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*ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future- 【すとりーとふぁいたーすりー さーどすとらいく ふぁいとふぉーざふゅーちゃー】 |ジャンル|対戦格闘アクション|CENTER:&amazon(B00006641W)&br()&amazon(B00027XIQY)| |対応機種|アーケード(CPシステムIII)&br()ドリームキャスト&br()プレイステーション2&br()Xbox|~| |販売元・開発元|カプコン|~| |稼動開始日|1999年5月|~| |発売日|【DC】2000年6月29日&br()【PS2】2004年7月22日&br()【Xbox】2004年10月28日|~| |配信|【PS3】2011年8月23日/1,500円&br()【360】2011年8月24日/1,200MSP|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[ストリートファイターシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/655.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -人気格闘ゲーム『[[ストリートファイターII]]』の続編である『ストリートファイターIII』シリーズの三作目。通称3rd。 --「CPS-3(CPシステムIII)」という高性能基板を生かした、ディズニーのアニメを彷彿とさせるようなヌルヌルと非常によく動くキャラクターアニメーションが特徴。 --前作『2nd』は1作目のバージョンアップ版といった位置づけだったが、本作は前作から全く別物と言えるほどの改修が加えられ、ゲームとしての完成度が飛躍的に高まった。 -シリーズの人気キャラ・春麗など5人が追加され、使用キャラは合計19人。 ---- **システム ストIIと同じく、移動に使うレバーと弱中強のパンチ・キックで構成された6ボタンを使用。 -本作を特徴付けるシステム「ブロッキング」 --通常、攻撃を防御するときはレバーを後ろに倒してガードするのだが、タイミングよく前にレバーを入れることで「ブロッキング」という攻撃的な防御ができる。 --ブロッキング動作中は相手の技硬直を延長でき、こちらは通常技や必殺技で硬直をキャンセル出来るため、相手は隙だらけの状態。反撃を入れるチャンスである。ただし、原則として立ち攻撃は上段ブロッキング(レバー前)、しゃがみ攻撃は下段ブロッキング(レバー下)しかできない。また入力にガード要素が含まれないため、タイミングがずれてもブロッキングは成立しない。したがって、ハイリスクハイリターンな防御方法といえる。 --本作には空中ガードは存在しないが、ブロッキングは空中でも可能であり、狙い通りであれば対空技を防御してから反撃することも可能。これにより、対空を行う側も読み合いが必要になる。 --3rdから追加された要素として「ガードブロッキング」がある。ガード中でも次の攻撃に対してのブロッキング入力が受け付けられているが、猶予が通常のブロッキングより短く、失敗すればガードが解除されて攻撃を喰らってしまうためリスクが高い。しかし、決めることができれば優秀な切り替えし手段であり、見栄えもよい。 --ブロッキングには他にもメリットがあり、必殺技のケズリダメージを受けない上、ゲージが溜まる。このため、あと一撃削られたら死んでしまう状況でも油断できない緊張感が生まれ、他のゲームでは有り得ないような大逆転劇を実現できる可能性が、試合中常に残されている。 --小技にすら反撃のチャンスをもたらすブロッキングの存在により、本作は心理戦でも高度な駆け引きが展開されるゲームとなった。攻撃せずにブロッキングを仕込んだ前進や前ジャンプでプレッシャーを掛けることも重要な戦術であり、ブロッキングを見越した投げ、それに対する投げ抜けの読み合いは避けて通れない。相手が小技のブロッキングを狙っているだろうタイミングに大技を仕掛けて直撃を狙ったりと、慣れたプレイヤー同士の戦いでは、あらゆる行動に読みが絡まる。 --当時のプロデューサー曰く、ブロッキングを超えるシステムが思いつかない、というほど画期的なシステムであり、後に出てきた他のメーカーの格闘ゲームにもブロッキングを模したシステムを採用していることが多い。 -投げに対する防御手段「グラップディフェンス」 --相手のガードを崩す投げの入力は弱パンチと弱キックの同時押しで行い、投げを受けても同じように入力していれば「グラップディフェンス」が発生し投げを回避できる。 --打撃をガードをし続けることが可能なのに加えブロッキングもある本作では、安全にガードを崩す手段としてこの通常投げがかなり強めに調整されている。「投げゲー」なんて呼ばれることも。 ---投げに対して打撃で防御しようとしても、投げの発生の早さや判定により、投げが打撃を吸って決まってしまう(逆だと打撃が勝つ)。このため、投げに対してはグラップディフェンスで防御するしかない。 --投げは通常レバーを入れないか横に入れるかしないと発生せず、レバーを入れてしゃがんでいるときに投げを入力すると、投げは発生しないがグラップディフェンス判定は発生している。 ---グラップディフェンスという言葉はこちらの「しゃがみグラップディフェンス」に対して使われることが多い。地味ながらブロッキングに並ぶ防御の要。 -しゃがみガードを崩す「リープアタック」 --中パンチと中キックの同時押しで繰り出す、その名の通りの少し飛びつつの攻撃。相手のしゃがみ攻撃を回避しながら攻撃できる、しゃがみガードできない中段技で、威力は低め。 --ストIIからのお約束でしゃがみガードを使えばほとんどの打撃を防御できるが、本作ではしゃがみ中にヒットした技はダメージが1.25倍になるため、しゃがみ一辺倒の防御に疑問が呈されている。さらに、しゃがみヒット時限定でつながる連続技もあり、しゃがみガードのリスクは決して低くない。 -一歩進んだ『挑発』「パーソナルアクション」 --強パンチと強キックの同時押しで使える、いわゆる「挑発」的な動作。従来と違うのは動作後に特殊効果が発生する点。動作自体が攻撃力を持つアクションもある。 -キャラの戦い方を決める「スーパーアーツセレクト」(SA) --使うキャラを決めた後に三種類あるスーパーアーツ(いわゆる超必殺技)からどれを使うか選択する。 --スーパーアーツは技の内容だけでなく、一回使うまでに必要なゲージの長さや、ゲージをストックできる本数などが違う。 ---ゲージの長さと威力は比例しており、使える回数を活かして小刻みにダメージを与えていくか、多用できないスーパーアーツをここ一番で使って大幅にリードを奪うかはプレイヤー次第。また、扱いが難しいが個性的な動きの出来るスーパーアーツもある。 --必殺技の強化版である「EX必殺技」を使うにもゲージが必要であり、これを使うためのスーパーアーツ選択も考える必要がある。 -第二の体力ゲージ「スタンゲージ」 --体力ゲージ下にあるのは現在の気絶値を示すスタンゲージ。攻撃を受けて溜まった気絶値の蓄積量は赤で示され、時間と共に徐々に回復していくが、完全に赤くなるとスタン(いわゆる「ピヨり」)状態になり、その後の追撃次第で大ダメージを受けてしまう。 --体力よりも気絶値に大きなダメージを与える技も数多くあり、また使いやすいしゃがみ技は全体的に与える気絶値が少ないという特徴がある。 --可視化されることでより具体的にスタンゲージの状態を見越した駆け引きも可能になり、読み合いの幅が広がった。 ---- **キャラクター ストリートファイターIIIでは、ZEROシリーズとは異なり、1作目のサブタイトル「ニュージェネレーション」の元、キャラの一新が行われている。そのいずれもがゲームに合致した個性的な性能を持っている。 #region(キャラクター紹介) -アレックス --ストIIIシリーズの主人公。金髪巨躯のアメリカ人の青年。モチーフはマッスルボマーの主人公・ザラゾフとされる。 --大柄なパワーキャラながら局所的に素早く、接近する手段に長ける。主人公らしく初心者にも扱いやすい。破壊力はあるものの連携能力が低く、攻めに対応されやすいのが難。 --3rdになってもIIIの主人公の知名度は低かった((1stからリュウがIIIの主人公と言う人が多い。))。 ---1st、2ndではキャラクター選択時の1P側カーソルの初期位置がリュウに合っていたのも原因の一端である。3rdでようやく初期位置がアレックスになった。 -ユン --中国拳法の達人である香港育ちの少年。目深に被った帽子が特徴。シリーズの代表として外部出演も多く、ある意味もう一人の主人公と言える存在。 --空中で軌道を変えられる「雷撃蹴」や使いやすいターゲットコンボをはじめとした簡単めな連続技など、軽快さと手数の多さを活かした動きが楽しめるキャラ。動きをトレースする分身を作り出すSA「幻影陣」を使用した攻めが強烈で、春麗と並ぶ「2強」の一方。 -ダッドリー --ヘビー級ボクシングのチャンピオンである英国紳士(顔は黒人)。紳士然とした正装風の服装で、闘いの時も午後の一時も''薔薇の手入れの時も''グローブ装着を欠かさない。 --技が全て拳技のためリーチは短いがパンチの威力は強く、連続技能力も高くフットワークも軽い。テクニカルな攻めも可能であり、一旦近づいてからの爆発力は極めて高い。一方的に攻めを押し付け、相手を封殺できる接近戦の強さで、ユリアン、まことと並ぶ「3凶」に数えられる。 --いぶき、まことと共に「スーパーストリートファイターⅣ」に出演している。 -いぶき --忍者学校に通う女子高生。某くの一と違って忍装束に身を包み露出度は低め。モチーフは[[エイリアンVSプレデター]]のリン・クロサワとされている。 --動きが素早く、技の豊富さは全キャラ一。この二つの特徴を生かした多彩な立ち回りが特徴だが、ガードを崩す能力の低さが弱点。 -エレナ --ケニアの名家の令嬢。いぶきとは逆に、褐色の肌にビキニと健康的な出で立ち。カポエイラの使い手で、カポエイラの構えを再現したニュートラルポーズは非常に動きがよく、上下だけではなく前後にも、さらに丁寧な事にあたり判定も微妙に動いている。 --リーチの長い足技を使った牽制は強力。動きも軽く、中距離から積極的にガードを崩しに行けるのも長所。技の一つ一つは強力だが、いずれも単発に終わりがちなのが玉に瑕。 -オロ --齢140を越えるブラジルの仙人。手加減のため片腕を隠して戦っている。どことなくリュウの行く末を思わせるような佇まい。 --必殺技は飛び道具に対空とリュウに似てスタンダードに見えるが、小柄ですばしっこい動きに癖のある通常技、高い連続技能力などトリッキーな面が目立つ。スーパーアーツはいずれも個性的。 -ネクロ --ゴムのように伸びる身体と放電能力を得た改造人間。改造の影響か白い肌と人間離れした見た目を持つが、れっきとしたロシア人。 --ストIIのダルシムと同じく、動きは緩慢だが、リーチの長さを生かした対応型戦法が得意。また、電撃を使った攻撃はスタン値が高いため、相手をスタンさせやすく爆発力もある。モチーフはスタッフによるとエヴァンゲリオン初号機。 -ヒューゴー --「2nd」から登場。ドイツのプロレスラー。元ネタは[[ファイナルファイト]]のアンドレで、セコンドとしてポイズンも連れている。ドイツ人なのに英語で「I'm NO 1!」と言っていることは突っ込んではいけない。 ---実在したプロレスラー、アンドレ・ザ・ジャイアントに似ており、肖像権の問題で元ネタから名前が変更された。 --「3rd」でアレックスと対戦すると、顔を近づけて睨み合うというプロレスファンにはたまらない演出が入る。 --ストIIのザンギエフと同じ「投げキャラ」。ザンギエフ以上の巨体とパワー、そして大振りな動きは、ザンギエフ以上に慎重かつ大胆な操作を要する。魅力はやはりそのパワーで、単発の投げ技だけでなく、ES必殺技を絡めたコンボの破壊力も相当なもの。 --ちなみにエンディングでは普段険しい顔ばかりのリュウが満面の笑みを浮かべている貴重なシーンが見られる。 --ポイズンとタッグを組んで、「ストリートファイター×鉄拳」へ出演した。 -ヤン --「2nd」から登場(正確には初代から登場しているが、ボイスが違う以外はユンと同じキャラ性能だった)。ユンの双子の弟で、スネ夫ヘアーが特徴。 --ユンのコンパチキャラクター。オリジナル必殺技「蟷螂斬」の存在により、ユンに比べて平時のラッシュ力が高いが、一発の威力は劣る。 -ユリアン --「2nd」から登場。ボスキャラ「ギル」の弟。筋肉隆々かつ''ふんどし一丁''の挑発的な見た目に、傲慢な台詞の数々とそのキャラクターは非常に威圧的。 --最終ボスであるギルのコンパチキャラクター。技性能はギルをスケールダウンさせたものだがそれでも全体的に高め。連続技や連携能力に長けているが、中・大の通常技にキャンセル可能なものが少なく、コンボに持ち込むには一手間が必要。密着するほど接近されると弱いのと、キャラ性能を引き出すためにはゲージが必須であることが難点。 --設置型飛び道具SA「エイジスリフレクター」を使用すれば、ガード困難かつ強力なコンボに持ち込める攻めが可能で、接近戦で爆発力のあるダッドリー、まことと並び「3凶」の一人に数えられる。 -まこと --「3rd」での新キャラ。土佐弁で喋る空手少女。 --リーチが短く牽制合戦に弱い、歩きが非常に遅いなどの癖を持つが、持ち前の瞬発力で一旦相手の懐に入ると高速での択一攻撃の連続で相手を叩きのめす破壊力を持った危険なキャラ。ダッドリー、ユリアンと並ぶ「3凶」の一角。「3rd」からの新キャラ勢は基本的に、どこかピーキーな性能を持っている。 -レミー --「3rd」での新キャラ。屈折した性格のおよそ格闘家っぽくない美形青年。フランス出身という設定を生かした非常に凝った技名の数々と名言「なんなんだアンタ」はつとに有名。 --ストIIのガイルと同じような飛び道具と対空技を持つ溜めキャラ。ブロッキングのある本作では、単純な「飛ばせて落とす」は通用しづらく、スキの少ない飛び道具を牽制・攻めの基点として使いつつ、少しずつダメージを積み重ねる戦いになる。攻撃力・体力・ピヨリ耐久力ともに低いため、慎重に動かなければ勝ちを掴めない。 -トゥエルヴ --「3rd」での新キャラ。ネクロの改良型という設定で、その真っ白い身体の形状を自在に変える能力を持つ。 --全キャラ唯一「滑空」という空中ダッシュが可能。その機動力は全キャラと一線を画し、そこから繰り出される連携ではまさにこのキャラ独自の世界が繰り広げられる。PAを使えば''姿を消す''ことも可能。ただし致命的なほど攻撃力(というかコンボ展開力)が低く、防御面でも有効な技が少ないため、全体的に攻撃力の高い本作では一度ブロッキングされただけで積み上げてきたリードがあっさり奪われてしまうこともしばしば。 -Q --「3rd」での新キャラ。鉄仮面を被りトレンチコートを着た謎の大男。 --技のダメージと耐久力は全キャラ一と言えるほどのものを持つ。特に耐久力については、PAに防御力アップの効果があるため、さらに受けるダメージを減らせる。PAを3回決めたあとの硬さは目を見張るほど。しかし、機動力や通常技の性能が総じて低く、レバーの方向で通常技が変化するなど難解な点もあるため、攻撃力の高さを見せつけるためにはブロッキングなどの鋭い読みが必要となる玄人好みなキャラ。 -春麗(チュンリー) --格闘ゲームの元祖ヒロイン。見た目はストII時代と同じだが、設定上年齢は30歳を越えているためかかなり落ち着いた性格(しかしはしゃぎながら「やったー!」の勝ちポーズは健在。裏技まである)。広告媒体やOP・EDでの扱いから、彼女こそ本作の主役と言っても過言ではない。 --通常技の動きは従来から大きく変わったが、必殺技は百裂脚にスピニングバードキック、気功拳と従来どおりで、早い歩行速度に性能の高い通常技による地上戦の強さなど、従来の春麗の強さはそのまま。使い勝手のよいSA「鳳翼扇」と欠点のない能力で、ユンと並ぶ「2強」に輝く。 --1stでは出場しなっかったので((1stでは背景で小さく登場している。))((本来は1stの時点でスト2のキャラクターは出す予定はないと東京支社長が某マイナーゲーム雑誌で公言していたのだが、1stにユーザーを入れやすくする為にリュウ&ケンを復活させた。))復活希望者が多かった。その為、まだ出回っていなかった2nd初公開時のAMショーで3rd発売決定と同時に彼女の参戦までムービー込みで発表された。 --余談だが、彼女のデサイン担当者は初代ストIIで春麗をデザインした人と同じであり、凄まじいこだわりを持って作成されたため、開発初期から全キャラ中一番進捗が遅く、最後まで調整が行われ難儀したという逸話がある。 -リュウ --「ストII」の主人公。赤い鉢巻にボロボロの胴着の&s(){貧乏人}求道家という基本的なキャラはそのままに、年齢を重ねたことで威厳を増している。 --波動拳による牽制こそ機能しにくいが、ストIIでの扱いやすさは据え置き。通常技は使いやすく、連続技は単純ながら高威力。非常に威力の高い「真・昇龍拳」、限界までためれば相手をスタンに追い込めるガード不能の飛び道具「電刃波動拳」など、ロマンと実用性を兼ねたスーパーアーツも持っている。 --決め手に欠けるのと、強い技にゲージを使用するものが多いため、供給能力の低さの割りに消費が激しすぎるのが難点。 -ケン --リュウのライバル。 --本作ではリュウの上位互換に位置するキャラと言える。リュウに比べて牽制が強く、至近距離での攻め手も豊富。スーパーアーツ「疾風迅雷脚」は小足からでも繋がる上にゲージ数が3と全キャラ中でも屈指の性能を誇り、攻めの強さと手数を底上げしている。 -ショーン --まだまだ未熟なケンの押しかけ弟子。黄色い胴着が特徴。 --ケンとは逆にリュウの下位互換的な存在で、ポジション的にはZEROシリーズのダンに近い。通常技はリュウ譲りでなかなかだが、性能は悪くなっている。リュウに比べて早い動きや移動技を使ったかく乱戦法や、異なる使い道のある3種類のスーパーアーツなど、僅かだが見所もある。 --「2nd」ではトップクラスの強さだったが、「3rd」では「トルネード」が''ヒット、ガードに関わらず確実に反撃される''など見るも無残に弱体化した。そのためその弱さを揶揄して「ショーン(´・ω・`)」などと呼ばれたりする。 --2回目のボーナスステージはショーンが投げるバスケットボールをブロッキングすると言う物である。こちらは本編の強さが嘘のように雨あられとボールを投げてくる。 -豪鬼(ゴウキ) --拳を極めし者。 --全キャラ中唯一EX必殺技を持たないが、リュウを一回り強くした基本性能に空中からの攻め手の多さも加わり、その性能は非常に高い。全キャラ一体力・スタンゲージが低いことが唯一にして最大の弱点。 -ギル --シリーズのボスキャラ。ユリアンと同じくふんどし一丁であり、その身体はキカイダーのごとく赤と青に半分に塗り分けられ、それぞれから炎と氷を繰り出すことができる。ゲーム上で向きが変われば使う能力も変わるなど凝った演出を持つ。 --ボスキャラだけあって技性能は極端に高く、CPUも非常に強い。体力が無くなっても体力を回復して復活する「リザレクション」、全画面を攻撃する上にブロッキング不可能な「セラフィックウィング」など反則的なスーパーアーツを使う。 --あるキャラのエンディングでは笑顔で周りに手を振っていたりする。 #endregion ---- **ゲームバランス ストIIは「待ち」が強いためジリジリとした駆け引きが展開されていたが、本作では近~中距離での技の打ち合いが駆け引きの中心となっている。 -遠距離から波動拳などの飛び道具をただ撃っただけでは簡単にブロッキングされてしまう。このため、ストIIでは相手を動かすためだったものが、本作ではブロッキングして相手が固まっている隙にどう動くか、という自分から攻めるための布石としての意味合いが強い。 -鋭いジャンプや早いステップ、隙の少ない突進技などを持った、近づく手段に長けるキャラが多い。本作では飛び道具系の技の隙が全体的に大きく、ジャンプ中にはブロッキングも可能なため、ストIIの基本だった「飛ばせて落とす」は単純に成立できず、「待ち」による対処は難しくなっている。 -近づいてからの攻め手は豊富。隙の少ない打撃による攻めの継続から、打撃と投げの二択や中下段でのガード崩し、相手のブロッキングを読んでブロッキング不能の打撃で攻撃、ジャンプや牽制技の差し込み、相手の反撃を読んでブロッキングなど、取れる動きは多彩。ストIIでの魅力とされた間合いの駆け引きも当然絡んでくる。 --通常投げはリターンが薄く、打撃にはブロッキングという抑止力がある。相手の意識がどこに向いているか、自分の動きが偏ってないか意識しながらうまく立ち回る必要があるのがこのゲームの魅力にして難しさである。 --防御側も技の発生時間や技をガードした後のお互いの硬直時間、技をガードした後の投げ無敵時間と投げ抜け猶予時間、ブロッキング判定が行われる時間など、極めていくことで1/60秒単位の時間を管理しながらの防御が組み立てられていく。そうしたニーズに十分応え得る作りこみが成されているのは特筆すべき点であろう。 -ダウンしても「クイックスタンディング」という行動で若干移動しながらタイミングをずらして起き上がることが可能で、読み合いは目まぐるしく行われる。全体的に攻撃力も高く、テンポの良い試合展開となっている。 --スーパーアーツがヒットした場合のみクイックスタンディングが不可能だが、攻撃側は強制ダウンから流れを活かして次の攻めの展開へ移行、防御側は一息ついてから次の防御に望める。 ブロッキングの存在をフィーチャーするような作りになっているのも特徴的。 -「ノーゲージで使える無敵技」が本作ではかなり希少で、また連続ガードが行われず、レバー入力を解除するとガードしなくなるシステムになっている(先述のガードブロッキングが存在するため)。「連続ガード中にレバーを入力して硬直が解けたら無敵技で反撃」という甘えた行動は本作では出来ない。 --このため、攻め込んでくる相手に対しては否が応にもブロッキングやグラップを使わなければならない。 --相手の攻撃を読んでのブロッキング、そこからの最大反撃を決めての勝利は見映えが非常に良く、快感もひとしおで虜になるプレイヤーも多い。有名な動画「背水の逆転劇」のような名シーンも数多く生み出された。 --これまでのシリーズで非常に強かった飛び道具系の技はブロッキングの存在もあって明らかに弱体化しており、ハメ技対策を練っていると思われる(従来作では、飛び道具を持たないキャラで持つキャラをいなすのはかなり難しかった)。 -キャラ間の格差は大きくけして褒められたものではないが(後述)、ブロッキングの存在によりチャンスを作り出す読みがあればキャラを選ばず勝てるゲームとも言われており、現に動画サイトでも見られるようにQやヒューゴーといった扱いの難しいキャラでトップクラスのプレイヤーの扱う強キャラ相手に(もれなく劇的な展開を伴って)勝利を収めるという職人プレイヤーも存在する。 ---- **問題点 -登場キャラクター数が多いため仕方のないことではあるが、いかにブロッキングによる可能性が僅かに残っているとはいえ、キャラ間の戦力には大きな格差がある。&br()格ゲーではよくある話なのだが、本作では多数のプレイヤーが長期にわたって攻略・研究を続けた結果、その差は絶対的となっており覆す事が非常に難しい状況に至っている。 --スーパーアーツ「鳳翼扇」を選択した春麗。鳳翼扇は高威力・発生早い・移動距離長い・ストック2といい事尽くめであり、さらに追い討ちが可能な上、直後に視認しにくい択攻めを仕掛けることができる。これにより春麗の強い地上戦能力がさらに高められ、非常に強力なキャラとなった。 ---「2nd」まででも、いぶきのスーパーアーツ「破心衝」がこの鳳翼扇と同じ性能を持ち猛威を振るっていたが、こちらは「3rd」では他のスーパーアーツに取って代わられ削除されている。 --スーパーアーツ「幻影陣」を選択したユン。幻影陣は一定時間連続技能力を高めるものだが、ゲージは短めで回転率が良い割には高いダメージを見込め、さらに技同士が当たったときの判定の強化を生かした強引な攻めも可能になり、ただでさえ高い攻撃能力が大幅に強化される。 ---この2キャラは現在の対戦評で「2強」と例えられている。以前は「3強」として扱いやすく総合力に長けるケンも数えられていたが、現在ではこの2キャラの一つ下のランクとされている。 --バランスが悪いのは上の3人だけではなく、それに次ぐダッドリー、まこと、ユリアンの「3凶」や豪鬼、ヤンなどの上位キャラとそれ以外のキャラでは性能的に大きな溝がある。3rdからの新キャラのレミー、Q、トゥエルヴは意図的に弱く作られているのが明らかなキャラで、アレックスやエレナは上位キャラの劣化版と言われている。もちろんそういった中堅以下のキャラを使いこなして勝利するプレイヤーもいるが、そのこともあって大半のキャラが「職人キャラ」扱いされてしまっている。 -勝利を意識するとスーパーアーツの選択肢が自ずと一つに絞られるキャラが多い。そのため、三種類のスーパーアーツから選ぶという仕様の意図が薄くなってしまっている。 --春麗の「鳳翼扇」、ユンの「幻影陣」、ケンの「疾風迅雷脚」、ユリアンの「エイジスリフレクター」などがその例。 -「SGGK」という強力・有利すぎる仕込み技が存在する。 --有り体に言えば「相手が手を出せば自動でブロッキングして最大反撃、相手が手を出さなければ投げる」というもの。この仕込み技は使っているかどうかが非常に分かりにくいため、大会ルールなどで禁止にすることも難しい。さらに、先に上げられた上位キャラほどこの「SGGK」と相性が良い傾向にあるため、格差を増長する一因にもなってしまっている。 -キャラクターに『色物』傾向が強く、見た目重視のプレイヤーを選ぶ。 --前作でも、主人公なのにマッチョ男「アレックス」、パンクな見た目の「ネクロ」、ふんどし一丁のマッチョの「ユリアン」など濃いキャラが多かったが、本作でも、まんまロボット刑事な「Q」、元ネタがマニアックな「トゥエルヴ」、正統派な美形すぎて逆に浮いている「レミー」など変なキャラが多い。 --特にアレックスは余りにもケレン味がないこと、飛び道具を持たずパッと見投げキャラにしか見えないこと(実際には主人公らしく初心者に優しい性能なのだが)、''1st、2ndと1P初期位置がリュウだった''、''エンディングでリュウに一撃も返せず負けている''(勝負はこれからだ的に終わるのだが)という多く条件が重なり主人公だと認識して貰えず、''「主人公(笑)」''というレッテルを貼られてしまった。リュウからの世代交代失敗といったところか。 --元々ストリートファイターIIIは1作目から「シリーズなのに知ってるキャラがいない」という点で不評だった。リュウやケン、2ndで豪鬼、本作で春麗が再登場したのもそれが理由である。 -背景や演出は前作(1st・2nd)に比べて質が落ちているきらいがある。 --BGMも前作までのお洒落なBGMからビート重視で単調になっているが、ラウンドごとにBGMが変化していく点は好評で、どちらが優れているかは一概には言いがたい。どちらが好みかもプレイヤーによって分かれるところではある。 --キャラの声や効果音は前作に比べて好評を受けている。特にブロッキングの弾けるような音やスーパーアーツでKOした時の効果音は非常に気持ちいい。 //-業務用基板で「旧基板」と呼ばれるバージョンには様々なバグが存在し、中でも大きいのが「ケン対まことでケン側がレバーニュートラル投げで相手の体力をゼロにするとフリーズする」というもの。 //--このバグを修正されたバージョン(通称新基板)も作られているのだが、現在3rdが稼動している店舗で使われている基板はほぼ全てバグフィックス前の旧基板。 //---なぜかというと、旧基板のバグを使った連携である「弾速の遅い飛び道具を使ったガード不能」がプレイヤーの間で認められているため。PS2版では「このガード不能連携が出来るか」という設定項目が存在する。 #co{ *基盤の仕様 本作のアーケード版には、いわゆる旧基盤と新基盤の二種類が存在している。旧基盤においては、ケン対まこと戦でケン側がレバーニュートラル投げで相手の体力をゼロにするとフリーズするという重大なバグが存在するほか、弾速の遅い飛び道具などを売った後相手の背後に回ると、相手は飛び道具に対してはそれが発射されたときの位置関係に即したガードをし、本体に対しては現在の位置関係でガードしなければならないため、ガードが極めて困難になるという連携が存在した。そこで、これに対応した新基盤への交換がなされた、のだが、前述のガード困難連携は一部のキャラでは当然のものとして受け入れられており、そのまま旧基盤が使用されていることが多い。 したがって、現在アーケードで3rdが盛んな店舗では、ほとんどが旧基盤である。これからアーケードで3rdデビューをしようと考えているケン使いは、マコトあいてにN投げフィニッシュをしないよう心がけておいたほうがよい。 ここで書くほどのものでしょうか?今COしてる通り問題点に書くのも何か違う気がする } ---- **総評 前作の不評や駆け引きを優先した作りから当初は評価が芳しくなかったが、現在では格闘ゲーム史上最高傑作の一つに数えられる作品として評価が高い。~ 現在でも攻略は進み、都心部のゲーセンでは高いレベルでの対戦が繰り広げられており、その対戦動画は高い閲覧数を記録している。~ これほど古い対戦格闘ゲームが、ノスタルジーの意味合いではなく現役の対戦ツールとして愛され、プレイヤーの研鑽の対象となり続けている例は、他にない。~ 2012年1月に行われた第10回クーペレーションカップでは、事前エントリーだけで44チーム200人以上が参戦した。 なお、裏話として、3rdを販売する条件が「春麗をだす」それが条件だった…とのこと。従来のファンからのクレームが非常に多かったので、結果的に強くせざるを得なかった。 開発秘話はこちら。 &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm8106939) ---- **家庭用移植 -2000年にドリームキャスト、2004年にプレイステーション2とXboxに移植された。 --「システムディレクション」という、システムそのものを弄くれるマニアックな追加要素があるのが特徴。 -2011年8月にはプレイステーション3とXbox360でダウンロード販売が開始。 --HD対応になり、対戦動画をYouTubeに配信出来るようになった。まだまだ、プレイヤーの3rd熱は冷めそうにない。 ----
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