成歩堂×茜(蘇る設定)


「どうして、僕はあの時あんなことを・・・。」
成歩堂は隣で裸で寝ている茜の髪の毛を優しく撫でながら呟いた。

成歩堂はその日許されざる行動を犯した。
彼女に申し訳ないことをしてしまった、と成歩堂は思った。
そして茜の一人きりの家族―巴に対してもひどく後ろめたさを感じていた。


「あぁ・・・、疲れた・・・。」
初日の捜査を終えた成歩堂は事務所に戻るなりソファーに寄りかかった。
「結局分からないことだらけでしたね。どうしましょう・・・。」
「まぁ、何とかなるさ。僕の依頼人はいつも絶体絶命だからね。
 こういうのには慣れっこなのさ。」
「うーん、そうですか・・・。」
「さて、明日に備えて資料をまとめようかな。
 茜ちゃんは学校の宿題でもやっときなさい。」
「はい!」
成歩堂は椅子に、茜は正座をしてそれぞれの作業を始めた。

茜は宿題をこなしながら、成歩堂を顔を眺めていた。
(成歩堂さんって、こうして見ると格好良いなぁ・・・。
 ・・・って、あたしってば、何考えてるんだろう。今は宿題に集中しないと!)
茜は宿題に集中して胸の高まりを鎮めようとした。
しかし一度高まった気持ちを鎮めることなどとうてい出来るわけもなく、茜はただ顔を赤らめることしかできなかった。
「あれ茜ちゃん?何だか顔が赤いけど、熱でもあるの?」
不意に成歩堂から声がかかった。
茜はきゃっ、と小さく叫びんでから答えた。
「あ、いえ、なんでもありません!完全に大丈夫ですから!あたし!」
「そうかい?顔が赤くて、声も震えてるけど?」
(うぅ、だめだぁ・・・。)
成歩堂はやれやれといった感じで頭を掻きながら体温計を棚から取り出した。
「無理はしちゃだめだよ。体が一番大切だからね。」
茜は成歩堂のさり気無い優しさを嬉しく思いながらも、成歩堂に対する気持ちの高まりに困惑していた。

太陽もだいぶ西に傾いてきたころ。茜は今夜はどうしようかと悩んでいた。
「あの、成歩堂さん・・・?」
「ん?どうしたんだい?」
「えっと、その・・・、今夜のことなんですけど。」
「あぁ、そうか。巴さんが留置所にいるから君は一人きりなんだね。」
茜は両親を事故で失ってからずっと姉である巴と二人で暮らしてきた。
しかし巴が殺人容疑で身柄を拘束されている今、茜は独りぼっちなのだ。
「そうだな・・・、そうだ茜ちゃん、うちの事務所に泊らないか?」
「え?法律事務所にですか?」
「うん、僕もこの裁判にかたがつくまでは事務所に寝泊まりするだろうからね。
 女の子を危険な目に遭わせる訳にはいかないよ。」
「え、えっと・・・、でも・・・。」
「遠慮はいらないよ。それに君もそのほうが安心だろうし。」
「ううん・・・。」
茜は”成歩堂さんと一緒に生活する”という、そのたった一文に心臓をドキンドキンと跳ねあがらせていた。
しかし成歩堂は茜の抱えている不安に全く気付いていないようで、むしろこれ以上の議論の余地はないと言わんばかりに自分の仕事を再開させた。
(そっか・・・。
 成歩堂さん、あたしのこと女としてみてくれてないんだな・・・。)
そして茜は、8歳も年の差があるのだから仕方がないという思いと、自分は何ということを考えているんだという思いを胸に、自分の仕事を再開させた。

「では、罪状を殺人に限って、今、判決を下します。」

 無 罪 

裁判が終わった。巴に対する殺人の容疑は晴れ、巌徒海慈の2年間は白日の下に晒された。成歩堂龍一弁護士と御剣怜侍検事の活躍によって。


「ではお姉ちゃんの無罪を記念して、乾杯!」
成歩堂法律事務所に乾いた音が響き渡る。
巴への無罪判決を記念した宴の最中である。尤も、巴は未だ留置所にいるわけだが。
「いやぁ、一時はどうなるかと思ったよ。作戦通りに進んで良かったなぁ。」
「あの時の成歩堂さん、すごく格好良かったですよ!」
成歩堂は巌徒に打ち勝つ為に密かに作戦を練っていたのだ。
法廷での茜は成歩堂が巌徒を追い詰めていく様子をぼぉっとしながら眺めていた。
「うん、ありがとう。今日の法廷は僕としてもすごくやりがいがあったよ。」
成歩堂はそう言って時計をちらっと見た。
「さぁ、今日はもう遅い。そろそろ寝ようか。」
「あ、はい・・・。」
茜は翌日アメリカに飛ぶことが決まっていた。
今ここで自分の思いを打ち明けなければ、もう二度と機会は巡ってこないと思った。
「成歩堂さん・・・。」
「どうしたの?」
「あたし、この数日間成歩堂さんと行動を共にして、成歩堂さんのこと、すごく格好良いと思いました。
 成歩堂さんを見てると、なんだか体が熱くなって、すごく胸が苦しくなって・・・。
 それが何なのか分からなくてずっと悩んでたんです。でも、今分かりました。」
「茜ちゃん・・・?」
茜は一度深く深呼吸をすると、成歩堂の胸に飛び込んだ。
「成歩堂さん、好きです・・・。」
「茜ちゃん、何を言っているんだ・・・?僕は・・・。」
「分かっています。成歩堂にとってあたしはただの16歳の”女の子”にすぎないってことも・・・。
 でも明日アメリカに行ったら成歩堂にもう会えなくなると思ったら、いてもたってもいられなくて・・・。
 ごめんなさい。やっぱり、あたしの我が儘ですよね。」
茜は頬を赤く染めた状態で埋めていた成歩堂の胸から顔をあげ、成歩堂の顔を見つめた。
酒を飲んで少し酔っていたせいもあり、そのなんとも言えない顔は成歩堂の理性を吹き飛ばすには十分過ぎるほどだった。

「茜ちゃん・・・。」
成歩堂は左手で茜の右頬にそっと触れた。
「成歩堂さん・・・。」
お互いの顔が近づきあう。
やがて触れ合う唇。成歩堂は舌を伸ばし茜のそれを求める。
「んっ・・・、ふあっ・・・。」
深く、そして激しいキスを繰り返す。お互いの心は熱でどろどろに溶け始めていた。
成歩堂は一度茜の唇から離れると、茜を軽々と持ち上げた。
行先は言うまでもなく、仮眠室。
「茜ちゃん・・・。」
茜をベッドに優しく押し倒した成歩堂はそう呟いてから再び深く激しいキスをした。
同時に茜の衣服を一枚一枚ゆっくりと、且つ丁寧にはぎとっていく。
成歩堂の右手が茜の乳房に届いた。
「ひゃっ・・・!んんっ・・・!」
茜は初めて感じる刺激とそれに対する恥ずかしさから顔を真っ赤に染めていた。
何故だか嫌な気持はしなかった。この男性(ひと)になら・・・、と思っていたのかもしれない。

成歩堂が茜の秘所に手を伸ばす。そこはもう既に目に見えるほどに濡れていた。
「茜ちゃん、感じてるんだね。すごく濡れているよ。」
「嫌・・・、恥ずかしいです・・・。」
成歩堂が茜の耳元で小さく囁く。
茜は両手で自らの顔を覆った。成歩堂はそんな茜を見て更に発情する。
成歩堂は伸ばした手で茜の秘所を弄り回す。
「嫌っ、嫌ァァ・・・・!」
茜にとってこれは刺激が強すぎるらしい。先程よりも更に激しく喘ぎ始めた。
仮眠室に茜の喘ぎ声といやらしい水音が響き渡る。
成歩堂は茜の秘所を弄り回しながら時々茜の舌を求めてキスをするのだった。

やがて成歩堂は強く自己主張している自らの息子を外の世界に解放した。
そして息子を茜の秘所の入り口に触れさせる。
「入るよ・・・。」
成歩堂がそう宣告する。茜は何も言わずただ顔を静かに縦に振った。
そして成歩堂の息子が茜の中に進入した。
「・・・っ!痛いぃ・・・!」
接続部分から血が出てきた。茜が処女を失った証拠である。
成歩堂に飛んでいた理性が舞い戻ってきた。急いで息子を引き抜こうとする。
しかしそれは出来なかった。茜自身が成歩堂の行動を拒み、首を激しく横に振ったからだ。
「茜ちゃん・・・。」
「お願いします・・・。続けて・・・下さい・・・。」
成歩堂はもう後戻りできないこの状況を悟ると、息子を一気に奥まで挿しこんだ。
「はぁ、はぁ・・・。入った・・・。」
2人は落ち着きを取り戻すまで再び唇を重ねた。

「落ち着いたかい?」
「は、はい・・・。何とか・・・。」
茜は挿入の痛みからだいぶ落着きを取り戻していた。
「動くよ?」
「はい・・・。あぁっ、いやぁぁっっっ・・・!」
「つっ・・・!いいよ・・・!」
成歩堂が茜を秘所を確実に突いていく。茜も成歩堂の息子を優しく締め上げた。
「あん・・・、なるほど・・・さん・・・。あたし、もう・・・!」
茜が成歩堂の体に強くしがみついてきた。
「茜ちゃん・・・!いくよ・・・!」
「あぁぁっ・・・!」
成歩堂は果てる前に最後に残った理性を振り絞って茜の中から息子を抜いた。成歩堂の劣情が茜の腹の上にかかる。
成歩堂は茜の隣に倒れこむように横になった。
「茜ちゃん・・・?」
「ん・・・。」
茜は果ててしまって、意識が飛んでいた。


「どうして、僕はあの時あんなことを・・・。」
成歩堂は隣で裸で寝ている茜の髪の毛を優しく撫でながら呟いた。
茜の告白から始まり、衝動的に最後までやってしまったことに対する罪悪感が成歩堂を襲った。
しかし目の前で健やかそうに眠る茜の寝顔をみると、邪念という邪念はみな全て消え去ってしまった。
そんな自分自身を成歩堂は自嘲しつつ、明日(今日)の朝茜を駅まで送り迎えるため、もう寝ることにした。
願わくば今日のこの出来事を思い出話として笑いながら語り合える日が来ますように・・・。

最終更新:2020年06月09日 17:49