From Northern Home '09
整備
最終更新:
hokkaidosp
整備
よく先輩やOBから整備をしろと言われるのではないでしょうか。
整備をしなければならない理由は大きくは二つです。
①安全を確保するため
②速く走るため
(③時間を無駄にせず効率よく練習するため)
速く走るための整備の中に、
誰にでもできて
効果が大きく
簡単で
やらない理由が全くない
ものがいくつかあります。
このHPの管理人はこれらの最低限の整備をやっていない人は
やる気がないとみなしています。
ヨットを速く走らせるコツは水面下の抵抗を減らすことです。
チューニングもヘルムを整えて抵抗を減らす作業といえます。
ラダーやセンターボードに藻がついてしまうと極端に遅くなるのも
抵抗が増えてしまうからです。
水の抵抗がヨットのスピードを決める決定的な要因であるにもかかわらず、
ハルに水アカがついている、黄色い
整備が適当すぎてゲルがデコボコしている
水面より下になる所にガムテープを張っている、ガムテープの跡がのこっている
上記のような船を見かけます。
そのような船は練習以前の問題で、速くなる気がないとみなして問題ないでしょう。
速くなりたかったらハルを磨け
という言葉があります。
練習するよりもハルを磨いた方が速くなるくらいハルを磨くのが大事という意味の格言です。
実際に、速くなりたかったら練習時間を削ってでもハルを磨くべきと思います。
ハルを磨けばあらゆる風向あらゆる風速で速く走れるようになります。
水アカの取り方はJPN2787を参照
http://blog.livedoor.jp/jpn2787project/archives/927710.html
マストにつけるランチャーブロックの位置はクラスルールで
マストの前縁よりも前に出てはいけない。
と決まっています。逆にいえば、
マストの前縁ギリギリまで前に出さなくては速く走れない
ということです。
ランチャーブロックの位置によってランチャーをどれだけ長く伸ばせるかが決まります。
ランチャーの長さはリーチングのスピードに直結します。
ランチャーブロックが数cmもマスト前縁より後ろにある船を見かけますが、
管理人はそういう船でリーチングを走ると遅すぎて発狂しそうになります。
前に出せば全員がそれだけで速くなります。
マストヒールをはじめ、 あらゆるがたをなくしておきましょう。
ヨットはセールで風を受け、力を発生させ、力はマストやステイを伝わり、船を前に進めます。
がたがあるとそこで力が逃げてしまい、推進力が減ってしまいます。
同じ理由でサイドステイとスプレッダーの接点を固定しておきましょう。
同じ理由でくさびの厚さを調節して隙間がないようにしておきましょう。
アクリル板で1mm単位の調整ができ、敷居滑りで0.5mmまで調整できます。
敷居滑りを重ねて使わないこと。blue blue参照
http://www016.upp.so-net.ne.jp/blueblue/charter5.htm
無駄に長いロープを垂らしている船や、長過ぎたロープをコイルしている艇をみかけます。
ただ重いだけで意味がなく、醜いので切りましょう。
そして端止しましょう。
大した重さじゃないように感じても、その積み重ねが速さにつながります。
また、水を吸ったロープは意外に重いです。
速い人の船は美しいんです。あらゆるところに気が使ってあり、意味があり、機能美を感じさせます。
ロープのコイルや端止をしていないロープを見たときに、機能美のなさ(醜さ)に思わず顔をしかめてしまう感覚を持ちましょう。