小ネタ
ある日真宵は、裁判所で成歩堂と亜内のこんな会話を聞いた。
「論理学ってのはどういったもんですか?」「やって見せましょうか。お宅には芝刈機があります?」
「ありますよ」
「ということは、広い庭があるわけですね?」
「その通り!うちには広い庭があります」
「ということは、一戸建てですね?」
「その通り!一戸建てです」
「ということは、ご家族がいますね?」
「その通り!妻と子供がいます」
「ということは、あなたはホモではないですね?」
「その通り!ホモじゃありません」
「つまりこれが論理学ですよ、亜内検事」
「ほほぅ、なるほど」
深く感心した真宵は、翌日御剣に言った。
「論理学を教えてあげるよ。御剣検事の家には芝刈機はある?」
「いや。ないな」
「ということは、御剣検事はホモだねっ!!」
御剣が冥に生物学を教える事になった。
「人間の体で興奮時に6.2倍に膨張する唯一の器官は何かね、メイ」
メイは顔を真っ赤にしながら言った。
「どうして私がそんな質問に答えなきゃいけないの!」
御剣は深い失望を浮かべて冷ややかにこう言った。
「メイ、君に伝えておきたいことが三つある。
第一に、授業は真面目に聞くべきだ。
第二に、人間の体で興奮時に6.2倍に膨張する唯一の器官は瞳孔だ。
第三に、君が何を想像したか知らんが、人生に過度な期待は禁物だ」
御剣「あの木に登れたらトノサマンのフィギュアをやろう」
真宵「ほんと?じゃあ登るよ」
--数時間後--
真宵「さっきね、木に登ってトノサマンのフィギュアもらったんだよ」
成歩堂「やめときなよ。御剣はただ君の下着を見たいだけだ」
--次の日--
御剣「今日あの本棚の上まで登れたらトノサマンの秘蔵DVDをゆずろうじゃないか」
真宵「オッケー。楽勝だよ」
--数時間後--
真宵「今日は本棚に登ってトノサマンの秘蔵DVDもらっちゃったよ!」
成歩堂「なんで、また同じことをするんだい。彼は下着を見たいだけだって、昨日あれほど言ったじゃないか!」
真宵「いいのいいの、心配無用。今日はノーパンで登ったからさ」
その辺の知識に疎い成歩堂がついに冥と結婚した。
ハネムーンのホテルで、成歩堂は春美を通して千尋に電話した。
ベッドでなにかしなけりゃならないことはわかっているのだが、それがなんだかわからないというのだ。
「まぁ……それじゃね、あなたの……あなたの一番固いところを、狩魔検事がおしっこするところにいれればいいのよ」
そしてその数時間後。
真夜中になって、ホテルは救急車に出動を求めた。
「トイレに頭をつっこんでとれなくなったお客さんがいるんですが……」
「御剣検事の最大の弱点は?」
「虚栄心だな。自分自身の美しさに惚れ惚れして、何時間も鏡の前で過ごしてしまうのだ」
「それは虚栄心じゃないよ。想像力だよ」
【了】
最終更新:2006年12月13日 09:30