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*姫狩りダンジョンマイスター
【ひめがりだんじょんまいすたー】
|ジャンル|迷宮陣取り系シミュレーションRPG|~|
|対応機種|Windows 2000/XP/Vista|~|
|発売・開発元|エウシュリー|~|
|発売日|2009年4月24日|~|
|定価|9,030円(税別8,600円)|~|
|レーティング|ソフ倫:18歳未満禁止|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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#center(){&size(35){''WARNING!!!!!!!''}}
#center(){&size(20){''本作は18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}}
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**ストーリー
-かつて、魔王と人間との戦争があった。魔王は一国を滅ぼし、なお進軍したが、ついには勇者の前に屈した。軍勢はことごとく滅され、魔王自身も力尽きた。
「私は滅びるわけではない。いつか必ず蘇り、復讐を果たすであろう。」
この予言めいた呪いが真実になるやもしれない……。狡猾で邪悪な魔王を恐れた人間は、魔王を地下深くに封じて監視下に置いた。そうして、この地に平和が戻った……はずだった。
ほどなく、名も無き睡魔によって魔王は救われる。それは、未熟すぎるが故に置き去りにされ、唯一生き残った使い魔だった。未熟な使い魔は魔王の魂の片鱗を見つけ出し、地上へと運んだ。
「くくくっ……よくやったぞ、この新しい肉体で人間どもに復讐してやるっ!」
だが、使い魔の選んだ肉体はあまりにも脆弱だった。魔王の力を拒み、己一人では戦うことすら出来ない。
「ごめんなさい。わたし、がんばるから……怒らないで……」
たった一匹のこった使い魔に《リリィ》と名付け、魔王はかつての肉体を取り戻すため地下迷宮へと向かった――
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**システム・特徴
-陣取りの要素を取り入れたシミュレーションRPG。いくつかのマスが繋がった形でマップがで構成されており、一つのマスに一勢力のみだとそのマスを占有できる。他勢力のマスでは一歩づつしか歩けない。また、自勢力の占有率が高く、ステージクリアが早いとクリアポイントが多くもらえる。
-マップにはスタート地点である拠点と魔力の柱があり、魔力の柱を占有すると1ターンごとに精気が増える。拠点と魔力の柱からはキャラの出し入れが出来るので狭い通路をキャラが押し込めるという形にならない。
-能力はFE式にキャラごとに決まった成長率内でランダムで上昇。
-HP0になったキャラは一部を除きキャラロストとなる。
-凌辱有なので苦手な人は注意。
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**評価点
-キャラ育成ややりこみの多さ
--このゲームの看板キャラでもあるリリィの育成が楽しい。リリィの特徴としては他のキャラと違いすべてのアイテムが装備出来て、スキルの入れ替えも可能なので最終的に最強キャラとなる。また、一定レベルで次の姿に成長ではないので好きな姿でいられる。(ただし成長させた方が能力は上がりやすい。)
---おまけに回復や能力のドービングも一部キャラクターとの性魔術でも可能、入れ替え可能なスキルに捕獲攻撃((この攻撃で敵にトドメを刺すとそのユニットを捕獲できる。そのステージのボス等リーダー格のユニットには使用不可。生贄・性魔術(女性ユニットのみ)・配下にする(一部ユニットのみ)は捕獲したユニットがいないと実行できない。リリィ以外は特定アイテムを装備中のみ可能に。))が含まれているなどメインヒロインだけあって明らかに優遇されている。
--FE等と同じく能力がランダムで上昇するのでセーブ&ロードで好きなように育てられる。能力上昇のの厳選がしやすくなる装備も後から出てくる。
--2周目引継ぎ要素が豊富でこまかく設定できる。リリィの能力据え置きで外見を以前の姿に戻すといったことも可能。
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**問題点
-実験作故か装備システムに穴がある。
--一番問題として挙がるのが''武器を装備すると回避率が強制的に0にされてしまう''という問題。原因は回避率は各キャラクターの素手時の装備に設定されている為、武器を装備すると上書きされてしまう為。
--勿論武器以外の盾や鎧、アクセサリーは問題無し。しかしこの影響でプローヴァというキャラクターは武器を装備したらほぼ確実に死ぬ((素の回避率が75%と極めて高い回避型のキャラクター。しかしHPは一発でも貰ったら即死と言えるぐらい低い。なので武器を装備すると生命線の回避率が0になり・・・))という非常に厳しい立場になってしまった。
--それ以外の問題点は比較するとさほど大した問題ではないが、武器の使用者の比率((剣、弓の使用者が多く斧と靴の使用者が非常に少ない。全ての武器を装備できるリリィは除く。))や属性が偏っている、諸事情により半数の槍の立場が厳しい((武器の固有能力と使用者の特殊技能が被り、無駄になってしまう。おまけにもう半数の槍も非常に有用な固有能力持ち。))等いくつかある。
---なお、これらの問題点は全て神取りでは解消されている。
-その周回で取り返せない要素が多い。
--具体的に言うと精気とコインとクリアポイント。
-精気は配下を呼ぶ・魔術を使う・アイテムの強化・リリィを育成するときなどに必要だが、能動的には生贄・性魔術か希少なアイテムの使用でしか増やせない。しかし生贄・性魔術で増やすとリリィの性格がカオスに傾くためそちらのEDに行きやすい((リリィの性格が影響するのはEDのフラグと一部育成の条件。クリアするだけなら特に問題は無い。))。
--配下を呼ぶで消費した精気は使用中として扱われる。これはこの時点では他の用途に使用することは不可能だが召還した配下がHP0にならない限り失われず、帰還or戦闘終了後に返還される。また、リリィの精気消費量は0のため何時でも出撃できる。
--もっとも、コストをふんだんに使って育てたモンスターも引き継げるので、2週目以降はある程度狙ったEDに辿り着くのも容易にはなっている。
-コインは一度通ったイベントマップとEXダンジョンに行くのに必要だが一周で一定数しか置いていない。一応カードを拾うことでランダムで手に入ることもあるが確率は低い。
-クリアポイントは練成や魔術のレベルを上げたり、アイテムを合成したり、リリィを成長させるのに使うのだが入手手段がそのマップの初クリア時の報酬とカードを拾った時に低確率で手に入る以外の方法が無い。
-精気自体はEDを選ばなければあまり問題ない((一応フリーマップでも補充できるが効率は極めて良くない。3周目以降でコインが余っているなら2-3がダントツの効率を誇る。))。レベル上げはコインがいらないフリーマップがある。その為本当の意味で取り返しが付かないのはクリアポイントである。
-タイトルのわりに姫に該当する登場キャラが少ない。また物語自体はやや都合主義的な流れが目に余る。
//シルフィーヌ、エステル、ファム、ブリジット、後顔キャラではないがフィファと設定上は結構いるが…王道的な姫キャラがシルフィーヌだけなのは認める。
-7章以降のシナリオが少々駆け足気味。
--6章以前はどの章も寄り道含めて4~6のマップで構成されているが、7章以降はたったの1~2つしかなく、寄り道的なマップもない。
---一応[[後継作>神採りアルケミーマイスター]]と異なり話は大きな問題点も無くしっかり繋がっているのだが・・・。
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**総評
-基礎システムがいつものエウシュリーから一歩踏み出した形の実験作。結果的には成功。
-セーブ&ロードによる能力厳選や2周目引き継ぎなどキャラ育てゲーとしては優秀。
-また、人外娘の入門用としても優秀。一部キャラは明らかに人とは異質な姿だが充分可愛いのでオススメ。
-ゲーム自体は面白いがクリアポイントやメダルによる縛りが不満ならばこのゲームのシステムを継承し、合成要素をメインに据えた[[神採りアルケミーマイスター]]をおすすめする。縛り要素や不満点を解消し、このゲームと違いダラダラプレイ出来る。
--ただし仲間キャラの個々の個性化の影響で敵キャラを仲間に出来ない事やマップが引き継ぎ出来ないといった問題点もあるが。また、シナリオの不出来さもよく槍玉に上がる。
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**余談
-製品版を一部仕様変更した序盤が遊べる体験版が出ている。
-予約で手に入れられるCDに入っていた追加データも公式サイトからダウンロード出来る。
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/4618.html]]に移転しました。''