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*メタルマックス3 【めたるまっくすすりー】 |ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B003NCWWDA)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |発売元|角川ゲームス|~| |開発元|キャトルコール&br()エンターブレイン&br()クレアテック|~| |発売日|2010年7月29日|~| |価格|6,090円(税抜)|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''[[メタルマックスシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1011.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 2003年、メタルマックスシリーズの発売元であるデータイーストが倒産し、『メタルマックス』の版権も流出したためにシリーズの流れは途絶えてしまう。更には新作として登場したメタルサーガ二作も微妙な出来となってしまい、ファンはシリーズの存続を絶望視していた。 しかし、その後の金融危機による混乱などもあり、『メタルマックス』の版権をエンターブレインが再取得。これにより『[[メタルマックス2]]』の発売より17年、メタルマックスシリーズのスタッフが再集結し、エンターブレインよりメタルマックスシリーズ完全新作が発売されることが決まった。 ---- **特徴 -''戦車'' 本シリーズを語る上で外せない要素、それが戦車である。 -戦車はエンジンの出力の分だけの重量の戦車装備及び道具、SP(装甲タイル≒戦車のHP)を装備できる。戦車装備はエンジンとCユニット、主砲、副砲、S-Eの3つの武装。エンジンとCユニットは必須装備で、武装はシャシー(クルマ本体)ごとに装備を取り付けられる穴が異なる。 -また、戦車や装備は改造することが可能。シャシーの改造を行うと装備できる武装や固定装備、特性が変化する。 --シャシーの改造は単に砲台穴を開けるのではなく、5つあるシャシー穴の組み合わせを変えるもの。組み合わせや派生はシャシーごとに大きく異なり、また改造の組み合わせも単純に改造すればするほど強くなるというものではなく、「確かに強くはなるが、完璧には微妙に足りない」という、プレイヤーを大いに悩ませるものなので非常に奥が深い。 --シャシーと改造によっては「5門全て主砲」「5門全て機銃」「5門全てS-E」といったものも可能で自由度が高い(もちろん「5門全て同じ」のタイプにもそれぞれ短所が存在するため悩ましい((「5門全て大砲」の組み合わせは車重が重すぎて守備面に不安があり、「5門全て機銃」はシャシーがダブルエンジン不可、「5門全てS-E」は性能が微妙な固定S-Eがあって取り外し不可能。)))。 ---なお、本作のS-Eは弾代が2以前と比べて非常に安くなったのでかなり実用的。 -今回は新たなクルマとしてバイクが登場。バイクは乗った状態でも人間武器や道具が使用できるが乗った状態でも搭乗者本人がダメージ、状態異常を受けてしまうという特徴がある。 -また、成長する戦車「バイオタンク」なるクルマも存在。4つの形に4つの性格の全16通りのバリエーションがあり、人間同様にレベルアップでシャシーや固定装備の性能が上昇するという特徴がある。 --この他にもシリーズお馴染みの「Rウルフ」やシリーズ史上最大のキワモノ戦車「ソイヤウォーカー」など個性的な戦車が勢ぞろい。 ---ちなみにメタルマックスにおける戦車の定義は「地上を走れて武装を積めて乗れる」である。救急車だろうがバスだろうが戦闘機だろうが「戦車」である。そんなファンでもソイヤウォーカーには度肝を抜かれたという。その外見はずばり''足の生えた神輿''。しかもこれを鉢巻にはっぴ姿の男衆型ロボットが担いでいる。 ---しかも、これほどネタ爆発な外見に似合わず改造次第で最強クラスの戦車になる。 ---この戦車のみ山本貴嗣氏によるデザインなのだが、「今後これ以上のネタ戦車が現れるのか」と氏自身思っているようである。 -新たな改造としてダブルエンジンが可能となった。この改造を行える戦車はエンジンを二つ装備できるようになる。 --前述の通りエンジンの出力はそのまま戦車の戦力に直結しているといっても過言ではなく、エンジンを二つも装備できるメリットは大きい。 --このダブルエンジンと後述する「ラッシュ」のおかげでRを含めてシリーズの常識となっていた重戦車=弱いの概念を打ち破った。 -シャシーとCユニットには特殊な能力として「特性」が存在する。特定の武装を一斉発射するラッシュやミサイルなどを撃ち落とす「迎撃能力」などがある。 --このラッシュは当然同じ種類の武装がたくさん装備できるほど強力なため、上述の全砲門同一武装という改造に実用性が出てくる。 -後述にもあるとおり、アーチストの限界改造によって戦車パーツにさらなる改造が施せるようになった。具体的には武器系の場合攻撃力が、エンジンやCユニットの場合防御力がそれぞれ5増加し、重量が2%増加する。ただし1回の改造につきスーパーレアメタルという希少アイテムを一個消費する上、その入手は並大抵ではない。 --超改造の限界は1個のパーツにつき255回まで。これによりシリーズの水準をはるかに超えた超戦闘力を持つ戦車が作れるようになり、さらに意外な装備が最強候補になったりする。 -改造とは違うが、スプレー缶というアイテムやペイント屋という店で戦車の色を変えることもできる。中にはラブリー(ショッキングピンク)などの強烈な色もある。 --開発元の一つであるエンターブレインのADV、アマガミ・キミキスのキャラクターをペイント(シャシーごとにキャラクター固定)し「痛戦車」を作ることも可能。 -ゲーム史上最強のレベル1 --Dr.ミンチ((自称「電撃蘇生学」の権威。仲間が死んでしまった場合は彼に頼ることになる。))によって蘇生させられた記憶喪失の主人公。通称''ドラムカン''。 ---主人公が自分の名前すら分からない状況で名乗りを迫られたとき、とっさにドラム缶を見て一時的にこう名乗ることになる。物語を進めると本名(プレイヤー入力)が明らかになるが、妙な愛着が沸いてしまいそのままドラムカンと名乗り続けるプレイヤーも多い(ご丁寧にドラムカンを名乗り続ける選択肢がある)。 ---基本的な能力はハンターに準ずるがその初期ステータスは非常に高く、レベル1にして他の仲間の5倍ほどのパラメータを持ち、序盤のモンスターの群れならば一人で一掃できる。 ---ただし戦車が必要なモンスターに対しては流石に生身では厳しいし、レベルアップでのステータス補正により次第に仲間との差は小さくなる。プレイヤーにゲームに慣れてもらうまでのチュートリアル期間のような措置となっている。ただし、HPだけは純戦闘職と同等以上に高い。 ---その正体の一端については徐々に明らかになるが、その素性はこれまでの主人公とは一線を画している。 -''ヌッカの酒場'' --本作ではヌッカの酒場という施設で仲間を自由に作成、編成することができる(犬は条件あり)。職業はシリーズお馴染みのハンター、メカニック、ソルジャー、犬に加えてナース、レスラー、アーチストが新登場。なお、それぞれ敵カテゴリによって異なるダメージ倍率が設定されており、状況次第ではメカニックやナースなどの非戦闘職でも高いダメージを出せる。 ---いつも通りハンターは戦車戦のスペシャリスト、メカニックは修理のスペシャリスト、ソルジャーは白兵戦のスペシャリスト。 ---ナースは回復アイテムの効果倍増・アイテムなしでの治療など、ソルジャーとは違うベクトルで白兵戦を得意とする。 ---レスラーも白兵戦のスペシャリストだが装備に大きな制限がある。しかし降車時に使用できる特技が非常に強力で瞬間火力は下手な戦車砲を凌ぐことも。 ---アーチストは通常は戦車・白兵・修理をまんべんなくこなせる万能型・平均型キャラ。最大の特徴は特殊砲弾を作成できることとスーパーレアメタルというアイテムを使って戦車装備を限界を超えて改造できる事。 --ちなみに作成できるキャラクターは性別を男、女、''オカマ''のいずれかに設定可能。 ---オカマは見た目と覚えられる特技((犬を除く全職業共通で「男らしさ」というステータスに威力が依存する特技を覚える。男らしさが正の値なら男らしく、負の値なら女らしくなる。))は女性だが女性専用の装備が装備できない。 --パーティは最大で人間三人および犬一匹まで。ちなみに犬は加入制限がないため、人間一人+犬三匹なんて構成も可能。 -キャラクターデザインはシリーズおなじみ山本貴嗣と、『[[悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/752.html]]』の廣岡政樹が担当している。 ***戦闘関連 -職業の解説で多少触れたが、キャラクターの特殊能力として回数制の特技(一部は使用無制限)が採用されている。 --例:戦車の武装を連続で発射するハンターの電光石火、敵の攻撃を自分に集中させるソルジャーのハデなカカシなど。 ---ちなみに旧作の修理レベルは本作では撤廃されており、特技と修理キットが揃っていれば戦車装備の破損、大破を修復できる。 -装備にもいくつか変化がある。 --人間武器は一度に3つ装備可能で、エンカウントしたモンスターに応じて武器を使い分けることが可能。 --プロテクタが無くなり、代わりに装備部位としてアクセサリが追加された。 --犬専用アクセサリとしてポチタンク系が登場。通常攻撃を含むあらゆる属性攻撃に対して耐性を得ることができる。この防具のおかげで犬が非常に死ににくくなった。 -敵も味方もアニメーションがグリグリと非常によく動く。またアクションごとにすべて固有のパターンが用意されている。 -シリーズお馴染みの賞金首ももちろん健在。どうみてもプリンな「超流動デカプリン」、ただのトラックと思いきや驚きの本体を見せてくれる「サルモネラス」、近寄ると何故かカットインが出てくる「カミカゼクイーン」など個性的なモンスターが待ち受けている。デザイン路線も旧作のノリをしっかり継承している。 --賞金首のドロップアイテムもパワーアップしており、有用なアイテムが目白押し。しかも最大3種類のパターンが存在する。 --ザコ、中ボスモンスターも個性派ぞろい。ファンにとっては懐かしのモンスターも数多く登場。 --戦闘速度も5種類用意されており、爽快・明快な戦闘が可能。 ***その他変更点、特徴など -全滅時には主人公がDr.ミンチの研究所で復活し、連れていた仲間は死体の状態で同行する。加えてその時乗っていた戦車はDr.ミンチの住む町の入口におかれるためこれまでの作品より復帰が容易になった。 --また、どこかに置き去りにした戦車も町の修理屋がパーツの修理込みで安価で回収してくれるようになった。 -ドラムカン、「まんた~んドリンク!」、ネイサンのタオルなど旧作ファンならニヤリとするようなネタがちらほらと存在する。キャラのセリフも個性的。 --ネタだけでなく酒場のおだいじんやヒロインの家に送れるインテリアショップなど、メタルマックス恒例となった選択肢も健在。 -ハンターオフィスで賞金首に関する事だけでなく「特別な依頼」という形でクエストを受けることができる(ハンターオフィスを介さない場合も多い)。所謂サブイベントであり、達成すればアイテムやお金、そして経験値が得られる。 -一度正規エンディングを見た後はレベルやアイテムなどの様々な要素を引き継いで2周目をプレイできる。これにより賞金首のドロップや埋蔵アイテム集めが実用性を増し、バグやチートを使用せずとも全車に最強の装備をそろえることが可能となっている。 --また、一部の店売り品は全三種のテーブルからランダムで変化する。周回するたびにテーブルはローテーションで変化する。 --この他、クリア後は本編よりも強力な賞金首が出現する。 -新たな試みとしてワイヤレス通信を使って他のプレイヤーの対人戦やアイテムの売買が可能。 -シリーズ伝統ではあるが、世界の荒廃っぷりは相変わらずである(モンスターの蔓延る北斗の拳、とでも言うべきか)。それゆえにエグい方法で死亡する(した)NPCや、フラグを立て損ねると死亡してしまうNPCもいる。世界観的には非常にマッチしており、死んだとしてもストーリーに影響などは特にないが、後味が気になる方は入念なフラグ管理が必要。 ---- **短所 ***改造 -最大の欠点は''シャシーを改造すると前の段階に戻せない''と言う点。クルマの改造段階は2周目以降も引き継がれるため、やり直すにはデータそのものを消すしかない。 --シャシー次第で使い勝手が大幅に変わるクルマもあり、巻き戻せないとなると思いきった改造がやりづらい。人によってはゲームの中核とも言うべきシステムが極めて楽しみにくいものとなってしまう。 ---特にバイク系以外で最初に手に入る戦車「パトカー」は、改造ノーヒントかつ手持ち無沙汰な状態で入手となるため、当然のように大砲穴やS-E穴を開けて後で泣きを見たプレイヤーが全国で続出した(注:パトカーは機銃5門ラッシュが本作で唯一可能な戦車。このタイプは2連続攻撃をする機銃を5挺装備することで理論上ゲーム中最高の火力をたたき出すが、最初に大砲やS-E穴を開ける改造を行うと''機銃5門への派生が不可能となる'')。 --なおバイオタンクのみ手間はかかるが作り直しが可能。ただバイオタンク自体の性能が微妙…。 ---そのバイオタンクの作成自体も「ぬめぬめ細胞」が種類にもよるが最大120個は必要である。1戦闘で手に入る数は1,2個なので作る労力に見合うかどうか…。ちなみに鉄くずも少なくとも30tほど必要でこちらはまだ割と集めやすいが、それでも結構面倒。 --またシステム上、ダブルエンジンできる戦車とできない戦車では装備量や装甲タイル枚数などで格差が大きい。バイクやパトカーなど改造によっては使い道のあるシャシーもあるが、結局はどうしても積載量の面で厳しくなってしまう。 ***人間装備 -性別による専用装備があるのだが、和製RPGの例に漏れず女性専用装備が男性のものに比べて充実。 --これによる「女らしさ」のブーストアップが「男らしさ」に比べて容易のため、専用の特技もかなり強力になる。''その他特技や能力値等において男女差は一切無い''。 ---ただし、だから男性キャラが不遇なのかと聞かれるとそうとも言い切れない。性別共通装備に視野を広げると「性能は高いが男らしい」防具が多いため、防御重視にするとせっかく高めた女らしさが死んでしまう。このため女らしさ依存の特技を活用するならある程度防御力や耐性を犠牲にすることとなる。 ---ちなみに、ソルジャー専用の武器で男専用の武器と女専用の武器があるのだが、こちらは後者の方が性能が良い。しかしそれよりも強力かつ男女共通の武器が存在するため最強候補とはならず、その優位は一時的なものに過ぎない。 ---また、''戦車に乗れば男も女も関係なくなる''ことを併せて追記しておく。 //男女装備関係について追記+この周辺のコメントアウトが肥大化したため整理。何か問題があれば元に戻してください。 ***シナリオ -メインシナリオの進行に必要なイベントに面倒くさいものが多く、プレイヤーの自由な探索を阻害しやすい。そのために長期間シナリオを進められなくなったプレイヤーも少なくない。 --具体的な例を一つ挙げると、重要アイテムが''町に置かれている転送装置の事故を利用しないと行けない場所''にある。転送事故の発生はシリーズ恒例なのだが、ドッグシステム(瞬時に町への移動、ダンジョンからの脱出が可能となる戦車道具で何度でも使える)が便利な事と転送装置が置かれている町がやや少ないために新規プレイヤーは見落としがち。 --それ以外でも、メインシナリオの進行条件が一定回数以上戦闘をこなしたのち、'''ある家に入って外に出ること'''などという時もある。一応、その場所は強制発生するクエストで見落とすことはないが、気付かないと延々無駄に世界を旅する羽目になる。 --また一部クエストは特定のアイテムを大量に手に入れる必要がある上、それら必要アイテムがドロップアイテム・宿泊しないと復活しないアイテムなど入手が面倒で、作業感が大きい(そのくせクリア時の報酬が泣けなしの金+経験値だけというのが多い)。 ***キャラクター //ちょっとくどい気がするので簡略化できないでしょうか? #region(奔放すぎるヒロインと人間臭すぎるラスボス(ネタバレ注意)) -ヒロインのコーラはいわゆるツンデレ系の女の子なのだが、シナリオ中盤くらいまでは彼女の行動に振り回される羽目になる。 --初登場場面では政略結婚を強制されており、偶然そこに居合わせた縁もゆかりもない主人公へ縋り付く((この時、駆け落ちを要求していた男が別にいたのだが、あっさり殴り飛ばされたので見捨てている。この様を見て彼女を「尻軽」と感じたプレイヤーも多い。ただ、詳しくは割愛するがこの殴り飛ばされた男もあまり褒められた人間ではなかったりする。))。 --その後駆け落ちを求めて断られた所、主人公が気絶しているうちにバイク(最初のクルマ)を''乗り逃げする''。従ってしばらく徒歩プレイをする羽目になる。 --バイクはその後別の場所で売り飛ばされており、取り戻すためには10,000Gほど払わなければならない。 --おまけに再会した時には、''自分の気持ちを裏切ったのはあんたと開き直る''(一方的に期待してきたにも関わらず)。 --……とワガママな面が非常に多く出ており感情移入しづらい。一応、イベントで尽くしてあげればそれなりに応えてくれるのだが、プレイヤーからそうしようという気になるかは難しい所。ほとんどがシナリオ上必須のイベントなのでむしろやらされてる感すら感じるかもしれない。 --一応フォローしておくと、ワガママなのは上記のイベントまで位であり、以降は割とまともにヒロインをやっている。 --悪いキャラではないのだが消化不良な面があるのは否めない。実は本作はゲーム2周目を違うキャラの視点で追うという構想があったのだが、結果として没になっている。コーラのエピソードもこの中で補完される予定だったのかもしれない。 --このため、一貫して明るく素直な女の子であるサブキャラクターのシセの方が''真のヒロイン''であると半ば冗談めかして言われることも。 -ラスボス「グラトノス」は人造細胞によって超生物へと変化する能力を持つ男である。超人を自称しており、常に余裕ある態度を崩さない。 --しかし死んだ恋人の事を未だ引きずっていたり、すぐ苛立ったりするといった描写から、とても超人らしくは見えない(これについては本人も多少は自覚している)。 --かつて恋人を殺したギンスキー一族と、一族が治める町シエルタを復讐の対象としている…が、設定では''過去に一度攻め込んで敗れている''ことが語られている。 //--が、復讐の手段が''自分ではなく他人の作った最終兵器''。 //--最終兵器を手に入れてシエルタを攻撃したはよいが、町の防衛マシンに''防がれる''。作中の描写から考えて下調べのための時間は何十年もあったはずなのだが…超人にしては詰めが甘い。 //「古代兵器に対抗するために同等の古代兵器を入手する」という発想はそこまで間違ってないと思う。防がれたといってもあの威力なら主人公に邪魔されてなければ倒せてたと思う。 --最終的には主人公への恨み節のみを口にして襲い掛かってくる。ラスボスとしての印象的な台詞や貫禄が''まるでない''。 --彼の言っていることは粘着質な変人であることを差し引いても明らかにおかしいところがある。具体的には、以下の様な所。 ---とある重要アイテムを探して持ってこいと言いつつ居場所も告げず、もはや過去の遺産になった飛行機がないと到達できない場所に引きこもる。 ---恋人と区別もつかなかったコーラに対してバイオ技術を施すこともいとわない。実は彼に必要なのはコーラの外見だけなので仕方ないかもしれないが、その詳細はストーリーでは語られない。 ---「そんなものはどうでもいい」とか言っていたのに、それをスクラップにされたら人間(の姿)をやめるほど切れる。 --ただしラスボスとしては微妙でも、一キャラクターとしては申し分ない存在感を持っている。 #endregion ***戦闘 -本作では犬以外のキャラが「戦闘不能な状態」になると全滅として扱われる。戦闘不能な状態とは単にHP0で死亡した場合だけでなく、マヒや魅了といった重度の状態異常も含まれている。 --この仕様のせいでやや理不尽なボスの代表格が布教砲というボス。全体に魅了効果のある攻撃を放つため、最悪の場合いきなり人間三人が魅了状態になって全滅することもある。しかも魅了は耐性のある防具がはっきりしておらず、明確な防御策は戦車に乗ることしかないが、布教砲戦では戦車が使えない(一応運ゲーになるだけで、強さ自体はメタルマックス2のテッドブロイラーほど酷くないのが救い)。 --上述の通り、魅了やマヒなどは戦車に乗っている間はかからないため、布教砲ほどの理不尽を感じるボスは少ないことが不幸中の幸いか。 ---布教砲以外では本作の敵組織の女幹部ぐらいか。こちらは本来は白兵戦の所をバグで戦車で挑むことが可能なため、(邪道を厭わぬスタイルなら)何とかする事が可能。南無。余談だがこの女幹部の魅了攻撃、''相手が女だろうがおかまいなしで魅了する''。 -どういうわけか''コマンドに防御が存在しない''。敵の出方をうかがうことが出来ないため、攻撃するか逃げるかの二択のみ。漢気あふれる仕様だが漢らしすぎてプレイヤーは困る。 --スコープ系アイテムを使用すれば1ターン送ることは出来るが、毎回使用するのが面倒な上、スコープ自体が非売品で数がそろえにくい。 -派手なエフェクトがある攻撃の際は、DSの処理能力の限界のせいなのか処理落ちする可能性があり、最悪の場合フリーズしてしまうことがある。戦闘モードがEに近いほど起こりやすい。救いなのは処理落ちは起きやすいがフリーズそのものはそこまで多くないことだろうか。 --ラスボスやクリア後賞金首などは上記の原因となりうる行動を多く行うため、最大の脅威は敵自体の強さではなくフリーズだと皮肉られることがある。 ***その他 -斜め移動を要求する場面が結構多いのに斜め移動ができない。 -シリーズの例に漏れず、ドロップアイテム収集が困難。 --前述の賞金首のドロップアイテムはいずれも確率が低く、狙うとすれば必然的にリセットを繰り返すことになるが、本作には''ソフトリセットがない''ため、本体の電源を切るしかない。毎回スタートからやり直すのはかなりの苦行だし、DS本体にも優しいとはいえない。 --5年前に発売されている『[[メタルサーガ ~砂塵の鎖~>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1717.html]]』もソフトリセットがないためにドロップ狙いが苦行とまったく同じ問題を抱えていた。分家がやった失敗を本家が後追いしなくても…。 --前述の超改造がひどい廃人仕様。超改造に必要なスーパーレアメタル1個を手に入れるためにはレアメタルが10個必要、レアメタル1個の入手にあたりメタルが10個必要。あたりメタル1個の入手にはずれメタルが10個必要…つまりスーパーレアメタル1個を手に入れるためには、はずれメタルが1000個必要となる。普通にプレイしていたらまずムリ。 --一部超入手困難アイテムが存在する。なおクリアに必要なアイテムやこれがないとクリア困難というアイテムではないのでご安心を。 ---「サルモネラポッドα」および「バーストセイバー」の入手は、最終ダンジョンに5%の確率で出現する変身モンスターがそれぞれ30%/10%で変身する姿の時に0.5%の確率で落とす。つまり入手しやすい方でも遭遇からドロップまで総計0.0075%という超心折仕様。 ---MM2Rが発売されてサルモネラポッドαは''図鑑コンプリートに必要''というコンプ好きの人には試練と言わざるを得ない事実が判明(バーストセイバーはそれ以外でも入手可能)。よって図鑑コンプを狙いたい人は挑戦しないといけない。 -原曲をDS音源に落とし込む過程でBGMの大半が劣化している。サントラと聞き比べるとかなり印象の変わる曲も多い。 -終盤のダンジョン「ネツィブ・メラハ」が複雑さの所為か不整合の山。 --到達できない位置にある宝箱や固定エンカウント(賞金首ではない)がある他、死ぬかバグを使うかしないと''脱出できない部屋''すらある(しかも、そこでしか入手できないアイテムがある)。 --上述の通り、本来戦車で戦えない賞金首との戦闘に戦車を持ちこめる。しかも、女幹部以外にももう一体賞金首がいるのだが、こちらも可能。 ***バグ シリーズの例に漏れず下らないバグが多い。もはや意図的にバグを用意していると言う説も…。 -上述の女幹部戦の戦車戦のほか、無限に資金を稼げる通称「ジャックボーイバグ」や経験値とスーパーレアメタルを無限に入手できる「キーマンバグ」、満タンドリンクで装甲タイルを回復できる「満タンドリンクバグ」、砲弾無限増殖の「トランクルームバグ」、戦車の穴に異種装備を無理やり装備させる「戦車装備バグ」など。どれを行ってもその瞬間にゲームバランスが根本から崩壊するので注意(なお、ほとんどは意図的にやらないかぎり発生しないので、最終的にはプレイヤーの意思次第)。 --普通にやってても戦車の改造費がかさみがちなことなどから、フル活用するプレイヤーも少なくない。 -このほか、戦闘モードを高速にしているとたまにフリーズ、もしくはフリーズに近い状態になることがある。 ---- **総評 -少々荒削りな所もあるが、メタルマックスシリーズの復活を感じさせるには十分な出来となり、新規ファンはもちろん、メタルサーガシリーズですっかり離れてしまったファンを呼び戻すことにも成功した。 -随所にメタルマックスらしさを含みながらも新たな試みも感じさせる意欲作となっている。 ---- **余談 -本作が発売された2010年からはメタルサーガシリーズ4作目であるブラウザゲーム『メタルサーガ ニューフロンティア』がmixiアプリ・ハンゲーム・Yahoo!モバゲーなどで展開された。これにより、奇しくも2010年はメタルマックスとメタルサーガの新作が両方出る事となった。 -2011年冬には前作『[[メタルマックス2]]』を本作のエンジンを使用してリメイクした『[[メタルマックス2: リローデッド]]』が発売された。 --『メタルマックス3』での最大の欠点と言われた改造に関する不満を見事に改善した一作で、新要素も多数見られる良作となっているので、こちらをプレイしてみるのもいいかもしれない。 --2ちゃんねるの携帯ゲーRPG板のスレッド『2011年携帯RPG良ゲー四天王決定戦』では怒涛の勢いで上位を突っ走っている。(2011年1月25日現在) --システム面がより洗練された2Rと比べると、3はどうしても荒削りな印象をあたえる。両方プレイしたい場合は、まず3からプレイするのがオススメ。 2012年2月にRPGツクールのwi-Fiで主人公とコーラと犬とDrミンチのデータが配信された。
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