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 テレビで動物を題材にした情報番組・ドキュメンタリーなどを見るのがすごく好きなのだが、生命というものは素人ながら感心させられ、不思議を感じるものだ。
 ラッコが貝を割るときに石を道具として使って叩き割るというのは有名な話だが、お気に入りの石を入れておくためのポケットが脇の下にあるというのはあまり知られていない。大量に貝が取れた場合はそのポケットにゴッソリ入れて持ち帰るらしい。実際にはポケットというよりはたるんだ皮膚というのが正しいところらしいのだが、実に面白い話だ。石をいちいち探し回るのが面倒だから、たるんだ皮膚をかき集めてポケットに仕立て、使いやすい石を忍び込ませたのだろうか。
 魚から両生類や爬虫類を経て、鳥となって空を飛んだり、哺乳類として陸を闊歩する。そうかと思えばイルカやペンギンやラッコのように再び水の中へ生活の場を移す。進化というものは一筋縄ではいかないものらしい。
 海の中の生存競争が厳しく食料がないからといって、海という世界しか知らない魚がどうやって陸地へ上がろうと思い立ったのだろう。(M.小松)

青年タイムズ138号(平成20年9月1日発行)掲載


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最終更新:2008年09月02日 15:33