アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「日陰ごっこ姉妹」01_vol01

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新ジャンル「日陰ごっこ姉妹」
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:04:39.32 ID:sGS847Aa0
男 「それじゃ、行くから……オレ」

姉 「行かないで、ああ行かないで」
妹 「女の情念、ここに咲き乱れり、縋り付くも、見送るも切なき乙女の女心」

男 「は?」

姉 「もう一時間だけ、いえ、もう五分だけ」
妹 「言わないでお姉様、あの人には帰る所があるのです」

男 「……ここ、オレの家なんだけどなぁ」

姉 「恋に咽びし、姉妹の叫び」
妹 「聞いてください、霞み姉妹……ああ、私達、日陰の姉妹」

男 「コンビニだってば……」

3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:09:28.84 ID:sGS847Aa0
男 「ん……こんな時間か」
姉 「行くのですか?」
男 「ああ」
妹 「私たち二人を置いて……?」
男 「もう、時間が無いからな。裾を離せ、姉貴」

姉 「いや……」
妹 「もう、ちょっとだけ……ダメですか? もうちょっとだけ」
姉 「そう言うと、私の妹は、男の背中に抱きつき、背中に顔を埋めたまま、ひとしきり囁く」
妹 「判っています……判ってはいるんです! 貴方には……帰る家がある、でも、でも!
  週に一度の限られた逢瀬の今……ほんのちょっとの我侭さえも罪でしょうか!?」

男 「……また、ここに帰ってくるだろう」

姉 「それでも、私の妹は、男の背中を離す事は出来ず、ただただそこに立ち尽くし、身を震わせる
   行かないで、行かないでください。その想いは男の背中に人差し指で皺を作るだけ」
妹 「……私、我侭ですよね!? 御免なさい……本当に、ごめんな、さい……」
姉 「そう言うと、彼女はそっと膝を折り、肩を震わせながら、男の出て行った玄関に背を向け、一人」
妹 「泣くのであった……まる」

姉妹「萌ぉーぇるぅー! やっほー!」 ぱちーん
男 「じゃあ先に学校へ行くからな、遅刻するなよ、バカ姉妹」

4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:12:34.66 ID:n56jJPtfO
ちょっと期待

5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:13:49.73 ID:sGS847Aa0
男 「おい、そういえば母さんが八百屋でピーマン買ってきてくれって」

姉 「私たちは日陰姉妹」
妹 「私たちは日陰姉妹」

男 「……何やってるんだ、八百屋のおっさん困ってるぞ」

姉 「つれづれなるままに」
妹 「血の繋がりし、兄を影からそっと、見守るだけの姉妹」
姉 「その愛は報われる事も無く」
妹 「夜な夜なむせび泣くだけの日々に、身を焦がし」

八百屋「ずずっ!」
男 「何で泣く」

姉 「ふと触れる、僅かな時間のみ」
妹 「せめて兄の好きなモノを作って差し上げましょう」
姉 「それが妹の唯一許された恋の時間」
妹 「それが姉の唯一許された恋の時間」
姉 「泣かずとも良い、私の妹。せめて作ってやれぬなら」
妹 「泣かないでお姉さま、せめて料理も出来ぬのなら」

二人「「最早、生まれ変わるしか道は無し」」

男 「……あ、あのな」
八百屋「てやんでぇ! むくわれねぇ恋に生きてるんでぇ! ラッシャイ! ピーマン持っていけ!」
男 「それもどーかと」

6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:17:32.33 ID:sGS847Aa0
女 「それじゃっ! いただきまぁす」
男 「お前は本当に美味しそうにメシを食うなぁ……」
女 「えへへ……男ちゃんと始めてのお昼ご飯なんだもの」
男 「……そ、そっか、その何だオレも――」

姉 じー
妹 じー

男 びくっ!
女 「どしたの?」
男 「な、何でもない……」

妹 「お姉さま! どうして……どうして私たちは、あの兄と血が繋がってるのでしょう!」
姉 「泣くのはおよし、この恋は実ってはならぬもの、呪われし忌み子の最もとなり」
妹 「判っております……だけど、だけどせめて……この手作りのお弁当だけでも!」
姉 「ああ……私の可愛い妹や、いくら身を費やそうが……けして報われぬ恋なのに」
妹 「お姉さま、お姉さまのその胸に抱えし、お兄様の為の紅茶花伝……私にお分けになって」
姉 「ああ妹よ……ならば私がそなたの手作り弁当を食べようぞ、ああ……カロリーオーバー」

男 「判ったから! 構うよ、構うってば!」

二人「「わーい♪」」

女 「あ、あれれ……?」

8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:20:34.35 ID:sGS847Aa0
男 「お、こんな時間か……ちょいとチャンネル変えるよっと」

ぽち

妹 「恋は盲目」
姉 「愛は猛毒」

男 「……は?」

妹 「ああ……お姉さま、私には耐えられない」
姉 「耐えるのよ、それが貴方のお兄様の望み」
妹 「でも、これ以上は、お体がどうにかなってしまいそう」
姉 「震えているのね、我が愛しき妹よ、せめてもの癒しに抱きしめてあげる」

男 「あのー」

妹 「ああっ! はぁ……はぁ……お兄様お喜びになるかしら」
姉 「ええ、きっとあの方の、未来の糧となるでしょう」
妹 「ならば私耐えて見せます、この身が焼け落ち、崩れ、灰に帰ろうとも」
姉 「ならば私も耐えてみせよう、そなたのいまわの時まで、抱きしめてあげる」

男 「……9時からドラマが見たいと言えばいいだろうが」

9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:25:11.73 ID:sGS847Aa0
女 「へぇ~姉妹そろって仲良しさんだね!」
男 「……意図的に邪魔しとるんじゃなかろーかと」
女 「そんな風に言っちゃダメだよ、私は一人っ子だから、少し羨ましいかも」
男 「隣の芝生は青いどころか、黄金色だわ……げ」

二人 じー
男 「……後ろの電柱の影、こっち見てる」
女 「……見てるね」

妹 「お兄様、お兄様ァ!!」
姉 「これっ! 大声出すんじゃないよ!」 ぱちーん!
妹 「ああっ!」 ばたり
姉 「ああ……見送るのです……見送るのです」 だきっ
妹 「行かないで、行かないでお兄様ァ! 私を、私を置いていかないで!」
姉 「この戦いに……貴方のお兄様を連れて行くわけにいかないの、お願い」

男 「……#」
女 「あ、あはは」

妹 「ですが! こたびの戦……夕方セールの一人卵が2パック聖戦」
姉 「私が、彼の代わりを務めます、ですから耐えて、私の可愛い妹や」
妹 「お姉さま、こんなにやつれて……やはりお姉さまもお兄様のこと」
姉 「言うでない……言ってはならぬその言葉、私はもはや女を捨てた」

男 「道端で何コントやってるんだっ! 判ったって、行くよ行きます!」
二人「「早くしないと売り切れちゃうよぅ♪」」

11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:31:18.36 ID:sGS847Aa0
男 「……はぁ、ごめんね女さん、買い物につき合わせちゃって」
女 「い、いいよぉ……一人2パックなら人が多いほうが」
男 「こんな数の卵をどうするのかは知らないけど」
女 「あ、あはは……それにしても、お二人さん……何で後ろを歩いてるんだろ」

姉 「……」
妹 「……おに」
姉 「言ってはなりません! 妹よ!」
妹 「あ、ああ……」

男 「また始まった」

姉 「私たちの関係は……けして世間に知られてはならぬのです」
妹 「お兄様、お兄様……せめて、お兄様の横を歩くのくらいは」
姉 「なりませぬよ、あのお方を……世間の笑いものにするわけにはいかぬ」
妹 「……」

女 「あ、あの……世間に知られてはならない事とか、その」
男 「あれは姉貴が徹夜で書いた台本だ」

姉 「こうすればよい……せめて今だけは」
妹 「あ……お兄様の伸びた影と、お姉さまの影が、まるで寄り添って!」
姉 「これが……私の愛」
妹 「そのお姉さまのお姿は、悲しくも誇りに満ち溢れ、たたずまいに、威厳すら感じさせるものでした、まる」

男 「だぁー!!! 帰り道くらい一緒に歩いてもいいだろうが! 後ろでコントすんな!」
二人「「らっきー♪」」

13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:32:36.06 ID:n56jJPtfO
何て無駄クオリティw

14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:38:57.87 ID:sGS847Aa0
男 「ふぃー! 一日を疲れを癒すには、やっぱ風呂じゃのう」

こんこん

男 「んあ? どした……シャンプーでも切れてたか?」

妹 「声を上げないで!」
姉 「風呂の扉の向こうから、男の耳を突く妹の叫ぶような声、その声に男は身を硬くする」

男 「な、何で二人して……」

妹 「お兄様、お兄様……私の、この高ぶりを抑えるには、もはやこれしか」
姉 「妹はそう呟くと、自らの幼いながらも、女に彩られた肉体を惜しげもなく晒し、扉に手をかける」
妹 「お兄様、どうかお兄様。今宵の罪は私が背負います故、どうか、どうか三点リード」
姉 「ばっ、バカ! 三点リードをそのまま読むお間抜けさんがどこにいるのよっ!」

男 「し、新作かよぅ……つーか離れろって! 出られないじゃねーか!」

姉 「……」
妹 「……」
男 「な、何だよッ! 急に黙りやがって……」

姉 「はぁ~何だか萎えたわぁ、妹、今日の所は撤収ね」
妹 「ごめんなさい、お姉さま、私の凡ミスでこんな羽目に」

男 「とっとと戻れ! 莫迦姉妹!」

15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:46:02.80 ID:sGS847Aa0
女 「……あはは」
男 「……#」

妹 「どうかここから」
姉 「見つめてよろしいでしょうか?」
妹 「せめてここから」
姉 「恋焦がれて宜しいでしょうか?」

女 「な、何か二人がじっと見詰めてくるんだけど」
男 「……#」

妹 「明日の同じ時間は、そちら側へ1インチ」
姉 「そのまた明日も、そちら側へ1インチ」
妹 「この想いだけは、既に寄り添って」
姉 「この恋だけは、もはや捨てられぬ」

男 「判ったから! 廊下からじっと見つめられると居た堪れないわい! こっち来い!」
二人「「わーい♪」」
女 「えぅ……」

16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/05/05(月) 01:46:07.22 ID:INDsZwB40
書き溜めはあるのかい?
もう寝るから保守は出来んぞ

18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:48:05.85 ID:sGS847Aa0
>>16
書き溜めはしないねぇ、即興だ
まあ落ちるなら落ちるでしょーがねぇなw

20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/05/05(月) 01:49:56.15 ID:KWF5WbI90
寝ようと思ったときに限って良スレを立てやがって……

21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:50:26.27 ID:sGS847Aa0
男 「zzzzz」

妹 「私たちは」
姉 「私たちは」
妹 「デートを欲しています」
姉 「イチャラブを欲しています」

男 「zzzzz」

妹 「フラグ、ルート、高感度がマックスになれば」
姉 「フラグ、ルート、高感度がマックスになれば」

男 「……」

妹 「この国の法律なんぞ蹴散らして、姉の恋は大空に舞い上がる事でしょう」
姉 「この国の法律なんぞ蹴散らして、妹の恋は大空に舞い上がる事でしょう」

男 「……」

妹 「睡眠記憶法、有効かな?」
姉 「睡眠記憶法、有効よきっと、明日からもう男がこっち向いてキャーな事態が」

男 「ねぇーよ! 人が寝てる時に耳元でブツブツ言うなッ!」

二人「「ぶぅー」」

22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 01:52:38.53 ID:n56jJPtfO
脳内で二人ラーミア巫女になったじゃねえか

24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:00:25.97 ID:sGS847Aa0
男 「……さてと、それじゃ」

妹 「もう……行っちゃうのですか?」

男 「へ? ああ……もう遅いしな、部屋に」

妹 「外は酷い雨、どうか今宵は、ここでお宿を御取りあそばせ」
姉 「妹はそっと男の袖口を掴み、部屋の中へ招き入れる、その手にはうっすらと汗がにじんでいた」

男 「引っ張るなって、宿題をせねばならんし、そもそも外が雨だろうが関係ないわい!」

妹 「……えっと」
姉 「妹はそっと男の袖口を掴み、部屋の中へ『強引に』招き入れる、その手には以下略」

男 「いっ!? だ……から、引っ張るな、とっ……」

妹 「そっ、外は強いあめぇーーー!!!」
姉 「妹は思いっきり男のシャツの背中を引っ張り、引っ張りぃぃぃ!!!」

男 「二人で引っ張ってるじゃねぇーか! ぬぎぎぎっぎ……」

妹 「だってだってだって! 今日はっ……パパもママも……ぬぎぎぎぎ」
姉 「居ないっ……日なんだ……よっ! こっち来なさいよっ!」

男 「ぎゃああああああ!」

25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:08:25.97 ID:sGS847Aa0
男 「むまむま」
女 「きょ、今日はちゃんとお昼食べれるねぇ……あはは」
男 「毎度毎度邪魔ばかりされてるからなぁ……場所を目立たない場所にして正解――」

ガガッ ピー! ぴんぽんぱんぽーん

男 「ん……校内放送?」
女 「みまみま、美味しー♪」

妹 『お姉さま……お兄様はいずこへ……?』
姉 『ああ、可哀想な私の妹……もはや私たちの男は居ないのだよ?』

男 ブーッ!!!!
女 「うえっ!? こ、この声……男君の」
男 「何考えてるんだ……あの莫迦姉妹は」

妹 『お姉さま……お兄様はいずこへ……?』
姉 『ああ、可哀想な私の妹、もはや同じ言葉を繰り返すのみか、ああ』
妹 『お姉さま……お兄様はいずこへ……』
姉 『神よ、ああっ! 神よ、どうか、どうかこの哀れな妹に、もう一度幻でも良いから
   この妹の兄のお姿を! そしてこの私の男の姿をここへ、ああっ! 神よ!』

男 「ぎゃああああ! やめろぉぉぉぉぉ!!!」 だだだだだだ
女 「あっ……行っちゃった」

男 『何しとんじゃーーーーーーーい!!!!』
二人『『わーい♪』』

26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/05/05(月) 02:12:41.22 ID:ajxiXbFa0
>>24で男は色々大事なものを失ったんだね・・・

27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:17:17.77 ID:KmpeuOfuO
これは・・・・いい!

28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:19:55.51 ID:sGS847Aa0
男 「……早く行けって」

妹 「お姉ちゃん! お兄ちゃんも止めてよ! お姉ちゃん行っちゃうよ!」
姉 「いいの……妹、これが、これがきっと一番正しい形なの」
妹 「お姉ちゃん! 何でそんな嘘をつくのさ! だって、だってお姉ちゃんもお兄ちゃんの事!」

男 「妹! いい加減にしろ……姉貴、さっさと行くんだ」

姉 「……うん、行くね、二人とも、体に気をつけてね」
妹 「お姉ちゃん、おねえちゃぁぁん!! 止めて、お姉ちゃんを止めてよ、おにぃーーーちゃん!」
姉 「……私の可愛い妹、お兄ちゃんの事……お願いね、私の分まで、幸せになるのよ」
妹 「お姉ちゃん、お姉ちゃん……いや、いやぁ、イヤなの、私」

男 「……」

姉 「ああっ! 私の可愛い妹! 最後に、最後に抱きしめさせて!」
妹 「ああっ! 私の自慢のお姉ちゃん! 最後なんて、最後なんて言わないで!」

男 「はぁ……」
父 「そ、そんなにパパとお出かけするのイヤかい……?」

29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:22:55.46 ID:sGS847Aa0
父 「と、とりあえず三者面談の時間だし行くぞっ!」 ぐいっ
 
姉 「あーん! 私は男の愛人になるのぉー!」 ずりずりずり

妹 「おねえちゃーーーん! 帰ってきたら私の台本だからねぇー!」

男 「こ、こいつらは……いい加減にしろ」

30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:23:58.70 ID:n56jJPtfO
もうwww何だよこれw

32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:41:04.47 ID:sGS847Aa0
妹 「……女ちゃん、お兄ちゃんの事、どう思う?」

女 「へっ!? いきなりその……ぐびぐび」

姉 「その、変なお願いだけど……男と付き合ってあげて!」

女 ブーッ!!!

妹 「ああ……泥棒猫がお茶ぶっかけられる心境ってこんな感じなのね……はぁ」
姉 「きっと最終的には鈍器ね、鈍器。やぁん♪ 私の胸もドンキドンキ」

女 「いいいいい、いきなり何を言いやがりますか! だっだだだ大体男君は二人の管轄で」

妹 「だから、女ちゃんと、お兄ちゃんが付き合ってね、一週間に一度くらいかな?」
姉 「密やかに私とも、逢瀬を重ねるの、いやぁんもう! そして女ちゃんの下に帰ろうと
   部屋を出て行く男の、足元にすがって……『行かないで、行かないで』 なんてなんて!」

女 「……わ、私、浮気は認めないタイプだと思うんだけどなぁ」

妹 「だからぁ! そこは密やかに忍ぶ恋みたいなぁ」
姉 「ええ、男が私たちの家を出て、駅へと歩く背中を、部屋の窓から見つめる、やぁん」

女 「わ、私にそれ言ったら全然密やかでもなんでもねぇーですよぅー!」

34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:46:51.56 ID:sGS847Aa0
姉 「男、男さん……起きて、起きてください、もう朝ですよ
   早く起きないと、遅刻しちゃいますよ」
男 「んー、おお……起きる……ん、っしょ」
妹 「ふふ、お寝坊さんなお兄様ですこと」
男 「……何している、早く出て行け」

妹 「え……お兄様」
姉 「もう、もう……ちょっとだけ、ダメですか?」

男 「あのな」

妹 「判っています、判っていますけど! これが……許されない愛だって
   でも、でも……一週間に一度、いいえ一ヶ月に一度だけでも……ほんのちょっと」
姉 「我侭は言いません! ただ、ただ今ここに居る間だけでも……貴方の一番でいさせて」

男 「だから」

妹 「判っています、これは私の我が侭だって、ごめんなさい。だけど、だけど今は
   今はもう少しだけ……こうして」
姉 「ああ……この時が永遠なら良いのに……すりすり」

男 「着替えるから出て行け! 何が一週間に一回だ! 毎朝じゃねぇーか!」

姉 「もう……ノリが悪いんだからぁ」
妹 「えー! ここからが盛り上がるのにー!」

35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:51:51.34 ID:sGS847Aa0
姉 「……お野菜、安いんですね、今日」

八百屋「へいらっしゃえい! どうした、今日はこいつが安いよ!」

姉 「そうね……あの人も、ナスのお浸し好きなのよね」

八百屋「はい? ま、まあ恋人に作ってやるのも一興ラッシャイ!」

姉 「……何時来るかも判らないあの人に、か」

八百屋「え……」

女 「ごめんなさい! ふふ、やだ、目にほこりが、もう……それじゃ
   これ、三つほど包んでもらえるかしら?」

八百屋「……ヘイ! わかりやした! 嬢ちゃん、何があったか判らないけど
    元気だしなよ、こいつはオマケしとくぜ!」

女 「ありがとう、八百屋さん、また来るわね」

男 「……随分遅かったな、何かあったのか?」
女 「ん? ふふ、いーえ、特に何も無いわよぅ」
男 「まぁた店の前で寸劇しやがったな、このバカ」

38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:56:04.68 ID:sGS847Aa0
妹 「行くのですか? お兄様……」
男 「……ああ」
妹 「この、私を……置いて?」
男 「お前を連れて行くわけにはいかないからな」
妹 「いやっ! お願い……ッ! 行かないで! あの人の、あの人の所に」
男 「だから」
妹 「貴方という、お兄様の甘味を……この体に刻み付けておいて今更! お願いっ
   行かないで、行かない……でっ。お願い、ですから」

友 「……おーい、先に行くぞ、もう」

男 「だからぁ! トイレに行くだけだって! 離せよ! はーなーせぇっ!」
妹 「もう……友さんは少し空気を読んでくださいよ」


39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:56:13.46 ID:7uN6PA4L0
いいじゃないか


40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 02:57:49.04 ID:sGS847Aa0
げ、35の姉表記が途中から女になってる、すまん

もう限界w後は誰か乗っ取ってっぇwwwwwうぇwっうぇっうぇw

41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 03:02:22.62 ID:jGZarGfB0
ちょwwwwメチャクチャ楽しみに見てたのにwwww
おつかれ

43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 03:07:16.44 ID:n56jJPtfO
文章が独特ぽくて、支援しにくいw

45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 03:14:01.82 ID:F8GbcGGW0
これはよい日陰ごっこ

51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 03:58:03.75 ID:7uN6PA4L0
保守&単発支援

妹「ああ、お兄様。どうしたら私は、あなたの太陽になれるでしょうか」
妹「愛せども愛せども、私の愛の炎は、うっすらと貴方の部屋を照らすだけ……」
姉「妹よ、それでも良いのです」
妹「お姉さま……」
姉「たとえ太陽にはなれずとも、夜には蝋燭の火が頼りなのだから……」
妹「はい、お姉さま……」

男「お前らそれがやりたくて家のブレーカー落としたのか?」
妹「ああ今だけは! 今だけはどうか、私の炎を頼りにしてくださいまし」
姉「あ、ドラマ始まる」
妹「え、あ、本当だ。お兄ちゃんブレーカー戻して。届かない」
男「お前ら……」


53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 04:15:41.48 ID:i58RU2Re0
http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20080505041518.jpg
パッション

p01_053_img20080505041518.jpg
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 04:17:36.19 ID:7uN6PA4L0
>>53
GJすぎです。

55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 04:25:21.69 ID:F8GbcGGW0
ナイスパッション

56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 04:35:26.32 ID:7uN6PA4L0
妹「お兄様は、覚えておいででしょうか、今日が何の日であるのかを」
姉「ああ妹や、きっとお兄様は覚えておりますとも。されど、期待すべきではありませぬ」
妹「わかっております、わかっておりますとも……」
姉「私たちは日陰の者。決してお兄様の重みになってはならないのです」
妹「ええ、私はただ、お兄様が覚えておいでなら良いのです。贈り物など、もとから期待は……」

男「わかったから、誕生日プレゼント何がいいんだ?」
妹「服がいいなー」
姉「ついでに私のも買ってー」
男「なんでだよ……」


57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 04:56:15.31 ID:7uN6PA4L0
妹「落としては……落としてはなりませぬこの気持ち」
姉「保守すること……それが、それだけが私たちに残された使命」
妹「ああ>>1よどうか早く帰っていらして……ほしゅ」

70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 09:57:44.74 ID:i58RU2Re0
>>1
http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20080505095703.jpg
実にパッション

p01_070_img20080505095703.jpg
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 10:04:53.34 ID:n56jJPtfO
>>70
可愛過ぎるだろ・・・

72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 10:11:58.03 ID:NiU6/WWY0
>>70
素晴らしいパッションです。


73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/05/05(月) 10:25:21.62 ID:BByEbeGG0
男「落とさせはせん!落とさせはせんぞー!」
二人「「え?」」
男「あ」

76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 11:09:40.59 ID:JVKMS4jgO
策略姉「なんかライバル心を掻き立てられるような人たちが…」
策略妹「私たちも負けてられないわね…」
策略姉「さ、こうしちゃいられないわ!」
策略妹「頑張ろうね!お姉ちゃん!」
策略姉「ええ!」

84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2008/05/05(月) 12:54:56.44 ID:s9sYesyUO
>>76
あのAAがないと、なんとも寂しいな。

85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:03:00.57 ID:2PHWXKlo0
 ビ シ ィ ィ ッ ! ! !
姉        策
 へ○ヘ
   l∧ \○
  /     l>
      <\
妹        略

86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:11:17.35 ID:AK90Zt2fO
妹「お兄ちゃん出掛けないの?」
男「ん? まあ、特に今日は用事ないし」
姉「つまらん」
妹「じゃあアイス買ってきて」
男「んーしょうがねえな」

妹「ああ、行ってしまわれるのですね?」
姉「妹や、あの人を引き留めてはなりません」
妹「ええ、たとえこの身焦がれようとも、お兄様を想えば私、たえられます、いえ、たえてみせましょう! お兄様の為に……」
男「やっぱそれやりたいだけかよ……」


87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:11:54.93 ID:sGS847Aa0
さあ、妹元気を出すのです!
        ○ノ
     ○ ノ|
  _| ̄|  <し


     ○ ○ノ
     人 ノ/   たとえ日の当たらぬ小花とて、上を向きましょう!
     〉 />

     ヽ○ノ ヽ○ノ
      /    /
     ノ)   ノ)

私たち! 日 陰 姉 妹 !

88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:15:33.54 ID:HgSqFUOLO
妹「お兄様、私たちを…この子たちを見捨てて行くというのですか?お兄様がいなくては私はともかくこの子たちはどうなるのですか」
姉「ああ妹よ、お兄様は帰る場所があるからしょうがないのです。お兄様に恋をした私たちが悪いのです」
男「……」
妹「わかっております、わかっておりますとも……」
姉「決してお兄様の重みになってはならないのです。だから…私たちだけでこの子たちを育てましょう…」
男「わかったわかった、俺が父さんたちを説得するから道端でそんなこと止めてくれ…」
姉&妹「ありがと」
妹「よかったね、ニャン子たち」
男「はあ…」


暇だったから書いてみた
後悔はしてない

89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:16:22.29 ID:AK90Zt2fO
>>87
まってたよ!

90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:25:37.21 ID:sGS847Aa0
>>89
新ジャンル厨を舐めるな
オレ以外の奴らでもきっと書ける、ああ書けるさ

新ジャンル厨の妄想は、伊達じゃない
きっとオレの想いの斜め上へと飛んで行けるさ

93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:30:17.45 ID:BByEbeGG0
>>90
いいから書こうぜ。みんな待ってたんだ。

94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 13:33:06.12 ID:n56jJPtfO
>>90
テメェコラまたどっか行くつもりかよw

100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 14:26:33.89 ID:BByEbeGG0
書きにくいんじゃなくて難しい

102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 14:46:20.14 ID:D0lVqz2K0
男「むまむま」
女「……あ、あのー」

妹「……お姉さま」
姉「こっちへいらっしゃい……私では兄の代わりは務まりませんかもしれませんが」
妹「お姉さまぁ……お姉さまぁ……」
姉「可愛そうな妹、愛してはならぬ者を愛してしまったが故に」
妹「それは……それはお姉さまも同じ事」
姉「……そうね、さあいらっしゃい、共に地獄へ、墜ちようではな」

女「どきどき」
男「いい加減にしなさい、バカ姉妹、ついでにヨダレ拭け、女」

107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 15:53:53.37 ID:D0lVqz2K0
     ヽ○ノ ヽ○ノ
      /    /
     ノ)   ノ)

私たち! 日 陰 姉 妹 !


126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 19:16:47.58 ID:LzJOlf/+O
支援
男「なんだ……今日は……雨のやけに寒いな。」
男「上だけ着替えるか……パサッ」
姉妹「ガチャ……じーー」

妹「お兄………よれば私が体温であt」
姉「いけませんよ?私たちは日陰の身、温もりを与えたくとも日陰で冷えた私たちの体温は、与えられるものではない。見守りなさい。ただただ願いましょう」
妹「ですが……お兄様に私は凍えるような寒さでてくちはてるのは見たくは……」

男「………たく。あったかいもん作ったらその寸劇やめるか?」

姉妹「わーい♪」




127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 19:19:59.09 ID:pxNd/fH6O
こいつの立てるスレはほんと書けない。
一見そこまで難しくないんだけどいざ書いてみると何かが違う。
スレタイにそってるはずなのに何かが違う。
なんなんだお前。

128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 19:27:14.67 ID:LzJOlf/+O
女「でね♪あそこの新商品がすっごくおいしくて♪」男「へぇ……んじゃ日曜にでも行こうか?」


女「へぁっ!?私と二人で///?」



妹「あぁ、好きの裏は無関心。忘れ去られる私の行方」

姉「忘れるものですか。きっとあの方は忘れるはずなどない。譲るのです……日曜日の女にはなれぬ身。所詮私たちは平日の女」



姉妹「じー」

姉妹「お姉様!妹よ!シクシクじー」


男「…四人でいいか?」
女「か、かま……わない」

132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 19:41:11.49 ID:LzJOlf/+O
子供時代



女「おとこくぅん!おとなになったらわたしとけっこんして///」

男「おんなちゃんはすきだしいいよお♪」


姉妹「ひぃぃ!」


妹「おにいたまが…おにいたまがぁ!」
姉「たえりゅのよ?たえねばーあたしたちはひかげのおとめでね!かなしくて……うわあん!」


姉妹「ああ、おとこ。あたしたちはしゅべりだいからあなたをみまもります。」
姉妹「けしてふりかえらないで?なみだでほほぬらしゅあたしたちがいるから……ヒック」


男「あ!あね!いもーと♪いっしょにかえろ♪」

男「またあそぼーね♪おんなちゃん」


女「え……あうう……ばいばい」

139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 20:44:50.51 ID:n56jJPtfO
>>127
判るw
何かテンポなのか何なのか良く判らんが


他の書き手が下とかじゃないけど
明らかに違う世界になる

155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 22:40:35.24 ID:01aoUkfd0
全員「いただきまーす」

みまみま むまむま

妹 「……お姉さま! どうして……どうしてこんな暮らしに耐えられましょう! 私もう……」
姉 「おやめなさい、反抗のさえずりはむなしく響き、後には骸が残るのみ…」
妹 「そんな! お姉様だって同じ身の上………分からぬ話ではありますまい!」
姉 「妹や…人にはあらがえないサダメというものがございましょう……」
妹 「お姉さま! お姉さま! まさか既に……」
姉 「ああ妹よ……今はただ………耐えなされ……パク…ん~…」

男 「二人とも! 人参嫌いなのは分かったから! 残していいから!」

二人「「やたー♪」」

姉「はい、あげる。きっとおいしーよ?」
妹「あたしもー」



158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 22:56:21.70 ID:01aoUkfd0
男 「雨、か……」

姉 「妹? よいですか?」
妹 「はい、お姉様、覚悟は出来ておりまする」
姉 「嗚呼! かようにもけなげな妹に、ひとしきり、ふたしきり、降りしきる雨」
妹 「耐えましょう………耐えましょうぞ、それが彼の人のためならば」
姉 「されど無情なる雨は、あわれな体をなおも打つ」
妹 「されど、助けは求めませぬ! 彼の人には、もはや心は残されていない!」
二人「「嗚呼!」」

男 「……傘忘れたのか?」
二人 コク
男 「ちと狭いが、ほれ、入れ」

妹 「ありがとー、えへへ~」 ぎゅう
姉 「あ~! 一人だけくっつくなんてずる~い、私も~」 ぎゅう

162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2008/05/05(月) 23:23:16.26 ID:01aoUkfd0
妹 「お姉様を侵す甘い毒、皮膚の上から、臓物の奥、ふかくふかくまで」
姉 「妹を搦めとる甘い罠、がんじがらめにし、ぴくりの隙間も、こそりの音もない」

妹 「お姉様はもはや誘惑の虜となり」
姉 「妹は抵抗もやめ、ただただ、囚われの身に甘んじる」

妹 「再びの歓喜と背徳を待ち続ける姉妹」
姉 「再びの悦楽と罪悪は今何処……」

男 「みまみま………このケーキは俺のだ……欠片だってあげないよ」

妹 「けちー」
姉 「いけずー」



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