つかえる

最終更新:

hidagorin

- view
管理者のみ編集可

つかえる


意味:つかえる
漢字:閊える

説明:
 先日、こんなことがありました。
ある歯医者さんの受付に公衆電話があり、その電話には、「10円・100円ツカエマス」と印字された
ネームシールが貼ってありました。
「えぇ?ツカエル?」
「それじゃぁ、使えないじゃないか。」
と一瞬思った後、勘違いをした自分に思わず笑ってしまいました。
この「つかえます」は、通常「使えます」と解釈するのがあたりまえですが、
飛騨では、詰まる、突き当たって先に進めない、の意で、「閊える(つかえる)」という
言葉を使います。
私は、この時、「10円・100円が詰まります。」と解釈してしまったのです。
まさか、「お金が詰まります」なんてわざわざ書くわけないですよね。
でも、「円」は漢字を使っているのだから、「使えます」もカタカナじゃなくて漢字を使って欲しかったな
と思いました。

室町以前から使われていた言葉で、「閊える」と書きます。
「つかえる」には以下の言葉があり、
1、閊える:詰まる。門(入り口)+山(行くてをとめるやま)。入り口が通らないことをあらわす。
2、仕える:奉仕する(雇われ側)。他動詞形(いわゆる主人側)が「遣う(使う)」
3、痞える:胸が締め付けられて苦しむ。
目安箱バナー