ゼニトラ×うらみ

『イトシイカラダ』
「もうええわ!」
キャバクラをあとにした。
今日こそ、あの女をオトして、ヤれると思ったのに。
「ワイを誰やと思ってんのや。闇金のプリンスやで…」
足元がおぼつかない。あの女のためにガンガン酒を頼んでたからなぁ…。
「ワイの息子、どうしたらええんや…」
ズボンの股間の辺りがやや張ってきていた。風俗にでも行くか…いや、プロはなぁ…。
「!」
いるじゃないか、女が。もう日付が変わりそうな時間だが、あいつなら待っているかもしれない。いや、待っている。ふらつきながらも、事務所へ足早に戻った。やっぱり明かりはついている。
「うらみちゃぁん!戻ったでぇ!遅なってごめんなぁ!」
誰もいない。自分の机の上に、ラップのかかった料理が載っている。
「…もう、おらんか」
給湯室で、水が流れる音がした。


「……トラさま、今日もどこか遊び歩いてらっしゃるのかしら…」
相変わらず湿っぽいツラのうらみちゃんが立っている。
「……やっぱり…私の事なんて…」
肩が震えている。泣いているのか。
「…うらみちゃん、」
「!と、トラさま…!いつの間に」
「どないしたんや?」
「何でもありません、」
半ば強引に、抱き寄せた。
「不安にさせてごめんなぁ…」
首筋にキスをする。
「あっ…」
「いけません、トラさま…!」
「うらみちゃん…ワイら、愛し合ってるんだよな?」
今度は唇にキスしようとする。…が、避けられた。
「……どうしたんですか?いきなり…!…お酒の匂いがします…。酔ってらっしゃるのですね…。」
「酔ってへんて、なぁ、」
もう一度キスをせがむ。
「んッ…」
無理矢理唇を押しあてた。
「んーッ!んー!」
息苦しいのだろうか。舌で、うらみちゃんの口をこじ開けた。泣きながら、自分の胸板を叩いてくる。負けじと、激しく舌を絡めていく。 だんだん、自分を叩く手が弱くなっていった。しまった。うらみちゃんは初めてじゃないっけ…?すぐ、舌を抜く。
「びっくりしたやろ。ごめんな。」
「トラさま、酔ってるだけ…」
「今日はなぁ、ワイも心を決めたんや。うらみちゃん、セックスするで!」
「と、トラさま…!私…」
「ワイにまかせるんや。うらみちゃんは何もせんでええ。感じるままを素直にだせばええから」


「いけません…!トラさま、」
「大丈夫やって、」
「……私の事なんか、愛してらっしゃらないくせに……!」
「じゃあ、何でうらみちゃんはここにおるんや!オトシマエやて、ちゃんとつけたやろ!」
「……」
「ワイが好きだからやろ!…ワイが何でうらみちゃんをクビにせんのか、わかるか?」
「(私が、鹿羽組の組長の孫だから……!)」
「事務所にうらみちゃんがいるってだけで安心するからや!」
何言ってるんだろう、と思った。でも、言っている事に間違いはない。どこか、妻のような安心をうらみちゃんに見出だしている。夜食を作って置いておくところとか、先に帰ればいいのに、自分が帰るのを待っていて、待ちくたびれて寝てたりとか。
「結婚とかしたことないけど、新婚みたいで」
「…トラさま…」
「な?それでもあかんか?」
……すごい、でまかせだった。ただ、セックスがしたいだけだったのに。
「…ここじゃ、…嫌です…」
「思い出して、びしょびしょになるからか?……それもええなぁ。うらみちゃんが、アソコをびしょ濡れにしてお茶運んで来たら…。」
長いスカートをたくし上げ、下を探る。襟元のリボンを解き、ブラウスのボタンを外し、中に手を入れた。
「と、トラさま、」
「うらみちゃんはノーブラなんや?いやらしいなぁ」
「…だって、服に響いてしまいますもの…」
指の腹で乳首を扱く。すぐ起った。とてもきれいなピンク。
「ひとくち、」
とだけ言い、そこにしゃぶりついた。
「だめ…!トラさま、…おっぱいまだ出ません…」
「出なくてもええんや…」


「そんな一生懸命舐められると、私…」
「どないした…?」
下のほうを探っている手を、中に入れる。
「…わかった。こういう事やな」
指に、粘液がまとわりつくのがわかる。思った以上にびしょ濡れになっている。
「…キス、してええな」
「お酒が」
「なぁ」
強引に、キスをした。舌が、雑に絡む。
「(ああ、この人、やっぱり酔ってる…。それに、女の人の匂いも。「そういう」お店に行ってらしたのね)」
うらみちゃんは口をひき離した。と、思うと、今度はうらみちゃんのほうからキスをしてきた。
「ん、んぐ」
知らなかった。この女はこんな激しいキスができるのか。
「(トラさまが、私を愛してらっしゃらないのなら、体だけでも虜にしてさしあげます…!私から、離れられないよう…!)」
うらみちゃんの細い手が、自分のズボンのチャックにかかる。さっきからずっと半起ちだった。ギュッ、と握られた。
「トラさまの…コレ?」
「そうや。デカいから、すぐわかるやろ?」
シュッ、シュッ…。
うらみちゃんが、扱き始めた。
更に大きくなる。


「うらみちゃんも、その気になったんやな…どこに欲しい?」
「私…ここの、…中に欲しいです」
先端を、うらみちゃんのアソコに押しつけられた。
「中か。ワイ、今日はゴム持ってへんけど、」
「愛してる方のですから、…生で…構いません…」
「そうか!ま、そんな一発射ったところでデキんやろ、な」
「…一発だなんて」
「ごめん、言い方が悪かったな」
「…何回でもしたいです、トラさまと」
こんなところで、都合よくヤれる女ができるなんて。
「今日だけじゃなくて?」念のため聞く。
「……まさか、お忘れになって…」
「!…そ、そうや、うらみちゃんの処女は、ワイにくれたんやもんな」


去年のクリスマスイブ。
借金の取り立てで忙しいのと、なかなか直せずにいたスクーターの修理代を一括で払ってしまい、うらみちゃんのプレゼントにと目をつけていたブランドもののバッグすら買えなかった。
買ったのは、タバコ2箱我慢して買った、一切れのケーキとロウソク。
しょんぼりと持ち帰った自分を見て、一粒の涙を流した。
机には、あったかい手料理。ふと見ると、うらみちゃんの指には絆創膏が点々と巻かれている。独り身でいる自分を気にかけてくれたのだろう。
「これ、…世間はクリスマスやろ。たまには、こういうのをしてみんのも、」
「…トラさま、私の…」
「どないしたんや?」
「何でもないです…」
「何や?…言わんと、わからんで?」
「私…トラさまに、あげたいものがあるんです…」
「ワイに?な、何やろなぁ?」
「喜んでいただければいいんですが……。目を閉じていてください…」
「何やろなぁ?」


パチン。
シュボッ。
「…まだ、開けないで下さいね…」
シュル………パサッ。
「いいですよ…」
「………………!」
部屋が暗くなっていたせいか、状況を把握するのに時間がかかってしまった。
目の前に、何も着ていない…裸の、うらみちゃんが立っていた。
さっき買ってきた、ロウソクの灯りで白い肌が一段と映える。
「か、風邪ひくで…?」
「トラさま、……お願いです…。私を、一晩、…今夜だけ、本当の『愛人』にしていただけますか…」
「な、何言うて…うらみちゃん、うちら元から愛しあっとるやんか、」
「トラさまに、私の処女をさしあげたいのです…」
「そんな、嫁入り前やのに、自分をキズもんにしたらあかん…」
「私も、普通の女の子のように愛する殿方と結ばれたいのです……」
この子は特別な地位にいたから、人並みの恋愛が出来なかったのだろう。
「嘘でも構いません…ひとこと、…」
どうして自分にここまでするのか。
「ワイで、ええんやな」
「…私、トラさまでないと、……」
「わかった。二度と、自分から足開くような真似したらあかんで。…うらみちゃんは、背負っとるモンがデカすぎるんやから」
「トラさまの前なら、…いいですか」
返事をする代わりに、ぎゅう、と抱き締める。体温がもともと低いのに、更に低くなっている気がする。
自分は、どこまで高めてあげられるのだろう。
するり、と首の後ろに手がまわってきた。ひんやりとする。


目が、合った。離してはいけない気がしてならない。
自分の口から、引き出されるように言葉が出てくる。
「うらみちゃんの顔、よう見してや」
禁断とも言える、頭の包帯に手をかける。止め金を外すと、包帯ははらはらと落ちた。キズというキズは見当たらない。暗いから、見落としてるのかもしれない。顔を半分近く覆う前髪を上げた。
いつも、俯いていたから気付かなかったのか、ちゃんと見ていなかった自分が疎かったのか。初めて、化粧をしている事に気付いた。
長い睫毛が更に長く、すらりと延びている。口紅を塗っているせいか、唇の血色もよく、艶やかで、ふっくらしている。それと、香水の匂いだろうか、お菓子の匂いだろうか。べっこう飴のように甘い匂いがしている。
「……今日、化粧しとるやろ?」
「……はい…」
「綺麗でいる事は大事やで。男を惑わす時は、特にな」
「……はい」
惑わされているのは、間違いなく自分だ。半開きになっている唇に、吸い付きたくなる。
顎をくい、と持ち上げ、顔を近付ける。
「愛してるでェ…うらみちゃん。ワイが、女の悦びってモンを教えたるからな」


更にひんやりとしてきた背中を優しくさする。背中から、腰へ。腰から、背中、肩。
びくん、びくん!と、手を動かす度に体が反応する。
「あッ」
「感じるんや?処女らしい反応やな。カワイイ」
耳元で、ささやいた。
顔が紅くなる。自分でも、こんなセリフは滅多に言わない。
「………う」
「声でも感じるんや?」
「…トラさま、低い声でささやくんですもの…。」
今日ぐらいは、イブたから珍しく甘いのもいいだろう。うらみちゃんにとっては初体験の相手になるわけだから、……女の子に、素敵な思い出にしてあげなければ、トラウマになりかねない。特にこの子は…。
自分の身にも危険が及ぶ事は間違いなかった。
ゆっくりとキスをする。
緊張のせいか、歯を食い縛り、唇を強く閉じている。
「口、ちょっと開けてな、普通にしてて」
もう一度キスをした。
やわらかい。
舌を、入れていく。まだ、普通だ。
体も愛撫していく。
誰も触れた事のないからだ。華奢なわりに、胸はそこそこ大きい。自分の大きな手で掴んで、丁度良いくらいだ。着痩せするタイプなのかもしれない。華奢だから貧乳だと思っていた自分にはうれしい誤算だった。
突起がすぐに反応する。
「ええ色してんな」
乳首に貪りつく。汗が、じんわりと滲み出ている。
(甘い匂い‥‥うらみちゃんの汗やったんや)
「だめ、トラさま‥‥‥」
駄目、とは言いつつも、貪りつく自分を見ている。見られると、余計興奮する。舌づかいが多少荒くなってきた。
「‥‥っ‥と、トラさま‥‥‥痛ッ‥」
こらえていたのだろう。目には涙が溜まっている。
「あかんかったな。ごめんな」


お詫びに、キスをする。また、舌を入れようとした。
「だめ」
「‥‥今度は何や。ワイがキスしたらあかんのか」
「違うんです‥‥。何か、さっきからお口の中がぬるぬるしてきて‥トラさま気持ち悪いんじゃないかな、って‥‥」
どうやら、からだがいやらしく反応してきたようだった。
「どれ、見せてみィ‥」
「あ‥‥ん」
口を開けた瞬間、てらっと一本の糸を引いた。本当らしい。
「そのまま立ち膝になってごらん」
へなへなと膝をついた。
「そのままやでェ‥‥‥」
スラックスのジッパーに手をかけ、ゆっくりと下ろした。
黒いビキニの中で、自分のモノが今にも暴れたさそうにしている。
「これから、うらみちゃんのなかに入れるんやから、可愛がってや」
「トラさま!‥‥」
顔が強ばった。
「恐いか‥‥?うらみちゃんがやらへんのなら、ワイがしたるで。お口、開けといて」
「あ‥‥‥うぐっ!」
「お、ごめんな、もっと先っぽから行こか。‥‥ぬるぬるしたお口で、舐めるんやで」


「う‥‥ちゅぶッ、んぐ」
「ええで、うらみちゃん。その調子や。上手いなぁ」
「だって、トラさまが大好きなんですもの‥‥」
「ワイもうらみちゃん好きやで‥‥!あッ‥‥うらみちゃん、で、る‥‥!」
うらみちゃんはすかさず、先端をくわえこんだ。そこに、いつもよりちょっと早く、どろどろと白濁した精液を勢いよく射た。
頬が少し膨らむ。そんなに出したのか。
「ん‥」
涙目で、飲み込めないでいる。
「ごめん、」
キスをして、うらみちゃんのなかに流しこんだ自分の精液を自分の口へと戻す。

‥‥うえぇ、こんなマズいのを出してたんや‥‥。

昔、女に「ワイのザーメンくらい、飲み干さんかい!」と言ってたが、これは自分でも飲み干すのは難しい、と思った。
口角を、受けとめ切れなかった精液が伝う。
うらみちゃんも、口の周りが、自分が出したものにまみれている。
ぺっ、と床に吐き、もう一度うらみちゃんを見た。
唇を噛んで、こちらを見ている。頬の膨らみは無くなっていた。
「‥‥私‥‥飲んじゃいました‥‥」
「ごめんな、うらみちゃん!こんなマズいモンやったら、最初からこんな事させへんかったのに、」
ぺろ。
うらみちゃんが、自分の口からこぼれたひとすじの液体を舐めた。くすぐったい。
「あかんて、」
笑ってかえしたつもりが、しょんぼりとした。だが、いつものしめっぽさはない。
「‥‥‥しゃアないな、」
うらみちゃんをお姫さま抱っこした。軽い。これだったら、他の体位も試せるんじゃないか?
‥‥いや、止めておこう。


うらみちゃんを、黒革張りの自分の椅子に座らせた。
両足を、肘あてにかける。大きく、股が開く。
「いや、トラさま!恥ずかしいです‥‥!」
とっさに手で秘部を隠した。恥じらいを感じている女は、なんていじらしいんだろう。自分は、その手をぎゅう、と握った。初めて男に手を握られたらしく、すぐにその手は力が抜けた。手を、どかす。
男には晒した事の無い部分を、自分の前に晒している。
「‥‥‥トラさまのいぢわる‥‥‥」
「あぁ、よう見えるでェ‥‥うらみちゃんの、‥‥やらしいなァ!もう水浸しやんか」
「見ないで‥‥」
「それは無理やなァ。うらみちゃんのほうが、見てくださいってぱくぱく言うてるんやで?」
「う‥うっ‥‥」
「こっちのお口にもキスせんとな、」
股間に顔をうずめる。
チュッ、と軽く吸って、周りを舐めた。
ぴくん、ぴくんと反応する。
中指を立て、中にゆっくり入れる。
「あ‥」
「ほら、あっさり指一本入ったで」
指を、前後させる。
ジュポジュポと、いやらしい音が立っている。
「はッ‥‥‥あ、」
「よくなってきたか?こっちのお口も、よう締まるで」
指を引き抜き、うらみちゃんに見えるように、しゃぶった。
「あ、‥‥」
「これが、うらみちゃんの味やな」
とろとろとした蜜を、上から垂らして舐めてみたり、もう一度、指で撫で上げるように蜜を汲み、目の前で舐めてみせる。
「カワイイ。まだ、男を知らん味や。」
「‥止めて。トラさま‥恥ずかしい」
試しに、うらみちゃんの口の前に差し出してみる。すると、口を開け、指をくわえた。


「と、トラさま、‥‥私、下のほうがひくひくします‥‥‥」
「欲しいんや?ワイのモンが欲しいんやな?」
こくん、とだけ頷く。

ぐっ、と先端だけ中に入れる。
うらみちゃんは恐くなり、厚い胸板に顔をうずめた。
「‥‥‥まだ、トラさまの匂いがします‥‥」
タバコと、流行りの男性向けの香水の匂いがする。
朝、軽いスパーリングをして事務所のシャワーを一浴びし、香水を少し多めにつけるのが日課だった。
流行りの香水だったから、街中で同じ匂いがすると、人混みのなか、自分がいないかと捜し回った事がある、とも言っていた。
朝のシャワー後にバスタオルを渡すのがうらみちゃんの日課だった。
先日、わざと間違えてバスローブを渡され、少し照れながらも着たのを覚えている。
「たまには、ええか。」
と言いつつも、
「似合うか?なんか、エロくないか?」
と、心配になって聞いてみた。
「クスッ‥‥似合いますよ‥‥‥。トラさまは、素敵なお体をお持ちですから。‥‥AV男優さんみたいです‥‥」
「うらみちゃん、それはあんまりや」
「冗談、です‥。まさか、着ていただけるなんて。‥‥‥見てみたかったんです、トラさまの‥‥姿」
「‥‥うらみちゃん‥?」


「うらみちゃん!」
うらみちゃんが目を開けた。
自分の胸元で、小さくうずくまっている。初めて入れられるモノにショックを受けたのかもしれない、と思ってしまった。
「大丈夫か?‥‥あかんかったら、ちゃんと言うんやで」
「‥!‥‥ごめんなさい、私‥‥」
「じゃあ、もっと中に入れるで」
「‥‥‥痛くても、続けて下さい‥‥私、トラさまの体だったら、すべて受けとめたいんです‥‥。」
「そうか。じゃあ、ワイもやさしくセックスするのは下手やから、ちょっと激しくヤらせてもらうで。‥‥‥泣かせるかも知れんで?それでも、」
「構いません‥‥!トラさまのセックスを、私に仕込んで下さい‥‥!!」
ちょっと涙目になっている。真剣らしい。余程決意したんだろう。
「痛いけど、我慢するんやで?最後には、ワイが絶対うらみちゃんイかしたる」
「‥‥‥トラさま‥‥!愛してます、大好きです‥‥!」
うらみちゃんが、しがみついてきた。強く。とても強く。自分は欲されている。
「ワイも、うらみちゃん愛してるで」
もう、無理して好きという感情に持っていくというより、とにかくこの女を自分好みに調教してやろう、と思った。その方が、お互いに都合が良いのかもしれなかった。


ぐーッ、とひと息に挿入する。痛いのを堪えているのか、さらにうらみちゃんは抱きついてくる。
「大丈夫やでェ‥ちょっと痛いだけや」
「‥‥ふ‥‥うッ」
「ええか、体がエライ事なってきたら、さっきみたいにちゃんと言うんやで」
「は、‥‥ぁあ‥」
中に突かれる衝撃のせいか、返事が若干震え気味になる。
「まだ入らんなァ!ちょっと動かそうなァ?」
激しく、ピストン運動をする。もっと、中に入れと。
「と、‥ら‥さまァ!!」
ギュ、ギュッと中を擦りながらも、パンッ!パンッ!とお互いのからだを小刻みに打ち付ける音と、接合部分のやや粘り気を持った液体の音が事務所に響きわたる。
「痛ッ‥‥あ、ああ」
「どうや、ワイのはまだ痛いか‥‥?」
さらに激しく突く。壊れてしまっても構わない。本人が望んでいるのだから。
「うらみちゃんのはここまでか?ちゃうなァ!もっと奥、いくなァ!」
「あ‥う」
「気持ち良くなってきたやろ?わかるで。うらみちゃんの下のお口がワイのモンを噛むんや‥‥。」
「トラさま‥ァ‥‥!トラさまァ!」
「どうした、」
「気持ちいいです‥‥!トラさまぁぁぁ!」
中で、どろ、と何かが流れ鉄のような匂いがする。


「うらみちゃんの処女はワイがもらったでェ‥‥もっと気持ち良くさしたるからな!」
うらみちゃんの腰を持ち上げ、密着させるように突く。
「だめぇぇぇぇ!」
さらに、気持ち良いところに当たったらしい。腹に、ビュ、ビュッと熱いつゆがハネる。
「あーっ、あー‥‥」
「ほら、おつゆかかってしまったやんか」
「ご、ごめんなさ‥‥」
「ズルいなぁ!うらみちゃんだけ先にイクんとちゃうやろなァ?」
「‥ちがっ‥‥はぁん、わたし‥トラさまと‥」
「あーっ!もうあかん、中に出すで!」
「トラさま、だめ!中はいけません!」
まぁ、一回くらい、中出ししても平気だろう。
「うらみちゃん!愛してるで‥‥!」
「‥トラさまぁ、‥‥トラさ、まァ‥‥!」
ぶるッ、と身震いを起こして、膣の中に出した。締め付けが半端無くきつく、自分のモノを抜くことを許さない。
‥‥軽い痙攣を起こしているのだろうか?
上体を起こし、抱っこした。うらみちゃんは、自分の腕の中で、また小さくなっている。
「‥‥はぁぁ、はぁ、‥トラさま、わたし‥」
「うらみちゃん、女やで、‥‥ワイの女やで。」
「うっ、うっ‥トラさま、ひどいです‥‥。わたし、初めてだったのに‥。」
一筋、涙を流した。本当に初めてだったのか。


うらみちゃんから、キスをされた。攻められたつもりが、攻め返してしまった。
「う‥‥ふうっ」
下の口も、緩さを覚える。
ズルリと抜くと、自分の発した液体と、うらみちゃんから流れ出た血の交じった液体が、ボトボトと絨毯に落ちる。
「あぁ、ごめんな。びっくりしたなァ?」
「トラさまぁ‥‥」
やさしい言葉に、さらに泣きじゃくっている。
「恐かったんやなァ、」
「‥断られるかと思った‥」
うらみちゃんの頭をゆっくり撫でる。
「そうか、うらみちゃん、頑張ったなぁ。疲れたやろ?‥このまま寝てええで。今日はワイがずっとこうしててあげるからな」
すうすうと既に寝息をたてていた。
「‥もう、何恥ずかしい事言わすんや‥、」
さっき入れたやわらかいところに、自分のやや萎えたモノを再び入れてみる。起きないように小刻みに腰を動かす。
「起きんといてくれよ‥‥」
「んっ、ん‥‥」
「(中で出すのなんて久しぶりやからなァ、もう一発ヤらしてもらうで)」



「あーっ!(思い出した!一発やなかった!うらみちゃんが寝てから一発、もう一発って、三回くらい出しとったやないか!)」
「どうかされましたか‥」
「いや、何でもない」
「トラさま‥じっとしてて下さいね」
うらみちゃんはしゃがみこむと、自分のモノをくわえた。
「はむッ‥ん‥」
舌遣いが上手くなったのは気のせいだろうか?自分が教えた通りではあるが、慣れがみえる。
「うらみちゃん、上手くなったなァ?」
「そう、ですか‥‥?」
「だれか、他のヤツとヤったんか‥?(まさか、あの成歩堂とか言う弁護士とヤったんとちゃうやろな?‥‥あんなヤツに、うらみちゃんのちっちゃい穴を犯されたと思うと、なんか腹立つなァ)」
「ひどい、わたしはトラさま一筋なのに‥」
うらみちゃんの頭を押さえ、モノをくわえさせたまま、激しく前後させた。
「う、うぐ‥‥ッ、んぐ!」
涙を流しながらも、自分のモノをしゃぶっている。
「‥‥ッ!」
予告も無しに、口のなかへたっぷり放出する。
ぼと、ぼとと入り切らなかった精液がこぼれた。
「ほら、飲むんやで!」
うらみちゃんは戻しそうなのを手で押さえ、ごくんと飲み込む。そしてまた、モノをくわえた。
先端を、ちゅうちゅうと吸っている。
「もっと、出して下さい‥」
「誰に教わったんや!」
「‥‥誰にも、教わってません‥」
「そこまで言い張るんやったらなァ、口を割るまでおしおきせなあかんなァ!‥うらみちゃんのが先に裂けてしまうかもしれへんけど」
「(珍しい。トラさまってば、嫉妬してる。)」
「こっちや」


腕を引っ張り、自分のデスクまで連れてきた。
ドカッ!
勢いよく、座った。
「さぁ、自分から入れるんや」
「えっ、‥えっ?」
「簡単やで。ワイの膝の上に座ればええんや、前向いてしたいんか、後ろから突かれたいんかはうらみちゃんの好みやで?」
「好みって、そんな‥」
「うらみちゃんはワイのいない間に勉強教えてもろたんやろ?お勉強の成果、見せてもらわんとなァ!」
「‥‥‥」
うらみちゃんは無言で膝の上に乗り、スカートをたくし上げ、自分のモノを掴んだ。
「おっ?うらみちゃんは後ろからは教わらなかったんや?」
「‥‥‥」
「じゃあ、あとで教えたるからな」
ぐ、とあてがう。しかし、入るどころか、入り口で止まっている。
「どないした?うらみちゃんの穴はちっちゃいからなァ、入らんのとちゃうか?」
「トラさまのは、‥入ります、」
ぐっ、ぐっとさらに押しつける。先端だけ、入った。
「はぁ‥はぁぁ‥‥」
「お、入ったな。でも、まだやで?」
「う、うぅッ」
「しゃアないな、手伝ったる」
下腹部にわずかばかり顔を出している突起を、摘んだ。
「ひゃあッ!」
「充血しとるな、パンパンに張っとるで」
キュッ、キュッと数回扱く。
「やっ、だめ‥‥!」
「ほら、今度は入るやろ。入れてみィ‥‥」
ズブッ、ズブズブ‥‥。
「はぁぁぁぁんッ!」
体が大きくのけぞる。


「ほら、動くんや」
「も‥‥だめ‥‥‥」
ぐったりと胸板に体をもたげる。 「何や、もう果てたんか!」
「だって、トラさまの‥‥気持ちい‥‥」 「ワイはまだ気持ちよくなってへんで。それに、『先生』がだれかも教えてくれへんしなァ‥‥」
膝の上からうらみちゃんを下ろし、後向きにしてデスクに上体を寝かせた。
「じゃあ、ワイが後ろから入れるで」
「トラさまぁ、」
穴が、ひくひくいう。
「いつからこんな淫乱になったんや、いやらしい女になったもんやなァ?」
乱暴に、挿入する。
「あああああッ!」
さらに、強く突く。行き止まりらしく、奥でゴツ、ゴツと言うが自分のモノを根元まで入れようとさらに押し込む。
「(食い付き方が、締め方が慣れている‥‥やっぱり、他のモン入れたに違いない)」
「だめ、壊さないで」
「じゃあ、いい加減吐くんや。‥‥あの弁護士やな!」
「‥‥ちがっ‥(あの弁護士さんとセックスしたと思ってる‥‥!)」
「‥‥アイツは淡泊なセックスしかせんやろ?ワイはあんな弁護士のとは全然ちゃうで」
「あの弁護士さんは違‥‥っ」
「まだ弁護士の肩を持つんか?あんな弁護士の事は忘れるんや!‥‥ワイのためだけに足を開くんや、」
「(トラさま、もうわたしがいないと駄目なんだわ‥)‥‥‥うっ、うっ‥ごめんなさい、わたし‥トラさまに内緒でひとりエッチしてました、トラさまの事を想いながら‥‥。クリスマスの時の、あの初めてのセックスが忘れられなかった」
「な‥‥」


「トラさまが居ないとき、ここで、してました」
「う、ウソや」
「そんなに疑うんなら、デスクの一番下の引き出しの奥に‥‥わたしが使ってた‥バイブが」
急いで引き出しを開け、中を探る。
「!」
奥から、黒い箱が出てきた。
「‥‥これか。」
開けると、そこには自分のより二回りほど小さい、バイブが入っていた。
「これで、ワイの居ない間勉強しとったんか」
手に取って、眺める。
雌の匂いが、わずかばかり残っていた。
「うらみちゃんの、アソコのお汁の匂いがするで。遣い込んでるなァ?」
「や、‥‥トラさま、してくれないんですもの‥‥」
「じゃあ、こっちも遣い込んでしまったっちゅうワケや!」
再び、中を強く突く。
「やめて、トラさま‥‥」
「寂しかったんやろ?ん?ワイに抱かれなくて!」
「はぁ、あッあーッ!」
「どのくらい使ったんや?‥‥答えんか!」
「毎日、いっぱい」
「いやらしいなァ!毎日、ワイのモン想像してコレハメとったんか!」
「は、い‥‥」


「ほら、どうや!本物のワイのサオは」
「きゃああああッ!」
うらみちゃんの膝が、ガクガクと震えだす。
「どないした!またイクんか?」
「トラさま‥‥ぁ‥わたし、だめ‥‥はやくイキたい。トラさまの体で、イキたいです」
「わがままやなァ!もうちょっとや、‥‥もっと締めてくれ」
「‥トラさまぁ‥‥ッ!」
ぎりぎりッ、と自分のモノを更に締め付ける。うらみちゃんのこの締め具合が心地よい。
「出すで!うらみちゃん‥‥!」
「あーッ、あーッ!」

うらみちゃんの背中に、ぐったりともたれかかった。うらみちゃんは、デスクの上で、最後までイッたことに奮えている。
‥‥今日は、激しくヤリすぎたかもしれない。
うらみちゃんの黒いワンピースに、べっとりと二人の愛液がハネていた。
「ごめんな‥‥」
早とちりとはいえ、自分一筋のうらみちゃんを疑ってしまうなんて。
頭を撫でる。
「トラさま‥‥」
「もう、こんなオモチャ使うんやないで。ワイがいるからな」
「‥‥‥はい」
いつしか、自分がうらみちゃんの虜になっている。悔しい、と思ったが、自分を愛してくれている唯一の女だ。自分の前でしか、足を開かない‥‥。
もっと可愛がってあげよう。
「おじいさまには‥‥秘密にして下さいね。こんな淫らな孫なんて、」
「わかった。ワイとうらみちゃんの秘密や」



終わりです。相変わらず尻切れ感が‥‥orz
感想お待ちしてます。
おまけ、その後。

「‥トラさま、‥‥わたし、どうしたらいいのか‥‥」
しょんぼりした顔でうらみちゃんが自分のデスクに来た。
「どないした?そんなシメっぽいツラして(相変わらず、やけど)」
「わたし‥‥生理止まっちゃったんです。」
「そんな、不順なだけやろ(不順ぽい感じやもんな)」
「ヒドい」
うらみちゃんの体をちら、と見た。若干、お腹が張っている‥‥?
「妊娠、したかもしれません」
「ああ、‥‥‥あァ?!」
「トラさま、いつも中にだすから。‥‥逆算すると、初めての夜なんです。初めて結ばれた夜に、子供まで授かってしまうなんて‥。トラさまの精子って、お強いのですね」
「(そっか!うらみちゃんは一発目で果てて寝てしまったから気付いてないんや!‥‥ワイがその後数回中出ししたの)‥‥‥びょ、ビョーイン行って来たら」
「もし、‥妊娠してたら、産んでもいいですか?‥‥喜んでくれますか?」
不安そうな顔で、聞いてきた。半ば、ごまかすようにして抱き締めた。
「そ、そりゃあ、ワイとうらみちゃんが愛し合って出来た子供やからな。嬉しいに決まっとるやろ」
「嬉しい‥‥」
「さ、早う病院に行っておいで」
「そうですね、おじいさまにも早くご報告したいですし‥‥」
「!!」
「そしたら‥‥鹿羽組の次期組長は、トラさまかもしれませんね」
「そ、そうかなァ?ははッ、ははッ」
笑いが乾いていた。
「‥‥行って来ます‥」
「あぁ、真っ先にワイに報告するんやで!」
にこっ、と微笑み、事務所を出ていった。
‥‥嬉しそうだった。


「あーッ!もう、どないしたらええんや!」
もし、妊娠してたら自分は、どう迎えればいいのだろう。もし、そうでなくても。

数時間後、うらみちゃんが帰ってきた。
うかない顔をしている。
「‥‥‥」
「うらみちゃん、お帰り。‥どうやった、」
ぽん、と肩を叩くと、うらみちゃんは堰を切ったように泣きだした。
「トラさま、ごめんなさい!わたし、わたし‥‥!」
「何や、泣いてたらわからんで」
「‥お腹に子供なんて居なかった‥‥想像妊娠だった」
内心ほっとしたが、反面、ちょっと寂しかった。
「そうか、残念やったな」
うらみちゃんの華奢なからだを抱き寄せた。
「トラさま‥‥‥」
「でも、良かったかもしれんな。また、うらみちゃんとセックス出来る」
細い腰に、手をまわした。
「‥‥‥お茶、煎れてきます」
手を振りほどかれた。軽率だったかもしれない。
後を追う。
「ご、誤解や、うらみちゃん!」
腕を引き、強引にキスをする。
「ふう‥‥ん‥ッ‥」
「うらみちゃんがかわいいから、いじめたくなるんやで‥‥」
「もう、トラさまってば」
更に、強く抱き締めた。
ああ、この娘を愛してしまっているかもしれない。


今度こそ終わり。
次は変わったカプで書いてみたいです。
ここまで読んで頂いた方、長々とお付き合いくださりありがとうございました。
最終更新:2006年12月13日 08:40