アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「葬儀屋」01_vol01
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新ジャンル「葬儀屋」
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- 1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:19:00.18 ID:4PlrYAqw0
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男 「…おい」
女 「…何」
男 「お前…向いてないんじゃねえの?」
女 「…うるさい」
男 「プロ失格なんだぞ、そういうの」
女 「わかってる」
男 「…」
女 「…」
男 「なー…」
女 「…」
男 「泣くなよー…」
女 「…ぐずっ」 - 2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:19:31.17 ID:muY6sdT60
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期待していなかっただけに これはいい
- 5 涎(よだれ) ◆90luq5TOlE 2006/04/29(土) 04:20:17.59 ID:Fw6FXPxA0 BE:207355436-#
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「べっ、べつにあんたが死ぬの待ってるわけじゃないんだからねっ!」
- 7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:20:54.86 ID:KH9stphT0
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- 8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:20:58.49 ID:OMalHWrW0
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それよりも「私が死んだら、泣いてくれる?」のほうがいいんじゃあないんですか
- 9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:21:23.07 ID:bhKDXJVFO
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悪くない
- 11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:22:01.18 ID:emr2eP5z0
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葬儀以外のシチュエーションきぼんぬ
- 20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:25:44.78 ID:4PlrYAqw0
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女 「私、そろそろ帰るね」
友 「なに、早いじゃん」
女 「うん…明日も仕事」
友 「ふーん…明日は、何」
女 「溺死」
友 「大変じゃん」
女 「うん」
友 「…」
女 「…」
友 「泣くなよ」
女 「うるせー」 - 21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:25:56.09 ID:OMalHWrW0
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>>11
それじゃあ葬儀屋としての意味が…まあ必要かもね。
ご出棺のときに、自分と同じくらいの女の子が泣いていて
それで感情が溢れ出して、自分まで泣いちゃうとか。
上司に怒られるんだけど、後でその女の子に
「アイツのために泣いてくれて、ありがとう」って言われたり。
それでオトコに「アンタはこの娘、泣かせちゃダメよ」とか言ったり。 - 22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:26:30.56 ID:KH9stphT0
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- 25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:35:41.24 ID:4PlrYAqw0
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女 「自殺の人ってさあ…」
男 「うん?」
女 「なんで、あんなに幸せそうな死に顔するのかなあ」
男 「…さあ」
女 「…生きてることよりさあ」
男 「うん」
女 「死ぬことのほうが幸せってさあ」
男 「…泣くなよ」
女 「どういう気持ちなのかなあ」
男 「だーっ、だから泣くなっつーの!」 - 26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:36:38.17 ID:muY6sdT60
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とにかく泣くんだなwww
- 27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:37:24.38 ID:emr2eP5z0
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- 29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:42:51.85 ID:4PlrYAqw0
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女友 「あんた…前から思ってたけど」
女 「ん?」
女友 「清め塩で料理とか、やめなよ」
女 「えー…」 - 30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:55:59.22 ID:4PlrYAqw0
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幼女 「ねー」
女 「うん?」
幼女 「おばあちゃん、ねてた」
女 「ぐっすり寝てたねー」
幼女 「きれーだった」
女 「きれいだったねー」
幼女 「おばあちゃんね。きなこがすきなの」
女 「おもち?」
幼女 「きなこのおもち」
女 「そうなんだー」
幼女 「さっきおかあさんがいったの」
女 「おもちかー」
幼女 「おもち。わたしこんど、おばあちゃんにおもちつくる」
女 「いいねー。きなこのね」
幼女 「うん。きなこの」
女 「よろこぶねーおばあちゃん」
幼女 「おもちー」
女 「…」
男 「…あー、うん」
女 「…」
男 「今は、泣いてよし」
女 「…」 - 31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 04:59:46.46 ID:Kv7Npwgm0
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本多孝好のMOMENTっつう小説思い出した
- 32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:02:31.32 ID:79zUeiWvO
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なんだこれ。いいな、ちょっと。
今後に期待だ。 - 33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:19:25.35 ID:4PlrYAqw0
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女 「突然ですが」
男 「おう」
女 「この仕事してて嫌なことベストワンの発表です」
男 「お前はそのたぐいの話好きだな」
女 「はいドラムロール、どうぞ」
男 「やるか馬鹿」
女 「だかだかだかだんっ」
男 「…」
女 「栄えある第一位は…」
男 「…」
女 「例えば誰かのご遺体を見て、年齢とか職業とか腐敗の度合とかで」
女 「ある程度式にかかる費用が計算できてしまうことー」
男 「…わー」
女 「わーぱちぱちぱちー」
男 「わー…」
女 「わー…」
男 「…」
女 「…」
男 「…そしてそれがイコール遺体の値段だと錯覚しそうになる自分がいつの間にかいることー」
女 「わー」
男 「わーぱちぱちぱちー」 - 35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:33:31.54 ID:4PlrYAqw0
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女 「いつも思うんだけどね」
男 「うん」
女 「ご住職って、なんでみんなビーエム乗ってるのかな」
男 「公願寺さんはジャガーだろ」
女 「高級車には変わりないじゃん」
男 「儲かるからだろ」
女 「やっぱりそうかな」
男 「羽振りいいぞ坊さんは」
女 「ふーん…」
男 「…まあ、言わんとしてることはわかる」
女 「歩けよな坊主なら」
男 「天竺目指せよな」 - 37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:51:57.02 ID:4PlrYAqw0
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友1 「いやーマジ怖えわそれ」
友2 「もう寝れないー今日ー」
友3 「ちょっと、みんな話したんだから、あんたも一つくらいネタ出してよね」
女 「あたしはいいよ…」
友1 「ノリ悪いー」
友2 「だめ、強制ね。これ強制」
友3 「はい五秒以内。3、2、1…」
女 「えー…、じゃあ、こないだの話だけど」
友1 「お、来た」
友2 「うんうん」
女 「ご両親がね、いらして」
友3 「…?どこに?」
女 「お子さんのね、ご遺体を見て」
女 「『汚い』って、言ったの」
友1 「…」
友2 「…」
友3 「…」 - 38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:52:51.79 ID:muY6sdT60
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なんか妙にリアルなんだが、>>1は葬儀屋さんですか
- 39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:54:30.87 ID:79zUeiWvO
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- 40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 05:54:43.58 ID:4PlrYAqw0
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- 41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:00:32.16 ID:muY6sdT60
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- 43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/29(土) 06:03:04.00 ID:ryh1mCra0
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すごくイイ!
どうせ泣くなら最後全部 …ぐずっ で終わらせていただきたい! - 44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/29(土) 06:03:12.63 ID:tGNciJGCO
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- 45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:05:32.29 ID:4PlrYAqw0
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上司 「おい」
女 「はい」
上司 「今日、どうだ。一杯」
女 「すみません。病院に行きます」
上司 「弟さんか」
女 「はい」
上司 「…悪いのか。容態」
女 「あまり、芳しくないみたいです」
上司 「そうか…」
女 「ええ…」
上司 「…」
女 「…」
上司 「…式なら、うちが安くs」
女 「殺しますよ」
上司 「…ごめんなさい」 - 46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:07:27.76 ID:4PlrYAqw0
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- 47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:09:24.24 ID:S9Se3OuS0
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- 49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:17:14.68 ID:4PlrYAqw0
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弟 「ねえちゃん、どうなの」
女 「何よ」
弟 「仕事とか」
女 「…何が」
弟 「話してくれないじゃん」
女 「そうだっけ?…リンゴいく?」
弟 「いく」
女 「割と順調じゃない。たぶん」
弟 「ふうん…」
女 「…」
弟 「ねえちゃんのお仕事ってさー」
女 「…うん」
弟 「…便利、だよね」
女 「…何が」
弟 「…いや…うん」
女 「…」
弟 「…ねえちゃん?」
女 「…」
弟 「…ごめん。ねえちゃんごめん。マジごめん」
女 「…」
弟 「俺生きるから、…俺生きるから、ね。俺生きるから。」 - 50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:19:06.48 ID:4PlrYAqw0
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女 「…リンゴ」
弟 「え、ああ、リンゴ。うん」 - 51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/29(土) 06:20:08.36 ID:OgqDoDEI0
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やべえ・・・
- 52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:21:56.88 ID:LleUSfLBO
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生きるって素晴らしい
- 53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:22:28.96 ID:79zUeiWvO
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せつねええ
- 54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:24:22.78 ID:h/mlXTr30
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姉ちゃん抱きしめてやりてえ・・・。
- 57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:32:48.61 ID:4PlrYAqw0
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女 「あたしあれ、どうしても好きになれないの」
男 「写メか」
女 「最近多いでしょ」
男 「気にはなるな」
女 「あれどうすんのかなあ持って帰って」
男 「『見て見て、これうちのじいちゃん』」
女 「『うわ白れー、怖えー、モノみてー』」
男 「『死にたくねー、こうなりたくねー』
女 「…」
男 「…さすがにそれはないか」
女 「そう願うね」 - 58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:40:46.35 ID:Hp/mHuW00
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なかなか深いな・・・
- 62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:50:15.17 ID:4PlrYAqw0
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女 「あたし今までさ」
男 「うん」
女 「人の死って、いつも自分の視界をを避けて通ってるもんだって思ってたよ」
男 「…そう」
女 「麻痺してたんだ。そこんとこ今までずっと」
男 「まあなあ」
女 「…」
男 「…今は、その真逆の部分が麻痺してんだろ」
女 「たしかに」
男 「どいつもそうだよ」
女 「…ミーティング始めます。今日は出棺・通夜併せて13件」
男 「仏滅日和だ。ほれいくぞ。仕事仕事」 - 63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:52:30.61 ID:4PlrYAqw0
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ここまでにしとく。
なんか楽しかった。見てくれた人ありがとう。 - 67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:54:05.50 ID:Hp/mHuW00
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短めだがそれもまたよし
堪能しますた - 70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:56:43.49 ID:79zUeiWvO
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保守したら続き書く?
- 71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:58:56.03 ID:UlRsvMB/O
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なんか淡々とした感じが妙にリアルw
- 72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 06:59:10.99 ID:4PlrYAqw0
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書く。たぶん。
ごめん眠くて適当に終わっちゃった。 - 76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 07:07:36.08 ID:BKgKp//AO
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男「あれ?何でお前棺桶なんか持ってるの?」
女「お前の分だ」
男「…俺に死ねと?」
女「いやじゃなくて。意外に中快適だよ?見てみる?」
男「おう」
女「じゃあ開けるね」
ギイィィィーーー
女「あれ?」
男「!! 中にいたのは…女ッ!?」
女「そんな…私が今開けたはずなのにィ~
」
ジョセフ「気をつけろッ!!奴はもう出てきておるぞッ!!」
こうですか?わかりません><<br /> - 85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 07:27:43.25 ID:4bO541LBO
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なんか女の細かい設定とかよかった。
- 86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 07:33:28.18 ID:EPSRCf9/O
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男もいい味だしてる
- 103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 08:48:47.42 ID:UEUM/XnBO
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新ジャンル「俺」に近い雰囲気だな
- 123 犯ずきん ◆71isWD/fFU 2006/04/29(土) 10:11:03.22 ID:rxQrCaybO
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男「……」
女「……おじいさん、いい顔してましたね……」
男「……」
女「……私、この仕事始めてまだ浅いですけど、あんな死に顔始めて見ました」
男「……」
女「悔いは無い、みたいな……」
男「……」
女「……どうしても、焼いてしまうんですか」
男「……」
女「……わかっています、わかっていますけど……
あんな安らかな死に顔も、焼かれてしまえばただ無機質な灰と骨になってしまうなんて……」
男「……」
女「……」
男「……おじいさんはあの顔で、天へ昇っていったんだ」
女「……」
男「……」
女「……はい」 - 124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 10:12:28.58 ID:GLUdKErJ0
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- 139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 11:06:05.03 ID:YxNUlTSfO
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女「……ねぇ。」
男「…ん?」
女「泣いてたね……あの子。」
男「…ああ。」
女「……我慢してたのにね。」
男「やっぱ…実際に骨みちまうとな。」
女「……。」
男「……。」
女「…私が死んだら泣く?」
男「…骨になるまでは我慢するよ。」
女「…あー…そっか。」
男「…笑うなよ。」
で、保守 - 143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 11:23:49.65 ID:eQwvpUEz0
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女「お医者さんが身内の体にメス入れるのはタブーなんだってさ」
男「へえ」
女「でもさ、私が死んだらさ、焼いてくれる?」
男「・・・・・・」
女「やっぱりいいや」
男「・・・・・・」
女「私が死んだらさ、忘れてね」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
男「火葬終わったあとに骨食べる人見たことある?」
女「ない」
男「食べてやるから」
女「なんで?」
男「・・・・・・」
女「・・・・・・」
男「・・・・・・」
女「・・・骨が喉にひっかかったらご飯で飲み込めばいいんだよ」
男「それ魚だしほんとはそれ迷信だし」 - 145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 11:28:01.36 ID:jKYgKMUl0
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でも葬儀屋の人ってまじすげーよ
お辞儀の仕方とか完璧だもん
つまるところお辞儀するときの尻の突き出し方も完璧なわけで、
不謹慎ながら興奮したことがある - 146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/04/29(土) 11:28:18.07 ID:CtVZQ21Y0
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- 150 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 12:02:33.30 ID:yicUjGdj0
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「変態クール」と並んで現在俺の中ではトップだぜ!!
- 151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 12:19:18.09 ID:J0vieTpG0
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女「……ぐず、ぐずっ」
男「出棺のたびに泣くな」
女「だって……」
男「俺たちは葬儀屋だ。大事故は儲け話で、人の死は甘い蜜だ」
女「そんな言い方……!」
男「泣くのは遺族に任せとけ。笑うのは遺影だけだ。そして俺たち葬儀屋は
ただひたすら冷徹に」
女「……」
男「でなきゃ、葬式に出ている人間がみんな泣いていたら、
亡くなった人が安心して天国に逝けないじゃないか」
女「……」
男「だから葬儀屋は泣くな。ほんの少しでもいい、残された遺族の支えになるためにも」
女「……はい」
男「……後でいくらでも胸を貸してやる(ぼそ」 - 159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 13:29:06.44 ID:gqcZmDUwO
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女「…「壺」…渡して来ました」
男「あ…あぁ、じゃ次まで、休んでていい。」
女「…え、先輩は?」
男「俺は一服してくる…お前、次の仕事の前に涙拭いとけよ…」
女「ぐすっ…先輩もですよ…」
男「…」 - 161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 13:36:44.48 ID:f7KyiwD40
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女の子より男のカッコよさの方が目立つ気がする
あ、こーゆうジャンルか - 163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 13:49:43.28 ID:gqcZmDUwO
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なんか深夜枠やってたら泣きそうになるな
- 170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 14:24:35.73 ID:gqcZmDUwO
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女「こんな…こんな…小さい子でも…命は…グスっ…」
男「…いくら若くても、人は死ぬ時は死ぬ…神様は想像以上に薄情なんだ…」
女「ぐ…ぇぐ…」
男「控え室で休んでろ、コーヒーでも飲んで落ち着いてこい。」
女「あ、ぁい……ぐすっ…」
男「【明日】が、必ず【明日】になる保証なんてドコにも無いなんて…物騒な世の中だな…」 - 171 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 14:28:33.57 ID:i2xloUP6O
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女「…」
男「…」
女「空が青いね」
男「…そうだな」
女「死んだらもう見られないんだよね…」
男「……」
女「……」
男「そうだな」
女「でも汚い物ももう見なくて…す…むよ…ね」
男「泣くなよ」
女「だって…」
男「お前が死んだら、こんな晴れた日に墓参りに行ってやるから。」
女「うん。」 - 172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 14:32:22.17 ID:4PlrYAqw0
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おはよう
なんかいない間にスレがいい流れで嬉しい
みんなで共有して、書きたい人が書き、描きたい人が描く
そんなかんじでやっていけると個人的には楽しい - 178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 14:58:14.90 ID:xD3qVx580
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男「あ、クロネコだ…」
女「…」
男「…」
女「野良・・・なのかな…」
女「…」
男「…」
男「……飼いたいのか?」
女「えっ!?そ、そんなわけないじゃないですか!!」
男「でもお前の家…確かペット駄目なんだよなー…?」
女「…」
男「可哀想だから、会社で飼って欲しいなーとか思ってるんじゃないだろうな…?」
女「…」
男「…」
男「黒猫飼う葬儀屋は無理だろ?ウチはナマモノじゃ扱えないし・・・・?」
女「………………最低です…」
男「ちょっとおい!!何処行くんだよ!!」
女「…」
男「さっきは悪かった…な…」
女「…」
男「…」
女「……私そんな風なつもりだったわけじゃありませんから……」
女「…………きゃっ!!背中…っ!!」
男「…」
女「…この子…さっきの…?」
男「……名前、何にするんだ?」 - 179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 14:59:38.82 ID:gGYJwItY0
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やっぱどれも男のほうに惚れそうだ
- 180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:02:02.85 ID:4PlrYAqw0
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男 「なんかさあ、さっき喪主さんに呼び止められて」
女 「うん」
男 「『隣の祭壇のほうが大きい』ってさ、文句つけられた」
女 「…それで」
男 「隣は花祭壇だろ。段数も違うし、まあ…基本的に払ってる額が違うわけよ」
女 「うん」
男 「でもさ、そんなこと面と向かって言うわけにもいかねーからさ」
女 「気休め言った?」
男 「言った」
女 「大切なのは値段じゃありませんよ的な」
男 「そうそう」
女 「納得した?」
男 「せざるを得ないよな」
女 「だろうね」
男 「…こういうところで人間の意地みたいなの見るとさ」
女 「うん」
男 「…なんか、へこむよな」
女 「…うん」 - 187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:12:37.66 ID:4PlrYAqw0
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女 「…あたし今日さ」
男 「うん」
女 「カルシウムの大切さを改めて知った」
男 「ジャリみてーだったもんな。骨」 - 190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:14:24.94 ID:gGYJwItY0
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- 202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:26:14.59 ID:bnTNDj+70
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女「あっ!」
男「なんだ猫か」
女「この子死んでる・・・」
女「猫ってさ、自由気ままに外を走り回ってこうやって車にひかれて死ぬのと、家から出られないで暮らすのとどっちが幸せだったのかな?」
男「・・・」
男「埋めてやるか」
女「うん・・・」
男「ホントお前泣き虫だよな」
女「ぐずっ・・・」 - 203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:31:48.62 ID:cxsFq5r00
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男「で、反省の言葉は?」
女「すいませんでした……」
男「はぁ……。じゃ、親族の連中にも謝って来い」
女「……嫌です」
男「……今、すいませんっつったろ。嘘か?」
女「嘘じゃないです。先輩に言ったんです。代わりに謝っていただいて、すいませんでした」
男「お前……」
女「……死ぬときまで面倒かける奴だったなって、どういうつもりなんですか……!」
男「だからって、お前が張り手をしていい理由にはならないだろう」
女「だって、死んだ人にあんなことに言うなんて……!」
男「俺たちも連中と同じようなもんだ。死んだ奴を歓迎する奴もいれば、面倒だという人間もいる。どっちもどっちだ」
女「でも、私は違います! 私は、あんな……あんな……」
男「……わかってる。だから代わりに謝ってきてやったんだろうが」
女「先輩……」
男「お前は飲まれるなよ。人の死は、悲しいものだ」
女「……はい」 - 206 犯ずきん ◆71isWD/fFU 2006/04/29(土) 15:34:02.84 ID:rxQrCaybO
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男「……」
女「……」
男「……」
女「……誰も、こないね……
依頼人の、奥さんも何処かへ行っちゃいましたし……」
男「……奥方さんも、実の所顔も見たくないんだろう……」
女「……」
男「……仕事に生きた男なんて、そんなものだ」
女「……」
男「……」
女「……でも……"最後"を、誰にも見送られないだなんて……」
男「……」
女「……」
男「……二人、は見てるだろう……」
女「……」
男「……しっかり、見送ってやろう」
女「…………うん」 - 207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:34:10.75 ID:4PlrYAqw0
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女 「あっ」
弟彼 「こんにちは」
弟 「来てたんだ」
弟彼 「はい」
女 「…寝てる?」
弟彼 「はい。一時間くらい前から」
女 「ふーん」
弟彼 「起こしますか?」
女 「いいよ別に。…学校は?」
弟彼 「早引けしました」
女 「そう…ほどほどにね」
弟彼 「はい」
女 「…」
弟彼 「…」
女 「白いね」
弟彼 「白いですよね」 - 211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:39:42.66 ID:Vj6og4vZ0
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男「お前泣かなくなったな」
女「慣れましたから」
男「仕事に?……死に?」
女「………」
男「ごめん」
女「………」
男「なんつーか」
女「………」
男「…ごめん」 - 212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:41:01.51 ID:gVdNAhIF0
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- 217 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:44:03.60 ID:cirFidbcO
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- 218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:46:43.10 ID:lrVC3N/I0
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- 219 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:46:52.62 ID:nmOr5Jyw0
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女「……ご両親、泣き崩れてますね」
男「かわいい一人娘だったからな」
女「……棺、普通のよりちっちゃいんですね」
男「まだ五歳だったからな」
女「うぇ、ぐすっ……」
男「泣くなよ」
女「だって、まだあんな小さな子供なのに……!」
男「生物の死亡率は100%だ。どんな元気な奴だって、例え小さな子供だろうと死ぬ時は死ぬ。
遅いか早いかの違いだけだ」
女「でも、だからって……ぐすっ」
男「……ん、何だそれは?」
女「この子、一度も雪を見たことがないってご両親から聞いたから、カキ氷機で作った雪だるま……
せめて、作り物の雪だけど……」
男「火葬場に着く前に解けるだろ、ばか」
女「ううぅ、ぐすっ……」
男「……天国まで届くといいな、雪だるま(ぼそ」 - 220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:47:06.91 ID:hmjIdHQa0
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- 221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:49:02.29 ID:4PlrYAqw0
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- 226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 15:54:54.88 ID:xD3qVx580
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女「あ、犬…」
男「ダメだぞ。」
女「…即答しなくたって…」
男「…」
女「…」
女「やっぱ、駄目ですよね…」
男「ダメだな。さすがに」
女「…」
男「…」
男「…ま、代わりにそこのモスチキンでも買って。そっちを…」
女「………………やっぱり最低…」 - 236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 16:04:45.98 ID:4PlrYAqw0
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弟彼女 「なんか、ちょっと、不安になりますよね」
女 「んー…」
弟彼女 「もしかしてもう起きないんじゃないかとか、私は弱いから、思っちゃいます」
女 「…大丈夫よ」
弟彼女 「でも、動かないし…真っ白だし」
女 「…そうね」
弟彼女 「…」
女 「…でもね、死と生を分かつ瞬間は、見分けがつかないほどわかりにくいものじゃない」
弟彼女 「…」
女 「死んだ人ってね、別人かなって思うくらい、すごく顔が変わっちゃうの」
女 「顔の筋肉が弛緩するからね。…生前の顔に近づけるの、すごく技術がいるんだよ」
弟彼女 「…」
女 「だからね、こいつがあんたの知ってるこいつである限り、こいつは大丈夫」
弟彼女 「…」
女 「わかった?」
弟彼女 「…なんか、すごい…」
女 「うん」
弟彼女 「すごい説得力ですよね」
女 「でしょ」 - 240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 16:06:16.71 ID:cirFidbcO
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- 245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/04/29(土) 16:09:08.27 ID:yxGp5bO80
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本職だが>>62のありえなさに吹いた
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