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*裏山紹介 キノウツン国には守護神とも呼ばれる山が存在する。  古き都の頃、単に裏山と呼ばれ、現在はツン山と改められた何の変哲もない山である。  なぜ裏山如きが守護神と呼ばれ、そして今藩国と同じ名前を与えられているのだろうか?  それは古い古い戦史をひもとくことで明らかになる。  にゃんにゃん共和国には歴史はないため、いつの頃かわからないが当時のキノウツン国には一人の王がおられた。  かの王の御代、キノウツン国は建国してまだ日が浅く、若いが、言い換えれば弱小国であった。  しかし交通路を抑えており、近くには良好な港が存在する。その上当時から既に 美人の産地として知られ、隙あらばツン国を奪い取ろうと狙う国は数多あった。  その中でとある国の女王がツン国に向けて軍を進めた。  当時のツン王陛下は弱小な軍を率い奮戦するもじりじりと押されていった。  その為、王は果断な策に打って出た。  藩都を放棄し、民を率いて東方の裏山に向けて撤退したのである。  敵女王は勝利を確信した。  直ぐに囲って兵粮攻めにしてくれる。  しかし見込みが甘かったことを直ぐに実感させられた。  王は撤退に際して街を焼き、使用を不可能にしてしまった。  しかも周囲は蜃気楼の誘い手が蔓延る危険な砂漠である。  補給は困難を極め、その上ツン国の兵士達は砂漠の盗賊となり次々と補給ラインを潰していった。  それに比べて山の中では多少なりと食物は取れるし、水が沸いているポイントも幾箇所かある。  また撤退時に持ち込んだ大量の食物はゆうに一年以上の籠城を可能としていた。  これではどちらが兵粮攻めか解らない。  しかも山の中は道が入り組み、敵を攻めているはずが後方から敵に討たれることもしばしば。  一進一退の攻防が続いていたが、ある日ついに女王は総攻撃を指示した。  幾たびの瀬踏みを繰り返した結果、山の中の地図は出来上がっており、奇襲に対する備えは十分であった。  流石の王も天を仰ぎ、すわこれまでか、と思われたときであった。  突如現れた黒い軍勢が敵軍を飲み込んでいくではないか。  かの黒き軍勢は敵を飲み込み、そして敵の勇猛果敢で知られる女王に悲鳴を上げさせ撤退させてしまった。  王は黒い軍勢に感謝し、軍団の長に天戸を与え、ツン国救国の英雄として封じようとした。  しかし黒い軍勢は何時までたっても見つからなかった。  王はかの軍こそ山の神の使いではなかったのだろうか、と呟き山に藩名と同じツン山の名を冠し、ツン国守護の山と讃えたという。 ~キノウツン国に伝わる裏山の昔話~ (文・RF11)
*裏山紹介 キノウツン国には守護神とも呼ばれる山が存在する。  古き都の頃、今では旧キノウツン国と呼ばれる国の時代。  そのころは単に裏山と呼ばれ、現在はツン山と改められた何の変哲もない山である。  なぜ裏山如きが守護神と呼ばれ、そして今藩国と同じ名前を与えられているのだろうか?  それは古い古い戦史をひもとくことで明らかになる。  にゃんにゃん共和国には歴史はないため、いつの頃かわからないが当時のキノウツン国には一人の王がおられた。  かの王の御代、キノウツン国は建国してまだ日が浅く、若いが、言い換えれば弱小国であった。  しかし交通路を抑えており、近くには良好な港が存在する。その上当時から既に 美人の産地として知られ、隙あらばツン国を奪い取ろうと狙う国は数多あった。  その中でとある国の女王がツン国に向けて軍を進めた。  当時のツン王陛下は弱小な軍を率い奮戦するもじりじりと押されていった。  その為、王は果断な策に打って出た。  藩都を放棄し、民を率いて東方の裏山に向けて撤退したのである。  敵女王は勝利を確信した。  直ぐに囲って兵粮攻めにしてくれる。  しかし見込みが甘かったことを直ぐに実感させられた。  王は撤退に際して街を焼き、使用を不可能にしてしまった。  しかも周囲は蜃気楼の誘い手が蔓延る危険な砂漠である。  補給は困難を極め、その上ツン国の兵士達は砂漠の盗賊となり次々と補給ラインを潰していった。  それに比べて山の中では多少なりと食物は取れるし、水が沸いているポイントも幾箇所かある。  また撤退時に持ち込んだ大量の食物はゆうに一年以上の籠城を可能としていた。  これではどちらが兵粮攻めか解らない。  しかも山の中は道が入り組み、敵を攻めているはずが後方から敵に討たれることもしばしば。  一進一退の攻防が続いていたが、ある日ついに女王は総攻撃を指示した。  幾たびの瀬踏みを繰り返した結果、山の中の地図は出来上がっており、奇襲に対する備えは十分であった。  流石の王も天を仰ぎ、すわこれまでか、と思われたときであった。  突如現れた黒い軍勢が敵軍を飲み込んでいくではないか。  かの黒き軍勢は敵を飲み込み、そして敵の勇猛果敢で知られる女王に悲鳴を上げさせ撤退させてしまった。  王は黒い軍勢に感謝し、軍団の長に天戸を与え、ツン国救国の英雄として封じようとした。  しかし黒い軍勢は何時までたっても見つからなかった。  王はかの軍こそ山の神の使いではなかったのだろうか、と呟き山に藩名と同じツン山の名を冠し、ツン国守護の山と讃えたという。 ~キノウツン国に伝わる裏山の昔話~ (文・RF11)

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