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最適な兵装選択

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最適な兵装選択

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L:最適な兵装選択= {
 t:名称 = 最適な兵装選択(技術)
 t:要点 = レバー、兵器選択スイッチ、指
 t:周辺環境 = コクピット内


解説文


"パージ!"
      ~一度は言ってみたい台詞ランキング(男の子編)より~

参考図書

汎用機と特化機、どちらが好きか。あるいは優れているか。
それは世のメカ好きの間では1度は必ず議題に挙がる話であり、
そしてまた決着を見ることのない話である。
嗜好の問題だからね。仕方ないね。

……しかし、兵器の運用者達にとっては
この問題は「仕方ない」では済まされない。
彼らの選択は即ち国の命運をも左右するのだ。

己が国の機体に期待すべきは汎用性か特化性か。
無論どちらにもメリット/デメリットは存在する。
ある1つの性能に特化した機体――例えば白兵仕様機体は、
その性能が威力を発揮する場所――例えば市街戦では、
他の追随を許さない活躍を見せるだろう。
しかし、障害物のない平地での戦闘においては、
AR距離を常に保たれた相手からの射撃の前に、
白兵仕様機体はその特化性能を発揮する間もなく鉄屑になってしまう。

どの戦場にでも対応できる無難さと、
限定された戦場での優位性とのバランス。
それが現在の兵器運用における目下の課題である。
(キノウツンの兵器趨勢とこれから -みんみん書房-)

現状認識

「……以上!」
「薄っ!内容うっす!誰だよこの著者!金返せよ!青狸の!」
「えっ あれ経費で立て替えるって」
「よし、各自共有は終わったな。では会議を始めよう」「ちょ」
「ちなみにあの本代1マイルな」「マイル払いとかそいつ絶対第7世界人だろ……」

「まず結論から言うと、アイドレスの戦闘だと特化した機体の方が強い」
「ズバリ言いましたね」
「ついでに言うと地上戦ならAR、宇宙戦なら航路+AR特化の機体が強い
 ……っていうか相手にそこで負けると死人が出るから
 アイドレスの戦闘じゃそれが最優先よね」
「全距離戦闘出来るってのは確かに魅力的なんだけど、
 実際の戦闘だと殴れるのは1回だけってのが結構多いしな」
 」
「なので目下戦闘で活躍するのは主にARの高い航空機系」
「俺達は?」
「hin-にゅーうささんの乗り物カテゴリ = ,,{I=D,航空機}。」
「hinうさはほら、汎用機寄りだから……。
 オプション選んで付けられるという最大の特色は素晴らしいけど
 あくまで編成時に定義しておかないといけないから……。
 結局全部乗せしてT17の初期ARは増槽(AR+5)込みで15です」
「秘密兵器(船内待機)」
「船内が広いです^p^」「肩身は狭いぜHAHAHA」

「何でそんなにAR下がってるんだっけ。元々hinの初期ARは」「18だな」
「そこに対空兵装でhinとラビプラスのミサイル8発積むとAR-8」「で増槽で+5、か」
「AR-3で積める遠距離用ラビプラスレーザーは」「倉庫の肥やしに」「泣いた」

選択と集中

「何だこのタイトルは」「経済新聞?」
「打開策」
「要は装備を全部乗せした状態で編成されるんだから、
 そこからローンチまでの間に要らない装備を削ぎ落とせば良い。
 ということに増槽を見て気付いた。
 あれも装備中全評価-5で、破棄すれば回復するわけだし」
「それをARでやろうってことか」「オプションパーツの利点ってそういう柔軟さだしな」
「出撃するまでに、あるいは出撃中でも、装備をパージするぐらいは出来る。
 宇宙に輸送されてるのにいつまでも対空ミサイルを背負ってるのも変だろう」
「地上にいる間も、明らかに使い道が無くなった時点でその装備をパージすれば」
「その分身軽になる」「速度は!ARは力だよアニキ!」
「脱げば脱ぐほど強くなるうささん」「おまわりさんこいつです」

さらにその先を目指して

「と、ここまではこれまでの蓄積で可能な話」
先駆者もいるしね」「戦術に著作権なし」
「折角新規アイドレス枠を使うんだ。それ以上を目指さんとな」「メタァ!」

「ここまでの話でのコンセプトはこうだ。
 1.アイドレスの能力値は編成時に全部盛り込んでおく必要がある
 2.出撃が決まって実際に機体が発進するまでの間に、
   明らかに戦場にそぐわない機能がある。
 3.ならそれ取っ払っちゃって他を伸ばせば良いんじゃね?」
「三行で説明しないといけないのは我々の職業病か」「だまらっしゃい」
「で、それ以上とは?」
「流石に戦闘中には厳しいと思うが、
 編成→輸送→出撃、までの間に"どういう戦闘になるか"は分かることも多い」
「ふむふむ」
「その間に、機体の設定を切り替えて特化仕様に変更する」
「パイロットとコパイだけで出来るのか」
「頭のてっぺんから爪先まで設定するってわけじゃない。
 主要な部分について、前もって設定をソフトウェア化&保存しておいて、
 アプリケーションから切り替えできるようにすれば十分に可能だろう」
「個々人のチューニングもあるだろうから、まずは大まかな規格の制定が必要だな」
「4パターン:"通常""白兵""遠距離""対空"ってところか」
「hinの可能行為別の特化か。"通常"だけだったこれまでと比較すれば十分な進歩だろう」
「変更する設定は例えばどのように?」
「"白兵"なら火器管制に回す演算機能は下げ、足回りの出力と姿勢制御を上げ、とかだな」
「設定を変える部分、変えないでおく部分の選定を進めよう」「了解」
「性能も兵装の一部という考え……夢が広がりんぐ……」

訓練

日差しが強い。
年間を通して晴天の日が多いキノウツン藩国においても、
市街地から遠く離れたこの砂漠地帯の暑さは群を抜く。
コクピット内部、頬を汗が伝う。

――各員、配置完了。

「了解。兵装設定は」

――01及び02は"白兵"、03、04は"遠距離"です。

「了解。これより我々は砂漠地帯を進行中の敵部隊を強襲する。
 状況、開始ッ」

ザッ、という無線通話終了時のノイズは機体の駆動音に掻き消される。
轟音を上げて砂漠上を飛行するhin-うささん。
先行する機体03から再び戦術通信が入る。

――10km先に敵部隊発見。数、I=D:4体。機種、不明。

「了解。各員、高度下げ。目標、敵I=D。」

操縦レバーを握る手がかすかに強張る。
息を整え、前方を注視。レーダーに機影有り。数は4、報告通り。

その時、警告音と共にレーダー上の影が急速に数を増す。ミサイルか。
さらに高度を下げ、回避機動に移る。
前方では、僚機が同じくミサイルを射出し、敵攻撃の無力化を図る。
"遠距離"の機体は、横方向への旋回性能を犠牲に、
索敵・射程距離性能を向上させている。

レーダーからミサイル反応が消失。迎撃は成功した。
もはや肉眼でも捉えることの出来る敵機体は、
次のミサイルの発射体制に入っている。
この距離での迎撃は……リスク・高!

「02、突っ込むぞ!白兵のみ残し、全部捨てッ!」

言うや否や、操作パネル右のカバーガラスを叩き割り、
中の兵器選択スイッチを親指で強く押し込む。

このスイッチは「どの兵装を捨てるか」の選択スイッチであると同時に、
「残された兵装で闘う」ことを必然的に選択させられるスイッチでもある。
我々の「選択」は1つ。「全速で接敵し、白兵で仕留める。」
それ以外の選択肢は今窓の外、遥か後方へ。

増槽は既に使い切った。レーザーも、対空ミサイルも最早不要。
照りつける日差しも、機体の加速音も、遠く遠く。
今目に映るのは敵機のみ。
機体両腕を錐形に構え、白兵突撃の姿勢をとる。
放たれる敵ミサイル。だが、遅い!
ミサイルの下を潜る様に、猛禽類が獲物を掴み取る様に、
hin-にゅーうささんは敵機群を通り抜けた。

――敵機沈黙、破壊を確認。

「了解。本日の訓練ここまで。状況、終了ッ」


hin-にゅーうささんの強みは、ラビプラスを含むオプションパーツによる
戦術の多様性である。
今までは「どれを載せるか、載せないか」だけであった兵装選択肢が
「どんな機体に、どれを載せるか、載せないか。どれを途中で外すか」
と、数倍にまで増えることとなる。
最適な兵装の選択肢は、今後指数関数的に増大することだろう。

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