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*Neo ATLAS II 【ねおあとらす つー】 |ジャンル|シミュレーション| |対応機種|プレイステーション| |発売元|アートディンク| |開発元|Flip・Flap| |発売日|1999年9月2日| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''| **概要 -PC-9801やPCEで好評を博したThe ATLASの系譜を踏んだシミュレーション、『Neo ATLAS』の続編。 --続編とは言うが、セーブデータコンバート機能がある事と、一部のサブストーリーの流れが続いているくらいで、時間はむしろ最初の時点に戻っているため、機能追加の互換作品と言える。 --1993年にPC-9801用としてリリースされた『The ATLUS II』とは全くの無関係である。 **世界観 -15世紀から17世紀頃、後に大航海時代と呼ばれる頃のヨーロッパ。主人公は貿易商社の社長になり、ポルトガル国王からの勅命を受けて探検船団を結成し、未開拓地域を調査していく。 --15世紀~17世紀と言っているが、史実に近い世界観ではなく、その頃のヨーロッパ人が未開拓世界に抱いた幻想的な世界風景を世界観としている。 **システム -主人公は貿易商社なので、街と街を貿易で結んで利益を得る事ができる。 --貿易船は数種類から選ぶ事が可能。それぞれ速度重視、積荷数重視、海賊を返り討ちにする戦闘力重視等といった特徴を持ち、値段も違う。 ---効率の良い取引をする事で利益を増やす事ができる。 --特産品はある程度取引していると在庫がなくなってしまう。しばらく貿易をしなければ回復するが、貿易ラインを結んで放置しておくと赤字化してしまう。 --特産品次第では新たな特産品が登場する事がある。 ---例えば、指輪と金を交易すると金の指輪ができる。更に金の指輪とルビーを交易するとルビーの金指輪が誕生する。 -提督を雇い、探検船団を結成して未開拓地域を探検させる事ができる。 --船で探検するので出航から戻ってくるまで時間がかかる。提督が帰還すると提督の報告を聞く事ができる。 --提督の報告で「陸があった」「何も無かった」と言う報告で、自分にとって都合の良い報告を信じればそれが真実になる。 ---逆に都合が悪ければ信じず、都合の良い報告が出るまで探検しなおさせる事で地形を思い通りに変化させる事もできる。 --提督にもステータスがあり、船団の船を設定する事が可能。探検を続けると船団の船が損傷していくので修理したり買い換えたりしなければならない。 ---探検を繰り返すとレベルが上がり、探検可能距離が伸びたり視野が広がったりする。 -発見された土地に設置された宝箱から、秘宝や遺跡、人種を発見する事ができる。 --本作は基本画面が「既に発見された土地の地図」で、地図は倍率を4つに切り替える事ができる。 --宝箱は3倍率以上でなければ見る事ができない。 -遺跡に提督の船団を派遣、調査する事ができる。 --遺跡に向かう提督によってイベントが発生したりしなかったりする。提督にはアイテムを持たせる事ができるので、所持しているアイテムによってもイベントが発生する。 -世界中にはさまざまな吹き出しが浮かんでいる。コレは噂で、収集したり信じる/信じないの選択をする事で世界観を左右する事ができる。 --世界は一つの巨大な球体であるという世界球体説と、世界は平坦で端があるという世界平面説。信じた、集めた噂によって二つのどちらかを選ぶ事ができる。 -途中、所持金が0以下になると破産してゲームオーバーになる。 --計算上、翌月破産する可能性がある時には、秘書のミゲルが警告してくれる。 **長所 -本作のように「中世」という時代設定を選んだゲームは少なくない(多くも無い)が、紛争や政治に重点をおかず、とにかく冒険にのみ焦点を置いているゲームシステムは稀。 --同時に「当時の人々が信じた世界」と言う事実と離れつつも、魔法のようなハイファンタジーに偏らない世界観は独特である。 -信じるか信じないかで極端に変化していく世界地図。 --ゲーム開始時点で明らかになっているのは、地中海を中心としたヨーロッパの一部のみ。ここから全世界に確定領域を伸ばしていくわけだが、地形はプレイするたびにランダムに変化し、またプレイヤーの「信じる/信じない」選択によって、ある程度自由に操作することもできる。 --そのため、南北アメリカ大陸が地続きになっておらず航行可能だったり、アトランティス大陸があったりといった破天荒な地図ができあがる。ジパング近辺などは、現実通りの形状になる方が稀である。 ---一応「現実で陸地の箇所は陸地に、海の箇所は海になりやすい」というルールがあるため、普通にプレイしていればなんとなく世界地図らしくなる。 -非常に多い遺跡・秘宝・アイテム等の発見物。 --発見物の設置場所はある程度決まっているが、上記の通り世界地図は毎回形を変えるので、前のプレイで発見した場所が水没している事もある。逆に現実では海だった地域を陸にすると、意外なものが見つかることも。 --BGMも十数種類が発見物として隠されている。どれもクオリティは高い。 --イベントや遺物、遺跡等は世界史や博物誌に詳しい人をニヤリとさせるものが多い。 --発見物は博物誌に保存して閲覧する事ができる。 -特に縛りの無い展開。資金繰り以外に頭を使う必要は無い。 --通常この手のゲームは「○○のイベントをこなさないと××から先には進めない」と言うものがあるが、本作にはそれが無い。 --ゲーム冒頭でポルトガル国王から「黄金の国ジパングへ行け」と言われるが、あくまでも目的は「世界地図の完成」で、国王の命令は目安の一つでしかない。 -多彩な登場人物。 --登場人物といっても王様と秘書のミゲルを除くと提督と海賊2~3人くらいなので、特に深く考える必要ない。 --稀有な世界観・時代設定である本作の登場人物には、本作以外に似た人物が見受けられない個性派が揃っている。 -提督を効率よく動かしたり、交易路を最適化したりするパズル的要素と、地図を少しずつ確定させていくゲーム性が巧みに噛み合っており、やめ時が見つけづらい。「あと少しだけ」と思いつつ、気づいたら何時間もプレイしていたということもザラである。 **短所 -前作のデータコンバート機能を使わなければコンプリートできない交易品がある。 -前作と比較すると世界観の数が2種類減っている。 -イベントはほとんどが短いものであるが、ある程度回数をこなさなければ全て見る事ができないイベントもある。だが数が多い分、継続中のイベントが何だったかわからなくなる事も。 -一度慣れてしまえば簡単なシステムが積み重なっているだけなのだが、初見では複雑怪奇に思えてしまい、ややとっつきにくい。 **総評  稀有な世界観、独特なシステム、世界史や博物史ネタにあふれるイベントや発見物、収集探索要素。それらがプレイするたびに新しい顔を覗かせる。そしてそれに見合ったクオリティのBGMと登場人物達。細部に張り巡らされた演出もまた、本作を彩る特筆すべき要素と言えるだろう。~  爽快感も派手な演出も無い。とにかく地味な作品ではあるが、ゲームとしての完成度は高く、コレを名作と言わずして何を名作と言うと問う程の一作である。 **その他 -PS2で登場した続編『Neo ATLAS III』はロード時間の増加や世界観の減少から評判はあまり宜しくない。 -Neo ATLASとともにゲームアーカイブスで配信されており、PS3やPSPで遊ぶ事ができる。 --提督が帰還すると長いロードがはさまれるバグのようなものがある。
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