アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「文房具」02_vol03
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- 372 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 00:02:24.33 ID:/Bpu371W0
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やつめ、まさか寝たか
- 373 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 00:06:23.09 ID:0s4EIGOC0
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まぁ寝かせてやろうぜw
保守 - 374 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 00:08:16.12 ID:eV8ssIY10
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おきてるが、さっきので、書き溜めたのを放出し尽した。
今、真っ白から、書き直してる。勘弁w - 376 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 00:18:36.77 ID:1RMGQ9NXQ
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- 377 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 00:28:02.82 ID:7UwzNM9C0
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ちょっと汚いが先生描いてみた。眼鏡は勝手につけてもた
http://vipmomizi.jog.buttobi.net/cgi-bin/uploader/src/7915.jpg
公式設定あるようだったら教えてくれると描きやすいかもしれぬ
クオリティ落ちちゃいかんから暇があったらでいいけどー
- 378 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 00:30:51.03 ID:dILR5oHE0
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- 379 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 00:47:36.96 ID:v/3JTXuv0
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- 385 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 01:52:38.94 ID:eV8ssIY10
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>>377
少し考えるために風呂に入ってた。
出てきて驚いた。
先生がいた。 たまげた。
メガネか、メガネか!!その手があったか。いや、いいな。これ、いいな、すごくいいな。
いや自分でも、この湧き上がるtktkを抑えきれない。風呂に入ったのにどうしてくれる。
いいな、ホントにいいな。 - 387 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:03:20.09 ID:eV8ssIY10
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ちなみに、公式設定なんて、
そんな殊勝なものを決めて書くなんてことを、俺は知らなかった。
いや、初めて書く小説なんでな、スマナイ。
ってことで、サクリとまとめてみた。
山の天気のようにころころ変わる気分やなもので、
設定がかわりそうだがいちおうこんナ感じ?
主人公 男 以上。
桜 イメージカラーは黒。ショートの髪で、
メイド服、フリフリカチューシャ、白エプロンはお約束。
入ってる袋は、どーしよ、考えてなかったwww黄色に桜色?漠然デすまんw
ハサミの姐さん イメージカラーは赤。腰まで届く髪は姉さん役に必須だと勝手に脳内決定。
チャイナ服に、プーマなハサミをもってます。 - 388 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 02:16:40.62 ID:+fNqqmT9O
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- 389 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 02:16:42.41 ID:7UwzNM9C0
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>>387
設定無かったのか…それはそれで凄いなww
偉い人は物語のキャラを作るときは性格と容姿はもちろんの事、表に出ない事くらいまでを
決めておくとキャラに立体感が出てくると言ってた。
正直>>1に惚れたんで邪魔じゃなければとことん付き合いたい。
- 390 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:20:54.12 ID:eV8ssIY10
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白衣の四色ボールペンウーマン
四つの性格を自由自在。イメージカラーはやっぱり白なおねーさん。
この人の茶色い髪も腰まで届きます。
身長は赤ねーさんと同じくらい。ちなみに桜は8cmぐらいかすら?
赤ねーさんと、コンビでそろうといい感じ。
スーパー弁護士、先生
ビルの中は、ゴミだらけ。しかし、愛用のデスクの上はチリ一つ落ちてたりはしません。
イメージカラーは茶色。
男性用のやっぱり茶色のスーツに、
靴はパンプスにしようと思ってたけど、絵で萌えた、革靴もイイネ。
肩甲骨付近まで延びた髪を持ってます。
絵で萌えた、メガネは必須。彼氏は只今募集中。 - 391 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:24:27.43 ID:eV8ssIY10
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>>388 まとまる君、忘れてた。
>>389 迷惑なんて、とんでもない。
全ての絵師に描いて頂いた絵は、神速で保存して、
デスクトップの宝物フォルダに突っ込んでるオレです。
よろしかったら、これからもお願いします。 - 392 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 02:29:42.15 ID:7UwzNM9C0
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- 393 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:30:26.24 ID:eV8ssIY10
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あ、先生の設定で忘れてた。
彼女は、どんな本でも読みます。
理系の本から、文系の本。推理小説に、官能小説。少年漫画に、同人誌。
得た言葉は、引用をつけて出すとか、
そんなめんどっちぃことはしない、全てを自分の知識にしちゃう貪欲な人です。
仕事はたまにしかしません、お金がなくなったら、受ける感じ。
ゴーオンマイウェイを地で行く人です、かっけぇよね? - 394 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:36:11.85 ID:eV8ssIY10
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コンパスの巫女ちゃん
無理やり起こすと大変だ、コンパス片手に襲ってくるぞ!
そんな彼女は巫女姿。巫女って聞くと、脳内に思い浮かぶような、巫女装束。
くっろーい、なっがーい、しっとりとしーた髪を持ってます。
もみ上げ長いコです。その両方に2つの鈴のついた髪留めつけてます。
定規の嬢ちゃんの相手を唯一相手にできる、天然っこ。
寝てばかりで、なかなかケースから出てきませんが、がんばれよ!
- 395 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:44:57.86 ID:eV8ssIY10
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定規のセーラー服のじょーちゃん
まずいぞ、まずいぞ、
いろんなアニメから影響受けまくってるのがわかりまくりだぞ。
そんな彼女は幼っ子。桜ちゃんよりちっちゃいとです。
イメージカラーは白と青。…、セーラー服と、雰囲気ですよ、お客さん。
髪型?正直に言うぜ。少し長めのヘルメット頭を、思いっきりすいてやってくれ。
ちょっち、カールな髪がチャーミング。
いっつも本ばっかり読んでますが、何よんでんでしょうね、
表紙を見たら英語でビッシリとか多々ありそう。
それで殴れば人を殺せそうなのは、先生とこのコの共通点です。
- 396 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 02:51:49.97 ID:eV8ssIY10
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シャーペンの阿部さん。
つなぎも、黒のタキシードも着脱自在。
ノンケもかまわず食っちまう、ご存知阿部さんだぁぁぁ。
カッコいいのに、この小説では汚れ役に…ごめんよ、阿部さん。
シャーペンの芯が急所、入れられれば悦ぶし、折られればいっちゃいます。
シャーペンはイッテモ離しませんが、
起きてるときに頼めば、潔くシャーペンを渡してくれるイイ人です。
ただし、そのシャーペンを使ってると、はじっこで気持ちよさそうにしてるのは、ご愛嬌。
- 397 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 02:56:14.19 ID:eV8ssIY10
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身長をまとめてみる。
先生175>男(170ちょい)>友達のぽっちゃり君>その妹
>>>>>>>超えられない壁>>>>>
阿部さん>赤ねー=白衣>巫女ちん>桜(8cm)>セーラー服定規戦士
- 398 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 03:06:44.59 ID:eV8ssIY10
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さらに年齢別にまとめてみる。が…阿部さんって何歳なのよ???
先生(3○)>赤ねー=白衣(20ちょい)>巫女さん(19ぐらい)>主人公(17)
>その妹(16)=桜>定規娘
よし、おわたwww
しょっぱくて、アレだが、もし質問があったら、いつでもしてくれ。
- 399 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 03:11:47.97 ID:tjuicVSh0
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- 400 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 03:15:13.54 ID:eV8ssIY10
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- 401 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 03:21:10.28 ID:tjuicVSh0
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- 402 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 03:38:11.51 ID:eV8ssIY10
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窓から暗い外を覗き見ると、いつの間にか雨が止んでいた。
じゃぁ、そろそろ帰りますと伝えると、
「ム、帰るのか?服、乾いてないのだろう?
それ以上冷やすと風邪を引いても知らんぞ。
何なら、上から布団でも持ってくるが…」先生は親指で天井を指す
>>401
ありがとう。感謝する。
明日は一日中休みなんで、がんばるよ。
んじゃ、とりあえず、今日は寝る。お休みヌー - 406 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 05:58:30.62 ID:BitqhHoHO
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保守
後、ハサミのあねさんは人類最強ならぬ文具最強設定がいいとかいう以前に30分レスが付かなかったら俺の物
- 407 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 06:08:51.72 ID:zLys+mGAO
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阻止
するつもりはないが桜タンは俺の嫁ですぅ>< - 415 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 08:26:14.72 ID:1RMGQ9NXQ
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ぐっもーにん。
じゃあ自分は巫女さんでw - 416 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 08:41:48.69 ID:BCwHStDQO
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じゃあ水のり♀タソは俺の嫁
- 418 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 09:21:36.78 ID:eV8ssIY10
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「大丈夫ですよ、先生。
それに先生のお陰で、少し一人で考えたいこともできましたしね」
「そうか、わかった。少し残念だな。
一人の雄を囲えるいい機会だと思ったのだが」
句句と、短く艶然と笑う女性を見て、プルリと俺は震えた.
おはよう。
朝起きると、ちゃんと書くとこが残ってるって、いいよね。
感謝してる。 - 419 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 09:29:46.48 ID:eV8ssIY10
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「先生、それはセクハラですよ」
「女性が言うのはセクハラとはいわん。
『誘惑(さそ)ってる』と言うのだよ」
くそぅ、この人には軽口も叩けないのか。顔が熱くなる。
- 420 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 09:52:52.97 ID:eV8ssIY10
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「冗談ですよね?」「冗談だ」
即答する先生に少しだけ膝がガクッと落ちそうになったが、
まぁ、ガッカリしたというより、ホッとする。
散らす相手としては、ちょっとハードルが高すぎるよな、いや、何でもない。
- 421 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 09:56:19.68 ID:eV8ssIY10
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一人悶々としながら、コーヒーカップを片付けて帰ろうとしていると、
いつの間にか距離にしてニ、三歩程の近くに来ていた先生が言った。
「少し…いいか?」
俺は首を先生に向けて、疑問の視線を投げかける。 - 422 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 10:03:23.88 ID:eV8ssIY10
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俺は首を先生に向けて、疑問の視線を投げかける。
すると、先生は胸のポケットから、ペンを取り出して、
両手に大事そうに持ち直した。
そのペンにブラ下がってた金髪のガキんちょも、
あぐらをかいて、手に納まっている。
何をするのだろうと見ていると、先生はそのペンに微笑みかけながら言った。
「色々あったな、そう色々あった。
そして――これからも、よろしく頼む」 - 423 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 10:04:19.73 ID:eV8ssIY10
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とっさの一言に、金髪のガキが固まる。
それは、もう、時間が止まったかのようにピタリと。
少したった後、跳ね上がるように力強く立ち上がり、
満面の笑みを先生に向ける。
ほとんど直立に、
右手を左の胸に当て最高級の敬意を表しながら―― - 424 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 10:09:48.21 ID:eV8ssIY10
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なぁ、これ、なんて言っている?と先生はこちらを向く。
言葉には出していないが、
その男の子がなんて思っているのはわかった。
「こちらこそ、ですって」
俺の答えに先生も大きく笑う。胸の桜も微笑みながらその光景を見ていた。
- 425 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 11:12:59.38 ID:zLys+mGAO
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わくてか
- 426 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 11:46:21.70 ID:dILR5oHE0
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wktk
- 428 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 12:03:41.65 ID:eV8ssIY10
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――Changing a viewpoint [In pencaceⅡ]
陰鬱な老人が、水が染みた布製のペンケースの端に陣取っていた。
胡坐を掻き、微動だにせず下を見つづける姿が、
濡れたペンケースの壁と相まって、鉛のように冷やし、重くさせる。
- 430 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 12:31:26.00 ID:eV8ssIY10
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先住の文房具たちは、
この突如として現れた暗さを撒き散らす爺さんの対応に頭を悩ませていた。
だんだんと染みていく壁を見ながら憂鬱に浸っていると、
いきなりペンケースのファスナーが開き、
この爺さんが放り込まれてきたのだ。しかも、底なしに暗い――。
- 431 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 13:02:17.63 ID:eV8ssIY10
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鞄にずっと入れられていたペンケースの中の彼女達は、
この老人がこうもまで暗い理由を知る由も無い。
少しの間、この老人を眺めていた彼女達は、
意思の疎通を図ろうと様々なことを試していった。 - 432 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 13:03:49.85 ID:eV8ssIY10
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最初、動いたのはハサミの姐さんだった。
声をかけようと近寄ったが、
かけようとした瞬間に、黒い気配が拒絶の返事の変わりに濃くなって、
諦めて首を振る。 - 433 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 13:06:23.95 ID:eV8ssIY10
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それならばと、白衣の四色さんが、緑の芯をセットし、
気分を『楽』に変えて突撃したが、
酔った様に爺さんの前で一人漫才をする彼女は空回りをするだけで、
老人は暗いままだった。 - 434 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 13:09:05.36 ID:eV8ssIY10
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見かねた巫女さんが、
ヘラヘラと老人に笑いかける彼女のボールペンに、
慌てながらあどけない足で近寄って、『哀』の黒をセットする。
哀しみの状態の彼女なら、
老人の気持ちを理解できるかもと考えたのだった。
思惑は外れ、ただ悲愁のみが二乗になる。
四色さんの哀しみは、老人の悲しみに負け悲嘆に変わり、
老人の隣に、膝を抱えて座り込んだまま動かなくなったのだ。
- 435 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 13:27:02.91 ID:eV8ssIY10
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そんな彼女を救出しようと、
シャーペンを片手にした阿部が傍によって話しかける。
何か二言三言口にした後、
返ってきた言葉を聞いたらしい阿部の顔から色が消えた。
ゆっくりとシャーペンを下に置いてそれに座り、彼もまた動かなくなった。
木乃伊取りが木乃伊になり、ただ陰鬱さだけが、三乗となる。
まさに、ブラックホール、全てを飲み込む黒き穴。
飲み込まれた質量が、さらに物質を飲み込む無間連鎖。 - 440 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 15:12:18.96 ID:eV8ssIY10
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その状況を目にして、巫女と赤い姐さんはげんなりし、
意志の疎通なんてこの老人と図れないのじゃないかと、考えながら今にいたる。
実際、ほとんど彼女達は諦めていた。
最初から何もしなかった、ずっと本を読んでる定規の少女を除いて。
- 441 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 15:14:17.73 ID:eV8ssIY10
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ちょいと、用事があって、散歩がてら歩いてくる。
ノチチ - 447 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 16:27:43.52 ID:g4j+9ViA0
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- 458 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 17:49:53.55 ID:eV8ssIY10
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- 459 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 17:54:14.90 ID:g4j+9ViA0
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- 460 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 17:55:27.67 ID:c5+8tXcJ0
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- 461 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 17:56:21.54 ID:eV8ssIY10
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す、すまない、読解力のなさを露呈した。
むかしの、センターの模試で、国語が浮き沈みするわけだorz
- 462 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 18:03:27.03 ID:c5+8tXcJ0
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センターの国語なんて何の指標にもならないよ
9割取っても駄目なものは駄目さ - 464 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 18:15:08.82 ID:eV8ssIY10
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コンパスな巫女とハサミな中華服が、
この重力場にできるだけ距離をとってやりすごそうと考え始めた時、
本を閉じる静かな音が、空気が沈んだ布筆箱に響く。
ありがとう。温かいな、本当に。 - 465 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 18:26:10.52 ID:eV8ssIY10
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そして、その本を片手に、立ち上がった。
何をするのだろうと、離れた二人が見ていると、
少女は重力場に躊躇せずに進んでいく。三人の後ろ姿に立ち止まった彼女は
「暗い」持った分厚い本で遠慮なしに、ダウナーな彼らをはたき倒した。
- 467 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 18:39:22.59 ID:eV8ssIY10
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それを受けても微動だにせず、
彼女は本を開いて、一枚の紙を老人に手渡した。
「貴方にあげる」それは薄紅色の小さな花が数個押されたしおり。
「これは、サクラソウ…かの?」老人が呟いた。その意味は、死と悲しみと――
「希望」静かに、彼女は微笑んだ。
老人はその笑みを見上げ、見つめる。
心の亀裂がわずかにだが埋まり、少し救われたのを感じていた。
――Returning a viewpoint [In pencaceⅡ] 了 - 468 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 18:40:11.82 ID:eV8ssIY10
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うぇ、失敗。
空気が変わり、三人の驚きの視線が小さな彼女に集中する。
それを受けても微動だにせず、
彼女は本を開いて、一枚の紙を老人に手渡した。
「貴方にあげる」それは薄紅色の小さな花が数個押されたしおり。
「これは、サクラソウ…かの?」老人が呟いた。その意味は、死と悲しみと――
「希望」静かに、彼女は微笑んだ。
心の亀裂がわずかにだが埋まり、少し救われたのを感じていた。
――Returning a viewpoint [In pencaceⅡ] 了 - 470 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 19:23:50.91 ID:v/3JTXuv0
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- 473 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 19:34:51.78 ID:eV8ssIY10
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先生と、金髪のガキの微笑ましい光景の後、
行動に移すなら、護身道具は忘れるなという、
とても生々しい助言と、
明日から当分有給で休みをやるという有難い言葉を頂いた俺は、
あと少しで愛しのマイホームに着こうとしていた。
>>470
うぇっへっへ、一緒に底辺を突き進もうぜwwwww - 475 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 19:44:42.00 ID:v/3JTXuv0
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>>473 バーロwwwww
- 476 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 19:46:36.17 ID:eV8ssIY10
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しかし、これほど、早く帰りたいと思ったのも久しぶりだった。
死体の件、これからのこと色々あるが、何よりも――
寒かった、それはもう貧乏ゆすりが全身に回ったかのような、
激しい震えが止まらない。 - 477 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 19:55:37.50 ID:eV8ssIY10
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ガス欠の原付を騙し騙し乗るように、
朧げに霞む頭を気合で回しながら、何とかアパートに辿りついた。
震えに肩をすくめながら部屋に入ると、のろのろと湯を沸かしてから、
ハロゲンランプのツマミを全開にする。 - 478 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 20:09:09.29 ID:eV8ssIY10
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そして、雨が染みてしまったペンケースを鞄から出して、
首賭け袋と一緒に机に置いた後、すぐに服を乱暴に脱いで洗濯機に放り込んだ。
パンツ一丁にバスタオルで身を包んだ俺は、
赤外線を放出するゴッドな機械を抱えるようにして暖をとる。
- 482 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 20:37:33.86 ID:eV8ssIY10
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俺の口から、甲高い気持ちよさそうな声が漏れた、うぅん、至福!至福なり!!
「ちょっと情けなさすぎる格好ね」と後ろから桜の呆れた声がした。
「うるせぇ、ケシゴムのお前と違って、人は寒さを感じる生き物なんだ」
「あら、心外ね、物にだって温度の高低ぐらいは感じることはできるわ。
生物と違って、それが存在の障害にならない分、あまり表に出ないだけよ」と、むくれる。
- 483 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 20:38:52.74 ID:eV8ssIY10
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「なんだ、なら、寒いのか?」
「寒いという主観的な感情はないわ。ただ、温度が低いと感じているだけ」
えぇい、よくわからんやつめ。先生のように言葉で俺を翻弄するな。
俺は立ち上がり、桜の首ねっこをつまみ上げると、
今さっきまで温まっていたハロゲンの傍に下ろす。
そして、桜にもあたるように、ハロゲンの首を少し下に向けた。
- 484 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 20:40:19.15 ID:eV8ssIY10
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「寒いなら、寒いっていいやがれ」
「だから、あなた、私の話の何を聞いて――っ!
こ、こういうのを余計なお世話っていうのよっ」と首をむこうに向けてしまった。
あーあ、素直にありがとうとか、言えないものかね、コイツは。
口でそんなことをいいつつ、
膝によりそうように体を預けてくる桜を見ながら、俺は思った。
- 485 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 20:51:10.16 ID:HzlqDMkUO
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>>484
このスレが落ちたら是非とも次スレを立ててくれ
俺は保守位しか出来ないが484の頑張りを影ながら応援するw
ただ、無茶はするない
ちゃんと寝てゆっくりでいいから書いてってくれい体調不良で書けなくなったら元も子も無いからな
wktk保守
- 486 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 20:56:28.30 ID:eV8ssIY10
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>>485
ありがとう、心遣い感謝する。
無茶は一つもしていない。
自分のペースで書いてるから、大丈夫。
基本元から不摂生な生活を送ってたからぬ。
あと、まとめとかが欲しいと言ってくれる方もいるので、
HP作ろうと、FC2で格闘中デス。
よかったら、作り方とかわかりやすくマトメてくれてあるサイトを教えていただけると
脳汁噴き出る。 - 487 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 20:57:24.86 ID:c5+8tXcJ0
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- 488 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 21:01:53.82 ID:HzlqDMkUO
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>>486
GJ!!
ただすまないのは俺はHPに関しては無知なんだよな…
とりあえず子ページの作成で第一部 第二部と分けて
第一部のページの中にさらに第一節とかで区切りをつけてSS風に区切れば読みやすいんじゃないか?
HPの完成を心待ちに保守 - 491 愛のVIP戦士 sage 2007/02/13(火) 21:27:47.44 ID:eV8ssIY10
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おk、とりあえず、フンバリつつ、この話をガンガル。
んじゃ、ちょいと続き書いてくる。 - 493 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 21:44:01.91 ID:eV8ssIY10
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38.5℃。
朝、予想通り体のだるさを感じた俺に、
完璧なる熱が表示された体温計が目に入る。
やはり帰宅部で鍛え抜かれた俺の体は、
あの環境に耐えることはできなかったようだ、貧弱、貧弱ゥ。
- 494 愛のVIP戦士 2007/02/13(火) 21:47:37.35 ID:+fNqqmT9O
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