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*風雲黙示録 格闘創世 【ふううんもくしろく かくとうそうせい】 |ジャンル|対戦格闘|~| |対応機種|アーケード(MVS)|~| |販売・開発元|SNK|~| |稼働開始日|1995年|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|色物しかいない、やたらと高い巨漢率、壮絶な期待はずれ&br()''まったく新しすぎた''&br()''&size(30){うおおおぉぉぉぉぉーーっ!!!}''|~| #contents(fromhere) **まったく新しい格ゲーの概要 1995年にSNKから出された完全新作の対戦格闘ゲーム。キャラは10人と特に少なくも多くもないが全員が何か武器を持っている。~ 時代は未来、21世紀前半。世界は20世紀とは全く違う姿になっていた。ジパングシティーにて、謎の男『獅子王』により突如開催を告げられた格闘大会、その名も『獣神武闘会』。その優勝者には富と最強の栄誉が贈られるという。世界各地からそれぞれの思惑を胸に強者達が集まるのだった。というストーリーだが…。 -「武器格闘」自体はサムライスピリッツ等でも見られるジャンルだが、このゲームに登場するキャラは皆「素手の格闘技+武器」というまったく新しいスタイルなのが特徴。 -SNKの人気シリーズである『龍虎の拳』『餓狼伝説』とは世界観を共有しており、それらの未来にあたる物語である。ただ時代が離れていることもあって、ほぼ繋がりは無い。 **まったく新しいシステム 特徴は上下のライン。軸移動のほか、豊富なラインアタックも充実しているのでいかにそれらをうまく使えるかがカギである。ステージにいろいろ仕掛けがしてあり天井の鐘を落として攻撃できたり、遊園地ステージでは上ラインに一定時間いるとジェットコースターが通るなど仕掛けが非常に多いことも特徴。~ また『[[ファイトフィーバー]]』と同じく、全キャラに飛び道具が実装されているのも特徴である。~ ちなみにネタ的にここの節名を「まったく新しい」とはしているが、実際のところシステム面にはSNKの先行作から継承、発展させた要素が多い。例をあげるとライン制バトルは餓狼伝説、拡大縮小や脱衣KOは龍虎の拳、そして武器格闘であり自ら投げたり落としたりで素手の状態があるというのはサムライスピリッツで既に見られる(ちなみにこれらは脱衣KO以外はKOFシリーズが取り入れなかったものばかりだったりする)。SNK作品ではないが、ステージのギミックは同じネオジオ用でADKのワールドヒーローズのデスマッチモードを髣髴とさせなくもない。 **まったく新しいキャラ達 -''ショー・疾風''(185cm/78kg) --実戦空手道とブーメランを組み合わせた''2013年現在でもまったく新しい格闘技''「風雲拳」の使い手。自分が本当に強いか確かめる為に参加する。やたらと叫ぶ20歳。「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」 --ブーメランというと投げると戻ってくるのが特徴だが、このゲームでは大体のキャラの武器が投げても戻ってくる、あるいは新しく生成されるので、ブーメランならではの要素が不明。ブーメランを念力で誘導させたり幻影で三つに増やしたり出来る辺りが風雲拳なのだろうか。 --ちなみに父親の名前は「剛・ハヤテ」。つまりハヤテは苗字の筈なのだが、当の父親からは「ハヤテ」と呼ばれている。なんで? --続編『風雲スーパータッグバトル』にも引き続き登場するが、「前回大会(つまり本作)では優勝できなかった」という残念な公式設定があるまったく新しい前作主人公((しかも主人公ポジションを新キャラに奪われており、タイトルの「風雲」が浮いてしまっている。))。 ---『バーチャファイター』のアキラも『1』では優勝できなかったという公式設定なので、その点ではまったく新しいというわけではない。 -''マックス・イーグル''(198cm/113kg) --プロレスと''斧''を組み合わせたまったく新しいプロレスラー25歳。獣神武闘会の開催を告げるテレビ中継の獅子王の姿が消息不明の兄に似ている事に気づき、直接会って確かめるために獣神武闘会への出場を決めたという設定だが、斧を持っている時点で端から見たら危ない人である。スプラッターハウスかカプコンのベルトアクションかサムスピに出ろ。 --ちなみにプロレスラーとしての所属団体はSWF(SNK Wrestling Federation)で、これはSNKのプロレス格闘ゲーム『ファイヤースープレックス』に登場している。 --格ゲーのポジション的には美形キャラなのだが、巨漢のプロレスラーという設定に加えて濃い絵柄のおかげであまり美形には見えない。紳士的な言動は美形の一要素と言えるが、そこがむしろ浮いてしまっているほど。 -''キャロル・スタンザック''(168cm/51kg) --合気道と新体操(ボール)を組み合わせたまったく新しいジムナスアーツの使い手19歳。親から獅子王と結婚しろと迫られるが(獅子王も気に入っている模様)、それを拒むために''婚約相手を倒す''というアグレッシブな結論を出して大会に出場。まぁジムを経営している親も弱い男には興味は無いだろうが。 --唯一の女キャラなのに勝利メッセージと共に表示される顔アップがあまり可愛くない……というか濃い。ドット絵やイラストで見る分には普通に可愛いのだが。 ---設定上は美少女なので小説ではヒロインポジションとしてそれなりに描写されていたり、後のゲスト出演等でも可愛い絵が書き下ろされたりしている。 -''ゴードン・ボウマン''(200cm/200kg) --鬼警官、ファイナルファイトの3面のボスに似ている38歳。逮捕術にトンファー状の警棒を組み合わせたまったくあた……まぁ、別に新しくはない。病の娘の命を救うため大会に参加。なお、ジョーカーとは警官と犯罪者という関係から因縁がある模様。 --身長体重を見ればわかる通りの巨漢キャラだが、身長2mはこのゲームでは普通なのでデブキャラという方が正確か。その大きく出た腹といい凶悪な面構えといい、とても警官には見えない。 -''ジョーカー''(210cm/75kg) --無法者が集まった犯罪組織「マジカルヒポポ」のリーダー27歳。ピエロ風の姿で、マジックとおもちゃを使ったまったく新しい(以下略)。出場の理由は目立ちたいから。因みに本名はマルコ・パリャドリッド。 --いわゆる色物ポジションのキャラなのだろうが、狙った色物であるため、天然系色物が跋扈する風雲黙示録では割と普通の色物で一時の清涼剤にすらなっている。その結果「''癒し系色物''」というまったく新しいジャンルを開拓した。 -''中白虎''(チュン・パイフー)(162cm/48kg) --中国拳法と炎の杖を組み合わせたまったく新しい仙人。82歳。服装は青いジャケットに青キャップというファンキーなスタイル。かつては無敗の格闘家だったが、唯一獅子王に負けた雪辱を晴らすべく参加。 --上記の『餓狼伝説』との繋がりを持ったキャラで、帽子は「伝説の狼」と呼ばれた格闘家からもらったという設定((餓狼伝説の主人公テリー・ボガードだと思われる。キャッチコピーでしばしば狼に喩えられている。))なのだが、何故か帽子の色が違う((テリーの帽子は赤。青色はいわゆる2Pカラー。))ので真相は不明。しかも使う技はジョーのタイガーキックに似ていたり((正確には虎のオーラが出るメガドラ版タイガーキック。))と、どうにも出自の怪しいキャラ。 -''ニコラ・ザザ''(160cm/50kg) --自分で作ったパワーが700倍になるパワースーツとフリスビーを組み合わせたまったく新しい天才少年。12歳。金持ちのロシア人の子供で天才児で、スーツのテストを兼ねて出場。双子の兄がいて、スーツは共同で作ったらしい。 --天才少年だが一人称は「おいら」と腕白っぽく、例によって絵柄が濃いおかげで可愛さはあまり無い。 -''牛頭''(ゴズウ)(190cm/85kg) --忍術(炎)とかぎ爪を組み合わせたこのゲームでは真っ当な忍者。でも掛け声が「ゴーッパー」とまったく新しい(以下略)。邪呀(じゃが)という暗殺組織の人間で、末の弟、カズウを殺した獅子王に血の償いをさせるべく参加。 --邪呀は古くからある組織らしいが、特にSNKの過去作品との繋がりは無い、まったく新しい忍者。SNKの忍者といえば『龍虎の拳』の如月流忍術があるのだが……。 ---あえて言えば、鉤爪と猫背な忍者と言う事から『サムライスピリッツ』の不知火幻庵の流れか。肌の色普通だけど(幻庵の肌は緑か青((二人の息子も同じ色だが、同族のはずの妻は普通の肌色。)))。 -''馬頭''(メズウ)(190cm/84kg) --ゴズウの弟。兄同様にカズウの仇を討つべく参加。忍術(水)とかぎ爪を組み合(以下略)。暗殺者らしいシリアスな言動の多い兄と違い、こちらは頭の悪いチンピラじみた性格。 --ゴズウと性能は近いが、手技主体のゴズウに対してこちらは足技主体。かぎ爪はどうした。 --なお、彼のエンディングにてカズウの顔が空に浮かぶのだが、ゴーグルと鹿の角飾りが目立つまったく新しい覆面をつけていた。またカズウの死については、後述の続編で思わぬどんでん返しがあった。 -''獅子王''(205cm/128kg) --ボクシングと剣術を使った全く新しい(以下略)。『獣神武闘会』主催者である謎の男。ボクシンググローブに鎧と仮面という、曰く言い難い怪しさを誇る巨漢。ダイナマイッ! --ボスキャラなのに最初から使えるまったく新しいボスキャラ。実は影武者なのだが、設定を知らないと面食らうだろう。 --ボクシンググローブで剣を持っている件についてよく突っ込まれるが、よく見れば剣を握りやすいように手の平側は露出しているので問題無い。突っ込みは計画的に。 ---小説でも''サッカーボールほどもあるグローブ''等と突っ込まれている。実際ゲームのドットでもそのぐらいあるように見える……。 //--青い髪と銀色の鎧、%%そして鎧に合わない怪しいメガネ%%がポイント。 //↑髪の色は真も影も赤色。STBでは青くなったけど、それは真も同じ。 -''真・獅子王'' --本物の獅子王。マックス・イーグルの兄貴はこっち。獅子王が倒れた後に''背景の巨大な銅像から出てくる''といった奇天烈な演出。なぜか英語。やはりボクシングと剣術を使った(以下略)。HAHAHAHAHA! ---ちなみに本名はアックス・イーグル。アックス=斧なのに剣を使う。斧を使うのは弟のマックスというまったく紛らわしい名前。 --影武者と見分けるポイントは鎧の色と声。キャラ性能は獅子王(影)の技の性能が強化されていたり新技があったりと割とまっとうなラスボス。 --獅子王(影)のエンディングは、真獅子王を抹殺して「俺が影武者ではない本物の獅子王だ!」と宣言するというものだが、直後影武者の鎧が金色に変化しているため、この色はオーラとか小宇宙的な効果なのかもしれない。何故か声まで変わるが。 //--真のほうは、赤い髪と金色の鎧で見分けが付く。%%そしてその色になっただけで真と名乗れる色物設定つき。%% **まったく新しいつっこみどころ -キャラ紹介でわかるように、全員がとことん濃い。濃ゆいのだ。 --そして最強のオープニング。当時このオープニングがゲーセンから流れていたら、女子供禁制であることがすぐにわかり、漢の聖地とあがめられていた。だが……プレイするわけではなかった。 --しかも185cmのハヤテすら下から数えた方が早いという巨漢の多さ。格闘ゲーム、ひいてはSNKのゲームは巨漢率が高いとは言えこれは濃すぎる。 ---画面上におけるキャラの大きさも他の格闘ゲームに比べて大きく、移動による画面の拡大縮小も手伝って非常に暑苦しい。 &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1445271) -脱衣KOの対象が''男だけ'' --紅一点のキャロルのみ脱がず、''赤胴が割れて上半身が裸になったり、男のパンツが見えたりとまさに誰得''である。ついでに当時稼働していたKOF95は一定の女性キャラは脱ぐ。 -ボーナスステージ --普通格ゲーのボーナスステージと言えばストリートファイターIIの様な車を壊すものが思い浮かぶだろうがこれは違う。''招き猫や釣り鐘''を壊せと言う全く新しいバラエティ風味。 **まったく新しい評価と問題点 -とにかくCPUが超反応のため難易度が高い。 --序盤のCPUでさえすぐ反撃してくる。ボスキャラの真・獅子王に至ってはわからん殺しと言っても過言ではない。とにかく超反応がひどいのだ。自分がボタンを押した瞬間にすぐに対策され、フルボッコなんて事はざらにある。インカムの伸び悩みの一因につながった事は否定できない。当時ほとんどのゲームで超反応が主流だったが、これは当時でも相当の難易度がある(最強の尖兵が出る[[あれ>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/430.html]]よりは優しいが)。 --しかも当時としても古い、ボタンを押す長さで強弱が決まるというワーヒー仕様。この辺も濃い。 -何度も言うがやっぱりキャラが濃い。 --あまりに濃すぎるため、プレイヤーから見たら本当に訳がわからない為敬遠され、速攻撤去も珍しい光景ではなかった。 --また当時KOF95が稼働し始めたため、そっちに客を取られる羽目になった。 -実は対戦バランスは悪くない。 --しかし上述のような事があって遊ぶ人が少なかったので、そこまで気づかない人が大半であろう。 -アニメーションが少ない技が多く、キャラクターの動きが固い。 -「くらいモーションの前半部分が無敵状態である」という理解しがたい仕様。 --このせいで「必殺技の発生が早すぎて連続技に組み込めない」という謎現象が起こってしまう。 --ちなみに某サムスピの場合は、のけぞりの『後半』が無敵だった。 **まったく新しい総評とその後 -キャラが濃ゆく未知すぎる対戦格闘の為、黒歴史扱いするSNKファンも多い……が、何故かアジア(主に中国や韓国)では大ヒットし、下記のSTBが製作された。謎である。 --こんなゲームだから一般ユーザーに受けるわけもないとSNKも思ったのか、NGやNCDには移植されているが、当時普及していたPSやSSに移植されてない。当時、大半の人気ゲームはPSやSSに移植されていたのだが……。 -続編『風雲スーパータッグバトル』も製作されたが、こちらは打って変わって暗めの世界観となり、キャラの性格やカラーリングなども所々見直されている。雰囲気に合わないニコラとキャロルはリストラされたが、代わりに入った主人公二名はなかなか好評((そのうちの一人「キム・スイル」は韓国でヒットしたのを受けてか、『餓狼』でお馴染みのキム・カッファンの子孫だったりする。無論鳳凰脚も使える。))。ブーメランの人は通常キャラに格下げされたが、性能は超強化されたので結果オーライ? しかし身長が縮んでいる…。ついでに、ちゃんと女性キャラも脱衣するようになった。特定条件を満たすと通常より多く脱げるおまけ付き。 --また、システム面も大幅に変更され、特に連続技の爽快感は素晴らしいものである。コンピューターの超反応も(ラスボスを除いて)ほぼ無くなったため、マイナーではあるがプレイした人からは概ね良作として評価されている。……ただ、前作が前作だけに「隠れた」だの「知る人ぞ知る」的な文句も付いて離れないが。 --決して評価は低くないのだが、時期的に『KOF96』と『サムライスピリッツ天草降臨』という2つの大作に挟まれていたため、一般的にはほとんど注目されることもなく消えてゆくことに……。またNGには移植されたが、NCDには移植されていない。 -SNKファンはともかく、SNK公式には黒歴史ではないため、後に%%何を思ったのか%%『黙示録』と『STB』をセットにした『風雲スーパーコンボ』がPS2で発売されている。 --さらに『黙示録』『STB』のNG版のVCも配信している。 -また『KOF XI』で隠しキャラとしてショー・疾風とジャズウ(『STB』のラスボス)が参戦し、KOF2000にはストライカーとして獅子王とキム・スイルが参加している。『[[ネオジオバトルコロシアム>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/830.html]]』にも獅子王及び真・獅子王が参戦している。真の方の超反応は相変わらずで、隠しボスよりキツいと言われる。 --余談だがKOF XIのショー・疾風は性能的には最弱クラスに位置するのだが、画面外にまで移動可能という恐ろしいバグがあり、そこからブーメランを投げれば一方的に攻撃することができてしまう。風雲拳は伊達ではないのだ。 #region(風雲拳が一発でわかる動画) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm133662) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm6073920) #endregion
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