アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「葬儀屋」01_vol05

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new_jack

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新ジャンル「葬儀屋」
829 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:04:04.48 ID:oMW8yZB90
でも正直、>>1が書いてくれる環境を用意しておくことは
悪くないんじゃないか、という気もする。

830 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/05/01(月) 00:05:54.58 ID:7mReHm3T0
>>1がそれを望んでいたなら良いんじゃないか と思うが、
「起きて残ってたら書く」って最初の時も言ってるんだし
次スレは必要ないんじゃまいか?

831 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:06:28.95 ID:6ICzYWiK0
女「…これ、続かないらしいですよ」
男「その方がいいこともあるさ…」
女「でも、悲しくないですか?」
男「あの人達の記憶に残れば、それでいいんだ」
女「…」
男「死んでも、いなくなっても忘れないように記憶に残す」
女「それが葬儀屋ですか」
男「それが葬儀屋だ」
女「…」
男「さて、次行くぞ」

832 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:07:33.54 ID:8cQTaU6kO
なんか一期一会って言葉が胸にしみた
次スレはなくてもいいと思う

834 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:11:18.98 ID:Qj6jvFr90
嗚呼葬儀屋よ 何処へゆく
喜怒哀楽を 道連れに
今日も明日もと 働けば
亡き骸あまた 泣きながら
運び弔う 日々を経て
悲しみを知り
安らぎか得る

839 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:21:08.52 ID:1N/brWFw0
 「・・・・・。」
 「さよなら?さよならってなんだよ…」
 「・・・・・・・・。」
 「死んだ…?だって今こうして…」
 「・・・・・・・・・・。」
 「違う……違う違う!!
 これが幻なんて…!!こうやって…今だってこうやって…!!」
 「・・・・・・・・・・・・・・。」
 「居なくなったら…お前が居なかったら俺は…俺は…。」
 「・・・・・、・・・・・・・・・。」 


女「どうしたの?疲れた顔してるけど…朝帰り?」
男「……ああ。ま、そんなところだな。」
女「そう……。式の途中で寝たら貴方も一緒に後ろの棺桶に入ってもらうから」
男「……。」

男「俺も随分、遠くに来ちまったな…。」

841 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:22:29.27 ID:Bm4K2f7mO
女「満面の笑みでピースサインしてるね、この人の遺影」
男「まさにそのまんまだな」
女「なにが?」
男「イェ───」
女「───言いたいことはわかった。泣くから黙れ」
男「ごめんなさい」

843 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/05/01(月) 00:25:08.40 ID:7mReHm3T0
>>841
不覚にもワラタwww

844 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:25:14.17 ID:kEmZEy/v0
女「おじいちゃん・・・」
男「じいちゃん・・・」
女「お父さん・・・」
男「おやじ・・・」
女「お義父さん」
男「父ちゃん・・・」
女「あなた・・・」

皆「 さ よ う な ら 。」

848 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:43:21.84 ID:1N/brWFw0
女「子供の頃の夢って覚えてる?」
男「起きた後に殴られてる夢しか覚えてないな」
女「…今と大して変わらないわけね。夢って死後の世界と繋がってるって説があるの」
男「ほぉー、じゃあ昨日見た松雪泰子似の美女は、昔死んだ美人だったのか…」
女「……ずっと夢の世界で暮らす気はある…?」
男「……。」
女「で、純粋な子供の頃に見る夢は特にそうらしいわ。
  不思議な夢の体験を子供の頃にする事が多いのは、そういうのもあるって。」
男「つうか、思うんだけどさ」
女「何?」
男「…オカルトな話なだけで、葬儀屋とは関係ない気が…」

女「………あなたを今、棺桶入れれば整合性がとれるって事かしら?」
男「なんでもないです…。」

852 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:51:09.22 ID:1N/brWFw0
女の方に主導権を取らせた方がSっぽくなって萌えることにやっと気付いた(´・ω・`)

854 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:57:06.94 ID:6ICzYWiK0
男「なぁ…」
女「…はい」
男「あれなんだ」
女「バイクですね」
男「ハーレーだよな」
女「ハーレーですね」
男「壇上に飾るもんじゃねぇだろ」
女「亡くなった方の遺品だそうです」
男「無茶苦茶だな」
女「無茶苦茶ですね」

幽霊オヤジ「ウヒョヒョー」

855 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 00:58:54.79 ID:U0BJWnLi0
親父死んでも元気だなwww
俺もこうありたいものだ

856 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:00:21.05 ID:oMW8yZB90
女 「……」
男 「みんな落ち着いてるな」
女 「……そうですね」
男 「いつもこれくらいだと気が楽なんだが」
女 「誰も泣いてませんしね」
男 「……何か気に入らなさそうだな」
女 「いえ……ただ、悲しむ人、誰も居ないのかな、と思って」
男 「泣いてなければ悲しんでないのか?」
女 「そんなことは言いませんけど……」
男 「……」
女 「……」
男 「お前、出棺するときのこと、見てたか?」
女 「いえ……車の誘導していましたが」
男 「別れ花のときにな、普通は一人一回なのに、皆何度も列に回ってた。
   棺のなか、手紙とか食べ物とかで一杯だったぞ」
女 「……そうだったんですか」
男 「大往生ってのは、こういうものなんかもしれないな。遺族だけで数十人だそうだ」
女 「……」
男 「……」
女 「あ……お婆さんが泣いてる」
男 「奥さんだな。50年連れ添ったそうだ」
女 「……」
男 「満足か?」
女 「今日は……泣かなくて済みそうです」
男 「上出来だ」

857 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:03:51.71 ID:U0BJWnLi0
女「…………」
男「今日は泣くなよ」
女「泣きませんよ」
男「嘘だね」
女「嘘です」
男「ほら、これ使え」
女「……ぐすっ、すいません」

858 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:07:06.85 ID:+YedjNhf0
男「…なぁ」
女「………何ですか?」
男「黒焦げ、だったよな…」
女「黒焦げ、でしたね……」
男「……それで、これから焼くんだろ?」
女「………」
男「………まだ、焼かれなくちゃいけないのか」
女「………天国って、あると思いますか?」
男「……思わないね」
女「………私もです。……でも、今は、あって欲しいと思います」
男「……気休め?」
女「………気休めです」

860 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:18:47.29 ID:1N/brWFw0
男 「……。」
女 「……。」
男 「…ばーちゃんの笑顔ってさ。」
女 「……うん。」
男 「……なんか……いいよな。」
女 「……うん……あたしも、年取ったらこんないい顔で、ココに入りたいな…。」
男 「…息子さん、閉めるとき泣いてたよな…。」
女 「…あの時あたし貰い泣きしちゃったかも…w」
男 「俺も俺も。あの泣き方反則だよなーみんな泣いてた。」
女 「……うん。」
男 「……幸せになりたいなぁ。」
女 「……うん。」
男 「どっかにいい人、居ないかなぁ」
女 「………ウン。」
男 「でもさ、俺の周りってイマイチいい女が寄り付かないみたいでなんだよなー」
女 「…………ふぅん。」
男 「ま、この仕事じゃ、何かに憑かれてるのかもしれないなwお前もそう思わない?」

女 「………知らないわよ。」

861 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:19:55.26 ID:5zwY0IV0O
女「…」
弟「…ねぇ、ねぇちゃん」
女「…何。」
弟「…桜、咲いてるね。」
女「…」
弟「満開だね…」
女「…そうだね。」
弟「…きれいだ。」
女「…きれいだねー」
弟「…」
女「…」
弟「本当に…きれいだ…」
女「…そうだね。」
弟「…」
女「…」
弟「……ねぇちゃん。」
女「…んー?」
男「…ありがとう。」
女「…え?」

863 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:24:41.89 ID:5zwY0IV0O
>>861
訂正:下二列目、男→弟

首吊ってくる

864 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/05/01(月) 01:26:50.24 ID:YRXcnaHG0
>>863
馬鹿!このスレでそのセリフはねーだろ!

866 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:27:39.30 ID:6ICzYWiK0
女「もうすぐ梅雨時ですね…」
男「そうだな。嫌な季節だ」
女「そんな季節でも、死ぬ人はいるんですよね」
男「葬式に季節はないしな」
女「…せめて少ないといいですよね」
男「…そう願いたいもんだな」
女「…」
男「ふー…」

867 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 01:31:04.19 ID:+YedjNhf0
>>863

男「……首吊りって、正直辞めて欲しい死に方の一つだよな」
女「…ですね」
男「………詳しくは言わないが、あれだけは何年勤めても慣れない…」
女「……夏場は特に酷いですよね」
男「……死ぬにも、方法を選んだ方が良いな」
女「………出来れば、死なないで欲しいです」
男「……葬儀屋としては失格だな」
女「…自負してます」
男「………多分、人としては合格だ。多分」

870 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 明日までこのスレが残っていることを願ってノシ 2006/05/01(月) 01:36:42.59 ID:U0BJWnLi0
女「先輩、私たちの仕事が無かったらいいって思いませんか?
  私たちの仕事が無いって事は亡くなった人がいないって事なわけだし」
男「それじゃあ給料ももらえず食いっぱぐれて俺たちが生きていけなくなる」
女「まじめに答えてほしいんですけど」
男「はあ……あのな、人ってのはどうやったっていつか死んじまうんだよ。
  今俺たちの知らない所でも、今この瞬間に誰かが死んでるのかもしれない。
  だったら、俺でできる範囲はきっちり弔ってやりたい。俺はそう思ってる」 
女「……そうですよね。変な事言ってすいません」
男「おう、気にするな。っと、そろそろ時間だな」
女「じゃあ行きますか」


男「さーて、今日も仕事だ」
女「ですね。頑張りましょう」

888 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/05/01(月) 02:43:06.31 ID:YRXcnaHG0
親族1 「辛気くせーふいんきだぜ」
親族2 「黄金週間に死ななくてもなよくね?」
親族3 「死に顔きめえwww」


女 「…#」
男 「…顔に出てるぞ」
女 「すいません」
男 「…」
女 「でも…亡くなった方がかわいそうです」
男 「でもまあ、わざわざ大型連休に、わざわざ辛気臭い雰囲気の所にきて、わざわざキモイ物を見てるんだ」
女 「…」
男 「顔すら出さないより、よほど可愛げがある。」
女 「そう…でしょうか?」
男 「そうさ。何どうしたって素直に悼む奴もいりゃ、そうでない奴もいんだ」
女 「…」
男 「ああいった手合いが一人もいない方が異常さ、人のつながりはそうやって終わっていくんだ」



>>888 「ごめんなさい」

898 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 04:54:22.56 ID:Qj6jvFr90
朝早くからVIPを葬ろう

女「やっぱり、手放せませんね」
男「そうか。気持ちはわかる」
女「長い間愛してきて、共に過ごしたものは」
男「その『長い間』が、おまえに様々な経験を与えた」
女「……。」
男「目は前にしか付いていないし、つま先も前にしか向かっていない。
  今ただただ『生かされている』だけの俺らにできることは、経験を力に変えること。
  俺がこの仕事を続けているのも、葬儀屋稼業にそれだけの力を感じたからだ」
女「……遺体にも、力を感じる」
男「……今まで生きてきた証拠だな。
  今まで『生かされてきた』証拠」
女「人間、一人では生きられませんね。ぐすっ」
男「泣くことも、立派な経験だな。
  どうせなら一杯やって流しきっちまおう」
女「はい……」

900 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 05:12:09.82 ID:6ICzYWiK0
男「…煙草の煙って」
女「…」
男「なんか好きなんだよな」
女「吸ってるからじゃないんですか」
男「いや、子供の頃から好きだったんだよな」
女「なんでですか?」
男「なんでだろうなぁ」
女「線香の煙に似てるから?」
男「線香の煙は細くてよわよわしいから好きじゃねぇんだよな」
女「…」
男「細い煙は今にも消えてしまいそうだよな」
女「私にはよく分からないですよ」
男「…ふー…」

901 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 05:29:35.09 ID:wjzg5A+10
女「…子供ですね」
男「…子供だな」
女「…逃げ回ってますね」
男「…逃げ回ってるな」
女「ちょっと行ってきます」
男「…行って来い」

父「…いつまでそうしているんだ、さあ、お母さんにお別れをしに行こう」
子「やだ…お母さん…死んでなんかないもん…」
父「お願いだから…な?」
子「嫌だッ!ここにいるッ!!」
父「もう…勝手にしろ…」

女「キミ…行った方が良いよ」
子「やだ…」
女「いま…お母さんにお別れを言わないとね…もう一生できないんだよ…?」
子「………。」
女「どんなに辛くても、泣きたくても…逃げちゃいけない時ってあるんだよ」
子「お別れ…言いに行く…ちゃんと、できる…」
女「がんばって」


男「…まあお前は逃げないよな。    …泣くけど」
女「…良いんですッ!」

902 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2006/05/01(月) 05:40:52.65 ID:ibNe7g3W0
女「あの子……大泣きしてますね……」
男「ああ…きっと、緊張の糸が切れちまったんだろうな」
女「……」
男「………確かあの子供、仏さんとはかなり遠い血筋の家族のはずだったな」
女「……」
男「多分、会った事もないだろう…」
女「それなのに…あんなに大泣きして……」
男「…それはおまえだって同じだろ」
女「………ぐすっ」

男「ともあれ……他人の為に泣けるってのは、いい事かもな…」
女「……先輩…?」
男「いいからトイレ行ってこい、顔…ぐしゃぐしゃだぞ」
女「………はい」

903 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 05:55:47.02 ID:6ICzYWiK0
男「あー…今日の仏さん、大変だった…」
新「いやー、ほんと疲れたッスよ~」
女「どうしたんですか?」
男「マンションだったんだよ。高層マンション」
女「マンションがどうかしたんですか?」
男「エレベーターで運ばなきゃいけなかったんだがな、棺桶横にしたままはいらねぇんだよ」
女「…はぁ、それでどうしたんですか?」
男「いくらなんでもそりゃ悪いだろってことで、階段で運んだよ」
女「それはキツイですね……」
男「あぁ…、エレベーターは棺桶を載せることなんて考えてねぇんだよな」
新「そりゃエレベーターに棺桶は載せないっしょー。フツー」
女「でもそれって、みんな死ぬことを考えてないってことですよね」
男「そうだな…」
女「みんな必ず死ぬのに」
男「まぁ、生きてることが当たり前になってるのかもな」
新「そうッスね~。自分が死ぬとこなんてソーゾーできないッスよ~」
女「…それって悲しいことなのかも知れませんね」

906 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 07:28:26.80 ID:XAsPiyxT0
男「さて、火葬だ」
女「ぐすぅ・・・」
男「もういい加減泣き止め」
女「だって、高校生ですよ?人生これからなのに・・・」
男「原因不明の心臓発作で寝ながら逝ったらしい。でも安らかな死に顔だったろ?」
女「・・・はい」
男「さて後は焼け終わるのを待つだk」

ドン!ドンドン!!
おい、熱いぞ!開けてくれ!!!!

全「!!!」
男「おい、中止だ!開けるぞ!」
高「おい火事か?!親父お袋無事か?!」
男「嘘だろ・・・?」
女「すごい・・奇跡だ・・・」

正直、葬式経験したことないからどんな感じかわからねぇ
経験したくないな、葬式

907 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 07:33:07.07 ID:Vj5kSy7jO
>>903
実はマンションのエレベーターには棺桶を入れる隠しスペースがあったり

914 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 08:36:56.05 ID:j+42+g5/O
>>903
どっかのコピペになかったっけそのネタ

917 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 08:56:33.95 ID:6ICzYWiK0
>>914
養老孟司の本「死の壁」から書きました

933 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 11:19:07.28 ID:oqfOIGogO
人が立てたスレはいつかは落ちる……人生なんてそんなもんだ

938 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 12:05:57.26 ID:oqfOIGogO
女 「あの…」
男 「ん?」
女 「もう少しでスレが埋まりますね…」
男 「そうだな」


女 「もしその前にdat落ちしちゃったら…」
男 「言うな」

女 「……」
男 「……」


941 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 12:40:15.27 ID:4yuJtDMS0
そろそろ出棺の時間です

961 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 14:43:55.55 ID:6ICzYWiK0
女「火葬場…着きましたね」
男「…泣くなよ…」
女「…ぐずっ」
女の子「おねーちゃん。泣いてるの~?」
女「…ん」
男「…」
女の子「どうして泣いてるの~?」
女「いなくなった人にお別れするのは、とっても悲しいこと…だから」
女の子「いなくなった人はどこにいくの~?」
女「…ずっと遠いところだよ」
女の子「あたしも、いなくなったらパパとママ、悲しむかなぁ」
女「絶対…悲しむよ…だからそんなこと言っちゃ…ダメだよ」
女の子「大丈夫。あたし、パパとママ大好きだもん」
女「そうだね…その気持ち、忘れちゃダメだよ…」
女の子「うんっ。あ、パパとママが呼んでる~」
女「……ぐずっ」
男「ほれ、ハンカチ」
女「…ごめんなさい…」

974 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 15:40:43.18 ID:6ICzYWiK0
女「死体って」
男「…ん?」
女「実際見るとそんな怖くないですよね」
男「普通の死体はなー」
女「ホラー映画だともっと怖いイメージ持ちますよね」
男「あれはあれで怖くするのが商売だからなー」
女「こないだ友達にホラーは苦手って言ったら意外な顔されましたよ」
男「俺は好きだけどな、ホラー」
女「そんな感じがします」

975 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 15:43:33.18 ID:SdW054G30
男「そろそろこのスレも終わるんだな・・・」
女「そしたら・・・私たちはどうなるんだろう・・・」
男「・・・」
女「・・・」
男「そんなん誰にもわからないさ。」

980 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 16:05:25.14 ID:6ICzYWiK0
男「ほれ、これでも飲んで目ぇ覚ませ」
女「あ…すいません…。にが…」
男「ブラックだからな」
女「…」
男「やつれてるな。まぁ、最近忙しいから無理もないか」
女「…」
男「…無理はするなよ」
女「…はい」
男「今日が終われば少しは休める。もうひと頑張りするぞ」
女「…はい、頑張ります。あと、ブラックは苦いです」
男「…一気に飲み干せ」

987 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 16:50:31.23 ID:5mVSMsiy0
埋め

988 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 16:52:08.61 ID:+dTgH89+O
埋めというより埋葬といいたくなるスレだな。

989 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 16:52:14.53 ID:3lOb6YF6O
良いスレだった。
>>1と親父の葬儀のネタで書いてくれた方
泣かせてもらいました。ありがとう。

990 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 16:53:23.73 ID:6ICzYWiK0
男「終わりだな…」
女「ですね…」
男「…」
女「みんなちゃんとさようなら、言えたのかな」
男「…さぁな」
女「言えていると、信じたいですね」
男「そうだな」
女「…」
男「今は泣いていいぞ」
女「………ぐずっ」

992 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 16:58:02.06 ID:6ICzYWiK0
途中参加だったけど、>>1さんの残した雰囲気にどっぷりハマりました。
そして楽しんで書けました。
ありがとうございました。

1000 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/05/01(月) 17:05:11.77 ID:Itu3723ZO
良い物を読ませてもらいました。
>>書き手の皆様 乙!!



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