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新ジャンル「未来人で宇宙人で超能力者で幽霊」03_vol01

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未来人で宇宙人で超能力者で幽霊な僕と力の芽生え?
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:00:01.15 ID:0b3338NJ0
~再抽選~

41 過去ログは、誰かに任せたー 2007/06/13(水) 23:05:58.32 ID:0b3338NJ0
ヨウタはそれでもラクと同じくらいの背丈だった。
「へぇ、ちょうど一年違いなんだ」
「みたいっスね! びっくりっス!」
「ぬ~……ふこうへいだー!」
歩きながら出た何気ない話題。
この星では一日が少し短いように思えたことが発端で、そこから一年の長さ、さらに誕生日、と話が展開していた。

48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:10:56.13 ID:zs4xXLaU0
これでどうでしょう
ttp://www.katsakuri.sakura.ne.jp/src/up26013.txt

p03_048_up26013.txt(右クリックからファイル保存してください)
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:13:33.51 ID:0b3338NJ0
自転周期も公転周期もこの星は地球と比べて若干短いらしい。

ただ、明確に『時間』を計る技術がないことから、それらはあくまでもこれまでここに現れたぼくのようなひとたちの感覚でしか分からない。
一年は三百日。これも正確な測量で『一年』を計りきれないことから便宜上見出している数に過ぎないという。

52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:20:36.22 ID:0b3338NJ0
女慣れをしていないのか、仕事を任された緊張からか、ヨウタはしばらくの間ぎこちなく動いていた。
会話も歩き方も何処か慣れていないような、そんな感じに。
「そりゃないっスよー!」
「はははははっス! そんなのおちゃのこさいさいっス!」
「任せてくださいっス! オイラにかかりゃあ楽勝っスよ!」
とまあ、話が弾めばほぐれてきて、会話にも足取りにも余裕が生まれ――



















「すんません……迷いました……」
ベビーラッシュのごとく生まれすぎ。

56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:26:13.83 ID:0b3338NJ0
「で、でも、近くにある詰め所か何か施設を探せばどうにかできるっス!」
かなり不安だらけだったが、ヨウタについて歩くこと十分ばかり。
「あ、アレがここに……分かったっス! ここは中央っス!」
大きな建物がひとつ見えたところでヨウタは声を上げた。

57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:29:40.00 ID:WIe35f100
ヨウタ…頼りねぇwwwwwwww

59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:31:33.57 ID:0b3338NJ0
高い塀を備えた施設だった。
離れた場所から見ているというのに大きさをよく把握できない。
その付近まで びっしりと――むしろ外周部よりもよほど住宅が密集しているのに、そこに突然穿たれたような奇妙なもの。
「あー、ヨウタ。……アレはなんなんだ?」

60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:34:00.66 ID:0b3338NJ0
「よく分かんないっス!」
元気いっぱい答えられた。
いいのかそれで?
「ここは――牢獄だよ」
声の主は長い槍を持った大男だった。

61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:37:14.57 ID:14RSy6vN0
牢獄…

62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:40:58.69 ID:0b3338NJ0
「牢獄……?」
「そう、牢獄。罪人を閉じ込め、反省を促す幽閉の門」
声にも動作にも表情少なく、語る男。
「キドっち、やっほー!」
「ご無沙汰しております、キドさん」
「久しいな、ラクとアル。そして……『巫女』」
重そうな鎧のままがちゃがちゃと歩み寄り、ぼくへと男は手を差し出した。
「キドだ。牢獄の番犬である」
「あ、初めまして、木下優です」
交わした握手も力強いものであった。

64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:46:58.29 ID:0b3338NJ0
「ここのとおりを直ぐに抜ければナシィのところまでたどりつく。ヨウタ、案内は出来るな?」
「あ……は、ハイッ!」
敬礼をひとつ、キビキビとヨウタは動き出す。
そして、その様子を緩やかに眺め、
「時間をとらせて済まなかったな。自警団には俺から伝えておこう」
と言った。

65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:49:33.80 ID:WIe35f100
…なんかまともな男がはじめて得てきた希ガス(´・ω・`)
猿回避支援ー

69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:53:34.49 ID:0b3338NJ0
「へぇ……」
感心した。
何人居るかは知らないが、おそらくかなり下に位置するであろうヨウタの名前を知っていたこと。
状況を見定めて、すぐに的確な助言を行ったこと。
そして、二言三言しか話していないのに「時間を取らせた」「自警団には俺から伝える」と言ったこと。
特に最後にいたく感心した。
要するに、「迷って時間を食ったのではなく、俺が話しに足止めをしてしまったためだ」と責任を被ろうと言ったのだ。
この程度のことで大きな問題になどなりはしないだろうが、それでも、このキドという男が好人物であることは分かった。

70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:55:49.74 ID:Sn4/ptfoO
良い人だ

71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/13(水) 23:57:18.95 ID:0b3338NJ0
そして、街中にそびえる牢獄に何か不自然なものを覚えたことなんて、どうでも良くなっていた。

72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/14(木) 00:03:00.61 ID:2BuhNI3x0
牢獄KOEEEEEEEEE!!



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