アマノジャック@新ジャンル専用
新ジャンル「ヤドカリ少女」01_vol04
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新ジャンル『ヤドカリ少女』
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- 556 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 01:11:47.97 ID:oaPuwk9n0
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- 558 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 01:32:31.69 ID:4qx1HxVW0
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~男宅・居間~
女「ヤドカリを見て、ヤドカリらしさを研究したい」
男「却下」
女「……」
男「…………」
女「事後報告でした。テヘッ♪」
男「テヘッ、じゃねぇぇぇ! 事後報告かぁッ!」
可愛らしいヤドカリが一匹、水槽に。 - 560 AV監督(コネチカット州) sage 2007/03/26(月) 01:54:33.18 ID:imkfZOC3O
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なんとなく、やしがにのウィンク思い出した
- 561 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 01:59:46.19 ID:4qx1HxVW0
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~男宅・居間~
女「親ヤドカリと子ヤドカリ」
男「どっちかというと、親ガメ子ガメだな」
女「きっと世の中には親のお家の上に子を乗せるヤドカリも――」
男「どうでもいいけど、さっきからヤドカリ、お前から降りてどっか行こうとしてるぞ?」
女「へ? あ、あぁぁぁぁー!? まってー!」
親ヤドカリの心、子ヤドカリ知らず。 - 562 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 02:00:30.93 ID:oaPuwk9n0
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アスファルトに女が生えていた。
ヘソから下は完全に埋まっている。
眉をハの字にしてこっちを見上げていた。
どうしよう。
女「ボスケテ……」
男「胴回りぴったんこなマンホールで何をやっている」
女「やどかり追究の果てしない旅は、究極の殻を求めついに下水道の穴にまで――待って!
わたしを置いていかないで! 泣くぞ!? 津波の正体がやどかりの悲しみと知って――」
男「都こんぶやるから黙ってろ」
女「わーい」
∧∧ ■
ヽ( ゚∀゚)/
( )
 ̄ ̄
女「あ、DS持ってきて。対戦しよ、対戦」
男「Σ (;゚Д゚) 安住しとる!」
妹「おねーちゃん……移動できなきゃやどかりじゃなくフジツボだよ?」
- 563 絢香(東京都) 2007/03/26(月) 02:01:28.16 ID:k9WP0ys80
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- 564 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:04:17.32 ID:4qx1HxVW0
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- 566 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:12:21.10 ID:4qx1HxVW0
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~男宅・居間~
女「親ヤドカリと子ヤドカリ、ぱーとつー」
男「今度は頭の上か」
女「これなら降りようとすればすぐわかる!」
男「間違いはないが……すぐ落ち――た」
女「んにょあ! 服の中……を素通りして落ちた!?」
男「あー。そっか。引っかかる部分がないのか」
女「……」
心の傷は甚大。 - 567 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:13:30.05 ID:4qx1HxVW0
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- 568 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 02:17:19.25 ID:WRHxukmH0
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【見つけた】
女「ねーねー?」
男「ん?」
女「妹もやっと移住できたって」
男「……ああ。また一人犠牲者が……」
女「見にいこーよ?」
男「え?あ、うん」
カラカラ…
男「というか、どこに行けば?」
女「あの公園。今一緒に居るんだってー」
男「ああ、なるほど」
女「あ、あれだ」
男「ん?あ……」
妹「////」
男②「/////」
男「……なんか……」
女「ラブラブでしょ?」
男「なんで?」
女「逆に告白されたんだってー」
男「……あー……あるんだ……そういうの」
女「あ!」
男「え?あっ」
ちゅっ。
男「///」
女「///」
男「……邪魔しちゃだめだな……帰ろっか?」
女「ん////おさんぽして帰ろ?///」 - 569 ホテル勤務(東日本) 2007/03/26(月) 02:17:41.29 ID:31PQ6NpX0
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何その少年誌的展開www
- 570 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 02:20:50.81 ID:oaPuwk9n0
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- 571 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 02:21:36.40 ID:WRHxukmH0
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【帰り道】
カラカラ…
男「…」
女「抱っこ……ラブラブだったねぇ//」
男「ああ。布団被ってるようにしか見えなかったけど……///」
女「……抱っこかぁ」
男「…」
カラカラ…
男「…」
女「猫車疲れない?」
男「……全然」
女「……そっか……」
カラカラ…
女「……私のこと好き?」
男「…」
女「…………」
男「……わかったよ」
ぎゅっ。
女「////」
男「……言っとくけどな、布団ってすげー重いんだぞ?」
女「その分暖かいでしょ?」
男「……ん……////」
ぎゅー。 - 572 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 02:22:37.88 ID:WRHxukmH0
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- 573 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:23:16.40 ID:4qx1HxVW0
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- 575 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:27:34.22 ID:4qx1HxVW0
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~男宅・居間~
女「今日の私はオカヤドカリ」
男「……いつもと何が違うんだ?」
女「これ見て」
男「ん? 布団の内側に……ペットボトルのコーラとストロー?」
女「オカヤドカリは陸に生息するために、お家の中に水を蓄えられるの」
男「で、お前もペットボトルで蓄えてみた、と。コーラだけど」
女「そうそ――あ」
男「こぼすなー!?」
大惨事。 - 576 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:32:41.79 ID:4qx1HxVW0
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~公園~
女「今日の私も、オカヤドカリ」
男「うん」
女「オカヤドカリは木登りが得意なんだよ、知ってた?」
男「まぁ一応」
女「もちろん、オカヤドカリな私も木登りをするわけです」
男「なるほど」
女「高所恐怖症なのです」
男「で?」
女「助けてぇーッ!」
木の上で縮こまるヤドカリ。 - 577 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 02:38:20.29 ID:oaPuwk9n0
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じぃ~
∧∧⌒'⌒ヽ
( ゚Д゚ ),__)
男「こっち見んな、怪奇やどかり女」
女「やどかりのオスははさみでメスの殻をつまんでお持ち運びするんだって」
男「おまえ、たまにくだらんこと知ってるな」
女「図書館でやどかりの本借りてきて勉強した」
男「その心意気で学校の勉強もちゃんとしような?」
女「っつーことで運べ」
男「俺はやどかりのオスじゃねえよ」
男「まさかそのかっこで借りに行ったのか?」 - 578 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 02:47:36.55 ID:oaPuwk9n0
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女「じゃーん!」
妹「(;゚;ж;゚; )ブフォッ!」
女「やどかりは何かに入っていないと天敵に食われる……しかし移動の便はなるたけ確保したい」
妹「こいつは身内じゃないこいつは身内じゃないこいつは身内じゃないこいつは身内じゃない――」
女「というわけで袋状シーツに入ってみた」
妹「まだ全身タイツの方がマシだった!」
女「両手が自由というのは大きい進化だぞ d( ゚д^ )⌒☆ 」
妹「やめて……マジやめて……人としてどんどん退化してってる……」
女「おとなりさんに見せびらかしてくる」
妹「帰ってくんなッ!!」
妹「……何でこけもせず器用に歩き回れるの? ひょっとしてあのバカ姉、実はスゴイ人なの?」
- 580 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 02:50:37.54 ID:4qx1HxVW0
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~男宅・男部屋~
女「ヤドカリのお家は基本、一人用」
男「知ってる」
女「とはいえ、私が男君のベッドを占拠し続けるのも忍びない」
男「ようやく分かったか? なら変われ」
女「女の子にフローリングやソファーで寝かせる気!? ヒドいッ!」
男「じゃあどうしろと!?」
女「半分こ!」
男「するかッ!」
結局、寝る場所は変わらず。 - 581 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 02:50:38.64 ID:WRHxukmH0
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【風邪】
女「くしゅん!」
男「なぜに風邪ひくかな?」
女「うぅ……私も人間だよぉ」
男「そうじゃなくて。そんだけいっつもぬくぬくなのに……」
女「えへへ////」
男「照れるな。ほら、あーん」
女「はむっ……ほふほふ、おいし////」
男「熱くないか?」
女「うん///やさしいね?」
男「……早く治ってもらわないと、俺の寝床がないからな?」
女「むっ、なにそれ?ベッド占領してるから仕方なくってこと?」
男「うん」
女「……またはじめの頃みたいに床で寝ればいいじゃん」
男「寒いだろ」
女「はじめはそう――」
男「お前と寝たほうが暖かいんだよ!言わせるな////バカ////」
女「……////」
男「まったく……住み着いてるんなら宿主の気持ちぐらいわかれ。はい、あーん」
女「もくもく///おいしい////」
男「ん」 - 582 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 03:01:47.17 ID:4qx1HxVW0
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~男宅・居間~
男「……寝るのは構わないんだがなぁ」
女「ZZzz.....」
男「ヤドカリなら、ヤドから出て寝るもんじゃ、ないよなぁ」
女「ZZzz.....」
彼は苦笑し、布団をかける。彼女は眠り、寝返りをうつ。
- 583 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 03:06:47.11 ID:oaPuwk9n0
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女「借家に住んでりゃなあ! あんただって『やどかり』なんだぞー!」
男「うち、持ち家」
女「だいたい家が動くかー!!」
男「逆切れすんなよ」
女「はさみ作って。やどかりには殻だけじゃなくはさみも必要と気付いたから」
男「キチガイに刃物くれてやるほどお人よしじゃねーし」
女「だって普通のはさみ持ってやどかりしてたら布団切っちゃって、愚妹にお説教されたもーん」
男「……そろそろ姉として手本になる人生送れや」
女「はさみの形してりゃ切れなくてもいいからさ。木とかで造って」
男「おまえ、バカの上に図々しいってのは致命傷だぞ?」
女「さーて、この家には引っ越せそうないい『殻』はあるかな~?」
男「さっきから成り立ってないよね、会話?」
女「~♪」
「布団叩きはっけーん!」
`ho < ニャー
∧∧⌒'⌒ヽ
甲(゚Д゚* )甲_)
男「何だ……何なんだ、このどんどん奇妙になってく生き物は……」
女「節足動物門 エビ綱 十脚目 ヤドカリ上科 ヒト科 ホモサピエンス」
男「とりあえず、布団叩きは『布団を叩くもの』だよな?」
女「(;^ω^) おっおっ?」
女「――――――アッー!!!」 - 584 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 03:08:19.52 ID:WRHxukmH0
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【徹夜】
男「…」
カリカリ…
女「寝ないのー?」
男「あぁ。ちょっと……これ終わらせてから」
女「宿題?」
男「というか……罰?」
女「なにしたの?」
男「別に。絡まれたから殴った。それだけだよ」
女「……めっ!」
男「しかたねーだろ。向こうから絡んできたんだし……停学にならなかっただけマシさ。
先に寝てろ」
女「……エロいな」
男「叩き出すぞ」
女「ふぃ……くすくす」
男「……ふん」
カリカリ…
ぼふっ。
男「……何してんだよ」
女「まあまあ。寒いでしょ?おうちのおすそわけー」
男「…」
女「……喧嘩しちゃだめだよ?」
男「……ん。今日は冷えるな……おうちもっと引っ付けてもらっていい?」
女「////」 - 585 AV監督(コネチカット州) sage 2007/03/26(月) 03:08:37.67 ID:imkfZOC3O
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イイヨイイヨー
- 586 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 03:16:44.81 ID:oaPuwk9n0
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女「欲しい貝殻がなければ生きた貝を襲ってでも奪い取るのがやどかりのジャスティス!」
男「……」
女「でもこの殻は布団より防御性はあるけど、重いから機動力が落ちるな……」
男「…………」
女「やめやめ。元の殻に戻りまーす」
男「………………」
男「跳び箱八段跳んだ先に、
五秒前まであったはずのマットがなかった時の気分と足の痛みがおまえにわかるか?」
女「やどかりにそんな難しい話はわからないですにゃー」(もそもそ)
男「布団にもぐるなッ! 出てこいッ!!」
友(女子も体育のはずなんだけど何やってんだこいつは?)
- 587 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 03:30:00.89 ID:WRHxukmH0
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【事故】
男「…」
カリカリ…
女「ふぁ……っ」
男「眠いだろ?いいよ。もう十分暖かいし」
女「んーん。終わるまで起きてるー」
男「そっか。……眠気覚ましに珈琲でも買ってくるかな」
女「私もいくー」
男「いいよ。ねこ車も抱っこも……ちょっと今はしんどい」
女「……迷惑?」
男「……んーん」
ちゅっ。
男「行ってきます」
女「////気をつけてね?ダーリン?///」
男「///やめろ///気持ち悪い///」
ガチャ。
女「……ふふっ、やさしいな///……」
男「……変なの俺。なんであんな子好きに――」
キィィィッ!!!!
男「あ」
ドンッ!!!
女「……あれ?遅いなぁ……ん?救急車?」 - 588 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 03:35:04.46 ID:WRHxukmH0
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【片足骨折】
男「まあそういうわけ」
母親「びっくりしたじゃない。事故だっていうから……」
父親「まあ、無事でなによりだ」
男「あはは。すいませんねぇ」
父親「……一人暮らしなんだから気をつけろよ?最近は物騒なんだから……」
母親「そうよ。やっぱりお母さん一緒に住もうかしら?」
男「いいよ。大体家から遠い高校しか受からなかった俺がいけないし。さ、明日も
仕事でしょ?もう大丈夫だから……ありがとう」
父親「ん。ちゃんと静かにして、早く学校行けよ?」
母親「野菜もちゃんと食べて……」
男「くすくす。わかってるよ」
男「……行ったよ」
ひょこ!
女「……ひっく……」
男「あー、また泣いてる」
女「だって……心配したんだもん……ひっく」
- 589 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 03:39:38.26 ID:WRHxukmH0
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【出張】
男「くすくす。ごめんな?」
なでなで…
男「しかしさぁ」
女「んー?」
男「……わざわざ病院のベッドの中にまで……」
女「だってあの部屋に一人じゃ寂しいもん」
男「……まあいいけど――」
ガチャ。
女「!」
しゅるるる…
看護婦「どうですか?足、痛みます?」
男「あ、ああ。大丈夫です」
看護婦「なにかあったらナースコール鳴らしてくださいね?」
男「分かりました」
ガチャ
しゅるるる…
女「ふぅ」
男「……不便でしょうがないんだが……」
女「でも寂しいもん……だめ?」
男「……はぁ……」
なでなで…
女「//////」
- 590 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 03:42:38.78 ID:oaPuwk9n0
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_ カタカタカタ
.//|:| 「ふ~」
| |..|.| ∧∧⌒'⌒ヽ
 ̄ll ]-、(゚Д゚* ),__)
妹「おねーちゃーん? うわっ、自堕落ッ!」
女「人間の基準をやどかりにおしつけないでほしいですにゃー」
妹「見渡す限り、お菓子に脱ぎっ散らしの服にエロゲに同人誌に……ああ、
ネトゲしてるヒマあったら片付けなさい! 手伝ってあげるから!!」
女「エゴだよ、それは!」
妹「殺すぞ、貴様?」
女「砂浜に転がってる一見したらごみにしか見えない木片や海草や貝殻だってなあ!
海の仲間たちにとっちゃ重要な生活資源なんだぞーぉ!」
妹「じゃあこの家じゃなく海に帰ってよ」
女「人間の勝手な基準の片付けのせいで、やどかり業界は深刻な殻不足なんだからな!」
妹「ちょっととなりのお兄ちゃん呼んでくるわ。 こ ろ し て で も か た づ け る ! 」
女「やめて! やどかりから平和な海を奪わないで――!!」
妹「この汚部屋のせいで一緒に汚れるその布団――」
妹「 わ た し の 布 団 な ん で す け ど ね ? 」
- 591 釣氏(徳島県) 2007/03/26(月) 03:44:12.71 ID:2I7p6Z3b0
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何か見ない間にスゴイことになってるwwww
- 592 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 03:50:09.54 ID:WRHxukmH0
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【りんご】
男「親がさ」
女「リンゴだねー」
男「食べる?」
女「うんうん」
男「剥いてやるよ」
女「あー、私するよ?」
男「え?大丈夫か?」
女「こんなときぐらい面倒みますよ。宿主に頼ってばっかりでも……」
男「いや、常時面倒見てる俺からすれば……」
さくさく…
男「おー」
女「上手でしょー?」
男「なんていうか」
女「んー?」
男「お前一人でも大丈夫なんじゃね?」
女「えー……やだよぉ」
男「料理とか……実はできるんだろ?」
女「まあ、女の子ですから」
男「……俺がする理由は?」
女「宿主ですから」
男「……」
女「はい、あーん」
男「……まあいいか。あーん」
女「えへへ」
男「ん」 - 593 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 03:59:41.97 ID:WRHxukmH0
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【姿】
男「…」
女「ん?」
男「やっぱり下着姿……」
女「なになに?病院でですか?」
ぎゅー…
女「いたたっ!つねらないでー!」
男「……どうやってここまできたんだ?」
女「制服で家出て、ここで着替えた」
男「俺が寝てる間にか」
女「うん」
男「……変態」
女「むしろ愛があると言ってもらいたいものだね。わざわざ着替えてまで来たんだし」
男「布団被って来てたら速攻追い出したと思うよ」
女「えへへ///」
男「……普段着とかないの?」
女「あるけど着ない」
男「……わけわんねーなぁ」
女「まあ…男>>>布団>>>>>制服>>>>>越えられない壁>>>>>>>>>普段着?」
男「……ああ、そうですか……」
女「にゃんにゃん」
すりすり…
- 594 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 04:04:42.34 ID:oaPuwk9n0
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女「…………はっ!?」
妹「なに? エロゲでも予約してたの? 勝手に買いにいけば?」
女「おねーちゃん、やどかりじゃない?」
妹「やどかりでもベニテングダケでも、もう何でもいいよ」
女「貝殻と美女……」
妹「おねーちゃんは腐女子で、背負ってんのはわたしの布団ね?」
女「『ヴィーナスの誕生』!!!」
妹「……」
「和名:ヴィーナスやどかり!」
∧∧⌒'⌒ヽ
( ゚Д゚ ),__)
妹「( ゚Д゚ )…………」
女「……」
妹「( ゚Д゚ )………………」
女「……」
妹「( ゚Д゚ )……………………」
女「うわああああああん!! ブッサイクな愚妹が美少女に嫉妬していじめるぅ!!」
妹「(# ゚Д゚ )…………………………」 - 595 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 04:08:55.74 ID:WRHxukmH0
-
【そういえば】
男「あ」
女「リンゴ美味しいなぁ」
男「……なぁ」
女「んー?」
男「俺とお前ってさー」
女「うんうん」
男「……告白とかなかったよな」
女「……!ほ、ほんとだ!」
男「ふふっ、へんな関係……」
女「大好きです。付き合ってください!」
男「遅いよ」
女「や、言っておかないといけないかなって……」
男「くすくす」
女「お返事は?」
男「ごめんなさい」
女「!!!!」
男「ふふっ、嘘だよ。好きです」
女「//////」
男「俺……なんでお前好きになったんだろうな?」
女「住み着いたペットには情が沸くもんですよ」
男「え?ペットみたいな扱いでいいの?」
女「……」
男「うそだよ。俺もリンゴちょーだい」
女「////あーん」 - 596 釣氏(徳島県) 2007/03/26(月) 04:11:47.46 ID:2I7p6Z3b0
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一体誰が勝つのか、色んな意味でwktk
- 597 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 04:12:42.88 ID:WRHxukmH0
-
あ
俺一人だけストーリーはみでてるね…まあいいか。
夜中の保守がわりだと思ってください。 - 599 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 04:24:03.27 ID:oaPuwk9n0
-
男「それ、俺の布団だよな?」
女「おお、オスやどかりよ。殻不足なら仕方がない。
新しい殻が見つかるまで共棲することを許そうぞ」
男「ふざけんな! 一緒に寝たらてめぇ、無意味にはしゃぐだろ! 寝れねーんだよ!!」
女「殻を奪われたやどかり(弱)は、やどかり(強)の捨てた殻で妥協するというのが一般の生き方」
男「俺がおまえんちいっておまえの布団に包まってたらそれ、変態ですやん」
女「ノン。変態じゃなく、や・ど・か・り ( ゚д^ )⌒☆ 」
男「……『借り』てんならそろそろ家賃払えや」
女「今日は新刊の発売日! いざ急げやメロンブックス~」
∧∧⌒'⌒ヽ
(゚Д゚* ),__))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))))
男「逃げるな腐女子」 - 600 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 04:37:10.28 ID:oaPuwk9n0
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______
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| 〔 〕 |
(⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
|⌒⌒⌒ <⌒ヽ o 。 シクシクシクシクシクシク……
| <_ ヽ。
| o とノ ノつ
| 。 | ~つ
妹「あ、やどかりやめたの?」
女「美人の姉の下に生まれた愚妹より哀れなのは、宿を追われたやどかりです――」
妹「ローランサンに死ぬほど謝って来い」
女「宿がないから一時だけと同情したのが運の尽き……ひさしを貸して母屋をとられるとはこのことか」
妹「またおとなりの猫? まさか犬のほう? 言っとくけどわたしの布団よ、これ」
ばっ!
妹「……」
女「シクシクシクシクシクシク……」
妹「…………」
女「惜しいかなやどかり、哀しいかなやどかり、いたましいかなやどかり――――」
妹「………………おねーちゃん? ちょっとそこ、座って?」
女「ハイッ!!!」
妹「このフランクフルトみたいなぶっといナメクジさん、どこで拾ってきたのかな?」
女「道路ッ!!!!」
妹「お布団、這いずった跡でべたべたなんだけど?」
女「アッハッハッハッハッ!! 愉快なことをいうお嬢さんだ!
東洋にもなかなか気の利いたジョークがあるじゃないか」
妹「さっさと捨ててらっしゃい!!」
女「ハイッ!!!!!」 - 601 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 04:40:21.14 ID:WRHxukmH0
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なんていうか
AAとのコラボはすごいな・・・ - 602 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 04:50:57.29 ID:oaPuwk9n0
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男「おまえってさ、おかやどかり?」
女「ヴィーナスやどかりだよー」
男「……わかった、ヴィーナスでも雲霄三姉妹でも何でもいい。おまえは子供だよな?」
女「フジツボは膝に生えますが、わたしは親に寄生します」
男「たちの悪い都市伝説だな。で、おかやどかりでも子どもは海で生きてるよな?」
女「……」
むんずっ
男「じゃあ、今からおまえを海に放流しに行く。立派な大人になって帰ってこいよ」
女「違う! 進化!! 幼生でも陸上で生きられるよう進化したの!!」
男「布団に包まったまま部屋ん中転がりまわるな!!」 - 603 お世話係(宮城県) 2007/03/26(月) 04:53:32.89 ID:McoyLgLx0
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女「三月も末だってのにこの寒さ……。こんな日は家で大人しくしてるに限るね」
男「んだなー」
女「……ねえ、もうちょっと寄りなよ。スキマが出来て寒いじゃない」
男「いや、あんまり近付くと逆に熱くなるだろ」
女「ほほう……すると何かな、男はこのこたつの主である私に逆らうというのかね?」
男「元を正せば俺のこたつだし、そもそもここは俺の家だし」
女「……それはともかく! 寒いのは事実なんだからもっとこっちに来てよー」
男「やだ。というか、無理」
女「無理? なんでよ? それくらい足が折れてたって出来るでしょ?」
男「……本当のこと言うとな、温まったせいで三本目の足が元気になってしまった」
女「へ……?」
男「というわけで、早く俺から離れろ。その綺麗なうなじとシャンプーのいい香りを遠ざけてくれ」
女「えーと……これは……つまりあれかな? 私のヤドが借りられる一歩手前って状況かな?」
男「一歩手前どころかちょっと手を伸ばせば届く距離だけどな」
女「……あー、まあ、いいんじゃない? とりあえず私はいいよ、その……借りられても」
男「……じゃあ、とりあえず布団に移ろうか」
女「……ここでいいじゃん」
男「熱すぎるだろ……常識的に考えて……」 - 605 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 05:49:31.98 ID:WRHxukmH0
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【夢】
女「病院って暇だねー」
男「ん」
男「あのさ」
女「ふぃ?」
男「俺、高校生活に夢があったんだ」
女「おー」
男「まあ……一人暮らしのわけなんだし……」
女「珍しいよねー?高校生なのに」
男「そうか?まあそれでさ……ほら、女子高生とか居るじゃん?」
女「…」
男「……部屋に連れ込むとか……」
女「童貞だったくせに」
男「なっ、処女だったくせに」
女「…」
男「…」
女「……私じゃ不満かい?」
男「んーん。現実って意外とおかしいこともあるんだなぁって」
女「私のこと好き?」
男「うん」
女「……///」
- 606 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 05:56:09.69 ID:WRHxukmH0
-
【ご飯】
ガチャ
女「!」
しゅるるる…
看護婦「お昼の時間です」
男「あ、どうも」
看護婦「ちゃんと残さず食べてくださいね?」
男「はい」
ガチャ
しゅるるる…
男「……あんま旨そうじゃねーよなぁ」
女「んー」
男「食うか?」
女「ノンノン。今日は男が病人でしょ?はい、あーん」
男「もぐもぐ……まっず……」
女「私はいつも通りポテチ~♪」
男「おまっ、こぼすな!せめて……一枚くれ」
女「だーめ。おあずけー」
男「…」
女「へっへー」
男「……おまえが居たら、入院生活も楽しいな」
女「!」
男「隙あり」
女「あー!」
男「むしゃむしゃ……まだまだだね」
なでなで。
女「///ばーか///」 - 607 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 06:05:02.91 ID:WRHxukmH0
-
【尿瓶】
男「トイレ行きたい」
女「いってらっしゃーい」
男「……」
女「ん?」
男「いつもおんぶに抱っこしてるのはどこの誰だっけ?」
女「あー……だって重いもん」
男「あの、片足折れてるんだよ?」
女「……あ!わかった!」
男「?」
女「し、しびんかい?///しかたないなぁ///」
男「!ば、おまっ!やめろー!」
女「これも妻の役目ですから///ささ///」
男「バカ!大きいほうだよ!///」
女「あ……」
男「……行ってくる」
女「ありゃりゃ……///」
- 608 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 06:23:30.53 ID:WRHxukmH0
-
【逆もしかり】
男「ただいま」
女「…」
男「?どうした?」
女「……トイレ行きたい」
男「……行けよ」
女「…」
男「俺、骨折」
女「……しび――」
男「うん。全力でひくよ?」
女「…」
男「……制服で行けよ」
女「!そ、そっか!」
ダダダ…
男「……検査入院させたほうがいいのかな?」 - 609 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 06:27:42.91 ID:WRHxukmH0
-
【怖い】
女「ただいま!」
しゅるるる…
男「まったく……どんだけ布団好きなんだよ」
女「というか、男が好き?」
男「……歪んだ愛だな」
なでなで。
グラグラ…
男「あ、またじし――」
ぎゅー!
女「んー!」
男「!!いててっ!」
グラグラ…
男「……いってぇ……ほら、もう大丈夫だって」
女「うぅ……あ!ご、ごめん、足……」
男「ちょー痛かった。なんでそんな地震怖がんだよ?」
女「……だって」
男「まったく……ほら、安心するまで抱いててあげるから」
ぎゅっ。
女「……うん」
男「分けわかんないけど……好きになっちまったから仕方ないんだよなぁ……」
なでなで。 - 610 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 06:31:08.37 ID:WRHxukmH0
-
【夜中】
ガチャ
看護婦「消灯時間ですよー」
男「あ、はい」
ガチャ
しゅるる…
女「早いね?」
男「病院だしなぁ。さ、寝るぞ」
女「くすくす。もう逃げなくなったね?」
男「なんだ?床で寝させてほしいか?」
女「やーだ!いっしょー!」
男「////」
女「……怖いね……」
男「不気味っちゃぁ不気味だな」
女「……隣じゃなくて上で寝てもいい?」
男「……足ぶつけんなよ。起き上がりベッドでよかったな」
女「////よいしょ」
男「おやすみ」
女「ん」
ちゅっ。
- 611 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 06:36:37.89 ID:WRHxukmH0
-
【定番】
男「…」
女「…」
男「……」
女「……」
男「……早く寝ろ」
女「眠れないもん」
男「はぁ……俺病人ですよ?気を使ってくれてもいいんじゃない?」
女「仕方ないよ。大好きだもん」
男「そいつはどうも。意味わかんないです」
女「……ほんとに心配したんだぞ」
男「…」
女「ジュース買いに行ったまま戻ってこないで……見に行っても居なかったし」
男「布団で来たのか」
女「走っていったもん。下着だけだよ」
男「…」
女「心配かけんな。……ひっく……」
男「……ふん、勝手に住み着いて……勝手に好きになって……どこまで俺の自由を
奪う気だよ。……ちゃんと傍に居るから寝ろ。すぐ治すから」
女「……ぐすっ」 - 612 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 06:41:03.76 ID:WRHxukmH0
-
【今まで】
男「俺と会うまで、どうやって生きてきたんだ?」
女「実家」
男「ずっと布団?」
女「うん。そういう家系だもん」
男「……人の家のことどうこう言うのは失礼かもしれないけど、変わってるよな」
女「まあ……そうだね」
男「女しか生まれないんだよな」
女「そうだよ」
男「家が見つからなかった子居るの?」
女「いない。……はず」
男「居たら?」
女「……ずっと……家で一人ぼっち。ひとつの布団でずっと……」
男「…」
女「だから、今幸せ。私のおうち……ちょーあったかい」
男「……そう言ってもらえるなら満足だよ」
女「すき」
男「おれも」
ちゅっ。 - 613 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 07:08:21.62 ID:WRHxukmH0
-
【ヤドカリ】
男「……」
女「……すぅ……」
男「ヤドカリ少女。か……」
女「ん……ふぃ……」
男「変なやつ。ほんとに……くすくす」
なでなで。
男「なんかよくわかんないけど……愛されてるんだよな?」
女「んー……しゅき……男……」
男「……「ヤドカリ」……宿……返さなくてもいいからな」
女「……」
男「ずっと、俺の布団で寝てろ。俺も……幸せだ」
女「プロポーズ?」
男「うわっと!起きてるのかよ///」
女「今のプロポーズだよね?ね?」
男「////うっさい////寝てろ///」
女「ふふー////」
まあ…いいか。こいつが居座ってから、布団が冷たい日はなくなったもんな。
いつでも…俺といっしょ。変だけど…これが、愛してるって言うのかな?
おやすみ。変な生物。 - 614 理学部(千葉県) 2007/03/26(月) 07:09:20.71 ID:WRHxukmH0
-
というわけでお休み。投下終了…
なんか…途中変な流れになってたけど、仲良く1000目指してください。
ノシ
- 615 タイムトラベラー(神奈川県) 2007/03/26(月) 07:15:25.09 ID:7VT61gti0
-
- 617 底辺OL(静岡県) 2007/03/26(月) 07:38:29.47 ID:in1wZbJJ0
-
- 621 タイムトラベラー(神奈川県) 2007/03/26(月) 08:00:36.88 ID:7VT61gti0
-
【風呂】
男「なぁ、お前家に来てからほとんど布団から出てないよな?」
女「そうだけど?」
男「もしかしてお前 風 呂 入 っ て な い ?」
女(ギクゥッ!!)
男「やっぱりか!どうりで最近布団が汗くさいわけだ!!」
女「…そんなに私の裸が見たいの?変態~」
男「///ごまかすな!早く入ってこい!!」
女「キャー///」
- 622 新聞配達(関東・甲信越) 2007/03/26(月) 08:09:21.24 ID:K8Mud374O
-
女「進化したー!!」
男「ポケモンか…何育ててんだ?」
女「ヤドラン!!」
男「というかヤドランばっかじゃん!」
女「だって仲間だも~ん」
男「はぁ~……(こいつの頭にでもかみ付いて貰いたいな…)」
- 633 イタコ(新潟県) 2007/03/26(月) 12:44:09.02 ID:Y+FhgwWM0
-
やどかり欲しくなってきた
- 635 果汁(アラバマ州) 2007/03/26(月) 13:06:14.27 ID:/J00KRfP0
-
ヤドカリ少女現る
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up0466.jpg
バイトから帰ってきたら、見知らぬ少女がふとんにくるまっていた。
男「・・・誰だ、お前。」
宿「やどかり。」
男「ヤドカリってお前、それ俺のふとんじゃねーか。どこから入った?」
宿「べらんだ。」
男「しまった、カギ開いてたか。」
宿(もぞもぞ)
男「ヤドカリっつーか、イモムシみたいだな。で、どこから来たんだ?」
宿「うみ。」
男「・・・ハア。むいてみるか。」
コロコロ
宿「!!! いやあああ! ぬがされる! おかされるー!」
男「ちょ、ば、やめろ! 近所に聞こえる!」
- 637 国際審判(アラバマ州) 2007/03/26(月) 13:22:22.50 ID:NqmEGcMJ0
-
アナタさんが来ましたか!GJ!!
- 643 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 16:00:44.54 ID:4qx1HxVW0
-
~男宅・ベランダ~
男「まだ夜は、ちと冷えるなぁ」
女「そうだねぇ。まぁ、私はお家のおかげでポカポカしてるけど」
男「羨ましい奴め。俺も入れさせろ」
女「む、む。本来なら一人用なんだけど……まぁいっか。狭いけどどうぞ」
男「すまんね」
女「それよりも、男君。ほら、空。空」
男「ん? お。もう始まってたんだな」
暖かな宿。二人寄り添う流星雨の夜。 - 644 公務員(関東・甲信越) 2007/03/26(月) 16:02:26.79 ID:MB6LoBjsO
-
こんなヤドカリがいたら大繁盛するなw
- 652 タイムトラベラー(神奈川県) 2007/03/26(月) 18:04:30.07 ID:7VT61gti0
-
【フタ】
女「ヤドカリは殻にこもる時にハサミでフタをするんだよ」
男「・・・それで今フライパンでフタをしているわけか?」
女「そういう事!」
男「ところで、ここに置いてあったカップ麺どこいったか知らないか?」
女「そんなの知らないよ・・・ズルズル・・・」
男「貴様ぁぁぁ!俺のカップ麺食ってるだろ!!」
女「さ・・・さぁ?何の事?」
男「チクショー、貴重な食料が・・・」
カップ麺はすでに胃袋の中 - 653 調理師見習い(京都府) 2007/03/26(月) 18:15:26.46 ID:oaPuwk9n0
-
「ふ~」
`ho<ニャー
∧∧⌒'⌒ヽ
(゚Д゚* ),__)
男「なあ、いつまでやどかりごっこ続ける気だ?」
女「やどかりってさ、意外と今のお宿に満足してないわけ。
常に貪欲にワンランク上のお宿を探してんのよ」
男「質問に質問で答えられても困るけど、あれってまだ会話は成り立ってるぶん、マシだよな?」
女「あー、シャコガイの殻ゲットして、名実ともに【ヴィーナスやどかり(和名)】になりてーなー」
男「どーでもいいけど、おまえが持てる重さじゃないんじゃないかな、シャコガイの殻って」
女「阿古屋貝でもいーなぁ。【真珠やどかり(和名)】」
男「サイズ的に無理だろ、常識的に考えて。っつーか、巻貝に入れよ」
女「ね? だからこーやって、不平たらたらながら君の、
なんか顎のあたるあたりが脂ずんだ布団で耐えがたきを耐えながら生きていくしかないわけよ」
男「殺していいか、おまえ?」
女「布団カバー洗えよ。でも、やどかりからお宿を剥ぐことは許可しないィィィィィ!!」
男「確かやどかりを食う鳥は岩に叩きつけて殻を割って食うって話だな」
女「さあ、どうする一休? (CV:キートン山田)」
男「階段からでいいか……」
むんずっ
女「OKOK、マテマテ彼者。時に落ち着けって。
もう殻の中で801本の原稿描いてインクつけたりしないかアッ――――――――――!!!!!」
- 657 果汁(アラバマ州) 2007/03/26(月) 20:07:03.60 ID:/J00KRfP0
-
ヤドカリ少女メシを食う
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up0468.jpg
男「で、どこから来たんだ?」
宿「うみ。」
男「それはもういいって・・・ もしかしてお前、家出か?」
宿「・・・」
男「腹減ってるのか? メシは?」
宿(ぐぅ~~~っ!)
男「メシという単語に反応したらしいな。」
宿「・・・///」
男「はぁ・・・ しかたないな、メシ食わせてやるよ。」
宿「ほんと?」
男「まあな。子供を空腹で追い出すほど鬼じゃないぜ。」
・・・
男「ホレ、食え。一人暮らし長いから自炊は得意だぜ。」
- 658 遣唐使(関東地方) 2007/03/26(月) 20:08:55.82 ID:nK0vgbPi0
-
- 659 果汁(アラバマ州) 2007/03/26(月) 20:08:59.55 ID:/J00KRfP0
-
あ、ちなみにヤドカリの頭についてるのはコーン入りウンコじゃなくて巻貝だからね。
- 660 青詐欺(新潟県) 2007/03/26(月) 20:10:20.57 ID:bH1qkSON0
-
- 666 果汁(アラバマ州) 2007/03/26(月) 20:55:07.78 ID:/J00KRfP0
-
ヤドカリ少女メシを食う その2
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up0469.jpg
宿「がつがつ!もぐもぐ!」
男「・・・」
宿「ぱくぱく!むしゃむしゃ!うっ・・・」
男「泣くほど腹が減ってたのか?(なんか事情がありそうだな・・・)」
宿「ん!」
男「またおかわりか?」
宿「ん!!」
男「ハイハイ。ところでお前、もしかして布団の下、全裸?」
宿「・・・・・・・・・・・・えっち。ろりこん。」
男「え!?」
宿「はやくおかわり。」
- 671 コピペ職人(宮城県) 2007/03/26(月) 21:28:27.38 ID:Eqaw+8FU0
-
男「しかしなんだ、いつも何かしら背負ってるけど肩こらないのか?」
女「これだから素人は……。あのねー、フグが自分の毒で死ぬわけないでしょ?」
男「ヤドカリじゃないのかよ。それより、毒ってお前……自分で言うなよな」
女「細かいなぁ……そんなんだからいつまでも息子が引きこもったままなのよ」
男「……息子ってなんだよ、俺達まだ子どもなんか作ってないじゃないか」
女「一人いるじゃない、ヤドの中にひきこもりっぱなしのカワイイ息子さんが♪」
男「……って、何かと思えばアレの話かよ! 余計なお世話だよ!」
女「普段は人のこと手も足も出ないサナギ野郎とか言ってるくせにさー、自分だって……」
男「い、いざって時には出てくるからいいじゃないか!」
女「ほほー、では親として息子をなんとか更正させたいって気持ちはないと?」
男「更正とか言うなよ! 泣いちゃうぞ俺!」
女「うふふ……ま、似たもの同士ってことだよね。ねえ、二つの意味での”宿主”さん?」
男「ち……違う! 俺の息子はヤドカリじゃないぞ! まだギリギリヤドカリじゃないぞ! おい、なんだその顔! なんで笑ってるんだよ!?」
- 672 青詐欺(新潟県) 2007/03/26(月) 21:29:50.21 ID:bH1qkSON0
-
俺ヤドカリだ…
- 673 果汁(アラバマ州) 2007/03/26(月) 21:52:42.86 ID:/J00KRfP0
-
ヤドカリ少女風呂に入る
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up0470.jpg
宿「ふぅ~、くったくった。ふつかぶりのごはんだ。」
男「おいヤドカリ。風呂入れてやったから、入れ。どうせ風呂も2日ぶりだろ。」
宿「れでぃーにしつれいなことゆーな!」
(もぞもぞ)
男「布団のまま入るなよ! ・・・ったく。ん?」
洗濯機の横に、あのヤドカリ女が脱ぎ散らかした服が落ちていた。
男(星の子学園ゆりぐみ 矢里花梨(やさと かりん))
宿「♪ふんふんふ~ん、やどかりになった、わ・た・し!」
男「星の子学園か。隣町の児童養護施設だな。・・・明日行ってみるか・・・」
- 674 パティシエ(コネチカット州) 2007/03/26(月) 21:57:22.66 ID:pKSf7txVO
-
>>672(・∀・)人(・∀・)ナカーマwwww
- 675 果汁(アラバマ州) 2007/03/26(月) 22:15:40.86 ID:/J00KRfP0
-
ヤドカリ少女あせる
http://vipdeekaku.run.buttobi.net/cgi-bin/src/up0471.jpg
男「さて、風呂にも入ったので寝ることにする。」
宿「おっけー。」
男「今日はもう遅いし、しかたがないので泊めてやる。」
宿「おっけー。」
男「お前には寝室を貸してやるから、寝ろ。」
宿「おっけー。」
(もぞもぞ)
男「じゃあオヤスミ、・・・やどかりんちゃん(ニヤリ)。」
宿「っ!!!」
男「ん~? どうした?」
宿「なんでわかった・・・ ち、ちがうもん。そんななまえじゃないもん。やどかりだもん。」
- 679 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 22:44:48.36 ID:4qx1HxVW0
-
~男宅・居間~
男「女ー、メシー」
女「あ、はぁ~い。今日のお夕飯なぁに~?」
男「って、こら。芋虫みたいに這ってこないの。汚いでしょうが」
女「むー。ヤドカリじゃない?」
男「その状態は芋虫っぽい」
女「じゃ、やめたー。で、今日のお夕飯何?」
男「俺謹製、エビフライ。タルタルソースも手作りだぞ」
女「……な、なんてこと。私に同属を食べろと!?」
男「お前は人間な、言っとくけど」
女「そんな戯言は聞きたくないっ!」
男「……んじゃ、食べなくていいぞ?」
女「あ、ごめんなさい。実は好きなの」
好物には勝てない。 - 681 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 23:01:30.19 ID:4qx1HxVW0
-
~男宅・台所~
男「……」
女「……」
男「…………」
女「…………」
男「えぇい、物陰からコソコソ見るな! クッキー作りに興味あるなら、堂々と見に来い!」
女「いいのッ!?」
男「構わん」
女「ツマミ食いは!?」
男「まぁ、許そう」
女「わーい♪」
男「……っと。そうだ、そこのテーブルにバニラエッセンスあるから、布団にひっかけ――」
ヤドがバニラエッセンスに浸された瞬間。
女「コレはコレで美味しそうなお家に――」
男「美味そうにするなッ!」 - 682 サンダーソン(福岡県) 2007/03/26(月) 23:34:42.48 ID:ypXSAzwB0
-
言っておくがバニラエッセンスは少量じゃないと臭いし味は酷く苦いぞwwwwwwwwwwww
- 683 ホームヘルパー(愛知県) 2007/03/26(月) 23:46:11.88 ID:4qx1HxVW0
-
ほぅ。そうなのか。菓子作ったこと無いから、知らんかったw
勉強になったわwwwww
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