真宵×千尋

「お姉ちゃんのおっぱい、大きくていいなー。あたしなんてゼンゼンおっきくならないんだよ」
「大丈夫。まだまだこれから大きくなるわよ」
「ううう‥‥そうかなあ」
 綾里姉妹は、倉院の里のそばにある温泉に入りに来ていた。真宵が山歩きをしている最中に
偶然見つけた天然の温泉で、以来時間のある時には二人でよくここを訪れるようになったのである。
 誰もいない山奥の温泉では、梢が風に揺れる音の他は何も聞こえてこない。月明かりだけに
照らされて、温かい白色の湯に浸るのは、室内風呂に入るのとは段違いの趣がある。
 真宵は湯をかき分けるようにしてぱしゃぱしゃと姉のそばに寄って行き、
「ねえねえお姉ちゃん。ちょっとおっぱいに触ってみても、い?」
「ふふふ、バカねー。別に構わないけど」
「わーい! じゃちょっと、触るよ~」
 真宵は指先でつんっと先端をつついてから、手のひらで全体を包み込むように豊かな乳房を
揉んだ。真宵の小さな片手ではるくらいの質量のある乳房が弾力を持って、真宵の手がかける
圧力をはね返そうとする。
「わぁ、すごい」
「‥‥く、くすぐったいわ。真宵、もうちょっと普通の触り方してくれない?」
「フツウの触り方ってどういうの? あたしわかんないよ」
 真宵の左手が千尋の乳首に伸びた。先端をつまみ上げ、コリコリとこね回す。右手も休まないで
たぷたぷと重さを量ってみたり、頬擦りをして感触を確めたりして、遠慮会釈なく千尋の胸を弄った。

 千尋の口からわずかに息が漏れる。
「やっぱりお姉ちゃんのおっぱい、おっきい。手から零れそうだぁ‥」
「あ、あのね、真宵‥‥んっ」
 真宵が千尋の乳首に吸い付いた。乳輪ごと口の中にすっぽりと覆い込みながら、ちゅっと音を立てて
吸ったり、舌全体で潰すように舐め上げたりして弄る。
 真宵の口腔内できゅっと乳首が固く勃ち上がっていく。
「おいひぃ。お姉ちゃんの、おっぱい‥‥」
 舌が丹念に胸全体を這う。温泉の湯の味と、肌の直接の味を堪能しながら、犬のようにぺろぺろと
無邪気な舌の動きで千尋を攻める。
「あっ‥ぁ、ま、真宵‥‥もういいでしょ? っあぁ」
「ダメだよー。せっかく久しぶりに二人でお風呂入りに来たんだから、もっと色んなとこ触らせてよ」
 真宵の指が千尋の太ももの内側に伸びる。
 千尋があっと声をあげる間もなく、真宵は千尋の足の間に手を侵入させた。
「あは。ヌルヌルしてるよ、お姉ちゃん。濡れてるの‥‥お湯のせいだけじゃないよねぇ」
「‥‥は、ぁ、やめなさ‥真宵‥んぅ」
「こういうの、ヨクジョーしてる‥‥って、言うんだよね?」
「あ‥あなたどこでそんな言葉‥‥」
「ふっふっふ、甘いなー、お姉ちゃん。今はテレビとか雑誌とかでね、いろーんなジョウホー
シュウシュウできるんだよ。いつまでもあたしだって子供じゃないんだから」
 子供そのものの得意げな顔をして、真宵は肉襞の周囲の形を確めるように指先でなぞっていく。
 感じさせるためというよりは、純粋に探究心からのたどたどしい動きは、かえって千尋に
焦れったい快感を与えて追いつめた。湯の中のことなので音は直接響かないが、ちゅる‥という
粘液の触感が真宵にも千尋にも伝わっている。

「‥あぁんっ‥あふ、真宵、も、もうやめなさいっ‥‥ぁああ」
 湯につけないように結い上げていた千尋の髪が頭を振った拍子にほどけ、ゆるゆると水面に広がっていく。
「お姉ちゃん、かわいー。なんかこういうお姉ちゃん見るの、嬉しいなぁ」
 真宵の指は千尋の股間の突起をつまみ上げて、きゅっと力を込めてみる。指の腹でこすってみたり、
形を変えるように軽く押したり引っ張ったりしているうちに、千尋は官能に飲み込まれてあられもなく声を漏らした。
「‥ひっ‥はぁん‥あぁぅ‥ん‥」
 ちゃぽん、ちゃぽっ、と二人が動くたびに湯のしずくが音を立てた。湯をかきまぜたせいか辺りにはもうもうと
湯気が立ち上がり、二人のすべらかな肌に細かな水滴を宿す。
 やがて真宵の指は、とろとろになった千尋の秘部にそっと伸ばされた。
 じくじく充血したそこに触れられて、千尋の体はぴくっと反応する。
「お姉ちゃんの中の中まで、触りたいの‥‥。もうココ、ぐちょぐちょだし、イタくないよね? イタかったら言ってね」
 真宵の熱い吐息とともに、指は千尋の入り口近くの内壁をぐるりと円をえがくようにして広げた。たどたどしい
指の動きに、千尋はたまらなくなって腰を揺らす。しかしまさか姉として、妹にもっととねだるわけにもいかない。
焦れったさにひたすら耐え、腰をグラインドさせたい欲望を抑えながら、望む快感が与えられるのを待つ。
うふぅ‥‥はぁぁ‥真宵、い、いぃ‥‥」
「かわいい、お姉ちゃん。大好き‥」
 紅く濡れて開かれた千尋の唇に、真宵は伸び上がって唇を押し当てるだけの無邪気なキスをした。
 侵入させる指をもう一本増やし、中指と人差し指をリズミカルにうねらせて内壁をこすりあげる。
「あぁっ、‥はあっぁっ。‥うふぅ‥はあぁんっ‥!」
「あ‥お姉ちゃん、あたしも、なんだか‥‥はぁ、は‥」
 乱れる千尋の姿を見ているうちに、体が熱くなってくるのを感じた真宵は、指を侵入させたまま、太ももで
千尋の体を挟み込んで、体全体を擦り付けるようにして上下運動を始めた。
 勃起した乳首やクリトリスが互いの肌でこすれて、痛いほどの快感を呼び起こす。上気して敏感になった
肌にはそれだけでも十分すぎる刺激だ。

 不規則な運動で千尋の内側は真宵の指をきゅうぅっと痛いほど締め付けた。ぴくぴくと軽い痙攣が
起こり始め、絶頂への予兆を示す。
 その動きのいやらしさに真宵は指先だけで感じてしまった。
「うぅん‥あぁっ‥イクっ‥まよいぃっ‥もう、イッちゃうっ‥! くぅ、あぁぁぁーーっ!」
「んぁ‥お姉ちゃ、ぁぁ‥すごい‥‥」
 膣が真宵の指を食いちぎろうとするかのようにうねり、収縮した。 
 びくん! びくん! びくん! という激しい収縮が真宵の指をぐいぐいと飲み込んでいく。
 数十秒にも及ぶ絶頂の快感に身を震わせて、やがて千尋はぐったりと脱力して岩肌に身を
もたせかけた。湯にゆらゆらと広がった髪が、快感の余韻に力なくしなだれる体を飾っていた。

「ごめんね、お姉ちゃん。びっくりしたでしょ。いきなりこんなことして」
 千尋に甘えるように抱きついて、真宵はいたずらっぽく笑った。
「お姉ちゃんがあんまりキレイだったんだもん。ついイタズラしたくなっちゃったんだ。ごめんね?」
 純朴そのものの表情で小首をかしげて、上目遣いでのぞきこまれると、千尋も苦笑するほかなくなってしまう。
 他の人間にされたらとんでもないと思うようなことでも、ただ一人血を分けた肉親である真宵なら許して
しまいたくなる。ひとつ大仰にため息をついてみせると、こつんと真宵の額を軽く叩き、
「全くもう。しょうがない子ね」
 結局のところ、千尋もまた、真宵には弱いのであった。


                                   END



あとがき
お粗末様でした。
書きたいもの書かせてもらってありが㌧。
お姉サマ系責めるの好きなので良かったらまた書かせてください。
最終更新:2006年12月12日 20:06