キノウツン藩国 @ ウィキ

メイキング映像

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特典映像







◆メイキング映像

ファインダーを覗き込む監督。
助監督と打ち合わせをする監督。
タバコを片手にメガホンを取る監督。
「よーい・・・アクション!!」

[スリル・ショック・サスペンス・エロス・アンド・ガンパウダーの世界]

監督・製作 小物田 小次郎
「昔はガンマンに憧れてた。そう、まだほんの小さい子供のころに。
本作ではその頃の思いを形にすることが出来た。
まあ、私も色々と忙しい身だったが、今回の作品を撮ることが出来て良かった。
チャンスを下さったツン様には感謝している。」

助監督・製作指揮 ナイエルン=中嶋
「あらゆる機材を用意し、監督の意に添えるように準備していたよ。
今回は先鋭的な手法を用いた撮影も行われたんだ。
今まではCMなんかでやってはいたけど、今回はスケールも予算も人員も違う。
それに監督のその場の思いつきも色々と試したんだ。結果は見てのとおり、上々だったよ。
普段は監督の気まぐれに振り回されることが多いんだけど(笑)。」

脚本 オードリー=O=大島
「監督はスタイリッシュで華麗、派手なアクションで知られていますね。
視覚を通じて、観客がまるで激しい銃撃戦に巻き込まれているかのようなアクションを行うシーンは、
圧巻の一言です。
それと、監督は常に新しいことを取り入れ、吸収し、表現していました。
撮影とエフェクトの彼も監督と組めて、実に楽しそうでしたしね。」

廃墟を前にたたずむ浅田のシーン。
合図とともに庄津がスイッチを入れ、廃墟が一斉爆破される。
「カーット!」
一斉に沸きあがるスタッフの歓声。

撮影・特殊効果 庄津 K太郎
「監督から『もっと派手にやれ』と言われたときは正直驚いたな。
破壊任務ならまだしも、映画を作るのにここまでやる必要があるのか?・・・最初はそう思った。
だが、実際出来上がった映像を見てみると疑問は吹き飛んだな。」

せいに衣装とメイクのチェックをされている空気に、演技指導をする監督の姿。
役者の実際の動きである階段落ちを監督自らが繰り返している。

助監督と談笑する脚本家。
カメラが回っているのに気づき、二人そろってコーヒーを片手にピースサイン。
後ろでは青狸と稲垣が何故か畳の上で優雅にお茶をすすっている。
お茶請けはドラ焼きのようだ。

中嶋
「実際に砂の多い砂漠シーンでの撮影は大変だったよ。
監督が暑い暑いってダダをこねて(笑)。
それでも撮影が始まると人が変わったようにやってのけるんだ。
シーンが終わるたびに脱力して、メイドさんに管巻いてたけど。
ああ、これはオフレコで(笑)。」

小物田
「今回は満足のいく仕上がりだった。綺麗どころも多いしな。
だが、まだまだ試したいことも出てきたな。
次回作には、是非期待していてくれよ。はっはっは。」



◆ガンズ・アンド・エクスプロージョン

砂漠に連続して起こる爆発。
駆け抜けるメイド。
それを舐めるように追うカメラ。

トレーラーの横に並べてある特殊効果機材。
「DANGER」と書かれた木箱や、銃器も並べてある。

特殊効果 庄津 K太郎
「こいつを見てくれ。
実際に軍で使用されているのと同じものだ。
銃も特別に、実際に使用されているものの使用許可が下りたらしい。
こうしていると、昔を思いだ・・・いや、なんでもない。」

日よけテントの下で布に包まれた鉄の塊を抱えるメイド。

メイド隊総隊長 ラプンツェル役 浅田
「ええ、これは実際に使用しているものですよ。(布にくるまれたライフルを軽く掲げて)
もちろん空包です。危ないですから。
この子ともずいぶんと長い付き合いになりますね。
え、名前をつけてるかって・・・?ふふ、それは秘密です。」

横列隊形で銃を構えるメイド隊。
一斉に火を噴くライフル。

メイド隊分隊長役 冬川 よし子(新人)
「私は結構こういうのは慣れていますよ。父の趣味が猟だったおかげで。
他の子は未経験が多かったけど・・・。
でも、準備期間での浅田様の指導のおかげで、みんなすっかり上達しちゃって。
それこそ御付でも恥ずかしくないくらいに(笑)」

浅田
「やっぱり砂漠ではジャムや故障が怖かったですね。
ちゃんとメンテナンスはしていますが、万一ってこともありますから。
でもツンさまのためにみんながんばってますよ。」

ワイヤーを付け、爆発と同時に回転しながら派手に吹き飛ぶ空気。
重武装メイド用の衣装・装備をチェックするせい、浅田、庄津。
半べその空気を慰めている青狸と稲垣。
銃を抱えた浅田の笑顔とともにフェードアウト。



◆キャストインタビュー

カメラの前でおろおろしている浅田。
「ちょっと、インタビュアーなんて無理ですよー。も、もう回ってる?・・・うぅ。
えー、そ、それでは僭越ながら私、浅田が皆さんにインタビューを行ってみたいと思います。」

―衣装 せい
浅田「えー、こちらが衣装用のトレーラーですね。おじゃましまーす。」
ずらりと並んだ衣装の中にいるせい。衣装の大半がメイド服である。
浅田「こんにちはー。・・・凄い数ですねぇ。」
せい「ん~、とりあえず国内のバリエーションは一揃えしてあるわね。」
浅田「ぜ、全部ですか?」
せい「そう、全部よ。だから着付けも大変。けど本職のメイドさんがいてくれて助かるわ~。
でもあの武装でしょ?それに合わせるのも大変でねぇ。
まあ、可愛さ重視ってことで監督のオッケーももらえたし、順調よ。
あとは・・・メイクかしらね。実は特殊メイクのほうもちょっと手伝ってるの。
中々上手いよ、って褒められちゃった。」
浅田「大変ですねー。」
せい「うん、大変。
でも可愛いメイドさんもいっぱいだし、メイドさんの為にならいくらでも頑張れるわ。
そしてゆくゆくはメイドさんと・・・フフフフフ。」
浅田「・・・ところで、胸の秘密兵器っていうのは・・・。」
せい「の、ノーコメント!」
浅田「それと性別についても・・・。」
せい「ノーコメント!ノーコメントったらノーコメントなのー!!」
慌ててカメラを遮るせい。

―撮影・特殊効果 庄津 K太郎
火薬のスイッチ類をいじる庄津。
浅田「これは爆破シーン用の火薬ですね。」
庄津「ん、そうだ。大体の火薬はこのスイッチで操作する。
  撮影もやっているからな、どう撮れるかをフレームに収めながらやれるのが強みだ。
  この映画では派手なシーンが多いから火薬も多く使う。
  爆破というのは適切な火薬と設置位置、計算されたタイミングが重要だ。
  例えば橋梁の爆破においても敵が橋の中央に達したときに・・・。」
浅田「(な、長くなりそうなので撤収しますー。)」
庄津「しかし過去に焦ってタイミングが早まってしまうケースが・・・(以下略)」

―お色気吏族候補生 空上気化子役 空気(新人)
浅田「どうも~。」
空気「あ、もしかしてこれ、メイキングってやつ?」
浅田「はい、そうです。」
空気「じ~ん・・・。」(涙目になっている)
浅田「く、空気さん?」
空気「生きててよかったぁ~・・・。
  さらば、苦しき日々よ。こんにちは薔薇色の日々!
  あ~、夢みたい!今までは見る側だったのに、見られる側になれるなんて!」
浅田「は、はぁ・・・。」
空気「そして何よりお仕事ができるなんて!
  おまけに三食ケータリング!スタッフまでメイドさんでお世話してくれるし!
  これを機会に大女優~、なんてなっちゃったらどうしよう!やんっ!」
カメラをつかむ空気。
空気「田舎のおかーさーん!見てる~!?
  やったよ、私やったよ!!銀幕デビューしちゃったよー!
  今度メイド饅頭送るからね~~~!!」
勢いあまってきわどい何かが見えそうになってしまう空気。
浅田「(苦労してたんだなぁ・・・)」

―女教師 イーニャ=ニャルネベルグ役 稲垣
浅田「では、稲垣せんせいで~す。」
青狸と座ってチャイを飲んでいる稲垣。
稲垣ファンクラブ一同が、がるるるると青狸を睨んでいる。
稲垣「・・・・・・(きょとん)」
青狸「(い、稲垣さん、何か喋って!)」
稲垣「・・・・・・(こくこく)」
じっと瞳で何かを訴える稲垣。
浅田「えーと、みんなと仕事できて、嬉しい?」
稲垣「・・・・・・(こくこく)」
浅田「でも、もっと甘いものが食べたい?」
稲垣「・・・・・・(うるうる)」
浅田「仕事が終わったら浅ちゃんにお菓子を作ってもらう?」
稲垣「・・・・・・(こくこく)」
浅田「だから、頑張る?」
稲垣「・・・・・・(ふるふる)」
浅田「あ、違う、えと、それとツン様のために頑張る?」
稲垣「・・・・・・(こくこく)」
浅田「だ、そうです。」
稲垣「・・・・・・(にこにこ)」

―名探偵少年 コンスタンチン荒川役 青狸
浅田「では最後に、青狸さんです。」
青狸「どうも。今回は大変でしたけど、いいものが作れると思っています。」
後ろでは稲垣が「半ズボン」という札を上げている。
浅田「今回の企画をなさったのも青狸さんということですが・・・。」
青狸「ええ・・・というか、実際は摂政はじめお歴々に押し付け・・・ゴホン。
  依頼されたのがそもそものきっかけですね。
  何しろ映画作りのノウハウなんてないものだから、色々苦労しました。」
浅田「そして、主演もなさっていますよね。」
青狸「監督から聞いたときは何かの冗談かと思いましたよ。
  でも気が付いたらカメラの前に立ってました。
  あの人、絶対詐欺師に向いてますよ。」
後ろでは稲垣が「謀殺」という札を上げている。
青狸「でも、こうして多くの人の目に触れるのも吏族の務めかなーって・・・。」
浅田「流石ツン国最年少吏族ですね。」
青狸「や、やめてくださいよ、もう・・・。
  僕は自分の仕事をしているだけですから。
そして何よりメイドさんの・・・ハッ!
い、いえ、何でもありませんよ?」

浅田「はい、以上でインタビューは終了です。
  え?最後に一言?
え、えーとえーと、今後ともツンさまをよろしくお願いしますっ!」

ごちん、とカメラに頭をぶつける浅田。



◆予告映像

「僕は、ツン様のためにも負けるわけにはいかないんだッ!!」
廃墟と化した街にたたずむ一人の少年。
彼はその小さい体に燃え上がる情熱を宿した名探偵。
事件は、彼がとあるメイド喫茶を訪れるときに幕を開ける。

「ツン様の敵は、私たちの敵です。・・・たとえそれが誰であろうとも。」
「盾となりお守りするのよ!!」
事件は護衛メイド隊を巻き込み、混迷の一途をたどる。
火を吹く銃、飛び散る薬莢、爆発するメイド喫茶。
「・・・・・・一人じゃ・・・行かせないから(ふるふる)」
少年は、大切な人を守り抜くことが出来るのだろうか!?
「きゃぁぁぁ~」
そして憐れ、事件に巻き込まれてしまう吏族候補生!

二転三転するストーリー!
息を呑むアクション!
括目せよ、これこそがスリル・ショック・サスペンス・エロス・アンド・ガンパウダーだ!!


「犯人は・・・あなただッ!!!」

―――たったひとつの光を信じ、少年は未来に向かって引き金を引く。


「激闘!キノウツン国は萌えているか ~名探偵コンスタンチン荒川編~」

全国一斉ロードショー














◆???

「大佐、こちらラクーン。目標地点に潜入した。」
「(ザッ)よし、ラクーン。これは重要な任務だ。
決して内部に潜入していることを露呈させてはいけない。」
「了解・・・オペレーション・サンドラットを開始する。」
砂漠迷彩に身を包んだ小さな人影がひとつ。
熱砂の地に身を潜めている。
彼の視線の先にはわいわいと談笑するメイドの一団。
息を殺し、気配を殺し、自然と一体となる。
彼はあたかも砂漠を進む蛇のごとく、メイドたちに接近して行った。

「(おぉぉぉぉ~~~これは!)」
手にしたカメラで撮る。ひたすらに撮る。
ローアングルからえぐりこむようにして撮る!
カメラにはメイドさんたちのおみ足と、むっちりとした太ももと、十人十色の素晴らしき下着が。
「ちょっと~、スカート短すぎ。めくっちゃうよ?」
「だって、せいさんがこれが似合うって言ってくれたんだもん。」
「はは~ん、さてはせいさんに・・・。」
「ち、違うって!だってあの人・・・お、女・・・だよね?」
「さあ?どっちでもいいんじゃない?愛があれば。」
「もうっ!真剣なんだから!」
「ほほぉ~・・・真剣なんですかぁ・・・。」
一部始終をしっかりとらえるカメラ。
「(こ、これがオトナノセカイなのだろうか・・・)」
生唾を飲み込みたい衝動を必死に抑える。
「スキありっ!」
「きゃあ!もうっ!」
「私なにもしてませ~ん。砂漠の妖精さんの仕業かな?(けらけら)」
もちろん逃さないカメラ。
「(見事な純白・・・)」
身悶える人影。

「何ッ!?」
銃を構えるメイドたち。
浅田に鍛えられた戦闘能力は伊達ではない。
「・・・・・・気のせいか。さ、次のシーンだって。いこいこ。」
「は~い。」
メイドたちが去ったあとに、人影はゆっくりとカモフラージュを解いた。
野戦服を脱ぎ捨てると、半ズボンとしなやかな足があらわになる。
「ふぅ・・・危なかった・・・。さて、僕もそろそろ出番のシーンだ。続きは夜にするか・・・。」
「(ザッ)どうしたラクーン!応答しろ!ラクーン!!」
「(大声出さないでよ!)すまない、時間だ。これよりもう一方の任務に戻る。」
「(ザッ)そうか。では今後の作戦結果に期待している、以上だ。」


時は過ぎ、夜。
この日は夜間撮影のスケジュールもなく、市街地から離れた地で撮影を行うクルーたちは、
トレーラーハウスに泊まりこんでいた。
もちろん出演者もである。
「こちらラクーン。時間だ。オペレーション・フェネックを開始する。」
「(ザッ)了解した。くれぐれも慎重にな。」
夜間迷彩に身を包んだ小さな人影がひとつ。
トレーラーハウスの影に身を潜めている。

目標はメイドさんの乗るトレーラー。
スタッフもそろっての夕食も終わり、そろそろ・・・。
「(感度明瞭・・・ふぉぉぉぉぉ!)」
人影が張り付いたのは、半開きになった一つの窓。
窓からは湯煙が立ちあがっている。
カメラの向こうには・・・シャワーを浴びるメイドさんたち。
「はぁ~・・・もう砂だらけだよ~。」
「・・・ねえ、また胸大きくなったんじゃない?」
「そ、そんなことないよっ。」
「ほほう・・・ならば、ボディチェーック!!」
「やっ、ちょっと、やめっ・・・。」
「ふむふむ・・・。さしずめEってところですかな?」
「だ、だから・・・あっ・・・やめっ・・・てってばぁ・・・。」
「あーあー、うらやましいなぁ~。何食べたらそうなるのよ。・・・私なんて・・・うえ~ん。」
「あ、ご、ごめん・・・。」
「バーカっ。冗談に決まってるじゃないの、可愛いなあもう♪」
思わずカメラを握る手に力が入る人影。
「(や、役得、役得!)」
が、力が入りすぎたのか、体を預けていた窓枠がギシっときしんでしまう。
「誰だッ!!」
反応と同時に風呂桶を投げるメイド。
スカーン!といい音をさせて人影の脳天に直撃する。
慌ててトレーラーハウスの下に潜り込む人影。
ガラっと窓を全開にして身を乗りだすメイド。
「き、きゅ~。きゅ~ん。」
「・・・・・・なんだ、砂狸か・・・。」
「ねぇ、もうあがろうよ~。あたし、湯あたりしそう・・・。」
「はいはい、じゃあいこっか。」

メイドさんたちの気配がなくなったことを確認し、ゆっくり身を起こす人影。
真っ赤に腫れた額をさする。
「フゥゥ・・・いまのは危なかった・・・。通信教育で声帯模写を習っていてよかった・・・。」
カメラを再生し、データを確認する人影。
「・・・うん、これなら摂政殿も喜んでくれる・・・。大佐、こちらラクーン。任務終了。」
「(ザッ)よくやったぞ、ラクーン。流石は最年少隊員だ。データは後日、『彼ら』に直接渡してくれ。」
「了解した。これより帰投する。」
そして、人影は闇に解けるように消えていった。

 ――コードネーム・ラクーンの作戦記録より

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