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*スーパーガチャポンワールド SDガンダムX 【すーぱーがちゃぽんわーるど えすでぃーがんだむえっくす】 |ジャンル|シミュレーション|&amazon(B000068GX1)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |発売元|バンダイ|~| |開発元|ベック|~| |発売日|1992年9月18日|~| |定価|9,500円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |セーブデータ|2個|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[SDガンダムシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/924.html]]''| **概要 -FC『ガチャポン戦士2 カプセル戦記』の流れをくむ、アクションバトルを特徴とするシミュレーションゲーム。 --参戦作品はファースト、Z、ZZ、逆襲のシャア、F91、0080。 **ゲームシステム -プレイヤーはまず最初に使用する軍勢、敵軍、ターン数、行動可能ユニット数、初期資金、初期TEC(後述)を選択。 --選べる軍勢は連邦(含エゥーゴ)、ティターンズ、ネオジオン(ファーストとグレミー軍と逆シャア軍)、ジオン(いわゆるアクシズ)、クロスボーンの五つ。自軍、敵軍それぞれ4つまで選ぶことができるが、敵味方両方に同じ軍勢を入れることはできない。 -次にメインマップとなる宇宙面(8種)を選択。宇宙面にはそれぞれ決められた数の惑星と衛星があり、これらは宇宙面と相互に行き来ができるサブマップとなっている。それら惑星面(12種)、衛星面(6種)を選択してゲームスタート。 --マップは六角形のいわゆるHEXタイプで、ZOCの概念も取り入れられている。 -マップには工場、コロニーまたは都市、打ち上げ施設、コロニーレーザーがあり、戦艦以外のユニットで占領可能。 --工場では最大四機まで新ユニットを生産することができ、この時生産可能なユニットの種類は選んだ軍勢によって決まる。また、戦艦を工場に入れるとドック入りして修理できる。 --工場を占領し続けると毎ターン隠しパラメータが増加し、一定数に達するとTECレベルが上昇。生産可能ユニットの種類が増え、既存ユニットの生産費用も安くなる。最大5まで上昇。 --コロニーおよび都市を占領すると毎ターン収入が入り、工場での生産に使えるようになる。 --自軍の打ち上げ施設に戦艦を置くと、宇宙に打ち上げることができる。 --コロニーレーザーは六方向に発射可能で、射線上にいたユニットは全て破壊される。発射は自ターンに方向を選択し、次の自ターン最初に発射。 ---惑星や衛星から打ち上がってきた戦艦も射程に入っていれば当然破壊される(搭載ユニットも含めて逃げることは不可能)。このことを忘れて射程に入らなければいいと油断していると痛い目を見る。 ---宇宙を完全に占拠し、コロニーレーザーの射程内にある惑星や衛星に敵ユニットを閉じ込めた場合は守備が極めて容易になる。 -敵ユニットと隣接すると戦闘を始めることができる。 --戦闘は2Dサイドビューアクションで行われる。この戦闘には攻撃される対象と隣接している全てのユニットが参加するため、敵味方あわせて最大7機での戦闘が可能。 --プレイヤーは攻撃を仕掛けた(または仕掛けられた)機体を操縦、僚機はCPUが担当。全てCPUに任せることもできる。 --制限時間に達するか、どちらかが全滅すれば戦闘終了。ちなみに相撃ちで両方全滅もあったりする。 --相手が戦艦だった場合は、オートの撃ちあいとなり性能や地形効果でHPの増減が決定される。また戦艦は遠距離攻撃が可能で、対艦以外は一方的に攻撃できる。 --パイロットの概念は無いが、何度も戦闘を重ねたユニットはランクが上昇し、能力がアップする。 -どちらかの勢力が全滅するか、規定ターン数に達すると終了。ターンオーバーの場合は占領地域の多さで勝敗が決まる。 -中途セーブ可。 #region(各軍の特徴) **各軍の特徴 -条件で特徴が大きく変わるので、前提としてTEC1、初期費用0で始めた場合について述べる。 ***連邦 -バランスは最もいいが、序盤最弱なので、そのあたりを乗り切れるかが鍵。 --序盤、ガンダムは高いのでネモに頼るしかない。ネモは足は遅いしほかの軍のTEC1量産型と比較して弱い。 ---値段は安いので急いで展開し早くガンダムを作る余裕を持たせなければならない。 ---ネモの後継になるジェガン、ヘビーガンなど連邦の量産型はおしなべて弱い。 --MK2・リックディアス・メタスあたりが主力にできるようになると徐々に本来の力を発揮しだす。 --TEC4を越し、格安でνガンダム、F91を量産できるようになると鬼と化す。 --有益な特技を持つユニットも多い。 ---Zガンダムは、単機で惑星や衛星に降下できる唯一のユニット。パラシュート部隊のような使い方ができ、ベースのそばに降下しようものなら一気に形勢ひっくり返すことも。 ---ZZガンダムはダブルビームライフルの性能のおかげで戦艦戦が恐ろしく強い。弱小戦艦なら苦もなく3隻ぐらいはつぶせる。MS戦闘でも高機動力・ダブルミサイル・大型ピームサーベルという至れり尽くせり。 --大型MAは作れない。別に気になる欠点ではないが。 --戦艦は可もなく不可もなく、といったところ。 ***ネオジオン -連邦のライバル。ユニットの性能自体は高いのだが、扱いにくいものが多い。 --TEC1量産型のゲルググは長刀が使いやすく、ネモより数等強い。上位のエルメスが生産に2ターンかかる上使いにくいので序盤こちらが主力になる。 ---これ以外でも連邦と比較して量産型は強く、上級ユニットがおしなべて扱いにくいので終盤まで混ぜて使うことになる。 --戦艦の搭載能力が他国より低い。 ---初期配備で戦艦の性能から何機かユニットの数が少ない。 --上級ユニットの性能自体は高めだがやや扱いにくいものが多い。 ---ビット・ファンネル搭載機が多いが、これらを破壊されると本体のHPを消費するので使いにくい。 ---小型ユニットでもMAが多く、他の軍と同じ操作感では行かない点もある。 ---その中にあってTEC3のバウとドーベンウルフだけはかなり強く使い勝手もいい。これらを主力にして上位のサザビィを使い捨てと割り切れば終盤でも困ることはないはず。 --大型ユニットはクロスボーンのラフレシアを除けば最強クラスがそろっている。 ***ティターンズ -後になるほど強いユニットがなくなるので、序盤ラッシュかけないと終盤きつくなる。 --TEC1量産型は最弱のハイザックですらかなり使える。これがマラサイになるとかなり強力。 ---その他ガルバルディβやバーザムなど序盤の量産型はおしなべて強い。 --中盤もハンブラビ、ガブスレイ、ギャプランなど足の速いユニットを量産できる。 ---火力も高いので一気にたたみかけやすい。 --TEC3になるとユニット性能に陰りが見えてくるのでこの時点で大勢を決めていないときつい。 ---費用対効果を考えたらTEC3で登場する上級ユニットよりTEC2のガブスレイの方がよほど使い勝手がいいのだから悲しい。TEC5になってもガブスレイが主力なんてこともざら。 ---TEC4で登場するジオは奇跡的にかなり強いユニット。しかしほかにいないし、TEC4になった段階で押されていたら巻き返すのは非常に困難。 --大型ユニットもサイコガンダムのみと悲しい限り。 ***ジオン(アクシズ) -序盤はスピード勝負。中盤は強力な火力で押せる。終盤勢いが落ちるので持久戦は厳禁。 --TEC1量産型のガザCやガ・ゾウムは強さはそこそこだが可変型なので移動力がある。当然主導権がとりやすい。 --中盤になるとドライセン、R・ジャジャ、ジェムル・フィンなど値段の割には強力なユニットをがんがん出せる。 --TEC4で登場する最強ユニットのゲーマルクは他の軍と比べるとやや弱め。前のユニットが強いのでこの段階では何とかなるが。 ---TEC5まで行ってしまうと強力なユニットがないだけにかなりきつくなる。 --大型ユニットはサイコガンダムMK-IIとビグザム。 ---ビグザムがなぜアクシズ所属なのか…?ネオジオンのクイン・マンサと入れ替えれば納得いくが。 --上級戦艦は文句なしに強い。特に最上位のグワダンは最強の火力と搭載力を持つ戦艦である。 ***クロスボーン・バンガード -言わずと知れた最強勢力だが、物量戦に持ち込まれると押されやすい。序盤が勝負の分かれ目。 --ユニットは最強だが、とにかく高いし上級ユニットは生産に時間がかかる。 ---量産型のデナン系1機でTEC1では上級ユニットであるはずのガンダムやエルメスを数機屠る姿はよく見られる。 ---物量押しされるときつい。1機で多数のネモやゲルググを相手したらさすがにつぶされるしTEC上昇合戦にも負ける。 --水中ユニットがザクマリナー、カプールとなっているが、カプールは地上では反則的に強いユニットなのでこれも強さを後押ししている。 --宇宙・衛星用の大型ユニット、ラフレシアはバグ射出がとにかく強力で犯罪的な強さ。TEC5で生産できるビギナギナもF91と双璧を為す強機体。 --バランスをとるためか戦艦はやや弱めに設定されている。 ---機動力は高いものの撃合いに弱いので突出してつぶされがち。 #endregion **評価点 -宇宙・惑星・衛星の多元マップによるゲームプレイの広がり。自然とあちこちに前線ができあがり、戦力や資金の割り振りにいい意味で頭を悩ませることに。 --軍勢が一度に複数選べるのも魅力。例えばティターンズで他全軍を撃破したり、連邦・ジオンの連合軍を結成してみたりと色々楽しめる。 --プレイするたびに、ちょっとした脳内戦記ができあがるといっても過言ではないだろう。 -そして最大のポイントであるアクションバトル。これにより、ともすれば冗長になりがちなシミュレーションにほどよい緊張感がもたらされる。 --アクションの腕次第だが、下級ユニットで上級ユニットを倒したり、1対多に勝ったりと不利な状況を打破できる点も魅力。 --カプセル戦記での1対1、武器は3種から最大7機でのバトル、武器も4種に増加。多数の機体が画面狭しと戦う様は、より戦争ゲームとしての臨場感を高めてくれる。 --ユニットと地形の相性も旧作と比較して大きい。相性が悪い地形で戦うと上級ユニットといえども恐ろしく弱くなるので、これを利用して状況を打破することも可能。 -BGMも良質。特に戦闘時は地形ごとに異なった曲が用意されており、バトルの盛り上げに一役買っている。 -グラフィックも当時としては文句無いレベルにある。 -カーソルの高速移動や、特定ユニットに直接ジャンプなど操作面も充実。 **問題点 -CPUがいまいち。 --ユニット生産に計画性がまったく無く、どうでもいいところで高額ユニットを製造して資金を浪費し、肝心な前線にまでまわってこないというような事態が多発。 ---砂漠のど真ん中でズゴックやカプール等の水中用上級ユニットを大量生産し、砂漠を出る前に殲滅されることも。ほかの地上地形だと恐ろしく強いのに。 ---とはいえ出撃できないユニットを生産する(宇宙でカプールを生産する等)ような馬鹿なまねはしない。 --ハンデとしてCPUの初期資金と初期TECを増やしたくなるところだが、なぜかどちらも中途半端な値までしか上げられない。そのせっかく増やした初期資金も、意味もなく戦艦とMAを製造してあっという間に浪費してしまう。 --頭はよろしくないが、ゲームに大きく支障が出る程酷いわけではない。 --局所的には生産拠点になっているベースの周りに多数のユニットを団子にしたり、ユニットの数をそろえてから隙のある地点に進出したり、味方に有利な地形に敵を引きずり込んで袋だたきにしたり(特に水中で多数のカプールと戦わされるときつい)と意外に頭がいい行動をとる場面があり、特に終盤攻めあぐねることも。 ---バトルアクションは割合強めに設定されているうえ、画面に表示されていないところから正確に狙撃してくる(プレイヤーがこれをやるのはかなり難しい)ので、その意味では初級・中級プレイヤーを相手にするよりはるかにきつい。アクションが苦手だと全く抵抗できないままCPUに機体を破壊されることも多い。 ---ただ、マップが広くて移動制限が多く、輸送・補給などの戦略が重要となってくるこのゲームではもう一段上の思考がほしかった。 -ファンネルを破壊されるとHPが減るという仕様のため、ファンネル系の機体がイマイチなものに。またMAなど、大型高額ユニットのほとんどはイマイチで、費用に見合った強さがあるとは言いがたい。1ターンで生産できるユニットの方がはるかに使える。 --戦闘では数をそろえた方が有利になるという一面もあるので、条件で初期費用を少なくした場合は無理して上級ユニットを生産するより1ターンで生産できる下級ユニットを大量生産した方が有利になることも多い。 ---このときに生産したユニットは終盤は性能面で当然きつくなるわけだが、このゲームではユニットが町やコロニーで回復しないので十分役に立つ(下級ユニットを多数ぶつけて弱らせておいて上級ユニットでたたく、回復のために戦艦に戻った時にまとめてつぶすなどの手が打てる)。ガンダムゲームは数多いが、ネモやゲルググがここまで大活躍するゲームも珍しい。 --他にも多くの機体に搭載されているバルカン砲は、短射程な上に威力も低いので使い道に乏しく死に武装化している。 -クロスボーン軍が突出して強い。下級MSのデナン系でも初代ガンダムと同等で、移動力もあるため侵攻力が桁違いに高い。ハンデとしてCPU専用にするというのがファンのもっぱらの意見。 --ただし、ユニットの値段が他の軍と比べて突出して高いため、クロスボーンのみをとった場合に両軍初期資金0・初期TEC1に設定すると最初の段階で物量戦に持ち込まれてTEC上昇合戦に負け、補給も効かずに押されることがある。プレイヤー同士ならこの条件でやるべきだろう。 -TEC上昇のバランスもいまいちで、これでも有利不利が出てしまう。 --特にTEC5の連邦軍がすごすぎる。ガンダムF91が他のユニットでは手も届かない遠方から大挙して押し寄せて敵を蹴散らしていく様は、まさに軍隊アリやトビバッタを連想させる恐ろしさ。「通った後はぺんぺん草も生えない」とはまさにこのこと。 --逆にティターンズは終盤で他の軍と比較して弱小なユニットしかなくなるのでTEC5では悲惨なことになる。ジオンはそれと比べればましだがそれでも終盤はかなりきつくなる。 ---この2軍は初期の量産型が値段の割には強めで移動速度もそこそこ早いので序盤で形勢を決めてしまえば何とかなるという一面はあるが…。 -0080はケンプファーのみ参戦で、アレックスは出てこない。 -いらないユニットを処分できるコマンドが存在しない。 --戦艦を含めたユニット数の制限は128機。広いマップだと案外すぐ限界に達してしまう。 --フォローするとこのシリーズではユニットの処分はできないのが通例だった。ただ、このゲームではユニットは戦艦なしに宇宙にいけない、水中・地上専用ユニットは宇宙で身動きとれない(つまり戦艦で輸送するしかない)などの移動制限ルールが存在するため非常につらく感じる。また、TECルールで序盤生産したユニットが陳腐化するというのもつらく感じる要因の一つ。 ---ユニット数制限があるおかげで序盤生産したユニットは敵の上級ユニットにぶつけて処分する、という行動に出るしかない。ただ、このゲームではユニットの回復が従来のシリーズより難しいため、多数の弱小ユニットを戦艦ですばやく前線に送ってぶつけ続けていると防備が薄いところは突破できてしまう。まさに「戦争は数だよ。兄貴。」である。 **総評 シミュレーション部分はマップの多元化、アクションバトル部分は乱戦化とそれぞれ大幅強化。カプセル戦記の正当進化系というべきものへと仕上がっている。~ へっぽこCPUには困りものだが、そこは縛りプレイなどをしてでもやる価値はある。
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