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*リトルバスターズ! 【りとるばすたーず】 |ジャンル|恋愛アドベンチャーゲーム|&amazon(B000OPT7VE)&br()&amazon(B001865URS)|CENTER:&amazon(B0040NP012)&br()&amazon(B002BA65PG)|&amazon(B005MNOC90)| |対応機種|Windows 2000/XP/Vista&br()プレイステーション2&br()プレイステーション・ポータブル&br()プレイステーション・ヴィータ&br()プレイステーション3|~|~|~| |発売・開発元|【Win】Key&br()【PS2/PSP/PSV/PS3】プロトタイプ|~|~|~| |発売日&br()※いずれも通常版|【Win】無印:2007年9月28日/エクスタシー:2008年9月26日/PE((アニメ化記念にこれまでの18禁を除いた全ての追加要素を搭載した最新バージョン、正式名称『パーフェクトエディション』。)):2012年11月30日&br()【PS2】2009年12月24日&br()【PSP】2010年11月25日&br()【PSV】2012年3月22日&br()【PS3】2013年3月20日|~|~|~| |定価|【Win】9,240円&br()【PS2】6,720円&br()【PSP/PSV】6,090円&br()【PS3】6,510円|~|~|~| |レーティング|【Win】ソフ倫:一般ソフト(無印)/18歳未満禁止(エクスタシー)&br()【PS2/PSP/PSV/PS3】CERO:B(12才以上対象)|~|~|~| |コンテンツアイコン&br()【PS2/PSP】|犯罪・暴力・セクシャル・恋愛|~|~|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|~| #contents(fromhere) ---- #center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}} #center{&size(20){''本作のPC版「リトルバスターズ!エクスタシー」は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}} ---- *概要 そのジャンルでは業界でも大手メーカーである株式会社ビジュアルアーツのブランド「Key」の第6作及び第7作の恋愛アドベンチャーゲーム。第6作『リトルバスターズ!』(通称:無印)を18禁化して昇格・追加ヒロインを加えてキャストを一新したものが第7作『リトルバスターズ! エクスタシー』(通称:エクスタシー、EX)である。~ 関連作品として、本作のヒロインの1人である能美クドリャフカに焦点を当てたスピンオフ作品『[[クドわふたー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/794.html]]』が発売されている。~ これまでメインの原画担当だった樋上いたる氏に加えて、グラフィック担当だったNa-Ga氏もキャラクターデザイン・原画を担当した。シナリオ担当は、麻枝准(企画担当)、都乃河勇人、城桐央、樫田レオの各氏。麻枝氏曰く、都乃河氏の育成を兼ねて制作された作品。 ---- *あらすじ 主人公の直枝理樹は、幼馴染である棗恭介、その妹である鈴、同じく幼馴染の井ノ原真人、宮沢謙吾と共に全寮制の学校に通っていた。~ 彼等は昔、何かを悪者に見立ててそれを成敗する正義の味方「リトルバスターズ」を結成し、色々な事をしてきた。~ 両親と死別し塞ぎこんでいた理樹にとって、自らを外に連れ出し広い世界を教えてくれたその存在は大きかった。~ 時に無茶苦茶で考えられない行動をする彼等に巻き込まれながらもそのことを楽しく感じて彼らと一緒にいた理樹は、「ずっとこの時が続いたらいいのに」と考えていた。 ある日、3年生である恭介が就職活動から帰って来た。理樹は「リトルバスターズ」の4人に、「昔みたいに何かしよう」と持ちかける。~ それを聞いたリーダー・恭介は近くに置いてあったボールを拾い上げ、宣言するのだった。 「野球チームを作ろう。……チーム名は、リトルバスターズだ!」 *キャラクター #region(close,クリックで開閉) -直枝理樹 --主人公。目立った特徴はないが、中性的な顔立ちで、やたらツッコミ上手。 --幼馴染の野郎3人からはやけに可愛がられているが、これも伏線の1つ。恭介曰く、「理樹は女子みたいだからな!」。 ---特に恭介との仲の良さは群を抜いている(同じパンツを履いていると嘘を付いたり)。 --弱気に見られがちだが、いざという時は行動を起こせる芯の強さは持っている。また、悪意はないが、時折、辛口な意見も言う。 --沙耶ルートでは(良い意味で)狂った選択肢が多く、その際は「馬鹿理樹」と呼ばれる。 -棗鈴 --ヒロイン。大きなポニーテールと首につけた鈴がチャームポイント。 --猫に並々ならぬ愛情がある。しかし、ネーミングセンスが悪い(著名人の名前をそのまま充てている)。 --野球において意外な才能を持っている。 --ハイキックで真人のボケにツッコむことも多い。 --容姿は端正で異性からの人気は高いが、人見知りが激しくかつ口下手であるため、クラスの女子からはウケが悪い。 --メインヒロインのためか、3つもルートが存在する。ただし、ハッピーエンドといえるのはRefrainのみ。 -棗恭介 --鈴の実兄。本作のヒロイン勢を押しのけてトップクラスの人気を誇る。 ---その所以は担当声優((緑川光氏(無印)、氷河流氏(EX)。))の好演もあるが、なんといっても数多くの名言(迷言)やその行動による。 #region(close,恭介の名言集) -今ここに、新しい名言が生まれた -また奥深い名言が生まれちまったな… -どれも等しくミッションさ。 -さらば諭吉ぃっ! -代打バース! -お前斉藤っす! -理樹、俺とやらないか(野球盤を、と続く) -(21)って書くとロリに見えないか? -俺一人でロリロリハンターズを旗揚げしてやるぜ! -展開的に燃えるからだ #endregion --(自称してしまったのが原因だが)やたらロリコンと呼ばれるが、実際はそうでもない。 --かなりの美形で、クラスでも女子に人気がある。もちろん外見だけでだが。 --本作の根幹を成す超重要人物である。 #region(close,恭介の役目) -リトルバスターズの世界(虚構世界と呼ばれている)を自由に操作できる存在。現実世界は修学旅行中に交通事故に遭って理樹と鈴以外のメンバーの死が不可避な状況にある。 -恭介の目的は、生き延びるであろう2人に自分達だけが生き残ってしまったという現実に絶望しない強さを持たせること。 #endregion -井ノ原真人 --理樹の幼馴染。筋肉バカ。 --何はともあれ筋肉筋肉。何故か彼の筋肉ENDもある。カオスすぎてここでは書けない。 --勉強面は芳しくないが、決して頭が悪いわけではなく、要所で勘の鋭さを見せる。また、恭介よりも常識人である。 --本作でも随一のボケ役にしてギャグキャラだが、ツッコミ役の一面もある。 --最終ルートでは、そんな彼も……。 -宮沢謙吾 --理樹の幼馴染。クールかつシニカルな性格を装っているが、本質は直情的である。とあるイベントを経ると何かが吹っ切れたように童心に戻る。 --渋い外見と武士のような性格により、女生徒からの人気は恭介以上。だが、本人はあまり恋愛には興味がないようで、佐々美の想いには全く気付いていない(その割には、理樹の恋路にはしっかり興味を示したりするのだが)。 --常に剣道着を着てないと気が済まない変な嗜好を持つ。 ---逆に制服を着ると「なんという屈辱」と無意味に嘆く。「制服を着るとあっちの気がある人に見られてしまう」かららしい。 -神北小毬 --天然でぽや~んとした少女。セーターを着ている。 --独特のイントネーション(大丈↑夫↓)(おっ↑けー↓ですよ)を持つ。 --学園の屋上が好きであり、わざわざ忍び込んで昼食を摂ったりしている。 --外見は幼いが、ヒロイン勢の中ではスタイルはいいほうである。 --『EX』では追加シーンが最も無駄と言われた。理由は後述。 -三枝葉留佳 --お調子者の問題児。よく言えば騒がし好きの明るい性格、悪くいえばトラブルメーカー。 --風紀委員長の二木佳奈多は天敵。見た目は似ているが…。 #region(close,ネタバレ要素) -二木佳奈多は双子の姉。佳奈多が葉留佳に過剰なまでに辛く当たるのも後述のRefrainに繋がる伏線である。エクスタシーでは、選択肢の選択次第では仲が良くなった姉妹を見ることもできる。 -葉留佳ルートは、別人かと思うほどに葉留佳のキャラが変わり、過去に受けた壮絶な虐待や昼ドラも真っ青の佳奈多との修羅場イベントなど日常シーンとの落差も大きい。また、担当声優((すずきけいこ氏(無印)、涼森ちさと氏(EX)。))が鬼気迫る演技でシナリオを盛り上げてくれる。そのため、葉留佳ルートの評価は他のヒロインのそれと一線を画するほど。 #endregion -能美クドリャフカ --本作のロリ要員。 --ロシア人のクォーター。英語は苦手だが、ロシア語は流暢である。 --母親は宇宙飛行士であり、仕事柄、世界中を飛び回るため多重国籍。 --外見に反してかなりの日本贔屓であり、そのギャップに本人も少々悩んでいる。 --彼女のルートは終盤の展開がほとんどファンタジーであるため、日常シーンや他ヒロインのルートとの乖離が激しい。 --あまりの人気に、彼女がメインヒロインである『クドわふたー』が発売された。ロリコン大勝利。 ---また、それよりも前だが、本作のラジオの後継番組にクド役の鈴田美夜子氏が新規参戦した。ロリコン大(ry -来ヶ谷唯湖 --エリザベスというミドルネームを持つ。名前で呼ばれるのが苦手。 --頭脳明晰、運動神経抜群、スタイル抜群、かつ武芸者である。ヒロインを愛でて萌えるのが趣味。 --理樹にも色々アドバイスをするが、これが彼女の存在の伏線となっている。 --唯一バッドエンドらしきものがなく、エンドが2つある。 -西園美魚 --文学少女でBLを愛する腐女子。 ---コミック版では日本三大奇書の1冊である『ドグラ・マグラ』を読もうとしていた。 --人見知りする方ではないが、警戒心が強い。 --野球には参加せず、マネージャー扱い。 --意外とノリは良く、人形劇イベントでは見事な演技を見せる。 以下は『エクスタシー』からの昇格・追加ヒロイン。 -二木佳奈多 --昇格ヒロイン。風紀委員長。人を見下すような鼻にかけた口ぶりが特徴。 --初見ではそれが気に入らないというプレイヤーもいるが、彼女のルートをやれば誰しも納得する。 --友人の女子寮長(あーちゃん先輩)に付けられた「かなちゃん」というあだ名が苦手で、言われるたびにいちいち拒否する。 --『クドわふたー』ではクド以外のヒロインでは唯一のレギュラーとして続投しており、評判の悪かった立ち絵も一新されている。 -笹瀬川佐々美 --昇格ヒロイン。ソフトボール部のエースで4番。お嬢様口調でハイテンション。 --謙吾に惚れているが、恋愛は奥手なので成就することはない。 --鈴が宿敵。理由は、鈴が自覚なしに自分をバカにしたり、名前をよく間違える(させ子、さしすせささ子等)ため。((尚、名前に関しては他のキャラクターも間違えたことがある上に、当の佐々美本人も1回間違えているので鈴だけが悪いとは一様に言えない。)) --料理をするときもハイテンション。 --部員から慕われており、そのうち3人はビジュアル付きで登場する。 -朱鷺戸沙耶 --追加ヒロイン。凄腕のスパイ。 --しかし、メンタルが弱いせいか、ドジを踏むことも多い。 --理樹の「ボドドドゥドォー」とあわせて奇声をよく発するため、沙耶ルートは「奇声カップル」と言われる。 --時折、英語を言うが、これも伏線。 --小毬とスリーサイズが近いが、身長の関係で彼女のほうがカップサイズが大きい。 ---偶然だが、同社の『AIR』のメインヒロイン・神尾観鈴とスリーサイズが同じである。 #endregion *ミニゲーム **野球ゲーム -あらすじにもあるように、野球をするのがこのゲームにおけるメイン要素である。実際にイベントでは野球の試合が行われるが、はっきりいってそれはオマケでしかない。 --これまでのKey作品では大なり小なり野球ネタを仕込み続けてきたが((例えば、『AIR』では主人公が名前を阪神タイガースの名選手と間違えられ、『CLANNAD』ではヒロイン達と町内の野球好きおじさんらが草野球で戦う外れルートがある。))、今回はある意味集大成であると言える。 -いわゆる「自由な草野球」というスタイルであり、鈴が投げる球をひたすら打ち返すことに終始する。 -打ち返す回数によってコンボが成立する。他にも、守備練習しているキャラに当たることで同じく稼ぐことも可能。しかし、恭介に捕球されると一定確率でコンボ数がリセットされてしまう。 --コンボ数によって練習後の能力アップに影響が出る。 -必須ではないが、鈴の猫に当てることで鈴の逆鱗に触れ、変化球を取得することもある。 -練習マップは2Dのドット絵だが、これがやけにクオリティが高い。 **バトルランキング -上記のキャラクターとバトルを行い、強さでランク付けをする。下位からの挑戦は必ず受けなければならない。 -ギャラリーが放り投げた武器をランダムに選び、それでターン制バトルに突入する。 --これらは全自動で、プレイヤーは黙って見守るしかない。 -勝利すると相手に屈辱的な称号を贈ることができる。負けると自分が惨めな称号をつけられる。 -一度最下位に落ちてから再度一位に浮上すると……。 ちなみに、2つのミニゲームは「能力アップ」がキモであり、これらが上下するアイテムをイベントで入手できる。種類は多数にのぼり、入手するまでの過程も楽しめる。 **射撃ゲーム -エクスタシーの沙耶ルートで出来る。的に向かってマウスをクリックする。 -途中、どうやっても勝ちようがない相手が出現するが……しばらく攻撃を受けると……? **探索 -ウィザードリィのようにダンジョンを探検するモード。ところどころチェックポイントがあり、その際はちょっとしたシナリオも用意されている。 -また、探索要素を使った謎解きもあるため、単に歩いてゴールを目指すというわけにはいかない。 -他にも、間違った部屋に入る→沙耶に指摘される→また同じ部屋に入る→さっきとは違った(悪くなったともいう)沙耶の指摘が発生する→またまた同じ部屋に入る→以下略…というお馬鹿な攻略も可能。意味はないが。~ PS3版では3D描画となり、臨場感がアップ。 *最終シナリオ - Refrain - -佳奈多・佐々美・沙耶を除くキャラを攻略することで到達する一つの結末。 #region(close,概要) -Refrain以外は「恭介がリセットを繰り返した世界」であり、ここからが本当の意味での試練である。 -これまでのドタバタ学園ギャグとは打って変わって陰鬱かつシビアな展開がつくため、プレイヤーは大いに驚いた。 -この事故以前にも真人との死闘、恭介を助けるイベント、謙吾との離別シーン等、あくまで脇役に過ぎなかった野郎3人の見せ場が登場し、多くのプレイヤーの涙腺を崩壊させた。 --特にギャグ臭の強かった真人の変貌ぶりは際立っており、決着シーンの彼の横顔はどこか幼く見える。 -Refrainを攻略後、既に攻略を終えたヒロインのルートに新たな分岐が発生する。 --よくある「知ることで得られた新たな選択」というやつである。 -ここまでやれば、『リトルバスターズ!』はひとまず完結といえよう。 #endregion ---- *評価点 ''ミニゲーム'' -アドベンチャーゲームとしては異例なほど気合が入っており、単体で見ても非常に楽しめる作りになっている。~ また、シナリオにうまく組み込むこともできており、話を進める上でミニゲームの存在があまりストレスにならない。~ シナリオ上強制ではないため、面倒な場合はスキップすることもでき、融通が効いている。 ''シナリオ・演出'' -Keyのお家芸である楽しい日常シーンや音楽を用いた感動させる演出は本作でも健在。 -本作の最重要ウリポイントといっても過言ではなく、ほぼ全ての主要キャラがプレイヤーを泣かせ、腹筋を崩壊させてくれること請け合い。 -この手のゲームでは主人公の影が薄くなるというデメリットがあるが、理樹もそれと同じ水準ではっちゃけている。(特に真人関連や沙耶関連) ''楽曲・BGM'' -場面に合った名曲・良曲が多い。 --ただし、本作のBGMの多くは外注しているため、外注頼みという点では不満を述べられることも多い。また、Keyの作曲家の1人である戸越まごめ氏が本作の制作中に退社したため、戸越氏の関わった曲が極めて少ないことも不満とは言わないまでも残念に思われるところではある。 --美魚のテーマの「光に寄せて」等は特に人気高め。 *賛否両論点 ''グラフィック'' -元々グラフィックの評価はイマイチなKeyだが、本作は原画の安定感が乏しい上に塗りが統一されていないため、同一人物でも見た目がかなり違って見えることがある。 --特に樋上氏が担当したキャラではそれが顕著であり、樋上氏の前作『CLANNAD』や本作のスピンオフ作品『クドわふたー』と比べるとさすがに看過できないという意見も多い。 ''沙耶シナリオ'' -シナリオを重視するゲームの常であるが、癖の強いシナリオが多いため、人を選ぶ一面があることは否定できない。 --特に沙耶ルートは常軌を逸している。良く言えば一線を画す、悪く言えば露骨な後付け設定(理樹と沙耶の関係等)である。また、沙耶のシナリオは本作の世界観から外れている面が強く、羽目を外しすぎた暴走悪ノリイベントと揶揄されることも少なくない。 ---また、沙耶ルートのミニゲームは、草野球やバトルランキングに比べるとただのクリックゲーであり、周回プレイ前提だとどうしても作業になりやすい。難易度設定はできるが、初回版だとパッチをあてなければならない。~ 「エクスタシーモード」の発動条件にヒントがなく、それがないとどうしても勝てない相手がいるのもユーザビリティを欠いている要素でもある。 -なお、沙耶というキャラクターは非常に人気が高く、Key10周年記念に行われた人気投票ではリトバスキャラで1位である。このため沙耶シナリオは駄目だが沙耶は好き、という人もいる。また最初に書いた通り「人を選ぶ」のであり、Keyのシナリオライターの中心である麻枝氏が執筆している事もあり高い評価を下しているファンが多いのも事実である。 #region(close,ネタバレ) -本作のテーマは恭介に依存するばかりであった理樹が1人で生きていける強さを身につける事なのだが、最後の最後では理樹の成長に関しては全く触れられず、結局恭介ありきの展開になってしまっている。さらに理樹に「やっぱり恭介がいなきゃ」等と言わせており、「テーマを否定している」というような批判がある。 --ただし、理樹の発言はあくまで「恭介がいないと遊びが面白くない」という趣旨の発言のため、理樹の成長を無かったことにはしていない、という意見もある。最後なのにテーマを放置していることには変わりないが。 --最終シナリオであるRefrainは主に麻枝氏が執筆しているのだが、上記の場面(助かった皆が教室で談笑している場面)のみ都乃河氏が執筆している。都乃河氏もこの点は気になっていたのか、後に氏が執筆した後日談のSSや佐々美シナリオ(本編より後の話)では理樹の成長をちゃんと書いている。 #endregion ''キャラクター'' -複数のライターが執筆している関係上、ライターによって性格や設定がブレている。多少のブレ具合はこの手の体制ならむしろ当然なのだが、葉留佳と美魚は共通ルートと個別ルートではかなり性格が違う。 --葉留佳は、本来はかなりギスギスした性格だが、共通ルートでは人に迷惑をかける明るいお調子者になっている。 --美魚は、本来は真面目故に時々天然ボケをやらかすキャラだが、共通ルートでは普通に珍妙な言動や毒舌が見受けられ(妙な表現だが、「普通の変人」になっている)、やたらBLネタを繰り返すというキャラになっている。いかにも同人誌やアンソロジーコミック等で見かけるような二次創作的な改変であり、共通ルート全体の雰囲気もあり、「ノリが二次創作」という批判もある。 ---共通ルートの大部分を担当したのは都乃河氏だが、葉留佳と美魚のキャラが変になっているのは氏も気付いていたようで、エクスタシーのビジュアルファンブックではその事に触れている。 --ただし、ライターによってキャラの性格が露骨に変わるのはKey作品では割とよくある事ではあり、本作のみの欠点というわけではない。 -来ヶ谷唯湖が完璧すぎるため、そこが鼻に付く人もいる模様。 --完璧キャラなのは恭介も同じなのだが、彼はその事がシナリオでも非常に重要であるし、普段は醜態も目立つためバランスがとれている。来ヶ谷の場合は完璧キャラな事にほぼ意味はなく、恭介のように醜態を晒すことも少なく、場を引っ掻き回して自分は安全なところで笑っている、という場面が非常に目立つ。更にそれで他のキャラから文句を言われたりすることもなく、あったとしても軽いもので来ヶ谷自身は全く気にしない。一応、彼女にも欠点はあるのだが恭介のように露骨ではないためバランスがとれているとは言いがたく、「中二病」「メアリー・スー」とまで評したファンもいる。 ---もちろん来ヶ谷にもファンは多く存在している。こういった意見が割とあるのは事実だが、多数派とは言いがたい点には注意されたい。 *問題点 ''18禁化したこと'' -元々リトルバスターズ!は全年齢向けのWinで作られ、シナリオも性的要素の入る余地が少ない題材だった。あるヒロインのルートでは、あからさまに「やる」選択肢があり、それを選べばシーンに入ることはできるが、結果的にBAD ENDとなってしまう。また、ヒロインの大半は1回しかシーンがない。そのため、性描写を蛇足と取るプレイヤーは少なくなかった。 -その後18禁の小説やアンソロジーなどが発売されファンを嘆かせた。さすがにやり過ぎという意見もある。同じ作品である、kanonやairではやってはいなかったということを付け加えておく --誤解しないように書いておくと、こういった意見が大半というわけではなく、好意的に受け入れているファンも多い。特にアンソロジーコミックの「えくすたちっくアンソロジー」((厳密には18禁ではないが、性器の直接描写が避けられているだけである。そもそもリトバスのアンソロジーに厳密な18禁作品は存在しない))はEX発売から4年以上経過し、アニメが放映してからもリリースされ続けているため一定以上の人気を獲得しているのは間違いないだろう。 ''商法'' -バージョン数が多すぎる。 --その数なんと&bold(){7バージョン}((Win版3つ、携帯機2つ、据え置き機2つ))。先んじて購入したプレイヤー(特に無印版)はとにかく泣きを見ることになった。 -エクスタシー版 --前述の通り性的要素の入る余地が少ない題材にも関わらず18禁化に踏み切ったこと、昇格・追加ヒロインを加えたこと、それにより無印の価値が大幅に低下したこと等がその理由。露骨な「完全版商法」と解釈して反発を示すファンも多かったのである((これに配慮してか、第9作『Rewrite』(Win全年齢対象)では「18禁版は絶対に出しません」と断言している。))。 -また、後にエクスタシー準拠でWin全年齢対象版・PS2版・PSP版・PSV版が発売されている((誤解されやすいが、追加要素が殆どないので曲芸商法というわけではない。))ことも、18禁化や無印の価値の低下に懐疑的な声を増やすことになっている。 ---- *総評 名作たる保障はつくが、必ずしも誰にでも受ける出来なのかどうかは判断が難しい。~ ただし、キャラクターややりこみ要素はしっかり作られており、笑いや日常のイベントに重点を置くプレイヤーにはこれ以上ない良作ゲームになりえる。~ 現に、ニコニコ動画ではキャラクターが個別に大百科に登録されていたり、多数のMADや固有タグが存在していることから、本作のファンは非常に多いことが分かる。~ 18禁に抵抗がある人にはWin全年齢対象版やPS2/PSP/PSV版があるのでそちらからでも十分楽しめるだろう。 *余談 -歴代のKey作品はアニメ化されるのが常であったが、本作は広いメディア展開をしているものの、シナリオ構成の関係で全てのルートを1本に折衷するのが難しいとされ、アニメ化に向かないという声もあった。~ しかし、2012年にようやくアニメ化が発表された。制作はアニメファンの間で評判の良くないJ.C.STAFF((国内最大手のアニメ会社だが、その分『ガンパレード・マーチ』『キミキス』等の原作改変で叩かれている。))で、放映前はファンの不安が大きかったが、現時点では概ね問題ない様子。 -本作のラジオである『ナツメブラザーズ!』及び『ナツメブラザーズ!(21)』は長期のラジオ収録を行っていた。ゲーム内容に関するネタバレは少ないので、一度聴いてみるのもいいだろう。 --徐々にぶっ壊れていく鈴田美夜子氏、おっぱいマイスターの民安ともえ氏(理樹・鈴・佐々美役)、常にマイペースな緑川光氏のトークが見物。
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