アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「うつしゅにん」01_vol04

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新ジャンル「うつしゅにん」
782 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:23:30.00 ID:PKUGM/260
男「そういえば主任って、パンツはあんまり着ないですね」
女「脚は見られた方がきれいになるんだと……イマイチ効果がわからない。死にたい」
男「いや、十分効果あると思いますよ……」
女「……踏まれたいのか」
男「すいません」

783 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:26:49.08 ID:PKUGM/260
女「ふー……空を飛べたらいいなぁ……」
男「あ、主任、こんな所にいたんですか。って、屋上は禁煙ですよ!」
女「いいじゃぁん、誰もいないしー。迷惑かけてないしー。あ、そうか地球に迷惑なんだ。生きる環境汚染なんだ……」
男「誰もそこまで言ってないじゃないですか……それはそうと、主任ってタバコなんか吸うんですね」
女「反抗期だから」
男「……あぁ、ふかしてるだけなんですね」

784 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:30:05.81 ID:PKUGM/260
女「うぇー……口の中が気持ち悪い。死ぬー……」
男「タバコなんかどっから持ってきたんですか。って、これ俺のでしょ!ライターも!」
女「……これ、お前の匂いがするな」
男「えっ……」
女「オヤジくさーい」
男「そんな言い方ばかりしてるから……彼氏できないんですよ」
女「ほっとけ」

785 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:33:11.16 ID:PKUGM/260
男「はぁ……めんどくさいなぁ……」
女「こら、私のセリフを取るな。どうしたの?」
男「今月、免許の更新なんですよー。有給使わなくちゃいけないし……だるいです」
女「じゃあ行かなきゃいいじゃん」
男「いやそういうわけには……主任って幸せなのか不幸せなのかよくわからない生き方してますよね」
女「自分の悲劇は、他人にとっての喜劇なのよ」
男(鬱なのか、悟ってるのか……)

786 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:41:52.69 ID:1rPokbVMO
配属して2週間

主任「なあ、ハネムーンって何処がいいと思う?」
男「俺はハワイですかねー」
主任「ありきたりな奴だなーお前」
男「主任は何処がいいんですか?」
主任「えっ!?連れてってくれんの?」
男「そんなこと言ってないすよ……」
主任「なんだ使えないやつめ」
男「(なんなのこの人)」
主任「あーあ、使えない男が部下かー。私干されてんのかなー。リストラ対象なのかなー」
男「(どうリアクションとればいいのさ……)」

787 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:44:02.39 ID:helEuWD40
店の雰囲気に副わないと入店を断られた主任が
その店を買っちゃうみたいな「本宮な展開」でお願いします

789 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:48:49.19 ID:4SlFZiWZO
女「あ゙ー、今日の占い最下位だった。鬱だー。」
男「女性って占いとか信じますよね。」
女「あー、それって女性蔑視だなー。さすが最下位、朝から死にたくなることばっかりだ。」
男「違いますよ。」
女「うー、お前は占いとか信じないのか?」
男「うーん、心理テストとかは根拠がありそうなんで信じてる部分もありますけど、占いってそれがないじゃないですか。だからあまり信じてません。」
女「なるほど。お前の癖にまともな意見だな。なら、ちょっと心理テストをやってやるよ。」
男「いや、仕事を…」

女「デッデン、第一問!」
男「無視ですか。」
女「崖から落ちそうな妹と姉、どっちを助ける?」
男「ハンターハンターでも読んだんですか?そんな漠然としてたら答えられませんよ。」
女「いいんだよ、適当で。遊びなんだ。深く考えるな。」
男「じゃあ、妹で。姉は年上なんで自力で登らせます。」
女「うー、お前それ私に対する嫌味か?死ぬぞー!」
男「主任が適当に答えろっていうから」
女「うぬー、まあいい。次だ。眼鏡っ子と眼鏡無しっ子がry」

―10分後

女「(私に当てはまるものが一つも助けられてない)…鬱だ、死のう。」

791 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 19:55:00.42 ID:iaOjUECmO
男「主任?どうしました?」
女「んーいやーなんでもない」
男「そうですか、じゃあ仕事してください」
女「…………はぁ」
男「……コーヒーですか?」
女「んーん違う。いらない」
男「じゃあお菓子?」
女「ぶっぶー」
男「えーじゃあ今日はどこで奢らせようかなーとか?」
女「違うよ失礼な」
男「じゃあなんですか?気になって仕事できませんよ」
女「じゃあ残業だな」
男「またそんなことを」
女「じゃあ仕事しなさい」
男「……。はい」
女(あーあ。ずっとこうならいいのにな)
男「なにか?」
女「なんでも」

793 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:00:25.72 ID:iI3HTHn20
主「今日はお休み…でもすることがない鬱だ…」
pppppp
主「メール?」
男『同僚からハワイ土産もらったんで後で家まで届けに行きます』
主「…やることができたな…だが部下のためにわざわざ掃除する上司鬱だしのう」
主「///」

794 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:02:04.58 ID:4SlFZiWZO
>>789の続き

男「主任から言い出したのに。」
女「うるさーい!どうせ私と巨乳眼鏡っ子ニーソセーラー服妹属性猫耳女だったら、私を見殺しにするんだろ!」
男「何言ってるんですか?そんなの主任を助けますよ。主任と見ず知らずの人だったら考えるまでもないですよ。だって主任は俺(の仕事)にとって大切な人ですから。」
女「え…いきなり何言って…」
男「主任…?なんか顔が赤いですけど、大丈夫ですか?」
女「う、うるさーい!お前ごときが私を助けようだなんて10年早いんだよ!私はそんなに過小評価されてたんだ。はあ、鬱だなぁ、死にたいなー。」
男(どうしろと言うんだ…)

―その後

女「でもお前の言う通り占いなんて当てにならないのかもな。」
男「なんですか、急に。何か良いことでもあったんですか?」
女「そ、そんなの全然無いからな!な、何を勝手に手を休めてるんだ、働けー。今日も残業だからなー。」
男(はあ、今日の占い一位だったのに…。だから占いなんて信じられないんだよなぁ)

795 あの子のお気に入り 2007/10/24(水) 20:09:49.75 ID:PKUGM/260
「あれ、主任、残業ですか?」
「んー、まぁねー……」
今日は特に何もないので定時で帰れると思っていたのだが、どの案件だろう。
持ち上げた鞄を自分のデスクの脇に置いて、彼女のPCを覗き込む。
「何よ。帰っていいわよ」
「残業するような仕事、なんかありましたっけ?」
「無い無い。だから帰りなさいよ」
「じゃあ主任も帰りましょうよ」
彼女のPCをちらりと見ると、何も起動していない。
もしやこれが噂のカラ残業か?
でもそれって別に、実際に居残ることないんじゃ……。
「……お前がいたら出来ない仕事もあるの。いいから帰んなさい」
「あー、そういうことですか。じゃあお先です」
俺は軽く頭を下げて事務所を出た。
いくら監査室の人間だからと言って、全ての情報を閲覧できるわけではない。
平社員の俺には見ることの出来ない案件でもあるのだろう。
そう納得して、俺は地下駐車場に止めている車へ乗り込んだ。
エンジンをかけ、さて、一服……あれ、ジッポがない。
スーツのポケットをさぐるも、出てきたのはシガーケースだけだった。
もしかして事務所に忘れてきたのかな。

796 あの子のお気に入り 2007/10/24(水) 20:10:05.21 ID:PKUGM/260
ため息を一つ、俺はエンジンを切り、エレベーターへ戻った。
仕事を終えたのにも関わらず上へ昇るエレベーターは、一日の疲れをしっかり思い出させてくれる。
「まぁ道に出る前に気付いただけマシか……」
愚痴をこぼしながら、事務所へ向かう。
そういえば主任は今、『俺がいるとできない仕事』の最中のはず。
不用意に入室するのもはばかられたので、俺は普段より強めに扉をノックした。
「主任ー、入ってもいいですかー?」
「な、何で帰ってないのよ。だ、だめ! 今は、その、仕事中だから!」
「わかってますー。ちょっと忘れ物しちゃってー。俺の机にライターないですかー? いつも使ってるジッポなんですけど――」
ドア越しに会話するのも変かと思い、かちゃりとノブを回してゆっくり、少しだけ扉をあけると……。
「主任、俺のジッポで何してるんですか」
「わわわっ! お前、なに勝手に入ってくるんだよー。 仕事中だって言ったじゃないの!」
「いや、PCの画面見なけりゃいいかなと思って……で、何してたんですか」
彼女は慌てて手に持ったジッポを後ろに隠した。
いや、隠れてないし。
主任はタバコは吸わないはずだし、そもそも喫煙スペース以外、社内は完全禁煙だ。
タバコを吸っていたのではないなら、何をしてたのだろうか。

797 あの子のお気に入り 2007/10/24(水) 20:10:20.94 ID:PKUGM/260
「えーと、それ、返してもらっていいですか」
「な、何を?」
「いや、だから、そのジッポ……」
俺が歩み寄ると、彼女は後ろ向きに歩きながら机の反対側へ回り込んだ。
「返してください」
「……」
主任は困ったような笑顔をして、無言のまま逃げる。
くるくるともう2週半くらいは机の周りを歩き回っただろうか。
「小学生じゃないんですから……」
「何よー……どうせ精神年齢が低いって言いたいんだろ。ばーか」
「いや、意地悪しないで返してくださいよ。それ、けっこう気に入ってる奴なんで」
最初からバレバレなのに、彼女は未だに後ろ手にして隠しているつもりらしい。
つかの間の追いかけっこが楽しかったのか、彼女はくすくす笑っている。
俺はそろそろニコチンが切れてきた。
タバコってのは何故だか吸えない状況だと吸いたくなるものだ。

798 あの子のお気に入り 2007/10/24(水) 20:11:13.53 ID:PKUGM/260
「あー……、主任、俺もう一服したいんですけど」
「あ……ごめん」
彼女はぽいっと投げてよこした。
ナイスキャッチ。
「まったく、残業してたんじゃなかったんですか?」
「ん……思ったより早く終わった」
「主任……いい大人が火遊びしちゃダメですよ」
「見てただけだもん」
いー、っと顔をしかめて不満そうに頬を膨らます彼女。
――子どもだ。
俺は思わずにやついてしまって、
「あぁ、また笑ったなぁ! ……鬱だ。死ぬ。もう死ぬから」
ぷいと横を向かれた。
笑いをかみ殺しながら俺は言った。
「主任、仕事終わったなら、帰りませんか? これで、一服してから」
「……ジュースおごってくれるならいいわよ」
「はいはい」
結局、主任が何故俺のジッポを弄んでいたのかは、どうしても教えてくれなかった。

800 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 20:14:18.07 ID:PKUGM/260
女「あいつ……ライター忘れてる」
女「……」
女「一日くらい、お持ち帰りしてもいいっかなー」
女「怒られるかな……」
女「うむむむむ……」
女「あーもう、鬱だぁ。何で忘れ物なんかするんだあいつは。明日覚えてろー」

男「主任ー、入ってもいいですかー?」

女「うわわわわっ!」

804 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 20:20:40.65 ID:PKUGM/260
>>787
男「主任……ここ超高級店ですよ。大丈夫ですか」
女「大丈夫よー、社長に言われて接待の下見に来たんだもん。経費、経費ー♪」
男「うわ、ボーイもフランス語しかしゃべってない……メニューもフランス語だけ!?」
女「……」
男「すいません、俺、ドイツ語なら多少はわかるんですけどフランス語は……」
女「すんごく気に喰わない……あー鬱だぁ……支配人の部屋はどこだぁー」
男「主任! 経費でお店は買えませんから!」


女「私は主任だ! 主任だぞー!」

809 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:26:37.81 ID:PKUGM/260
男「主任、総務から内定者研修の依頼だそうですよ」
女「いやだ……たくさんの人の前に立つことなんてできるか。いやすぎる……」
男「……こほん。あー、主任ってきっと先生になっても大人気なんでしょうねー」
女「やる気を出させようとするな」
男「主任、顔が赤くなってますよ」

810 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 20:33:53.06 ID:j/Po958u0
女「私・・・今日残業あったら死ぬんだ・・・」
男「どんな死亡フラグですか」
女「だってもういや 家に帰って暖かい布団で寝たいよ・・・」
男「ここでもサボって寝てるじゃないですか」
女「言ったな! 言ったな!?」
男「だって事実じゃ・・・すみません」
女「もう死ぬ 死んでやる~」
男「はいはい いい子ですからカッター返しましょうね」
女「子ども扱いされた・・・」
男「まあ手のかかる子供ですからね」
女「この世が消えればいいのに、ってか私が消えればいいのに」

812 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:34:12.57 ID:PKUGM/260
女「仕事だるいなぁー。マウスムカつくなぁー」
男「あぁ、もう。マウスを振り回したらダメです!」
女「どうしてこんな形なの。もうやだ。仕事する気なくした」
男(最初から無いんじゃ……)

813 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:35:40.67 ID:iI3HTHn20
主任「みろ…書類がゴミのようだ…」
男「それ捨てちゃだめですよ!!」

814 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:36:06.77 ID:PKUGM/260
男「主任、備品の発注しますけど、何かいるものあります?」
女「愛が欲しい」
男「……アスクルには載ってないです」
女「使えないなぁー。あー鬱だ」

815 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:39:04.37 ID:PKUGM/260
女「ねぇねぇ、実は私の権限で、お前のPCからデータ抜いてたって知ってた?」
男「ちょ、なんてことを」
女「……お前さぁ、えっちなサイトでも見てるのかと思ったら、今日の料理って何だよ」
男「むしろ恥ずかしいんですけど! 絶対ナイショにしてくださいよ?ね、ね?」
女「もう全社にメールしといた。お前のお気に入り」
男「うわぁぁぁぁぁ」

816 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:41:37.27 ID:PKUGM/260
男「主任だって……たまにヤフーのコスメ特集見たりしてるじゃないですか……なんで俺だけ……」
女「社内規定違反。あと男としての甲斐性の無さ」
男「二つ目は関係ないでしょ!」
女「まぁ、オカズは目の前にいるもんなぁー?」
男「それはないです」
女「……」

819 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:46:41.08 ID:PKUGM/260
女「谷口君! 君、最近ちょっとたるんでるわよ!」
男(主任、今日は機嫌悪いなぁ……)
女「……あぁ、もうっ」
男「しゅ、主任……コーヒーでもいかがですか?」
女「どうしてお前は私を苦しめようとするんだ。そんなに私が嫌いか」
男「え、いや、何でそうなるんですか」
女「あーもー!むし歯が痛いのよっ!あうー……いっそ殺せー」

820 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:51:01.35 ID:CYC9Pp8j0
女「欝だー死のうー!」
男「やれやれ・・・」
女「男なんかやれー(げしげし)」
男「やれやれ・・・」
女「わー無視された死んでやるー!」

ごろんと床に転がる


男「・・・・なんかかわいい」

822 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 20:53:40.74 ID:oxihG9cH0
>>820
もはやだだっこwwwwwwwwカワユスwwwwww

823 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 20:59:37.94 ID:j/Po958u0
女「これ読んどいて」
男「何ですかこれは」
女「一言で言うなら人生? 家に帰るまで開かないこと わかった?」
男「わかりましたよ・・・というより今は忙しくて本読むどこじゃないでしょ」
女「まあそういうわけで家で読むこと」

男「ふぅ やっと帰れた」
男「今日も残業でしたよっと」
男「そういえば主任からもらった本」
男「・・・『全自分否定』」
男「読んだことにするか 正直読む気がしません」

女「それで読んだ?」
男「はい、読みましたよ」
女「それで?」
男「え? 感想ですか?」
女「もういい」

女「あいつ読まなかったな 栞に気づいてないし
  ・・・はぁ~」
男「それで日曜イタリアンおごればいいんですね?」
女「な・・・ お前見てたのか!」
男「ニヤニヤ」
女「お前残業! 残業! 残業!」

825 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:08:11.34 ID:4SlFZiWZO
女「よし、行け、男!ひっかけ。よーしよし、よくやったぞ、男。」
男「・・・。」

女「う、頑張れ男!体当たりだ!って、うわあああー何だよ。効果は今一つって。」

男「・・・・・。」

女「くそー、男がやられた。よーし、次は…男!キミに決めた!」

男「あのー」

女「何?」

男「僕の名前をポケモンにつけるの止めてくれませんか。あといちいち実況もしないで下さい。更に言えば仕事してください。」

女「なんだよー。私とお前の関係そのままだろー。あんまりウダウダ言ってるとトレードするぞー!!」



826 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:10:14.98 ID:alfguw940
女「打つ、打つ、打つ・・・、欝・・・」
男「それだけ欝々言いながら、タイピングしてたら誰でも欝になりますって」
女「欝、欝、欝・・・、はぁ~」
男「って、ほんとに画面一面欝の文字が!こわっ!」
女「さて、この中に一つだけ鬱の文字があります。何処でしょう?」
男「・・・仕事してください」
女「欝だぁ~」

827 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:10:40.93 ID:iaOjUECmO
男「主任メガネかえしてください」
女「やーだよー!悔しかったらここまでおいで~!」
男「かえしなさい」
女「返せっていわれて返すやつは」
男「かえしなさい」
女「い」
男「かえしなさい」
男「かえしなさい」
女「……ごめんなさい」
男「それでよし」

女「うっそー」
男「かえしなさい」
女「……はい」

829 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:20:45.80 ID:alfguw940
女「お前、おつかい、すぐ、行く」
男「なんでカタコト。・・・わかりましたよ。行ってきます。ドコですか?」
女「経費の計算確認終わったから、経理のオバちゃんのトコ行ってきて」
男「オバちゃんて・・・。たしか、主任と同期じゃなかったじゃないですか?」
女「あいつ、誕生日、2ヶ月早い。私より、オバちゃん」
男「そんなに変わらないんじゃ」ボソッ
女「男、駅前に美味しいイタ飯屋が」
男「行ってきます!!」

831 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:26:35.32 ID:1aOyHPS+0
女「お前、どうしてヒップホップしか歌わないんだ」
男「そういう主任は切ないスローバラード系統しか歌いませんよね」
女「うるさいな、人の好みだろー。いいじゃん、いい具合に死にたくなるんだし。・・・というか、どうせ歌えないんだろー」
男「歌えますって」
女「ふーん。じゃあ、歌ってみろよ」
男「いいですか?見ててくださいよ」
女「・・・」
男「えーと、そんなに見つめられたら困るんですけど・・・」
女「あ、いいこと思いついた。感じ出すために時々私を見つめながら歌ってみろ。超法規的権力行使ー」
男「やですよ・・・そんな恥ずかしい」
女「おー、はじまるぞー!特に、愛してる。好きの場面には必ずみろよー。じゃないと、トイレで口にマイク突っ込んで死んじゃうぞ?」
男「はぁ・・・」
女「わくわく!」

832 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:30:54.86 ID:alfguw940
女「うっくっくっくっく」
男「・・・」
女「うっくっくっくっく」
男「あの」
女「うっくっくっくっく」
男「監査資料に何かあったんですか?」
女「ん、なんで?」
男「いや、・・・なんか、鬼の首とったり~、みたいな笑い方するから、誰かの強請りネタでも発掘したのかなと」
女「そんなの発見したら、逆に忙しくなるじゃない。やーよ、私」
男(いつも仕事らしい仕事してない人の台詞じゃない)
女「ま、脅しネタぐらいには、なるのかもね~」
男「え?」
女「ここ計算間違ってる。男、今日残業」
男「うぇ、マジッスか・・・」
女「うっくっくっくっく。楽しい残業、愉快な残業。あ、先に言っとくけど、私は今日残らないから、鍵よろしくね~」
男「・・・・・」

833 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:30:57.39 ID:PKUGM/260
女「転職しようかなぁ……」
男「いきなりですね」
女「だって辞令で異動になるかもしれないんだもん……」
男「えぇっ!?」
女「寂しいと思った?ねぇ、思った?」
男「またからかったんですね……」
女「そうだといいね……」

834 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:33:35.73 ID:PKUGM/260
女「私……お前以外の部下いらない」
男「でも栄転でしょ。おめでたいじゃないですか。ウチで初の女性役員だし」
女「あぁ、そう。お前は私なんかいらないんだ。おめでたいんだ。ふぅん……そうかそうか」
男「……上司が出世するんだから、お祝いするのは部下の務めじゃないですか」
女「うるさいうるさい。お前、もうあっち行け。あぁー……だるいなぁ……死にたいなぁ……」

835 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 21:34:45.71 ID:Alounvxs0
あああああああああああああああああああああああああああああああ

836 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:35:31.74 ID:3qRDk+gXO
落ち着けw

837 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:35:52.15 ID:PKUGM/260
男「主任……俺以外の人間の前で、そんなセリフしゃべっちゃだめですからね……?」
女「こう見えてもお前なんかより世渡り上手だっての。心配してもらわなくても大丈夫ですー」
男「俺……主任の部下になれて良かったです」
女「めんどくさいなぁ……泣くなよ」
男「すいません」

839 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:38:05.50 ID:PKUGM/260
女「お前こそ、私以外の上司でやってけるのかぁー?」
男「むしろバリバリ働きますから」
女「次の主任は男かなー。女かなー。どっちにしろいじめ殺されてしまえ」
男「何で……そんな憎まれ口ばっかりなんですか」
女「うるさい。ばーか。お前みたいな奴が部下だから鬱が悪化したんだもん。お前のせいだ。お前のせいだ」

840 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:38:12.33 ID:alfguw940
女「あのさ」
男「なんですか~?」カタカタカタ
女「ホントに清い営業してたらさぁ」
男「ん~っと、ここがこうで。・・・はい、してたら、なんですか?」カタカタカタ
女「内部監査なんて必要ないよね?」
男「・・・・」
女「・・・・」
男「・・・・」
女「・・・・」
男「さ、はりきって、仕事しましょう!」
女「やっぱ、私は」
男「仕事しましょう!!」

843 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:40:12.28 ID:8X9nfINR0
女「ちょっと、お前、そんなにしたら・・・っつー、あっ、ちょっ・・・やめっ、ぁ!」
男「だって主任・・・こんなに」
女「しょうがないだろ?お前の・・・太くて力強いんだか・・・あんっ、はぅぅぅぅぅぅl」
男「主任、会社でこんなことしてていいんですかね?いくら資料室だからって・・・」
女「だってソファーはここか、応接室しか、、、んっ、ないだろ?応接室は流石にまず、、、いっ…ひゃぁん」
男「そりゃそうですけど…ハァハァ、主任、俺もう駄目です、ハアハァ、限界です」
女「お前、だらしないなぁ・・・しょうがないか・・・これだけ、ぁっひゃん」
男「もういいですか?主任、お願いしますってハァハァ」
女「いい・・・よ、最後にもっとぉぉぉぉ」
男「わかりました、ラストスパートですよ・・・オラオラオラ~~~~~~」
女「あっ・・・ひっい゛い゛い゛い゛い゛い゛い」
男「ハァハァハァハァハァどうでした?主任・・・ハァハァ」
女「うーん・・・いまいちだな、お前」
男「そんなぁ・・・」











男「主任の肩コリすぎて、指も腕も超痛いんですけど・・・」
女「また、明日も宜しくな」

846 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:41:23.21 ID:PKUGM/260
女「ていうか、お前……自分宛ての辞令も読んでないのか」
男「は?」
女「……くっくっくっく。あははははは。お前、ほんとに読んでないのか」
男「ちょ、何ですか。えぇっと。え? この封筒ですか? え? え?」
女「お前はほんとにばかだなぁ」
男「――内部監査室情報課主任を命じる。えぇと……はい?」
女「ちなみに私、情報課の課長な」
男「くっそぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

847 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:42:11.94 ID:htiqyQzGO
え?…えぇぇっ!?!!

848 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:42:34.60 ID:n9oxHpjP0
昇進か!

851 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:44:33.41 ID:PKUGM/260
次週、新ジャンル「うつかちょう」

おたのしみに!

男「お楽しみじゃないでしょ! 俺の涙を返せ、返せぇっ!」
女「あー、いい部下を持ったなぁ。それにしても入社一年で主任か。私より出世速いなんて生意気ー。あぁ鬱だなー」

852 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:44:45.17 ID:n9oxHpjP0
二人揃って昇進
何も変わらないのかな

854 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:49:34.85 ID:v5Mc569q0
男&女「イチャイチャウツダウツダ」

男の部下「しにたい」

856 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:51:12.80 ID:PKUGM/260
――結局、俺はいつまでたってもこの人のお守り、もとい番犬、もとい生贄、もとい……部下なのだろうか。
もちろんこの時期に人事が行われる筈もなく、来年度からの組織編制で内定した、ということだ。
決算前に社内体制を確立したいという上層部の意向らしい。
不覚をとった俺がその後しばらく、主任にからかわれ続けたことは言うまでもない。
「お前は以外と涙もろいんだなぁ……来年から部下も持つのに大丈夫か」
「主任よりは主任らしくできると思います」
俺はそう言って反撃するしか出来なかったが、そのあと決まって、
「あぁー、また部下に馬鹿にされたぁー」
と大騒ぎして監査室中の注目を集めることになる。
「このまま出世コースから外れちゃうのかな……」
現課長(次期室長だ)にじろりと睨まれて、俺は泣く泣く、主任をなだめる役目に戻ったのだった。

857 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 21:52:55.17 ID:PKUGM/260
いや、ただのびっくりエピソード的な感じで入れただけです。紛らわしくてすいません(´・ω・`)

858 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 21:56:37.16 ID:aLDCemEY0
うつしゅにんってことは主任=鬱なんだから
これからは男の鬱物語だろう

859 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:57:08.40 ID:iaOjUECmO
>>858
なーる

860 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 21:57:25.96 ID:n9oxHpjP0
>>857
いいよ、一瞬バットエンドなるかと思った
楽しい方向に持っていってほしいな

861 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:57:51.72 ID:q7DzQgxK0
>>858
あれ?それって今までと変わってなくね?

862 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:58:04.01 ID:v5Mc569q0
上司「うつだーしぬー」
部下「仕事できないーしぬー」

主任男「板ばさみうわーうつだー」

こうですかわかりません

863 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 21:58:37.18 ID:1aOyHPS+0
>>851に便乗

女「私が近くに居なくて悲しいだろうけど、死ぬなよー」
男「死にませんよ・・・でも、まぁ人事部の人ありがとうッ!僕の下に女の子をつけてくれるなんて!」
女「あ、お前と二人きりの部屋だからセクハラ防止の為に、人事部に進言しといたから」
男「は?」
女「お前よかったな!私も見たけど、ガチムチのナイスガイだったぞ!私なら同室なだけで死ねるもん」
男「ぶひゃあああああああああ」

864 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 21:59:20.51 ID:PKUGM/260
新ジャンルにエンディングなんかねぇんだよぉぉぉぉぉぉ!

何も始まらないので終わることも無いんだな
書き手としてそれが面白くもあり、寂しくもあり…

869 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:19:55.26 ID:iaOjUECmO
女「あーきもちいい」
男「ちょっと主任、仕事中に耳掻きしないでくださいよ」
女「あんだよー。むずむずするんだからしょーがないだろ」
男「まったくもう」
女「そーイライラすんなって。かしてやろうか?」
男「いりませんよ」
女「じゃあしてやろうか?」
男「い、いりまーー」
女「嘘だよばーか」
男「せんよ!ばーか」
女「男にバカにされたー鬱だー」

870 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:27:25.61 ID:iaOjUECmO
男「あ、主任」
女「んー?なに?」
男「あ、いやなんでもないです」
女「なんだよいえよ」
男「だからなんでもないですって」
女「うわー部下に秘密をつくられたー鬱だー」
男「あーもうわかりましたよ」

男「主任、前場に口紅ついてます」

女「うわああああみるなー!」

871 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:27:48.35 ID:KnGfVMqrO
監査部の喫煙コーナーにて…

男「…(あ~ぁ、やめてたのにまた吸い始めちゃった…)」
女「お前、吸ったっけ?」
男「やめてたんですけどね~…〇| ̄|_
(うわ~、興味津津で見てる)」
女「ねぇ、どんな感じの味なの?ねぇ?」
男「吸ったことないんですか?吸ってみます?
(食いついてきたwwwww)」
女「えっ!いらないよ、私は」
男「(からかってやろうwww)
タバコも吸えないんですか?けっこう初ですねニヤニヤ」
女「あ~、部下に子供扱いされた鬱だ死のう」
男「そうやって逃げるんですか?」
女「ムゥッ!そ、そこまで言うならやってやろーじゃん」

ってここまで書き貯めてたんだけど先にタバコネタ出てる上に
主任がタバコの味を知らない分けないよな…

873 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:29:24.80 ID:RYYI+AL10
なんという好みのスレもっと読ませて支援
http://vippic.mine.nu/up/pic/vippic2197.jpg


p01_873_vippic2197.jpg
874 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:34:38.16 ID:KnGfVMqrO
ヤバいwwwwwwwwww
働きマンのせいで管野に脳内補完され変わったwwwwwwwwww
ダメ鬱管野ktkr

878 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:36:24.94 ID:iaOjUECmO
女「んー。どっちかというと犬だね」
男「なんなんですか人を指差して」
女「いや、むしろもろに犬だな」
男「僕が犬なら主任は羊の皮かぶった狼ですよ」
女「あーあ。また馬鹿にされた鬱だー」
男「はいはい。悪かったですよ、ごめんなさい」
女「なんだよ適当だな。いい加減にしないとー」

女「食べちゃうぞ?」

男「……怖いですよ主任」
女「性的な意味でな」
男「セクハラです」

882 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:44:43.03 ID:X366bHNtO
>>874
ダメだwwもう菅野でしか再生されないwww

885 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:47:31.26 ID:PKUGM/260
「主任ー、ちょっと飲みすぎですよ」
「あぁ……うるさいなぁ……いいでしょ。あンたはいちいちうるさいのよぉ……っく」
がやがやと騒々しい居酒屋。
彼女は奥のカウンター席で一人、クダを巻いていた。
今日は会社の懇親会で、今は既に3次会だった。
懇親会というのにもかかわらずカウンター席というのが、彼女らしいと言えば彼女らしい。
後ろのお座敷席では若いのからおっさんまで、赤い顔をして楽しそうに飲んでいる。
それを背中に、俺は彼女の介抱をしながら、二人で(というか彼女はほぼ一人酒に近いのだが)飲んでいた。
「あンたさぁ……アタシになンか付き合ってないで……みんなと飲んできなよ……」
「俺は主任の部下ですから」
「うぅぅぅ……あンたばかぁ? うるさいなぁ、もう……帰る」
急にすっと立ち上がった彼女はバッグを持って出口へ向かう。
いつこうなってもいいように、会費は先に払っておいた。
もちろん俺が立て替えたのだが……。

886 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:47:46.64 ID:PKUGM/260
俺は急いでジャケットを拾い上げると、座の空気を壊さないよう、同僚に小声で挨拶した。
「あの、俺達、先に出るから。あと、頼む」
「おー、うまくやれよぉー。はい、皆さん、ご注目ください! 彼がなんと主任と二人きりでお出かけだそうです! 拍手ー!」
えぇい、いらんことを言いやがって。
俺はその同僚に必ず埋め合わせをさせてやることを決意しながら、急ぎ足で主任を追った。
店を出てその背中を捜すと、ふらふらと千鳥足で歓楽街を練り歩いていた。
「主任、もうダメですよ。帰りましょう。送りますから」
「あぁ……? あンた、何してんのよぉ……一人で飲みたかったのにぃ……」
ぶつぶつと文句を言うが、俺は聞こえないフリをして彼女の腕を掴み強引に国道に出た。
ちょうどタクシーが来たので手を挙げて停め、彼女を押し込んだ。

887 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:48:03.11 ID:PKUGM/260
「お客さーん、彼女さん大丈夫?」
運転手が迷惑そうに泥酔しきった主任をルームミラーで見ている。
俺も乗り込んで、
「大丈夫です、この人吐きませんから。出してください」
彼女の住所を告げると、車は走り出した。
流れるネオンサインを、焦点の合ってない瞳で眺める彼女。
無理やり押し込んだことに不満があるのか、繋いだ手が痛いほど強く握られている。
「あ、ここでいいです」
俺は愛想の無い運転手に運賃を支払い、彼女を引きずり出した。
彼女は俺の肩にもたれかかるようにして立っている。
彼女の黒くてさらさらな髪は、いい匂いがした。

888 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:48:18.89 ID:PKUGM/260
マンションまではすぐそこだが、彼女は俺にもたれかかったまま動こうとしない。
――他人が見れば抱き合ってるカップルかな。
ふとそんな考えが浮かんだが、時間も時間だ。
早く彼女を送り届けないと、この辺りではタクシーを拾うのも大変になる。
「主任、大丈夫ですか? だから飲みすぎだって言ったでしょ。ほら、ちゃんと歩いてください」
「やだ」
「もう、主任ってば!」
「やぁだー。おんぶして、おんぶ」
彼女はついにアスファルトに座り込んでだだをこねはじめた。
俺は諦めて、彼女の前で背中を丸めた。
がば、と彼女の両手が俺の首に回される。
今日は運よく彼女がパンツスーツだった。
俺は彼女のそのきれいな……いやいや、えーと、とにかく脚を持って担ぎ上げた。
背中のことは気にしてはいけない。

889 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:48:45.02 ID:PKUGM/260
「ねぇ……あンたってさぁ……ほんとばかねぇ……」
俺は何だか泣きたくなってきた。ここまで上司に尽くす部下もそういないだろう。
それをばか呼ばわりされて。
しかしそれでも彼女に腹を立てたりしない自分自身がおかしかった。
「……ちょっと休みたい」
「了解です」
彼女の指差した公園のベンチへ向かう。
「あー……夜風が気持ちいいなぁ……」
酔いが醒めてきたのか、彼女の仕草もいつもとそんなに変わらなくなっている。
一つだけ、普段と違うところがあるとすれば――。
「あんた、あたしなんかのどこがいいわけ?」
彼女の口調だけだろう。そういうことにして、俺は彼女のセリフを聞き流した。

890 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:49:05.19 ID:PKUGM/260
「ちょっと、無視しないでよ。あぁ、そうですか。鬱陶しいですか」
「……主任、そういうのは素面の時に聞いてくださいよ」
俺もまだ少し、酔いが残っているようだ。
アルコールが俺を、理性の枠からしきりにはみ出させようとする。
「で……どうなの」
「何がです?」
「……知らない!」
彼女はぷいと横を向いた。横顔が電灯に照らされて、青白く見えた。
俺はしょうがなく、本能に負けてやることにした。
彼女の顔を引き寄せると、その唇にキスをした。
「……お酒くさい」
「主任、ちょっとは空気読んでくださいよ」
彼女はいつも通りに、その悪そうな笑みを浮かべて、俺をじっと見つめていた。

fin

892 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 22:50:02.25 ID:iaOjUECmO
女「ポチおいで」

女「なんだよしっかり反応してるくせに」
カタカタカタ

女「あーごめんごめん。そんなおこんないでよ」

カタカタカタ

女(うーん。尻尾振ってるようにしかみえんな)

女「わかったわかった。ほら、うまい棒一本あげるから」

女「ほら、あーんしろって。あーん」

女「もっと口あけろよ」

女「うそ。やらなーい」

女「あーごめん拗ねるなって」

893 メランコリック・アルコール sage 2007/10/24(水) 22:54:45.18 ID:PKUGM/260
※抗うつ薬や睡眠薬などはアルコールの摂取により効果が強くなったりすることがあるので気をつけましょう。

俺はほとんど飲めなくなったぜ

900 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 23:05:57.24 ID:PKUGM/260
まさかこんなに何度もあとがきを書くことになるとは思わなかったぜ
     ∩
( ´・ω・)ノ うーつ、うー・・・つ
 ⊂ノ

あ と が き
伸びましたな。かなり。自分でもびっくりだ。主任の人気に嫉妬。
いやぁ、素直に嬉しいです。だめ女ばんざーい。
皆、振り回されるの好きなのねー( ・ω・)
さてさて、さすがにもうお腹いっぱいですかね。
キスさせちゃったし……だってもう我慢できなかったんだよ。
ごめんなさい。
もし主任と部下を見かけたときは、どうぞよろしくお願いします。
何が一番嬉しいかって、書いたり描いたりしてくれる人がいるスレを立てられたことだね。

それではまたどこかで
( ´・ω・)ノシ

904 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:11:15.17 ID:+jbHyAvvO
>>900
たかがキスじゃないか!!

905 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:11:37.98 ID:iaOjUECmO
男「すいません。ちょっとトイレに」
女「またぁ?もう五回目だぞ」
男「しょうがないじゃないですか」
女「そんな顔真っ赤にして前かがみになってトイレ行ってさあ」
男「やめてください」
女「まるで、変!態!」
男「わーわーわー!やめてくだ……すいませんもう無理ですトイレ行きます」
女「はいはいしっかり出してきなさい」
男「だからやめてくださいって」

バタン

女「うーん。今日は早退させるか」

女「さてと仕事仕事」

907 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:14:29.55 ID:hJEXTs6FO
女「ねぇ男、ちょっと来なさい」

男「なんですか、主任」

女「はい、これ持ちなさぁい」

男「なんですかコレ?…スイッチ?」

女「このスイッチを押したら、私の心臓は止まるわぁ。押すか押さないかは貴方が選びなさぁい」

男「ポチっとな」

女「ななななんで押すのよぉ!」

男「どうせ偽物でしょ、それ」
女「五月蝿いわねぇ!早く仕事なさぁい!!!」

911 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:16:16.96 ID:oxihG9cH0
>>907
男容赦ねえwwwww

914 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 23:16:49.27 ID:igbfNE4+0
>>907
これ銀様だろ

915 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:17:23.68 ID:iaOjUECmO
男「主任は屈折してますよ」
女「ほえ?なによ急に」
女「なんで素直にならないんですか」
女「だ、だってそんな……」
女「自分の気持ちに素直になりましょうよ」
女「あ、あたし。あたしはあんたのことが大好きだー!」
女「僕もです!しゅにーん!」


男「さっきから一人でなにやってんですか」
女「イメージトレーニング」
男「全部聞こえてましたけど絶対言いませんよ」

917 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:19:12.78 ID:5qTVR8TJ0
>>907
どうみても銀様です。会社に行ったら銀様が上司ってどんだけ。

929 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:28:46.40 ID:hJEXTs6FO
女「あ゙~、だるい死にたい」

男「とか言って、また狂言でしょ」

女「あ…、今の聞いたわよ遺書に書いてやる」

男「別に良いですよ。どうせ死にませんし。早く仕事に戻りましょう」

女「じゃあ男、今から毒薬飲むから、止めないでよ」

男「そんなものどこに…。主任!その手に持ってるの何ですか!!!」

女「毒薬。はい、ごっくん」

男「待って下さい主任!!早く…吐き出して!!!」

女「あ~ラムネ美味いなぁ」

男「あんまりだ…………orz」

934 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:32:46.96 ID:iaOjUECmO
女「あーうつだーだるい」
男「はやくご飯食べないとお昼休み終わっちゃいますよ」
女「うー……」
男「なんか買ってきましょうか?」
女「食べたくなーい」
男「じゃあ僕でますよ」

女「口移しなら食べてやろう」

男「……は?」
女「だから口移しなら食べるって」
男「じゃあ納豆を」
女「このやろう。豆腐買ってこい」
男「はいはい。角に頭ぶつけて死ぬんですか?」
女「おまえにぶつけてやるんだよ」

938 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 23:33:28.87 ID:VGjPFmMPO
主任が主水に見えてしょうがない、鬱だ…死のう

943 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:34:53.78 ID:iaOjUECmO
>>938
せん「婿殿!」
りつ「あなた!」

主水「はあ……鬱だ……」

946 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:35:10.11 ID:RYYI+AL10
お疲れ様でした(・ω;
http://vippic.mine.nu/up/pic/vippic2198.jpg

p01_946_vippic2198.jpg
952 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:38:03.43 ID:Lzztzr1I0
>>946
ラスのラスでなんという良作wwwwww超GJwwwwwwwwwww

956 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:39:27.68 ID:alfguw940
>>946
男「・・・あんなん言われてますが、反論しないんですか?」
女「いいんじゃない?反論するだけ、疲れる」
男「本当にときどきは仕事してますしね」
女「その『本当に』の修飾はどこにかかるんだ?」
男「・・・。・・・さってと仕事仕事」
女「・・・寿司」
男「ビクッ!」

957 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:39:28.47 ID:iI3HTHn20
主任「それじゃスレの皆さん残業ガンガレよ~」
男「なんてことを…」

960 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:40:02.78 ID:iaOjUECmO
女「あぁ、鳥はいいなあ自由で」
男「空揚げ弁当食べながら言うセリフではないですよ」
女「弱肉強食だよ。世の中そんなに甘くない」
男「そーですね。はいお茶」
女「ん。ありがと」
男「あそこの弁当屋、おいしいですね」
女「明日もこうしよう」
男「明日は休みでしょ」
女「…………」
男「……なんですか黙りこくって」
女「はあ。うつだ」
男「だからなんなんですか」

961 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:41:05.68 ID:hJEXTs6FO
男「はぁ…、藤乃たん萌え~」

女「何呟いてんのよ男、何萌え?あんたあのバンダナが好きなの!?」

男「主任、それは言う側ですが…」

女「知ってるわ、そんぐらい。そうだこの書類山下んとこまで持ってって」

男「何言ってるんですか主任…、席隣じゃないですか…」

女「あ…、あんたと話理由が欲しかったのよ…」

男「待って下さい、主任!皆見てますよ!!!」

女「あんた…、視姦されるのが趣味なの…、ついて行けないな」

男「俺を、見るなあああああ!!!!!」

963 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:41:42.07 ID:iI3HTHn20
主任「男メシ」
男「はいはい」
主任「男フロ」
男「はいはい」
主任「男」
男「はいはい」



主任「///」

965 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 23:42:26.33 ID:VuFoPIbT0
記念カキコ

男「主任、もうすぐ1000ですね」
女「どうでもいいわよそんなこと(もうすぐ男ともお別れなのかな)あー欝だ、死にたい」
男「またそんなこと言って」

972 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/10/24(水) 23:43:50.68 ID:d5s7RJLa0
女「あーまだ産んでないのに育児ノイローゼだ。もう死にたい。成田離婚すればよかった」




男「…なんの妄想ですか。紛らわしい。」
女「大団円は嫌い?」
男「はいはい。なんだかわかりませんが、もう帰りますよ」

982 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:45:33.67 ID:iaOjUECmO
>>938
田中「はあ、うつです。死にたいです」
主水「どうされました?田中様」
田中「あなたのせいですよ!あなたの!」
主水「わ、私の責任ですかぁ?」
田中「そうですよ!あなたの責任です」
主水「す、すいません」
田中「……責任とってくれるんでしょうね」


気持ち悪いwww

988 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:47:46.65 ID:hJEXTs6FO
女「笑顔のマスクをつけてテロリストになってやる!」

男「廃列車おさえときますね」

994 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/10/24(水) 23:49:02.87 ID:SbqY2NOyO

女「あー、この椅子も男も私もDatの海に消えゆくのか。うーつーだー…。」
男「まるで心中ですね。俺は御免ですよ。」
女「心中…心中か…。」
男「主任?なんだか嬉しそうですね。」
女「なぁ、男!私と一緒にDatの海に!」
男「いやですよ。明日も明後日も仕事はあるんですから、心中なんてしなくても結局傍にいるじゃないですか。」
女「……お前」
男「はい?」
女「言うようになったなぁ」



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