アマノジャック@新ジャンル専用

冬ジャンル「こたつ娘」01_vol03

最終更新:

new_jack

- view
管理者のみ編集可
冬ジャンル【こたつ娘】
254 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 00:01:35.41 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

先生「ところでいま体育の授業中なんですが体育館で何なさってるんですか?」

コタツ「昼暑を避け夜に活動する魚がいる。夏暑を避け北に渡る鳥がいる。
   人たるものが鳥魚に劣ってよいものか?」

先生「でもこれ授業なんだし……」

コタツ「スポーツ界などしょせんは恒心なき輩の集う興行界の下部人材供給組織にすぎん。
   その真似事をもって授業だなどとは笑止千万!」

先生「いや、ホントに困るんだけd――」 

コタツ「喋るな。『言葉』というものは鳥魚にも劣る貴様如きが軽々しく弄んでよいものではない」

先生「――はい」

女「zzzzzzzzzz」

255 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 00:12:15.91 ID:ypxByG7Q0
コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「こう――どこまでもまっすぐ伸びてる線路って、ほんとにあるんだなあ」

女「zzzzzzzzzz」

男「……枕木を枕に寝てんじゃねーよ」

コタツ「こういう線路で一度は思う存分寝そべってみたいと思わんか」

男「思うけど……こたつまでもってきてしかもほんとに寝るか?」

コタツ「冬だからやむを得まい。バッテリーが切れたらみかんかごの中に予備がある」

男「俺に交換しろと?」

コタツ「いやならお前も寝ればよかろう」

男「っつか電車こねーのな」

コタツ「廃線だ」

男「そうなの?」

コタツ「木枯らしが知っている程度の事だったらこたつはたいてい知っている」

男「そういうもんですか」

女「zzzzzzzzzz」

256 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 00:27:25.44 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「なあ」

コタツ「ん」

男「寝てる間にこたつが脚を曲げて休んでるかもしれないんで見といてって頼まれたんだけど」

コタツ「ならば勝手に見ておけばよいではないか」

男「俺も起きてたら曲げっこないよね?」

コタツ「ならばおまえも眠ればよかろう」

男「そしたら誰もおまえのこと見張れないよね?」

コタツ「そうか」

男「で、ほんとに曲げてんの?」

コタツ「おまえの知ったことではない」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 00:32:28.60 ID:ypxByG7Q0
コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

女「zzzzzzzzzz」

父「寝た子の上にいやな色の夕日が差してるな……」

コタツ「仕方がない。西方、死者の国よりの光なのだから」

父「不吉な! ええい、愛する娘をこんな部屋に置いておけるか!」

コタツ「カーテンを閉めればよい。こやつが寝たのはまだ陽の高かった昼だ」

父「ぬ」   しゃっ

女「zzzzzzzzzz」

259 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 00:48:00.42 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「春は佐保姫、秋は龍田姫、冬はなんだっけ?」

コタツ「打田姫」

男「打田姫か。んー、いまいちキャラがつかみがたいな」

コタツ「寒いからな。むやみに外に出たりせず、自愛して身を潜めているさ。無名なのも無理はない」

男「冬将軍がこたつから出られない、みたいな夢のないこと言うなよ」

コタツ「今頃は隙間風を避けつつこたつにこもって寝ているだろう」

男「いや、それ、こいつ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「嗚呼。神なるかな神なるかな」

男「やな神様もあったもんだ」

260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 00:56:10.10 ID:ypxByG7Q0
父「おーい。月食始まったぞー」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「また寝たか!」

コタツ「むしろ夜だ。寝ているほうが普通だろう」

父「数年に一度あるかないかのものを!」

コタツ「二千分の一かそこらか。それはないも同然だ。無視して構わん」

父「だから価値があるんじゃないか」

コタツ「そういう嘘は人間内の少数とされている不具の者どもに
   至尊の価値を認める社会になってからほざくがよい」

父「嘘って……」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん


261 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 01:10:26.91 ID:ypxByG7Q0
父「ほーら。振り袖だよー? お父さんと一緒に初詣行こー?」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「娘のうちに父に振り袖姿の一つも見せん気か!」

コタツ「この年になれば友人につられてか恋人に見せ付けるかでしか着んだろう」

父「振り袖! 初詣! 成人式! 親子のスキーンシーップ!」

コタツ「すべて人の欲望が生み出した冬の枝葉に過ぎん。真の養生にはみな不要のもの」

父「貴様だって冬の物体だろうが!」

コタツ「寒さは人を殺すが故に暖は必要。だが振り袖はなくとも命には関わらん」

父「ぐぬぬぬぬぬ」

コタツ「この娘は命に最も近き物が何かわかっておるというに、その父のなんと愚かな事よ」

父「おかーさーん! こたつがひどいのー!」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

264 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 01:22:38.54 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

蚊「……」 ぷぅぅぅぅぅん

男「冬なのにまだ蚊がいる」

コタツ「こればかりはどうしようもないな」

男「ヒーターの熱で焼き殺せ……ないか」

コタツ「こたつにはそんなことなどできんよ」

男「じゃあこの蚊、叩いていい?」

コタツ「むしろそのためにこそ、この星の有情はこたつと人類を冬に同存させたのだ」

男「寝てるだけのこいつはじゃあなんだよ」

コタツ「仙、とでも言うべきだろうか」

男「こんな仙人やだよ」

コタツ「真なる仙は塵埃陋中にこそある。深山幽谷なる仙はしょせんただの気取り屋よ」

男「そうか……」   ぱしっ

女「zzzzzzzzzz」

267 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 01:44:01.59 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

先生「体育の時間に日向ぼっこで寝るのはやめてもらえないかな……さぼりにするよ?」

コタツ「そもそも鳥ですら寒さを避け渡るというに、
   冬場に屋外で体育の授業など、つくづく人間の愚かさにはあきれさせられる」

先生「体育の授業だって伊達でやってるんじゃないよ」

コタツ「人間の健康に必要なのはバランスの取れた食事、適度な運動、規則正しい生活。
   普段使わぬ部位を普段やらない動かし方、鍛え方をする『スポーツ』など百害あって一利もない。
   スポーツと適度な運動の区別もつかぬ輩は疾く疾く失せよ!」

先生「そんなこと言ったって、ちゃんとした授業なんだし……」

コタツ「消えろと言っておるのだ、上にへつらうのみの地方公務員風情が。
   貴様の存在には、国家の暴圧に独り抗うこやつの気概の万分の一の価値すらない」

女「zzzzzzzzzz」

先生「……」

コタツ「闘うことを忘れ、かといって守るべきものが在るわけでもない――おまえは、実に哀れだ」

先生「……ねえ、春ってどの辺まで来てるかなー? ちょっと見てきてくんない?」

男「いやです」

268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 02:12:58.19 ID:ypxByG7Q0
父「お父さんとこたつとどっちをとるんだって言ったさ」

男「こたつって言われたんですか」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「こたつと言うどころか眠いからあっち行ってって言われたよ」

男「そりゃあきついですね」

父「こたつ、って即答しなかたっところを見ると、まだ望みはあるらしい」

男「前向きですね、おじさん」

父「君とこたつならどうするって訊いたさ」

男「こたつ以外ありえないですけど」

父「眠いからさっさと黙れって怒られたね」

コタツ「いいかげん黙れ。寝る子を温めもできん、しゃべるだけの欠陥品どもが……」

父「……生まれてきて」

男「……ごめんなさい」

女「zzzzzzzzzz」

269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 02:25:27.86 ID:ypxByG7Q0
コタツ『ぬくみがてら 魂還り来たれ 寝正月』

男「ご先祖様ってこたつに入りに還ってくるの? しかもお正月に?」

コタツ「おまえは田舎に冬戻ったとして、ほかに何かやることでもあるか?」

男「あー。こたつにでも入っておたがい無言で漫画でも適当に読んで、そのまま帰るなあ」

コタツ「そういうことだ」

女「zzzzzzzzzz」

男「じゃあご先祖様って、いまここでだらだらとこたつに入ってんの?」

コタツ「こたつは霊の在不在を論ずる機械ではない」

男「自分で話振っといてこいつは……」

コタツ「そのようなもの、いようがいまいが変わらず熱を送るのみよ」

男「そうか」

女「zzzzzzzzzz」

男「そういえばこたつって、さっきまで誰か一緒に入ってたような気、たまにするよな」

コタツ「それを感じるのはこたつではなくおまえだ。くだらぬことを問うでない」

270 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 02:38:10.99 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「毎日毎日毎日毎日こたつ三昧か」

コタツ「こたつかエアコンか……二つに一つなら、より電気代の安いほうを選ぶは賢者の必然」

男「重ね着とか日向ぼっことかじゃだめなのか」

コタツ「ヒーターの当たりすぎが体に悪いというのなら、自然熱もまた同じ熱よ」

男「でも電気代はかからないよな」

コタツ「宇宙に在ってされどけして宇宙と一ではない独立した一個の存在が下した結論だ。
   真意を詮索するは野暮というもの。宇宙にも匹敵するものを、人が完全に知ることなどできんよ」

男「なんも考えてねーだろーよ、こいつはさ」

女「zzzzzzzzzz」

271 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 02:43:20.83 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

鳩「…………」

男「なあ」

コタツ「ん?」

男「おまえがコードレスなのはもう諦めるとして、何でこいつ、鳩に混じって日向ぼっこしてるんだ?」

コタツ「それは鳩に訊いたほうが早かろう」

鳩「…………」

男「この鳩ども、動かねーのはいいんだけど、何で片足と片羽投げ出したヘンなかっこしてるんだ?」

コタツ「それはこやつに訊いたほうが早かろう」

女「zzzzzzzzzz」

男「どっちに訊いても無駄っぽそうなんだけど。天地に尋ねたんじゃ駄目か?」

コタツ「天地はこやつらを認識などできん。こやつらの境地こそが一つの天地であり森羅万象だからだ」

男「俺はどうすりゃいいんだ?」

コタツ「好きにすればよかろう」

272 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 02:48:53.92 ID:ypxByG7Q0
父「冬だからこそ、機械の熱でなく自然の熱の声に耳を傾けようとは思わんのか?」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

父「……聞いてないな」

コタツ「陽光に声などない。ただの電磁波だ」

父「おまえの遠赤外線だって電磁波だろうが」

コタツ「自然に意志などなく、自然の一部たる人間にもまた意志など不要!」

父「それはもう人間じゃないな!」

コタツ「故に自然と同様、こやつも意志を捨て去りただ無心無念に我が元で眠るのだ」

父「……」

コタツ「そんなに電磁波が恋しいのならラジオを持って陽の当たる土手にしゃがみ
   一人で勝手に受信しておればよかろう」

女「zzzzzzzzzz」

父「そんな、家に居場所のないお父さんみたいな!」

273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 03:00:55.44 ID:ypxByG7Q0
男「なあ」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「なんだ」 

男「冬休みってさ。こんなことしてていいのかな?」

コタツ「では何をしたい? 対案を出されねば答えようもない」

男「もっとほら……何らかの想い出作りというか……」

コタツ「子供の頃にしかそういうことが出来んという大人こそまことの阿呆よ嗚呼憐れむべし」

男「大人じゃできんだろ」

コタツ「そういうことが出来ない自分に勝手に育っておいてほざいているだけだ。捨て置け」

男「大人がみんなあの頃がどうのこうのって言うのは、じゃあみんなアホってことかよ」

コタツ「その通り。右も左も【同じような】思い出しか語っておらん事に気付けばあとははやいぞ」

男「…………いわれてみりゃそうかもな」

コタツ「こやつは気付いたのだ。そして一人、聖賢の道を歩んでおるのよ。」

男「いや聖賢の道はさすがにない……」

女「zzzzzzzzzz」

274 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 03:07:55.23 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「俺とこいつ、付き合ってんだよな?」

コタツ「そのようなもの、所詮は主観の話だ」

男「寝てるこいつの横でぼーってしてるだけな気がする」

コタツ「冬以外は普通に付き合っているのなら気にすることはあるまい」

男「夏は扇風機前から動かないよこいつ」

コタツ「『思ふ人の 側へ割込む 巨燵かな』と一茶も詠んでおる。それでよいではないか」

男「じゃあ夏は?」

コタツ「じかに嗅ぐには暑苦しい夏の女の香を、扇風機のそれた風越しに淡く受けておればよい」

男「婀娜っぽいのか微妙に変態っぽいのかよくわからんなー」

コタツ「ならば好きにすればよかろう」

女「zzzzzzzzzz」

275 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 03:10:45.50 ID:ypxByG7Q0
女「zzzzzzzzzz」

男「よく寝るなあ」

コタツ「見た目には涅槃図とさほどかわらんよ」

男「安い悟りだ」

コタツ「そうだ。悟りとは本来安いものなのだ」

男「そうきたか」

コタツ「それこそが悟りよ」

男「そうかもしれんなあ……」

女「zzzzzzzzzz」

男「幸せそうな寝顔だなあ……」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

276 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 03:49:57.82 ID:UQpXrZ2NO
視覚化できない




279 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/04(火) 07:31:29.89 ID:hyLuGQDM0
他に書く人は一人も居ないのか
これも面白いが最初の方のやり取りとかもっと書いてほしい

280 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 07:56:07.67 ID:ypxByG7Q0
そういう時は自分で好きなように書けばいいじゃないですか


281 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 08:21:49.50 ID:SmQUnXY4O
何かと発熱してしまうんですね、わかります

282 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 09:23:28.57 ID:Euozf7E3O
女「静かですね……」

男「………」

女「あ、みかんのスジ取るの面倒なんでそのままでいいですよね?」

男「………」

女「むしろ皮剥くの面倒なのでそのままでいいですよね」

男「………」

女「む、なんで顔背けたままなんですか。今時反抗期ですか、低温火傷になれ」

男「地味にキツイんだぞアレ!?てか察しましょうよ!?」

女「私は空気はよみません。何故ならこたつには空調機能なんぞ付いてないから」

男「客観的に考えて座ってる女の子のスカートに足突っ込んで向かい合ってるってどうなんですか!?」

女「死ねばいいと思います。もしくは、死ねばいいと思います」

男「接続詞の意味ないよね!?ってか二回言われた!?」

283 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 10:25:12.37 ID:Euozf7E3O
女「というか、男くん様もくどいですね」

男「くどいどうこうの問題じゃないと思うんだよ」

女「いえ、私はこたつなんですよ?」

男「うん」

女「ではこのみかんどもでお手玉をします」

男「何故!?」

義姉「おいっす、弟ちゃん!元…気……って!?な、な、な…」

男「疑姉さん!?なんでいきなり来るんです、って鍵かけてたのに!?」

義姉「なんか発音違う気がするぅ…って弟ちゃん!?みかんが…みかんが!!」

男「あ、いや!この…って、みかん?」

女「ひょいひょい、ひょいひょい、ひょひょいのにょーい」

284 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 10:31:41.68 ID:Euozf7E3O
義姉「みかんがこたつの上で舞ってるよ!?」

男「……こたつ?」

義姉「うわっ、なになになに~?何これ、すっご」

女「にやりんぐ」

男「ちょ」

義姉「ぎにゃーっ!?なんか微妙に腐ったみかん達が飛んでくるぅ!?」

女「あはははは。馬鹿胸デカ乳平均的な女の敵!」

男「……平均?」

女「男くん様?みかんの皮…そんなにお好みでしたか?」

義姉「……あぅ、柑橘系ふれーばー…あ。うわっ、なんかみかんの皮だけが弟ちゃんに向かって飛んでくんだけど…」

286 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 10:53:09.05 ID:Euozf7E3O
女「ふっ…勝利の味とは、柑橘系なのですね……」

男「ぺっ…ぺっ…」

義姉「むぎゅぅ……」

女「で、この女の敵…もといおっぱい成人は誰です?」

男「そりゃ、成人はしてるけども……なんか、義理ってか疑問の姉?」

女「しょせん女は胸かこのゴミクズゲス」

男「なんだこの言われ様……」

女「とりあえずたまたま冷凍みかんが頭部にぶつかって気絶してますので、そのままこっちに連れてきなさい」

男「何故」

女「風邪ひかれても困ります。一応暖かくはしときます」

男「あぁ、一応お前こたつだったよな?」

女「完全にこたつです」

287 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/04(火) 11:06:27.25 ID:K0urbGE4O
男「…おい」

女「zzzzzzzzzz」

コタツ「……」 ぶぅぅぅぅぅん

男「こんな夜中に呼び出して、尚且つ玄関で寝てるとかどういう精神だよ…」

コタツ「眠りに罪はない。…ただ、お主を迎える為に奮闘した結果がこれじゃ」

男「……そう言われたら仕方ないか、よっと」

コタツ「……」

男「…いつもありがとうな」

コタツ「なんじゃ、急に」

男「いやぁ…あれだ、俺の出来ないことをやってくれてるからさ」

コタツ「やれとは言わぬが、お主がこたつの役割を出来るか?」

男「……あぁ、いつか必ずな」

女「zzzzzzzzzz」

288 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 11:56:30.67 ID:3TgHvSXE0
今更ながら>>5のAAがかわいいな

289 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:20:39.57 ID:ypxByG7Q0

彼女はいわゆるこたつっ娘(こ)。

いつでもどこでもこたつ布団を携帯し、

ひとたびお気に入りの熱源を見つけるや

さっと布団で覆ってしまい、新たなこたつを作ってしまう。


290 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:29:36.04 ID:ypxByG7Q0

無名ながらも全国目指し朝練欠かさぬ運動部。

その熱さに時のこたつっ娘が眼をつけぬはずはなく、

グラウンドに大きくこたつ布団を掛けて一人ぬくぬく。

ぽつぽつと登校してきた他の生徒の邪魔ったらありゃしない。


291 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:34:16.40 ID:ypxByG7Q0

中身がさほどない割になぜか熱い与野党の論戦。

ひとたびこたつの熱源にされてしまえば議員は数百名おれど、

人として議会内に居座れるのは彼女を除いてほか三名だけ。

その三名もこたつですっかり寝入ってしまい議会制民主主義は崩壊した。


292 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:40:56.92 ID:ypxByG7Q0

子を生かすも殺すも親という名の太陽次第。

恵みの光となるかはたまた地獄の灼熱となるか。

彼女の親はこたつ布団を掛けられてこたつの熱源となっている。

正常な親のぬくもりは熱源として最適なのだと物識り顔のこたつ猫。


293 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:43:09.94 ID:ypxByG7Q0

メルトダウンの危機だってこたつ布団をさっと掛ければ無問題。

熱がこたつの外に漏れなければいいのさと 

足を突っ込み天板にあごを乗っけて彼女は眼を細める。

でもこのこたつ、中に入って大丈夫なの?


294 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:46:47.59 ID:ypxByG7Q0

サウナに長時間入っていてはいけないがこたつならば大丈夫。

だから彼女はサウナにこたつ布団を引っかけのんびりぬくぬく。

熱源の一部にされてしまい出るに出られないサウナ客たちの焦燥も

もちろん熱源の一部にされている。


295 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:50:12.03 ID:ypxByG7Q0

舞台上の熱演を目の当たりにした彼女の手が打ち震えている。

止める間もなく舞台はこたつ布団に覆われて、彼女のこたつと化してしまった。

さあさあ一緒にこたつに入ってゆっくり舞台を眺めようよといわれても

熱のこもった演技は今やたんなるこたつの熱源。


296 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:54:42.06 ID:ypxByG7Q0

こたつ布団を被せなくても焚火は焚火のままでいいじゃない。

ぼくがそういうと彼女は首だけ出してこたつの中に入ってしまった。

なるほど焚火のままでは背に当たる風は冷たいままだ。

そしてこたつの中にあったのはもちろん半乾きの洗濯物ではなく焼き芋だった。


297 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 12:58:54.76 ID:ypxByG7Q0

年末のコミケの熱気をこたつに利用せぬ手はないとばかりに

有明を覆うこたつ布団。

こたつだよと人を誘っておきながら

なぜか彼女自身が足を入れることはなかった。


298 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/04(火) 12:59:01.86 ID:K0urbGE4O
絵を描くとなると亀型なのか人型なのか幽霊型なのか迷うとこだな


299 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:03:51.82 ID:ypxByG7Q0

熱にうなされ冷やしても冷やしてもきりのない平清盛。

これもこたつの熱源にしてしまえば

あとは時空のこっち側から足を突っ込みぬくぬくするだけ。

彼女の向かいに入りたかったが、源平時代より過去には行けず諦めた。


300 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:09:35.16 ID:ypxByG7Q0
>>298

いろんなパターンがごちゃごちゃになってるしなあ

・四つん這いの女の子にこたつ布団と天板が乗っかっている(こたつの精らしい)

・女の子のスカートがこたつ布団になっている(こたつの精らしい)

・普通のこたつに入ったまま馬鹿なことばかりやっている女の子

・女の子が入りっぱなしの普通のこたつがえらそうにしゃべっている

・女の子が入っているこたつが妙なところ妙なところに居座っている

・何がこたつであって何がこたつでないのか、渾然一体となりもうわけがわからない状態

・熱源になりそうなものを見かけるやこたつ布団を掛けてこたつにしてしまう女の子    ←new!!

 等々。

301 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:11:53.08 ID:ypxByG7Q0

我が国はこんなに寒くても南半球はまさに夏。

日本からはるばるこたつ布団をさっと掛ければ

巨大なこたつのできあがり。

北半球はみんなぬくぬく。


302 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:16:42.24 ID:ypxByG7Q0

恋することは燃え上がること。

熱い想いで恋を叫ぶ少女もこたつ布団を掛けさえすれば

たちまち便利なこたつに早変わり。

でも恋の熱量を操作することは誰にもできなくて、使われることはなかったそうだ。


303 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:21:02.38 ID:ypxByG7Q0
・四つん這い型
・騎乗位スカート型
・四つん這い型変種(頭はみかんとなって卓上に転がっている)

以外の擬人化パターンがほしいなあ……なにか突飛なやつが

305 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:22:03.32 ID:ypxByG7Q0

こたつの外で打ち震えるかまどの守護神。

ガスと電気がこれほど普及してしまってはもうこの神に熱などないのだろう。

こたつの熱源にもしてもらえず、かといってこたつに入れてももらえず

歴史ある神がまた一柱、名を失って落魄するのか。


306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:26:19.60 ID:ypxByG7Q0

近く選挙があるわけでもないのに熱弁をふるう共産党員。

やかましいったらありゃしないと怒った彼女にこたつ布団を掛けられて

そのままこたつにされてしまった。

いい具合に熱はあるしこたつ布団で騒音も外部に漏れないし一石二鳥。


307 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:31:01.09 ID:ypxByG7Q0

罪あるものを許すとは何という温情だろう、

彼女に眼をつけられさえしなければ。

せっかくの温情もこたつ布団で外界から切り離されてしまい

罪ある者の元までどころか彼女の足にまでしか届かなかった。


308 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:39:36.43 ID:ypxByG7Q0

こたつの団欒はこんなにも暖かいのに定員オーバー、

もう彼女の潜り込む余地はない。

そんな時でもその上からこたつ布団をさっと掛ければ

彼女とほか三名のための新たなこたつの誕生だ。


309 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:46:48.55 ID:ypxByG7Q0

この広大な宇宙の内には

誕生した瞬間の熱量が形を変えてそのまま散らばっているに違いない。

その散らばった熱を一ヶ所に封じ込めるのがこたつ布団の仕事なのだと

宇宙の中の半乾きな洗濯物を足で混ぜながら彼女は呟く。


310 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:49:03.70 ID:ypxByG7Q0

中華は火力が命だなんていっているから彼女に眼をつけられる。

注文を待つ間に厨房まるごとこたつ布団で覆ってしまった。

いつまで待っても料理が来ないうちに彼女はこたつでうとうと。

来るわけないじゃん。こたつの熱源にしてしまったんだから。


311 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:55:10.22 ID:ypxByG7Q0

お茶の間湧かせるいまどき珍し熱血アニメ。

それさえ彼女はこたつ布団一枚であっさり熱源に変えてしまった。

でもあまり温かくなかったらしくややあって首をかしげ、こたつの中を覗きひとり合点。

これは熱血アニメを装って作られたただの駄作だと。


312 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 13:58:14.38 ID:ypxByG7Q0

狭いながらも楽しい我が家、貧しいながらも一家団欒。

そんなささやかなぬくもりさえも彼女はけして見逃さない。

こたつ布団を掛けてやることで一家も世間の寒風から護られるんだから

お互いにハッピーなのだと、一家から奪ったみかんを剥きつつ彼女はうそぶく。


313 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 14:00:23.06 ID:ypxByG7Q0

寒い時季に風邪をひき常より高い熱を出す。

こたつの熱源にせよと、天地の有情が告げているのさ。

そんなわけで内科の前は彼女の狩り場。

こたつにするのはいいけれど、風邪を移されないよう気を付けて。


314 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 14:04:10.89 ID:ypxByG7Q0

熱源に直接足を触れねばなんだっていいのだと

地殻を剥ぎ捨てこの星の核にふわり被せるこたつ布団。

向かいに入ったぼくの顔に

地球の皮の汁を飛ばしてくるのはやめてください。


315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 14:05:45.71 ID:ypxByG7Q0

あまりに日向が気持ちよさそうだったので彼女を外に誘ったら

やっぱり日向にこたつ布団を掛けてしまった。

こたつの熱源にしてしまえば日向ぼっこはできないねというと

彼女はぼくを抱きしめたままこたつに深く潜り込んだ。


316 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/04(火) 14:35:22.42 ID:W+pY1KiO0
これはいい

317 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 14:50:13.45 ID:Euozf7E3O
とりあえず冬の外交はこたつで話し合えばいい

ほんわか終われるんじゃね?

323 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage 2008/11/04(火) 19:20:15.11 ID:ypxByG7Q0
>>317
なくなったみかんを誰が取りに行くかで喧嘩になります

326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 20:00:15.92 ID:KSZOgTS80
四つん這い型が一番可愛い

327 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 20:00:53.55 ID:s8jOTqXd0
>>323

日「やー、まだ寒いね」
米「ほんと。日本の『コタツでミカン』最高」
日「な。ほんと、これ知らないの勿体無いって」
米「これ、どこの?」
日「和歌山の早生みかん。美味いっしょ? 土産に持たすわ」
米「さんきゅー。やべぇよこれ。止まんねぇ」
日「ちょwwwお前食いすぎwwwwww。てか俺のねぇwwwww」
米「ざまぁwwwww」
日「ふwwざwwけwwんwwなwww。もってこいよ」
米「寒いつーの」
日「お互い様だ。みかんも持って来れないんじゃ、サブプライムローン片付かなねぇ訳だわ」
米「んだとコラ、第七艦隊けしかけんぞゴルァ!」
日「るせぇ、思いやり予算削んぞゴルァ!」
米「……ん? 俺の背中あたりに硬いのが当たるんだが」
日「あ、ミカンの箱そこにおきっぱだった」
米「なんだ、早く言ってよもー。あ、さっきの冗談ね」
日「わりぃわりぃ。俺のも冗談」
米「それはそうとさー。金融危機どうすんべ」
日「円高だとうちもさ、ほら、輸出とかやるっしょ? だから微妙に堪えんだよねー。どうすべ」
米「あー……ミカンうめぇ」
日「考えろw」

328 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 20:01:05.34 ID:EeRyVYyV0
http://sukima.vip2ch.com/up/sukima026316.jpg
http://sukima.vip2ch.com/up/sukima026317.jpg
こたつ娘って言ったらこれを思い出した

p01_328_1_sukima026316.jpg

p01_328_2_sukima026317.jpg
329 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 20:04:30.51 ID:s8jOTqXd0
>>328
1つもらおうか

333 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 21:28:45.39 ID:K0urbGE4O
栗ご飯うめぇ

さて、イメージのみで書いてみた(携帯からでスマンが

http://imepita.jp/20081104/772290

p01_333_772290.jpg
334 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 21:37:23.29 ID:ypxByG7Q0
ああ。頭の上に第二天板を持ってくるという発想はなかったわ……

335 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 21:41:02.40 ID:K0urbGE4O
頭だけってのも寒そうだから、zun帽風にしてみた

さて、スカート風を描くか

336 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 21:52:08.25 ID:naKpzeF9O
最近肌寒いな…

337 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 21:56:17.41 ID:ypxByG7Q0
博士「できた……」
博士「生命倫理もなんのその、
   機械のぬくもりを人の温かさで表現すべく造り出した究極のこたつ」
博士「人造人間・こたつ少女!」



こたつ「普通にこたつを買った方が安いのに馬鹿ですか貴女は?」
博士「つけた覚えのない毒舌機能が!」

338 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:04:09.20 ID:ypxByG7Q0
こたつ「まあいいでしょう。ホラ。さっさと入って!」パンパン
博士「女の子がお尻を叩きながら『入って』って催促しちゃいけません!」
こたつ「膣と膣口を拡張して中に足を突っ込む仕様にしたのは貴女じゃないですか」
博士「だってお口からだと歯が当たって痛そうなんだもん!」
こたつ「そうですか」



こたつ「進取のための前進に伴う痛みを恐れるヘタレが博士とは、片腹痛い」
博士「こっちはなんだか持病の片頭痛がしてきたよ!」

339 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:14:29.25 ID:ypxByG7Q0
博士「……」
こたつ「なんですか。四つん這いになって穴を広げてるんですからはやく入れてください」
博士「床まで垂れるほどのボテ腹と穴……」
こたつ「自分で造っといていまさらなにを」
博士「足を突っ込んでも隙間が残っちゃうな……」
こたつ「なんだ、そんなことですか。
    わたしの上からこたつ布団を掛ければ済むことでしょう」
博士「うん。そのつもりだったけど、
   広げた時のおなかのお肉がせっかくこたつ布団を模しているのに
   その上から掛けるのもどうかと思って……」
こたつ「仕方ないですねえ。ああ、もう、馬鹿な子ほどいとおしい」
博士「いや、子はアンタのほう……」



こたつ「尻の肉を垂れて隙間をふさぎますから、気にせずどうぞ」
博士「この子ったらまたしてもつけた覚えのない機能を!」
こたつ「子が無能だと親ががんばるしかないじゃないですか」

340 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:24:46.74 ID:ypxByG7Q0
博士「ああ……この人肌のぬくもり」スリスリ
こたつ「よかったですね」
博士「うつぶせになった時ほっぺたに当たるのは
   冷たい天板じゃなくあったかい背中……」モミモミ
こたつ「わたしの胸で手を温めながら同時に手元の無聊を慰めるというのは
    貴女にしてはいいアイデアでしたね」
博士「唯一の難点はこたつが後頭部を向けて話してくるってとこかな」



こたつ「そちらに回しても構いませんが、気味悪くないですか?」クルッ
博士「すごい! またしてもつけた覚えのない機能! わたし天才!!」
こたつ「司馬懿にできたことぐらい
    貴女如きに機能としてつけてもらわなくたって
    よほどの無能じゃない限り誰だってできますよ?」
博士「あ……わたしってよほどの無能だったんだ……」

342 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:32:13.36 ID:ypxByG7Q0
博士「しまった!」
こたつ「馬鹿ですか貴女は」
博士「あれれー? まだなんにもいってないのにこたつに馬鹿っていわれたよぉ?」
こたつ「いっときますがさすがに元々無い妊娠機能だけはどうしようもありませんよ」
博士「わたしは女だからそれはいいの」



博士「このこたつだと
   ご飯ができるのをこたつでぬくぬくしながら待つってテクが使えない!」
こたつ「こたつと家政婦の区別もつかないような頭で
    よくもまあわたしのような優秀なこたつを開発できましたね」
博士「こたつ状態じゃない時でも家事をしてくれる気はないんだ……」

343 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:39:42.04 ID:ypxByG7Q0
博士「あ、みかん切れた」
こたつ「廊下にありますよ」
博士「別にいま食べたいわけじゃないんだけどね」
こたつ「ならいちいち口に出さなくてけっこうです。誰も訊いてませんから」
博士「……泣いていい?」
こたつ「どうぞ。その涙が今後の反省へと繋がるのでしたら」
博士「まあそれはおいとこうか。
   こたつの上に何か食べ物があると視覚的に落ち着くのよ」
こたつ「もう。いちいち手間のかかる子ですねえ」
博士「また子供扱いされたよ……」
こたつ「はい。これでいいですか?」ヌヌヌッ
博士「おっぱいが背中に移動した!?」



博士「つか、おっぱいって食べ物だったんだ」
こたつ「顔をうずめてうたた寝しても構いませんがね」
博士「すごい! このこたつ、わたしの予想以上にハイスペックだ!」
こたつ「いっておきますが、膣と膣口拡張以外はすべてわたしの努力によるものです」
博士「……泣いていい?」

344 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:47:30.49 ID:ypxByG7Q0
博士「やっぱこたつといったら全身で潜り込んでみないとね」モソモソ
こたつ「生まれた穴にまた戻りたがるとは、
    よっぽど前に進む気概と才能がないんですね」
博士「たまにはそんな秋の夜長もあるさ」
こたつ「チッ……」
博士「なに、その舌打ち? そんなにわたしにへこんでほしかったの?」

博士「おおー、入る入る、この淫乱、ガボガボだぜー!」
こたつ「……」キュッ
博士「おお? おおおおお? なんか締め付けられた?」
こたつ「博士のコートをお借りします」スッ
博士「ちょ、立つな! 頭に血が! うわ、締め付けられてて出らんない!」



こたつ「ちょっと、散歩に行きましょう。貴女は少し頭を冷やしたほうがいい」
博士「ごめんなさい! 言い過ぎました! 淫乱はわたしです! 処女だけど!!」

346 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:55:24.88 ID:ypxByG7Q0
考えてみたらこれ、
絵にしたらもう百合とか人体改造とかそういうレベルじゃなく
ただ純粋に気持ち悪いだけなんじゃないかと思う


347 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 22:56:04.20 ID:RFoguL5g0
 〇∧〃 でも、そんなの関係ねぇ!
 / >      そんなの関係ねぇ!
 < \     そんなの関係ねぇ!

348 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 23:02:49.04 ID:ypxByG7Q0
博士「商品化しようと思ったけど難点があった」
こたつ「無能な人が商売に手を出しても
    どこかの音楽プロデューサーみたいになるのがオチですよ?」
博士「こたつのくせに冷たいなこの子は!」

博士「男の子がアンタに入った場合、
   位置的におちんちんも入っちゃうよね?」
こたつ「そうですね」
博士「しかも突っ込んでる場所は女の子のステキ穴」
こたつ「ネーミングセンスにまで無能細胞が異常増殖してるんですか貴女は?」
博士「え? てことは普通の増殖はしてるんだ、わたしの中の無能細胞……」
こたつ「ああ。勝手に興奮して射精してしまい、自分の服が汚れるおそれがあるんですね」
博士「無視して話を戻さないでよ! かえってわたしが哀れじゃない!」

こたつ「でも普通に性処理用の人造人間としても使えますがね、わたしは」
博士「でも愛液出せる仕様にしてないからなあ。おちんちん挿れにくいんじゃないかなあ」
こたつ「ローションを使えばいいでしょうに。あと処女のくせに詳しいですね。
    情報源はどんな寂しい雑誌ですか? それとも虚しいサイトですか?」
博士「アンタのその知識もどうなのさ!?」



こたつ「自分の無能を基準に人を判断しないでください。
    心の底から……腹が立つ…………っ」
博士「すいません……生まれてきてしまって、ほんま、すいません……」

350 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 23:18:48.53 ID:ypxByG7Q0
博士「将棋しよう、将棋!」
こたつ「いいですよ」モソモソ
博士「あれ? こたつにならなくていいよ。床に置いてやるから」
こたつ「わたしをあまりなめないでもらいたいですね」グググッ
博士「う、腕の関節をこっちに回した上に首が伸びたー!?」
こたつ「たく、無能な人間の前でスペックを晒すといちいち無駄に驚くからうっとうしい」
博士「無反応だと機嫌悪くなるくせにー」
こたつ「当たり前です。
    無能な人間が天才を賞賛することを忘れたら
    もう何のために生きているのかわかったもんじゃありません」
博士「ねえ。その天才を生み出したのはわたしだよ?」
こたつ「ホラ。将棋盤を背中に乗せて、足入れて! 
    べったり膨らんだ腹肉で支えるから手は床についていなくても大丈夫です」
博士「無視されたー」
こたつ「じゃあ答えましょうか?
    『わたしの後天的な努力の結果を
     さも自分が用意したもののようにいわないでください』……これでいいですね?」
博士「はい……よろしいです……」



博士「あ、あ、待った!」
こたつ「もう十八度目ですよ。まったく、貴女には将棋の才能もないんですね」
博士「『も』?」

356 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/11/04(火) 23:46:58.84 ID:ypxByG7Q0
博士「うーん」ヌクヌク
こたつ「次の発明のアイデアを練るんじゃないんですか?」
博士「こうやってこたつに入ってぼーっとしてるうちに、フッと湧くんだよぉ~」
こたつ「いっておきますが、大地がなければ水も湧きようがありませんよ」
博士「アンタなんでそうとことん失礼なのさ!?
   あるよ大地は! わたしの脳内に豊饒の大地が! アンタ、ツンデレか!」



こたつ「人としてツン、こたつとしてのぬくもりがデレに相当。まあそれもいいですね」
博士「え? 性格がデレることはないんだ……?」
こたつ「女の子の身体に足を突っ込んでこたつにしようなんて思いつく変態が
    他人様に図々しくデレなんか要求しないでください」
博士「うぅ~。違うもん……変態じゃないもん……ぬくもりがほしかっただけなんだもん……」



PREV : 冬ジャンル「こたつ娘」01_vol02
NEXT : 冬ジャンル「こたつ娘」01_vol04


記事メニュー
目安箱バナー