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#contents() ---- *戦国無双Chronicle 【せんごくむそう くろにくる】 |ジャンル|タクティカルアクション|&amazon(B004J18KYE)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |メディア|2Gbyte3DSカード|~| |発売元|コーエーテクモゲームス|~| |開発元|コーエーテクモゲームス(オメガフォース)|~| |発売日|2011年2月26日|~| |定価|6,090円(税込)|~| |プレイ人数|1人|~| |セーブデータ|2個|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |コンテンツアイコン|セクシャル・暴力|~| |配信|2013年3月20日/2,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[無双シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/635.html]]''| ---- **概要 3DSのロンチタイトルであり、任天堂携帯機初の戦国無双シリーズ。~ 今作はプレイヤーの分身であるオリジナル主人公が、河越夜戦から大坂夏の陣までの歴史を歩んでゆくストーリー。~ 3DSロンチとしては最大である2ギガバイトのROMを使用していることが社長に訊くで話題となった。~ キャラクターは3Z・3猛将伝に登場した40武将全員が使用可能。~ システムは戦国無双3および3猛将伝に準拠しているが、携帯品や撃破効果などはなくなっている。~ ---- **特徴 根本的な部分は従来のシリーズと変わらないので、クロニクル独自の要素を挙げていく。 -今作最大の特徴が武将切り替え。これまでは1つの戦場を1人の武将で無双していたが、今回は4人の武将を切り替えながら戦うスタイルを採用((3人1組のチームを組むOROCHI方式ではなく、4人それぞれが戦場に存在し、操作していない3人には移動指示が出せる。))。 -合戦終了後には武将の個別イベントが実装。豊富なイベントで今までのシリーズでは見られなかった合戦外での武将達の一面を見ることができる。 -「すれ違い通信」および「いつの間に通信」対応で、「すれ違い通信」では他プレイヤーとミニゲームで対戦可能。「いつの間に通信」では外伝シナリオや配信武器を受け取ることが出来る。 ---- **評価点 -武将切り替えシステムが大好評。 --当初は地味で煩雑な変更に思われていたが、蓋を開ければ「なぜ今まで採用されなかったのか」と言われるほどの快適なシステムであった。 --戦国無双シリーズは戦場で発生するミッションをこなして戦況を有利にしていくシステムだが、既存作では1人の武将で戦場を端から端まで振り回され、「お使い感」が強すぎるという批判が多かった。((任天堂HPの「社長が訊く」第2回で鯉沼プロデューサー自ら移動中の間延びしてしまう時間が問題となっていることを挙げていた。)) 特に戦国無双3ではミッションだけでなく「撃破効果」も加わり、行動の自由を狭められ過ぎという批判が殺到した。 --しかし、切り替えシステムで、操作武将でミッションを遂行しながら、非操作武将に移動指示を出して次のミッションに備えるなど、融通が効くようになり、適切に指示を出せば移動するだけの時間が大きく減少。ひたすら目の前の敵と戦うことも可能となった。 --キャラクターの移動スピード自体が全体的に上昇しているのも快適さの向上に繋がっている。後述の戦技と合わせれば馬に乗る必要すらなくなるキャラクターも。 --切り替えや移動指示は下のタッチパネルで武将や地図をタッチするだけ。3DSならではの操作はメニューの呼び出しも不要で快適の一言。 --使いこなせばこなすほどプレイが快適になるので、自分の腕が上達したことを実感できる。 --また、操作が苦手な武将を得意な武将3人と一緒に出陣させるなど武将育成のやりやすさにも繋がった。 ---取得した武器も出陣した4人で自由に振り分けられるため、重点的に育てることも可能。 --さらに、この切り替えシステムをシナリオ演出としても使用した「関ヶ原の戦い(西軍)」は今作屈指の名場面とする声も多い。 -戦略性が増したことによって、ただ敵をなぎ倒すだけのゲームではなくなった --味方に指示を出すことが出来るが、共闘感が非常に高くなったと好評。 --武将によって能力や戦技(後述)が違うため、味方をどう配置してどう戦わせるか頭をひねる場面もあり、「単調な草刈り」ゲームではなくなった。 -3で新登場した練技ゲージに新たな活用方法として「戦技(せんぎ)」が登場 --操作武将によって持っている戦技が違い、「攻撃力を上げる」「味方全体の体力を回復する」「敵の士気を下げる」など戦局全体に効果があるものも多い。 --これにより練技ゲージを従来の個人アクションに使うか、味方全体を有利にするために使うか、戦況を見ながら選択できるようになった。 --また特定の武将同士でのみ発動可能な戦技も存在する。中には4人とも特定武将の場合のみ使える強力な戦技も。 --結果としてキャラクター間の格差が大幅に縮まっており、ほぼ全てのキャラクターが何かしらの強みを持つようになった。 -「士気」の概念が復活し、味方の敗走率が減った。 --戦国無双3では「士気」の概念が消えており、味方が簡単に敗走しプレイヤーを悩ませた((味方総大将が奇襲により雑魚に囲まれて敗走してしまい、ゲームオーバーになることもザラだった。))が、その反省を生かして、士気ゲージが復活。 --敵の士気が高い場合、マップ上に敵の能力が高くなる「強化エリア」が出現する。強化エリアでは敵を倒すことが難しくなる。ミッションをこなして敵の士気を下げることによって強化エリアは縮小される。 --時間をかけて敵を強化エリア外に誘導して安全に戦うか、手早くミッションを済ませるためあえて強化エリア内で戦うかなどの駆け引きも楽しめる。 --最高難易度の強化エリアでは雑魚武将どころか雑魚兵ですら囲まれると致命傷になりうるほど。より慎重なプレイが求められる。 -上述のとおり、2GBのROMを使った武将ごとの会話イベントが多彩。 --イベントは全てフルボイス。しかも今作のために録りおろしたもの。全武将に10前後のイベントがあり、選択肢はもちろん主人公の性別で会話内容も微妙に変わるなど、下手なアドベンチャーゲームよりも充実した内容で2GBものROMを余すところ無く使い切った。 --イベントの内容も実際に伝わっている逸話や伝承に基づいたものからコミカルなものまで幅広く揃っている。 ---これまでは戦場での活躍しか見られなかったが、記録にも残っている伊達政宗の食通ぶりや、関ヶ原で改易後大名復帰までを描いた立花宗茂など、武将たちの日常にスポットが当てられた。 ---毛利元就や竹中半兵衛による桶狭間の戦いや長篠の戦いをガチに考察した、歴史ファン向け濃い目のイベントもある。 --脇役で出てくるモブ武将も当然ながらボイスつき。浅井長政の忠臣・遠藤直経の熱演には「姉川で討ち取るのが忍びない」という声も上がった。 ---他にも、父・信長の喋り方を中途半端に真似てるバカ息子織田信雄や、史実で無口だったのを再現したのかほぼ一言しかしゃべらない上杉景勝はプレイヤーに濃い印象を与える。 --一度見たイベントはメニューから何度でも閲覧可能な親切設計。すべての選択肢が楽しめる。 -「クロニクル(年代記)」の名のとおり、基本的には史実に忠実な流れとなっており歴史ファンを喜ばせた(ただし例外あり)。 --1546年の河越夜戦から1615年大阪夏の陣までを、オリジナル主人公の目を通して駆け抜けていくという戦国無双シリーズでは初めての試みは高評価を得た。 ---主人公はいわゆる「名無しの無口主人公」で、年代によっては歴戦の勇士と一目置かれたりするが、イベントの選択肢以外ででしゃばったりすることはない。 --雑賀孫市が「伏見城の戦い」で西軍についたり、関ヶ原では西軍だった立花宗茂が大坂の陣では徳川方に付くなど、細かい点も史実に即したシナリオになっている。 --さらに戦国無双シリーズに登場したことの無い「有岡城の戦い」「厳島合戦」「第三次川中島の戦い」が登場。また「四国征伐」も2猛将伝以来の復活。 --非エンパイア系では初めて上杉景勝や斎藤龍興といったモブ武将も特定の合戦限定で使用可能。成長要素はないが、敵武将との会話イベントなどもしっかり作られていて楽しめるため、モブの武将の影が濃くなったといえよう。 --一方で外伝シナリオは阿国歌舞伎団vs義元蹴鞠団や独身武将が伝説の恋の花を求めて争奪戦など、いい意味でアホなシナリオも搭載。 -武器強化のやりこみ要素が熱い --武器強化システムを戦国無双3の技能追加ではなく、攻撃や防御といったステータスそのものを強化していくChronicle独自の仕様を採用。 --従来はレア武器が一般武器に比べて強力なため、最終的に一般武器の必要性は薄かったが、今回はプレイヤーが最高の逸品ALL99を作ることが可能((レア武器はステータス80~90台で高レベルの属性付きだが、それ以上強化出来ない。))。 --ステータスが9個の中から6個、属性は5個の中から2個しか付けられないので。同じALL99でもプレイヤーの個性やスタイルが大きく反映される。 --また細かい点ながら、敗戦時にもそれまで取得した武器アイテムが得られる。 ---これにより、難易度地獄のクリアは無理でもアイテム箱だけ開けて強い武器が取れるなど、初心者救済策として嬉しい仕様。 -「すれちがい通信」では自作の武器を配信/受信できる。運がよければ強力な武器を得ることも。 --武器はあくまで自力作成!というこだわり派の人でも、武器作製の軍資金に売り払ったり合成の素材にしたりできるので非常に役立つ。 -いつの間に通信を使ったシナリオ配信があり、長い期間楽しめるようになっている。出遅れても次の配信に間に合えば、過去分のシナリオはちゃんと解放される。 --「週刊天下統一」という小ネタメールも配信されており、戦国時代に関するうんちくや3D対応の一枚絵など、細やかながら心くすぐるものがある。(現在は配信終了) -元々サウンドに定評があるオメガフォースなだけあって、BGMはイヤホンがなくても非常に美しい((Chronicleの新曲の一部は戦国無双3Empiresにも収録された。また、関ヶ原など、一部のBGMが今作用にアレンジされている))。 -随所に挿入される3D対応ムービーが美麗。長篠の戦いでの「柵の向こうから画面手前に向けられる無数の鉄砲」の演出などが評価が高い。 ---- **難点 -敵の表示数が少なく、若干爽快感に欠ける。 --特にPSP版無双OROCHIでは据え置き並のワラワラ感があった為、不満に思うファンが多い。 --無双シリーズではあるが、1000人斬りは狙わないとかなり厳しいレベル。 ---前述のとおり、従来より斬り結んでる時間が長くなっているため、ゲームバランスとしては適切な量と言える。 --ステルスがひどい。表示数が多いからというより描画が追いついていないのか小Mapには表示されているのに画面には出てこない。特に馬に乗って移動しているとその場に止まらないと敵が画面に表示されない事がよくある。 ---2011年6月7日の3DS本体の更新で、描画関連の難点は多少改善された模様。もともと短かったセーブロード時間もさらに短縮された。 -非操作武将への指示が移動指示(場所または敵武将を指定)しかなく、待機指示ができない。 --移動完了後は武将の判断で行動してしまうため、せっかくミッションに備えていたのにどっかに行ってしまうことも。 --「移動する敵武将を阻止しろ」系のミッションに指示を出していても、割と素通りされてしまう。(そこまで自動でやると万能過ぎてしまうが) -クロニクル(年代記)の名前通り一人の主人公の目を通して戦国時代を最後まで駆け抜けるという設定の為、武将ごとの個別シナリオがない。 --人によっては難点ではないかもしれないが、ナンバリングのシリーズのように数多くのシナリオを見たいというタイプの人は注意。 ---単なる数合わせの合戦を用意したり、同じ戦いに何度も参加させられる必要が無くなったので評価点とする声も。 --ストーリーが関東三傑→信長→秀吉→家康の流れになるため、相手視点で戦いに参加できない((姉川の戦いの浅井朝倉軍、三方ヶ原の戦いの武田軍など。最終章のみこれまで通り東軍西軍、徳川豊臣の両サイドの戦いが用意されている))。 ---オリジナルの主人公の視点での戦国という制約上、彼方此方と所属勢力が変わっては不自然であり、仕方ない所はある。 --いつの間に通信で配信されている外伝シナリオには特定の武将をピックアップした合戦もある。 -武将間で新要素「戦技」の格差が大きい --練技を消費して無双ゲージを回復する戦技を持っている武将が非常に強力。無双乱舞中は練技ゲージが貯まりやすいため、無双回復戦技→無双乱舞発動が自己完結でループできてしまう。 --戦闘の経過時間を遅くする戦技も需要が高すぎる。ミッション「○分以内に達成せよ」という制限時間を実質2~3倍に延長してくれるため、敵が硬くなる終盤の高難度ミッションには必須とまで言われる。 ---ミッションによっては、さらに短い時間で達成すればボーナス追加というのもあるため、稼ぎプレイにも需要が高い。 --慣れないうちは上記の戦技を持つ武将が出撃枠を埋めてしまうことが多いため、成長格差が広がってしまうことが多い。 -武将ごとに友好度が存在するが、合戦でそのキャラを倒すと友好度が下がってしまう。 --普通にプレイする分には問題ないが、稼ぎのいい戦場を何度も繰り返すと同じ武将を何度も倒すため、後から友好度を上げるのが面倒になる。 ---ただし、一緒に出撃すれば撃破で下がる分よりも大幅に友好度が上がるので目に見える程ガクンと下がるわけではないが。 -マルチプレイ非対応。マルチプレイ向きなシステムでありながら友達や家族と一緒にプレイできないのは残念。 -主人公の髪型や顔、声がエディット出来ず、服装のバリエーションも少なめ。 --ゲームの核を担うプレイヤーの分身なのに弄れる幅がほとんど無いのは痛い所(尤もアクション重視の人なら問題ないと思われる)。代わりに友好度を上げたキャラの武器とモーションを使える。ただし風魔小太郎の武器だけは使用できない((戦国無双3を含めたシリーズ過去作でも使用不可。腕を伸ばしたりする面妖な体術を使うため、主人公(特に女性)が使うにはそぐわないと思われる。))。 ---ちなみに風魔小太郎以外のモーションは主人公の性別に関係なく使用することが可能。そのため、男主人公にお市や阿国のモーションを使わせたり、女主人公に福島正則や本多忠勝のモーションを使わせるといった遊びもできる。 -戦闘中の3D表示が少々微妙。当然個人差はあるが、上手く3Dボリュームを調節しないと画面がブレやすい。 --これに関しては開発陣も認めており、「3Dを使った遊び方は次への課題にしたい」と語っている。 -ストーリー説明や会話イベントなどが初見では飛ばせないのが、アクションゲーム重視の人にはやや不評。 --たまに入るムービーも同じ。仕方ないのでしっかり聞きましょう。 //-相変わらず、合戦中はミッションだらけ。 //--発生する頻度・総数ともに全無双シリーズ中で最高。 //--しかもほぼ全てのミッションに時間制限が付いているため、自由度のなさを批判されている『戦国無双3』以上にミッションに振り回されることになる。 //--「武将切り替えでミッションに備えられる」とはいっても、それはステージを何周もしたやり込みプレイヤーだけ。初見では各所で同時に発生するミッ//ションに混乱すること間違いなし。 -「すれちがい通信」(合戦)で得た武器は、そのまま入手できるわけではなく、何らかの戦場に赴いたうえで、雑魚敵小隊の「荷駄頭」(すぐに出てくるわけではなく、大体合戦の中~後半に現れる。出現アナウンスあり)を撃破する必要がある。 --しかも、1回の出撃で1本しか手に入らないため、数が少ないうちはともかく、5本6本とたまっていると、消化するだけでだんだんと億劫になってくる。 ---- **総評 恐らく多くのゲーマーが「また無双か」と思ったであろう。~ しかし蓋を開けてみれば、戦国無双3での批判点を3DSの機能をフル活用して見事に改善。これまでの無双をやりこんで飽きた人ほど、細かな違いや快適さがはっきりと分かり、高評価を得ることとなった。~ その結果、苦戦気味の3DSロンチタイトルの中ではレイトン教授やnintendogsに次ぐ売上を達成。現在も口コミでじわじわ売れているとか((同月には戦国無双3Zと3猛将伝が発売されており大奮闘したと言える。))。~ ---- *戦国無双Chronicle 2nd 【せんごくむそう くろにくる せかんど】 |ジャンル|タクティカルアクション|&amazon(B00856WP18)| |対応機種|ニンテンドー3DS|~| |メディア|2Gbyte3DSカード|~| |発売元|コーエーテクモゲームス|~| |開発元|コーエーテクモゲームス(オメガフォース)|~| |発売日|2012年9月13日|~| |定価|パッケージ版:6,090円&br()ダウンロード版:5,400円|~| |プレイ人数|1~2人|~| |セーブデータ|2個|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |コンテンツアイコン|セクシャル・暴力|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[無双シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/635.html]]''| ---- **概要(2nd) ニンテンドー3DSのロンチタイトルとして発売された「戦国無双クロニクル」の続編。ただし、正確にはバージョンアップ版であり、シリーズでいうところの猛将伝+無印的な内容である。 ---- **主な追加・変更点 -藤堂高虎・井伊直虎・柳生宗矩の三人の武将が追加された。 -主人公のカスタマイズの強化。 -if展開を含めたシナリオの追加。 -スコアアタックモードである「猛将演武」の追加。 -すれ違い通信の簡素化。 ---- **評価点(2nd) -各勢力ごとのマルチストーリーとなり、一部ではあるが、両サイド視点からの戦いも追加された。 --前作が一本道のシナリオで戦国を「駆け抜ける」なら、今作は各地の大名家に仕えながら戦国を「渡り歩く」イメージで作られている。あたかも七度主君を変えた今作の新武将「藤堂高虎」の生き様にも似ている。 --新MAP「洞穴」「氷原」が追加され、シナリオ数はDLCを含めれば100近くまで大幅に増加。 -ストーリー面の更なる強化。 --前作にもあった武将たちの日常を描いた場面も内容が追加されている。 --新武将3名も個性的なキャラ付けで概ね好評。特にここ数作言われてきた「西軍びいき」へのカウンターとしての側面もあり、絢爛たる豊臣政権の陰で虐げられた側面も描かれている。 --各大名家に仕える形になったことで、その家に関わるモブ武将のキャラが立つようになった。これまで只のダメ大名であった斎藤龍興・朝倉義景・武田勝頼・北条氏政らが随分熱いキャラになった。特に斎藤龍興は某サイトで「綺麗な龍興様」「浅井の章じゃなくて龍興の章」と呼ばれるほど変わっている。 ---大名だけではなく、「いい加減幸村と武田家の関係を史実準拠にしてこいつらをPC昇格させろ」と言われるほどの熱演を見せた武田家臣の山県昌景&馬場信春など、一部のモブ家臣にも大きな見せ場が与えられ、彼らのファンを歓喜させた。 --基本的には前作同様、史実通りなのだが、条件を満たせばIFシナリオへの分岐もある。 ---メインルートではないため面数こそ少ないが、キャッチコピーの「宿命だって変えてみせる」の通り、史実重視で変えられなかった前作の宿命を変えていくことができる((明智の章をクリアすると明智光秀を中心とした幕府が開かれる、伊達の章をクリアすると秀吉に東北の自治を認められるなど。))。 ---また、[[戦国無双2]]で好評(?)だった豊臣秀吉の妻・ねねの関ヶ原乱入戦(通称「ねねヶ原」)も復活・強化されている、など。 -前作の不満点のいくつかが改善されている。 --弱点だったワラワラ感はやや改善。1~2割増し程度の撃破数が稼げるようになった。 --前作での武将への指示はあくまで移動・攻撃のみで、気が付くと武将が明後日の方に行くことも珍しくなかったが、今回は「待機」も選べるようになり、敵増援やミッションに備えやすくなった。 --スコアアタック要素として「猛将演舞」を追加。 ---一撃も食らわずにゴールまで駆け抜ける、1vs1の撃破の速さを競うなど、様々な条件下でのミニゲームが全16種類。本モード限定ではあるが、石川五右衛門や宮本武蔵・佐々木小次郎といったその後の作品に出てないキャラだけでなく、何と平清盛、源義経、弁慶等『無双OROCHI』シリーズに登場した面子も出現する((ただし、卑弥呼はゲームバランスの都合か未登場。))。 ---インターネットランキング対応で上位はもちろんキリ番にもアイテムがプレゼントされる。 ---「猛将演武」限定ではあるが、マルチプレイもできる。 --武器の強化がしやすくなった。 ---前作ではレア武器以外は9回までしか強化できなかったが、今作では最大19回(回数は武器ごとにランダム)まで強化できるようになった。 ---また、全武将に第2レア武器が追加され、装備としてはもちろん、合成素材としての選択肢も広がった。 ---自作の武器には、武器銘を入れることが可能。その名前ですれ違い配信もできるように。 --武器強化の素材にもなる装備アイテムがスコアアタックである「猛将演武」で集めやすくなった。 ---というのも、「猛将演武」ではクリア報酬が(「攻撃力up」など漠然とした表示だが)示されるので、狙いのアイテムをある程度絞り込める。また、せいぜい2・3分、長くても10分程度のため、気軽に挑戦できる。 ---装備アイテムの種類自体も増えている。 --武将ごとの友好度が下がらなくなったため、効率のいいマップの繰り返し(通称「マラソン」)の後のフォローが必要なくなった。 ---ADVパートでも下がらなくなった為「これは駄目だろ」というような選択肢も気軽に選べるようになった。 -主人公のカスタマイズ内容が服装だけでなく、顔・髪型・声などに拡張された。服装も一気に20以上にまでなった(有料DLCも含めるともう少し増える)。また、髪や肌の色も自由に調整できる。戦国無双シリーズは代々エディット要素が薄めのため、かなり異例の多さ。 --このため、弥助((記録に残っている中では最古の、日本にやってきた黒人。織田信長に仕えた。))や愛姫((伊達政宗の正室。名前の通り見目麗しい可愛さを持っていたという伝承が残っている))を作る事も可能。 -前作でほぼ空気だった戦歴が充実した。 --戦歴パネルの枚数が圧倒的に増え、取得ボーナスがつくように。前作にあった要素が戦歴化、ボーナス化しただけのものも多く水増し感も否めないが、中には所持金やアイテムが手に入るなど有用なものもある。 ---- **問題点(2nd) -3D機能を使用すると極端な処理速度の低下を起こす --ワラワラ感を何とか増した弊害か、3D機能をオンにすると極端に処理速度が低下してしまう。 -引継ぎ要素が乏しい。 --無料ソフトを使って前作からの引継ぎが可能だが、完全に引き継げるのは前作で獲得したレア武器と既読イベントのみ。所持金は10000両((ある程度武器を強化しただけで、消し飛ぶ金額である。))まで、友好度は「良好」((4段階の2段階目))の一歩手前までしか引き継げない。装備アイテムやレア武器ではない武器は一切引き継げない。 ---イベント埋めの必要性がなくなったりや第二レア武器を早めに取得できるという利点もあったもののやりこんだプレイヤーからは「もっと引き継がせてほしい」という声が上がった。 -ステルスは前回よりはマシになっているが、改善されているといいがたい。 --とくに「猛将演武」のようなスコアアタックではステルスが非常に厄介である。 -すれ違い通信の簡素化。 --すれ違い通信では武器とプレイデータを送るだけとなり、前作にあった「合戦」((あらかじめ4人の武将を登録し、すれ違った相手と自動戦闘するモード。負けてもペナルティはなかった。))がなくなったため、やや寂しい内容となった。 ---もっともテンポはよくなったので、アクション重視の人にはあまり問題はない。 --また、すれ違い武器の交換もお金で買う形になったので、弱い武器をもらっても割に合わないことに。 -やや不親切なシナリオもある。 --無双シリーズでは「合戦準備」に装備などを変更できるようになっているのだが、一部シナリオでは「合戦準備」には登場せず、プレイしていくと操作できる武将が出てくる。その武将は強制参加になるうえ、事前に装備を変更することもできない。 ---本作ではシナリオ選択画面での「よろず屋」で装備を変更できるので、わかっていれば問題はないのだが、初見では戸惑ってしまう。 -マルチストーリーゆえの難点もある。 --例えば「小田原討伐戦」は、3つ勢力でプレイできる(どちらも内容は同じ)。しかし、各キャラごとにレア武器が獲得できる勢力が異なるので、間違えやすい。さらに同じ戦いに何度も参加させられるというデメリットが復活したとも言える。 -九州の武家を中心としたシナリオが無い。 --PC武将である立花宗茂・立花誾千代の所属する大友家、同じくPC武将である島津義弘の所属する島津家。両家共に講談などでも語られる合戦を経験しているにも関わらず、秀吉が介入してくる以前の九州を舞台としたシナリオが存在しない為、ファンや地元民からは不満の声が上がっている。 ---ただし大友家に関しては主君である大友宗麟の存在が非常にネックとなっており((史実においては熱狂的過ぎて神道や仏教を邪教認定して神社や寺を破壊するレベルでキリスト教に傾倒しまくっており、一歩間違えれば彼が原因で日本が欧州の国家に征服されていたとまで言われているほどの人物であり、扱いが非常に難しい。その為戦国無双3Empiresでは西洋音楽に傾倒しているという設定に改変された))、島津家は島津家で、史実を考慮すれば主人公と義弘以外は敵味方全員モブというやや見た目的に寂しい戦いを強いられる事となる((特にこれぞ島津の戦!と言われている沖田畷の戦いでは義弘の弟家久が主役である上に、義弘は現地に行っていない。おまけに敵の竜造寺家は五人いる事で有名な竜造寺四天王どころか当主の隆信ですらキャラ化しておらず、結果として(少なくとも見た目は)地味過ぎるステージと化してしまう))。 -一部削除された要素がある。 --前作にあった各章の冒頭のOPが見られない。出来が良かっただけに残念がる人もいる。 -時限性のミッションボーナスが達成しづらい。 --今作のミッションは特定の条件を満たすとボーナスとして資金や武器などが手に入るが、特定の時間内での達成が条件となっているボーナスは時間の判定がミッションクリア時ではなくミッションクリアの表示が出たときとなっているため、会話などでミッションクリアの表示が出るのが遅れると時間内にミッションクリアしたはずなのにボーナスがもらえない、といった事態が起こりやすい。 //ここは個人の感想・要望を書く場所じゃありません ---- **総評(2nd) 前作の不満点の多くを解消すると同時に、いろいろな面でプレイしやすくなっている。しかし、引継ぎ要素が乏しいため、改めて前作を買うメリットがほとんどなくなってしまったのが残念な点である。 ----
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