アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「常連客」01_vol02
最終更新:
new_jack
-
view
新ジャンル「常連客」
PREV : 新ジャンル「常連客」01_vol01
NEXT : 新ジャンル「常連客」01_vol03
- 50 1 2008/01/31(木) 00:12:32.10 ID:6V/T+mbZ0
-
女「それじゃあ、また来るよ」
ガラガラ
女「あ・・・雨降ってる
傘無いのにどうしよう・・・仕方ない、駅まで走るか」
男「あの、良かったらこれ使ってください」
女「え?あ、良いの?」
男「はい、多分通り雨なんですぐやみそうですし
明日にでも返してくれれば」
女「あ、ありがとう」
男「それじゃあ」
女「あの、今週の土曜日暇?暇なら映g」
新入り「男さーーーーん、ちょっといいっすかーーーーーー」
男「ちょっと待ってろーーーーーーー
あ、すんません土曜日がなんですk
ってあれ?もう行っちゃったかな?」
女「ああああせっかくのチャンスが・・・
まぁでも今日は嬉しいこともあったしいっか・・・」 - 51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 00:15:39.42 ID:z01q6Tvk0
-
女「……こんにちは」
男「いらっしゃい。何だ? 元気ないな」
女「ちょっと……ね。いつもの」
男「おう。ちょっと待ってな。時間がかかりそうだ」
男「はいよ」
女「ありがと。……なんか量が多くない?」
男「それで今日仕込んだ分終わりなんだ。余りそうだから片付けるの手伝ってくれ」
女「そっか。ありがと」
男「全部食えば元気出てくるだろうさ。店がお通夜会場だと思われちゃいけねぇや」
女「ごめんね。わざわざ買い足しに行ってくれたんでしょ?」
男「う、うっせぇ。細けぇとこ見てねぇで食いやがれってんだ」
女「店長」
男「ん?」
女「量2倍はちょっと多すぎたかな」
男「……。俺が高校で野球やってた時はそんなもんじゃ足りなかったぜ」
女「育ち盛りの体育会系男の子と比べられても……」
- 60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 00:26:32.13 ID:z01q6Tvk0
-
- 61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 00:40:06.82 ID:9ZqjaA5D0
-
男「お前本当によく食べに来るよな」
女「近くに飯屋が他に無いからね」
男「うちはそんな人気がある訳でも無いし、ホント助かるよ」
女「そう」
男「……」
女「……(モグモグ)」
男「そうだ、いつも来てくれるお礼に何処か食事にでも―」
女「ごちそうさま」
カランカラーン
男「……冗談だってば」
女「君の店以外に行っちゃ意味無いでしょ、馬鹿」 - 62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 00:49:13.04 ID:/mL6KovE0
-
- 63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 00:56:17.36 ID:5h5r1zooO
-
「えっ?なんでいつも同じ時間に同じ場所に座っているか?って」
「それはオーラを出したいんですオーラ、いかにも常連客だなって思わせるような」
「ほっ、本当ですって!何か怪しいだなんて…ドラマでよく見る常連客に憧れてるんです!」
「変なこと言わないでくださいよ店長!はい、これランチ代!ごちそうさま!//」
ガチャ…タッタッタッ
「ふぅ危なかった…あの席から見える料理してる店長の後ろ姿が格好いいなんてバレたら///」 - 64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 00:59:30.10 ID:z01q6Tvk0
-
男「いらっしゃい」
女「いつものね」
男「はい」
男「お待たせしました……」
女「ありがとう。どうかした?」
男「いえ、見慣れない服だなって思いまして」
女「そ、そう? 普段着用に買った安いヤツだけど」
男「なんか、いいですね。……何を言ってるんでしょうね私は」
女「褒めてもお勘定に上乗せしたりはしないからね」
女「(店長が『いいですね』って! 奮発して買ってよかったぁ!)」 - 65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 01:21:33.97 ID:/mL6KovE0
-
男「はい、おまたせ。」
女「ありがと。いただきます。」
もぐもぐ
女「あれ? いつもと味が違うみたいだけど……」
男「さすがだねえ。ちょっと隠し味を加えてみたんだけど、どうかな?」
女「うん。アクセントがついて一層おいしくなってる。」
男「それはよかった。実はお客さんが初めてなんだ、気づいてくれたのが。」
女「え? そうなの?」
男「ああ。まあ、気づかないんならやめようかと思ったけど、お客さんだけの味付けにしておくよ。」
女「あ、ありがとう。」 - 66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 01:23:39.28 ID:0xB5ahTT0
-
- 67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 01:45:44.41 ID:/mL6KovE0
-
男「……よし、こんなところか。」
女「こんにちは。」
男「お客さん? あ、準備中にしておくのを忘れてた……」
女「そうだったの? じゃあ、また出直してくるね。」
男「いや、もう仕込みは終わってるんだ。食べてくかい?」
女「そのつもりで来たんだけど……じゃあ、営業中に直しておくね。」
男「あ~そのままでいいや。特別に今だけ貸切にするよ。」
女「ありがと。なんか新鮮な気分だね。」
男「はは。たまにはこういうサービスも、常連さんにはしておかなきゃね。」 - 68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 02:08:16.19 ID:x3To4acS0
-
- 69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 02:13:34.68 ID:J/bljcD40
-
ガラガラ
よ、やってる? - 70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 02:21:11.32 ID:/mL6KovE0
-
たまにはこういうのを入れてみてもいいだろう。
男「よし、そろそろ開店時間だな。」
女「ちは~」
男「いらっしゃい。」
女「いつものね。」
男「あいよ。」
ガラガラ
>>69「よ、やってる?」
男「いらっしゃい。お客さん、はじめて見る顔だね。」
女「ここは煮物がおいしいよ。」
男「まあまあ。お客さんの好きな物を注文してくださいよ。
気に入ってくれた味があるというのはやっぱり嬉しいんですけどね。」
女「おいしいのにな……」
男「……おまたせ。お客さんの好きな煮物、いいところを選んでおいたから。」
女「ど、どうも……」 - 71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 02:26:40.57 ID:CiHvN7WJO
-
ビッチ「マジうめぇ!!wwwwww」
ビッ2「パネェwww」
男「ありがとうございます!」
女「(ヘラヘラしちゃって…。)」
男「姉さん?もぅ閉店ですぜ?」
女「ヒック、うっさいわねぇ…。他の女にへらへらへらへらしちゃっれ…ヒック…。」
男「…しっかりしてくだせぇよ。」
女「今日は飲む!ヒック…あんたも付き合う!」
男「ふふ…わがままなお方だ…。」 - 72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 02:33:41.51 ID:CiHvN7WJO
-
女「…私言ってやったのよ…あんたは大統領みたいだぁ!ってね…ヒック…。」
男「姉さん…。もう酒はよしといた方が…。………姉さん?」
女「くー…くー…」
男「…やれやれですぜ。」
女「はっ!………自分の家?…頭いたぁ…。どうやって帰ってきたのかな…?確かあのあと………あぁ!思い出せない!!次いったら聞いてみよ…。」 - 73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 02:37:10.43 ID:CiHvN7WJO
-
女「この前どうやって家まで帰ったんだっけ?」
男「へい、おまち!自分が家までおくりましたよ!」
女「!!!なんであたしの家分かるのよ!?」
男「教えてくれたじゃないですか!」
女「…思い出せない…。」
男「あんなに飲んだら毒ですぜ…?」
女「気をつけます…。」 - 74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:05:35.62 ID:eQjylvprO
-
女「いつも、帰るのは何時頃になるの?」
男「閉店して、次の日の仕込みをして…大体2時位ですかね」
女「たいへーん…」
男「まあ、こんな店でも、待っていてくれる人がいますからね。だから頑張れるんですよ」
女「帰るのが遅いと、彼女さんにも怒られちゃうんじゃない?」
男「いえ…こんな仕事をしている以上、彼女なんて作らないですよ」
男「他人にまで、こんな迷惑はかけられない」
女「……もし」
女「もし、女性の方から告白したら?」
男「…それは……」
男「…分かりません。その時によります」
女「…ずるいよ、それ」
男「はは、確かに」
女「ずるいよ……」 - 75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:12:34.36 ID:Zy9yVd8A0
-
wktkいい展開だwwww
うふふwww - 77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:16:57.93 ID:/mL6KovE0
-
なんだかんだいって続いてるもんだな……
wktkなんだぜ。 - 78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:29:18.08 ID:eQjylvprO
-
女「こんにちはー」
男「お、いらっしゃい」
女「はい、これ」
男「…何ですか?」
女「近所のケーキ屋さんで買って来たの。結構おいしいんだから」
男「そんな…悪いですよ」
女「もらってよ。御主人のために買ってきたんだから」
男「はあ…そう言うなら、ありがたく頂きます」
男「あ、ちょっと待って下さいね」
女「?」
男「…」
女「…」
男「はい、貰って下さい」
女「何、これ?」
男「サービス券です。手書きで申し訳ないですが…お礼に、食事1回分、タダにさせて下さい」
女「…いいの?」
男「お礼です」
女「…ありがと」
女「…ふふ、きれいな字」 - 79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:33:09.87 ID:MMhMX5zrO
-
- 80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:35:55.94 ID:/mL6KovE0
-
男「どうぞ、おまたせ。」
女「待ってました。もうこの味以外は食べられないわ。」
男「ありがとう。料理人冥利に尽きるよ。」
もぐもぐ
女「ふう、ごちそうさま。」
男「あいよ、おそまつさま。」
女「もう、そんな謙遜しなくてもいいのに。」
男「まあ、一応会話のやり取りだからねえ。あ、食器提げなくていいよ。」
女「たまには手伝わないと罰が当たるでしょ。」
女「しかし……お客さん来ないね。」
男「いいんだよ。知る人ぞ知る、みたいな感じ嫌いじゃないからさ。」
女「そっか……」 - 81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:50:07.26 ID:eQjylvprO
-
女「クリスマスって、やっぱり休みだったの?」
男「いえ…それが……」
女「…え、店やってたんだ?」
男「…はい。クリスマスは休みだって言ってるのに、それを知ってか知らずか、毎年集まってくるんですよ」
男「しかも、こっちが仕込みをしていないのは分かっているらしく、みんな食材を持ち寄ってきて。勝手に騒ぐんです」
女「あはは。その人達のために、店は開けとくのね」
男「もう、恒例行事みたいなもんですよ」
女「楽しそう…。ねえ、来年は私も参加していい?」
男「もちろん。あ、お茶のおかわり持って来ますね」
女「ありがと」
女「……楽しみだなあ、クリスマス」 - 82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:55:37.79 ID:Asw0hi1OO
-
何故だ……このスレはもっと伸びてもいいはず。
- 84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 03:58:36.86 ID:/mL6KovE0
-
- 88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 04:08:34.76 ID:/mL6KovE0
-
『準備中』
女「まあしかたないか。その辺をぶらぶらして時間潰そ。」
女「あれ? 店員さんだ。」
男「いつも悪いね。今度食べに来なよ。なあに、いつもおまけしてもらってる礼だよ。」
「そう? じゃあ時間があったら御邪魔させてもらうよ。」
男「おう。いつでも来な。」
男「じゃあな。……やあ、お客さん。ごめんね、店の方に行ったんでしょ?」
女「まあね。でも仕入れしてる姿を見てたから状況はわかったよ。」
男「ああ。材料を切らしちゃってさ。お得意様のところに調達に来たってわけさ。」
女「そっか。」
男「今日も食べに来るかい? すぐに作っちゃうよ。」
女「うん。もちろんだよ。」 - 90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 06:09:09.06 ID:/mL6KovE0
-
男「ありがとさん、またよろしく。
と、そろそろ店じまいの時間か。……今日はあのお客さん来なかったな。」
ガラガラ
女「はあはあ……」
男「お客さん? そんなに急いでどうしたんだい? と、水を飲んで落ち着きなよ。」
女「あり……がと……」
ごくごく
女「ふう……」
男「で、何を急いでたんだい?」
女「うん、店が閉まる前に食べたくて。」
男「……こんな時間にかい?」
女「う、うん……」
男「……ちょっと待ってな。いつものでいいんだよね?」
女「うん、いつものを。」
男「お待ち。」
女「あれ? これ……注文してないけど。」
男「余り物で悪いけどサービスということで。今日中に使い切らないとダメになっちまうからさ。」
女「でも……」
男「いいんだよ。どうせ捨てるつもり……あ、食べる前に言うんじゃなかったな。」
女「ううん。ありがと。」 - 91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 俺の中では喫茶店のイメージだな 2008/01/31(木) 06:28:27.29 ID:0BxFdCi+O
-
カランカラーン
男「いらっしゃい、いつものでいいかい?」
女「…ううん、今日はこっちにするわ」
男「こりゃあ珍しい、はいお待たせいたしました」
女「え……?どうして………?」
男「なんとなく、ね」
女「……何でもお見通し、かぁ」男「常連さんですからね」
女「ただ一人の、ね」
男「ははは」
女「最近あの人がエスパーなんじゃないかと思えてきた」 - 92 1 2008/01/31(木) 07:04:59.07 ID:6V/T+mbZ0
-
ガラガラ
男「いらっしゃい」
女「いつもの」
男「あいよ」
女「あれ、いつもより多い?」
男「あぁ、お客さんここ来るようになって一周年ってことで
ちょっと増やしときました」
女「あ・・・ありがとう」
女「それじゃあ、またくるよ」
ガラガラ
女「覚えててくれたんだ・・・」 - 94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 08:02:33.71 ID:/mL6KovE0
-
男「おまたせ。」
女「ありがと。」
男「お客さんも物好きな方だねえ。」
女「!? え?」
男「うちなんかよりもっとうまい店はいくらでもあるだろうに。
いや、料理人としてはすごく嬉しいことなんだけどさ。」
女「前も言ったじゃない、この味以外は食べられないって。」
男「はは。本当にこいつが好きなんだねえ。ありがとう。」
女「どういたしまして。」
もぐもぐ
女(これも好きなんだけど……はあ、いつ言おうかなあ。)
すまん、私にはもう限界が来た。
あとは頼んだんだぜ。 - 96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 08:55:45.04 ID:V4eJq3WBO
-
つ リポビタンD
女「やほー」
男「いらっしゃい。もう少しで煮付け終わるよ」
女「う…うん、ありがと」
男「おや、今日は違うメニューの予定だったか?」
女「あ、いえ、その…それは違くて」
男「? …ん、完成。………ほい、お待ちどう」
女「き、今日ってさ……何の日かし、知ってる?」
男「……あ。ああ、はい。もちろん」
女「ホッ……じゃ、じゃあ…あの」
男「今日は2月14日、煮干しの日。その煮物のダシも今日は最高級のを使わせてもらってるよ」
女「………………へ、へぇ……流石ね……」
男「ま、じっくり味わってよ」
女「うん」
女『………あうぅ、渡し辛いよぉ……』 - 102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 11:47:49.43 ID:51DWDZ3UO
-
店長(今日こそ言うぞー「俺だけの常連になってください」ってプロポーズするんだ)
女(今日こそ言うぞ「私だけの店長でいて」って告白するもん)
《ガラガラ》
店長「へいらっしゃい」
女「いつもの」
店長&女(今日も言えなかった…) - 103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 11:49:08.71 ID:nBMdjTKX0
-
気になるな。。。この2人
- 105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 12:13:10.39 ID:V4eJq3WBO
-
女『ハァ…誕生日なんて嫌いだぁ』
女「何かオススメでも作って貰おいかな……なんて……?」
『本日は終了いたしました』
女「………あはは……ツイてないなぁ……」
女「………帰ろ」
ガラララ
男「おっ、やっぱりだ。待ってたよ、さっ入って入って」
女「え…でも今日は閉店したんじゃ」
男「今日誕生日なんでしょ?いい魚入ったんだ」
女「!! な、なんで知って」
男「この間言ってたでしょ? …って、一升瓶二本も空けてたし、覚えてない?」
女「………ぅ」
男「ま、お得意様には最大のおもてなしをさせて貰いましょう?」
女「……ふふ、楽しみにしますよ?」
男「お任せを」 - 106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 12:26:50.65 ID:St5moZam0
-
男「はい、お待たせしました」
女「あれ? こんな食器ありました?」
男「最近買ったんですよ。気に入ってもらえました?」
女「はい、絵柄も可愛いし」
男「専用に買った甲斐がありましたよ」
女「え? 私用……ですか?」
男「数少ない常連さんですから。唯一と言っていいかも」
女「ありがとう、ございます……。でもいいんですか?」
男「良くないかも知れないですね。だからこれは二人だけの秘密ですよ」
女「分かりました。ふふふ」 - 110 学校では空気ブレイカー 2008/01/31(木) 13:48:53.14 ID:DJm8Wjeu0
-
空気を読まず居酒屋以外で書く俺
女「すみません、これください」
つ『好きな人ができました』
男「はい、1,300円になります。ありがとうございましたー」
翌日
女「すみません、これお願いします」
つ『恋、してみませんか』
男「はい、1,200円になります。ありがとうございましたー」
また翌日
女「あの…これを…」
つ『大好きです』
男「え、あ、はい…1,500円になります…ありがとうございました」
女「…本のタイトルじゃなくて、口でいわなきゃだめなのかな」
男「やばい。お客さんにドキドキしてる。お、落ち着け俺!」
客「あのー、お兄さん?」 - 111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 13:51:28.01 ID:4tB7NxUT0
-
- 112 学校では空気ブレイカー 2008/01/31(木) 14:03:12.99 ID:DJm8Wjeu0
-
女「これください」
つ『おいしいおかずの作り方』
男「はい、700円になります。ありがとうございましたー」
翌日
女「これください」
つ『お弁当のキレイなつめ方』
男「はい。800円になります。ありがとう(ry」
また翌日
女「これください」
つ『愛情を込めた弁当の作り方』
男「はい。900円になります。彼氏さんにお弁当ですか?」
女「え?あ、はい、そんな所です」
男「そうですか…あ、ありがとうございましたー」
男「…いたんだな。彼氏…まぁ、かわいいからな…当然だよな」
女「ふふふ…勘違いしちゃったかな?」 - 113 学校では空気ブレイカー 2008/01/31(木) 14:08:22.58 ID:DJm8Wjeu0
-
男「…今日は来ないな…いつもこの時間なのに。あ」
男「彼氏さんとデートか。そうかそうか」
男「昨日弁当の本買ってたし………はぁ」
ウィン(自動ドア
女「こんにちは」
男「あ、どうも。こんにちは…」
女「? 何かついてます?」
男「あ、いえ…その…デートだったんじゃないかな、と…」
女「え?まっさかぁ。彼氏なんていませんよ」
男「え?」
女「まぁ、好きな人はいますけどね」
男「そう…なんですか」
女「ええ。というわけで、どうぞ。一時間たったら取りに来ます」
ウィン(自動ドア
男「え?え?まさか、弁当って…俺に?うおぉぉぉぉ!地球に生まれて(ry」
女「ふふふ…おいしくできてるといいなぁ」 - 114 学校では空気ブレイカー 2008/01/31(木) 14:21:00.79 ID:DJm8Wjeu0
-
女「どうでした?」
男「おいしかったです。もうほんとに」
女「それはよかったです。毎日選んだ甲斐がありました」
男「毎日?それじゃあ、まさか今日の日のために?」
女「ええ、そうですよ。だめでしたか?」
男「いっいえ!そんなことはないです!もうまったく!」
女「よかった。ふふふ…迷惑がられたらどうしようとか考えてたんですよ」
男「そんなことするわけないじゃないですか」
女「はい。ありがとうございます
女「それで、友達は毎日その居酒屋さんに通って、常連さんになったみたいですよ」
男「へぇ、そうなんですか。常連さんになったんですか」
女「はい。ええと…私も…」
男「ん?なんですか?」
女「私も…常連ですか?」
男「もちろん。あなたはウチの立派な常連ですよ」
女「! ありがとうございます!」 - 115 学校では空気ブレイカー 2008/01/31(木) 14:25:06.01 ID:DJm8Wjeu0
-
もう授業が終わるーパソコン使えねーこれがラストだぜボーイ
男「今日は珍しく漫画なんですね」
女「ちょっと、ザ・ワールドが気になって…」
短くジョジョネタにするあたりだいぶ空気ブレイカー - 116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 14:29:28.80 ID:Ux5W+MdbO
-
- 120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 14:54:01.18 ID:/mL6KovE0
-
今沖田。
まだ残っていてよかったんだぜ。
男「そういえば、いつものを頼むけど、他のは頼んでくれないのかい?」
女「え? あー……考えもしなかったよ。」
男「そうか……いや、それぞれ好みはあるからいいんだ。」
女「そうだね……今度頼んでみようかな。でも、”いつもの”で頼めなくなるなあ。」
男「まあ……それはちょっと寂しい気もするな。」
女「じゃあ今までどおりいつものだね。」
男「あ、ああ……何だか複雑な心境だな。」
女「そっか。」 - 123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 15:28:12.97 ID:/mL6KovE0
-
なんとはなしにレスを開いた私。
そんな私も今では常連客なんだぜ。
ガラガラ
男「やあ、いらっしゃい。ちょうどいいところに来たね。」
女「? あー、いい匂いがするね。」
男「ちょっと新メニューをいろいろ考えていてね、いくつか作ってみたんだ。」
女「普通は営業時間外に作るもんじゃないの?」
男「それは言いっこなしだ、客足が遠のいてる店だからこそできるのさ。
と、そこでだ。お客さんにどれをメニューに加えるか選んでもらおう。」
女「え……わ、私が選んでいいの?」
男「うちを贔屓にしてくれているからね。それにお客さん側の意見も聞いてみたいんだよ。」
もぐもぐ
女「これはちょっと脂っこいかなあ。」
男「ふむ、もうちょっとあっさりと仕上げるべきか。」
女「でも、若い子やお酒の肴にはよさそうだよ。」
男「なるほどね。」
もぐもぐ
女「うん。ご飯が進む味だよ、これ。」
男「だろう? 俺もそう思ったんだ。」
女(こんなことをするために来たんじゃ……でもいいか。) - 126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 16:27:39.56 ID:/mL6KovE0
-
男「実はこの店、今日で閉店することにしたんだ。」
女「!?」
男「なんというか……まだまだ未熟だから、修行しなおそうと思ってね。」
女「そ、んな……」
・
・
・
ガラガラ
女「はあはあ、よかった……」
男「いらっしゃい。……どうしたんだ、お客さん。また急に食べたくなったのかい?」
女「あ……じ、実はそうなの!(夢でよかった……)」 - 127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 16:36:09.02 ID:7JGGJw1x0
-
古いけど、なんだか新しい
そんな新ジャンル - 128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 16:47:49.53 ID:DUdEjTH+0
-
ほのぼのしてるな、大好きだ
- 129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 16:58:21.78 ID:/mL6KovE0
-
もぐもぐ
女「こんなにおいしいのに、どうして有名にならないんだろうね。」
男「さあ……人通りも少ないし、店もそんなに立派じゃないからかなあ。」
女「もっと多くの人に食べてもらいたいんだ、という夢ってない?」
男「そりゃあ料理人の端くれだから、それは少なからずあるさ。
でもね、俺はこう思うんだよ。
誰か一人でもおいしいと言ってくれればそれでいい、それだけでも立派な料理人なんだ、と。」
女「……」
男「おっと、クサイセリフだったな。……ちょっと奥にいるから、用があったら呼んでよ。」
女(格好いい……信念を持っている店員さんは格好いいなあ。)
男(なんでまたあんなことを言ってしまったんだろう……) - 133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 17:40:41.09 ID:/mL6KovE0
-
女「この店って店員さん一人でやってるんだよね? 他の人見かけないんだけど。」
男「そうだよ。俺一人でやってる店だ。誰かを雇う余裕もないし、そこまで味に自信は……あるな。」
女「ふーん……」
もぐもぐ
男「現状維持、っていうのがいちばんの目標だな。」
女「そうだね……言うのは簡単だけど難しいんだよねえ。」
男「それに、たくさんの客を相手にするのはちょっと性に合わなくてね。
こうやって細々とやっていくのが好きなんだよ。」
女「うん……」
もぐもぐ - 134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 17:46:38.04 ID:dgt+yW+y0
-
ふらりと飛び込んでみたら雰囲気のいいお店だな
常連になってしまいそうだ - 135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:04:38.22 ID:DCpw/4R8O
-
- 136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:10:20.06 ID:/mL6KovE0
-
YOU!常連になっちゃえYO!
……すまん。
「腹減ったな……どこかで何か食おうぜ。」
「ここに店があるみたいよ?」
「あ? いかにも古臭いからやめよーぜ。」
「そーだね、あはは。」
女「……あんなこと言われて悔しくないの?」
男「古臭いのは事実だし、好みは人それぞれだからねえ。」
女「むう。」
男「まあまあ、そんなに脹れるなって。
こんな店でも贔屓にしてくれるお客さんには感謝してもしきれないよ。」
女「なんだかうまく言いくるめられた感じがする……」
男「ははは。ほら、いつものできたよ。」 - 139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:35:27.52 ID:5dS3NLw0O
-
ちょっと違う方向だけど…………
(……居酒屋にて)
ギャル店員「いらっしゃいませ!」
男「いつものお願いします」
ギャル店員「はい!」
男「(がんばってるなぁ~、やっぱり人は見かけによらないなぁ~)」
・
・
・
男「ごちそうさまでした」
ギャル店員「ありがとうございました、またお越しください!ペコ」 - 141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 18:39:33.43 ID:Q+0BWCLcO
-
男「おや、いらっしゃい、いつもので?」
女「いや今日はオススメを、ところで昨日閉まってたけどどうかしたの?」
男「あぁ、中学からの友達が結婚しましてね、それに出てたんですみません。」
女「いやいや、別に、久しぶりに違う店の行って気分転換になりましたよ。」
男「それはよかった、でもそれで来なくなったりはしないで下さいね、寂しくなりますから。」
女「へ?あ・・・うん。」
男「はい、今日のオススメです。」
女「うわぁ、いただきます。」
オチガ・・・・ - 142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:45:05.41 ID:y931AqK9O
-
- 143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:46:25.07 ID:RF6hk6R10
-
本屋設定で書いた俺。良いといってくれたのは一人だけ
男「…えーと」
女「………」
男「…あの」
女「な、なんですか…?」
男「…恥ずかしいならやめましょうよ」
女「………そんな事は…」
男「いや、恥ずかしいんでしょう」
男「エロ本買うの」
女「い、言うなぁぁぁぁぁ!!!」
あれ、ただの本屋ネタに・・・ - 144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:49:04.57 ID:/mL6KovE0
-
- 146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 18:52:52.27 ID:RF6hk6R10
-
>>144 いや、常連じゃなくても成立するような…気がしてな
男「今日はまた一風変わったマンガですね」
女「ええ、まぁ…」
男「ところで普段何時に寝てます?」
女「え?えーと…三時とかですけど…?」
男「ああ、なるほど。アニメに影響されたんですね」
つ『さよなら(ry』
女「そ、そんな事は…」
男「まぁ、俺も好きですけどね。480円になりまーす」 - 148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 18:58:59.90 ID:Q+0BWCLcO
-
男「へい、いらっしゃい。なんにしましょう。」
女「とりあえずカンパチで」
男「へい、カンパチ一丁。」
女「うん、相変わらず美味しいですね。」
男「あたぼうよぉ、お次はなんにしましょう。」
女「そろそろ勘定で。」
男「へい、いつもご贔屓にしてもらってますからね、おまけして2000円で。」
女「はい、美味しかったです、ごちそうさまでした。」
男「またのご来店を~~~」 - 150 オチまで書くと長くなることが判明 2008/01/31(木) 19:05:05.75 ID:RF6hk6R10
-
男「あ、いらっしゃいませ。今日は何を買いに?」
女「えーと…」
男 微笑みながら待つ
女「えと…」
男 微笑みながら(ry
女「…えと…あの」
男「はい、なんでしょう」
女「お話を…」
男「童話ですか?でしたら、あちr」
女「い、いえっ!そうではなくて…」
男「?」
女「えと…毎日来ていたら欲しい本がなくなってしまって…」
女「それで、あなたとお話ができたら…と思ったんです」
男「え?あ…俺と?」
女「は、はいっ。だ、ダメ…ですか?」
男「い、いやっ!そんなことはないです!」
女「そうですか…良かった…」
男「それで、どんな話なんですか?」
女「さっき、エムズ書店で…」
男「よりにもよってライバル店の話題!?」 - 151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 19:12:58.07 ID:/0wnmdFe0
-
逆とか書いてみた
店長「へいらっしゃい」
女「いらっしゃいませー」
男「今晩は、いつものお願いします」
女「はい、いつものですね」
店長「…あの子、すごく良い子なんですよ」
男「あ、はい。見てたら分かりますよ」
店長「料理もできるようになって、気遣いもできて、可愛くてね」
男「はい、本当に素敵ですよね…」
店長「嫁なんかには最高だろうね」
男「…え!?嫁!?」
女「お客様ー!お待ちどうさまでしたー!!」
男「嫁ってくぁwせdrftgyふじこlp;」
店長「…はやくくっついてくれないもんかなぁ…」 - 152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 19:14:43.00 ID:RF6hk6R10
-
カランカラーン
男「どうも。マスターいつもので」
マ「やあ、いらっしゃい。そろそろだと思って準備しておいたよ」
男「お、さすが」
マ「貴方はウチの常連さんだからね」
カランカラーン
女「こんにちは。マスターさん。いつもより遅くなっちゃいました」
マ「おや、今日は来ないかと思ったよ。じゃあ、いつもの作るよ」
女「はい、お願いします…あれ?」
男「ん?あ…」
女「本屋さん…」
男「常連さん…」
そう、俺は気付いた
常連客というならば、店主とだけ絡む必要はない・・・と - 153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 19:27:49.01 ID:RF6hk6R10
-
男「通いつけの店だったんですか」
女「はい。でも、本屋さんより早かったみたいですね」
マ「いや、貴方たちはいつも入れ違いだったよ。三分も経ってないんじゃないかな?」
男「そんなに近かったんですか?」
マ「そうだよ。貴女が遅れる時は貴方が来なくて、逆に貴方が早い時は貴女が来なかったんです」
女「すごい偶然ですね」
客「マスターさーん。お会計お願いしまーす」
マ「ああ、ちょっと待ってくれ………お会計、620円だね」
客「あれれー、私のお財布がないよぉ?」 - 158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 20:19:18.06 ID:dZgIDYs/0
-
女「いつもの」
男「あいよ」
女「あっ」 ガシャーン
男「!!大丈夫ですか!?」
女「はい・・でも・・・」
男「怪我はないですか?」
女「お皿が・・男さんが買ってくれたお皿が・・グスッ」
男「泣かないで下さい」
女「ごめんなさい・・なら今度お皿一緒に買いにいきませんか?」
男「?・・いいですが・・」
女「それじゃ火曜日ね」 ガラガラ
女「ウフッwうまくいったわww」
- 159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 20:30:29.40 ID:H6ky/N1FO
-
策士w
- 160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 20:33:39.74 ID:7FE57TvV0
-
ガラガラ
女「はあ~~」
窓の外ではさめざめと雨が降っている
男「おっどうしたんだい,今日は珍しく疲れてるね」
女「うん,いろいろあって」
男「・・・そうかい。OLも大変だね」
女「とりあえず,いつもの」
男「あいよ」
- 161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 20:35:45.17 ID:7FE57TvV0
-
・
・
・
男「お客さん,そろそろ起きないと電車なくなってしまいますぜ」
女「・・うーー。眠い,帰りたくない」
女の目が赤く腫れていたのは机につっぷして寝ていたせいだけではなさそうだったが
男は口に出さないでおいた。
女「他のお客さんはぁぁ?」
男「とっくに帰っちまったよ」
男「まぁこんな田舎の店じゃあもともとお客さんたくさんは来ないからね」
- 162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 20:40:40.60 ID:7FE57TvV0
-
女「ねぇ・・あのね」
男「なんですかい?」
女「いやっ,やっぱ何でもない何でもない」
女は手をふってごまかした
女「じゃあそろそろ,帰るね」
男「あいよ。また寄って下さいね」
ガラガラ
女は戸を開けると手を振りながら帰っていった。
男は見送りの時に「また明日お仕事頑張ってくださいね」
としか言えなかった自分のつまらなさに少し気が沈んだ。
男「辛くなったらいつでもこの店にきたらいい・・」
独り言をつぶやくと男は店の中に入り,ピシャリと戸を閉めた。
いつの間にか雨は牡丹雪に変わっていた。
終わり - 168 1 2008/01/31(木) 21:24:46.19 ID:6V/T+mbZ0
-
ガラガラ
男「いらっしゃい」
女「いつもの」
男「あ、すみません、今日は切らしてて
別の注文してもらえますか?」
女「あら、そうなの・・・
じゃあ、あなたをお持ち帰りで」
男「え・・・あの・・・」
女「やっぱりここで頂いていくわ
それじゃあいただきまーす」
男「くぁwせdrftgyふじこlp;」
女「・・・ハッ!?
なんだ・・・夢か・・・」 - 170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 21:29:37.96 ID:7FE57TvV0
-
夜のネオンが輝く大都会の路地裏の地下に小さな小さなライブハウスがあった。
アンプの重低音と金切り声を上げたようなギターの高音とが混ざり合い
男くささと70年代風ロックの雰囲気が漂っている。
そんな場所に毎日1人の女が仕事帰りにスーツのまま訪れていた。
女「・・・・・・・・・・・」
今日こそは話してかけてみようと60を過ぎたマスターが声をかけた
男「お嬢さん,毎日毎日来てくれてありがとうよ」
男「毎日じーっとステージだけを見つめているが,何を見ているんだい?」
女「・・・・・・・・・・・」
女はいつも何も喋らなかったが,
今日だけは様子が違った。
- 172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 21:31:38.91 ID:7FE57TvV0
-
訂正
×今日こそは話してかけてみようと
○今日こそは話しかけてみようと - 173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 21:32:20.14 ID:7FE57TvV0
-
女「ここ・・・」
男「何だい?」
女「ここ,昔好きだった人と初めて会った場所なんです。」
男「そうか,その人も音楽好きだったのかい?」
女「覚えてませんか?いつもここで歌ってました」
女「曲が終わる度にお客さんに向かってバカヤロー!って叫んでたんですけど」
男「・・・・うーん,思い出せんのう。バンドマンは今までもたくさんいたからのう」
女「まぁ・・そうですよね,一年半も前の事ですから」
男「しかし,何故今もここに通い続けてるんだい?」
女「それが・・」
女「それからその人と話す事があって,「もしこの曲が出来上がったら
一番にアンタに聞かせてやる」って話したまま・・・それからここでは一度も見なくなって」
女「またここに来れば会えるかなって。」
- 174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 21:35:53.78 ID:7FE57TvV0
-
女「私バカですよね・・・半年もこうやって何もしないまま
連絡先も知らない人を待ってるなんて」
男「いや,おまえさんはいい子だよ。そういう子にはいつかはいい事があるもんだよ」
男「もしかしたらこれからその人に会えないかもしれないが,わしはお嬢さんの事が
気に入ったよ」
男「これからこの店に来てくれた時はタダでいいよ」
女「いえ,それは何か悪いです」
男「遠慮はせんでもええ。あんまりきれいな店じゃないがこれからもよろしく頼むよ」
女「あ,ありがとうございます。」
・
・
・
そして2年後
その店のポスターの横には新婚のカップルの写真が飾られていた。
路地裏ではバカヤローという大声がライブハウスから響いている。
終わり
- 176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 21:41:03.63 ID:OURtgExG0
-
ついつい足を運んじゃうんですよ
- 182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 22:04:44.65 ID:NEKXt+gzO
-
何で入院中にこんな良スレがorz
ノートPCを写メってるんで見辛くてスマン
http://imepita.jp/20080131/790720
- 183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 22:10:13.67 ID:y931AqK9O
-
- 184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 22:10:52.71 ID:7FE57TvV0
-
これは182の絵?
ウマス!! - 185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 22:13:24.11 ID:/mL6KovE0
-
- 186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 22:29:19.19 ID:NEKXt+gzO
-
書き手諸氏の作品を読んでるうちに激しく居酒屋に行きたくなって
落書き用に持ち込んだPCに思わず描いちまったですよ
喜んで頂けて何よりwww
てことで皆さんも頑張ってくだしあ
楽しみにしてるんだぜ!!
実は途中まで大将の顔が何故か阿部さん臭かっ(ry - 187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 22:33:21.95 ID:5hYPJTGtO
-
ガラガラガラ
男「いらっしゃ…なんだ女か」
女「ちょっと~常連にその言い方はないんじゃない?」
男「ごめんごめん。で、何にする?」
女「いつものちょうだい」
男「毎晩酒ばかり飲んで、身体は大丈夫なのか?」
女「ちょっとぐらい大丈…ゴホッゴホッ!!」
男「……今日は酒はだめだな」
女「…これぐらい大丈夫よ」
男「いいから今日は帰れって。いつだって来れるんだから」
女「……うん」
男「よし、じゃあ送ってやるから外に出てろ」
女「………ニヤリ」 - 192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/01/31(木) 23:31:20.17 ID:/mL6KovE0
-
保守だけだと寂しいな……どれ。
「さて……どれにするかな。」
ガラガラ
男「いらっしゃい。」
女「いつものお願いね。」
男「あいよ。」
「……すみません。俺もいつもので。」
男「え? いつもの、かい?」
「あ……うん、しょうが焼き定食を。」
男「あいよ。」
男「はい、お待ちどうさん。」
女「ありがとさん。」
(俺も結構来てるはずなんだが……ちょっとあそこの女の子が羨ましいな。) - 196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 23:43:52.93 ID:7FE57TvV0
-
俺,また作ってしまった。
次は女と男が逆ばーじょん。 - 197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 23:47:04.67 ID:7FE57TvV0
-
また長いから覚悟してくれ。
ーー-ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カランカラーンとドアに付いている小さな鐘を鳴らしながら
男が店にやって来た
女「いらっしゃいませ~」
男「こんばんは,今日もいつものお願いね」
女「はいはい~ちょっと待ってて下さいね」
男「それにしても今日は寒いね」
女「ホント寒いですね。テレビなんかでは地球温暖化って言ってるのに
この地方はちっとも暖かくないですよね。」
男「はは。ほんとそうだよね」
男「でも偉いよ。(女)ちゃんはいつも朝早くから夜遅くまで1人で
お店きりもりしてるんだから。」
女「そんなことないですって,会社勤めの人なんかに比べたら私なんてほんと
世間知らずの女ですから」
女「それに母が残してくれたこのお店ほっとくわけにもいかないですしね」
- 198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 23:47:42.22 ID:7FE57TvV0
-
男「(女)ちゃんはお店が休みの日には何してるの?」
女「そうですね,家の事片付けたりちょっとしたもの買いに行ったりするくらいですよ」
男「そうなんだ。どこか遊びに行ったりすればいいのに」
女「いや,私小さい頃からこのお店手伝ってたりしてたので,遊び方っていうのかな,
あんまり分からないんですよね。お金もやりくりで精一杯ですし。」
女「あんまりお化粧する事もないですし,今どきこんな女の人って珍しいですよね」
男「でも俺(女)ちゃんのポニーテールすごく好きだけど」
女「あはは。男の人からそんな事言われたの初めてですよ」
女「(男)さん趣味悪いんじゃないんですかあ?w」
男「でも,本当に似合ってるよ。」
女「からかわないで下さいよ~」
女「それよりお酒のコップ空いてますよ」
男「んじゃもう一杯もらおうか」
- 199 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 23:51:15.06 ID:7FE57TvV0
-
男「よし,そろそろ帰らないと。明日も早いから」
女「はい,今日もありがとうございました。またいつでも来てくださいね」
男「うん,また来るよ」
男「あ,それと・・・」
男「(女)ちゃんて花好きだったよね?暖かくなったら一緒に花でも見にドライブ行かない?」
女「え!?でも・・お店あるし・・・・」
男「休みの日でいいからさ」
女「あ,はい。でも私なんかでいいんですか?」
男「もちろん。いいかな?」
女「はい,喜んで。」
- 200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 23:51:56.00 ID:7FE57TvV0
-
男「あ。それと・・コレあげるよ」
そう言って男はポケットから一輪の花を取り出した。
男「いや,さっき来る途中で道端で見つけたからあげようと思って」
女「あ,ありがとうございます。」
男「じゃあね,また来ます。」
女「ありがとうございました~」
男が帰った後女は花を見つめながら不思議に思った
「これカトレアだよね。」
もちろんその辺に咲いている花ではなかった。
花言葉は「あなたは美しい」
終わり - 202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/01/31(木) 23:55:43.94 ID:7FE57TvV0
-
今日は妄想しすぎたw
後悔はしていないwww
PREV : 新ジャンル「常連客」01_vol01
NEXT : 新ジャンル「常連客」01_vol03