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ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地」(2013/12/18 (水) 00:40:33) の最新版変更点

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//「[[修正依頼]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。 //--- //依頼内容が修正依頼に記載すべき内容ではない為COします。 *ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地 【てぃあーずとぅてぃあら かかんのだいち】 |ジャンル|アドベンチャー+シミュレーションRPG|&amazon(B0018B1806)| |対応機種|プレイステーション3|~| |メディア|BD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|アクアプラス|~| |発売日|2008年7月17日|~| |定価|7,140円(税込)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| |備考|AQUAPRICE 2800:2009年7月16日/2,940円|~| |分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| **概要 Leafが2005年に発売したWindows用シミュレーションRPG『Tears to Tiara』の家庭用リメイク版。~ キャラクターデザインや戦闘システムに手が入る等大幅な変更を受けており、実質別物となっている。~ また、当然ながらWin版にあった18禁シーンは全削除。一般向け作品として発売されている。 **ストーリー かつて…黄金の時代があり、白銀の時代があり、青銅の時代があった。~ 「青銅の時代」の終焉から1200年。~ 大陸では新たに勃興した「神聖帝国」がその勢力を広げ、あまねく辺境の地や、かつての「古代王国」の領域までをも呑み込みつつあった。~ そんな中、帝国の侵攻を受けた「エリン島」では、ゲール族の少女「リアンノン」が、魔王「アロウン」復活の儀式の為、今まさに生け贄にされようとしていた。~ 様々な要因が重なり、儀式自体は失敗してしまったかのように見えたが、結局、魔王「アロウン」は復活してしまう…~ (公式サイトより抜粋)   **特徴 -本作はアドベンチャーパートとシミュレーションパートを交互に繰り返すゲーム形式となっている。ストーリーを重視したゲーム構成となっており、一般的なシミュレーションRPGと比べると、シミュレーションパートよりもアドベンチャーパートの比重が高い。そのため、ジャンル名も「アドベンチャー+シミュレーションRPG」を謳っている。 --1時間以上アドベンチャーパートが続く事も多い。ただし定期的にセーブタイムが入るため、長時間の拘束を強いられる事はない。 -戦闘システム --基本システムはオーソドックスなターン制のシミュレーション。いわゆる『タクティクスオウガ』ライク。シンプルなシステムで且つ難しすぎず簡単すぎない適度な難易度のためゲームバランスは良好、ハードルは低くシミュレーションRPG初心者でも入り込みやすい。反面、これといった特徴が無いシステムなので、シミュレーションRPGをやり慣れたユーザーからして見れば物足りなさも感じやすい。 -チェーンストック --敵に攻撃したり、敵から攻撃を受ける度にチェーンゲージが溜まっていき、チェーンゲージが一定量溜まるとチェーンストックを消費してチェーン攻撃やブースト魔法を使用する事ができる。またチェーンストックは最大4段階まで溜める事が出来る。 --チェーン攻撃は『うたわれるもの』の連撃と同じ様なものでタイミングを合わせて○ボタンを押す事で追加攻撃が出来るのだが、うたわれとは違いチェーンストックを消費する代わりにダメージの減少量は少ない。またチェーンストックを4つ消費した場合最後に必殺技が発動する。 --ブースト魔法はチェーンストックを消費する代わりに通常よりも強力な魔法を使う事ができる。ブースト魔法の効果は威力アップ、効果範囲の拡大、移動後使用不可魔法が移動後も使用可能になる等、各魔法毎に異なる。 -エレメントサイクル --一定ターン毎に各属性の好調期が訪れ、該当する属性のキャラクターはそのターンのみ能力値がアップし、その属性の攻撃の威力が上がる。 **評価点 -ストーリー --本作の大筋は「大魔王でありながらゲール族の族長に祭り上げられたアロウンが、仲間と共に神聖帝国と戦う」という、戦記モノにおける王道ストーリーであり、王道ながらも良く練られたシナリオと熱い展開が好評だった。 --少年漫画的な熱い展開やセリフ回しが多く、特にアルサルとタリエシンの決闘シーンやアヴァロン城攻防戦は、その熱さから定評がある。また、作中のアロウンの台詞「俺が求めるのは王権では無い。ただの王道だ。」は本作を象徴する台詞でもある。 --終盤の「アロウンの過去編」は、自身が「無知で哀れな子羊だった」と評した過去のアロウンが、父親の死や一人の人間の少女との出会いを通じて変わっていき、やがて魔王となった描写が丁寧に描かれており評価が高い。 --アロウンの何気ない台詞の中にはストーリーの核心に迫る伏線が多く、プレイヤーは1周目は何も知らないアルサルに、2周目は世界の秘密を知るアロウンに感情移入して2度楽しめるストーリー構成になっている。 -男性キャラクター --「重い過去を背負う大魔王だが、意外と面倒見がいい主人公のアロウン」「真っ直ぐな熱血馬鹿にして極度のシスコンのアルサル」「一見いい加減な女たらしに見えるが、実はアルサル並みの熱血馬鹿なタリエシン」など魅力的な男性キャラクターが多く、男性キャラクター達がギャルゲーとしては異例な程活躍するため「漢祭りゲー」と評される事も多い。 ---特にアルサルは妹にしてヒロインであるリアンノンのポジションを喰ってしまう程の活躍から、「アルサルが本作の正ヒロインである」とネタまじりに言われる事もある。 -音楽 --このメーカーのゲームとしてはお約束であるが良曲が多く、「末期の言葉」「超えてゆく者」「初源の歌」「最期の誓い」などイベント曲に良曲が多いため、本作のメインとも言えるアドベンチャーパートを盛り上げるのに役立っている。中でも、Win版の主題歌の男声英語版である「Tears to Tiara-凱歌-」は本作屈指の名曲といえよう。 --Win版のED曲である「Until」はまさかのラスボス戦での起用となった。しかし戦闘前の演出もあり意外と違和感無く場面に馴染んでいる。 -ゲームオーバーになった場合その時点でのレベルを引き継いで戦闘を最初からやり直す事ができる。再戦を繰り返せばレベルを上げる事ができるためSRPG初心者であっても余程の事が無い限り、詰まる事が無いようになっている。 **問題点 -自由度 --先述した通りストーリーを重視したゲーム構成であるため、一般的なシミュレーションRPGと比べて出来る事が少ない。結果としてストーリーに集中できるものの、ストーリーよりもゲーム性を重視するユーザーにとっては、やや物足りないと言わざるをえない。 -汎用ユニット --本作は汎用ユニットを雇用できるシステムがあるが、戦士系と魔道士系が男女1種類ずつと、汎用キャラのグラフィックが4種類しかなく、汎用キャラを育てる楽しみは薄い。 --そもそもストーリーのメインキャラクターが魅力的で且つ人数も多く、汎用ユニットを使わなくてもクリア可能な難易度設定のため、メインキャラクターだけでゲームを進めるプレイヤーも多い。 -戦闘のテンポがやや悪い。 --キャラクターがダメージを受けて倒れなかった場合ダメージ量によって、ガードする、仰け反る、痛がるの3種類の演出があるのだがその内の痛がるが他と比べて演出が長めである。また攻撃範囲外の敵がやたらと補助魔法を使うのもテンポを悪くしていると言える。 -女性キャラクターの扱い --ストーリー終盤ではヒロインであるリアンノン以外は会話に参加させてもらえない事が多く、その他の女性キャラクターは空気化していると言っても過言ではない。中盤までは活躍するイベントも多いモルガンとオクタヴィアはまだ救いがあるのだが、スィールとラスティは全編を通して影が薄く、「いなくてもいいのでは」と言うユーザーもいる。 --ただしそれらの女性キャラクターも人気自体は高く、本編と関係が無いサブイベントでは活躍する事も多いため、あからさまに冷遇されている、という程ではない。 --また、最終章ではきちんと全ての女性キャラクターに見せ場が用意されている。 **総評 オーソドックスな作りではあるが、完成度の高いシナリオや音楽など良点は多い。戦略シミュレーションとしてはやや物足りない部分もあるが十分及第点であり、ストーリー性を求めるユーザーからは名作との呼び声が高い。~   **余談 -本作はネタまじりで「パッケージ詐欺」と言われる事もある。 --パッと見ではパッケージ中央で剣を構えているキャラ(アルサル)が主人公に見えるが、実は主人公はその隣にいる青髪のキャラ(アロウン)である。 -格闘ゲーム『AQUAPAZZA -AQUAPLUS DREAM MATCH-』は本作のキャラクターも出演している。因みに男性キャラクターはアロウンとハクオロしか登場していない。 --操作キャラはアロウン、リアンノン、モルガン。サポートキャラクターはオクタヴィア、ラスティ。 -RPG『ToHeart2ダンジョントラベラーズ』においては、本作由来のユニークアイテム(一例としてエドラム、ダーンウィンといった直接的なものだけでなく、ヘボ詩人の弓、双竜の鍋つかみといった間接的な由来の品も多い)も多数登場する。
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