アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「ザルクール」01_vol04

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新ジャンル「ザルクール」
445 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 14:57:46.23 ID:/zKrs/xf0
男「お、扇風機出したのか」

女「ああ、暑さにも耐えがたくなってきたからね」

男「クーラーはつけないのか?」

女「いや、それは無粋というものだ」

男「そういうものか?」

女「ああ、人工的な涼しさもそうだが、なにより窓が開けられないと言うのは不快だね」

男「暑くて仕方ない時はいいと思うけどなぁ」

女「ふむ……ちょっと縁側に来たまえ。君は弱いから梅酒でいいかな?」

男「ん、ありがと」

女「どうだ? 虫と風鈴の声が涼しいだろう? この声はキンヒバリかな」

男「ああ、これはなかなか……ん、ひぐらしか」

女「くくっ、コレはいい肴だ」

448 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 15:18:03.08 ID:/zKrs/xf0
男「なにやってんだ?」

女「やあ、ちょっと大掃除を、ね?」

男「なんと言うグラスの数……」

女「こら、不躾に触るなよ。それは本物の薩摩切子だぞ」

男「は? 復刻版じゃなくて? 何でそんなものを……」

女「いい盃はそれだけでいい肴になるからな。骨董屋で見るとつい手が出てしまうのだよ」

男「しまた、じゃないってことは、まだあるのか……」

女「くくっ、さあ掃除もちょうど終わったところだ。菩提樹を肴に一杯飲もうか?」

450 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 支援 2007/06/23(土) 15:34:49.06 ID:N55Lslcd0
女「うむ、酒が切れたな……あれ?男?どこだ?」

男「おーい、これでいいか?」

女「なんだ準備がいいな。持ってきてくれてたのか?」
男「まぁ、いいちこくらいしか棚に残ってなかっけど」

女「ふふふ、下町のナポレオンか。
  まぁ、私にとっては高い酒が美味いって訳でもないしな」

男「へー意外だな、高いのでもまずいのとかあるんだなw
  そうだ、例えばどんなのが美味いんだ?」

女「ククッ、どんな酒でもキミと飲むから美味いのだよ」

男「はぁ、左様でw」
女「なんだ……ツレないな…」

男「なぁ、俺も少し付き合っていいか?クククッ…プッハー」

女「おいおい、そんなイッキに……無理しなくてもいいぞ」
男「いや、こんな美味い肴を見つけたら飲まずにはいられなくてなw」

女「ん?今宵の月は雲の中だしつまみもないぞ?どの肴だ?」

男「それは秘密だ。クククッ…って結構キツイな」
女「ははは、イッキなんてするからだ。
  しかし、肴の独り占めとはいじわるだな」

男「いじわるでいいですよー」 女「……なんだ、もう酔ったのか…」

454 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 15:44:24.84 ID:/zKrs/xf0
女「やあ、今日はいい肴を持ってきたよ」

男「秋刀魚か! いいな、美味そうだ」

女「こんなものもあるよ。なかなか趣があっていいだろう?」

男「七輪もあるのか、コレは重畳」

女「くくっ、ちょっと煙たいのもまた一興だろう? おや?」

男「ん、黒猫か。ほらあっちいけ!」

女「いや、待ちたまえ。ほら、一匹あげよう」

男「いいのか? せっかくの肴なのに……」

女「なに、肴を共に食む愛らしい相伴がついてくれるのだ。秋刀魚一匹くらいどうと言うことはない」

男「そうですか、あっこら擦り寄るなって」

女「懐かれたようだね。まったく羨ましい限りだよ」

455 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 15:51:35.79 ID:lOjvGE/EO
>>454
はてさてどっちの方かな
って感じが好き

457 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 16:23:07.26 ID:XXDYQV/p0
女「今日は一段と暑いな」

男「・・・・・・確かに暑い、がその格好は何とかならんのか?」

女「まぁいいじゃないか、これも風流というものだろう」

とは言うものの、女の今の格好だ。
見慣れた浴衣だ。それはいい。が、その浴衣をかなり着崩し、胸元がギリギリまで顕になっている。
さらには、足元はたらいの冷水につけられているが、浴衣は太ももまではだけられてしまっている。

女「何より、君のその赤い顔が何よりの肴だろう」

男「い、一応健康な男子を前にしてそういう挑発的な・・・・・・」

女「ふふふっ、確かに君は『男』というより『男子』といった感じで初々しい、くくっ」

男「ふぅ、そりゃお前にとっちゃなんでもないことかもしれないけどもなぁ」

女「そう、思うか?」

男「え・・・・・・?」

女「また体が熱くなってきた、酒のまわりが早いようだな」

そう言ってまたお猪口を煽る彼女の顔は夕日の中で真っ赤に染まっていて、とても、美しかった。




女「・・・・・意気地なしめ」

459 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 16:27:12.73 ID:HrT11dMoO
>>457
アマ━(゜∀゜≡゜∀゜)━イ!!

462 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 16:41:09.90 ID:awZ5mu4o0
>>457 夕方じゃないけど
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/21684.jpg

p01_462_21684.jpg
463 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 16:45:57.38 ID:XXDYQV/p0
>>462
惚れてもいいですか?

468 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:30:48.51 ID:/gkFvItz0
>>434
http://pict.or.tp/img/8203.jpg

p01_468_8203.jpg
469 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:34:41.48 ID:I4Cyco0L0
男「いやぁたまには独り酒もいいなあ」

そういってまた杯に口をつける
縁側で夜風にあたりながら赤くなった顔を空に向けると良い月に瞬く星に
それらのアクセントのように雲が漂う。
彼女なら良い肴だと言いそうだが、今日のメインは彼らではない。
いつもは隣で飲んでいる人に思いを馳せそれを肴にまた呷る

男「たまにはこんなのも風情って言うんじゃないですか?」

当然ながら答えは返ってこない。それでも満足げに男は酒を呑んだ

471 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:39:54.17 ID:XXDYQV/p0
男「で、今日の肴はなに?」

女「いや、懐古趣味とでも言うのか、こんなものを手に入れてみた」

男「なにその青いビン」

女「いや、なんでもな、某大作RPGに出てくる回復薬を実際に作ってみたものだそうだ」



ここまで書いて投げ出した。誰か続き頼む。

472 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:40:12.39 ID:sOsPqKoY0
>>470
ほろ酔いゆえ、世迷言は聞こえないな。胸を張れ。
そして書け、愉快に。

473 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:42:04.89 ID:YkTt6BGm0
>>471
それはPーションという事で良いのか?
僭越ながら続きを書いてみたい。思いついたから

474 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:42:53.15 ID:/zKrs/xf0
男「おっカキ氷か! いいなぁ。ナニ味?」

女「くくっ食べるかい? シロップ代わりは杏露酎だよ」

男「なんというお前らしい選択……」

女「甘い酒は以外と合うものだよ。ほら、君もどうだい?」

男「ん、それじゃあ一杯頂くよ」

女「氷の冷たさと夕焼けの残暑を肴に飲む酒のようだろう?」

男「ああ、風鈴の音が心地いいな」

女「ククッ、君も解ってきたね」

476 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 17:58:54.41 ID:I4Cyco0L0
男「いいもん貰ってきたぞー」

女「ほう、鮎か」

男「そうそう、上司が釣りが趣味でくれたんだ天然だぞ」

女「そんなことこの香りと色を見ればわかるよ」

男「塩焼きにしてつまみにしようぜ」

女「ふむ、この色と香りで呑んでみても良いと思うのだが」

男「いやいや食べなきゃ勿体無いって」

女「そうだな、何匹かは一夜干しにでもしようか」

男「いいねえ、それといい日本酒でも開けてくれよ」

女「今日は注文が多いね」

男「それで縁側にでもでて夜風に当たりながら呑もう」

女「わかったから下ごしらえを手伝ってくれ」

男「おう」

機嫌がいいのは旨いつまみの所為かそれとも隣に居てくれるからか

479 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:08:01.09 ID:YkTt6BGm0
>>471
男「でも俺、これ飲んだことないんだよね?」
女「じゃあ、少し飲んでみなよ。
  濃い目の酒を、これで割って・・・。はい、特製カクテルのできあがりだ」
男「うわぁ、悪戯っぽい顔しやがって(笑」
     ゴクッ
男「・・・うむ、微妙~」
女「まぁ、もともと割るものでもないしね。どうかな? 何か回復した?」
男「分からん。そう言われればそんな気もするし、胸が温かいのは酒のせいな気もする。
  ま、こんなもんだろ。病は気から、治療も気からと言うし」

女「ふふっ、なかなか君も心の遊び方を心得てきたね」
男「伊達にお前と長酒交わしてないからな。嫌でもお前の調子がうつる」


男「でも、これ飲むだけで回復するって、RPGの世界は簡単で良いよな」
女「全くだ。現実では、そう容易く回復するものなどないからね」

女「・・・・・・・」
男「・・・・・ん?どうした?」

女「・・・いや、人と人の繋がりを治せる薬があったらな、とね」
男「どうした、誰かと喧嘩でもしたのか?」
女「ふふっ、違うよ。私はこう見えて、関係を崩さない名人だ」


女「でもね、そんな薬があれば、臆病者は泣いて喜ぶだろうね。
  喪失に怯えて、口を噤んでいる必要がなくなるんだから・・・(笑」

480 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:12:48.38 ID:XXDYQV/p0
>>479
蝶GJ!
正直萌えた

限定版のあのビンをライトにして和むという展開も考えたんだがこっちのがいいね

481 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:16:06.55 ID:/zKrs/xf0
男「また飲んでるな」

女「ああ、桜と紅葉が綺麗でね」

男「桜? 狂い咲きか、初めて見た」

女「槿と桜なんて組み合わせ、早々見ることはないからね。こういうものも好きだよ」

男「季節感ゼロだけどな」

女「どんな厳しい組み合わせでも叶うことはある。それがいいのだよ」

男「まあ、滅多に出会えない幻の組み合わせだけどな」

女「はぁ、こういう時はいつものように、そうかいと言ってくれればいいのだよ」

男「そうかい」

482 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:27:09.34 ID:XXDYQV/p0
>>481
ごめん、三行目なんて読むの?

483 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 18:27:54.08 ID:njG4ACor0
ああ さくらとこうようがきれいでね

484 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 18:28:08.12 ID:RYfXYOfQ0
ああ、さくらともみじがきれいでね

486 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:29:08.71 ID:XXDYQV/p0
間違えた、7行目w

487 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:29:28.88 ID:/zKrs/xf0
むしろ、槿(むくげ)に突っ込まないお前はすごいわw

紅葉は、モミジでもコウヨウでもいいんじゃね?

488 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:31:16.92 ID:XXDYQV/p0
http://www.hana300.com/mukuge.html

これか・・・・・うあ、恥かいた・・・・・

489 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:34:22.61 ID:LEcXursp0
桜は葉桜になっても葉が全部落ちると春になったと勘違いしてまた花を咲かすことがあるらしい

490 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 18:36:00.80 ID:RYfXYOfQ0
葉桜のほうが綺麗だと思う俺は異端

491 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 18:36:24.16 ID:njG4ACor0
秋桜いいよ秋桜

492 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:37:23.61 ID:/zKrs/xf0
桜は枝垂れ桜の7分咲きが最高に良い

493 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 18:38:07.05 ID:RYfXYOfQ0
秋に咲いた桜なんて見たことねぇよと思ったらコスモスか

494 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:42:58.13 ID:XXDYQV/p0
木蓮の香りはいい肴になるな

496 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 18:51:53.64 ID:I4Cyco0L0
女「ふむどうしたものかね」
男「どうした珍しく酒も呑まずに難しい顔して」
女「いやあね、キミと呑むようになって長くなるが最近は同じような呑み方しかしてないなと」
男「いいんじゃないか、楽しく呑めれば」
女「そうなんだがこう新しいものが欲しくなる時もあるじゃないか」
男「変わらないものが好きなんじゃないのか?」
女「それとこれは別だ。変化もまた風情だ」
男「四季の移ろいみたいにか?」
女「そうだ。わかってるじゃないか」
男「じゃあさ久々にあの場所で呑もうじゃないか。今日は良い夕暮れだし」
女「ふむ、四季は巡るからまた前に戻るのも良いと?」
男「いやそこまで深く考えてないよ。ただあそこで呑む酒には旨かったなと」
女「まあそこまで言うならいいだろう、酒を取ってくるからつまみでも持って先に行っていてくれ」
男「今日は軽いのがいいな」
女「じゃあ二つもって来よう」

久々に屋根の上、夕暮の空にはサギが飛び切子のグラスの反射が目に染みた

女「なんだね昔と比べてキミも良く呑むようになった」
男「これだけ毎日のようにつき合わされれば強くもなるさ」

498 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:04:52.69 ID:sOsPqKoY0
コンビニ行って何か買ってくるかな……


男「やってるかい?」

女「お、今日はもうできあがってるな」

男「付き合いがあるんだよ、こっちも」

女「なら寄り道せずに、帰ればよかったじゃないか」

男「ラーメン食いたくなった」

女「それでわざわざここに来るのか? ラーメン屋なら、他にもあるだろうに」

男「なに、ついでにザル女に会いに来たんだよ。横でラーメン食うけど、おーけい?」

女「ザルはともかくとして、うれしいことを言ってくれるな。それだけで一升瓶三つはいける」

男「とりあえず、塩ラーメン」

女「しかし、酒のあとはなぜラーメンなんだろうね。健康に悪いのは目に見えてるのに」

男「……」

女「ん、まったく、注文しておきながらヘタるとは、だらしのない。私がいただくぞ……ご苦労様」


ラーメン食いてえ

499 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:08:27.10 ID:I4Cyco0L0
酒呑むと神経が勘違いしてラーメンとか食いたくなるんだよ

500 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:10:16.37 ID:isq80m6w0
>>499
分かる気がする、酒飲むとカップ麺食いたくなるよな

501 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:12:05.43 ID:HrT11dMoO
>>500
体が脂と糖分を求めるかららしいよ

502 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:13:25.74 ID:XXDYQV/p0
>>501
女「酒を飲みすぎると、体が君と酒を求めるんだよ」

とか言う台詞が浮かんだ僕末期。

503 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:15:04.07 ID:s7jbfADN0
>>500
うろ覚えだが血糖値がアルコールの作用で下がるかららしい
なので締めはラーメンとかお茶漬けといった体内で糖に変わる炭水化物が好まれるらしい

506 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:20:34.65 ID:sOsPqKoY0
しかし、情景をあまり意識してないお陰で、歯ブラシから核弾頭まで揃う寂しい居酒屋みたいになってきてるなぁ……


男「なんで飲み会のあとに、お好み焼きを食わなきゃならんのか」

女「まあいいじゃないか。ビールが進む」

男「勘弁してくれ。焼肉を散々食わされたんだ。それとカクテルやらビールも。もう入らないって」

女「じゃあ、君のも頂く。このイカが美味いというのに」

男「お前は胃袋までザルなのかよ」

女「心外だな。胃袋が美味い酒を求めているからには、酒を美味くする要素がなんだろうと構わない」

男「やっぱりザルじゃねぇか」


どうでもいいけど、土地柄あんまりもんじゃ食ったこと無いんだけど、あれもビール?

513 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:37:21.19 ID:/zKrs/xf0
男「むっむ~ん」

女「やあ、起きたかい?」

男「あぁ……俺なんで膝枕されてるんだ?」

女「飲みすぎただけだよ。しかし、ホトトギスのなく声で目覚めるとは、風流だね」

男「って、もう朝かよ。起こしてくれたら良かったのに……」

女「なに、酒の肴を独り占めしたかっただけさ」

男「なに見てたんだ?」

女「むっ、そうだな……朝顔だよ」

男「そうか、もう咲いてるのか……」

女「いや、咲きそうにはないね」

515 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:39:36.11 ID:sOsPqKoY0
男「やってるかい?」

女「ん、ああ。もうそろそろ引き上げようかと思ってたんだけど」

男「あれ、珍しいな。今日は梅酒か」

女「これも風情があっていいぞ。胃にも優しいからな。つまみがおしんこというのも味わい深い」

男「へぇ、ますますもってめずらしい。もっとアルコールのきっついのをちびちびちやるのが好きなのかと思った」

女「できればそうしたいよ。ただちょっと、明日に残すと怒られてしまうからなぁ」

男「へぇ、お前さんが翌日を気にするなんてなぁ……台風でも来るのか?」

女「違うよ。あ~……人と会う約束があって、あまり酒の匂いをさせていると、体裁が悪いのだそうだ」

男「なんだ、デートか。でも何でそんな他人事なんだ?」

女「……やはり、梅酒はこのよく漬かった梅が美味いよな」

男「誤魔化したな」

女「私はね。まずい酒は飲みたくないんだよ。酒を飲むなら、気の合う相手がいい。愚痴っても仕方ないけどなぁ」

男「嫌々のデートなんて、お見合いみたいだな」

女「君、よく鈍いと言われるだろう」

516 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:40:26.92 ID:V+ZwvfoS0
>>493
「狂い咲き」と書いてあるだろ?
季節はずれに花が咲くことをそう言うんだぜ。
ちなみに桜の狂い咲きは台風の後なんかにたまに見ることができるぜ。


517 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:43:27.14 ID:I4Cyco0L0
>>516
いやヤツは多分漢字で表記されたコスモス(秋桜)を秋に咲いたサクラだと思ったんじゃないか?
間違ってたら申し訳ないが。

518 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 19:48:47.05 ID:I3UgaMdj0
12月の桜なら見たことあるな

519 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 19:48:57.25 ID:/zKrs/xf0
>>517
個人的には、秋に狂い咲いた桜に秋桜の花言葉「乙女の真心」を掛けたつもりだったんだがな

520 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 19:50:09.47 ID:njG4ACor0
昔は こすもすを あきざくら とも読んだらしいな 

523 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:00:14.32 ID:1AzDvSbYO
スレタイの意味がわからない俺は未成年

525 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:03:36.78 ID:OZlHaSYRO
ある春先の昼下がり

女「ふぅ、これでいいかな……」
男「女ーどこにいるんだー?」
女「庭だ。すまないが裏からまわってきてくれ」
男「お? 女にしては珍しく庭いじりか。何か植えたのか?」
女「ああ、大豆の種を撒いたんだ」
男「収穫した枝豆をつまみにする気か? 気の長い事でw」
女「男も多少は趣が解るようになってきたと思っていたのだが、買い被り過ぎていたみたいだな」
男「じゃあ何なんだをよ?」
女「撒いた種がやがて芽吹き、葉を青々と茂らせ、そして実を結ぶ。それに想いを馳せるのもいい肴だろう?」




なんか違う……(´・ω・`)

526 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:06:14.40 ID:XXDYQV/p0
女「時に男よ、君は空想上のことを叶えてみたいと思ったことがあるかい?」

男「ん?魔法とかドラゴンとかの話か?」

女「あぁ、それも空想ではあるがね。くくっ、私が言っているのはもっと小さな子、少年少女に夢を与える作品のことでな」

男「・・・・・・・・・昔、ドラ○もんで貴重な酒を増やすために酒と鮭をこじつけて卵を産ませ」

女「さぁ!今日は貴重なウイスキーが手に入ったんだ!開けてしまおう!!飲もう!!」




男「図星か・・・・ごまかしたな」

527 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:06:18.01 ID:N55Lslcd0
男「おぉ、凄い雨風だな……今日は台風?」

女「今朝は怒風激しゅうして小砂眼入し歩行為り難しか…」

男「えっ?何?」

女「外に出かけるのが困難だって事だ」

男「そ、そうか。難しい言葉をわざわざ使わんでも」

女「なぁ、今夜は泊まっていったらどうだ?」

男「……そうだな。明日は休みだしそうするかな」

女「そうそう、飯ぐらいは作るが料理にはあんまり期待するな。恐惶謹言」

男「飯を食うのが『恐惶謹言』、酒なら『酔って件の如し』か?」

女「それは無いw……けど、晩酌の相手はしてもらうぞ」

男「やっぱりか」

――ふと、『たらちね』みたいな関係だなと思う今日この頃でも
   女は『賤妾浅短にあって是れ学ばざれば勤たらんと欲す』とは言わないだろうな

女「ん?どうした?」

男「なんでも無い。今夜の肴は?」

女「うむ、一文字草(長ネギ)の味噌焼きだ」

528 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:11:02.46 ID:sOsPqKoY0
>>523仮面ライダーザルク


男「お~い、いいのが手に入ったぞ」

女「ほう、無色透明……日本酒か?」

男「いや、これは──」

女「がふっ!? の、どが……」

男「スピリタスな。喉が焼けるから注意しろって……まあ、自業自得だな」

女「これは、岩で殴られたような破壊力だね。生ハムとか、味の強い、つまみが……けほけほっ」

男「無理して喋らんでも。これは生で飲むもんじゃないんだろ? たとえば、柑橘系のリキュールなりジュースなりで割ったりして……」

女「うむ……トニックのようにしてみるのが、いいかもしれない。ほのかに甘い風味があるからな」

男「しかし、あれだけきっついアルコールを流し込んで、なおも冷静でいられるとはね」

女「ふ、見直したかね?」

男「惚れ直した」

女「それは困ったな。流石の私でも、心臓がドキドキ言っている」

男「ちょ、やばいんじゃないのか?」

529 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:11:20.71 ID:/zKrs/xf0
男「やってるな」

女「ああ、私が飲まない日はないよ」

男「よくそんなに肴があるなぁ。彼氏くらい作れよ」

女「ククッ、なんでもない日常が最高の肴なんじゃないか」

男「そうかい、で、今日の肴は?」

女「今の一言で決まったよ、コレだ」

男「バラ?」

女「ミニバラだね、さあ飲もう」

532 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:26:07.77 ID:sOsPqKoY0
男「しかし、いつもの事ながら、よくそんな日本酒を軽々と二升もいけるよな。見てるだけで酔いそうだ」

女「文句なら、このイカの塩辛に言ってくれないかな。これは少々、美味すぎる」

男「俺はお茶漬けにするのが好きなんだけどな。まあ、否定はしない。けど酒の減りはおかしいよな」

女「文句がある君には、これをやろう」

男「やっぱり酒か。まあいいけどさ……焼酎みたいだけど、見たことないな」

女「黒糖焼酎。口当たりがよく、生のままで飲める。南国の宝だよ」

男「そこまで言うのか。まあ、味については認めざるを得ない」

女「すいすいいけるだろう。少しは酒を嗜む者の気持ちが解るだろう?」

男「いや、それとこれとは……しかし美味いな、これ」

女「あんまり飲み過ぎて潰れるなよ。責任は持てないからね」

男「解ってるよ、それくらい」



女「……やれやれ、言った傍から寝てしまうとはな。まあ、その寝顔に免じて許してやろう。寝顔は可愛いのにな」

533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 20:32:21.63 ID:sOsPqKoY0
ネタが無いな。酒買ってくる。ノシ

538 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:00:57.91 ID:HrT11dMoO
穂酒がわりに

公園の東屋にて

男「雨宿りのつもりで入ったのに、いつの間にか酒盛りになるとはな」


女「紫陽花が綺麗でいい肴だったじゃないか」


男「まぁな、それより雨止んだな。
ん?なんで通りの奴等は嬉しそうに空に携帯向けてるんだ?」


女「ん、あっ・・・虹が出てる・・・きっと虹の写真でも撮ってるんじゃないか?」


男「あぁやって他人と幸せを分かち合いたいんだな」


女「男がそばにいて良かった・・・・・・」


男「・・・・・・・・おれもそう思うよ」

539 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:11:47.43 ID:/zKrs/xf0
女「いい酒を手に入れたよ。飲もうじゃないか」

男「奇遇だな。こちらはいい肴を手に入れたんだ、どうよ?」

女「ほう、サザエか。ちょうどいい、この酒はこういうものによく合う」

男「ん、黒牛? 和歌山まで行ったのか?」

女「知ってるのかい? 知人に土産で貰ってね。コレはなかなかの名酒だぞ」

男「飲んだことはないんだよ」

女「さて、朧月と共につぼ焼きを楽しもうか」

男「おお、綺麗だな」

女「ククッ、これだから酒はやめられない」

546 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:37:46.74 ID:I4Cyco0L0
昔知り合いがイカの塩辛のイカ墨でつけたヤツをくれたんだよなあ
柚子が利いてて旨いはずなんだが、まだガキの俺は惜しいことをした

547 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:40:02.31 ID:XXDYQV/p0
女「今日はちょっと庶民的に行こうじゃないか、肴はこれだ」

男「カップめん?」

女「む?なんだその顔は?即席めんは百福さんの作り上げた一つの日本の文化だぞ?」

男「わかったわかった、じゃあお湯は沸いてる?」

女「いや、これからだが?」

男「え?今からじゃ時間かかるでしょ?」

女「いやいや、風情ってものを君はまだわかっていないな。 お湯を沸かす時間。 そしてお湯を入れて待つ数分間その時間を待つことすら愛おしいじゃないか」

男「そんなものなのか? それは流石にわかりにくいな」

女「いや、ただ私が待つことに慣れている、というのもあるだろうがな」

男「ん?何か重要な手紙か何かでも待ってるのか?」

女「そんなところかな。 手紙といえば常套手段のひとつではあるな」

男「待っているのは、誰かからの連絡?」






女「そうだな・・・・・・・・・どれだけ待たせるんだろうな、君は」

550 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:44:45.90 ID:XXDYQV/p0
ID:/zKrs/xf0 の書くものがツボに入りすぎなんですよ、さっきからw

553 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:50:09.12 ID:jztGr5CV0
>>525
なぁ、大豆って枝豆になるんだっけ?

554 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:52:06.42 ID:V+ZwvfoS0
>>553
種  → もやし

枝豆

大豆 → 味噌/醤油

556 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 21:54:37.97 ID:jztGr5CV0
>>554
ハジメテッシタ。
すげぇ、ありがとう。

557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 21:57:42.02 ID:njG4ACor0
もやしはしらんかった

562 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:08:23.54 ID:jgfeZBhc0
>>553
それは豆知識やのーて豆の知識やー

563 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:09:29.29 ID:V+ZwvfoS0
男「そういえば以前大豆植えてたな、お前」

女「ああ。もう収穫も済んでるが」

男「へぇ、それでその大豆はどうしたんだ」

女「今、目の前で肴になっているが」

男「? どこに?」

女「この冷奴さ」

男「これが?豆腐って大豆から作るのか?へぇー」

女「やれやれ、君には全くあきれるよ」

男「はいはい、どうせ俺は物知らずですよ」



女「(豆腐の製法はともかく、これは私の手作りなんだがな)」

564 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:14:32.61 ID:I4Cyco0L0
にがりとか難しいけどな手作りはやはり旨いらしいぞ

565 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:15:28.80 ID:jztGr5CV0
流れが豆知識とかになってるから、戻す為投下。

男「ん、今日は何飲んでるんだ?」

女「嗚呼、カルアミルクだ。甘くて美味い酒だよ。下戸な君でも楽に飲めるだろう」

男「ん、ちょっと貰うぞ。」

女「馬鹿、ラッパ飲みする奴があるか」

男「ちょっとくらい、いいじゃんか、ゴクッ、ブハー甘ぇええええ!!」

女「だから言っただろう、まったく君は何故となりに置いてある牛乳パックを無視するか。」

男「うえっ、割って飲むのか・・・。そういえばミルクって言ってたな。にしても甘いな・・。またどうして、こんな甘い酒を?」

女「いや、私もこんな、ただ甘いだけの生活を送ってみたいと思ってな。」

男「ん、俺はまだ焼酎の方がいいわ、辛味の無い人生は面白みにかけるだろう。」

女「君にしては、的を得た言葉だ、ほら、ミルクで割ってやった、呑め。」

男「嗚呼、今度はいけるな、でもまぁ、甘いな。」

女「嗚呼、甘い・・・・・(君と二人でこれくらい甘い生活を夢みたい時だってあるのさ」


肴ネタ及び風流ネタじゃなくてスマソ

568 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 22:23:18.58 ID:h0DK3jNsO
携帯から。見辛かったらゴメン

客愁

女から突然、出かけようと言われ鈍行に乗り、
見知らぬ町へとやって来た。
男「ここ、お前の知っている街なのか?」
女「…あぁ、昔数ヵ月だけ住んで居たのさ。」

女の言う昔とは、どれくらい前なのかは分からなかったが
少しだけ、女の過去に触れることが出来て嬉しかった。
女「少し歩くけどいい?」
男「ここまで来たんだ。付き合うよ。」

そう言うと、僕らは郊外にある丘へと歩き出した。

男「お前、旅先にも酒を持ってきてるのかw」
女「むしろ、持ってないと『お前らしくない』
って言うんじゃないの?ククッ」
男「…っく」

他愛もない話をしながら歩を進めて行き、彼女の言う目的地まで
歩いて行く。

続けても良いデスか?

569 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:24:33.36 ID:LEcXursp0
是非

570 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:25:25.99 ID:mpknrO/e0
このスレのおかげで景色が楽しめるようになったのは気のせいだろうか?

男「なんでそんなに飲めるんだ?」

女「それは体質だろう。小さいころから強かったしな。」

男「小さいころから飲んでたのかよ?」

女「はじめは・・・そうだな。死んだ爺さんの日本酒を水だと思って飲み干したのがそうだったかな?」

男「そうか・・・。(ちょっとわりぃ事聞いちまったかな・・・。)」

女「そうだな。今日はいろいろな思い出を肴にのもうか。」

男「まぁたまには、な。」

571 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:35:17.74 ID:l1vT3Yd50
なにやらこのスレには昔を思い出す効果があるらしいな・・・
枝豆を怒られるまで食ったのはいい思い出だ

572 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:37:29.91 ID:04srkArm0
女「今日も酒がうまいな」

男「あぁ・・・にしてもお前ほんと酔わないのな・・・」

女「人とは酔い方が違うだけで、ちゃんと酔ってるんだぞ?」

男「ホントかよ・・・」

女「酒をのむと、こー楽しい気分になるしな・・・風情を楽しむ余裕も生まれる」

男「なるほど・・・」

女「ぐでんぐでんになるのも酔い方の一つではあるけどな・・・」

男「まぁ・・・俄かに信じがたい話しだが・・・」

女「ふむ・・・なら酔ってる証拠をみせようか?」

男「どんなだよ」

女「ほーら服をぬいでみせるぞー いちまーい にーまーい さんまーい」

男「ちょ・・・おまっ」

573 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:37:44.60 ID:V47OB6lQ0
>>571
今、枝豆を肴にすれば、思い出と枝豆という二つの肴を同時に味わえるじゃないか。
羨ましいことだw

574 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:40:58.09 ID:LEcXursp0
久しぶりにこのスレで萌えたwwww
>>572乙wwwww

575 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:41:21.42 ID:V+ZwvfoS0
男「おや、今日は珍しく飲んでないな」

女「ああ、今日は休肝日なんでね」

男「すでに依存症かと思ったがそうでもなさそうだな…ん?」

女「どうかしたか?」

男「いまお前が食ってるそのメロン…」

女「欲しいか?」

男「そうじゃなくてな、何か酒精の匂いが…」

男「っておまえブランデーかけて食うなよ、休肝日の意味ないだろ…」

女「いや、素面のときの記憶はよく飛ぶのでな、君とは素面で会うのは怖い」

男「……ほんとに依存症にはなってないんだよね?」

576 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:41:50.34 ID:sOsPqKoY0
んぁ、チューハイうめぇ

577 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:44:15.32 ID:HrT11dMoO
男「今宵はワインか。見たところかなりの年代物だな」


女「あぁ、80年物だ。さぁ呑もうじゃないか」


男「どうも、………これは深い味わいだな。美味しい」


女「ククッ、そうだろう。人間関係でも
これくらい熟成させないと良くならない物もあるのさ」


男「?・・・酔ってるのか?」

女「ククッ、そうかもしれんな。

・・・・・・・今宵はゆっくり呑もうじゃないか」

578 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:45:22.97 ID:V47OB6lQ0
男「お、今日は珍しく飲んでないみたいだな」

女「失礼ね。私だって常に飲んでるわけじゃないわよ」

男「・・・・・・あれ?」

女「何? どうしたの?」

男「いや、何か違和感が・・・・・・」

女「変な男君・・・。まぁいいや、じゃ、お酒でも飲もうか」

男「何が『じゃ』なのか分からないが、ご相伴にあずかるよ」


一時間後


女「だから、君は風情が分かっていないと言うのだよ・・・」

男「あれれ~?」

581 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 22:54:47.59 ID:sOsPqKoY0
女「今日は、つまみを統一してみたぞ」

男「ほほう。冷奴に枝豆にモヤシのカレー炒めか……どこが?」

女「全て大豆つながりだ。このスレで言っていたから、間違い無い」

男「何の話か解らんけど……しかしそうなると、健康趣向ってことかな? 気にしてるのか?」

女「そんなことを気にしていては、美味い酒も飲めないさ。これはこだわりだよ」

男「じゃあ俺、牛筋とだいこんとちくわぶのおでんと、ビール」

女「美味そうだな」

男「牛筋はやらんぞ」

女「いらないな。それは少し重過ぎる」

男「やっぱり気にしてるんじゃないのか?」

女「違うというに……お前は気にするのか?」

男「? 気にしてたら美味い酒飲めないんだろ?」

女「……相変わらず鈍い男だね」

583 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:02:51.07 ID:LEcXursp0
>>578
シラフデレ?

585 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:04:20.53 ID:sOsPqKoY0
女「……」

男「よう、あそこ以外で会うなんて珍しいな」

女「……あ、ああ」

男「どうした? 探し物か?」

女「いや……あっ」

男「? お、おい、昼間からカップ酒かよ」

女「まったく、仕事中に話しかけるな。驚くだろう?」

男「まさか、酔わないと喋れないタイプか?」

女「そんなわけが無いだろう」

男「酒片手に何言ってやがる」

586 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:04:34.25 ID:OZlHaSYRO
俺のssのせいで枝豆の流れにw


未成年にはこのスレの良さの半分もわかって無いんだろうな……
できることなら10年後に会いたかった

587 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:07:26.77 ID:/zKrs/xf0
女「春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣乾したり 天(あめ)の香具山」

男「ん? ちがくね?」

女「いや、あっているよ。万葉集はこうなのだ。百人一首では「にけらし」だけどね」

男「洗濯物に夏を感じるって、風流なのか?」

女「なんども言っているだろう? 風流とは心で感じるものだよ」

男「わかんねーなぁ」

女「なに、詩が詠まれた600年代を思いを馳せながら呑む酒は格別だと言っているだけさ」

男「なるほど」

女「ということで、私の薀蓄を聞きながら、どうかね?」

男「ご相伴させてもらうよ」

589 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:11:34.75 ID:04srkArm0
男「結構酔ってきた・・・」

女「そーか・・じゃあ注いでやろう」

男「ナニユエ・・・」

女「まぁまぁ・・・ほら一杯」

男「あぁ・・・有難う・・ンクッ ンクッ・・・プハー・・」

女「まぁまぁ・・・ほらもう一杯」

男「あ・・・あぁ・・・・・ンクッ ンクッ・・・プハー・・」

女「まぁまぁ・・・ほらもう一杯」

男「え・・・ちょ・・・」

女「飲まないのか?(心底不思議そうな顔)」

男「いや・・・うん・・・飲むよ・・ンクッ ンクッ・・・プハー・・」

女「よしよし・・・ほらもう一杯」

男「・・・(しまった無限ループ突入した・・・)」


591 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:21:27.98 ID:8Kmiz5aH0
男「お、今日は日本酒か、ほんと好きだよな・・・と、肴が見当たらないが」

女「ああ、親戚からいい徳利をもらったものでね。風に流れる稲穂が綺麗だ」

男「なるほど、確かにその焼きの具合は絶妙だな」

女「ほぅ、君に分かるか」

男「さすがに分かるさ、酒器は数あれど心に染み渡る酒器はそうない」

女「確かにな、さて、この杯なんだが、もう一つある。徳利と共にある作品だ。
  君と共に杯を交わしたいのだが、良いだろうか?」


593 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:23:10.27 ID:sOsPqKoY0
男「う……気持ち悪い……」

女「何か言ったか?」

男「いいや。ちょっと酒が回ってきた」

女「まだまだ夜はこれからだぞ」

男「そうだなぁ……」



男「うう……これは、どうしたことか……」

女「大丈夫か?」

男「いや、流石に辛い」

女「無理して付き合わんでも良かったんだ。そんな酒など飲みたくない」

男「わがまま言いやがって……」

女「辛いか。私の膝でよければ、貸すぞ」

男「……これはこれで、良かったのかもしれないなぁ……」

女「私はまだ飲むがな」

男「はぁ……気持ち悪いけど、気持ちいな」

600 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 23:32:46.79 ID:gCt1NZnR0
>>597
VIPが劣化した原因だからに決まってるだろ

603 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 23:33:51.42 ID:h0DK3jNsO
>>568続き

男「まぁったく、1時間も歩いたぞー」
女「まぁ、そう言わない。
たまの散歩も良いものだろう?」
男「ま、そうだな。それはさて置き…もう呑むのかw」
女「思い出と良い肴。飲まない無粋者は居ないだろ?」
男「確に」

杯を傾けた瞬間、青い色の風が吹き抜ける。
眼下に広がる町を眺めながら、チラリと女に視線を向けた。
男(何で彼女は、此所に来たかったんだろうな?)
女「ククッ。君は今、何でここに?って思ったね。
美女の考えは詮索しないのが…」
男「粋なんだろ」
女「良く分かってるじゃないか。
男と女は、分からないからこそ惹かれあう。
多少の秘密は恋のエッセンスだよ。この酒のようにね。」
講釈を垂れたのがいけないか、男はすでに膝枕へと落ち着いて居た。

女(一番分からないのは君の方だな。
もう一杯、昔と今に乾杯だ。)
男は、また此所に来る夢を見た。
彼女の暖かさと、澄んだ空気の狭間で…。

尻すぼみになったな。精進します。

606 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:37:35.28 ID:V+ZwvfoS0
>>587

女「そうそう衣つながりで砧打ちは外せないね…」
          
女「それで詠み人の額田王だが中古は万葉仮名が読めなくてね、評価されたのは近世以降なんだが…」

女「額田王ときたら春秋論争は外せないな、源語にも紫上と秋好中宮の…」



男「(…薀蓄を聞くなんて言わなきゃよかった…)」

女「男?聞いているか?」

男「はいはい聞いてますよ」



607 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:38:34.03 ID:gjlNXt7h0
関西弁で「そのワインはワイんや!」とかいう・・・。


な、なんだ!ただの保酒をそんな目で見るな!!!!

610 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:40:54.64 ID:jztGr5CV0
男「おい、花見酒には、桜はもう散ってしまって枝だけだぞ?」

女「美しかったアノ頃を思い出して飲むのも雅だし、散ってしまった枝もそれはそれで美しくある。」

男「そんなもんか?」

女「風流かどうかは、心決める、それを感じようとする事が大事なんだ、確かに散ってしまった事は寂しいが、次の春まで力を蓄える枝はしっかり強く伸びているだろう?」

男「そうだな、もっと花の散った桜も悪い所ばかりじゃないよな。」


>>600

俺が言えるのはこの程度だ。

611 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:41:23.57 ID:sOsPqKoY0
いやなことでもあったのかね。まあいいさ


女「これは美味い」

男「そのつまみは珍しいな」

女「そうか? やろうと思えば、なんでもつまみに出来るのが酒豪だろう。生ピーマンとて、いい肴だ」

男「で、その生野菜、どっから持ってきたんだ?」

女「近所に農業を営んでいる知り合いが居るものでなぁ。これがなかなかいい仕事をしているんだ」

男「どうでもいいけど、キャベツくらい調理しようぜ」

女「その道に精通していれば、それなりの事はするんだが……料理は苦手だ」

男「ふぅむ……とりあえず、カツオだしとジャコを用意してみようか」

女「……?」



女「おお、これは美味い」

男「……」

女「食わんのか?」

男「いや、その顔見てれば充分だ」

612 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:43:33.07 ID:wubeV/7o0
>>603
尻すぼみじゃなくて読みにくい

横書きは行間とれば「読ませる」文章になりやすい
後、個人的に

男→「*****」
スペース開けると雰囲気のある文章に効果的
かといって三点リーダ多用は携帯に優しくない、雰囲気作りの為とか言っちゃ駄目

風情と情緒は内容はともかくリズムが大事
以上煽り屋(笑)でした

615 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:54:58.30 ID:/zKrs/xf0
そういえば、このネタやってなかったな


(´・ω・`)「やあ、バーボンハウスへようこそ」

女「マスター、また来てしまったよ」

(´・ω・`)「このテキーラはサービスだから、落ち着いて飲んでほしい」

女「毎度毎度すまないね、マスター」

(´・ω・`)「それで、彼に想いは伝えられたかい?」

女「いつもの通りさ。彼は鈍くてね」

(´・ω・`)「彼は鈍いのだろう? 回りくどく伝えることは難しくないかな?」

女「わかってはいるさ。だが、こういう時すら酒が力を貸してくれなくてね。困ったものだよ」

(´・ω・`)「伝えたい想いがあるなら、はっきりと言わなければならない。それは当たり前のことだよ?」

女「解っているよ。だが、頭でわかっていても心がついてきてくれないのさ」

(´・ω・`)「まあ、君ははっきりと伝えることを、風情がないと言いそうだけれどね」

女「マスターには何でも筒抜けだな……ゴクッ」

(´・ω・`)「君はいつでも豪快だね。では、注文を聞こうか?」

616 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/06/23(土) 23:55:25.32 ID:njG4ACor0
ショボンいいなww

617 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:57:13.98 ID:V+ZwvfoS0
>>616
以前、新ジャンル「バーボンハウス」というものがあってね…


618 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/06/23(土) 23:57:57.01 ID:LEcXursp0
やはりマスターには癒される
しかしこの二人相性いいなww



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