所に相当)の係員は丁寧な口調なのだが、レンタルタンクの装備を預けようとすると「''きかなかったことに'' ''してやる'' ''あそこの'' ''クルマには'' ''てをだすなよ'' ''わかぞう!''」と恐ろしい口調で忠告される。レンタルタンク屋の正体が実は相当に恐ろしい物であることを暗示しており、いまだにその実態についてファンの間で話題となる。 #region(ラスボスもまた、衝撃的(?)※ネタバレ注意) -ラスボス「ノア」はいわゆる「人間に反旗を翻したコンピューター」であり、それほど目新しい題材ではない。しかし、高い知性に裏打ちされた韻文的な台詞回し、そして地球への執着という人間臭さが個性的であり、他の類似例とは一線を画している。 --ノアはラスボスでありながら状態異常「混乱」に耐性がない。ここに混乱効果を与える「パニック弾」を撃ち込むと''混乱するラスボス''を拝むことができる。(固定型コンピューターなのに)「ノアははしりまわっている…」と表示された挙句、自爆してあっさりラストバトルが終わることも。混乱して自爆するラスボスなどRPGひろしと言えどこいつぐらい。 #endregion **埋蔵アイテム -大量のGやその時点で売られていない又は非売品、更には''戦車''等様々なアイテムがあちこちに埋められている。 --埋蔵アイテムの殆どがノーヒントだが「きんぞくたんちき」等のサーチアイテムがあるために比較的見つけやすく、かつ発掘するのが面白くなっている。 **問題点 -戦車修理屋の意味が薄い。前述の通りとうちゃんが破損、大破箇所をすべてタダで直してくれるため、各地の修理屋は実質意味がない。もっともそのためには毎回最初の街まで戻らなければならないが、ドッグシステムを手に入れればその煩雑さもほぼなくなる。 -戦車のデチューンができず、改造して重くなったシャシーを軽くする方法がない。そのため、戦車によっては武装を外したり最強のエンジンを積まないと装甲タイル0(シャシーのみ)でも動けなくなる可能性がある、一応改造前に戻せないと警告される。 -シャシーが大破した場合の修理費用が凄まじい。序盤で戦車をうっかり壊そうものなら4桁近くのお金を請求されてしまう。こうなると新車を手に入れるまで放置するか、いっそリセットしてしまった方がマシ。 --もっとも、父ちゃんの手にかかれば無料で修理は可能。これが問題になるかはプレイヤーのこだわり次第。 -重戦車の冷遇 --最初に入手できる豆タンクの「モスキート」等、序盤に入手できる軽戦車(?)の方が入手が楽で守備力と重量のバランスも良いため、重戦車は駐車場に放置される事が多い。一応、守備力自体はかなり上昇するのだが、重量もかなりあるためにメリットであるはずの守備力と釣り合いが取れていない。また入手出来る時期に既に人数分の戦車を所持している可能性が高く、入手法が困難な物もあるので使うのは趣味の領域になる。 --特に「パンサー」は悲惨。ストーリー上行く必要のまったく無い洞窟の地下に埋まっている上に入手直後は大砲しか積んでおらず、守備力も微妙で重量もかなりある。2の「エレファント」((こちらは装備はあるが入手がラスボス戦前と言う点で使われにくい。))と比べても良いほどの扱いの悪さである。 ---もっともパンサーは地中に埋もれているのを掘り返して手に入れる戦車であるため、劣化していて当然という解釈ができなくはない。 --ただし、スペックが優秀で入手が比較的楽な事とイベント上での扱いの良さ等で魅力の多い「Rウルフ」、入手に大金が要るがビッグキャノン撃破後に入手する事も可能な「タイガー」等、重戦車の価値がまったく無いわけではない。あくまで性能の差が激しいだけでどの戦車でも改造や装備次第で賞金首やラスボスと十分戦える。 -金銭バランスの悪さ。 --戦車が入れない屋内で賞金首と戦う場面もあり、金欠にも関わらず人間装備まで整える必要が出てくる。この上高価な戦車装備も整える必要があり、やりくりが厳しい。中盤辺りでは物価がどんどん上がるのに新しい賞金首が少ない状態となり、さほどの大金を持っているわけでもないザコを相手に稼ぎで長く時間を取られやすい。 ---ただし、前述されている通り''必ず倒さなければならない賞金首は存在しない''のでとりあえず先に進み、強力な装備を手に入れてから戦うのもあり。 ---厳密にいうと、そこそこの金額を持ったザコは常にいる。ただし場違いに弱かったり、強くても報酬の少ないザコも多く出るため効率よくは稼げない。 --終盤に入るといきなりザコからの獲得資金が跳ね上がり、一挙に金が余りだす。賞金首の数や報酬額も増加し、中盤の長い金欠期間が嘘だったかのよう。極端すぎ。 --リターンズでは中盤に多く追加賞金首が配置され、中盤の資金問題は幾分緩和された。 -プロテクターの仕様が不便。 --人間装備のプロテクターは安価な割に守備力を大幅に向上させるが、敵の攻撃を受けると破損して「プロテクタくず」になる。つまり使い捨てアイテムである。このために予備のプロテクタを所持するのが常套だが、ダンジョンなどで新しい装備を見つけた場合、予備のプロテクタが邪魔になってしまう。 --一発で破損するわけではなく、ある程度は持つ。ただし、どういう条件で破損するのか分かり難い。大ダメージを受けると壊れやすい(?) --プロテクタくずは買い取りを拒否されるため売却不可。本作においては一切の使い道がない、文字通りの「くず」。この状態になったら捨ててしまおう。 -水増し感が漂う戦車装備 --攻撃力に差があまりないのに値段が違うというマイナーチェンジ的なパーツも多い。ここで買うより我慢して次の町で装備を整えた方が得、ということも。またSEは「弾薬費の高さ」「装弾数の少なさ」「主砲に劣る攻撃力」「重量」の関係上今作では文字通りの「お荷物」になってしまう。 ---一応ステータス画面や攻撃時のグラフィック等が変わっていたり独特な物もあるのだが、純粋な強さを求めると「205ミリキャノン」、「20ミリバルカン」((どちらも最強の装備ではないが、手ごろな値段で買えて軽量と言った魅力を持つ。))辺りを装備してSEは穴も開けないと言った改造になる。 ---SEの弾薬費は、本当に尋常でなく高い。金持ちの雑魚集団へたった一発撃ち込んでも、余裕で赤字になるくらい高い。攻撃力はやや高めで、攻撃範囲も広めのものが多いとはいえ、弾薬費に加え本体も高価・重量も重いといった悪条件にはまるで見合っていない。 -あくまで「戦車で敵を蹴散らす爽快感」を重視しているため、戦闘バランスは甘め。よほど性能の低いパーツでない限り、一つ二つ程度なら町をすっ飛ばして進めても負けないし最悪逃走を繰り返して進んでも問題ない。そのくせタンク系の敵は固く、こちらは戦車搭乗を前提としたバランスとなっている。上手い調整かバランス放棄と見るかは人それぞれ。 --バランスブレイカーなアイテムもそれに拍車をかけてしまっている。1発10Gで敵の命中と回避((この作品の命中と回避はダメージにも反映される為に結果的に攻撃力と防御力を高める事にもなる。))を大幅に減少させ、無効化されない「えんまくだん」、人間戦闘時の命綱ともいえる「えんまくはなび」等。 ---もっとも、これらのアイテムのおかげで低レベルプレイや人間で賞金首撃破等のやりこみもできるので単純な欠点とは呼べないか。 --ただ、中には明らかに厳しい箇所も存在する。ゲームの序盤に配置されている為に前述のアイテム等が入手できず(戦闘が有利になる特殊砲弾は一応販売されているが…)、戦闘開始前から容赦ない砲撃を浴びせてくる上、ボスとしても破格の強さを持つ「ビックキャノン」戦は本作屈指の難所である。 -牽引対象を切り離すコマンドがないため、切り離すには全員クルマから降りる必要がある。 //↑方法があるなら修正お願いします -全体を通してキーレスポンスが悪く、ボタンを押してもすぐには反応しない。やり込み要素が多いゲームだけに長時間やっていると嫌でも気になる部分。後続作品をやった後だと尚更強く感じるだろう。 -ザコ戦における「主砲」コマンドが微妙に邪魔。デフォルトでカーソルが合っているのは「主砲」なのだが、実際に多用するのは「副砲」であるため。キーレスポンスの悪さも手伝って、カーソル移動の一手間が地味に鬱陶しい。 --主砲そのものを取り付けなければ、デフォルトのコマンドが「副砲」となりこの問題だけは解決する。しかし最も戦車を多用するだろう主人公(ハンター)の戦車に、主砲を積まない選択肢はほぼ有り得ない。ザコ戦でも主砲を撃ちこみたい局面は多々あるし、フィールド上にだって賞金首はうろついている。 --生身の方が強いソルジャーを、1ターン目に車から降ろすのもやはり手間がかかる。こちらは「補助」((右下隅に配置されており「主砲」コマンドから遠い。))⇒「のりおり」と二段階の入力をしたうえで、あらためて「攻撃」を選ぶ必要がある。キーレスポンスさえ快適であれば、そこまで気になる要素でも無かったろうが……。 **総評 FC末期に発売されたこともあり、本作の売上は決して多くはなかった。しかし自分好みにカスタマイズした戦車に乗って戦えるシステム、非常に高い自由度、独特の世界観や台詞回しと言った要素はプレイヤーを強く惹きつける力があった。その後本作はシリーズ化して認知度を上げ、より多くのファンを獲得することになる。 **その後の展開 -続編の『[[メタルマックス2]]』がスーパーファミコンで発売された。舞台は異なるが、本作の世界観を引き継いで正当進化を果たした作品である。Wiiのバーチャルコンソールでもプレイ可能。 -スーパーファミコンで本作をリメイクした『メタルマックスリターンズ』が発売された。グラフィック、操作性等が大幅に向上し、アイテムや賞金首等が追加されている。こちらもWiiのバーチャルコンソールで配信されている。 -本作そのものも、Wiiおよび3DSのバーチャルコンソールで配信されておりプレイ可能。 -派生作品として、本作のシステムや世界観を色濃く受け継いだメタルサーガシリーズがある。 &br
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