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ひぐらしのなく頃に祭」(2013/07/17 (水) 18:57:34) の最新版変更点

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*ひぐらしのなく頃に祭 【ひぐらしのなくころにまつり】 |ジャンル|サスペンスアドベンチャーノベル|&amazon(B000I2FEK6)|&amazon(B000VZ5VDU)通常版&br()&br()&amazon(B000VYYLDC)アペンド版| |対応機種|プレイステーション2|~|~| |販売・開発元|アルケミスト|~|~| |発売元|デジタル・ゲイン|~|~| |発売日|2007年2月22日&br()カケラ遊び:2007年12月20日|~|~| |価格|限定版:9,975円&br()通常版:7,329円(税込)&br()カケラ遊び・通常版:7,329円(税込)&br()カケラ遊び・アペンド版:4,179円(税込)|~|~| |分類|BGCOLOR(khaki):''劣化リメイク''|~|~| //|分類|''微妙リメイク''&br()企業問題ゲーム&br()7.2.怠慢によってゲーム性が損なわれた場合&br()7.5.スタッフの発言に実際の仕様と異なる発言・ゲームを分かっていない発言が見られる場合|~| |ポイント|TIPSがプレイ中に見れない&br原作者本当に監修?&br''序盤のオリジナルストーリーで重大なネタバレ''&brシナリオライターによる一部キャラの贔屓&brスタッフ「ひぐらしはわしが育てた」|~|~| #contents(fromhere) *概要 人気同人ゲーム、『ひぐらしのなく頃に』(07th Expansion)のCS版リメイク作品。~ フルボイス化されていたり、原作では賛否両論だったキャラクターの絵が万人向けになったりしている。~ 2005年に発売が発表された際は初の同人ゲーム移植作品として注目を集めた(発売が延期になったため、同人ゲームの初移植作品としては『MELTY BLOOD』などに先を越されることになったが)。~ ~ 原作をプレイした人からはCEROの区分が難しいのではないかと指摘され、実際にそのせいで一度発売が延期になったことがある。~ 危惧されていたCERO:Z(18歳以上のみ対象)は回避され、D(17歳以上対象)に区分される。~ 後にシステム面などが色々調整されている、『ひぐらしのなく頃に祭 カケラ遊び』(アペント版も含む)が発売されている。~ またハードは違うが、『ひぐらしのなく頃に絆』も発売している。 *問題点 -原作者・竜騎士07監修のシナリオ、ということになっているが、''本当に原作者が監修しているか疑問ともいえる内容になっている''。 --CS版移植に伴って追加されたシナリオは3つあるのだが、''どれも特定のキャラを贔屓している。'' --具体的に言うと、ヒロインの一人である園崎魅音がどのシナリオでもメインヒロインのような扱いになっており、しかも最終話(原作最終話とは違う、CS版オリジナルのシナリオ)で「主な主人公である前原圭一が魅音と婚約すると勘違いされる」という展開が挟まれている。 ---なお原作では圭一が誰かとくっつくような展開はない。また本来のメインヒロインは魅音ではなく竜宮レナ。 ---シナリオを担当した叶希一は過去にも似たような行為をしており、またひぐらしの外伝である『ひぐらしデイブレイク ポータブル』(PSP)という作品のシナリオモードも担当したのだが、やはり魅音が贔屓されているような内容であった。 ---最終話の「澪尽し編」という名前から皮肉で「みおんつくしへん」とまで揶揄されるほどである。 ---元々ひぐらしは主人公のカップリング論争がファンの間でも激しい作品であり、公式BBSも何度か荒れたことがある話題の一つである。そこにこのような火種となるシナリオを書いた叶に対して、「無用に煽った」「火種を増やすな」という批判もある。 --それだけでなく、最終話では''原作で死ななかったメインキャラが死ぬ''。このことは原作のファンから特に批判を浴びている。 ---「澪尽し編」は原作最終話の「祭囃し編」で採用されなかった初期案を元にしたものであり、シナリオのレベルも決して低くはないのだが、サブキャラクターである大人達の活躍を主に描いた祭囃し編に比べ、圭一とその仲間達をメインとして描いているなど、その内容に「祭囃し編」と対極に位置する(人によっては「祭囃し編」での結論を否定されていると感じる)ような表現が多いため、原作者執筆のシナリオでないことも含めて余計に原作ファンの批判を浴びる要因になっている。 ---そのキャラが撃たれた瞬間とその死は、時間の止まった世界で一部の人間のみが目撃した、ということになっているのだが、銃撃直後の大人達が銃撃した人間しか気にしていない(時間の止まった世界に入り込んで撃たれたキャラの死を目撃した数人について、不自然に固まっているなり取り乱しているなりなんらかの異常があるはずなのに、それについての全く描写がない)ため、大人キャラが異常事態をスルーしているように見えてしまっている。 --第一章と称し、最初にPVが作られた「盥回し編」では、ありえないことに''以降の展開の重大なネタバレをしてしまっている''。 ---盥回し編は位置づけとしてはバッドエンドであり、またPVが最初に公開されたシナリオだけあって、最初に見ようとするプレイヤーも少なくなかった(更に、ゲーム自体が意図しなくとも一番最初に盥回し編に入る確率が非常に高い作りとなっている)。 ---「盥回し編」は「主人公が惨劇の予兆をことごとくスルーしたらどうなるのか」という追加シナリオとしてはありがちなものなのだが、その結果が完全にネタバレになってしまっており、その上選択肢や分岐の関係上プレイヤーの多くが一番最初に到達するエンディングであったため大きな批判を受けた。 -原作の最終話「祭囃し編」が収録されていない(代わりに、「祭囃し編」の初期案を元にした「澪尽し編」がCS版オリジナルの最終話として収録された。なお、CS版製作開始は原作最終話の執筆前であり、原作とCS版がほぼ同時進行であった)。 --更に、''犯人の動機に深く関わる過去の物語が澪尽し編では一切語られていない''。そのため、CS版では犯人の動機・行動原理が非常に理解しにくくなっている。ちなみに『カケラ遊び』では、祭囃し編の該当部分をそのまま抜き出した形で犯人の過去がTIPSとして追加されている。 --祭囃し編の本編は『カケラ遊び』でも収録されなかった。 -中途半端に原作のBGMを模倣したBGMの数々。原作ファンには「なぜ原作のBGMを使わないんだ」と当然批判される。 --ただ、原作のBGMは出題編はフリーの音源、解答編はフリーではないが製作者が何人もいるため著作権的に許諾料などが厳しいともされているため、致し方ない部分ではある。 -原作は選択肢が存在しない(あるにはあるがほとんど意味がない)作品だったのだが、移植に際して共通パートから選択肢によってルート分岐する形に変更された。 --オフィシャルガイドブックでは原作者が「(立ち絵の変更や選択肢などは)原作とCS版ではメディアもアピールする層も違うのだから変わって当然、むしろ変えてくださいと意見を出した」と語っている。 --選択肢がないと小説と変わらない(実際小説として販売されている)、という意見もあるのでむしろ追加して当然と言えるのだが、この選択肢がかなりややこしい。 ---出題編の一部(「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」の3編)の前半部分を共通パートとして無理矢理一つにまとめているため、日付の設定や描写などが矛盾だらけになってしまっている(「○○に××という話を聞いた」というモノローグが出ているのに、選んだ選択肢によってはその「××という話を聞くシーン」が飛ばされてしまっており話が繋がらないなど)。曲がりなりにも謎解きの要素を含んでいる本作においてはこれがもっとも致命的とも言える。 ---特定のキャラよりにしないと盥回し編に行ってしまう(つまりバッドエンド)。 ---ある程度シナリオをクリアしないと、特定のキャラ寄りにしても同じく盥回し編に。 ---追加シナリオ「憑落し編」に入るための選択肢は特に煩雑。 ---最終話「澪尽し編」では多数選択肢があるが、間違えると速攻バッドエンド(キャラが死んで終わる)。 ---そもそも原作で選択肢がない理由は「わずらわしいフラグ管理やルート分岐の要素を廃してより物語に没入していけるようにするため」であり、作中の選択肢はその長所を削ってまで入れるほど物語の魅力を引き出せていない。 -ゲームとしても、ロードが遅い、TIPSという劇中のヒントを見るためにはタイトルに戻らないといけない(プレイ中は見れない)、オートモードで音声を最後まで再生しないでそのまま進むことがある。なお、『カケラ遊び』ではこれは修正されている。 -テキスト・グラフィック・SEが合致しないシーンが多い。 --たとえば主人公・圭一の部屋は電話が引かれておらず、電話をかけるためには茶の間まで行かなくてはならないという設定になっているのだが肝心の圭一の部屋のCGではなぜか部屋の中に電話がある。 --また、部屋の扉は木の引き戸のはずなのだが、扉をあける際には「ガラガラガラ」というアルミサッシのような音が流れる。 --物語中盤のある重要な場面では、明かり一つない真っ暗闇な場所という説明がされているが、表示されているCGでは水銀灯が煌々と照らされていて明るい場所になっている。 -これらの矛盾点はプレイすれば普通に気がつく(というか気になる)部分なので、おそらくは外注に丸投げでろくにチェックをしなかったのだと思われる。 -更にはアルケミスト(通称アルケ)スタッフのインタビューにおける受け答えが原作ファンの神経を逆なでした、「ひぐらしはワシが育てた」と言わんばかりのものだった、という声も非常に多い。 --当時の状況(唯一のオリジナル作品『片神名』は話題にもならず消えたことでオリジナルで名を上げる事は絶望的、また堅実移植のお得意様だった戯画やAUGUSTからもそっぽを向かれ始めていた状況)だったからそう言わざるを得なかったのかもしれないが。 --共通パートで主人公である圭一にボイスがないことについてインタビューで「容量の関係でどうしても入れられなかった」と説明しつつ、その後のアペンド版では(圧縮技術の向上もあるかもしれないとはいえ)共通パートの圭一がフルボイスになったことで余計にスタッフへの心象が悪化することとなった。 ---更に『カケラ遊び』について「元々後から出す予定だった」とまで答えている。当然「未完成の状態で出したのか」という批判が相次いだ(俗に言う完全版商法)。本作の価格を見ると、限定版で1万円近く、通常版も7,350円となかなか高額である。~ 安価であるアペンド版(通常版のディスクを認証するとプレイできる)も出すだけまだましな方だと言えるが、その値段も3,980円(税抜。税込4,179円)。本体と合計すると、通常版でも1万円を軽く超えてしまう。 --セーブデータも通常版と共有できず、追加要素を見るためにはわざわざ最初からプレイし直さなければならないという劣悪さ。 *総評 -上記のことから、原作ファンが大いに怒る結果になった。 -一応、良い点としては --声優陣の熱演。原作の文章に声がプラスされたことで更なる魅力を生み出している。 ---ちなみに、メインキャストについては「スタッフから段ボールの荷物が送られてきたので、お中元かと思って開けたら台本(というより台詞の書かれた紙の束)だった」「枚数が多すぎるので自分で綴じるための穴を開けて台本にする必要があったのだが、穴を開けようとしたら錐が折れた」と冗談めかして語られるほどの台詞量であった。 --原作の絵はクセの強い絵であり受け入れられない人も多いが、CS版のは普通の絵である。 ---ただし、竜宮レナの特徴的な髪型が大人しめに変更されシルエットからして別人になってしまったことや、表情のパターンが原作に比べると少ないことに、原作者の「上手とは言えないが特徴的で表情に魅力がある絵」を好むファンからは批判の声も多かった。 ---表情の差分の少なさに関しては当初から指摘され、アペンドでも特に追加はなかった。 ---立ち絵に関してはわりと安定しているがイベントCGではあまり作画が上手いとはいいがたく、絵によっては立ち絵とほとんど別人のようになっているものもある。 --なんだかんだ言っても追加シナリオは良い点である。「憑落し編」に関しては魅音贔屓のテキストを除けば普通に良作レベルのシナリオである(もっとも、その贔屓のテキストが台無しにしてしまっているのだが)。 --模倣ではあるが、BGMは普通に良い。またOP、ED曲ともに好評。 -しかし原作は出題編および解答編両方あわせて買っても3,000円で買えてしまう。 --PCゲーム、それも入手方法が限られている同人ゲームであり、更に言うと上記のとおり癖の強い絵ではあるが。一応DL販売も行われているため、現在では入手は容易になっている。 --もっともCSは声優の熱演もあるので、それに更にお金を出すかどうかは人によるだろう。 *その後の展開 //-ニンテンドーDSにて、『カケラ遊び』と新規シナリオを合わせて4巻に分割した『ひぐらしのなく頃に 絆』が販売された。 //--が、据え置きでも完全版商法をした挙句の分割商法に、ほとんどの原作ファンからは呆れられ、そっぽを向かれる結果になった。 //---容量の都合上フルボイスではなくなったもの、全体の出来としては『祭』『カケラ遊び』よりも原作曲を多く取り入れており、キャラ絵が追加され表情パターンも増えている、原作最終話の祭囃し編をメインキャラの台詞をフルボイス化して収録しているなど、大きく改善しているのだが…。 //--オリジナルシナリオの「言祝し編」で、ひぐらしの超重要キャラクターである羽入の素性に関して「ハイ=リューン・イェアソムール・ジェダ」という本名を持つ異世界人で……という設定が追加されたことに関して、発表当時は不評の嵐だった。 //---「『うみねこのなく頃に』(原作の同サークルの作品。魔女や異世界人といった要素がふんだんにある)と無理矢理世界観を合わそうとしてるんじゃないか」という疑惑すら持たれたほどである。 //---発売後は「言祝し編」の感動的な内容が評価され設定に対する批判の声はほとんどなくなったが、後述のように「これもうひぐらしじゃないんじゃないか?」という意見も出た。 //--また、コミカライズ版オリジナルストーリーの主人公であり、『祭』にもゲスト出演していた「公由 夏美」というキャラが『絆』では出番も多いのだが、嫉妬深く描写されていたりと性格を改悪しているという批判もある。 //--前述の「言祝し編」や、DS版オリジナルキャラの「南井 巴」を主軸とした追加シナリオは好評で、特にPS2版最終話の「澪尽し編」に追加された第二部は、原作で投げっぱなしになった「赤いカプセル薬」の伏線を拾うなどそれなりに完成度の高いシナリオとなっている。…のだが、本編とは若干雰囲気の違うストーリーであるため、澪尽し編第二部など『絆』の追加シナリオを大絶賛するプレイヤーがいる一方で「確かに面白いけど、これはもうひぐらしじゃなくてただの警察小説じゃないか」「最初からひぐらしのキャラ使わないでオリジナルでやっとけよ」という批判もあり、賛否両論となっている。 //別ゲーのことをここまで詳しく書く必要はないんじゃないですか?CO -その後、『うみねこのなく頃に』のCS版リメイク作品の『[[うみねこのなく頃に ~魔女と推理の輪舞曲~>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2003.html]]』が同じくアルケミストから発売された。 //--ひぐらしの時の反省からか今回は原作とテキストがほとんど一緒であり''選択肢も一切ない。また、音楽も全て原作曲を採用しており、原作を忠実に再現している。'' //---ただし一部テキストが変更されている。これは表現の問題で、規制されかねないためやむなく行ったものである。具体的にはアニメ版でも一部放送局に規制された「下女」「端女」「借り腹の分際で」「童貞」…などなど。ただストーリーに特に弊害などはないので些細な問題である。 //--また原作のEP8が発売してない都合上EPは問題編の1~4までであり、『ひぐらし祭』で不評だった追加シナリオは今回は入れられてない。 //--キャラ絵も、原作で作中に登場する肖像画の作画を担当していた人物が担当しており、ひぐらしの時よりも表情の違いがよく描かれている。 //---一方で絵が原作に比べると表情があまり豊かではないという意見もあるが、どちらがいいかはひぐらしと同様人によるだろう。 //--システム面も充実しており、原作にはない、各シーンを保存できるブックマーク機能のようなものもある。 //--余談だが、リモートプレイにも対応していたりするのでPSPで『うみねこ』をプレイすることも可能となっている。 //--声優のフルボイスでの熱演もあり、今回の『うみねこ』は非常に好評であり、ひぐらしの反省を上手く生かせていると言える。 //この「うみねこ」に関する詳細な記述は必要なの? -ひぐらしやうみねこ関連のスレでは、一時は「アルケミスト」の名前を出すのも忌避されるという事態に陥っていた。『ひぐらし絆』と『うみねこ』が概ね良作であったため風当たりが弱くなったものの、それでも『祭』が原作ファンに植え付けたアルケへの嫌悪感は根深く、現在でもアルケに対し過剰なほどの拒否反応を起こす人や原作とCS版の対立を煽っている人もおり、ひぐらしやうみねこの本スレではアルケの話題は避けられている。 --うみねこのCS版発売時に本スレや本Wikiにおいて、「原作を超えた出来」などと持ち上げる輩が出るなど、煽りなのかステマなのかよくわからないことも起きていた。 //--うみねこに関してはアルケのひぐらしの失敗以外に、オリジナルSTG『ぎゃる☆がん』の宣伝に無関係なのに利用されたことなども原因。 //そもそもうみねこを書く必要あるのか?発売して間もない上に、なんかアルケを持ち上げすぎて気持ち悪いし(初期とかさも全体の総意のように「原作を超えた」とか強調しててマイナス面一切書いてないし)。 //これぎゃるがん関係あるか?うみねこ本スレでもほぼ空気だったような気がするんだが //↑2まあ、ひぐらしの反省点活かしてるのは間違いないし別に書いてもいいんじゃない?内容自体はそこまでかからないものだし、↑正直ぎゃる☆がんに対して怒ってる人はほぼいないと思う・・ ----
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/2318.html]]に移転しました。''

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