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*ブリガンダイン グランドエディション 【ぶりがんだいん ぐらんどえでぃしょん】 |ジャンル|戦略SLG|&amazon(B00005OVT4)| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|イースリースタッフ(ハーティロビン)|~| |発売日|2000年5月18日|~| |定価|6,800円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 ハーティロビン(現:ハピネット)のブランド「イースリースタッフ」が1998年に発売したファンタジー世界を舞台とした戦略SLG『ブリガンダイン 幻想大陸戦記』のリメイク版。今作ではさらなるバランス調整を始めとして様々な要素が追加されている。 -本作および前作の基本システムは国盗りSLGであり、大陸に或る6国の中から1国を選んで勢力を拡大し大陸の統一を目指す。 **特徴(前作含む) ***騎士とモンスター -それぞれの国には『ルーンの騎士』がいて、数字で著わされるだけの『兵士』ではなく1体毎に名前(変更可能)がついていてレベルも設定されている『モンスター』を率いることができる(1人につき最大6体)。戦場ではこれが1部隊となる。 --騎士の能力には『統魔力』という値があり、この値が許す限りのモンスターを率いることができる。このため騎士の能力で最も重要なのは、本人の強さよりもこの『統魔力』である。 -モンスターはこのゲームの真の主役といえる存在。他の国盗りSLGにおける『兵士』のような役割を担っているが、レベルが設定されていて戦うごとに成長していく。 --モンスターには種類とクラスごとに『統魔コスト』が設定されており、基本的に強力なモンスターほどこの値が高く騎士の『統魔力』を多く占有する。 --都市から得られる収入物『マナ』を消費して召喚することで増やせるが、召喚した後も毎節ごとに維持マナを支払わなければならない。ちなみに維持マナは種類とクラスだけでなくレベルによっても上昇する。 -騎士にもモンスターにもレベルがあり、10ごとに上級・最上級クラスに昇格(一部例外有り)して全体的に能力を上げることができる。 --騎士もモンスターもレベルは最大30だが、ここまで上げても決して無敵になるわけではない。レベル1のモンスターや騎士でも、属性の相克関係を利用したり複数体で囲んだりすれば充分倒すことが可能なバランスに仕上がっている。 --騎士はそのクラスで5レベルアップするとクラスチェンジ後も特性を引き継ぐことができるため、初期レベルの低い騎士ほど育てるのは大変だが多くの特性を身につけることができる。 --モンスターは昇格することで強くなると同時に統魔コストも上昇するが、コストが同じでもじっくり育てた上級クラスのモンスターの方が明らかに強い。 ---一例を挙げると『グール』。最初は捨て駒くらいにしかならない強さだが根気よく育てて最上級クラスのバンパイアロード(コスト70)にすると、攻撃力こそ及ばないもののコスト75のドラゴンより有用なユニットとなる。 -騎士は『クエスト』のコマンドで武者修行に出すことによって、時には負傷してしまうこともあるが『アイテムを得る』『能力が上昇する』等様々なイベントが起きる。さらには特殊なイベントが起きて在野の騎士が仕官してくることもある。 ***戦場 -戦闘は六角形のHEX戦で行われ、モンスターを率いた騎士を3人ずつ出撃させて戦う。1つの都市に対して複数の都市から部隊を送れるため、三方向から戦力を分割して攻め込むこともできる。 -戦闘中に騎士が倒されるとその部隊は壊滅し、率いていたモンスターは自動的に退却する。 --倒された騎士はモンスターと離れて首都に送還される上、負傷して1節の間行動出来なくなる。こうなると立て直しに大幅な時間を食ってしまう。 --さらにこの時モンスターが『逃げ遅れる』とそのモンスターはその場で行動不能になり、戦闘が終了すると勝利した側の所属になる。運が良ければレベルの高い敵モンスターを接収することが可能なため、あえて敵モンスターを倒さないのも手。 --倒された騎士が君主だった場合、全ての部隊が自動的に退却する。君主はみな専用クラスの強力なユニットだが、より注意が必要。 --倒される前に引き際を弁えて『退却』すれば、上記の不利も無く安全に隣の都市まで退却できる。ただし孤立した都市だと『強制離脱』となり、騎士は負傷しないがモンスターは逃げ遅れることがある。 -騎士は倒されても一時的に負傷するだけで死にはしないが、モンスターは倒されるとそのまま消滅する。 --そのためモンスターを犠牲にして騎士を守っても、戦後の戦力ダウンを招いてしまう。戦闘に勝つためには騎士を守ることが重要だが、戦略で勝つためにはモンスターを守ることも重要。ちなみにモンスターのみを『退却』させることは不可能。 -騎士には『統魔力』の他に『統魔範囲』の値が設定されており、騎士を中心としたこの範囲のHEXから出たモンスターは能力が大幅に減少する。 --そのため騎士とモンスターを引き離し過ぎると不利になる。アイテムでしか強化することはできない値であるため、この値の高さ(広さ)も騎士には重要。 -勝利した側のユニットにはボーナスとして全員200の経験値が貰えるため、レベルが低かったり前線で敵を倒すのに向いてないユニットも敵を倒さずに成長させていくことができる。 **主な追加要素 ***戦場 -新たに『包囲効果』が設定され、戦争での部隊の位置取りがさらに重要となった。 -12ターン経過時に攻撃側が城を奪っていると攻撃側の勝利となるため、逃げ回って拠点を守りきることはできなくなった。 -敵を倒すと装備していたアイテムが手に入るようになった。 -維持マナが払えない状態で出撃するとモンスターの最大HPが一時的に減少するため、マナの確保がより重要となった。 -属性の相克関係が変更されて赤青緑は三すくみとなったため、力のぶつかり合いだけではなく属性を読むことが重要になった。 -防御力に対するAGIの影響が無くなったため、AGIの高いユニットが極端に強くなることはなくなった。 ***その他 -エストレガレス帝国でプレイできるようになった。 -イベントに音声・ムービーが追加された。それに加え『リコレクション』モード(これも新たに追加)では、なんとゲーム中のほぼ全てのイベントと台詞を回顧することができる。 -複数人プレイができる『マルチプレイ』モードが追加された。初期状態のシナリオだけではなく、年代が経って状況が変化したシナリオもある。 -大陸を統一した後、黒幕である魔導士との決戦イベントが追加された。これまで鍛えてきたユニットの強さが試される。 -この他にも、在野の騎士が大量に追加されるなどあらゆる面でボリュームアップしている。 **問題点 -黒幕との最終戦が追加されたためシナリオが変更されたが、展開はやや強引。最初の登場イベントが必須ではない(というより、見る方が困難な勢力もある)ため、見逃すと中~終盤でいきなり名前が出てきて「えっ、誰?」と思ってしまう。 --また最終戦の存在は説明書でも明かされてはいないため、初見では統一した後になって戦わされるボスの強さに泣きを見る。 ---加えて、それまではほぼ時間制限がないと言ってもいいのが最終戦はきびしめの時間制限があるため、統一後にセーブすると詰む場合がある。 -バランス調整のため削除された要素もある。 --ムービーやボイスを入れたためか、3Dアニメの戦闘が削除された。戦闘はマップ上でのドットアニメで処理される。 --青魔法の『フォッグ』は三種属性のバランスを取るために削除された。代わりに『レジスト』が追加されている。 --騎士のクリティカル攻撃の仕様等が変更されたため、ゼメキスの必殺技『ライトニングボウ』は物語のなかで一度だけ演出として使われるのみとなった。 -特殊クラス『シャドウマスター』が強すぎる。 --特定の騎士を配下にしないとなれないクラスではあるものの、二回行動・ヒット&アウェイ・一部魔法使用可・通常攻撃で毒追加・移動後遠距離攻撃可能と優遇されすぎている。 --しかも前作ではマスターするのに10レベル必要だったのが今作では通常の5レベルになったため、これに加えてさらに特性を増やすこともできる。どう考えてもバランスの悪化。 -声優陣は非常に豪華だが、一部明らかに未熟で棒読みのキャラがいる。 **総評 メーカーが無名であることと前作があくまでそこそこの出来だったために出荷本数も少ないマイナーな作品となってしまったが、良好なゲームバランスと数十体ものモンスターの育成要素を兼ね備えた良作として本作は高い評価を得ている。もちろん現在でも続編や再リメイクの声が絶えない。 -そのためPSソフトとしても有数のプレミアゲーであり、長らく中古市場が高騰していた。 -2008年12月にゲームアーカイブで配信されたが、PSPで対戦するには一台のPSPを交互に使わなければならない。
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