358 :名無しさん@ピンキー :2011/08/30(火) 03:35:03.67 ID:/Tefqm6g
「さぁミカガミちゃん、朝のハグをしよう!」
「却下しますわ」
「異議あり!」
「!?…理由があるのならご提示ください」
「ミカガミちゃんったら、ちゃんと理解してないんだもん」
「何を…です?」
「おじさんが、本気ってこと。ね?」
で、抑え込まれる水鏡。
信楽さんは本気出すとかなりのやり手だと思うんだ
とりあえず可愛い水鏡を誰か…
361 :358 :2011/08/31(水) 01:01:14.14 ID:VVsklTtX
気に入って貰えた嬉しいw
信楽×水鏡好きだから書きたいんだけど
シチュエーションとか発端→エロまでが思い浮かばない。
無理矢理ってのが好きだけど信楽さんそんなキャラっぽくないし
助けてエロい人!
362 :名無しさん@ピンキー :2011/08/31(水) 02:10:19.58 ID:EvGeCq5d
「あら、今日は素敵なコートをお召しですのね」
「おっ、わかる? これはね、オジサンの師匠が残してくれたものなんだ」
「師匠と言うと、あの……」
「ああ、レイジくんのお父さん」
「……大切なものなんですね」
「うん。大切だね。なんてったってオジサンの勝負服だから」
「まあ。どなたと勝負なさるんです?」
「キミさ、ミカガミちゃん」
「……わたくしと?」
「そ。今日は本気で、キミを口説き落としに来た。……受けてくれるね、水鏡秤さん」
============
このあと口説き落とす過程はまかせた!
365 :361 :2011/09/02(金) 00:12:36.66 ID:NHLYcFum
>>362が素晴らしいもの書いてくれたんで続き書いてみた。
本当に続きです。
あと悪いけどエロなしになってしまった…。
=========
「そ。今日は本気で、キミを口説き落としに来た。……受けてくれるね、水鏡秤さん」
信楽盾之という人間のことをよく知らない水鏡でも、彼の言っていることは“本気”だとすぐにわかった。
冗談を言うときとは空気さえも変わり、真剣な瞳から目が離せなくなる。
人にあまり感情を見せない水鏡も、こればかりは戸惑いを隠せない。
「へぇー、そんな表情もするんだ。可愛いね」
「…あなたの言っていることが、よく理解できませんわ。何故わたくしを?」
水鏡の言うことももっともだ。
信楽と水鏡の関わりは多いとは言えない。
「たしかに、キミとゆっくり話したりする機会はなかったね。でも良いじゃない。この短い間に、オジサンはミカガミちゃんの良いところをたくさん見たよ。」
笑顔を浮かべる信楽。
それでも水鏡は身体の力抜くことはできない。彼は何を考えているのだろう?
「信楽さま、それは勘違いでは?」
「それは…オジサンのキミへのキモチがってこと?」
「ええ。…わたくしには、あなたがそういう感情を持つ理由がわかりませんわ。」
「…ミカガミちゃんってさ、レンアイをあんまり経験してないでしょ?」
少し驚いた。
容姿に恵まれ、想いを打ち明けてくる異性は少なくなかったが、水鏡自身は色恋沙汰に疎かった。特にシモンを引き取ってからは完全に無縁と言っても過言ではない。
「たしかに、わたくしはあまり経験したことはありませんが…それが…?」
信楽は笑みを浮かべて一歩、また一歩と水鏡に歩み寄る。雰囲気におされてか、あわせて水鏡も後退る。
しかしそれも水鏡の背が壁についたところで止まった。ばん、と信楽が両手を壁につくと水鏡の身体が強ばる。
“信楽盾之”という檻の中に閉じ込められた。
「レンアイってね、時間とか関係ないんだよ。大事なのは、キモチ。」
あまりに至近距離。信楽の瞳の中に映る自分がはっきりと見えた。
水鏡の頬は羞恥のせいか、軽く紅に染まり、堪えきれずに顔を逸らす。
「信楽さま…少しお離れになって…」
「それは聞けない相談だ。せっかくの可愛いミカガミちゃんを見ていたいからね」
信楽は耳元で囁く。
「オジサンは本気だよ。水鏡、秤さん?」
「……っ」
熱い吐息の混ざった低い声に、背中がゾクリとする。力が抜けそうになった身体を、拳を握ることでぐっと堪えた。
「キミの唇も、」
信楽の指が、水鏡の紅い唇をなぞる。しかし、決して触れない。触れるか触れないか、絶妙な距離が、水鏡を狂わせる。
「頬も…首筋も、」
「…ん…、」
「肩も、鎖骨も…手も、」
「っ、ふ…」
指が頬から首筋へ、さらに下へとゆっくりと伝う。
少しでも動いたら触れてしまう。呼吸さえもが煩わしい。
「腰も…、足も、全部。」
身体が金縛りにあったかのように動かない。何かのきっかけさえあればすぐにでも崩れ落ちそうな身体、初めての感覚に水鏡は戸惑った。…逃げられない。
再び信楽は、熱い吐息を纏った言葉を囁く。
「好きだ。水鏡秤さん」
「……っ、!」
プツンと、マリオネットの最後の糸が切れたかのように、水鏡は壁に身体を預け、ずるずると座り込んだ。
「…オジサンの気持ち、わかってくれた?」
水鏡は力なく頷く。
それは良かった、と信楽はニコニコしながら水鏡と目線をあわせるためにしゃがみこむ。
まだ、檻は解かれない。
満足いく結果になるまで逃がさないとでも言いたげに、信楽は水鏡の両側の壁に手をついた。
「わかってくれた記念にハグでも、どう?…また、却下されちゃうかな?」
「………」
水鏡が顔を上げる。信楽と目があう。
「……か………ますわ……」
「ん?もう一回言ってくれるかな?」
「……きょか、しますわ…」
信楽は待ってました、と言わんばかりに水鏡を抱き締めた。まるでこうなることをわかっていたかのように。
「…ここまではアイサツでもやる。じゃあ本題だ。ミカガミちゃん…キス、しても良いかな?」
信楽の腕の中、水鏡はおずおずと抱きしめかえした。
まだ力が入らないのか、緊張しているのか、または両方なのか。強く抱き締める信楽とは反対に、背中に手を添えるだけではあったが。
「…嬉しいねぇ。それは肯定と受け取って良い?」
「…は、い…」
信楽は抱き締める手を緩めて、唇を重ねた。
「キミのクチビル、奪っちゃった」
その言葉に水鏡は頬を染める。嬉しそうに、ではなく、どこまでも恥ずかしそうに。
「へへへ。可愛いなぁミカガミちゃん。実は恥ずかしがり屋さんだったんだ?」
「し、信楽さまが…そんなこと仰るから、ですわ」
「こりゃ失敬。キミがあまりにキュートだったんでね、オジサンからかいたくなっちゃった。…クールなキミも良いけど、今のキミも好きだよ」
ニッと笑いかける信楽に対して、水鏡は困ったように視線をそらした。
「勝負アリ、オジサンの完全勝利ってことで。…このコート着た甲斐があったよ」
そういうと信楽はもう一度水鏡を抱き締めた。
終