冥輪姦

検事になって何回目の裁判だったのか。
被告人は見るからに下品な若い女だった。それはよくおぼえている。
退屈そうにあくびを繰り返しては、傍聴席にいる仲間にチラチラと合図を送っていた。
さすがの私も弁護人に同情したくらいだ……が、これはビジネス。
どんなに小さな裁判であろうと、常に狩魔の名がかかっているのだ。負けるわけにはいかない。
そもそも、この裁判で私の負けは存在しなかった。
陪審員の顔を見ていればそれは一目瞭然。
陪審員に限らず、傍聴席にいるほとんどの人間が有罪を確信するよう、下品な女を見つめていた。

案の定、被告人に有罪判決が下る。
下品な女はようやく事の重大さに気付いたのか、やがて顔面蒼白になった。
名のある会社社長の娘らしいが、学校にも通わずロクでもない男たちとつるんで
毎日毎日遊んでいたのだろう。立場と金に物を言わせて派手にやっていたようだが
人殺しまでするとは、ほとほと呆れかえる。
傍聴席の仲間らも、金づるが刑務所行きになって戸惑っているようだ。
そのままお前たちも地獄に堕ちればいい。私は本気でそう思った。
「ごきげんよう」
私は女にそう言うと、ひらりと身を翻してその場を立ち去った。
その時の被告人は……そう、喩えるならまるで怯えている仔猫のようだった。
私よりも五歳は年上のはずなのに、子供みたいに泣きじゃくっていた。

その日の、陽が落ちた直後だったと思う。
下品な女の仲間である、いかにもワルの男達に私が捕らえられたのは……。

暗くジメジメとした地下室で、私は両手を後ろ手で縛られ、複数の男に嬲られていた。
顔は男たちの精液で汚れ、身に着けていた衣服や下着は傍らで
ボロボロになって放置されている。
「はぁ、はぁ……も、もうやめて……」
私は涙を流して男たちに懇願する。
「へっへっへっ……まだまだこれからじゃん」
一人の男が卑しく笑いながら私の髪を荒々しく掴んでじっと見つめた。
「キレイな顔が台無しだなぁ」
そして、半開きになっている私の口内に再び肉棒を挿れる。
「こうなったら徹底的に汚してやろうぜ」
「じゃあオレは今度こっち~」
一人が乳房の間に肉棒を挟み、一人が尻穴へ挿入する。
私は表情を歪め、苦痛を訴えた。
「ぅあぁぁっ! うむぅうう……っ!!」
「気持ちイイの? 後ろの穴、すごくぬるぬるだよ~?」
尻穴を犯している男は、腸液を掻きだすように激しく抽送を繰り返す。
「あひぃっ! いやあ……っ」
「口から抜いちゃダメじゃん! ほらほら……ちゃんと舌も使って気持ちよくしろよ」
口内を犯している男が私の後頭部を押さえ、喉奥に肉棒を突き立てると腰を前後に振りはじめた。
何度も嘔吐感に苛まれながら、私は男の肉棒に舌を絡めた。
口の端から唾液が糸をひいて床にこぼれる。
最終更新:2006年12月12日 20:09