アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「ヤドカリ少女」01_vol02
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新ジャンル『ヤドカリ少女』
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- 177 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 00:00:33.18 ID:cfrXx0pYO
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『ゲーム』
男と女はぷよぷよ対戦中
男「やりー!」女「う~」
男「次勝ったらポテチ没収な」
女「そんなのやだよ~」
男「勝てばいいんだよ」女「む~」
男「ほら始まるぞ!」女「………」
女「かったー!!」男「やられたぁ」
女「一対一ね」
男「負けねぇ~次!次!」
女「いくわよ!」
女「うう…やばいよ…詰まっちゃうよ…」
男「やばいなぁ~ポ・テ・チ!」
女「うぐぅ~…あっ!そだ!」
女「男くん!!見て!!」
男「ば…ばか!(/////)裸見せんな!」
女「今のうち~ふぁいや~ぱよえ~ん」男「まて…待てよ!」
女「アハハハ…ばたんきゅ~だね」男「くそ!きたねぇ…」
女「さて!ポテチでも食べますか…」
男「はぁ~(でも得したな)」 - 178 中二(関東・甲信越) はいはいガノt(ry 2007/03/25(日) 00:01:03.50 ID:ucPW8eaVO
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通りすがりだけど何となく思い浮かんだから投下
女「一発芸やるー」
男「おう」
女「アプサラスっ!」
男「…」
女「…でっ、デンドロビウムっ!」
男「…いや、いつも通りじゃん」
女「あぅ…こんなに頑張ったのに…寒い時代になったのね…」
男「その格好だと妙に説得力あるな…」
何かごめん(´・ω・`) - 180 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 00:05:54.62 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
女「機動性重視、って素敵だと思うよ?」
男「うむ」
女「……でも、お家というよりかはテントだよね」
男「知るか」
突き放す彼。結局ひと夏、テントで過ごすことにした彼女。
- 181 青詐欺(大阪府) sage 2007/03/25(日) 00:07:56.66 ID:V0g2Qjhc0
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「ぷよぷよのコスプレ」
「・・・」
「どう? そそる?」
「普通に駄目だろ。それぷよぷよじゃなくてぷよだし」 - 182 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 00:10:43.15 ID:j6Z36UEg0
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~学校・中庭~
女「ZZzz.....」
緑の芝。白いヤド。茶色いスズメはヤドに乗る。 - 183 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 00:11:35.31 ID:WQUzJzXx0
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- 185 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 00:16:40.11 ID:j6Z36UEg0
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~学校・中庭~
男「おいこら、女!」
女「ん、に……。むぅ~……。どしたの、おとこくん~……?」
男「どうした、じゃねぇ! ウチの布団で堂々と、しかも学校の中庭で寝るな! あぁ、もう! ほれ、背中に芝がついてる!」
女「ん、ん~……。ごめんねぇ~……」
男「謝るなら最初からするな! ったく……」
背中をはたく彼。彼女はヤドを前で抱きしめる。 - 186 大学中退(神奈川県) 2007/03/25(日) 00:17:21.04 ID:FlzwMLM20
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女「男ー見てみてー」
男「何それ」
女「お雛様っ!」
男「…」
女(反応を待っているらしい)
男「…もうその日から22日経ってるぞ?」
女「え゙っ!」
カレンダーさえ見るのも億劫 - 187 クマ(福島県) 2007/03/25(日) 00:17:23.80 ID:HpICVMKl0
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職人だろうが通りすがりだろうが1レスの重みは同じはず。騒ごうぜ!
http://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper25699.jpg
- 188 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 00:19:43.14 ID:wuKlD5QG0
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【はっぱ】
女「あの葉っぱが落ちたとき」
男「…」
女「私も死んでしまうんだわ」
男「…」
女「ねぇ、おねがい。私……生きたい」
男「…」
女「まだ……死にたくないの」
男「…」
女「……それでもあなたは……」
男「…」
女「私からこたつを取るというの?」
男「ちょっと葉っぱ落としてくるわ」
女「やだー」 - 189 名無しさん@(関西地方) 2007/03/25(日) 00:21:42.35 ID:w34Zd5sM0
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- 190 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 00:23:21.60 ID:cfrXx0pYO
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『お引っ越し』
女「はぁ~布団からでたいなー」
男「え?今なんて…」
女「布団から出たいとおもったの!」
男「そうか…(やっとベットで寝れる…)」
女「では!お引っ越し開始ー」
女「んしょ…んしょ…んしょ…」
男「芋虫みたいに張って歩くなよ!しかも(////)裸だし…」
女「お引っ越ししゅ~りょ~」
男「こたつ!」女「う~んぬくぬく~」
男「でも布団よりは…」
女「布団さぁひらべったくなったから干しといて…」
男「………おい!自分でやれよ!」
女「ぐーぐーぐー…ZZZ」
男「寝たふりすんな!早く出ろ!」
女「いやーん!」
男「いやーん!じゃねぇよ!!」
- 191 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 00:23:47.74 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
男「放せッ!」
女「いーやー!」
男「放しなさいッ!」
女「いやいやいやいやいやーッ!」
男「うおりゃぁ!」
女「あぁ~ッ! ひどいー! お家を取ったー! うあぁぁぁーん!」
布団をクリーニングに出すだけで一騒動。 - 192 容疑者(コネチカット州) 2007/03/25(日) 00:33:31.48 ID:10rIzIjIO
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- 193 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 00:34:19.39 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
男「そういえば」
女「ん?」
男「布団で簀巻きにされた場合、それはヤド、というのか?」
女「……緊縛プレイがお好み?」
男「いや、そうじゃなくて」
女「この変態ッ! でもまぁ、男君がやりたいのなら、私は別に……キャー、何いってんだろ、私ッ!」
男「……おーい」
真っ赤になりヤドに引っ込む彼女。彼は置いてきぼり。 - 194 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 00:37:17.80 ID:cfrXx0pYO
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- 196 きしめん職人(コネチカット州) sage 2007/03/25(日) 00:44:19.15 ID:S1ANrZ6HO
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布団サイコーのAAが浮かんだよ
- 198 ダンサー(千葉県) 2007/03/25(日) 00:45:51.75 ID:ZBV1sJEh0
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(゚Д゚ ):. _ かけてよし!
r'⌒と、j ヽ
ノ ,.ィ' `ヽ. /
/ i!./
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
/(*゚Д゚) かぶってよし!
/ :::У~ヽ
(__ノ、__)
'⌒⌒'⌒ヽ まるまってよし!
(゚Д゚* ),__)
( ゚∀゚ ):. _ 布団サイコー!!
r'⌒と、j ヽ
ノ ,.ィ' `ヽ. /
/ i!./
(_,. //
く.,_`^''ー-、_,,..ノ/
- 200 運転士(中国・四国) 2007/03/25(日) 00:48:39.52 ID:rePwauoVO
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- 202 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 00:49:03.49 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
女「たまには布団以外をお家にしようかな、と思いました」
男「ほぅ」
女「もちろん、コタツに逃げたりはしませんッ!」
男「なるほど」
女「はい、ホルン!」
男「それに住む気か、本当に?」
女「……」
男「…………」
女「ごめんなさい」
諦めた。 - 206 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 00:57:37.49 ID:cfrXx0pYO
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『秘技』
女「あ~んほどいてよ~」
男「知るかよ!反省しな!」
女「悪かったよ~ごめんね~」
男「ふん!俺のポテチ勝手に食いやがって!」
女「あれは…我慢できなくて~~そんな事でこんな仕打ちありえないよ~」
男「ふん!」
女「んー!んー!」
男「どうだ?動けまい」
女「しょうがない!秘技でも使うかな」
男「秘技?」
女「(ズルゥ~ン)んしょ…んしょ…」
男「き…気色悪!」
女「抜けたー!見たか!秘技ネコジャラシ!!」
男「!?…ネコジャラシ!?」女「うん!」
男「しかも裸!」女「いやーん!」
男「だからいやーん!じゃねぇよ!!」
- 208 青詐欺(コネチカット州) 2007/03/25(日) 00:58:23.68 ID:YqB0yoPNO
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期待してるスレ主の俺
- 209 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 01:00:40.47 ID:wuKlD5QG0
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【まるまる】
女「ぐるぐるー」
男「楽しそうだなぁ」
女「布団をさー」
男「うん」
女「こう……ぐるぐるっとして……」
男「ん」
女「ちょっとキツイかなー?って感覚を楽しむんだ」
男「??」
女「ほら、体温で暖まった場所から冷たい場所に足を伸ばすと気持ちいいでしょ?」
男「あぁ、なんとなくわかってきた」
女「ぐるぐるー」
男「…」
女「くるくるくる……」
男「えい」
女「ひゃん!?」
男「ふふ、俺の足冷たいだろ?」
女「や、やめて///」
男「おっと、身動きはとらせないよ」
女「////えっち///」
男「ふふ、いつものお返しさ」
- 210 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 01:02:24.34 ID:j6Z36UEg0
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>>208
書きなさいッ!俺はそうそうネタは多くないぞッ!
~通学路~
女「男君、男君! 大変なことになったよ!」
男「どうした?」
女「犬がお家に噛み付いてきて、ボロボロに」
男「……」
噛み跡だらけの布団。所有者は彼。 - 211 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 01:06:30.29 ID:cfrXx0pYO
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俺の話は全部裸オチなんだがいいのかな?
- 212 容疑者(コネチカット州) 2007/03/25(日) 01:09:27.95 ID:YqB0yoPNO
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- 213 きしめん職人(コネチカット州) sage 2007/03/25(日) 01:09:56.03 ID:S1ANrZ6HO
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ヤドカリ少女がいるなら
ヤドカリ幼女もいるだろ…
常識的に考えて - 214 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 01:10:00.09 ID:WQUzJzXx0
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- 215 運転士(中国・四国) 2007/03/25(日) 01:13:31.42 ID:rePwauoVO
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- 216 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 01:22:20.49 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
男「ZZzz.....」
女「……」
男「ZZzz.....」
女「……よいしょ、と……」
男「ZZzz.....」
女「……えへへ♪」
彼にヤドを。彼女はしばし、ヤドなしに。 - 217 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 01:22:24.44 ID:cfrXx0pYO
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【お出かけ】
女「きょ~うは男くんとお買い物~♪」
男「支度出来たか」
女「うん!」男「……あの…」
女「カバーとかオシャレでしょ!この柄お気に入りなの!」
男「あ…あのさー」
女「あ~布団屋に行きたいな~」
男「………」
女「その後ご飯でも行こうよ~私…辛いもん苦手だからね!」
男「なあ…聞いていいか…」女「ん?」
男「ふ…ふ…」女「ふ?」
男「まず…服着ろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
女「え~!」
男「なんで、え~!なんだよ!!」 - 221 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 01:30:35.08 ID:WQUzJzXx0
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- 222 運転士(中国・四国) 2007/03/25(日) 01:32:05.08 ID:rePwauoVO
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- 223 中二(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 01:37:15.24 ID:ucPW8eaVO
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男友「なあ」
男「ん?」
男友「女ちゃんって可愛いよな」
男「そうか?」
男友「何でお前みたいな無愛想日本代表のところにあんな可愛い娘が…」
男「知るかよ」
男友「なぁ、女ちゃんを俺にくれないか?お前、女ちゃんを鬱陶しく思ってるように見えるから、俺が貰ってやるよ。
それが駄目なら何日間か貸してくれるだけでいい。お前よりも優しく接して、幸せにしてみせるから。な?」
男「…」
男「…確かに鬱陶しいと思うときもある。けど生憎、アイツは俺の布団が気に入っちまったんだ。
それにアイツはものぐさだから、お前の家への長距離引っ越しは面倒くさいって言うだろうな。
あと一つ、言っておく」男「女を物みたいに言うんじゃねぇよ。アイツは歴とした俺の… いや、歴とした人間だ」
男友「…」
女「(会話が重くて間に入れない…;)」 - 224 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 01:38:45.28 ID:wuKlD5QG0
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【珈琲】
男「寒いなぁ」
女「そうかな?」
男「まあお前はそうやってずっと布団被ってるからな」
女「あー」
男「……コーヒー淹れてくる」
男「ふぅ……」
女「……美味しそうだね」
男「あったか……」
女「……ちょっとちょうだいよ」
男「え?お前布団あるじゃん」
女「それとこれは別ー。よいしょ、よいしょ……」
男「…」
ぎゅむ。
女「!ちょ、ちょっと!踏まないでよ!」
男「ごくっ……コーヒー美味いなぁ」
女「あー!」
男「あーあったけー」
女「足のけてー!」
ぎゅぅぅぅぅ… - 226 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 01:39:51.83 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
女「聞いて? よくあるじゃない。お洒落用のマント、って。布団って、いわゆるマントだと思うのよ。
だからこそ、こういうものは必要なわけで。とくに私のように布団をお家にしてる子にとっては。ね、わかるでしょ?」
男「……」
女「そんなわけで、コレは絶対に買っておいて損はないの。それにほら、私、女の子じゃない。お洒落はやっぱり、ね?」
男「言い訳はそれだけか?」
女「え? あー、うん。えっとね、実は私、代金請求先、男君に――」
高級羽毛布団没収。後、制裁。 - 227 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 01:39:58.70 ID:j5GFWmhu0
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男「んじゃ、仕事いってくる」
女「独りだとさびしいのでござるの巻」
男「おまえ、自分が実質、ニートだって理解してる? 言いたい放題だな?」
女「仲間が欲しいなあ」
男「うん、聴いてないね」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……」
女「……タラバガニって蟹じゃなくヤドカリの仲間なんだって知ってた?」
男「ニートの分際でタラバときたかッ!! てめぇはカニカマで十分だッ!!」(べしっ!)
- 228 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 01:44:34.88 ID:cfrXx0pYO
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【エッチ】
男「あれ?…無い…無い無い!」
女「どうしたの?」
男「いや…あの…ベットの下の…」
女「あーエロい奴ね!」男「知ってんのかよ!」
女「ワンパターンよね…全く…エッチ!」
男「うるさいな!で…何処やった?」
女「捨てた…」
男「はぁ~?…馬鹿野郎!中には借りた奴が入ってんだぞ!!」
女「それなら!ちゃんと返したわよ…はぁ~恥ずかしかったー」
男「え?そのままで?」
女「うん!なんか店員さんもなんか泣いていたなー」
男「なんで?」
女「なんかー男くんにも春が来たんだーってね」
男「はぁ~~~~~………」
女「元気だしてよ!代わりに私の見してあげるから」
男「…でも…お前…そんな巨乳じゃな…」
女「ふん!悪かったわね!貧乳で!」
男「…布団で叩かれた…いてぇ…」
- 229 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 01:45:40.79 ID:wuKlD5QG0
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【おでかけ】
女「たまにはねぇ」
男「お、なんか思いついたか」
女「君と外を歩きたいものだ」
男「……珍しく可愛いことを……」
女「しかし」
男「うん」
女「布団ちゃんが邪魔」
男「ちゃんには突っ込まないぞ」
女「ということで、もう一つ部屋を作ってみる」
男「んー……」
女「あの服着てよ」
男「え?ダウン?はいはい……」
女「こっちきて」
男「?」
しゅるるる…
男「!」
女「えへへ////新しい部屋ー///」
男「おまっ、二人羽折じゃないんだから////」
女「出発ー!」
男「///」
- 230 社会科教諭(コネチカット州) 2007/03/25(日) 01:47:37.09 ID:WaJ2j8RTO
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- 231 クマ(福島県) 2007/03/25(日) 01:47:45.40 ID:HpICVMKl0
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なんか幼年化が進んでる・・・ううむ
http://wktk.vip2ch.com/dl.php?f=vipper25714.jpg
- 232 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 01:47:52.79 ID:j6Z36UEg0
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~高台~
女「外はいいものだ」
男「……布団は家に置いてこいよ」
女「何言ってるの! お家はコレ! お家に置いてくる、すなわちここに置いておく! お家にちゃんと置いてあるよっ!」
男「屁理屈にもならん屁理屈を言うな!」
ヤドを放すまいと必死な少女。 - 233 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 01:49:39.87 ID:wuKlD5QG0
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【歩きにくい】
男「…」
女「夜の散歩はきもちいいねー」
男「あのさ」
女「んー?」
男「歩きにくい」
女「……そうかな?」
男「そのうえお前に主導権を握られている気もする」
女「そのとおりだけど?」
男「……でてよ」
女「死んでもいいの?」
男「学校じゃ普通じゃん」
女「だから、制服は制服。私服は布団。お出かけは……おそろいのダウンジャケット」
男「……それは……甘えてるのか?」
女「あー……そうかもね?」
男「……////」
女「ほらほら、散歩散歩!」
- 234 イラストレーター(コネチカット州) sage 2007/03/25(日) 01:51:56.46 ID:WaJ2j8RTO
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- 235 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 01:52:49.78 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
男「改めて聞くが、何でお前はいつもいつも俺の布団を放さない?」
女「ヤドカリがお家を持ってないのはおかしいと思います」
男「……それだけの理由でかよ」
女「んー。いやまぁ、他の理由ないわけじゃないけどねー」
男「何だ?」
女「…………男君の匂い、するし」
男「……」
反応しづらい空気。 - 236 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 01:53:02.98 ID:cfrXx0pYO
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書いて思ったが布団ってぶつと痛いのかな?
- 237 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 01:53:18.93 ID:j5GFWmhu0
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女「別に女の子がやどかってようが半分コンクリに埋まってようがどうでもいいじゃん」
男「やどかりなら布団よりこっちだろ」
つ【ダンボール】
女「……」
男「……」
女「……」
男「……引っ越せよ」
女「……やどかりとスネークの違いを知ってるか、ボーイ?」
男「……」
女「やどかりに大佐はいない。やどかりは天と地のはざまにあっておのれ一つを全財産とし、自由!」
男「……」
女「あ、やどかりいそぎんちゃくごっこしたいんで、そこのぬこ、布団の上に乗っけて」
男「……」
男「……………………」 - 238 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 01:54:29.29 ID:wuKlD5QG0
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【桜】
女「あ」
男「おー、綺麗な桜」
女「わ、花びら散ってる……」
男「夜桜なぁ」
女「わー……」
男「こら、手を伸ばそうとするなって。苦しい……」
女「ねぇねぇ?手通してもいい?」
男「……もっこす密着しますよ?」
女「おっけー」
しゅるるる…
男「///」
女「ほら!花びら!サクラ捕まえた!」
男「くすくす。なんだよそれ」
女「////」
男「……手ぇ……握ってもいいかな?」
女「もちろん」
ぎゅっ。
- 240 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 01:56:24.58 ID:Oh6hE5jqO
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なんか和む。。(´・ω・`)
- 243 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 01:58:42.72 ID:wuKlD5QG0
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【しり】
男「……うん。限界だ」
女「?」
男「しり」
女「ふぇ?」
男「けつ。おしり。当たってるんですよ」
女「あー……」
男「……まあ俺も男なわけで」
女「なになに?発情期?」
男「…」
女「ちなみに」
男「あ?」
女「上も下着だけです」
男「…」
女「あれ?反応しませんか?」
男「なんかな、変質者の気分が分かってきた」
女「襲う気?」
男「……」
女「……えっち」
男「どの口が言ってんだよ……」 - 245 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 01:59:58.49 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・ベランダ~
女「……」
男「お? なんだ、また日干しか?」
女「…………」
男「女?」
女「ZZzz.....」
男「……なるほど」
苦笑する彼。ヤドを落とさないよう、彼女を慎重に運ぶ。
- 246 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 02:03:14.04 ID:j5GFWmhu0
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男「たらいも~」
男「……」
男「おーい、やどかり~。いないのか?」
――――シクシクシクシクシクシク――――
男「……タオルケットまとって何やっとる?」
女「ううううう……やどかり界は弱肉強食。いい家は時により強いやどかりに奪われることもあるのです」
男「……」
ばっ!
やどかり「……」
男「……」
やどかり「……」
女「うううううう……わたしのお宿」
男「……」
男「逆に考えるんだ……タラバの仲間だから食えるじゃないと考えるんだ」
やどかり「…………!!」
女「…………!!」
男「いや、おまえは喰わねぇよ」
やどかり「…………ほっ」
女「…………ほっ」
男「いや、節足動物のほう。おまえは喰うよ?」
やどかり「…………!!!」 - 247 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 02:04:24.59 ID:wuKlD5QG0
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【ロング】
男「この服がさ」
女「なに?」
男「ロングじゃなかったら、お前しり丸見えだよな」
女「ヤドカリさんを舐めちゃだめだぞ」
男「え?」
女「柔軟性があるんですよ。こんな感じ」
しゅるるる…
男「////結局抱っこじゃん////」
女「ただねぇ、ずっと抱きついてるのは疲れるんです。だから……私がすっぽり
隠れる服をもっともっと、いっぱい買ってきて?」
男「……なんかもう、どうでもいいや。……このまま抱えたら、俺生しり鷲づかみ?」
女「///言い方があるでしょ!言い方が!////」
男「……柔らかいなぁ……」
女「////変態///」
男「ふん、どっちがだよ」 - 248 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 02:08:45.53 ID:j6Z36UEg0
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~男宅・居間~
女「本来、ヤドカリは海に住まう」
男「そうだな」
女「だけど、私は陸に住んでいる……」
男「いやまぁ、そうだけどな」
女「もしや突然変異種!」
男「精神科医にかかってみるか?」
女「冗談に付き合ってよぉ……」
男「いや、正直、付き合うのに疲れた」
女「むー……」
不満そうな彼女。彼は優雅に茶をすする。 - 250 フート(千葉県) 2007/03/25(日) 02:10:56.03 ID:wuKlD5QG0
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【ただいま】
女「ただいま」
男「はいはい、おかえり。ただいま」
男「なんていうか……家帰らないでいいの?」
女「まあ、血筋だし?」
男「……常識って案外普通に崩れるんだな」
女「一度これと決めた家からは、そうそう離れないものさ」
男「でもやどかりって、結構頻繁に家を変えてると思うんだけど」
女「こんなにジャストフィットするのに……私は変える気しないよ?」
男「それは俺のこと?布団のこと?」
女「?前者に決まってるじゃん」
男「……変に素直なんだよなぁ」
女「?」
女「しかーし」
男「あー?」
女「家が浮気したら……どうなるか分かるだろうな?」
男「……家が浮気って……」
女「泣くぞ?」
男「お前もう眠いんだろ」 - 251 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 02:11:48.59 ID:j5GFWmhu0
-
女「そもそもやどかりの足は殻にしがみつくことに特化していて、歩くのには使えないのですよ」
男「小器用に足で布団にしがみついてんじゃねーよ」
女「もっぱら移動は匍匐全身」
男「おまえはてけてけさんか」
女「……」
男「……」
女「……なぜ昔のわたしを知っている?」
男「OKOK。まあ待て宿者。時に落ち着け。今からくねくねのいる田んぼに捨ててやるから」
- 252 DJ(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 02:11:57.82 ID:3OJMx+dnO
-
ギザミやザザミを擬人化するスレだと思ったのに
- 255 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 02:15:04.10 ID:j6Z36UEg0
-
~男宅・居間~
男「ZZzz.....」
女「ZZzz.....」
ヤドの中、二人仲良く寝る夢の中。 - 257 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 02:20:20.29 ID:j5GFWmhu0
-
擬人化するぐらいならそのまんまで楽しむのが俺のジャスティス
- 258 日本語教師(福島県) sage 2007/03/25(日) 02:20:33.14 ID:keC5HUkR0
-
初めてのデート編
男「なぁ…」
女「なーに?」
男「...............」
女「.......んー?」
ジーっと見つめあって…
チュ
女「きゃっ///」
男「好きだよ///」
男「ずっと好きだよ」
女「///」
男「ほら、恥ずかしがってないででておいで///」
反省はしてない。 - 259 留学生(愛知県) 2007/03/25(日) 02:21:40.75 ID:j6Z36UEg0
-
~坂道~
女「むぅ~……。この坂、お家と荷物があると、つらいよぉ~……」
男「諦めろ。それがお前の背負ってるものだ」
女「んむむむむぅ~……」
男「……」
女「うぅぅぅ~……」
男「はぁ……。ほれ、荷物持ってやるから。これで軽いだろ」
女「あ、ありがとぉ~……」
男「俺もつくづく甘いと思う」
真っ赤な顔して歩く彼女を見捨てられなかった。 - 260 光圀(福岡県) sage 2007/03/25(日) 02:21:46.33 ID:TdUzacCV0
-
・・・ぶっちゃけただの引きこもり少女じゃね?
- 262 運転士(中国・四国) 2007/03/25(日) 02:24:34.14 ID:rePwauoVO
-
外出とかしてる辺り引きこもってはないんじゃない?
- 263 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 02:28:26.38 ID:mMAoeLx80
-
- 264 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 02:30:43.80 ID:Oh6hE5jqO
-
- 265 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 02:31:15.16 ID:j5GFWmhu0
-
- 267 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 02:39:16.93 ID:mMAoeLx80
-
じゃあ、ガシガシ書いてみる。
女「まあ、二人で暮らすことになったわけで」
男「オレは認めてないけどな」
女「部屋割りを決めたいと思います」
男「……」
女「何か言いなよ」
男「いや、お前にしては案外まともだったんでびっくりした」
女「ひどー」
男「で、部屋割りは? どうするよ」
女「私の希望から言っていい?」
男「いいけど」
女「じゃあさ、居間が欲しい」
男「……その心は?」
女「こたつにテレビにゲーム機にPC!
夢のような環境だよねー」
男「外出る気ゼロか?」
女「うん」
男「じゃあ、却下。玄関に変更。
ここなら外に出たくなるだろ?」
女「ひどー、私から引きこもり分を抜いたら何が残るって言うのー!?」
男「バイトくらいしろよ!」
- 269 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 02:42:19.17 ID:mMAoeLx80
-
男「……と、言うわけなんだよ」
男友「ふーん」
男「ふーん、ってお前、ちゃんと聞いてたか?」
男友「聞いてたよ、この色男」
男「お前」
男友「うらやましい状況じゃないか。女と同棲。内縁の妻」
男「妻って、飛躍しすぎだろ」
男友「知ってるか、法律上では同棲イコール内縁の妻になるらしいぞ」
男「マジで?」
男友「マジ。お前も厄介なことになったなあ」
男「うわー、改めてどうすればいいんだ、オレ」
男友「押し倒しちゃえ」
男「は?」
男友「そして婚前交渉、素敵に妊娠、出来ちゃった婚ー。
若者の性の乱れとして、お茶の間に話題を振りまくデータの一つとなった後、
卒業後すぐに就職し、一人の父親としてかわいい家族のために汗水垂らす。
いい人生じゃないか」
男「どこがいいんだよ」
男友「全然良くないな」
男「……」
男友「まあ、一つ言える事は、早まったマネはするなよ」
男「……」
男友「後悔は先に立たないからな」
男「……」
男友「あと、困ったことがあったらちゃんと俺に言えよ? 相談くらいなら乗ってやるからさ」
男「何かさ」
男友「うん?」
男「頼りになるお前って気持ち悪い」
男友「泣いていい?」 - 272 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 02:51:10.72 ID:mMAoeLx80
-
女「ポテチ買った?」
男「ほい」
女「飲み物は? コーラ以外認めないからねー」
男「ほれ」
女「あ、氷買ってきた?」
男「忘れた」
女「アンタって人はー。
夜通し酷使した目を癒すために、氷は必要でしょうが!
何で忘れてくるかなー」
男「すまん、すぐに行ってくる」
女「もう、気が利かないなー、ったく」
男「……」
女「……」
男「何でオレがパシリやってるんだ?」
女「え、今気が付いたの?」
- 273 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 02:54:37.20 ID:mMAoeLx80
-
男「本当に外に出ないんだな」
女「ヤドカリですからー」
男「そして、こたつから出る気はないと」
女「ヤドカリですからー」
男「ポテチ何袋食べた?」
女「覚えていませーん」
男「オレの記憶では、12袋買ってあったんだけど」
女「何のことかなー」
男「……」
女「……」
男「……布団ひっぺ返すぞ?」
女「ごめんなさい、10袋食べて2袋予備に持ってました」
男「よろしい」
- 274 産科医(宮城県) 2007/03/25(日) 02:57:56.37 ID:KXeIeH910
-
女「んー……。なーんか、この家(やど)にも飽きちゃったなー」
男「むりやり間借りしといてその言い分はないだろ……常識的に考えて……」
女「いやいや、飽きたってのはさすがに冗談。でもさー、ヤドカリの生態知ってるよね?」
男「生態と一口に言っても……成長すると新しい貝に乗り換えるってやつか?」
女「そうそう、それそれ。んで、それを踏まえてこいつを見てくれ。こいつをどう思う?」
ボイーン
男「すごく……大きいです……」
女「ねー? だからさー、新しいこたつ買おうよー」
男「何でそうなるんだよ。こたつから溢れるくらいの乳になったってんならまだしも」
女「なんだよー、いいじゃんよー。そもそもコレを成長させたのは男でしょー」
男「お前だってそこを重点的に攻めろとか言うくせに……」
女「……まあ、それはそれとして……。仕方ないなー、この技だけは使いたくなかったんだけど……」
男「なにを大げさな……」
女「実はねー、こたつ布団の内側に男が出したアレがこびりついてカピカピにn」
男「分かった、俺が悪かった。今すぐ新しいのに取り替えよう。っていうかそういうのは早く教えろよ」
女「ワーイ」
男「だから早く出ろ。その布団は洗った上で捨てるから」
女「……知らないの? ヤドカリってヤドから出たら死んじゃうんだよ?」
男「それはカタツムリだろ……常識的に考えて……」 - 275 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 03:06:03.88 ID:mMAoeLx80
-
男「ヤドカリはさ」
女「うん」
男「貝殻に住むわけだ」
女「うん」
男「で、成長につれて、どんどん貝殻を大きいのにとっかえていく訳だ」
女「うん」
男「そこで、問題だ。
大きい貝殻が欲しいのに、手元にはちょうど良いのが無い。
ふと見ると他のヤドカリがピッタリのを持っている。さあ、ヤドカリはどうする?」
女「はい、先生ー」
男「はい、女さん」
女「私なら奪い取りまーす」
男「荒っぽいけど正解。
で、その方法がさ、相手の貝をガンガン叩いて、
驚いて出てきた所を奪い取っちゃうわけだ」
女「なるほどー、男君ありがとうー。
ヤドカリについてすごく詳しくなれたよー。女さん大感謝ー。
で、その手に持ってるイスを下ろしてくれたら、もっと感謝するんだけどなー」
男「オレのまったり一人暮らし生活を返せ!」
- 276 産科医(宮城県) 2007/03/25(日) 03:09:39.18 ID:KXeIeH910
-
女「あー……こたつサイコー」
男「サイコーはいいけど屋外に持ってくるのは止めろよ」
女「この気持ちよさは放せないよー。もう私こたつと結婚するわー」
男「俺の話聞いてないだろ?」
女「そんで世界で初めてこたつの子どもを孕んだ女になるの」
男「奇形児ってレベルじゃねーぞ!」
女「男はあれね。偽装結婚用のスケープゴートね」
男「俺はこたつ以下かよ!?」 - 277 講師(徳島県) 2007/03/25(日) 03:15:39.84 ID:mMAoeLx80
-
男「外出ないの?」
女「うん」
男「太るぞ?」
女「私、着やせするタイプだから」
男「それって太ってるって言わない?」
女「でもさ」
男「うん」
女「脱いだらスゴイよ?」
男「……」
女「タラバガニも裸足で逃げ出すよ?」
男「……」
女「……」
男「いや、そこは脱ぐなよ」
女「あはっ、びっくりした?」
男「……びっくりしたけどさ」
女「あははー、純情だねー」
男「ほっとけ。てかさ、いつになったら服着るんだ?」
女「クリーニング代って高いのよねー」
男「オレに払わせる気か?」
- 278 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 03:26:38.86 ID:WQUzJzXx0
-
ああ……こんな時間になってまとまった。
何レス使うんだこれ。
投下おk? - 279 産科医(宮城県) 2007/03/25(日) 03:27:06.36 ID:KXeIeH910
-
男「親戚がカニを送ってくれたぞ……ってちょっと待て、なんだその親の仇を見るような目は」
女「共食いさせようとするなんて……それはどこの本当はエグい日本昔話なのかな? かな?」
男「いや、ヤドカリはカニじゃないうえにそもそもお前は人間だろ! ヒューマンだろ! ホモサピエンスだろ!」
女「言い訳は聞きたくない! というわけでこのタラバくんはボッシュートでーす。チャラッチャッチャッチャッー」
男「やっぱり独り占めしたいだけかよ! おい、待て! 逃げるな! こたつの中に引っ込むな!」
- 280 産科医(宮城県) 2007/03/25(日) 03:39:48.24 ID:KXeIeH910
-
女「まあ確かにヤドカリみたいな女=こたつにべったり……ってのもありきたりだよねー」
男「……誰と話してるんだ?」
女「というわけで、新しい家を用意しました」
男「これは……あれか、あの服とか入れておく……行李だったっけ?」
女「その通り! さあ、憧れの新居へダイブイントゥーブルースカイ!」
すっぽり
女「おおー、思ったとおりにぴったりフィット!」
男「それはよかった。じゃあそういうことで」
女「え? あっ!? な、なんでフタ閉めるの!? ちょっ、待ってよー!」
男「安心しろ、ちゃんと空気穴は開けておくから」
女「そういう問題じゃ……うあー! やみゅてぇー!」
バタン
男「さーて、今の内にコタツしまっちゃうか。ついでに布団もクリーニングに出しちゃおう」
女「あ、ああーっ! 私のこたつが! ホームタウンが! エデンが! パラダイスが!」
男「クリーニング屋に行ってくるから留守番頼むな。まあ、その状態だと留守番以外にやることなさそうだけど」
女「うああ……まてこのやろ……まちやがれーっ! 覚えてろ、帰ってきたら地獄の底にたたきおとしてやるーっ!」
- 281 産科医(宮城県) 2007/03/25(日) 04:18:51.45 ID:KXeIeH910
-
女「うー……ねえ、いつになったらこたつ布団が帰ってくるのー?」
男「昨日の今日で帰ってくるわけないだろ、一週間はかかるぞ」
女「い……一週間!? こたつ無しに一週間!? ダメだ、確実に死んだわ……」
男「その行李があるじゃないか」
女「……こんな例え使いたくないんだけどさー、ウ○コで出来た服着るよりは素っ裸の方がマシだと思わない?」
男「ということはなんだ、ヤドカリ的に考えると行李=ウ○コって式が成り立つわけか」
女「というより……こたつが素晴らしすぎるせいで他のものがダメに見えるんだよね」
男「普通に使う分にはそうだけど……背中にしょって歩くという点から見れば最悪の部類に入ると思うぞ?」
女「そんな薄情な考えだから”春になったらこたつをしまおう”なんて血も涙もないことが言えるのよ」
男「……薄情の意味分かってるか?」
女「そりゃ確かにこたつは持ち運びに適さないけど、誰でも欠点くらいあるじゃん? その欠点ごと愛してこそ人間じゃん?」
男「……こたつの話だよな?」 - 282 容疑者(埼玉県) 2007/03/25(日) 04:31:23.19 ID:TjUb1fRn0
-
保守支援、クオリティ低くてスマン
http://www.jpdo.com/link/1/img/43102.jpg
- 283 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:35:59.88 ID:WQUzJzXx0
-
- 284 赤ひげ(大阪府) 2007/03/25(日) 04:40:02.35 ID:Y2wdccZN0
-
>278さっさと投下汁
>282乙 - 285 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:45:00.68 ID:WQUzJzXx0
-
>>284 すまんです。では投下
?「何で段ボールなんて背負ってるの」
??「家、だから。本当は毛布があったんだけど、取られちゃった」
?「家に帰らないの」
??「「お前など出て行ってしまえ!」って言われたから。家はもう段ボールだけなのです」
?「……変だよ、君」
??「知ってる。お医者さんは、病気なんだって言ってた」
?「何ていう病気?」
??「精神病。あとは憶えてない」
?「駄目じゃん……」
??「だから、もうお家はここだけなのですよ。三日目」
?「大学、いったんじゃなかったっけ」
??「強制退学」
?「あ、そう。酷い親だな。こいよ。とりあえず俺の家にきて、温まって、
それからお前の家に行って―――」
??「あそこはもう私の家じゃないんだよー」
?「……何で!」
??「何ではこっちだよー。何怒ってるの?私は、ヤドカリだから。
背負ったこの子が家なんです。もう、追い出される心配なんてないんです。
一軒家最高ー」
?「お前、頭おかしいんじゃないのか」
??「だから、言ったよ。病気なんだって」
昔の夢を見て起きた。雨の中、傘をさして、変な少女と語らう話。
- 286 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:45:27.00 ID:WQUzJzXx0
-
何でもない朝だった。
日曜日なので、何時に起きなければいけない、という事もないのだけれど、
そこそこに染みついてしまった習慣の為か、体が勝手に布団を横にのけてしまっていた。
もう少し寝ていたいのは山々だけど、二度寝というのは恐ろしいもので、
一度二度寝(一度なのに二度とは言い得て妙なり)してしまうと、多分、
昼頃過ぎまで寝てしまうんだろう。抗い難い宿命みたいなものだ。
這うようにして布団から起き出した。
脳味噌を加減なしにシェイクしてくる目覚まし時計を止める。
今は真冬だから、どうしても布団から出たくなくなってしまうのだけど、
言っていても始まらない。せっかくの休日が始まらないのは困る。
背伸びすると、背中がぼきぼきと音を立てた。健康不良だといつもこうなる。
やや貧乏暮らしなので、寝巻きなどという物は購入していない。
ワンサイズ大きいシャツの上から着込んだ黒とか茶のトレーナーが、自宅での普段着兼用寝巻きだった。
ズボンは買った当初から水色のジーンズを履きっぱなし。靴下は脱いでいるが、脱ぎっぱなし。
昨日は夜遅くまでバイトだった。
最近、外出がイコールでバイト、という生活サイクル。帰ったら飯を食って寝るというスタイル。
親元から離れて結構な時間が経過した。多分、半年かそこいら。
親は悪い人でなく、“ある事情”で俺が迷惑をかけたくないから一人立ちしているだけだ。
生活する為にはバイトするしかないので、入れ替わり立ち代り、バイトが入っている。
我が家はどちらかというと安普請のアパート。
六畳一間で個室トイレあり、省スペース過ぎる風呂あり。家賃は伏せる。
中は壁紙はないけれど、隙間風が吹き込んでくる事もないし、窓ガラスも耐久度があって、
相当の風が吹かない限りうるさく震える事もない。
お隣さんの家の携帯電話の目覚ましアラームが微かに聞こえてくる。
休日出勤ご苦労様といったところだろうか。 - 287 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:46:05.85 ID:WQUzJzXx0
-
炬燵の上に置いてある古い機種の携帯電話に表示された時刻は八時。
携帯の隣においてある粗末な籠の中には、みかんが入っている。
でもみかん以上に多いのがみかんの残骸で、俺は少し眉を顰めた。
男「家主なのに、食べられるみかんが残り二個っていうのは……」
頼まれて昨日買ってきたばっかりなのに。
確か、十五個は買ってきた筈だ。
たった一晩で何で十三個も食い尽くされているのだろうか。
ごとり、と炬燵が微動した。
男「あ、まさか、炬燵のスイッチ切ってないんじゃないだろうな……」
俺は反対側に回り込んだ。
目線は下へ。
ちょっと茶色がかった、綺麗だが少しくせっ毛のショートヘア。
枕代わりにしている、折り曲げた座布団に突っ伏している小さな顔。
すやすやと炬燵を棲家にして寝ているのが約一名。約じゃなくて一名。
男「……」
先にスイッチ確認。よし、切れてる。
つけっぱなしだったら電気代の交換としてどうしてくれようかと思ったけれど、杞憂でよかった。
でも、個人的には、“一夜のミステリー・みかん食尽事件”での立件も視野にいれているので、
簡単には許さない事にした。
男「……ふっ」
耳に息を吹き込んだ。
女「ふあっ!?」
横向きに弾けるように仰け反って、炬燵の脚に突っ込んで自爆した。
更に痛みで悶えて反対側に転がって二次災害。いや、二次自爆か。もしくは事故。
どれでもいいんだけどね。
さすがに我慢できない痛みだったのか、動く事を止めてぴくぴくと震えている。
男「大丈夫か……」
女「……ゆ、許さないよ……」
言って、女は「ぐふう」と唸った。
ぐふうって何さ。颶風? - 288 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:46:34.18 ID:WQUzJzXx0
-
痛みに耐えている女は一旦置いておき、朝食を作る事にした。
今日は休みなので少しだけ凝ったものを作っても良かったのだけれど、
彼女を先に起こしてしまった以上、うだうだとコールされたらかなないので、
卵と食パンを二つずつ焼き、目玉焼きとトーストを作る事にした。
その間にさっさとレタスを数枚水につけておいて、更に添える。
机の上に置き、二人分の食卓が完成。
食べ物の匂いにつられて、女がのそのそと動く気配。
炬燵に脚を入れて、スイッチを入れた。
炬燵布団の中から、二枚のタオルケットに包まって出てくる女。
男「今朝寒かったのはそれが原因か……」
女「ぬくぬくだよ」
奪取しやがったらしいです。
俺は寒々だったっての。
男「お前さー」
女「んー?」
男「ヤドカリなんだよな」
女「うん」
男「何で分離してんのさ」
女「……コア●ロックシステム」
男「ヤドカリじゃないじゃん」
しかも脱出機構をこんなところで使ってどうするんだ。
男「それより、今日はタオルケット返してくれよ」
女「じゃあ、布団にする」
男「なお悪いよ……」
女「じゃあ、毛布がいいー」
男「でい」
引っ張る。
女「うきゃー」
女の子らしいかわいい声で楽しそうに言った。 - 290 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:47:26.76 ID:WQUzJzXx0
-
女の子らしいかわいい声で楽しそうに言った。
既に二人の前の皿には食べ物がなかった。
少しだけ水滴の残る皿を重ねて、シンクで水につけ、さっさと洗い物をした。
女が今日も今日とてテレビがない事を愚痴っている。
いつもみたいに「はいはいいつか買おうな」と流した。
炬燵の中にある脚でげしげしと蹴られた。痛くないけど体ががくがく揺れるのでやめてくれ。
女「ぶう」
男「ヤドカリから豚にクラスチェンジしたか……」
蹴られた。臑だったので少々ダメージが大きかったから、頭にでこぴんをかましておく。
女「うあー。酷いー」
仄々、仄々。
今日は良い天気だから、布団を干そう。タオルケットも、敷布団も掛け布団も、炬燵の布団も一度に干してしまおう。
窓の外だけじゃなくて、アパートの小さな駐車場も使おう。
波板が置きっぱなしだったから、それに載せれば太陽の暖かさを十分たっぷり吸収してくれる事だろう。
あそこは昼間はがらがらに空いているのだ。
あの老管理人さんに言えば問題なく使わせてくれるだろう
- 291 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:48:12.73 ID:WQUzJzXx0
-
で、部屋に帰ってきました。
案の定、徹底抗戦の構えのようです。
部屋の隅っこに炬燵を移動させて完全に守備体勢だ。
女「メトロポリス!」
男「……メトロポリス?」
女「間違えた。ム●ロポリス!」
男「……知ってる?」
女「い?」
男「ム●ロポリスの防御能力は●子力研究所のバリアーくらい意味がないんだ」
女「じゃ、じゃあシェルダウン」
男「はいはいメガ●ードメガ●ード」
女「やー!男君のえっちすけっちわんたっちー!」
男「ワンタッチすらしない!ってやっぱりまだ下着姿だったのか!」
顔が火照っているのは自分でも判ってるけど、衛生上、今日こそ干さない訳にはいかないのだ。
何度も何度も格闘を繰り返し、冬に入ってからは全戦全敗。
次はいつ晴れの日の休みであるか判らないのだから、この機会を逃す事はできない。
引っ張り合いになる。
破れないといいけどな、タオルケット……。
男「じゃ、今日のご飯抜き」
女「ひ、卑怯な!兵糧攻めは酷いよ!」
男「補給線すらない君にはさぞ辛かろう」
女「にうあー……」
項垂れた女。彼女、見ての通り、自炊能力はかなり低い。
電子ジャーでもおかゆを作ってしまう事があり、味噌汁すら作れない。
昔は作れたらしいけど、今は作れない、という。
前に、実際に俺がご飯を作らなかった時があった。
結局女は空腹で折れ、布団を干す事に成功した。
暫く不貞腐れて話してくれなかったけど、
少しだけ豪華な食事をこしらえたらあっさりと起源が回復した事も追記しておく。
- 292 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:49:33.51 ID:WQUzJzXx0
-
女「……服ないよ」
男「あるよ。ちゃんと量販店で買っといたから」
女「やだ。服着るくらいなら裸で過ごす」
男「そこまで……」
徹底し過ぎだ。偉い先生も言っていたぞ。何事も徹底のし過ぎはよくないのだと。
というか、ストリッパーと暮らしているなんて噂が立つのは嫌だぞ俺は。
男「仕方ないなあ……」
ヤドカリっ子を外出させて生活能力の向上を目指すつもりだったけど、
どうやら下着姿もしくは裸、その他は被り物、という三択しかないようだ。
倫理観にスパークが走ってエラー表示が出てるんじゃないのか。
まあ、今更も今更なんだけど。
奥の手を使う事にしよう。
男「じゃあ、夏布団被っといて」
女「……お寒いお兄さんですね」
男「誰が」
女「寒い時代になったとは思わんかー」
間延びして言われたらワッ●インさんの名言も台無しだった。
- 294 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:49:53.29 ID:WQUzJzXx0
-
男「寒い季節ではあるけど」
女「んー。妥協してあげるから、ポテチ……」
男「運動もしないでぐでぐでしてたら太るぞ」
女「男君がいない間に運動してるから」
男「……」
今何て仰りのたまい申され奉りやがられましたかこのヤドカリさんは?
男「……外、出てるんだ」
女「ん。運動する為だけに」
男「それ以外は?」
女「ヤドカリからカタツムリに変態してみたり、とか……」
男「へえ、そう。ふうん」
女「へえ、そうなんでやす。不運、ですね。私みたいな人に捕まるとはー」
……いや。別に、そこは不運じゃないけど。今、結構幸せな時間だけど。口には出しませんけど。
男「どっちがいいかな。次の“休日で晴れの日”がくるまでご飯抜きか、夏の薄手の布団で我慢するか」
女「きゅ、究極の選択だね」
男「これで究極だったら世界で生きていくのはさぞ辛いだろうね……」
女「大丈夫。男君のマイホームをずっと守って生きるから」
―――願わくば、もっと広い世界を見てくれますように。
冗談半分本気半分でそう神様にお願いせずにはいられなかった。
- 295 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:50:19.55 ID:WQUzJzXx0
-
押入れからずるずると布団を引き出してくる。
ちゃんとビニールで包んでおいたから出したくなかったというのが本音だけど、
この際うだうだと言っている暇はない。
一日は二十四時間しかないのだ。そして冬の太陽は沈むのが早い。
女は炬燵と密着させて置いた薄手の布団の中に入って住居を移し、俺は二階建てのアパートの階段を降りて、
一番端にある管理人さん(大家さん)に許可をとりつけ、
布団日干し作戦を開始。
夏時は苔生していた古いブロック塀に、先日見た透明の波板が放置されていた。
手にとって、なるべく日の当たりの良い、邪魔になりにくい位置を陣取った。
アスファルトの駐車場に並べられた波板の上に、
二往復して揃えた炬燵布団と掛け布団、タオルケット二枚を敷いた。
心配だった波板の枚数はぎりぎり足りた。
敷布団は自室の窓枠に引っ掛けておく。枕は一緒に下で日向ぼっこだ。
ついでに女も日向ぼっこ……してるし。
女「……暖かい」
男「お前さあ。まさか……下着のまま?」
女「私はヤドカリです」
男「……」
女「私というヤドカリの家は布団とかなのです」
男「……」
女「本来何か着るのは不本意ですが、下着を仕方なく着ています」
男「やっぱりか!」
頭を抱える。 - 296 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:51:01.21 ID:WQUzJzXx0
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公衆の面前で下着姿の上に布団を被っているだけ、という奇異に過ぎる人が同居人です。
誰がこんな事言い触らせようか……。
男「部屋に戻るんだ」
女「ここち良いお日様に私の心はメロメロです……」
男「メロメロしながら戻るんだ」
女「にうあー……」
もうちょっと俺の体面も考えてほしい。
いくら管理人さんが大らかとはいえ、裸で歩き回られると追い出されかねないというのに。
女「じゃあね、一緒に部屋でゲームしよう」
男「新しいソフトなんて買う金ないぞ」
女「いつもの落ち物でいいよー」
男「うい」 - 298 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:51:24.93 ID:WQUzJzXx0
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ゲームは俺の惨敗だった。
普段は日がなアパート近辺でしか活動していないニートには勝てない。
無謀な勝負を挑んだ蛮勇はぱっと散ってしまったのだった。
布団を裏返しに外に出る。時刻は午後一時。
場所も入れ替えた。
中に戻ると、女が昼寝モードに入っていた。何でこんなに寝れるのか理解不能だよ。
隣に胡坐をかいて腰を落ち着けた。
―――無防備な寝顔をつねったのは、嗜虐心からではないよ。
女「にうあー……何すんのー……」
男「いや、えらく幸せそうだなって。誰に憚る事もないというか」
女「だって、私の家に入っているからね。もう、雨に打たれないし、
石投げられなくいし、男の人に襲われそうにもならない」
男「……そうか。じゃあちょっと布団くれ」
女「や」
男「休日にしては早起きしたから、俺も眠たいんだ」
女「下着姿の女性に布団を寄越せなんて、変態だよ」
男「変態のお前が言うか……」
女「私は、ヤドカリ」
男「あ、さいですか」
女「引っ張らないで……家から追い出さないで……」
男「わ、解ったよ。泣きそうになるなって。悪かったよ」
上目遣いに睨んでくる同居人の頭を撫でた。抵抗しないので、何度も何度も撫でた。
その内もぞもぞと動いて寝てしまった。
俺は横で壁に凭れかかって寝た。 - 299 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:51:46.16 ID:WQUzJzXx0
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?「君には関係ない事だ」
??「関係なかったらきません。いくら何でもやり過ぎです」
?「さあ、悪いが帰ってくれ。こっちは暇じゃないんだよ」
??「ちょっと待ってください」
?「しつこいぞ。もう一時間以上話してるじゃないか」
??「たった一時間でしょう!?自分の娘を何であんな風に―――」
?「養えないものは仕方ないだろう!」
??「最低でも施設に入れるとか、あったでしょう!?」
?「施設に払う金もないと言ったら君はどうする」
??「え……」
?「いくら病気だからと言って、誰が好き好んでここまで育てた子を手放すんだ」
??「でも、弟さんも妹さんもいらっしゃるじゃありませんか!」
?「だが、あの娘を介護していくだけの金はないと言っているんだ」
??「……」
?「もう借金だってしている。返済もある。これ以上は無理だ。君が金を出してくれるのか?今の君にそんな金が出せるのかい」
??「何を言ったって、追い出すなんてありえない」
?「何度も言ったろう。追い出したんじゃない。家出だよ」
??「出て行けって言ったのはあんただろ!!」
?「だからといって今更戻ってこられてもどうしようもない」
??「あんた、どんだけ意味不明な事言ってるか解ってんのか!」
?「……一人立ちもできていない君に、
家族を男手一つで養っていかなければならん者の結論は理解できない事は解る」
- 300 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:52:27.56 ID:WQUzJzXx0
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男「ふざけんな!!」
女「ご、ごめんなさいっ!?」
男「……あれ?」
女「どうしたのさー。怖いよー。私、何かしたかな?」
男「や。夢か。昔の夢だったみたいだ」
女「昔の事を夢に見るって、案外レアケースだよね……」
呆れたように言われた。
引きずってるものがあるんだから仕方ないだろう、とは言わない。
あの時の事はこいつには一切言ってない。
父親を攻めるような精神構造はしていないから。
逆に俺が怒られる事だろう。出て行かれたら大変だ。
よく解らない精神病なんて、それは、病気と言えるのかな。
まあ、今になってあれこれ思索したって、何もならないし。
男「それはそうと、今何時?」
女「五時くらい」
男「それはそうと、布団から出してきたそのスナック菓子は?」
女「二袋くらい」
男「晩御飯食べられなくなるから没収」
女「にうあー!」 - 301 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:53:07.02 ID:WQUzJzXx0
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手早く布団をとりいれたら、女は即座にスイッチを入れて、再び炬燵の中に移住した。
引越し作業を終えたら布団だけセットしておいてくれ、と言って、俺は晩御飯の用意を始めた。
今日は大して何もしていない気がするが、まあ、たまにはこういうのも良いと思う。
白いご飯と、バーゲン半額となった肉、ピーマン、玉葱、
シメジを使った野菜炒めか肉炒めか呼称を迷う物、それに味噌汁。
簡素だったが、味噌汁には木綿豆腐、葱、お隣さんからの貰い物の紅鮭を入れておいたから、
野菜炒めもあるし、栄養は大丈夫。
女「いただきます」
男「ん?」
女「あ。先に食べるなんて……食物に感謝と祈りを捧げないと地獄に落ちるよ」
男「うい」
箸を持ったまま手を合わせてお辞儀した。
女「今日もおいしいよー」
男「そうか?」
女「うん。美味」
男「一杯食べろ。でも太るなよ」
女「ヤドカリにそれは難しいよ……」 - 302 会社員(アラバマ州) 2007/03/25(日) 04:54:31.11 ID:+zrLZew50
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この時間になんという文字列・・・
支援 - 303 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:54:42.06 ID:WQUzJzXx0
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腹一杯にご飯を詰め込んだ俺と女は、相変わらず炬燵に寄生したままだった。
まだ八時だ。明日のバイトは昼からのものしか入っていないから、
遅めに寝ても大丈夫なんだけど―――
女「ゲーム、しよ」
男「俺が家から持ってきたのは格ゲーと落ち物とやりかけだったRPGくらいだってば」
RPG、もう終わったしなあ。
女「じゃあ、格ゲーで」
男「ん」
ディスクを入れて、スイッチオン。
―――惨敗でした。
女「……眠い……」
男「もう十二時だしな。お前、起きる時間と寝る時間は正確だよなあ……今日は寝坊してたけど」
女「休日は別だよ。疲れてるだろうし、寝てないと」
ヤドカリなのに、猫みたいな顔で言う彼女。
男「……ありがとさん」
女「いえいえどういたしまして。結局つけっぱだったアラームで起きちゃったみたいだけどねー」
男「そだな。もう寝るか」
女「んー。もう少し起きていたい気分」
男「そか。俺は先に寝る」
女「にうあー……じゃあ寝る」
布団は太陽の光を浴びて、ふかふかといい心地。
セットしてくれたのが女だというから、少し嬉しかった。
普段、大体ものぐさだからなあ。
冬の定位置として、女は炬燵の中に潜っていった。
頭だけひょっこり出ているのがひょうきんで笑ってしまった。
消灯。 - 305 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:55:26.17 ID:WQUzJzXx0
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男「―――ん?」
暫くすると、布団が独りでに動いて……な訳ないない。
女が勝手に潜り込んで……ちょっと待て。お前下着のまんまじゃなかったっけ。
男「ストップ」
女「んい。起きてたか。しまった……」
男「お前、以前にも知らない間に隣に潜り込んできてたよな……」
女「夜は電気切ってるから、こっちのが温かいのですよ」
男「……」
女「襲っちゃ駄目だよ?」
男「襲わないよ」
女「えー」
男「どっちだよ……」
背中に女の肩が当たっている。俺の布団はそんなに大きくないけれど、
多分、炬燵のそれを引きずってきているんだろう。少し身にかかる重量が増してるし。
女「あったかいなあ……」
振り向くと、女は既に夢の中だった。
何の疑いもなく、何の警戒もなく、安心した表情で眠る同年齢の筈の小さい体。
発育が止まっていた訳ではないだろうし、身長も馬鹿みたいに低い訳でもない。
それでも、小さく感じる体だ。喋り方の幼さも多少あって、より一層―――
楽しい夢でも見ているのか、少し頬がつり上がってにやけている。
柔らかい頬を一度だけ突いてみたけれど反応なし。急に気恥ずかしくなり、すぐに寝返って瞼を閉じた。
- 307 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 04:59:06.91 ID:WQUzJzXx0
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?「なあ。俺、実は今やりたい事なくてさ。バイトばっかりして食ってるんだけど」
??「そうですか」
?「……あー、まあ、それでさ。良かったら、ここにいるか?」
??「別に。迷惑でしょうから。家は背負っていますし。何せ、ヤドカリだから」
?「……どうみても段ボールじゃん」
??「人間ヤドカリですから」
?「君、高校でそんなキャラだったっけ」
??「びょーきにかかったそうだからね。詳しくは知んない。精神病なんだって」
?「精神病……」
??「やる気ないー。だるいー。眠いー。どうでもいいやー」
?「……」
??「根性出せ、気合入れろ、だって。知らないよお、そんなの」
?「どうして、そうなったんだ?」
??「判んない。原因っぽいのはあるけど」
?「え、あるの?」 - 308 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 05:00:04.37 ID:WQUzJzXx0
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??「弟の勉強見るでしょ、弟のクラブの愚痴でしょ、妹の勉強見るでしょ、
妹の愚痴でしょ、妹の逆ギレでしょ、家族の朝ご飯とお弁当晩と晩ご飯作りでしょ、
ご飯の好き嫌いでしょ、お父さんの愚痴でしょ、お父さんからの悪口でしょ、
お父さんからの説教でしょ、洗濯掃除洗物―――」
?「判った。もういい」
??「ん?変なのー。聞いてきたのはそっちなのに」
?「……何歳から?」
??「忘れた」
?「ふうん。じゃあ、やっぱりここにいたらいいよ」
??「だから、家なき子じゃない私は大丈夫だし、迷惑になるから、や」
?「駄目」
??「じゃ、いいよー」
?「そうしろそうしろ」
??「にうあー。頭撫でなくても、そうするってば」
?「そうしろそうしろ」
??「にうあー」 - 310 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 05:00:44.75 ID:WQUzJzXx0
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途中で悪いけど一個だけ
すまん、テレビないのにテレビゲームしてらw
テレビない の部分は脳内で削除しててくれ 重ねてすまん
- 311 赤ひげ(大阪府) 2007/03/25(日) 05:01:54.33 ID:Y2wdccZN0
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>310
割れでいいって言ってるからパソコン使ってんじゃね
支援 - 312 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 05:05:37.03 ID:WQUzJzXx0
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朝。
体ががっくんがっくんと揺れた。
隣を見ると、瞼は閉じたままの、既に炬燵スタイルで融合したヤドカリさんが俺の体を揺さぶっていた。
手首を握って止める。
目を閉じたまま人の体を振動させるなよ……。
男「起きた」
女「おはよい―――!?」
男「……噛んだ?」
女「ひら、噛んら……」
痛そうだ。
涙目になっている女の頭をそっと撫でてやる。
朝食を作る前に布団を畳んだ。三つに折った敷布団と掛け布団。枕を最後に上に載せておく。
これだけでスペースが広くなる。
女「今日、バイト?」
男「うん、そう」
女「お昼は……」
男「作りおきしとく」
女「いってらっさい」
男「まだいかないよ……」
家主になんて冷遇を。これは二人だけの家庭裁判を開かねばならないようだ。
まあ、大体根負けするのはこっちなんだけど。
朝食はコーンフレークだった。凄く文句を言われたけれど、
シュガーを振りかけてある甘いタイプだったので、途中から黙ってざかざか食べていた。
現金な。
その子供っぽい同年齢の姿をみていると、思わず苦笑が漏れた。
女は「ん?」と同居人を不思議そうに見ている。「何でもない」と流しておいた。
- 313 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 05:10:10.51 ID:WQUzJzXx0
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男「じゃ、行ってくるよ。鍵はちゃんと閉めておいてくれな」
女「うん。じゃあ今日も我が家の食費を稼いできてくれたまえ」
男「お前も我が家のプロテクトを頼むぞ」
女「お互いゆっくりやりましょう」
男「おう。“焦らず”“急かず”、“慌てず”ゆったりな。“努力も根性も出した事ない”し」
女「だよねー」
男「うん、そうそう」
女「じゃあ、いってらっさい」
俺はしゃがんでいたから、
タオルケットヤドカリのままで「サービスだよ」と言って抱きついてきた女のタックルは躱せなかった。
躱す必要もないし、よけたくもないんだけど。
俺も彼女をタオルケットごと、ぎゅっ、と抱きしめた。
あったかくて柔らかかった。元気がでる。うん、本当に元気がでるよ。
扉を開ける。
朝日が出ていた。昨日と同じような朝だ。
雲はゆっくり流れているのに、嘘みたいな凪の日。
男「さて。“頑張っ”ていきますか」
誰にともなく、つぶやく。
彼女の為なら、まあ、頑張れる気がする。
そうだな―――
帰りになけなしのお小遣いで、お望みの新しい“家”でも買っていってやる事にしよう。
-了- - 314 しつこい荒らし(関西地方) 2007/03/25(日) 05:11:11.29 ID:WQUzJzXx0
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終わった。
支援感謝。
俺もヤドカリになって寝てくる。
重ねて見てくれた人にサンクス。 - 323 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 06:40:19.52 ID:cfrXx0pYO
-
すいませんかいてみたいだけです
しばらくしてから再開する - 324 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 06:50:04.81 ID:cfrXx0pYO
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ここで新キャラ投下していいか?
二人きりが長いので…
まああんま期待はするなよ - 325 書記(神奈川県) 2007/03/25(日) 06:52:49.10 ID:4qpU8mHH0
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- 329 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 07:17:54.64 ID:cfrXx0pYO
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ヤシガニにしとくかな
外見は南国生まれの金髪少女
ナイスプロポーション
日本語ペラペラ
ですます口調 - 331 図書係り(コネチカット州) sage 2007/03/25(日) 08:01:12.08 ID:S1ANrZ6HO
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布団が吹っ飛んだ
昨日の夜から
頭から離れない - 332 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 09:01:30.04 ID:j5GFWmhu0
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冷静に考えてみたらこのスレ、ありえない面子がそろってるよなwww
- 333 容疑者(コネチカット州) 2007/03/25(日) 09:06:47.35 ID:YqB0yoPNO
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?
- 334 デスラー(京都府) 2007/03/25(日) 09:16:12.02 ID:j5GFWmhu0
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いや、書いてる奴らのこと
- 337 高校生(関東・甲信越) 2007/03/25(日) 09:45:00.42 ID:cfrXx0pYO
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【出会い】
男は仕事が終わり家へ帰っていた
途中コンビニに寄りまだ居座るヤドカリの為にポテチを買った
男「コンソメ好きだなあいつ」
と誰もいないのに小さくこぼし我が家に向かっていた
その時-
道端に倒れている物体をみた
しかし、暗くてよく目を凝らしていると
男「うわ!」
少女が倒れていた
いや…ただの少女じゃなかった
なんとも天使が舞い降りたかと馬鹿な事を思うほど
綺麗だった…
まさに絶世の美女に当てはまるほどの綺麗な少女だった
男は少女を抱き上げ家と急いだ
そして家に着くと…
ヤドカリは勘違いをして男を殴ったが
男は何とか説明をして少女をベットに寝かせた
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