「えっと……成歩堂さん、みぬきちゃんに頼まれた物ってこれでいいんですよね?」
「ん~?どうだろうね、それでいいんじゃないのかな?」
「しっかりして下さいよ、みぬきちゃんに買い物頼まれたのって成歩堂さんでしょ?」

 一連の事件も終わり、平穏な日々を過ごす成歩堂なんでも事務所の面々。
平穏な時間を楽しんでいた王泥喜は成歩堂に買い物をつき合わされていた。
みぬきから頼まれた品物を袋に入れて男2人トボトボと家路へと急ぐ。

「けど、人参にすりこぎ棒、苦瓜になすびって何に使うんでしょうね?」
「新しいマジックを思いついたみたいだよ?なんでも真っ直ぐなものがグニャグニャに見えるらしいね」
「……それって揺らした鉛筆が曲がって見えるってのと同じ原理の物なんじゃ?」
「……おや?もしかしてあれって茜ちゃんじゃないのかな?」
「あ、ホントですね。宝月さんあんなに急いでどうしたんでしょうね?お~い、宝月さ~ん!」

 2人の視線の先には買い物をした商品が入っているであろう紙袋を抱いた宝月茜が走っていた。
そんな茜に手を振る王泥喜。それに気づいた茜は二人に近寄ってくる。

「成歩堂さん、こんにちは。買い物ですか?」
「茜ちゃんこそ買い物かい?そんなに大事そうに抱えて、何を買ったんだい?」
「ちょっとした科学的な物ですよ。
科学の力で肩の凝りを取ろうかなって……マッサージ器を買ったんです。
前に使ってた分は壊れちゃったんで、新しく買ったんですよ」

 袋から電動マッサージ器『ハンドバイブ』を取り出す茜。
しかしそれを不審な目で見る王泥喜。
なぜなら彼は、自分の腕につけている腕輪があることを知らしているのに気がついたからだ。


(腕輪が反応している?何故だ?まさか、宝月刑事が何かを隠しているのか?
なんで隠し事をする必要があるんだ?……最近暇だしちょっと隠し事を暴いてみようかな?)

「どうしたんだい?腕輪を触ったりして……まさか彼女が何かを隠しているのかい?」
「うななな!な、何を根拠に!別に何も隠してません!」
「ならなんでそんなに慌てるんですか?まるで……そう、そのマッサージ器になにか秘密があるように」
「ふぐう!……ひ、秘密なんてないわ!言いがかりはよしてよね!」
「宝月刑事、今『秘密』という言葉を口に出した瞬間、目が泳ぎましたね?」

王泥喜の言葉に明らかに動揺する茜。それに気付いた成歩堂が勾玉を取出し茜に問いただす。

「茜ちゃん、何を隠しているんだい?錠は三つか……何を隠しているのか話してもらおうか」
「成歩堂さんまでいったい何なんですか!もう帰ります!」
「そうはいかないよ。サイコロックが君が何かを隠していると教えてくれている。
話してもらおうか……そのマッサージ器の秘密を」

成歩堂と王泥喜の迫力に負け、渋々話しだす茜。
二人は茜の些細な動きも見逃さないように目を凝らしている。

「あたしがマッサージ器を買ったのは肩こりを解すため。それ以外に使い方なんてないでしょ?」
「王泥喜くん、どうだい?彼女の証言、怪しいところはないかい?」
「……宝月刑事、『使い方』という言葉を話したとき、頬が少し赤く染まりましたね?
あなたはその『使い方』を想像しただけで頬を染めたんです。
普通の『使い方』じゃないんですね?」
「あわわわわわ!な、何言ってるのよ!」
「錠か一つ砕け散ったか……という事は普通の使い方をしていないんだね。
そういえば前に使っていた分は壊れたと言っていたね?
こういう機械はなかなか壊れないものだ。どんな使い方をしたんだい?」
「そ、それは……」

成歩堂の問い掛けに視線をそらす茜。茜の動きをじっと見ていた王泥喜はあることに気付いた。

「宝月刑事、使い方を聞かれたとき、太ももを軽く動かしましたね?
まるで太もも付近にマッサージ器を使用しているみたいに」
「はわわわわわわ!」
「どうやら正解のようだね。また錠が一つ砕け散ったよ」

明らかに目が泳ぎ、落ち着きのない茜。
そんな茜に成歩堂がトドメの一言を言い放つ。

「太もも付近でマッサージ器を使う。しかも壊れてしまうほど乱暴に。
この条件に当てはまる使い方が一つある。
茜ちゃん、君はマッサージ器を使い……オナニーをしているんだね?」
「ヒ……きゃああああああああ~~~~!!!!」

頭を抱え蹲る茜。成歩堂の目には最後の錠が砕け散ったのが見えた。

 

(何故こんな事になったの?マッサージ器を買いに来ただけなのに……)

 宝月茜は虚ろな目で自分を見下ろしている男達を見つめる。
ここは坂東ホテルの一室。
宝月茜は両手を縛られたうえ、足を開脚させられた状態で椅子に縛り付けられている。
スカートは捲れ、白い下着が丸見えとなっている。

「王泥喜くん、君はSEXの経験は豊富なのかい?」
「いやぁ~、残念ながらあんまり経験してないんですよ。
そういう成歩堂さんはどうなんですか?」
「ははは、黙秘させていただくよ」
「……なんでこんな事をするんです?もう家に帰してください!」

 茜は自分をこのホテルに連れ込んで、自分を椅子に縛り付けた男達を睨む。

「やれやれ、君はまだ虚勢をはるのかい?
僕達にマッサージ器でオナニーをしていることを知られた後、君は帰ることもできた。
しかし君は僕達に言われるがままについて来た。それは何故なんだい?」

 懐に忍ばせた勾玉を触りながら問いかける。
茜は成歩堂から視線を逸らし、表情を曇らせた。

「そ、それは……」
「……錠は2つ、またサイコロックか。君は本心を隠しているね?」
「隠してなんかないです!2人についてきたのは秘密をばらされたくなかったからです!」
「……王泥喜くん。今の彼女の証言、どうだい?

王泥喜は腕輪が反応したのを確かめるように腕輪を擦り、そして茜を指差した。

「宝月刑事、あなたは『秘密をばらされたくなかった』この言葉を言った時、唾を飲み込んだ!
そう、まるで隠し事がばれるんじゃないかと緊張しているように!
あなたは本心を隠しているんだ!そう、僕達についてきた本当の理由を知られたくないために!」
「い、いやぁぁぁぁ~~~!!」

王泥喜の揺さぶりに、頭をブンブンと振り、悲鳴をあげる茜。
成歩堂の目には錠が一つ砕け散ったのが見えた。


「錠が一つ砕けたね。秘密をばらされたくなかったという理由はウソだね。
……そういえば君は何故縛られるのに抵抗しなかったんだい?」
「そ、そんなの怖かったからに決まってるじゃないの!
男二人に囲まれて、怖くない女の子が何処にいるのよ!」
「……君は自分では気づいていないようだね。
茜ちゃん、君は自ら進んで縛りやすいように手を差し出してきたんだよ。
そう、まるで以前からこのように縛られるのを望んでいたようにね」
「そ、そんなこと思ってない!縛られたくなんてない!」
「……宝月刑事、もういい加減認めませんか?
僕達も法を犯すよう様なやり方はイヤなんです。
どうせSEXするなら合意の下、楽しくしたいんですよ」
「ふざけないで!あんた達なんかと絶対にしないわ!訴えてやるわよ!」

茜の言葉にため息を吐き、首を振る成歩堂。
彼はやれやれといった表情で話し出した。

「ふぅぅ~……茜ちゃんは強情だね。自分では気づいてないのかな?
君が縛られながら犯されたいと考えているのは分かっているんだ」
「な?なにを証拠にそんなデマを言ってるんです!成歩堂さん、見損ないました!」

成歩堂を睨みつける茜に、王泥喜が鏡を手に持ち話しかける。

「宝月刑事、証拠ならあなたが自信が身につけていますよ。
……あなたの下着、染みがついてるんです。ドンドン広がっているんですよ」

茜の下半身を鏡に映し、茜にも見えるように映し出す。
その鏡には茜の白い下着が写っている。白い下着の中心には小さな染みが付いていた。
その染みに気がついた茜。真っ赤な顔になり涙が零れ出した。

「……い、いやぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!!」

成歩堂は錠が砕け散ったのを確認し、茜が買ったマッサージ器のスイッチを入れた。


「女は怖い生き物だね。王泥喜くん、君はどう思うかな?」
「そうですね、今の宝月刑事を見ていたらそう思うのも分かりますね」
「みぬきがこうならないようにしっかりと教育しなくちゃな」
「はははは、確かにそうですね。
こんな風に……男の目の前で、一心不乱にオナニーするような女の子にはなってほしくないですからね」

 ブブブブブブブブブブブ……

マッサージ器が作り出す細かい振動が茜の下着に新たに染みを作り出す。
茜は二人に見られながら縛られた両手でマッサージ器を持ち、
自らの股間に押し付けるように当てて快楽にふけっている。

「あ、あはぁ……いいよぉ、気持ちいいよぉぉ」
「茜ちゃん、こうしたかったんだね?ずっと誰かの前でオナニーしたかったんだね?」
「きもちいいぃ、すごいぃぃ……あぁ、んああああ!」
「凄いですね、宝月刑事、もうイッちゃいましたよ。マッサージ器って凄いんですね」
「はぁはぁはぁはぁ……すごいよぉ、一人でするよりずっといいよぉ」
「茜ちゃん、もっと気持ちいいことしてあげようか?」

息荒く、虚ろな目をしながらも頷く茜。
そんな茜を見て成歩堂は満足げに頷き、もはや下着の意味を成さないショーツを剥ぎ取る。

「おやおや、下着に糸を引いてるよ。王泥喜くん、もう十分濡れてるから君からいきなさい」
「いいんですか?縛ったままでしたほうがいいんですかね?」
「う~ん、勢いで縛っちゃったけど、もう解いていいんじゃないのかな?
茜ちゃんはもう解いても逃げ出さないだろうしね」

茜を縛り付けていたヒモを解き、強引に立たせてベッドに押し倒す。

「さぁ茜ちゃん、どうしてほしいかおねだりしてごらん?」
「はいぃぃ……ここに入れてくださいぃ、メチャクチャにして、犯してくださいぃ」

成歩堂に言われるがまま、自らを指で広げ、濡れそぼった自分を見せ付ける。
あまりの光景に唾を飲み込む王泥喜。
そんな王泥喜の肩をたたき、入れるように促す成歩堂。

「王泥喜くん、女の子がああまでして待ってるんだ。早く入れてあげなさい」
「けど成歩堂さんはどうするんです?」
「僕は僕で楽しませてもらうさ。茜ちゃん、口を開けてごらん」

自らを広げながら口を開け、成歩堂を喉の奥まで飲み込む茜。
ぐじゅぐじゅと音をたて、必死に舌を使い、喉で締め付ける。

「おお、気持ちいいよ。ほら、王泥喜くんもやりなさい。茜ちゃんが苦しそうに待ってるよ」

椅子に座り直し、茜の髪の毛を鷲づかみにしながら口で咥えさせ、喉を突き上げる成歩堂。
茜は苦しそうな表情で咥えながらも、自らを広げるのを止めようとはしない。


「すっごいイヤらしい……これは興奮するなぁ。じゃあお先に頂きますね?」

ぐちゅ、ずぶずぶずぶ……ぐじゅ!

「ふぐうぅぅぅ!ごはぁ!すごいぃぃ!きもちいいぃぃ!」
「おやおや、入れてもらっただけで軽くイッちゃったんだ?」
「うぅぅ、成歩堂さん、すっごい締め付けですよ、最高だ!」

背後からパンパンと腰を打ちつける王泥喜。
茜はもはや成歩堂を咥えることができず、吐き出してしまう。

「あはぁ…犯されてるぅ、メチャクチャにされちゃってるよぉ!」
「茜ちゃん、ずっとこうされる事を夢見てたんだろ?
こうされる事を思いながら一人でしてたんだろ?」
「ん、んあ!そうだよぉ、ひゃん!は、はげしく犯され……んあああ!」

成歩堂の腰にしがみ付き、いきり立っている成歩堂に頬ずりをしながら喘ぐ茜。
王泥喜に後ろから犯されている茜の理性は快楽に支配され、もはや犯されることしか考えれなくなっている。

「ははは、まともに話せないのかい?じゃ、僕も参戦しようかな?
王泥喜くん、バックではめるのは止めて騎上位にしてくれないかい?」
「うぅぅ、いいですけど、どうするんですか?」
「女にはもう一つ穴があるだろ?そこを使わせてもらうさ」

成歩堂の言った意味を理解した王泥喜は一度茜から抜き、寝転がり茜自信に入れさせる。
茜はこれから自分の身に起こる出来事に気がつかず、王泥喜にまたがり一心不乱に腰を振る。

「いい!すごいぃぃ!奥に、奥に当って壊されちゃうぅぅ!」
「壊してほしいかい?」
「壊してぇ、茜を壊してぇ、メチャメチャにしてぇ!」
「許可かでましたね、成歩堂さん」
「そうだね、王泥喜くん。ではさっそく頂くとするよ」

下から茜を抱きしめて動きを止め、成歩堂がしやすいように協力する王泥喜。
動きを止められた茜は不満を漏らそうとしたが、その不満を口に出す事はできなかった。

ずぶ!ずぶずぶずぶ…ズグン!

「ひぃ!ひぎゃぁぁぁ!あがぁ…んあああ!あついぃ!お尻があついぃぃ!」
「っくぅ、キツキツだな。王泥喜くん、お尻もかなりの気持ちよさだよ」
「こっちもいいですよ。成歩堂さんが入った瞬間、ギュウギュウと締め付けてきましたよ」

下から王泥喜に子宮を突き上げられ、後ろからは成歩堂に腸壁を擦りあげられる。
茜は自分に入ってきた2本のオスに、狂わされ、喘ぎ、叫んでしまう。

「あああああ!いいいぃ、すごいぃぃぃ!いっくぅ!もうダメェェェ!」

よだれを垂らし、時折白目を剥いて喘ぐ茜。
しかし2人は意識が朦朧とする茜を無視するように容赦なく腰を動かし始める。

「ははは、入れてちょっと動いただけでこれだ。じゃ、本格的に動こうか王泥喜くん」
「そうですね、成歩堂さん。正直僕も早く出したいです」
「出せばいいさ、何度でも出したらいい。僕達が満足するまで茜ちゃんには体を貸してもらうとしようか」

喘ぐ茜を無視して腰を振る成歩堂と王泥喜。
2人が満足した頃には茜に意識はなく、ただ痙攣するばかりであった。


「ちょっといいかしら!成歩堂さんと王泥喜くんいる?」

平日の平和な午後、成歩堂なんでも事務所に突然響く響く女性の声。
その声の主は誰であろう、宝月茜であった。

「茜ちゃん、どうしたんだい?」
「……どうやらみぬきちゃんはいないようね、好都合ね」
「宝月刑事、今日はいったい何のようですか?まさかまた3人で?」

王泥喜の3人でという言葉に一瞬唾を飲み込んだ茜だったが、頭を振りポケットから何かを取り出した。

「科学的に責任を取ってもらうわ!」
「はぁ?なんですか、科学的な責任って?」
「茜ちゃん、手に持っているそれはいったいなにかな?
……ああ!王泥喜くん、僕はこれから仕事があるんで後は任せた!」
「おっと、逃がしませんよ!」

慌てふためき逃げようとする成歩堂を止める茜。

「成歩堂さん、いったいどうしたんです?」
「どうしたもこうしたもないわ!二人で責任取ってもらうわよ……科学的にね!」

そう言って王泥喜の顔に持っていた物を投げつける茜。

「いたたた!科学的にってなんなんです………マジですか?」
「科学的には本当よ。で、どっちがパパなの?……科学的に証明しなきゃね」

お腹を擦りながらニッコリと微笑む茜。
王泥喜は妊娠検査薬を手に持ったまま固まる事しかできなかった。

「2人とも、黙ってないで何か言う事はないの?」
「……もちろんあるよね、王泥喜くん?」
「当たり前じゃないですか、成歩堂さん」

2人は頷き、せーのと息を合わせ大きな声で叫んだ。

「「異議あり!!」」

2人の叫びはビルの谷間に響いたという。

 


「……異議は却下します」

最終更新:2020年06月09日 17:52