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体づくり
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hust
体づくり
ヨットを速く走らせるためには、体づくりが不可欠です。
ヨットレースには大きくは3つ、体づくりが不可欠な要素があります。
①体重
②強風時のトリム
③長丁場での集中力
これらはレースで勝つためには絶対に必要な要素です。
海上での練習だけではどうしても足りないので、
体力づくりと筋力トレーニング・栄養管理をする必要があるでしょう。
トレーニングに関しては良いサイトや本が沢山ありますので、
ここでは、セーリングに何故トレーニングが必要か?ということと、
どのサイトを見ても、どの本を読んでも必ず書いてある基本中の基本だけをまとめておきます。
部活で筋トレなど取り入れているかもしれませんが、筋トレはやらされてやるのではなく、
どのトレーニングが体のどの部位に効いていて、セーリング競技のどこに効いてくるのか?
ということを意識しながらやることが大切だと思います。
間違ったやり方でやっても効果が少ないばかりか、けがの元になりますので、
ある程度は自分で勉強する必要があると思います。
体重はセーリング競技において非常に重要な要素と言って間違いありません。
セーリングに限らず、全ての乗り物系のスポーツにおいて、
乗り手の体重はスピードに直結するので、本気で勝ちを目指すのであれば意識しなければならないポイントです。
単純に、同じ力Fがかかった時に F(力) = m(質量) × a(加速度) というニュートンの運動方程式で考えると、
軽ければ軽いほど加速が得られます。同じセールトリム、同じヒールバランスをしたときに、単純に軽い艇の方が加速する。という事です。
競馬でも競艇でもF1でも、この原則があるので乗り手は必ず軽くなくてはなりません。
しかし、ヨットの場合はそこまで単純でがありません。
言うまでもありませんが、強風時にハイクアウトによって起こせる量が変わってくるからです。
ハイクアウトによって起こせる量が変わると同じセールトリム、同じヒールバランスをするということ自体ができなくなりますので、
軽くても単純に速いというわけではなくなるのです。
では、結局何kgが一番良いの?という興味があると思います。
スナイプの場合、チューニングガイドなどの目安ではペア体重が130kgとなっていることが多いと思います。
しかし、学生のレースでは、世界選手権などに比べ強風のレースが少ない事と、
大学の競技では男女混合のペアや女子ペアの割合が多く、微風でそれらのペアと戦わなければならない事も考え、
110kg~120kgくらいがベストではないかと考えています。これは個人的な意見なので、参考までに。
130kgを目指すにしても、110kgを目指すにしても、ペアで設定した体重を維持する必要があります。
常にペアはお互いの体重を把握し合いましょう。サバ読むとかは許されませんよ。
体重が重い事のメリットは強風ですぐに分かりますが、
下手なうちは体重が重い事のデメリットをなかなか感じる事ができません。
体重が1kg違ったら500mlのペットボトルが2本。10kg違ったら20本のペットボトルをリュックサックにいれて背負っていると考えて下さい。
メインセールをセンタリングしている間は常にそれだけのハンデを背負っていることになります。
その遅さ、もったり感、鈍さが分かると体づくりや船の整備などにもやる気が出ると思いますので、一度わざと重くして乗ってみるのも良いかもしれませんね。
ある程度真直ぐ走れるようになったときに、80kgのクルーと40kgのクルーを乗せ換えて乗ってみれば、誰でもその違いを感じられると思います。
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