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*レッドアラーム 【れっどあらーむ】 |ジャンル|シューティング|&image(563922_4716_front.jpg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00015BFYY/ksgmatome-22/ref=nosim,width=160)| |対応機種|バーチャルボーイ|~| |メディア|8MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|T&Eソフト|~| |発売日|1995年7月21日|~| |定価|4,900円|~| |プレイ人数|1人|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 『20世紀末から70年も続いた世界大戦が「地球連邦」の設立によって終わった地球。~  人類は今後の平和のために軍事兵器を廃棄しようとしていた。~  しかし自動戦闘システム「カオス(Killer Operating System)」が自らのプログラムでそれを作り出した人類をも滅ぼそうと していた。~  だが残されていた最後の高性能戦闘機「レッドシェイフェス」に「カオス」破壊の指令が下った。』~ ~ 任天堂がかつて生み出した迷機バーチャルボーイのローンチタイトルの一つ。~ 20本に満たないソフト数とわずか半年ほどで消えたことからネタ以外で扱われることはほとんどないが、その中にも光るソフトはあった。~ **評価点 ***システム -3Dであることを上手く活かしており3Dのシューティングゲームとして、上下左右通常移動・旋回は勿論のこと、シューティングでありながらゲーム中いつでもシフトチェンジによる速度調整と静止・後退や、360度視点変更が可能((ゲーム中は自機の後ろから見た視点でないとまともにプレイできないが…。))でまさに自由に空間を飛びまわりながら戦闘を行える。 -グラフィックも、昔のコンピュータゲームを彷彿とさせる赤色のワイヤーフレーム(簡単に言うと骨組みだけで描かれている)で画面の全てが描画されており、シャープな画面がスタイリッシュ。 -視点が多いことも本作の特徴で、自機を後方から見ることが出来るノーマルモードに加えアップモードやコックピットから眺めたようなコックピットモード、斜め見下ろしモードの4パターンから好みの視点でプレイすることが出来る。 ***表現力 -電源を入れて、タイトルが出る前に流れるオープニング・デモから素晴らしい出来。 --基地の戦闘機収納庫から戦闘機をエレベーターに乗せて滑走路まで移動させ発進していくという映像で、このデモも全てワイヤーフレームで描かれているが、遠くの柱や壁まで上下左右全ての線にちゃんと遠近感がありカメラの視点も移動するが、ちゃんと立体的に見える。 --3面の古代神殿のステージでは、戦闘機のまま通路に沿って水中にもぐったり滝をくぐっていったりするのだが、水は波線で描かれており遠近感によってきちんと区別できるようになっている。 ---通常時もブロック状の壁が描かれた通路の中の敵が自分のほうに向かって弾を発射。その後ろには別の敵もいて…といった風に素晴らしい出来なのだが、特筆すべきはボス戦であり、広い空間の中をボスとの一騎打ちは非常に燃える。ステージクリア時には、その面のリプレイが表示され、この時も当然360度視点変更可能。 **難点 -VBの仕様上立体的に見るために暗いなかを覗きこむので、3D酔いがひどい。VBは酔い対策として強制的に15分毎に休憩が入る突然画面が変わって『AUTO PAUSE』と画面に出るが、それでも焼け石に水。 --しかもこの仕様のせいで集中力が途切れる弊害がある。 ---なお酔わない人は平気である。何度かプレイして慣れているならクリアまで休憩なしでも余裕。 -多くのシューティングゲームに共通する仕様ではあるが、ゲームオーバーになりコンティニューするとホーミングレベルが初期値まで下がる。レベルは4段階だがパワーアップアイテムは1ステージで最大2個しか出現しないため後半にミスをするとクリアが難しくなってしまう。 -立体映像が導き出す説得力にだいぶ救われている部分があり、「これをポリゴン化して平面のTVで遊んだらどう?」と問われると、爽快感や緊張感に欠け良作とは言い難い部分がある。 -VBの全ボタンを駆使して操作するので慣れるまでは苦労する。 -通常戦闘の前へのスクロールが早い。 -そして、何より''今となってはプレイするのが非常に難しい。'' **総評 バーチャルボーイという時代を先取りしすぎた迷ハードの中において、開発会社の魂の叫びが聞こえてきそうな遊び甲斐のある傑作。~ 黒と赤で構成された閉鎖空間内を縦横無尽に飛び回り、自機のスピードや進行方向を逆にすることも出来たりと完全立体感を得られる。~ VBの個性であるところの「立体感」、「距離感」とプレイ感を上手く結びつけることができた作品はこの『レッドアラーム』と『ギャラクティックピンボール』くらいだろう。~ 技術の発展によって、携帯機で気軽に3Dゲームがプレイできるようになった今、このゲームの様に立体感を生かしたゲームが多く出ることを願うばかりである。~ **余談 メーカーのT&EソフトはVBのために開発ソフトから自作した。このハードの顛末をみると同情を禁じ得ない。~ 立体視野がウリのVBにあって、その実力を明確に示すことができるソフトであることから、当時デモ用の什器には大抵このソフトが導入されていた。
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