黒歴史



元はテレビアニメ『∀ガンダム』に登場した劇中用語。太古の封印された記録や失われた超技術などを示す造語であり、再来させてはならない惨禍のニュアンスで語られる事もあった。「総監督の富野氏が『∀』より前の全てのガンダム作品を全て含め云々」という話があるが、ゲームとは関係ないのでここでは触れない。現在では“封印されていた過去”から転じて無かった事にされた存在を指す俗語となっている。
「プレイヤーにとっての黒歴史!」「公式(メーカーまたはスタッフ・関係者)にとっての黒歴史!」など、誰が何を黒歴史とするかは様々。あまりに酷い出来だったりシステムや世界観などを変えすぎて受けが悪かったりすると黒歴史化し易く、運が良ければ再評価される事もあるが多くは見向きもされない。
また、人気のあるシリーズで評判の良くない続編が出た場合、「早くあのゲームの続編出ねえかなあ?」と言う風に無かった事にして続編を求めるネタに発展する事がある。前作の評判が良すぎる程その傾向が強く、未だに真の『聖剣伝説4』や『逆転裁判4』(勿論これらのクソゲー度は同列ではないが)を求めるファンは後を絶たない。
尚、本Wikiの黒歴史ゲー一覧ではファンからの評価が著しく低い為に黒歴史扱いされ易いタイトルを扱っている。

余談だが、元ねたとなる『∀ガンダム』における黒歴史は正面から受け止めるべきものと描かれている。つまりネットスラングとしての黒歴史となってしまったものからでも、正面から考える事で何かが得られるのかもしれない。黒歴史については他サイトでも集め検証しているサイトが幾つか存在するので参考にしてほしい。

一般的なケース

  • 作品の場合
    • 次回作でストーリーが仕切り直しになり、外伝扱いにされる
    • 次回作からナンバリングタイトルで無くなったり、○○シリーズ第○作目! と言うカウントがされなくなったりする
    • 本来次回作として製作予定だった作品が全く新しいタイトルに変更される
    • ベスト(廉価)版・マイナーチェンジ版が出ない
    • 次回作・移植予定など今後の予定が無かったことになる(よくて形骸化)
    • 発売元サイトから紹介ページが消えるもしくはサポートページに載らない
    • 開発元サイト・関係者の公式プロフィールであれば過去の業務実績リストから除外される
    • スタッフインタビューで触れてもらえない
    • ゲームの内容以外の内容を問い合わせても返事が全くない
    • アーケードの新バージョンの場合、早々と撤去されて旧バージョンに戻る
    • 買取を拒否される
    • 裁判沙汰になる(主に被告側の敗訴が確定した場合)
  • キャラクター関係の場合
    • キャラのデザイン・性格を一新した場合、そのキャラが次回作で偽者として登場する
    • ゲスト出演した場合その後の作品で自虐ネタを言う
    • ある作品のキャラがゲスト出演で改悪を食らった場合、二の舞を恐れて公式で冷遇される
    • 存在を抹消される
  • その他の場合
    • メーカーやスタッフ・声優など関係者の不祥事・失態が発覚する
    • 意欲的なサービスを開始するも、わずか短期間or数作で打ち切られる
    • メディアミックス関係の場合ビデオ・DVD・アーカイブ化がされない

メーカー側の黒歴史

ゲームソフト・ハード以外の主なゲーム関係

  • 会社・人物関係
    • 空白の17分間*1
    • コーエーテクモゲームス(旧光栄*2のみで旧テクモは無し)、スクウェア・エニックス(旧エニックス、旧スクウェア双方)、日本ファルコムなどがかつてエロゲーに手を出していたこと*3
    • ファイティングスティックNEO(混同のおそれがあるとしてSNKに訴えられホリが敗訴した)
    • @barai(途中まで体験版感覚で遊べるという意欲的なサービスだったが、対応作品が『エターナルアルカディア』『ハンドレッドソード』のみでわずか約1年で打ち切られた)

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最終更新:2024年01月22日 06:33

*1 2004年のSCE事業戦略発表会が予定より17分遅れたSCEの失態。Wikipediaに一時記事になっていたが削除された。

*2 ちなみに光栄はエロゲーの始祖的存在であるゲーム『ナイトライフ』を生み出した。といっても、ゲームというよりは実用書のような作品ではあった。

*3 任天堂がファミコン参入の条件として過去に遡ってまでエロゲーとの関わりを断つ事を求めたためとされている。

*4 その原作は後に出た『DDFF』『FFTCG』などでスルーされた。一応続編の『Re:coded』では通信用のアバターとして登場したがあまり好意的ではない。

*5 『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』で大きく扱っていたが、海外版では版権元からのクレームで使えなくなっている。

*6 格ゲー自体パロディ色が強いが、存在自体を抹消されたのはおそらくこのキャラが初めて。後作で技を引き継いで見た目を変えた別キャラと置き換えられた。

*7 頓挫した↓の『FTS』の世界観で繰り広げられる『アーマード・コア』の外伝的作品。がお世辞にも出来は良くなく、安易に萌えを持ち込んだキャラデザインや登場ACの作画崩壊など評価は非常に低く、結局打ち切りとなり多くのファンが黒歴史認定している。

*8 2007年に発表されたオリジナルビデオアニメ。今までの『AC』とは違う新たな世界観と、メカデザインに一部『ガンダム』シリーズの石垣純哉や燃え系エロゲームの雄ニトロプラスを迎えた事で話題を呼んだが、制作会社が悪い意味で有名なアニメ『機神咆哮デモンベイン』を作ったVIEWWORKSだった事から不安が募り、最後はVIEWWORKSの営業停止により制作が頓挫、文字通り“無かった”事になってしまった。

*9 2007年に製作された『キミキス』のテレビアニメで、カサヰケンイチ監督の意向で主人公が二人用意されたり、オリジナルキャラがヒロインの一人と絡んだり、最終回で主人公がこれまでの流れをぶった切ってメインヒロインを振ってしまい年上の幼馴染と結ばれる結末を迎えたりと完全に原作を破壊、公式のインタビューで声優陣からも苦言が出る程不評を買いファンの殆どから黒歴史認定を受けている。

*10 反省からか、後継作のアニメ『アマガミ』では主人公とそれぞれのヒロインの1対1のエピソードを描いたオムニバス形式が採用された。

*11 モバイルゲーム『けものフレンズ』原作のアニメ第2弾。“社会現象となった第1弾を制作したヤオヨロズ(現8ミリオン)が不可解なリストラをされた”のを機に、余りにも“らしくない”酷い出来だった事や最悪の企業態度、更には悪質なファン達の暴走などが重なって大炎上、公式や元関係者達からも実質無かった事にされた。

*12 放送終了から暫らくして漫画本化されたがアニメ程酷くはない。どうしても『2』を観てみたいなら中古の漫画版を勧める。

*13 最早説明不要な『マリオ』シリーズ原作の映画。この世を去って久しい主演俳優からも「“忌々しい悪夢である。”」と言われた程だが、意外な事に“任天堂は無かった事にしていない”。

*14 2006年に製作された『つよきす』のアニメ。何故か主人公が変更され、全体的にキャラのビジュアルも性格も完全に原作と異なる。故にファンからは「『つよきす』はアニメ化してない!」と評されている。

*15 日本を代表する『ファイファン』シリーズ原作のCGアニメ。公開当時放送されていた“アニメ『ファイナルファンタジーアンリミテッド』が打ち切りになる程”大こけした。

*16 『別冊コロコロコミック』で連載された舵真秀斗氏の漫画で全3巻。主人公の二重人格化に代表される原作の根幹を揺るがすキャラ改変やオリジナル設定、ギャグへの唐突な路線変更、連載当時の自身のサイトでの原作を蔑ろにしファンをコケにする様な作者の発言の数々(自分の案を「ゲームに反映して欲しい!」と原作サイドに『たのみこむ』を利用してまで要請していた)などでファンから反感を買った。

*17 『ロックマン』&『ロックマンX』20周年イベントにおいて、作者の色紙が無かった事についてファンからは「公式に黙殺された!」と言われている。