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テイルズ オブ グレイセス エフ」(2013/11/23 (土) 09:30:16) の最新版変更点

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//理由もなく記述を削除するのはやめてください。記述を削除する場合はcoで理由を明記しておくこと。 *テイルズ オブ グレイセス エフ 【ているず おぶ ぐれいせす えふ】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム&br()(シリーズ固有ジャンル名:守る強さを知るRPG)|&amazon(B00422MD4S)| |対応機種|プレイステーション3|~| |メディア|BD-ROM 1枚|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|ナムコ・テイルズスタジオ|~| |発売日|2010年12月2日|~| |定価|8,379円|~| |プレイ人数|1人(戦闘のみ1~4人)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |コンテンツアイコン|セクシャル、暴力、言葉・その他|~| |通信機能|PlayStation Network対応&br()DLC配信|~| |廉価版|PlayStation3 the Best:2012年8月2日/3,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| //|ポイント|賛否が分かれる後日談&br()悪化したDLC&br()戦闘は更に高評価&br()戦闘以外の追加要素も好評|~| |>|>|CENTER:''[[テイルズオブシリーズ関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/260.html]]''| **概要 本作は、Wiiで発売された『[[テイルズ オブ グレイセス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/781.html#id_c32353bb]]』に後日譚等を追加し、PS3で発売されたものである。PS3での発売の要望が多かったため、2010年2月に移植することを決定したとインタビューで述べている。 ---- **Wii版から継続している本作の主な特徴 内容面についてはWii版である程度完成しており、本作を評価する際に外すことはできないので、戦闘とストーリー・キャラクターについて簡単に説明する。詳細やその他の内容については[[Wii版の記事>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/781.html#id_c32353bb]]を参照していただきたい。 ***戦闘 -評価が高く、3Dテイルズでは最高との声が多い。主な特徴は3D戦闘とCC(チェイン・キャパ)システムの融合。 -3Dで猛威を奮っていたフリーランは大幅に弱体化した。代わりに導入されたアラウンドステップは、位置取り・回避・CC確保と本作の肝になるシステムでありながら、CC1という小さいながらも重要なコストがあったり移動距離や方向に一定の制約があったりするので乱発すればいいというものではなく、実によくバランスがとれている。 -CCシステムはCCが続く限りプレイヤーが任意にコンボを組めるのが魅力だが、本作ではただ攻撃一辺倒の戦闘にならないように配慮されている。 --同じ技を連発すると命中率に減少補正がかかり、敵に攻撃を回避されやすくなる。これにより様々な技を使い分ける必要がある。 ---「様々な技を使い分ける」ためのシステムも抜かりがなく、本作では攻撃力依存のアーツ技(A技)、術攻撃力依存のバースト技(B技)と区別されている。○+左スティックのアーツ技が従来の通常攻撃に近いと言えるが、演出・コスト・性質のいずれもバースト技(×+左スティックで発動する、従来の特技・奥義に近い)に劣らず、派手な技を連発できる迫力ある戦闘が楽しめる。また、前衛の術攻撃、後衛の物理攻撃の数値が持つ影響力が大きくなり、無意味なステータスがなくなった。 --その一方、前述のように回避がCC回復の手段となったり、ガードによって自分に鋼体付加・敵に対するガードブレイク効果発生の恩恵があったりするので、防御行動をとる意義が大きい。 ***シナリオ・キャラクター -『[[アビス>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/473.html]]』『[[ヴェスペリア>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/202.html]]』と据え置きのマザーシップタイトルは尖ったキャラ付けの作品が続いていた。それに対して本作のキャラクターたちの設定は穏やかで、高評価を受けていると言える((その結果として、人気投票で主人公のアスベルを筆頭にパーティーキャラ全員が30位以内にランクインするという快挙を成し遂げた。))。また、パーティーは家族をイメージしたらしく、中盤以降のパーティーの一枚岩ぶりは見ていて安心する。 -メインシナリオについても無難な完成度だと言える。クーデターが起こっても比較的素早く鎮圧されるし、国家対立が存在はするものの共通の問題に対しては容易に協力体制が築ける。近時の作品にありがちな、アクの強いストーリーに頭を悩まされるといったことはないだろう。 -サブイベントの充実具合も評価されている。キャラにまつわる様々な性格のやり取りが見られるというだけではなく、称号・アイテム獲得を通じて戦闘にもリンクする。 -一方、こうした内容に対して「世界観や設定が強引」「盛り上がりに欠ける」「擬似家族描写が無理やりすぎる」といった声もある。また、シェリアについては、他のキャラよりも賛否が分かれている((それでも、上述の作品と比べればフォローも多く、問題ないとも言われている。詳細はWii版の記事を参照))。 ---- **追加要素とその評価 ***さらに評価を高めた戦闘 -最も特徴的なのが、各キャラにそれぞれ異なった効果を得られる「アクセルモード」の追加。その効果は、もともと存在したキャラの個性をさらに伸長させるものとなっている。また、アクセルモード時の秘奥義も追加された。これによって、自分の好きなキャラで思い通りの戦闘がやりやすくなった。 --アクセルの性能は全員同程度と言うわけではなく、アスベルやマリクのアクセルモードはかなり癖の強い仕様で使いづらいものであるのに対し、ヒューバートやパスカルやシェリアのアクセルモードは一目でわかるほどに強力かつ使いやすい物である。 ---ただし、前者は通常の戦闘スタイルがオーソドックス、後者は通常の戦闘スタイルに癖があるので、総合的なキャラ格差はむしろ小さくなっている。 --効果の一例を挙げると、パーティーを立て直すのが役割のシェリアは敵全体を一定時間停止させる、強力な攻撃術と味方の補助ができるパスカルは陣内の味方に鋼体や攻撃必中効果を与えるといった内容。 --秘奥義の追加で、パーティー共通のエレスライズ時とは異なり、NPCの影響を受けず任意のタイミングで発動できるようになった。 --ただし、アクセルモードは本編をクリアした後の追加シナリオで解禁されることには注意が必要((追加シナリオをクリアすれば、本編の隠しダンジョンや2周目以降のメインシナリオでも使うことができる。))。 -敵キャラの技や秘奥義も増えており、Wii版で没になっていた中級、上級術も多数追加されている。 --特にリチャードには正式な加入機会が与えられた事で使用機会が格段に増え、技の数が大幅に増量(暴星属性の技も追加)し、秘奥義の数もアスベル達と同じ数になったり大きく改善されている。 ---また、それに伴って戦闘後のスキットも追加されている。中でもソフィとリチャードの掛け合いは感慨深いものになっている。 -既存の部分についても、敵味方ともに技の性能や、能力値が修正されている、その結果難易度はWii版より大幅に高くなっている。 --原作では難易度最高の「カオス」でも「これでもまだ余裕」「シリーズ最低難易度のカオス」などといった意見が多かったためである。 -リメDにもあった「なりきり」が称号として追加された。コスチュームチェンジと同じく、ステータス画面で身につける。戦闘シーンのみ、キャラになりきり、イベントシーンや移動中は反映されない。これにより本編でも(擬似的にだが)リチャードを使えるようになった。称号取得に必要なアイテムは未来への系譜編でのみ入手可能。 ***その他の評価点 -Wii版に沢山あったバグは解消されている((ただしプレイヤー有利なバグは極少数残っているためバグで遊ぶ事も出来る))。 --当然のことではあるが、Wii版を「バグさえなければ…」と惜しむ意見はかなり多いため、重要な改善点である。 -衣装やボイスが追加されていたり、コスチュームの仕様の変更((該当する称号を装備しなくともコスチュームを変更できるようになり、コスチューム変更と称号育成が両立可能になった。))、イベントスキップ搭載などのインターフェイス面が改良されていたりする。 -音楽も後日談用に新曲が追加されているが、そのどれも桜庭氏の本気が伺えるような高評価を得ている曲ばかり。特に際立つのが新ボス用の戦闘曲「夢幻乱舞」、ラストダンジョンの戦闘曲「全てを賭して」であり、どちらも名曲と評判である。 --ちなみに今作は数曲だが作曲者の桜庭氏が自らピアノを担当するなどといったシリーズ初の生演奏を使用した楽曲が存在する。 -魔法カルタが追加され、作品の偏りがなくなった。 ***問題点 -グラフィックはHD画質になったが、Wii版の流用も存在し、サウンドはPCM 2chのみ。5.1chサラウンドなどの音響設定が全部無くなった事は不満点として挙げられている。 --「音響ぐらいどうでもいいじゃん」と思う方も多いと思われるが、PS3のゲームはほぼ全てのソフトがドルビーサラウンドなどに対応しており、前作のヴェスペリアでもPS3版では多くの音響設定に対応していたが為の批判であることを留意していただきたい。 --また、追加された新曲は、前述通り高評価だが2012年現在も音源化されておらず、それを惜しむ声もある。本編クリア後であれば、サウンドテストで自由に聴くことは可能。 -DLCはDLC専用だけでヴェスペリア以上の金額となっており、全て買えば14000円以上になる。 --「全て買えば」という留保はつくが、本編で入手不可能な衣装称号やアタッチメントが多い(さらに言えば衣装称号は高い)ことの結果としてこの数字がよく示される。 --ちなみに、DLCなしでの衣装の追加は少なく((特にNPCのヴィクトリアに新規で水着イベントが用意されたにもかかわらずリチャードに水着衣装がないことは批判される。一応、チャットで理由は説明されている。))、新要素として紹介されたアタッチメントは本編中で3種類しか手に入らない。 ---前作とは違い、アタッチメントは引き継ぎができないため、本編中で入手するものはストーリーを進めて再び入手しないと装備できず、DLCで購入したものは周回時に再使用する必要がある。 --1着当たりの値段もヴェスペリアに比べて高くなっているが、一部のコスチュームは戦闘曲や戦闘後の掛け合いが変わる効果がある。中には歴代シリーズのアレンジやオリジナル曲などもある。 --また、「称号でキャラクターを強化する」というシステム上、DLC称号を買うことで、その分、僅かながら能力値を上昇させることが可能。 -原作で大きく批判されたアニメムービーの質については、オープニングのタイトル文字にfの文字が追加されただけであり肝心の作画の方については修正なし。むしろHD画質になったことにより「より汚く見えるようになった」などと言われるように。 -調整されてなおキャラごとの術技の格差がある。 --主人公アスベルのA技だけで例えても、四葬点幻という技があまりにも使い勝手が悪くネタにされる一方で、コンボレシピさえ理解してしまえればCCが続く限り永久にはめられるような組み合わせもあるなど。 --更に、称号を入手する条件の中に「特定の技を数百回使用する」というものがあり、上記の四葬点幻のような使い勝手の悪い技を半強制的に使わされることになる。 ---尤もWii版に比べれば、条件が緩和されているので、取得自体はやや楽になっている。 --今作は使える技とそうでない技がはっきりしており、自分だけのコンボを組もうとしても一定の制約を受けてしまう((中にはコンボが途切れる組み合わせが存在するため))。戦闘そのものは評価が高いためこのことを惜しむプレイヤーは多い。 -パスカルのアクセルモードがバランスブレイカー。 --大体の効果は上記のとおりだが、実際は鋼体とともに被ダメージを10分の1にするという強力な効果を持っている。持続時間もかなり長く、範囲の中に入ってさえいれば最高難易度でも死ぬことはまずないと言ってもいいほどであるため、操作に相当な癖があることを差し引いても強すぎると言われる。((ヒューバートやシェリアのアクセルも強力だが持続時間が短く一時しのぎ程度なので殆ど指摘されない。)) //一部の表現が批判的と思われるので、編集させてもらった。 //スレでの意見を参考に一部coを解除しました。 ***極端に賛否が分かれてしまった追加シナリオ -設定自体は本編を上手く活かした内容となっている。別々の出発点を持つ2つの問題が1つの大団円を迎えることになるというのが恐らく制作側の意図した構図なのだろうが…。 #region(追加シナリオにおける主要なテーマとその評価 ※ネタバレを含む) 主なテーマは「人間と、ヒューマノイドであるソフィとの差異」という人種差別要素を取り入れたかなりシリアスなテーマではあるが… -ソフィについてはそもそも問題が解決したか否かで見解が分かれ、大きく以下の2つの意見に分類される。 --シナリオ中でソフィ自身が納得できる解決策を見出しているので問題ない。 --ソフィの投げかけた問題の大きさに対して解決策は部分的で、根本的な部分は未解決のままである。 -アスベルとシェリアの恋愛模様については流れが不自然と言われる傾向にある。 --理由としてはシェリアと結ばれること自体は不思議ではないが、描写不足と取れることや、また、告白するのが恋愛に鈍感とされていたアスベルの側であることも挙げられる。(ただし、本編の最終決戦前夜に、アスベルからシェリアに対し、一種の告白とも取れる言動が見られる。また、ツインブレイヴの特典CD「未来への約束」にて、本編クリア後にシェリアが救護団として再出発するまでの二人の仲が描かれている) --(スタッフは系譜編の内容は最初から考えていたが、wii版では削ったとのこと。以下は、後付を前提とした意見である)系譜編のイベントは当然後付であるため、前記の矛盾から''「系譜編を作ったのはシェリアをアスベルと組ませたかっただけ」''と言われる根拠になっている。これに関連し本編では二人を多少くっ付けようと動いていた仲間たちが''「くっつかないほうがおかしい」''と言わんばかりに動いている点は批判される。 --また、Wii版発売時は恋愛要素が少ないことを売りの1つにしており、本編で売りにしていたことを追加シナリオでわざわざひっくり返すべきではないという意見も存在する。 //近年の関連書籍や各種メディアでよく見られる露骨なシェリア贔屓などが影響してこの説の信憑性を余計に強くしていると言えよう。 //スタッフの思惑だの贔屓だのは肥大化しやすいのでCO。派生メディアは作品自体とは関係がないし。 #endregion -主要テーマ以外にも賛否が分かれる点がある。 --本編に対する「擬似家族描写家族」への批判について、追加シナリオでこの傾向が「解決した」と「加速した」に分かれる。 --一部のキャラが本編とは別人のように見えることについて、困惑しているプレイヤーが多い。主な例では基本的にはしっかり者でシリアスだったリチャードがシリアスな場面で冗談を言うような間抜けなキャラクターになっているなど。当然リチャードファンからは困惑の声が上がった。 ---本編の時点でもリチャードはファンからはネタキャラとして扱われてはいるが、根本的な所がしっかり者であったためにサブキャラクター扱いであったにもかかわらずメインキャラ並みにファンが多かったと言われている。そのため、根本的な所までネタキャラになったことを戸惑うファンは少なくない。 --他キャラや主人公も例外ではなく、特にアスベルが恋愛に興味がある方向に改変されていることはアスベル役の声優である櫻井氏でさえもインタビューで困惑している様子がうかがえる。 //--一方、「それが彼らの本来の性格である」という好意的な意見も見受けられる。例えばリチャードについては、ラムダと乖離したことで、幼少期の明るさが戻った、など。 //---ただしそれは''幼少期や本編の描写を否定するということにも繋がる''ものであるため、系譜編を「ただのおまけシナリオ」として基本的には本編似の別人であるとして考える層も存在することは追記しておく。 //テイルズスレより。 -追加シナリオは本編の3分の1程度の長さであり、深々・長々と話が掘り下げられることはない。掘り下げれば描写不足はある程度解決できたかもしれないが、下手をすれば賛否の具合がさらに加速するため、これを幸と見るか不幸と見るかは微妙である…。 --この長さに起因するものか、超展開が多いという批判もある。 //表題変えただけじゃん。肯定派は恋愛描写が矛盾してると思ってはいないし、幼少期や本編を捨象してるわけでもないよ。 //Gfの系譜編のみ勝手な性格改変が許されるのはおかしいと思われる。それが許されるのならFE暁のアイクも許されるはずだ。 ---- **総評 -「バグさえなければ…」という声を実現するのみならず、元々高かった戦闘の評価をさらに高めることに成功した作品。本編シナリオやキャラクターは賛否両論とはいえ近時の作品の中ではその幅は小さい部類に入る良作である。 -Wii版の段階で1本のRPG作品として成立しており、追加シナリオはオマケ程度なので、Wiiは持っていないがグレイセスに興味はあるという方が本編目当てで購入しても決して損をしたとは感じないだろう。 -一方、Wii版をプレイ済みで追加シナリオのみが目当ての場合、本作を勧められるかどうかは難しい。既述のように追加シナリオには評価の分かれる点が多く、こればかりは本当に''人による''としか言えないためである。例えば恋愛要素で考えると、同じように「本編のキャラはよかった」と感じた場合であっても、「アスベルの鈍感さが主人公としてはちょうどいい」と感じたならば追加シナリオの評価は低くなるだろうし、「シェリアのしつこいくらいの一途さが報われればいい」と感じたならば追加シナリオの評価は高くなるだろう。本編に思い入れがあるという自負が強い人ほど、本編のどのようなところに魅力を感じたのかを今一度考え直してみることを勧めたい。 ---- **余談 -初週売上本数は21万本で累計売上本数は31万本となり、''初週でWii版の累計を超える好調な売上となった''。 -機種変更に伴う「大人の事情」によって一部内容に変更がある。 --DSとの連動がなくなったため、『かめにんマーチャント』は削除されている。 ---雑誌『電撃ゲームス Vol.13』掲載のインタビューによると、PSPとの連動要素として存続が検討されていたが一から作り直す必要があったため実現しなかった。 --マリオやサムスやオプーナネタも別の名称になったりテキストが変更されている。 --Wii版の頃からポケモンが元ネタと思われるネタが存在していたが表現が間接的なためかこちらは特に変更されてない。むしろ増えている。
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