株式会社スクウェア・エニックス



概要

2003年にスクウェアとエニックスが合併して出来た会社*1。通称は「スクエニ」「■e」*2
旧エニックスは1986年に出した『ドラゴンクエスト』のヒットにより一躍有名になったゲームメーカー。旧スクウェアはこちらの該当項目参照のこと。

傾向

作品の出来について

クソゲーメーカーかと言えば決してそうではなく、新生『チョコボシリーズ』や『FFCCシリーズ』『ファイナルファンタジーIII (DS)』『すばらしきこのせかい』『ドラゴンクエスト(VI以外のDS版天空シリーズ)』『ディシディア ファイナルファンタジー』『サガ2GOD』『NieR Replicant/Gestalt』『キングダム ハーツ バースバイスリープ』『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2』『サガ3SOL』などコンスタントに良作を輩出ている。

しかし、近年では完全新作の数が少なめで海外タイトルが中心。
元々は「大作志向」が強いメーカーだったが、実のところ近年は経営陣の開発コスト削減の方針の為に制約の多い携帯機での作品の方が多く、評価も高いという皮肉な傾向がある。上記の良作リストはチョコボやFFCCの一部作品、『NieR Replicant/Gestalt』を除きすべて携帯機の作品である*3。大作を多く出していた以前とは真逆の会社の方針に不満をもつアンチ色の強いユーザーが多い。収益の関係か、据置機の作品はもれなくカイガイ病を患っている。制作費が抑えられる携帯機は日本市場をメインターゲットに制作されている為か結果的に良作が生まれているとも言える。

ローカライズ

最近では独自の社内レーベルを立ち上げ海外ゲームのローカライズを行ったりしているが、『007/慰めの報酬』『CoDMW2』などで戸田奈津子とタメを張れる誤訳や酷い吹き替え*4、『JUST CAUSE 2』のミッション削除とバグによるグラフィックの劣化など様々な問題を引き起こした(しかも事前通告なし)。わざわざ専門レーベルまで作っておいてこんな有様なのでユーザーは怒るやら呆れるやら、普段は歯牙にもかけていなかったであろう洋ゲーファンから痛烈に批判されている。
流石に危機感を覚えたのかその後の作品では酷い吹き替えや事前通告なしの修正といった問題点は改善されている。

ローカライズした海外ゲームの中には家庭用と同時にPC向けを出すタイトルもあるが、日本のPC市場が非常に小さな事もあって軽視されているらしく、 PCユーザーからの評価は良いとはいえない。*5海外では既に発売されているHitman: Absolutionを例にあげると、PCゲームDL販売サイト「Steam」にて、海外版では初期価格49.99ドルなのに国内だと79.99ドルと高額になっている。*6発売中の海外版にも日本語字幕が付属されていたが、何故かアップデートで削除され、国内からは前述の海外版が購入できなくなった。 また、現在9ヶ国語に対応しているはずなのに、日本からは英語・日本語以外の言語をDLできない。 これとは別に、去年行われたSteamでのクリスマスセールにおいて、何故か日本内からはスクウェア・エニックス関連のタイトルをセール値で買えない、いわゆる「おま国」となっていた*7

こうした国内PCユーザー向けに通常より高額に買わせようとする姿勢からPCユーザーの評価は低く「ローカライズはいらねぇから海外版だけやらせてくれ」とするユーザーも一定数いる。

FF関係

お祭りゲーなどでもPS以降のナンバリングのみの参戦が多いが、声が設定されてなかったりリアルな等身で描くのが難しいなどの止むに止まれぬ事情がある事も起因していると思われる。さらに最新作『FFXIV』では大きな問題を起こしている。詳細は当該記事を参照。

また『FFTCG』も発売されたが「アルティマニアや攻略本にある現存のイラストだけなのか」「野村FF贔屓ではないか」「あまり目にかかれないイラストと一緒に画集として出してほしい*8」という声も上がっている*9

そのほか、『ファイナルファンタジー』が関わった作品は高確率でのちに完全版と呼べる作品が出る事が多く、映像作品である『ファイナルファンタジーⅦ・アドベントチルドレン』でもこの完全版商法をやってしまった為ユーザーから不満が出ている。『ファイナルファンタジー』関連作は99%完全版が出ると思って良い。

+ 『FFXIII』関連

『FFXIII-2』が発表の際には「FFXIII自体未完で終わっているので説明不足の描写が多々あり、続編は妥当」とする見方もあるが「ヴェルサスはどうした」「XIIIも増殖するのか」とあまりユーザーは好意的でない。同作で「XIIIのデータを持ってるといい事がある」と発言しているが、「マルチ化しない」や「ダウンロードコンテンツを配信する」と公言しておきながらも結局これらは全て"嘘"となってしまっており、このことに関しても冷たい反応ばかりであった。
FFXIIIでは360への移植にあたって容量削減のために画質を大幅劣化させたが、今回は同発マルチのためその心配は無い。だが逆に言えばグラフィックの質を維持しつつDVD(二層複数枚)にデータを収録するわけであり、ボリュームの大幅低下は避けられないと危惧されていた*10。 そして発売してみれば、有料DLCや明らかに続編を意識したEDなどが問題視された上に80万本と大きく売上を落とす結果となってしまった。
とはいえ実際に国内外問わずFFXIIIの続編を求むユーザーの声も多いため、全くの開発者の自己満足というわけでもない。

+ 『DDFF』関連

ニコニコ動画内での企画として2つのコンテストを開催していたのだが、開催当初はキャラコンテスト側はスクエニを嘲笑・罵倒するようなネタ画像・他社ゲームや非ナンバリングFFのキャラなどDDFFとは無関係の画像ばかりになってしまっていた。後にだいぶ沈静化しまともになりつつあるも野村を嘲笑するようなネタ絵やMADが次々と投下され、それを主催側が削除。さらにそういった絵が乱立され、挙句の果てに工作疑惑まで起き上がるなど荒れに荒れた。また、イラスト側の優勝賞品のうちサインがWebマネーに変更され、この事については一部参加者から残念がる声もあった。

+ 一例

FFXIVの騒動が起こっているさなかでの開催というタイミングの悪さもあるが、勿論こういう問題を起こす荒らしが一番問題なのは明白ではある*11。なお、コンテスト優秀作品は無難なものが選ばれた。ちなみに、この騒動以降ニコニコ動画内で同様のコンテストが行われる事は無くなっている。

また、『DDFF』ではキャラクターの限定フォームを開放できるプロダクトコードを特典や付録にするという商法が早速見受けられている。しかも中には抽選で選ばれないと参加できないイベントの特典*12だったり北米ではショップによって異なるプロダクトコードが付属するらしいとのことで、バンナムのようなDLC商法が展開される可能性を危惧する意見がある。
しかし、今のところDDFFのDLCはコスチューム・曲・体験版に付属するエアリスのみでありプレイに影響を与えるような物では無い。また、エアリスとスコールの4thコスチューム以外のプロダクトコードは別のスクエニのゲームの初回特典であるが、このレベルならやっている企業は最近では多い。値段もエアリスは体験版含め300円、スコールはVジャンプの付録で500円(雑誌なのでスコールだけの値段では無い)であり、問題に成る程高い値段とは言えない。さすがに抽選で選ばれないと参加できないイベントの特典はやりすぎだが。

その他

DS向け作品において初期~2010年1月末発売分においてDSに作品を出す任天堂を含めた競合他社と比べ積極的に「すれ違い通信」や「マルチプレイ」要素を入れているが、その所為で「一つのソフトでコンプリートできない」「作品全体にしわ寄せがきて雑になっている…」という指摘もある。
旧作のダウンロード配信には大手メーカーの中では目立って熱心なのでその点では好意的に見られているが、作品が旧スクウェアのものばかりに偏っており旧エニックス軽視をいぶかしむ声も一部にはあるが、逆に旧スクウェアの作品だけぞんざいに扱われているという見方をする者もいる。ただし旧エニックスの代表作といってもいいドラゴンクエストはJASRAC管理曲を使用しており*13、ダウンロード配信では採算が取れないらしい。またDQ以外にも『ソウルブレイダー』や『ガイア幻想紀』のように問題がなさそうなのに何故か配信されない作品は少なくない。
ただし携帯アプリではあるものの『スターオーシャン ブルースフィア』『ワンダープロジェクトJ2』などが移植されたり、ゲームアーカイブスにて『クロノ・クロス』『デュープリズム』などが配信されるなど、過去作の移植そのものにおいては積極的な一面もある(故に「リメイクメーカー」呼ばわりもされる事が多いのだが)。

最近ではブラウザゲームや携帯・スマホアプリゲー、ソーシャルゲームも多く手掛けている。その中で最も有名であると思われるブラウザゲーム・戦国IXAを展開しているが最近はプレイヤーの所持金が消滅するなどのトラブルが続出している。

現状

2000年代後半は賛否両論が多い作品や微妙な出来の作品をリリースし続け、FFXIVを代表とする2010年のスクエニショックを経て(合併以降今に至るまで積りに積ったスクエニに対する不満や憎悪も相まって)、FFアンチどころかスクエニアンチと化したユーザーから非難をされ続け、一時期アンチまみれになっていた。その後『FFXIV』の失敗により問題発言と企業態度の悪さが浮き彫りになり株価が急下降、ついに2012年度末には過去最悪となる赤字額137億を計上し(前社長・和田洋一氏が就任するきっかけとなった悪名高い映画版FFで出た赤字は130億)、経営危機の責任をとり経営陣が刷新された。その後、2014年現在においては業績は回復に向かっている。

  • 本社の現状を生み出した多くは旧取締役社長・和田洋一の経営方針*14に起因するものが大半を占めており他方前述のDFF、サガリメイクなどクリエーター主導で作られた作品群は概ね良作評価を得ているであるため和田社長こそが今のスクエニの歪みの中心との声も根強い*15
    • クリエーターのリストラについては、旧エニックスの創業者でもある福嶋康博名誉会長の意向が強いのではないかとの説もある*16。だからと言って免責されるわけではないが。
      • なお、福島会長はTV番組にて『会社の失敗はすべて社長の責任』といった旨の発言をしたことがある。
    • ただし、和田氏は業績悪化で傾いた会社を立て直した側面もあり、旧スクウェアは『FFVII』の成功を期に以降、クリエーター主導でソフトを発売していった結果、どんどん採算が採れなくなっていったという逸話もある。詳細はここを参照。
    • 有能なクリエーターがいなくなった背景には90年代後半からの所属スタッフの独立・退社のラッシュも大きい*17
      • あまりにもいなくなったせいなのか、一時期求人を非常に多く出していたが、ゲームを作るために必須の職種ばかりが目立つ。その一方で、グラフィック部門ムービー部門といった、ゲーム制作の根幹とではない部署の求人はほぼない。このことが、スクエニの近年の傾向であるムービーゲー乱発の大きな原因であると言われている*18
    • キングダムハーツ以降大ヒットした完全新作が長期にわたって存在せず、続編も微妙な出来の物が多いため、アンチの意見にはいわゆる期待の裏返し的な側面もある。
      • 大ヒットとまではいかないものの『すばらしきこのせかい』『ケイオスリングス』などユーザーからは高評価を受けた作品も少なくはない。
  • 2011年以降は『FF零式』『シアトリズムFF』などにおいて積極的にユーザーとの意見交換の場を設け作品クオリティに反映させようとするなど制作体制に改善の兆しが見られており、これらの姿勢を評価するゲームファンも少なくない。
    • 事実、上記作品群は体験版プレイヤーから得た評価を即座にフィードバックさせるなど真摯な対応を見せており、その甲斐あって製品版のプレイヤー評価も概ね良好である。その後も『ブレイブリーデフォルト』などで同様に体験版配信によるプロモーションと意見交換を実施している。
  • 2013年3月26日、経営の悪化により体制を刷新、和田氏は代表取締役社長を退任する見込みであると発表された。同年6月下旬に開催予定の株主総会と取締役会で正式に決定する。和田氏を快く思っていないユーザーからは賞賛の声が多く挙げられた。
    • 2013年6月25日、和田氏は予定通りスクウェア・エニックス・ホールディングスの代表取締役社長を退任し、スクウェア・エニックスの取締役会長に就任した。
      • 体制を刷新した影響がどれほど絡んでいるかは分からないが、その後スクエニはFF14の巻き返し等もあり業績が改善した。

余談

  • スタッフが個人的な価値観や趣味・嗜好を作品内に強引に入れる癖がある*19
    • そこが作品の魅力を引き入れたり、プレイヤーから嫌がられている事もあったりとかなり不安定な要素である。
  • 合併前の旧エニックスが出版事業部を持っていたため、合併後の現在も出版社として有名である。
    • DQシリーズの公式ガイドブックの他に月刊少年ガンガンなどの漫画誌を出している。特に『鋼の錬金術師』『魔法陣グルグル』『南国少年パプワくん』などが有名。
      • なお、スクエニ出版の漫画誌にはゲームの漫画も掲載されているが、自社以外のゲームの漫画も扱っている*20。これは合併以前から多く見られた傾向でもある。
    • DQの漫画作品や4コマ漫画劇場なども連載していた。現在はゲームアンソロジーそのものが下火となっているためか、アンソロジーコミックはオリジナル作品主体に移行している*21
  • 出版事業の影に隠れがちだが、マーチャンダイジング(要するにおもちゃ)事業部も持っている。FFやDQの食玩や可動フィギュア『プレイアーツシリーズ』などが有名。そして他社と違い外部に製造委託することがない。またスクエニゲームのグッズだけでなくバイオハザード(カプコン)やベヨネッタ(セガ)、メタルギア(KONAMI)などの他社ゲームのグッズも製作・販売している。

関連項目

在籍クリエイター 野村哲也
坂口博信(厳密には元旧スクウェア在籍であるが、便宜上ここに掲載する)
FF関係 ファイナルファンタジーXIV
ダージュ オブ ケルベロス ファイナルファンタジーVII/同 インターナショナル
ファイナルファンタジーIVアドバンス
ファイナルファンタジーVIアドバンス
ファイナルファンタジー (PSP)
ファイナルファンタジーIV (DS)
ファイナルファンタジータクティクス 獅子戦争
聖剣伝説関連 新約聖剣伝説
聖剣伝説4
その他 STAR OCEAN Till the End of Time ディレクターズカット
グランディアIII
ラスト レムナント
Call of Duty: Modern Warfare 2
ドラゴンクエストVI 幻の大地 (DS)
エストポリス
旧エニックスの項目 せがれいじり
鈴木爆発
ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち
ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険3 不思議のダンジョン
STAR OCEAN Till the End of Time
旧スクウェアに関しては用語集/メーカー(消滅)3のスクウェアの項参考


*1 現在はスクウェア・エニックス・ホールディングスに社名変更・改組後に事業分割された新社扱い。

*2 『■e』はスクウェア時代の『■』が語源で、元々蔑称の響きが強く冷めた視点を伴う言葉であったが、最近はより直接的な蔑称が出てきたことで相対的に悪いニュアンスは薄れている。

*3 ただ、本wikiに記事のあるWin版ラストレムナントに関しては、不満点が解消され十分に良作とされている。詳しくは当記事参照。

*4 この作品だけに限らず、自社作品で台詞の多いキャラクターに声優経験がなく演技もまだ未熟な(良く言えば、色の付いていない)若手俳優を起用して批判を受けたことも何度かある。FFXIIにおける武田航平氏の例が分かりやすい。ちなみに武田航平氏はその後、特撮作品『仮面ライダーキバ』にて上達した演技を見せている。

*5 Twitter上で有志が社長である和田氏に直談判していくつかのタイトルが購入できるようになった等改善されている面もあるが、未だ購入できないタイトルも多い

*6 他にもCall of Duty®: Black Opsは海外で59.99ドルの物を99.99ドルで販売している。steamで購入した場合ローカライズされていない海外版以外購入できないのに

*7 有志が問い合わせた所、「Steamの問題」と答えたそうだがSteamはパブリッシャーが決めた事だから我々には分からないと返答している。

*8 ちなみに、過去にはデジキューブより天野喜孝が書いたFFの画集「空」が出版されていたが、元々高額だった上にデジキューブが倒産したため現在は入手困難である。しかも総重量も約7Kgと大型家電並みに重くハードルが非常に高い。

*9 ちなみに、カード販売自体は旧スクウェアが既に行っていたことであり、『FFVI~VIII』『クロノ・クロス』などのカードが販売されていた。

*10 事実、360版は容量がBDよりも大幅に劣るDVD1枚組である。

*11 なお、似たような事がジャレコのRPG『ワイズマンズワールド』のモンスター募集において起こっていた。しかもあろうことか、ジャレコはそれを採用してしまった。詳しくは当該作品のWiki記事を参照。

*12 但し、後に一般にも配信された。

*13 DQシリーズのBGMを担当している作曲家のすぎやまこういち氏はJASRACの評議員でもある。

*14 プランナー・プログラマーの大幅リストラ、海外への開発委託、ローカライズレーベル発足。

*15 和田氏がしばしばゲーマーの神経を逆なでするような発言が目立つ人物だったことも影響していると思われる。

*16 噂になった理由は、パブリッシャーに特化した会社が実制作の開発を持つと経営の仕組みを変えざるをえず、エニックス側の株主がスクウェアからの開発者を切ったという考えからである。実際、似た様な組み合わせで合併したバンダイナムコゲームスでも退社やリストラがあった。

*17 モノリスソフト、ブラウニーブラウン(現:1-UPスタジオ)、アルファドリームや松野泰己氏や田中弘道氏など。

*18 開発が外注もしくは共同である事が多くなっている事とも関係あるとも思われる。

*19 ブラックなネットネタがぶち込まれたFFCCや、やたらプロレス技に富んだサガに顕著。

*20 『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』『コープスパーティー ブラッドカバー』『El Shaddai』など。

*21 全く出さなくなったというわけでもなく、近年でもDQなどのゲームアンソロジーが発売されたこともある。