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信長の野望 全国版」(2014/01/02 (木) 19:30:54) の最新版変更点

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*信長の野望 全国版 【のぶながのやぼう ぜんこくばん】 |ジャンル|SLG|#amazon(B000EXXGT0)| |対応機種|PC-8801、PC-9801、X1、X68000、MSX、MSX2、FM-7、&br()Windows 98~XP、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン、&br()メガドライブ、PCエンジン スーパーCD-ROM2、プレイステーション|~| |発売・開発元|光栄|~| |発売日|【PC88】1986年12月&br()【FC】1988年3月18日&br()【SFC】1993年8月5日&br()【MD】1993年9月15日&br()【PCE】1993年12月11日&br()【PS】1998年1月22日&br()【Win・コーエー25周年記念パック】2003年8月1日|~| |プレイ人数|1~8人|~| |定価|【機種共通】9,800円&br()【コーエー定番シリーズ】1,980円|~| |備考|コーエー定番シリーズ:&br()【PS】2000年8月3日&br()【Win】2005年7月22日|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[信長の野望シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1045.html]]''| **概要 ***前作との違い -信長の野望シリーズの第二作。文字通り、今回は全国が舞台となっている。 --前作のマップを踏襲した範囲が織田信長を中心とした近畿・中部の17国モードと、全国を舞台にした50国モードがある。 -本作から各大名の顔グラフィックが登場した。 --イベント時にも対応となるCGや音声が出力され、演出面が強化された。 -ターンの単位は春夏秋冬の1年4ターン。担当大名が死亡するとゲームオーバー((後述の本能寺の変以外では継承不可能。))。最大の敵は寿命と言われ、一部の大名はじっくり育て上げ盤石を固めてから攻めるプレイが困難((特に毛利家。))になっている。 -プレイヤーは開墾や治水などの開発を行い国を豊かにし、増えた人口は徴兵(又は攻めて来た兵を横取り)して戦力を強化、隣接する国に侵攻し領土の拡大を目指す。最終的に全ての国を占領すればゲームクリアとなる。ちなみにコマンドは1ターンあたり1つのみ。 --『全国版』は国単位の統治であるため城や城下町それを結ぶ道が存在せず、原則隣接する国なら攻めることができる。そのため開始時に隣接する国の少なく、国力もそこそこある島津や長宗我部など((北海道の蠣崎等のように他にも隣接国が少ない国は結構あるが大抵国力が低く隣接国が強いことも多いので軌道に乗るまでが大変))は初心者向けとされた。 -前作では収入、戦闘力でしか影響がなかった民および兵士の忠誠度が、低いと前者では一揆、後者では謀反を起こされてしまうようになった為隣国などよりも遥かに脅威となる様になった。またこれらのパラメータは敵国にも設定されており、コマンド「忍者」を使うことで低下させることが可能。 -相場に関してもターンによって変動するようになり、米の売買や徴兵時の費用、または借金の借入返済などに影響を与える。これを利用して米の相場が安い時に大量購入、上がったら売りつけ金を稼ぐ。ただし取引するとそのターンが終了するので、手順に気を配ろう。 -今作でも「武将」の概念が存在しないが、各部隊に特徴が付けられて戦闘で国を落とされると無条件で敗北する第1部隊、騎馬隊の第2部隊、鉄砲隊の第3部隊、足軽の第4、5部隊という編成なっている。この5部隊は兵をパーセンテージで割り振ることができるようになり、均等に20%に振ったりオトリ戦法として第一部隊1%、第二部隊99%という極端な配分もできる。 -同時プレイ人数が8人に増加。友人と一緒に遊ぶことができるようになったのはもちろん、他の7国をわざと負けさせて取りこむようなプレイも可能。 ***前作との共通点 -ターンの単位は春夏秋冬の1年4ターン。担当大名が死亡するとゲームオーバー((後述の本能寺の変以外では継承不可能。))。最大の敵は寿命と言われ、一部の大名はじっくり育て上げ盤石を固めてから攻めるプレイが困難((特に毛利家。))になっている。 --敵大名が複数国持っている場合、その母国に攻め入り第1部隊を撃破した場合はその国全てを一気に占領することができる。この作品ではまだ史実イベントとして設定されていないが「桶狭間の戦い」のような戦い方も可能。 -プレイヤーの初期パラメータは固定ではなくスペースキーを押してランダムに決定する。健康、野心、運、魅力、IQの5つでこれは自分が気に入るまでリトライすることができる、これは後の光栄作品『[[提督の決断]]』でも受け継がれた。 --なおパラメータの健康は年齢によって低下幅が増大していき、最終的に老衰で死亡する(三國志の一部の武将のように死期が設定されているわけではない)。コンピュータの大名にも設定されており、これは忍者の暗殺コマンドで下げることも可能であるが失敗すると自分の健康が減る。 **評価点 -前作では織田、武田しか選ぶことができなかったが、本作からは全大名を選択できるようになり日本全国の様々な大名を主人公にプレイできるようになった。 --東北・九州の人も「地元の大名で全国統一」という夢のプレイが実現できるように。 --辺境の大名などは1ターン生き延びることすら難しいという酷い状態の大名もいたが、それでも最初期さえ乗り切れば上記のような「全国統一」も十分可能である。 --このためゲーム雑誌で弱小大名でスタートし全国統一していくという誌上リプレイが連載され好評を呼んだ。 -隠しイベントとして、「本能寺の変」が導入。織田家でプレイしていた場合、ある一定の条件を満たすと明智軍が反乱を起こし、豊臣・明智・柴田の3勢力に分裂する。 --ただし、条件はかなりシビアなので、知らずに起こすのはかなり難しい。 --このイベントが好評だったためか、後のシリーズでは歴史再現イベントが多数盛り込まれるようになった。 -BGMの追加。特にオープニングの「Overture」は非常に印象深く、後のシリーズにもアレンジして使われる信長の野望を代表する曲となった。 --作曲者は管野よう子。本作以降もシリーズを通して(全てではないが)担当している。また、当時は無名だったが90年代半ばにTVアニメに関わった事で一躍有名になり、以後は様々な場で活躍している。 -当時のSLGはカップラーメンにお湯を注いで食べられる位((機種によっては登校・出勤前から始めて帰宅時でもまだ続いている。))に1ターンのCOM思考は時間が掛かったが、本作にそのようなストレスを感じる要素はほとんどない。 --MSX版やファミコン版は合戦場がヘクス(六角)構成ではなくスクエア(四角)構成に変わっている。((これは思考時間というよりも画面サイズの制約による問題と思われる。)) **問題点 -長曾我部最強。大名がそこそこ強い、隣接国が少ない、年齢が若いという好条件がそろっているためである。 -弱小大名は1ターンを待たずに一揆・謀反・敵国からの侵攻・暗殺で滅亡してしまうことがよくある。 -COM担当の大名が本来1ターンに1回しか実行出来ないコマンドを複数回実行する。上記の弱小大名が1ターンを待たずに滅亡する原因でもある。 --[[参考>http://www.nicovideo.jp/watch/sm400056]](0:58から始まる戦争画面左側の部隊編成に注目。1ターン目でCOM担当大名の三好が編成と戦争の両方を実行している。本来はどちらか片方しか実行出来ない。) -大名は基本的に一代限りであるため、毛利など年齢の高い大名でプレイすると姉小路や一条といった弱小大名以上の難易度になる。 -成功すれば戦わずして滅亡に追い込める暗殺が強すぎる。ただし、相手がIQが高い大名だと成功せず、逆にこちらが暗殺される事もある。 -プレイスタート時点で、各国一大名という設定であるため1560年時点では元服前である十河存保がすでに大名になっていたりする。また別所はスタート時6歳である。当時の仕様では仕方ないが顔グラフィックは年齢によって変化しないので、とんでもない老け顔の6歳であった。 -空白地の獲得手段がフェアにするためかなぜか入札になっている。このため大名を暗殺しても金が足りず入札で負けるなどという事態が発生した。 --隣接地が全て空白地だったり隣接している大名が一つだけだと無条件で独立する。 -今では標準搭載しているチュートリアル((半ばコントとなっているが…。))が無い。そのためマニュアルを読まないと何から始めてよいか分かり難く、あっという間に滅亡することも。 --当時のPCゲームとしては非常に分かり易くマニュアルを読まず簡単に覚えられるように配慮された操作法とルールであり、光栄のSLGに共通する基本部のシステムとなっている。 --チュートリアルはPS、SSといったコンシュマー機の媒体容量に余裕が出来た頃から採用された機能。本作はそれ以前に発売された作品である。 //---付け加えるなら当時PCを所有していたのは金銭的に裕福な一部の層であり、ほとんどのプレイヤーはその持ち主の家に集まって複数で遊ぶことが多かった為、一人でプレイすることは稀でマニュアルさえ不要だった。 //一人でプレイするのが稀と断定はできないと思う。 //さらに当時のPCゲームはマニュアルを読まないと起動すらままならず、読むのは当然だった。 //↑この手の記述よく見る気がするけど、起動法に悩むようなのはごく一部だから。ユーザーのスキル自体も今よりは高かったし。マニュアル見ないとルールがわかりづらいのは今も同じ。 **総評 初代で築かれたシステムをより洗練し、現在も続いている同作品のシリーズ、および三國志など歴史シミュレーションシリーズの雛形となった作品である。~ //当時、人を集めなければプレイできなかったボードシミュレーションゲームを手軽に一人でも遊べるようにしたSLGは、コンピューター上でTRPGの再現を目指した『[[ウィザードリィ>Wizardry]]』などと共通している部分と言えよう。~ //初代の頁に入れました。 ソフトの値段が当時の標準的なゲームソフトの価格と比べ、非常に高価であるが値段相応に楽しめると思えた本格的なものであった。~ 最近作に慣れ親しんだ人にはターンや部隊の概念など現行作品とは非常に異なるため違和感を感じるかも知れないが、故にシンプルでありSLG初心者にもお勧めできる。 //値段は不満に思われてたよ。ただ、歴史は調べるのに時間やらなにやら必要だから相応に開発費が掛かって値段高いのだろうって思い込んでたけど。
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