アマノジャック@新ジャンル専用

新ジャンル「無頼娘」01_vol01

最終更新:

new_jack

- view
管理者のみ編集可
新ジャンル「無頼娘」
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:01:53.30 ID:IQ9/htA1O
女「よー、男ー」
男「女じゃないか。何やってんだこんなとこで」
女「昨日マージャンで大敗してさー、賭け金の支払い逃れるために公園で段ボール暮らしなのー」
男「そういう刹那的な生き方はやめろっつってるだろ?」
女「えへへー、でも慣れると病みつきだよ?」
男「そんな生活してると、早いうちに死ぬぞお前」
女「いいじゃないか、死に急ぐも生き急ぐも、結局は同じことなのさ」
男「……はぁ」


4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:11:18.95 ID:IQ9/htA1O
男「なぁ、ひとつ聞いていいか?」
女「なんでもござれよー」
男「お前の思う無頼の定義って、何よ」
女「うーん、そうだねー」
女「死に生くことを天に預け、明日行く道を風に聞く、かな?」
男「全く分からないんですが」
女「つまりは、こーいうこと」

----スタスタ、ふらっ

男「!?、危ないっ!」

----キキーッ

男「はぁ…はぁ…いきなり車道に飛び出す奴があるか!」
女「どうやら天は、私にまだ生きろと言っているようだ」
女「神様も私を見捨ててないし、男も私を見捨ててない。つまりはこれが無頼の生」
男「分かった、分かったからもう危ないことしないでくれ…」
女「ふひひ」


5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:22:27.48 ID:IQ9/htA1O
女「男ー、見て見てー」どさっ
男「おま、どうしたんだその金!?」
女「たまたま同席した小金持ちからふんだくったのー」
男「ひーふーみーよー…百万の束が十個ある……」
女「こんだけあれば、当分食いっぱぐれはないねー」
男「いやお前、こんだけ持ってて段ボール暮らしはないだろ…」
女「たくさんお金があると、逆にここのが落ち着くんだよー」
女「それに、私の居場所は男しか知らないから、お金がなくなったら男が盗ったってすぐ分かるしねー」
男「ぬう、世知辛い…」


6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:24:21.42 ID:otJcMvKz0
なんかいいな、続けてくれw

8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:25:20.46 ID:sD/5bDGI0
女「男くん、何月生まれ~?」
男「11月ですがなにか」
女「わたしの方がおねえさんだから~、いつでも頼ってね~?」
男「え? あ、ああ……」
女「ふふ~ん……あ、ちょうちょだ~」 ふらふらふ

男「なにを頼ればいいんだらう…」

9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:27:44.41 ID:IQ9/htA1O
男「女でこういうことすんのって、勇気いらないか?」
女「怖いのは最初のうちだけさ。この辺は割と治安もいいしね」
男「それでも、怪しい奴とか暴漢とかいない訳じゃないだろ?」
女「さいですなぁ」
男「その…襲われたりとかの不安は、ないのか?」
女「なーに、レイプされかかったら舌噛んで死んでやりますよー」
男「なるほど、俺なんかとは覚悟がちがうのね……」


11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:34:38.91 ID:IQ9/htA1O
女「男ー、ねこ拾ったー」
男「ねこは雨避けに段ボールを使っただけだと思うが」
女「ねこはねー、餌付けしとくといいことがあるんだよー」
男「ほう、どんな?」
女「不審者が近づいたら、シャーフー言って威嚇するの。だから番犬代わりになるの」
男「へー」
女「そんでね、いざという時には非常用の食料にも!!」
男「それはやめとけ。野良猫なんか食ったら病気になるぞ」
女「三毛猫は特に美味しいんだって!」
男「だから食うなってば」


12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:43:38.18 ID:otJcMvKz0
これまでになかったヒロインだ

13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:48:22.96 ID:IQ9/htA1O
女「にゃーにゃーにゃー♪」
男「野良、すっかりなついたなぁ」
女「なんかこいつ、私と気が合うみたいだねー」
男「猫は寂しがりの人間になつくらしいぞ」
女「むー、それじゃ私が一人でいるのを寂しがってるみたいじゃんかー」
男「うむ、そりゃすまん」
女「きっと、こいつと私は野良同士だから気が合ったのさ」
男「野良同士、か。確かにな」
女「猫なのに、一匹狼とはこれいかに」
男「誰がうまいこと言えと」


14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 22:58:02.75 ID:IQ9/htA1O
女「おっす、男ー」
男「おっす…うわくさっ!」
女「えー、何がー?」
男「お前だよお前、ズバリ風呂入ってないだろ!」
女「そういやーここ一週間ほど入ってなかったわー」
男「いくら涼しくなったからって、一週間はないだろ」
女「まぁ、風呂くらい入らなくても死にはしない」
男「こっちの鼻が死ぬんですが」
女「すまん、じゃあ今日あたり巣に戻って風呂入るわ」
男「そうしろ」


15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 23:06:21.76 ID:IQ9/htA1O
女「そうだー、男も私の巣に来るか?」
男「巣……ってえと、お前んち?」
女「おうよー。お前にはいつもお世話になってるからなー」
男「ありがたいが、俺なんかが行っていいのか?」
女「水道水くらいなら振る舞ってやろー」
男「……なら、お邪魔しようかな」

-----------------------------------------------------------------------------

女「ようこそ、我が城へー」
男「……超殺風景だな」
女「無頼が物を持たないのは、基本だろ?」
男「ねぇ、なんで部屋に中年向けのエロ本があるの?」
女「そういう雑誌には、たまにアングラ系の求人が載ってるから拾ってくんの」
男「徹底してるのな、お前って…」


17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 23:22:22.56 ID:IQ9/htA1O
女「さ、風呂風呂ーっと」
男「え?……ちょ、おま!」
女「どーかした?」
男「どーかした?じゃねえよ、こんなとこで脱ぐな!」
女「こんなとこでって言われても、ここで脱がなきゃどうやって風呂入れってんだよー」
男「え?」
女「え?」
女「あーあーそうか。男んちにはちゃんとしたシャワーとかあるんだっけ」
男「ここもしかして、風呂なしだったりとかする?」
女「そう。だからうちの風呂はこれだよ」

----バンバン

男「それは風呂ではなく、台所のシンクというのでは…」


18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 23:28:29.43 ID:dFBrFwcQ0
女「雨、か」
男「よ。帰らないのか」
女「愚問を」
男「ひょっとして傘忘れた? よければ入っていくか?」
女「不要だ。ではな」

男「この大雨なのになんて堂々とした足取りなんだろう……」

23 男が構いすぎてこうなったと妄想 2008/10/14(火) 23:57:03.39 ID:4+wSj93f0
男「女ー 用意できたー?」
女「出来ている いちいち確認するな」
男「弁当持った?財布は?あぁ今日は体育もあるよ?」
女「準備は出来たと言っただろう」
男「それと今日から生理入るんだからナプキンも」
女「なぜお前が知っているッ!!」
男「なんでだろうね」
女「私は絶対お前なんかに頼らないからな!」

24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/10/14(火) 23:58:19.56 ID:PuD+dqBR0
www



PREV :
NEXT : 新ジャンル「無頼娘」01_vol02


記事メニュー
目安箱バナー