こっちの板&スレ教えてくれた人ありがとう。検索したらみつかった
いきなりだけど投下 行数ペースが良くわからなくて申し訳ない
パンツの人が最初出てくるけど空気。茜オドやや無理ネタで最後ちょっといちゃっとしてます。



パンツもとい河津京作は悩んでいた。どうすればあのパンツの謎が解けるのだろうと。
かのプロっ子なる魔術師は、小宇宙にそれ以上もそれ以下もないんですよ~と笑うだけだった。
が、もしかしたら親しい人物に頼み込めば話を取り持ってもらえるのではないかと、京作は
思い立ったのだった。

あの赤くて小さいオドゴキ…いや王泥喜弁護士は、例の事務所に勤めているらしいが、自宅に
頼みに行ったほうがいいだろう。再度パンツ泥棒に出向いたとか思われても困る。

そんなわけで何度か王泥喜の帰り道を探って、ついにある日京作は王泥喜の自宅を訪ねた。
いまどきピンポンと鳴らないドアをコンコンコンと叩いてみたが、返事は無い。返事は無かったが、
タテツケの悪い蝶番が頼りなく回って玄関ドアが勝手に開いた。

何やら中で話し声がする。取り込み中だろうか?
ひょ、ひょっとして、押し込みにでも遭っているのではあるまいか。
であれば、今度こそ凛として言ってやらねばなるまい。君、不埒な真似はやめたまへ! と。
そして、ドアから中を覗いた。

王泥喜宅の玄関には、王泥喜の革靴の隣に女物の靴がきちんと脱がれており、事件のニホヒという
ものはしなかった。代わりになんというか、香水のふわーんとしたイイ香りがただよってきて、
免疫のない科学の徒は、愛らしい目をしばたたかせて立ちすくんだ。

香水の香りの元は、確かに女性だったが、その正体もまたカガクの徒であり、目的もたいへん
実験的なものだった。普段香水ではなく、「薬品が香る女」である彼女が持ち込んだイイ香り、も
当然目的あってのものだ。

時間を少々さかのぼる。
王泥喜宅を訪れ、貴重なストックのパック緑茶を振る舞われ、上機嫌でお気に入りのかりんとうを
シェアした茜は、いつものサクサク!ではなく、おいしそうにかりんとうを齧りながらこういった。
「アンタ、このおねえさんの発生学の実験に付き合いなさい」

怪訝そうな顔で数秒考えて、王泥喜は答えた。
「はあ…発声学ですか?そりゃ大声には自信ありますけど」
とたんに聞き慣れたかりんとうを破砕音が鳴り響き、続いて緑茶パックの底がズゾー!と音をたてた。

「違う!というより、間違えたわ。繁殖学の実験につきあいなさい」
「茜さん…、警察騎馬隊にでも転勤になったんですか? むしろそこの厩舎?」
「なんでそうなるのよ。んもう、面倒な子ね。始めちゃうからそこ座ってなさい」
「始めるって何」
いきなりバシュッ、と来た。茜の手には、マ○ペットのスプレーボトル。

「冷たッ!何するんです!こんなのぶっかけた物によっちゃ傷害に引っかかりますよ!
故意に汚したってだけでも器物破損に…」
「なーにそんな格好で言ってんの、擦り切れた部屋着ぐらい弁償でもなんでもするわよ。
それより、ね、何かない?今のところ……」
「だから冷たいって、風邪引いたらどうしてくれ……る、あれ?」
「ふふふふっ?」

にこにこと楽しそうな茜の視線を辿って、王泥喜は真っ赤になった。クタびれたスエットズボンの
前を、ナニが思いっきり持ち上げている。そういえばそこらじゅうなんだか花っぽいイイ匂いだし、
マ○ペットの中身はあんなドドメ色じゃなく本当なら黄色だ。…とかはどうでもいい感じに、その、
ソレがいい感じで、王泥喜は困り果てた。目の前でなっちまったらこっそりトイレも何も、というか
茜さんが何かぶっかけたせいだよなコレは。にしても茜さんが屈むとこう、おシリのラインが……、
いやいやいやいや、そうじゃないだろう。

目が泳ぐ王泥喜を他所に、茜はてきぱきと道具類を卓上に広げた。
この時、ノレン一枚向こうには、カガクの世界の後輩とでもいうべき河津が来ていたのだが、
まるっきり気づく事は無かった。文字どおりのアウト・オブ・眼中。

「はーいじゃ次いくわよー」
「つ、次ぃってうわ、ああ………??」
茜はものすごく手際がよかった。ほっそりした手がスエットに伸びてくるのを、王泥喜が阻止に
かかった時にはもう、下着もろとも膝まで持っていかれ、仕事帰りで洗ってないソレがもろに。
王泥喜側から「こっち見んな」と突っ込んでやりたいほどに。というかコイツがつまり元来的に
突っ込む機能の器官なのだが、そういう問題ではないのに王泥喜の頭のほうも大概おかしな事に
なっている。

「うんうん。元気ねえ」
言いながら茜は、今度は大きなチューブからピンクのローションを手にとる。それをそのまま、
ナニにぬるーんと塗り回された。
「ひはっあ、ん!?……ちょ、っと、うひぁあ……!?」
ひっくりかえった悲鳴を上げる王泥喜を見る茜はあくまで上機嫌だ。王泥喜のズボンを足首から
スポンと奪い、実験に充実しきった表情でローションたっぷり足しながらハシラやらフクロやら
その、下のほうやらをなで回す。指をちょっと舐め、桜色のリップの上からローションを重ねた。
んふ、と笑う顔を見て、ナニがぴょいと跳ねる。

「あ、アンタ、オレに襲われにきたん、ですかっ」
掠れた声で脅しつけるが、びくともしない。
「実験って言ったでしょ。心配しないで付き合いなさい、取って食わないから」
「そういう……うはぅ……んぁーーあ、ーーっ、く」
「んんー、予想どおりねえ、イイ報告ができそうだわ」

ぱっぱと、上のほうを脱ぎ放っていく茜。スリップとブラを残した姿でも、王泥喜は既に鼻血を
吹きそうな気分だ。跳ね起きて襲いかかって、残りも毟ってやりたい衝動は当然あるが、同時に
イヤな予感がする。腰を突っ張ってみた王泥喜の前髪が、へろへろとしょぼくれた。

「…やっぱり、動けないか……」
「あ、分かっちゃう?」
「情けねえ……ココだけこんな、おっ立てて………うぅう」
「な、泣かない泣かないの、心配しないでって言ったでしょっ……ほらほらあ~~」
「う、あ、ひ…………っあ!」

一体どこで仕入れてくるのか、やっぱりネット通販でなのか、茜の触り方はとんでもなく
イヤらしかった。カサの周りにちょっと掛かっていたカワを引き下ろし、本日のヨゴレを指先で
擦り落とすようになで回し、先端のクチをくちくちと浅く割る。開いた片手がローションを足しつつ
フクロを揉み回し、縫い目沿いに下がっていってシリ穴を探し当てた。

「ちょッ茜さ、うあ、そそそこはぁ………!?」

ぶっちゃけ、繁殖とは関係ない箇所である。中を洗うと出産を促進するとか何とか、どこかで
読んだが、今は誰も、少なくともオレは出産してないと、変になった意識で王泥喜は思った。
細い指で、ほんの開き口を擦られる。ムズムズして腿が揺れてしまう。さんざん擦られたナニの
先からは、自前の液体がつうつうと零れはじめた。

「ふっふっふ、身体は正直ねっ」
「あ、いやぁ………ぁ」

男みたいな台詞の茜に対して、女の子みたいな声しか出ない王泥喜だった。キレイな指が、卑猥な
締め付けの輪を形作り、乳搾りみたいにサオを扱きあげる。キュウッと締まっていた筈の後ろの
アナに、揉み撫で回していた指先がつまづくみたいにしてちょっと入り込んだ。

「いあ、や、だっだめっ、でーーーーー」
「んふ」

興味津々、股間を凝視しながらいじり回していた茜の顔に、その……繁殖に関する体液が。
王泥喜の精液がたっぷりと付着した。別の専門用語で言うなら、オイスターホワイト。

流石に一瞬止まった茜だったが、自分の頬から指でそれを掬い、卓上からアクリル定規を取って
それに塗り付ける。ぼやける目盛りを見て満足そうに頷いた。その意味を言うでもなく、さっと
立ち上がり、こんどはベルトを緩めてパンツを脱ぎ落とす。

「さ、次いきましょう!」

どれだけ持って来ているのか、自分の膝にローションを垂らして王泥喜の股間に押しつけ、
押し出されるように顔を出した先端を手でつかんで擦り立てる。出したばかりのソレを刺激され、
王泥喜は甲高い悲鳴をあげた。

「ひぃッ--、やっだめそれっ、きっついっ……あ、やだ、いやあっ…や、めっ」
「がんばんなさい、男の子でしょ」
「やだぁ、いあ、ひっい……いああ………あっ、あ、あ! !あ?!」

擦り立てられる手の中で、小さくなり損ねた王泥喜のソレの先端から、透明な液体が、
細モードスプレーみたいに飛び出した。いつのまにかピンクのサングラスをかけていた茜が
びっしょり濡らされたサングラスを外してひっくり返し、検分する。

「なかなか、いい調子ね。さすが若さねえ」

言っている茜も3つ程しか違わない筈だが、いまの王泥喜はまさにぐうの音も出ない。

「じゃあ、もうちょっと頑張りましょ。ま、アンタ若いし、どってことないわね」

どってことある訳だが、やはり出す声もないのだった。
息も絶え絶えの王泥喜の上半身に、這い上がるようにして半裸の茜が迫る。スエットの上着を
たくし上げ、自分の下着も緩めて肌を擦り合わせた。

「ん…これやっちゃうと、アタシもちょっとキちゃう」

白い胸が。天辺にぽっちりと載ったそのええと、乳首が、王泥喜の肋の上あたりを擦っていく。
余裕綽々に聞こえていた茜の声が、少し鼻にかかったように聞こえた。
ローションをたっぷり挟んで押し合ったままの王泥喜の股間と茜の膝はぬるぬると擦れ合い、
一度やわらかくなっていた王泥喜のモノがまたも芯を持ち始める。
茜の胸が王泥喜の腹を這いのぼり、ついに胸どうしが押し合って、片方の乳首が触れ合った。
ぷつりとした感触に引っ掻かれ、互いに吐息を漏らす。

「これ…こう、やってぇ」
「あ…あッ」
「アンタがまた、気持ちよくなったら」
「……っん」
「最後の、実験するから」

冷静ぶって、茜は宣言した。胸の間に手を差し入れ、ふたり分の乳首を指で弾きながら、
腰を揺らして下半身を刺激する。茜の膝の下で揉み込まれていたモノが、肌の上でぶるりとしなって
存在を主張しだした。やがて、ほんのりピンク色に色づいた身体を起こした茜は、また完全に
堅くなったソレに、道具セットから取り出したコンドームを被せた。

「は…じめる、わよ」

にやりと王泥喜を見下ろしたあと、茜は、下着まで脱いで体勢を整え、自分の股間でもって
王泥喜のソレに狙いをつけた。腰の上に跨がった自分の腰を、そろそろと降ろして狙った場所に
ひたりと宛てがう。すうーっと一息吸い込んで、わざとらしいほどはぁあ、と吐きながら腰を
落とす。しばらく俯いて沈黙していたが、ゆっくりと揺れ始める。

「これで、最後だから、がんばんのよ」
掠れて鼻にかかった声で発破をかけられても、迫力の欠片も出ない。王泥喜のほうのドコかが、
直後こっそり迫力を増したような気はした。
千切り取られるような締め付けの中で、押し返すように膨張するそのナニは、間違いなく迫力が
あったと見えて、茜は一瞬口を結び、んん、ん、と呻きを殺していた。

ぽつ、と王泥喜の顔に何かが落ちたかと思えば、茜の目の縁が赤らんでいる。
きゅっと眉を寄せて王泥喜を見下ろし、まだ涙を浮かべていた。

「あ…茜、さん」
「な、によ」
「もしかして……」
「わ、わる、いっ?」

むっと見下ろしたあと、茜は顔をふいとそらした。その仕草が、アヤしい薬にはなかった効果を
王泥喜にもたらしたようだった。王泥喜の身体を覆っていた網のような痺れは消えて、熱が
駆け回る。茜に呑まれていた箇所が、穿つ意思を持ってそそり立った。王泥喜は茜の腰に両手を
かけ、がっしりした指でそこを捉える。包み込んでくる温もりを求めるまま、下から揺すり上げる。

「アンタ、動ける…の」
「だって、オレ、ちょっと感激した」
「バカ、言わないの」
「バカかな。違う、だって」

繋がっている箇所に片手を差し入れて出してみれば、細い赤い線が幾筋かまつわりついてくる。
その手を間に、お互いどこか泣きそうな顔を見合わせた。

「カガクよ、実験、だからよ、それだけぇ……あ、うそお、ああっ!…?」
「だけじゃなく、します、からッ!」
「あ、んぁっ……ナマイキ……いっ」

言い返す茜の声が潤んで、ひどく艶っぽく聞こえる。

「はい、オレ、……う、あかねさ……ぁ」
「あ、あた、あたしっ……、なによぉ……ばかぁ」
「あかね…さんっ……っく、お、オレっ、んッ」
「あ、やあもう、なっあっ、んッ……~~~~!!」
「あかねっ、さっ! ~~~~!!」

二人ともが声を涸らした直後、茜が被せた皮膜の中に王泥喜の体液が注がれた。
強ばる腿を励ますようにして身体をあげ、茜は「試料」を大事そうに回収する。

「いったい、何の実験だったんですか」
「知り合いに、ちょっと繁殖したいコが居て」
「ちょっとって…」

人に繁殖というのもどうかとか、言い方を変えたとしてもちょっとで済むような話では
ないだろうとか、こっちも「ちょっと」でいきなりこんな事をされじゃたまらないとか、
どこから突っ込んでいいか咄嗟に判断つかない王泥喜だった。

顔を顰める王泥喜に、さすがに茜もばつが悪そうに言い訳をする。

「すごく、拘るうちの子なの。熱心に、頼まれて」
「で、オレですか……」
「ごめん。それともうひとつごめん」
「はい?」
「ほんとは最後のはその、あたしが…こうしなくても」
「でしょうね」
「ごめん」
「でも茜さん、オレそれは怒ってないです」

顔中に「びっくり」を浮かべて目を合わせる茜に、王泥喜は笑いかける。少しだけ苦い笑いだが。

「痛いのに、無理してもオレと…その、そうしたいって、思ったんなら…いいなと思ったんです」
「……ばか、…あっじゃない、…『うん』。…ご、ごめん……」
「いいですよ」

仕草で茜を招いて座らせ、王泥喜は茜を緩く抱きしめた。

「その、できれば実験じゃなく……付き合ってもらえれば」
「っ」

茜の唇が一瞬「ばかっ」と動きかけたが、赤い顔で口を噤んで、無言で頷いた。



・オドロキは初めて(知識は流石にある)、茜も実は初めて
・茜に調べてくれと頼んだのは綾里の面々(或真敷の素質を里に取り入れたかった)
・パンツは結局気づかれることなく、ちょっぴり大人の勉強をしておうちに帰りました

という感じで。いきなりドサドサ落としてすまんかった

最終更新:2020年06月09日 17:35