だしかん

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hidagorin

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だしかん・だちかん・らしかん・らちかん


意味:駄目・捗らない(はかどらない)
漢字:埒明かん

説明:
 飛騨では、「はんちくたい」に並び、代表的な方言で、飛騨で生まれ育った人は必ず使う言葉。 特殊でわかりにくい方言ですが、飛騨以外の方にも表情や態度でニュアンスは伝わると思います。(?) 元々は、「はかどらない」という意味で使われていたのが、現在では「だめ」という意味で使われています。
語源は、「埒(らち)が明かない」。物事がかたづかない、はかどらない、という意味。(広辞苑)
これが「らちがあかない」→「らちがあかん」→「らちかん」→「だちかん」「だしかん」というように訛ったようです。 飛騨でも、地域や年代によっては、およそ4通りの言い方があり、「だしかん」が広く使われているようです。
また、語源にある「埒(らち)」とは、馬場の周囲の柵、のことで、物事のくぎりを言い表すそうです。 現在でも、よく使われるのが、「不埒」ですね。

(追加2002/04/02) 高山市の70代の男性からアンケートより情報を頂きました。 「だちかん」の肯定が「だちく」で 我々の子供の頃はよく使っていて、なにかやっていて面倒になると「こりゃだちかん」 と放り出すと「だちくだちく」と叱られた。大変、貴重な情報ありがとうございました。初めて聞きました。

使用例:
(何か失敗した後に・・・)
「たあけよ! ボサッとしとるで、だしかんのやさ。」

翻訳:
馬鹿だなぁ。ぼーっとしているから駄目なんだよ(はかどらないんだよ)。
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