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歴史的假名遣講座


はじめに


  • このページは、涙を飮んで、漢字に關しては馴染みの薄い正字(旧字)は止めておきます。
  • 見たら誰でも理解できさうなものは殘します。

どうして嵌ったか


  • 神社新報社のページに歴史的假名遣講座があって、それをたまたま讀んだのが嵌るきっかけ。
  • 今まで騙されてゐたことに氣附く。
  • 「私の國語教室 福田 恆存」を購入。感銘を受ける。ほとんど予言の書。

予言内容


  • タイプライターに關して
  • 金田一の降參

カナモジカイ



何故、新字や現代假名遣が導入されたのか


  • 敗戰し保守的な人達は公職追放された
  • 印刷會社や新聞社はルビを振るのが面倒だった。
  • タイプライターで漢字が扱へない。
  • 文部省は、戰前から、新字を導入したかった。
    • 新字: 楷書体や手書きでよく使はれてゐた漢字の中から画數が少ないものを適当に選択
    • 旧字: 康煕字典といふ辭書で正字とされた漢字を活字化したもの。
  • カナモジカイやローマ字會が力を持ってゐた。
  • 御用學者が贊成した。金田一とか金田一とか。

漢字を減らさうといふコモンセンスは取れてたらしい


  • 漢字を減らしたり無くしたりすると、字音假名遣は難しいので書けない。
    • 蝶《てふ》、回答《くわいたふ》、解答《かいたふ》、怪盗《くわいたう》、解凍《かいとう》
      • ただし和語の假名遣は日本人なら難しくない。英語の綴りを覺えるよりは簡單。
      • 私は北京語發音も結構分るのでそれから類推することが可能だが、さうでも無いと、漢詩に精通してゐるとかで無いと覺えるのは困難。
      • でも讀めればいいだけので、実は問題では無い。
  • 原則一音節一表記の現代假名遣でないと書くのは無理。

しかし、漢字を減らす必要が無いといふ前提になると、國語改革は全てて無駄な作業だったといふ結論に。

歴史的な繋り。空間的な繋がり。


  • 早《さう》だから 早速《さっそく》や早急《さっきふ(さっきゅう)》といふ讀みになるが、この理屈を教へずに、「さっそく」や「さっきゅう」といふ讀みだけ教へるのが現代の教育
  • 北京語の發音は「zao3(ザウ)」

  • 十《じふ》だから、十手《じって》、十個《じっこ》といふ讀みになるが、この理屈は教へずに丸諳記を強要。
    • しかも今年から「じゅっこ」も正しいとすることになった。
    • 福田氏は「現代音に合せて表記を變へると、發音が變る度に表記法を變へないといけなくなると批判」
    • 実際、古文であれ現代文であれ、「四段活用」しか無かったものを、無理やり「五段活用」と解説することになった。
    • ちなみに
現代假名 じゅう 備考
歴史的假名 じふ、しふ 「ふ」は p の入声
北京語 シュー (shi2)
朝鮮語 シップ 「プ」は p の入声、以下同
廣東語 サップ
タイ語 シップ

本当は日本語には五段活用は有りません。


  • 古語: 思はず(思はむ) 思ひたり 思ふ 思ふとき 思へば 思へ
  • 現代: 思はない(思はう) 思ひます 思ふ 思ふとき 思へば 思へ

  • ハ行四段活用で済んでゐた。思はうの「う」は「む」のウ音便といふ説明が出來た。これも歴史的な繋がりが見える。今は、

  • 現代: 思わない(思おう) 思います 思う 思うとき 思えば 思え

  • ワ・ア行五段活用といふ、分けの分らない説明
  • SKK での登録も無駄に増える。

とにかく丸諳記を強要


  • 古文の授業で、「増える」「燃(萌)える」はヤ行、「植ゑる」「据ゑる」はワ行とだけ習った人が私も含め多いと思ふが、、、
  • 「増える」は「増やす」と、「燃える」は「燃やす」と、「萌える」は「モヤシ」と、「植ゑる」は「植わる」と、「据ゑる」は「すわる」とセットと覺えればよい。

一音節一表記が原則なんて、そんな表記法、諸外國では使ってゐません


  • 中國語は例外。非膠着語で音節ごとに文字作ってゐるから。それでも、「你好」は併音(ピンイン)で ni3 と hao3 で ni2 hao3 となるのをわざわざ書かず ni3 hao3 と書く。
  • 英語では by と bye、hear と here と書分けることで可讀性が向上。
  • 逆に「nation」と「national」の書出しは發音が違ってゐても統一。
  • フランス語のリエゾン
  • 朝鮮語(韓國語)でも、「한국 ハン グク(韓國)」「인イン(人)」を組合せて「ハングギン(韓國人)」といふ發音となるが、表記は「한국인 ハン グク イン」の儘であり、「ハン グ ギン」といふ表記も可能だが書かない。(ここ、どうやっても Unicode が表示されません。濟みません)
  • タイ語でも 「โทรศัพท์ thorsap(トーラサップ、電話)」と表記し、省略して「โทร thor(トー)」と書くが、發音に關係無い「ร r」を省かない。であるから「โทรทัศน์ thorthat (トーラタット、テレビ)」や「โทรคมนาคม thorkhmnakhm(トーラカマナーコム、通信)」といふ單語との關聯性が見える。
  • 「สุวรรณภูมิ swrrnphumi(スワンナプーム、空港名、黄金の土地の意味)」と書くから「ภูมิพล phumiphl (プーミポン(国王名))」や「ภูมิประเทศ phumiprathet(プーミプラテート、地域)」といふ單語との關聯性が見える。
  • 現代假名遣制定した連中は基礎的な智識も欠けてゐる。

現代假名遣制定した連中は基礎的な智識も欠けてゐる。


  • 「けさ(今朝)」「けふ(今日)」「きのふ(昨日)」と書くから、「け」の意味や、「ふ」と「日」の關聯性に氣附けるのに、「けさ」「きょう」「きのう」と書いてしまっては何も分らなくなってしまふ。
  • 「太田《おほた》」や「大岡《おほをか》」ならその儘ローマ字化しても「ohota」や「ohowoka」なので、讀めるが、「oota」や「oooka」では何が何だか分らないので、「ohta」や「o-oka」とわざわざ書く。世界的には二重母音でも無いのに母音が連續する場合、讀まない子音を挾むといふのは一般的。

破綻だらけ


  • 「胡瓜《きうり》」は「きゅうり」と書けとか「狩人《かりうど》」を「かりゅうど」と書けとか、「難《むつ》しい」と發音してゐる人も多いのに「むずかしい」と書けとか難し過ぎる。
  • 「敵艦《てきかん》」「敵機《てきき》」は「てきかん」と「てっき」に。
  • 「王樣《おうさま》」や「狼《おおかみ》」の書き訣の根拠がどこにあるか? 歴史的假名遣では「王樣《わうさま》」と「狼《おほかみ》」だから、といふ理由。
  • 一方、「時計《とけい》」は大抵の人は「とけー」と發音してるのに「い」を綴る。「え」の長音は原則「ええ」と綴るが、この原則に從ふのは「ええ」と「ねえさん」の二語のみ。原則以外の物の方が圧倒的多數。發音と表記を一致させるのが目的では無かったのか?

歴史的假名遣で書くブロガーは結構ゐる。


  • ワープロとインターネットが復權させた。


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最終更新:2011年02月04日 20:52